JP2011172962A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄始動用入賞口に多数の球が入賞したときであっても、遊技者に不利にならないようにし、弾球遊技機の稼働率を低下させないようにする。
【解決手段】図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値(当たり判定用乱数値等)を所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段54aと、第1保留球情報値記憶手段54aの保留球情報値が前記所定数である場合に、それ以上の保留球情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段54bと、第2保留球情報値記憶手段54bの保留球情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段57とを備える。通常時は、第1保留球情報値記憶手段54aの保留球情報値のみに基づいて図柄の変動表示を行う。第2保留球情報値有効化決定手段57により有効にすると決定されたときに、第2保留球情報値記憶手段54bの保留球情報値に基づいて図柄の変動表示を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、図柄始動用入賞口に入賞した球のうち、図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球を記憶しておくようにした弾球遊技機に関するものである。
従来の弾球遊技機において、図柄変動表示装置を備えるものが知られている。弾球遊技機には、図柄変動表示装置の図柄の変動を開始させるための図柄始動用入賞口が設けられており、この図柄始動用入賞口に遊技球(以下、単に「球」という。)が入賞すると、図柄変動表示装置の図柄の変動表示及び停止表示が行われる。
また、図柄始動用入賞口に球が入賞すると、乱数の抽選が行われ、当選の乱数値が取得されると、図柄変動表示装置は、例えば「777」のような特別図柄を停止表示し、当選の遊技状態を発生させ、それまでの通常遊技から特別遊技に移行する。
ここで、例えば図柄変動表示装置による図柄の変動表示中においても、図柄始動用入賞口に球が入賞する場合がある。このため、弾球遊技機では、図柄始動用入賞口に球が入賞し、かつ図柄変動表示装置により図柄の変動が行われていない保留球に関する情報値(例えば、取得された乱数値)を記憶(保留)するようにしている。
しかし、前述の従来の技術においては、記憶される保留球に関する情報値の最大値は、予め所定数(例えば4個)に設定されている。よって、保留球に関する情報値が記憶できる最大値となっているときに、さらに図柄始動用入賞口に球が入賞しても、その入賞に応じた賞球は払い出されるものの、乱数値が取得されて図柄変動用として保留されることはない。このため、保留球に関する情報値が記憶できる最大値になっている状態で、図柄始動用入賞口に球が入賞すると、遊技者は、損をした感じを受けてしまうという問題があった。
さらに、保留球に関する情報値が記憶できる最大値になったときには、少なくとも1回の図柄の変動表示が停止するまで、球の発射を中断する遊技者もあり、このため、弾球遊技機の稼働率が低下するという問題も生じている。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、図柄始動用入賞口に多数の球が入賞したときであっても、遊技者に不利にならないようにし、これに伴い、弾球遊技機の稼働率を低下させないようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
(請求項1)
請求項1の発明は、図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御する弾球遊技機において、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段と、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が前記所定数である場合に、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づいて、保留球に関する情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段と、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段とを備え、前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行わないように制御し、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
請求項1の発明においては、図柄始動用入賞口に入賞した球に基づく図柄の変動表示が未だ行われない場合には、その保留球に関する情報値は、先ず、第1保留球情報値記憶手段に記憶される。ここで、第1保留球情報値記憶手段には、所定数を上限値として保留球に関する情報値が記憶される。そして、第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値が所定数(上限値)である場合に図柄始動用入賞口に球が入賞したときには、その保留球に関する情報値は、第2保留球情報値記憶手段に記憶される。
また、第2保留球情報値有効化決定手段は、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にするか否かを決定する。
ここで、第2保留球情報値有効化決定手段により保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合には、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値のみに基づいて図柄の変動表示が行われ、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示は行われない。
そして、第2保留球情報値有効化決定手段により保留球に関する情報値を有効にすることに決定されたときには、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示が行われる。
したがって、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときに図柄始動用入賞口に球が入賞したときでも、その入賞が無駄になることはなく、遊技者にとって不利にならない。よって、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときであっても、遊技者は球の発射を中断しないようになるので、弾球遊技機の稼働率の低下を防止することができる。
(請求項2)
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、停止表示した図柄が特別図柄と一致するときに、通常遊技から、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段を備え、前記図柄変動制御手段は、前記特別遊技制御手段による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されているときは、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
請求項2の発明においては、第2保留球情報値有効化決定手段により、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されているときには、特別遊技の終了後の通常遊技で、図柄変動制御手段により、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示が制御される。
したがって、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。これにより、特別遊技の終了直後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく当選の可能性があるので、遊技者に対し、期待感を与えることができる。
(請求項3)
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段は、保留球に関する情報値の有効数を、抽選によって決定することを特徴とする。
請求項3の発明においては、第2保留球情報値有効化決定手段により、保留球に関する情報値の有効数が抽選によって決定される。
したがって、保留球に関する情報値の有効数を複数種類設けることで、遊技者に対し、期待感と緊張感を与えることができる。
(請求項4)
請求項4の発明は、請求項3に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の全てを有効にすることを特徴とする。
請求項4の発明においては、第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときには、その保留球に関する情報値の全てが有効にされ、その保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示が行われる。
したがって、第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときであっても、記憶された保留球情報値の範囲内で、図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項5)
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球に関する情報値を、継続して前記第2保留球情報値記憶手段に記憶しておくようにすることを特徴とする。
請求項5の発明においては、第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球に関する情報値は、継続して第2保留球情報値記憶手段に記憶された状態となる。記憶されたままとなった保留球に関する情報値は、次回の第2保留球情報値有効化決定手段による決定時に、有効にされる可能性を有する。
したがって、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が無駄にならないようにすることができる。また、遊技者にとって、より有利となる。
