JP5263906B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、
図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御し、予め定められた複数の当選図柄のうちの1つが停止することにより特別遊技を実行する弾球遊技機において、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する保留球情報値記憶手段を備え、
前記図柄変動制御手段は、
当選であるか非当選であるかを判定するための当たり判定用乱数値と、
当選と判定された場合に、複数の当選図柄からいずれか1つの当選図柄を選択するための当選図柄選択用乱数値と、
前記当たり判定用乱数値が当選に該当する乱数値であるか非当選に該当する乱数値であるかにかかわらずに取得する乱数値であって、前記図柄変動表示装置に表示すべき図柄の変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値と
を含む情報値を、前記図柄始動用入賞口への球の入賞が検出されたことを条件として取得するとともに、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示が未だ行われないときは保留球に関する情報値として前記保留球情報値記憶手段に記憶し、
前記保留球情報値記憶手段は、
前記所定数分の記憶領域を備え、
どの前記記憶領域に次の保留球に関する情報値を記憶するかを示す記憶位置データと、次の保留球に関する情報値を取得する位置を示す取得位置データとを記憶しておき、
新たな保留球に関する情報値を記憶するときは、前記記憶位置データに基づいて所定の前記記憶領域に記憶し、
保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときは、前記取得位置データに対応する前記記憶領域から保留球に関する情報値を取得し、その保留球に関する情報値に基づいて停止図柄を決定するとともにその保留球に関する情報値の前記変動パターン選択用乱数値に基づいて図柄の変動パターンを決定し、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御し、
保留球に関する情報値を前記記憶領域から取得したときは、その記憶領域の保留球に関する情報値を消去するとともに、記憶位置データ及び取得位置データを更新し、
前記保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が当選図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御し、
一定条件下では、図柄の変動表示時間を通常時よりも短縮するように制御し、
前記一定条件下において、当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮するが、当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
ことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、
図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御し、予め定められた複数の当選図柄のうちの1つが停止することにより特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する保留球情報値記憶手段を備え、
前記図柄変動制御手段は、
当選であるか非当選であるかを判定するための当たり判定用乱数値と、
当選と判定された場合に、複数の当選図柄からいずれか1つの当選図柄を選択するための当選図柄選択用乱数値と、
前記当たり判定用乱数値が当選に該当する乱数値であるか非当選に該当する乱数値であるかにかかわらずに取得する乱数値であって、前記図柄変動表示装置に表示すべき図柄の変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値と
を含む情報値を、前記図柄始動用入賞口への球の入賞が検出されたことを条件として取得するとともに、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示が未だ行われないときは保留球に関する情報値として前記保留球情報値記憶手段に記憶し、
前記保留球情報値記憶手段は、
前記所定数をnとしたとき、記憶領域「1」、記憶領域「2」、・・・、記憶領域「n」を備え、
どの前記記憶領域に次の保留球に関する情報値を記憶するかを示す記憶位置データを記憶しておき、
新たな保留球に関する情報値を記憶するときは、前記記憶位置データに基づいて所定の前記記憶領域に記憶し、
保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときは、常に、前記記憶領域「1」に記憶された保留球に関する情報値を取得し、その保留球に関する情報値に基づいて停止図柄を決定するとともにその保留球に関する情報値の前記変動パターン選択用乱数値に基づいて図柄の変動パターンを決定し、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御し、
保留球に関する情報値を前記記憶領域「1」から取得したときは、前記記憶領域「1」の保留球に関する情報値を消去するとともに、記憶領域「m」(mは、2以上の整数)に記憶されている保留球に関する情報値を記憶領域「m−1」に移すように制御し、
前記保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が当選図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御し、
一定条件下では、図柄の変動表示時間を通常時よりも短縮するように制御し、
前記一定条件下において、当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮するが、当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
ことを特徴とする。
また、保留球に関する情報値として、当選であるか非当選であるかを判定するための当たり判定用乱数値と、当選と判定された場合に複数の当選図柄からいずれか1つの当選図柄を選択するための当選図柄選択用乱数値と、図柄変動表示装置に表示すべき図柄の変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値とを含む保留球に関する情報値が記憶される。
さらにまた、一定条件下では、図柄の変動表示時間が通常時よりも短縮されるが、信頼度が高いリーチ状態のときは図柄の変動表示時間は短縮されない。
さらに、一定条件下では、弾球遊技機の稼働率を高めることができると同時に、信頼度が高いリーチ状態のときは、それを十分に遊技者に対して見せることができ、遊技者に期待感を十分に与えることができる。
図1は、本発明の一実施形態である弾球遊技機1における遊技領域を示す正面図である。また、図2は、本実施形態の弾球遊技機1の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
図2において、遊技制御手段50は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機1全体を統括制御する手段である。遊技制御手段50は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段51は、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13に球が入賞したときに、それを検出するものである。これらの図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13には、それぞれ始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22及び大入賞口センサ23が設けられ、これらは、入賞球検出手段51に電気的に接続されている。また、図1に示すように、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13は、ぞれぞれ、弾球遊技機1の遊技領域の所定位置に設けられた入賞口である。
