JP2011167544A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値(当たり判定用乱数値等)を所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段54aと、第1保留球情報値記憶手段54aの保留球情報値が前記所定数である場合に、それ以上の保留球情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段54bと、第2保留球情報値記憶手段54bの保留球情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段57とを備える。通常時は、第1保留球情報値記憶手段54aの保留球情報値のみに基づいて図柄の変動表示を行う。第2保留球情報値有効化決定手段57により有効にすると決定されたときに、第2保留球情報値記憶手段54bの保留球情報値に基づいて図柄の変動表示を行う。
【選択図】図2
Description
(請求項1)
請求項1の発明は、図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御する弾球遊技機において、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段と、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が前記所定数である場合に、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づいて、保留球に関する情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段と、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段とを備え、前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行わないように制御し、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
ここで、第2保留球情報値有効化決定手段により保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合には、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値のみに基づいて図柄の変動表示が行われ、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示は行われない。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、停止表示した図柄が特別図柄と一致するときに、通常遊技から、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段を備え、前記図柄変動制御手段は、前記特別遊技制御手段による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されているときは、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
したがって、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。これにより、特別遊技の終了直後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく当選の可能性があるので、遊技者に対し、期待感を与えることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段は、保留球に関する情報値の有効数を、抽選によって決定することを特徴とする。
したがって、保留球に関する情報値の有効数を複数種類設けることで、遊技者に対し、期待感と緊張感を与えることができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の全てを有効にすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球に関する情報値を、継続して前記第2保留球情報値記憶手段に記憶しておくようにすることを特徴とする。
したがって、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が無駄にならないようにすることができる。また、遊技者にとって、より有利となる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段及び前記第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときは、最初に、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行い、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示の終了後に、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示する第2保留球数表示手段を備えることを特徴とする。
したがって、現時点における、第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値の数を、遊技者に知らせることができる。
請求項8の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球数表示手段は、前記図柄変動表示装置の一部に設けられていることを特徴とする。
したがって、専用の第2保留球数表示手段を設けることなく、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示することができる。これにより、遊技領域のスペースを有効に使用することができるとともに、部材数の削減を図ることができる。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、無条件で又は一定条件下で、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より相対的に短縮するように制御することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の弾球遊技機において、前記図柄変動制御手段は、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が特別遊技への移行時に表示される特別図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御するとともに、リーチ状態である旨の表示を行わないときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より短縮するように制御し、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を短縮しないように制御することを特徴とする。
したがって、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときの演出を、十分に遊技者に対して見せることができ、遊技者に期待感を十分に与えることができる。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去する消去手段を備えることを特徴とする。
したがって、例えば弾球遊技機の管理者側で、消去手段を用いて、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去することができるようになる。これにより、例えば1の遊技者の遊技が終了したときには、その遊技者によって第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去し、次の遊技者の遊技開始時には、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されていない状態にすることができる。
請求項1の発明によれば、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときに図柄始動用入賞口に球が入賞したときでも、その入賞が無駄になることはなく、遊技者にとって不利にならない。よって、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときであっても、遊技者は球の発射を中断しないようになるので、弾球遊技機の稼働率の低下を防止することができる。
請求項2の発明によれば、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。これにより、特別遊技の終了直後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく当選の可能性があるので、遊技者に対し、期待感を与えることができる。
請求項3の発明によれば、保留球に関する情報値の有効数を複数種類設けることで、遊技者に対し、期待感と緊張感を与えることができる。
請求項4の発明によれば、第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときであっても、記憶された保留球情報値の範囲内で、図柄の変動表示を行うことができる。
請求項5の発明によれば、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が無駄にならないようにすることができる。また、遊技者にとって、より有利となる。
請求項6の発明によれば、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときには、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球情報値を優先するとともに、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方の保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。
請求項7の発明によれば、現時点における、第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値の数を、遊技者に知らせることができる。
請求項8の発明によれば、専用の第2保留球数表示手段を設けることなく、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示することができる。これにより、遊技領域のスペースを有効に使用することができるとともに、部材数の削減を図ることができる。
請求項9の発明によれば、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示時間を相対的に短縮することで、弾球遊技機の稼働率を高めることができる。また、第2保留球情報値有効化決定手段により、多くの保留球に関する情報値が有効にされたとしても、通常よりも短時間で、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示を行うことができる。
請求項10の発明によれば、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときの演出を、十分に遊技者に対して見せることができ、遊技者に期待感を十分に与えることができる。
請求項11の発明によれば、例えば弾球遊技機の管理者側で、消去手段を用いて、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去することができるようになる。これにより、例えば1人の遊技者の遊技が終了したときには、その遊技者によって第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去し、次の遊技者の遊技開始時には、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されていない状態にすることができる。
図1は、本発明の一実施形態である弾球遊技機1における遊技領域を示す正面図である。また、図2は、本実施形態の弾球遊技機1の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
図2において、遊技制御手段50は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機1全体を統括制御する手段である。遊技制御手段50は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段51は、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13に球が入賞したときに、それを検出するものである。これらの図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13には、それぞれ始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22及び大入賞口センサ23が設けられ、これらは、入賞球検出手段51に電気的に接続されている。また、図1に示すように、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13は、ぞれぞれ、弾球遊技機1の遊技領域の所定位置に設けられた入賞口である。
また、一般入賞口12は、球の入賞があるごとに、遊技者に対し、所定個数の賞球を払い出す入賞口である。
さらにまた、大入賞口13は、通常遊技中には開放されず、特別遊技(後述)中にのみ開放される、比較的大型の入賞口である。開放時に球が入賞するごとに、所定個数の賞球を払い出すように形成されている。
抽選手段52は、入賞球検出手段51により、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたことを条件として、当選/非当選、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示後の停止図柄及びその変動パターンの抽選を行うものである。抽選手段52は、当たり抽選手段52aと、停止図柄抽選手段52bと、変動パターン抽選手段52cとを備える。
当たり抽選手段52aは、例えば当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば0〜319)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数値取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数値を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ21から送信された検出信号を入賞球検出手段51が受信した時に取得する。
停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置31に停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄(特別図柄)から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数値取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
変動パターン抽選手段52cは、図柄変動表示装置31に表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数値取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
このとき、3桁の数字のうち、100の位の数字と10の位の数字が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、1の位の数字が100の位及び10の位の数字と一致するときには、当選図柄となる状態であって、当選図柄となる可能性を有する状態をいう。
これに対し、停止図柄抽選手段52bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターンBよりも変動パターンAの方を高い確率で選択するようにする。
図柄変動表示装置31は、図1に示すように、例えば遊技領域内の略中央部に設けられ、液晶ディスプレイやドットディスプレイによって、図柄の変動表示及び停止表示を含む画像表示を行うものである。
また、図柄変動制御手段53は、図柄始動用入賞口11への球の入賞により、入賞球検出手段51が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
保留球情報値記憶手段54は、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値(以下、本実施形態において「保留球情報値」という。)を記憶するものである。本実施形態では、保留球情報値記憶手段54は、以下の第1保留球情報値記憶手段54aと、第2保留球情報値記憶手段54bとを備える。
第1保留球情報値記憶手段54aは、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を、所定数を上限値として記憶するものである。ここで、本実施形態における保留球情報値とは、抽選手段52のうち、当たり抽選手段52aで取得された当たり判定用乱数値、並びに停止図柄抽選手段52bで取得された当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値である。