また、一般入賞口12は、球の入賞があるごとに、遊技者に対し、所定個数の賞球を払い出す入賞口である。
さらにまた、大入賞口13は、通常遊技中には開放されず、特別遊技(後述)中にのみ開放される、比較的大型の入賞口である。開放時に球が入賞するごとに、所定個数の賞球を払い出すように形成されている。
抽選手段52は、入賞球検出手段51により、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたことを条件として、当選/非当選、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示後の停止図柄及びその変動パターンの抽選を行うものである。抽選手段52は、当たり抽選手段52aと、停止図柄抽選手段52bと、変動パターン抽選手段52cとを備える。
当たり抽選手段52aは、例えば当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば0〜319)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数値取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数値を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ21から送信された検出信号を入賞球検出手段51が受信した時に取得する。
停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置31に停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄(特別図柄)から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数値取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
変動パターン抽選手段52cは、図柄変動表示装置31に表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数値取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
このとき、3桁の数字のうち、100の位の数字と10の位の数字が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、1の位の数字が100の位及び10の位の数字と一致するときには、当選図柄となる状態であって、当選図柄となる可能性を有する状態をいう。
これに対し、停止図柄抽選手段52bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターンBよりも変動パターンAの方を高い確率で選択するようにする。
図柄変動表示装置31は、図1に示すように、例えば遊技領域内の略中央部に設けられ、液晶ディスプレイやドットディスプレイによって、図柄の変動表示及び停止表示を含む画像表示を行うものである。
また、図柄変動制御手段53は、図柄始動用入賞口11への球の入賞により、入賞球検出手段51が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
保留球情報値記憶手段54は、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値(以下、本実施形態において「保留球情報値」という。)を記憶するものである。本実施形態では、保留球情報値記憶手段54は、以下の第1保留球情報値記憶手段54aと、第2保留球情報値記憶手段54bとを備える。
第1保留球情報値記憶手段54aは、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を、所定数を上限値として記憶するものである。ここで、本実施形態における保留球情報値とは、抽選手段52のうち、当たり抽選手段52aで取得された当たり判定用乱数値、並びに停止図柄抽選手段52bで取得された当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値である。
先ず、保留球情報値のうちの当たり判定用乱数値に基づいて、当たり抽選手段52aの当たり判定手段は、当選であるか非当選であるかを判定する。そして、当選であると判定されたときには、当選図柄選択用乱数値と非当選図柄選択用乱数値とのうち、当選図柄選択用乱数値が選択される。次いで、停止図柄抽選手段52bの当選図柄選択手段により、その当選図柄選択用乱数値に基づいて、当選図柄が選択される。
なお、変動パターン抽選手段52cは、図柄の変動表示の開始直前に、変動パターン選択用乱数値を取得するため、第1保留球情報値記憶手段54aには、変動パターン選択用乱数値は記憶されない。
第2保留球情報値記憶手段54bは、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値が所定数である場合、すなわち最大値である4つの保留球情報値が既に記憶されている場合に、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を記憶するものである。ここで記憶される保留球情報値は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される保留球情報値と同様のものである。
したがって、第1保留球情報値記憶手段54aに4つの保留球情報値が記憶されていないときには、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶される。また、第1保留球情報値記憶手段54aに既に4つの保留球情報値が記憶されている場合には、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶される。
これに対し、第2保留球情報値記憶手段54bに少なくとも1つの保留球情報値が記憶されている場合であっても、後述する特定の条件を満たさない限り、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づく図柄の変動表示は行われることはない。
第1保留球数表示手段32は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値の数、すなわち保留球数を表示するものである。第1保留球数表示手段32は、図1に示すように、例えば4つの並設されたLEDからなり、図柄変動表示装置31の上方部等に設けられている。
保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の更新処理を行うものである。
例えば、第1保留球情報値記憶手段54aに、0〜3つの保留球情報値が記憶されている状態において、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたときは、その入賞による保留球情報値が新たに追加して記憶される。
また、取得位置データは1となる。すなわち、次に図柄の変動表示を行う際に用いられる保留球情報値は、記憶領域1に記憶されていることを示している。
例えば、現時点で、記憶領域1〜3に保留球情報値が記憶されている場合には、記憶位置データは4である。そして、新たな保留球情報値が記憶されるときには、記憶位置データが4であるので、その保留球情報値は、記憶領域4に記憶される。また、図柄の変動表示を行うために保留球情報値を取得するときには、常に、記憶領域1から保留球情報値を取得している。