先ず、保留球情報値のうちの当たり判定用乱数値に基づいて、当たり抽選手段52aの当たり判定手段は、当選であるか非当選であるかを判定する。そして、当選であると判定されたときには、当選図柄選択用乱数値と非当選図柄選択用乱数値とのうち、当選図柄選択用乱数値が選択される。次いで、停止図柄抽選手段52bの当選図柄選択手段により、その当選図柄選択用乱数値に基づいて、当選図柄が選択される。
なお、変動パターン抽選手段52cは、図柄の変動表示の開始直前に、変動パターン選択用乱数値を取得するため、第1保留球情報値記憶手段54aには、変動パターン選択用乱数値は記憶されない。
第2保留球情報値記憶手段54bは、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値が所定数である場合、すなわち最大値である4つの保留球情報値が既に記憶されている場合に、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を記憶するものである。ここで記憶される保留球情報値は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される保留球情報値と同様のものである。
したがって、第1保留球情報値記憶手段54aに4つの保留球情報値が記憶されていないときには、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶される。また、第1保留球情報値記憶手段54aに既に4つの保留球情報値が記憶されている場合には、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶される。
これに対し、第2保留球情報値記憶手段54bに少なくとも1つの保留球情報値が記憶されている場合であっても、後述する特定の条件を満たさない限り、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づく図柄の変動表示は行われることはない。
第1保留球数表示手段32は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値の数、すなわち保留球数を表示するものである。第1保留球数表示手段32は、図1に示すように、例えば4つの並設されたLEDからなり、図柄変動表示装置31の上方部等に設けられている。
保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の更新処理を行うものである。
例えば、第1保留球情報値記憶手段54aに、0〜3つの保留球情報値が記憶されている状態において、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたときは、その入賞による保留球情報値が新たに追加して記憶される。
また、取得位置データは1となる。すなわち、次に図柄の変動表示を行う際に用いられる保留球情報値は、記憶領域1に記憶されていることを示している。
例えば、現時点で、記憶領域1〜3に保留球情報値が記憶されている場合には、記憶位置データは4である。そして、新たな保留球情報値が記憶されるときには、記憶位置データが4であるので、その保留球情報値は、記憶領域4に記憶される。また、図柄の変動表示を行うために保留球情報値を取得するときには、常に、記憶領域1から保留球情報値を取得している。
第1保留球情報値記憶手段54aのように、4つまでの保留球情報値を記憶する場合には、最大でも3つの保留球情報値を移動すれば良い。よって、この数程度の保留球情報値の移動であれば、処理時間がかかるといっても、遊技中の実行速度に影響を及ぼすものではない。
そこで、本実施形態における第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bについては、記憶位置データ記憶部及び取得位置データ記憶部を設け、保留球情報値の記憶及び取得時には、これらのデータを参照して、保留球情報値を記憶、取得するようにしている。
特別遊技制御手段56は、当たり抽選手段52aの当たり判定用取得手段により取得された当たり判定用乱数値が当選の乱数値と一致し、図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、通常遊技から特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。
特別遊技制御手段56は、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、大入賞口13を一旦閉鎖するように大入賞口駆動装置33の駆動を制御する。
そしてまた、再度、大入賞口13の開放条件を満たすと判別したときは、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。
第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定するものである。
ここで、本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、特別遊技制御手段56による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。同様に、保留球情報値の有効数を決定する。
そして、残った30個の保留球情報値は、消去されずに、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されたままとなる。
また、リーチ状態である旨の表示を行う場合において、ノーマルリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮するように制御する。
これに対し、スーパーリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する。
球搬出制御手段58は、球の払出し等を行うための球搬出装置34の駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22、及び大入賞口センサ23からの検出信号を入賞球検出手段51が受信したときに、その入賞に対応する数の球を払い出すように、球搬出装置34を制御する。球搬出装置34は、駆動されると、球を弾球遊技機1の球受け皿(上皿又は下皿)35に払い出す。
図4は、図柄始動用入賞口11への球の入賞時処理の流れを示すフローチャートである。
図柄始動用入賞口11に球が入賞し、このときに送信される検出信号を入賞球検出手段51が受信すると、ステップS1で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS2に進む。ステップS2では、当たり抽選手段52aは、当たり判定用乱数値を取得する。さらに、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を取得する。
一方、ステップS6では、保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54aに、保留球情報値を記憶するとともに、記憶位置データを更新する。そしてステップS7に進む。
第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されているときには、ステップS21で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS22に進み、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が開始可能であるか否かを判別し続ける。上述のように、図柄の変動表示中である場合や、特別遊技中である場合には、図柄の変動表示の開始が不可能であると判別される。それ以外の場合には、図柄の変動表示の開始が可能であると判別され、ステップS23に進む。
次のステップS25では、表示手段(第1保留球数表示手段32)の内容が更新される。具体的には、第1保留球数表示手段32の1つのLEDが消灯される。
ステップS25の処理後は、図4のステップS8に進んで、図柄の変動表示が開始される。
特別遊技が終了すると、ステップS31で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS32に進む。ステップS32では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。上述したように、第2保留球情報値有効化決定手段57は、ソフト乱数等を用いて、0、10、50、100、300のうち、いずれかの数値を選択する。そして、選択された数値に対応する個数の保留球情報値が有効にされる。なお、「0」の数値が選択されたときには、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にしないことに決定されたことを意味する。