第1保留球情報値記憶手段54aのように、4つまでの保留球情報値を記憶する場合には、最大でも3つの保留球情報値を移動すれば良い。よって、この数程度の保留球情報値の移動であれば、処理時間がかかるといっても、遊技中の実行速度に影響を及ぼすものではない。
そこで、本実施形態における第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bについては、記憶位置データ記憶部及び取得位置データ記憶部を設け、保留球情報値の記憶及び取得時には、これらのデータを参照して、保留球情報値を記憶、取得するようにしている。
特別遊技制御手段56は、当たり抽選手段52aの当たり判定用取得手段により取得された当たり判定用乱数値が当選の乱数値と一致し、図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、通常遊技から特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。
特別遊技制御手段56は、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、大入賞口13を一旦閉鎖するように大入賞口駆動装置33の駆動を制御する。
そしてまた、再度、大入賞口13の開放条件を満たすと判別したときは、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。
第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定するものである。
ここで、本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、特別遊技制御手段56による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。同様に、保留球情報値の有効数を決定する。
そして、残った30個の保留球情報値は、消去されずに、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されたままとなる。
また、リーチ状態である旨の表示を行う場合において、ノーマルリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮するように制御する。
これに対し、スーパーリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する。
球搬出制御手段58は、球の払出し等を行うための球搬出装置34の駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22、及び大入賞口センサ23からの検出信号を入賞球検出手段51が受信したときに、その入賞に対応する数の球を払い出すように、球搬出装置34を制御する。球搬出装置34は、駆動されると、球を弾球遊技機1の球受け皿(上皿又は下皿)35に払い出す。
図4は、図柄始動用入賞口11への球の入賞時処理の流れを示すフローチャートである。
図柄始動用入賞口11に球が入賞し、このときに送信される検出信号を入賞球検出手段51が受信すると、ステップS1で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS2に進む。ステップS2では、当たり抽選手段52aは、当たり判定用乱数値を取得する。さらに、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を取得する。
一方、ステップS6では、保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54aに、保留球情報値を記憶するとともに、記憶位置データを更新する。そしてステップS7に進む。
第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されているときには、ステップS21で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS22に進み、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が開始可能であるか否かを判別し続ける。上述のように、図柄の変動表示中である場合や、特別遊技中である場合には、図柄の変動表示の開始が不可能であると判別される。それ以外の場合には、図柄の変動表示の開始が可能であると判別され、ステップS23に進む。
次のステップS25では、表示手段(第1保留球数表示手段32)の内容が更新される。具体的には、第1保留球数表示手段32の1つのLEDが消灯される。
ステップS25の処理後は、図4のステップS8に進んで、図柄の変動表示が開始される。
特別遊技が終了すると、ステップS31で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS32に進む。ステップS32では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。上述したように、第2保留球情報値有効化決定手段57は、ソフト乱数等を用いて、0、10、50、100、300のうち、いずれかの数値を選択する。そして、選択された数値に対応する個数の保留球情報値が有効にされる。なお、「0」の数値が選択されたときには、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にしないことに決定されたことを意味する。
ステップS35では、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。その後、ステップS36に進んで、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。なお、ステップS36において、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶されていない場合には、図柄の変動処理は行われない。
(1)第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bに記憶しておく保留球情報値として、当たり判定用乱数値、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、本実施形態では、図柄の変動表示の開始直前に変動パターン選択用乱数値を取得するようにしたが、変動パターン選択用乱数値を事前に取得しても良い。そして、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bの少なくとも一方に、当たり判定用乱数値等とともに変動パターン選択用乱数値を保留球情報値の1つとして記憶しておくようにしても良い。
しかし、これに限らず、特別遊技に移行することなく、通常遊技中に、特定の条件を満たしたとき(例えば、特定の図柄が出現した場合)に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
あるいは、特別遊技に移行したときの当選図柄が、特定のものであるとき(例えば、「333」、「555」、及び「777」であるとき)に限り、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
例えば、特定の当選図柄(「777」のような奇数図柄等)であるときには、特別遊技の終了後の遊技を、通常遊技時より当選確率が高くなる遊技状態(確率変動状態)に設定する弾球遊技機が知られている。この場合、当たり判定用乱数値に、確率変動状態に移行する当選図柄が選択される乱数値と、確率変動状態に移行しない当選図柄が選択される乱数値とを予め振り分けておく方法の他、当選と判定された後に、確率変動状態に移行する当選図柄を選択するか、又は確率変動状態に移行しない当選図柄を選択するかを抽選等によって決定する方法が考えられる。