ステップS35では、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。その後、ステップS36に進んで、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。なお、ステップS36において、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶されていない場合には、図柄の変動処理は行われない。
(1)第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bに記憶しておく保留球情報値として、当たり判定用乱数値、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、本実施形態では、図柄の変動表示の開始直前に変動パターン選択用乱数値を取得するようにしたが、変動パターン選択用乱数値を事前に取得しても良い。そして、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bの少なくとも一方に、当たり判定用乱数値等とともに変動パターン選択用乱数値を保留球情報値の1つとして記憶しておくようにしても良い。
しかし、これに限らず、特別遊技に移行することなく、通常遊技中に、特定の条件を満たしたとき(例えば、特定の図柄が出現した場合)に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
あるいは、特別遊技に移行したときの当選図柄が、特定のものであるとき(例えば、「333」、「555」、及び「777」であるとき)に限り、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
例えば、特定の当選図柄(「777」のような奇数図柄等)であるときには、特別遊技の終了後の遊技を、通常遊技時より当選確率が高くなる遊技状態(確率変動状態)に設定する弾球遊技機が知られている。この場合、当たり判定用乱数値に、確率変動状態に移行する当選図柄が選択される乱数値と、確率変動状態に移行しない当選図柄が選択される乱数値とを予め振り分けておく方法の他、当選と判定された後に、確率変動状態に移行する当選図柄を選択するか、又は確率変動状態に移行しない当選図柄を選択するかを抽選等によって決定する方法が考えられる。
例えば、図1に示すように、図柄始動用入賞口11の入口部分には、その入口を拡大可能な部材を設けている。この部材は、所定の条件を満たしたときに、一定時間だけ、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大して、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなるようにしたものである。
このような部材を設けた場合において、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となって特別遊技に移行し、その特別遊技が終了した後の通常遊技では、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大する機会を通常時よりも多くし、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなる状態を積極的に作り出すようにしても良い。
11 図柄始動用入賞口
12 一般入賞口
13 大入賞口
21 始動入賞口センサ
22 一般入賞口センサ
23 大入賞口センサ
31 図柄変動表示装置
31a 第2保留球数表示手段
32 第1保留球数表示手段
33 大入賞口駆動装置
34 球搬出装置
35 球受け皿
50 遊技制御手段
51 入賞球検出手段
52 抽選手段
52a 当たり抽選手段
52b 停止図柄抽選手段
52c 変動パターン抽選手段
53 図柄変動制御手段
54 保留球情報値記憶手段
54a 第1保留球情報値記憶手段
54b 第2保留球情報値記憶手段
55 保留球情報値更新手段
56 特別遊技制御手段
57 第2保留球情報値有効化決定手段
58 球搬出制御手段
59 消去手段
59a リセットスイッチ
Claims (11)
- 図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御する弾球遊技機において、
前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段と、
前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が前記所定数である場合に、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づいて、保留球に関する情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段と、
前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段とを備え、
前記図柄変動制御手段は、
前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行わないように制御し、
前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
停止表示した図柄が特別図柄と一致するときに、通常遊技から、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段を備え、
前記図柄変動制御手段は、前記特別遊技制御手段による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されているときは、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値有効化決定手段は、保留球に関する情報値の有効数を、抽選によって決定する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の全てを有効にする
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球に関する情報値を、継続して前記第2保留球情報値記憶手段に記憶しておくようにする
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段及び前記第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときは、最初に、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行い、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示の終了後に、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示する第2保留球数表示手段を備える
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項7に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球数表示手段は、前記図柄変動表示装置の一部に設けられている
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、無条件で又は一定条件下で、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より相対的に短縮するように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項9に記載の弾球遊技機において、
前記図柄変動制御手段は、
前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が特別遊技への移行時に表示される特別図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御するとともに、
リーチ状態である旨の表示を行わないときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より短縮するように制御し、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去する消去手段を備える
ことを特徴とする弾球遊技機。
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