例えば、図1に示すように、図柄始動用入賞口11の入口部分には、その入口を拡大可能な部材を設けている。この部材は、所定の条件を満たしたときに、一定時間だけ、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大して、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなるようにしたものである。
このような部材を設けた場合において、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となって特別遊技に移行し、その特別遊技が終了した後の通常遊技では、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大する機会を通常時よりも多くし、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなる状態を積極的に作り出すようにしても良い。
11 図柄始動用入賞口
12 一般入賞口
13 大入賞口
21 始動入賞口センサ
22 一般入賞口センサ
23 大入賞口センサ
31 図柄変動表示装置
31a 第2保留球数表示手段
32 第1保留球数表示手段
33 大入賞口駆動装置
34 球搬出装置
35 球受け皿
50 遊技制御手段
51 入賞球検出手段
52 抽選手段
52a 当たり抽選手段
52b 停止図柄抽選手段
52c 変動パターン抽選手段
53 図柄変動制御手段
54 保留球情報値記憶手段
54a 第1保留球情報値記憶手段
54b 第2保留球情報値記憶手段
55 保留球情報値更新手段
56 特別遊技制御手段
57 第2保留球情報値有効化決定手段
58 球搬出制御手段
59 消去手段
59a リセットスイッチ
Claims (2)
- 図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御し、予め定められた複数の当選図柄のうちの1つが停止することにより特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する保留球情報値記憶手段を備え、
前記図柄変動制御手段は、
当選であるか非当選であるかを判定するための当たり判定用乱数値と、
当選と判定された場合に、複数の当選図柄からいずれか1つの当選図柄を選択するための当選図柄選択用乱数値と、
前記当たり判定用乱数値が当選に該当する乱数値であるか非当選に該当する乱数値であるかにかかわらずに取得する乱数値であって、前記図柄変動表示装置に表示すべき図柄の変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値と
を含む情報値を、前記図柄始動用入賞口への球の入賞が検出されたことを条件として取得するとともに、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示が未だ行われないときは保留球に関する情報値として前記保留球情報値記憶手段に記憶し、
前記保留球情報値記憶手段は、
前記所定数分の記憶領域を備え、
どの前記記憶領域に次の保留球に関する情報値を記憶するかを示す記憶位置データと、次の保留球に関する情報値を取得する位置を示す取得位置データとを記憶しておき、
新たな保留球に関する情報値を記憶するときは、前記記憶位置データに基づいて所定の前記記憶領域に記憶し、
保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときは、前記取得位置データに対応する前記記憶領域から保留球に関する情報値を取得し、その保留球に関する情報値に基づいて停止図柄を決定するとともにその保留球に関する情報値の前記変動パターン選択用乱数値に基づいて図柄の変動パターンを決定し、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御し、
保留球に関する情報値を前記記憶領域から取得したときは、その記憶領域の保留球に関する情報値を消去するとともに、記憶位置データ及び取得位置データを更新し、
前記保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が当選図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御し、
一定条件下では、図柄の変動表示時間を通常時よりも短縮するように制御し、
前記一定条件下において、当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮するが、当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御し、予め定められた複数の当選図柄のうちの1つが停止することにより特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する保留球情報値記憶手段を備え、
前記図柄変動制御手段は、
当選であるか非当選であるかを判定するための当たり判定用乱数値と、
当選と判定された場合に、複数の当選図柄からいずれか1つの当選図柄を選択するための当選図柄選択用乱数値と、
前記当たり判定用乱数値が当選に該当する乱数値であるか非当選に該当する乱数値であるかにかかわらずに取得する乱数値であって、前記図柄変動表示装置に表示すべき図柄の変動パターンを選択するための変動パターン選択用乱数値と
を含む情報値を、前記図柄始動用入賞口への球の入賞が検出されたことを条件として取得するとともに、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示が未だ行われないときは保留球に関する情報値として前記保留球情報値記憶手段に記憶し、
前記保留球情報値記憶手段は、
前記所定数をnとしたとき、記憶領域「1」、記憶領域「2」、・・・、記憶領域「n」を備え、
どの前記記憶領域に次の保留球に関する情報値を記憶するかを示す記憶位置データを記憶しておき、
新たな保留球に関する情報値を記憶するときは、前記記憶位置データに基づいて所定の前記記憶領域に記憶し、
保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときは、常に、前記記憶領域「1」に記憶された保留球に関する情報値を取得し、その保留球に関する情報値に基づいて停止図柄を決定するとともにその保留球に関する情報値の前記変動パターン選択用乱数値に基づいて図柄の変動パターンを決定し、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御し、
保留球に関する情報値を前記記憶領域「1」から取得したときは、前記記憶領域「1」の保留球に関する情報値を消去するとともに、記憶領域「m」(mは、2以上の整数)に記憶されている保留球に関する情報値を記憶領域「m−1」に移すように制御し、
前記保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示を行う場合において、図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が当選図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御し、
一定条件下では、図柄の変動表示時間を通常時よりも短縮するように制御し、
前記一定条件下において、当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮するが、当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチ状態を表示するときは図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
ことを特徴とする弾球遊技機。
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