(請求項6)
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段及び前記第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときは、最初に、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行い、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示の終了後に、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御することを特徴とする。
請求項6の発明においては、第2保留球情報値有効化決定手段により保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときは、最初に、第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示が行われる。次いで、その後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて図柄の変動表示が行われる。
したがって、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときには、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球情報値を優先するとともに、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方の保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項7)
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示する第2保留球数表示手段を備えることを特徴とする。
請求項7の発明においては、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数が、第2保留球数表示手段によって表示される。
したがって、現時点における、第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値の数を、遊技者に知らせることができる。
(請求項8)
請求項8の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球数表示手段は、前記図柄変動表示装置の一部に設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明においては、図柄変動表示装置の一部によって、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数が表示される。
したがって、専用の第2保留球数表示手段を設けることなく、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示することができる。これにより、遊技領域のスペースを有効に使用することができるとともに、部材数の削減を図ることができる。
(請求項9)
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、無条件で又は一定条件下で、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より相対的に短縮するように制御することを特徴とする。
請求項9の発明においては、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示時間は、無条件で又は一定条件下で、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示時間より相対的に短縮される。
したがって、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示時間を相対的に短縮することで、弾球遊技機の稼働率を高めることができる。また、第2保留球情報値有効化決定手段により、多くの保留球に関する情報値が有効にされたとしても、通常よりも短時間で、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項10)
請求項10の発明は、請求項9に記載の弾球遊技機において、前記図柄変動制御手段は、前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が特別遊技への移行時に表示される特別図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御するとともに、リーチ状態である旨の表示を行わないときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より短縮するように制御し、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を短縮しないように制御することを特徴とする。
請求項10の発明においては、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示を行う場合において、特定のリーチ状態(例えば、当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチ状態)である旨の表示を行うときには、図柄の変動表示時間は、短縮されない。
したがって、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときの演出を、十分に遊技者に対して見せることができ、遊技者に期待感を十分に与えることができる。
(請求項11)
請求項11の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去する消去手段を備えることを特徴とする。
請求項11の発明においては、消去手段により、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去することが可能となる。
したがって、例えば弾球遊技機の管理者側で、消去手段を用いて、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去することができるようになる。これにより、例えば1の遊技者の遊技が終了したときには、その遊技者によって第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去し、次の遊技者の遊技開始時には、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されていない状態にすることができる。
(請求項1)
請求項1の発明によれば、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときに図柄始動用入賞口に球が入賞したときでも、その入賞が無駄になることはなく、遊技者にとって不利にならない。よって、第1保留球情報値記憶手段に所定数(上限値)の保留球に関する情報値が記憶されているときであっても、遊技者は球の発射を中断しないようになるので、弾球遊技機の稼働率の低下を防止することができる。
(請求項2)
請求項2の発明によれば、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。これにより、特別遊技の終了直後に、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく当選の可能性があるので、遊技者に対し、期待感を与えることができる。
(請求項3)
請求項3の発明によれば、保留球に関する情報値の有効数を複数種類設けることで、遊技者に対し、期待感と緊張感を与えることができる。
(請求項4)
請求項4の発明によれば、第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときであっても、記憶された保留球情報値の範囲内で、図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項5)
請求項5の発明によれば、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が無駄にならないようにすることができる。また、遊技者にとって、より有利となる。
(請求項6)
請求項6の発明によれば、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときには、第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球情報値を優先するとともに、第1保留球情報値記憶手段及び第2保留球情報値記憶手段の双方の保留球に関する情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項7)
請求項7の発明によれば、現時点における、第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値の数を、遊技者に知らせることができる。
(請求項8)
請求項8の発明によれば、専用の第2保留球数表示手段を設けることなく、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示することができる。これにより、遊技領域のスペースを有効に使用することができるとともに、部材数の削減を図ることができる。
(請求項9)
請求項9の発明によれば、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示時間を相対的に短縮することで、弾球遊技機の稼働率を高めることができる。また、第2保留球情報値有効化決定手段により、多くの保留球に関する情報値が有効にされたとしても、通常よりも短時間で、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく図柄の変動表示を行うことができる。
(請求項10)
請求項10の発明によれば、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときの演出を、十分に遊技者に対して見せることができ、遊技者に期待感を十分に与えることができる。
(請求項11)
請求項11の発明によれば、例えば弾球遊技機の管理者側で、消去手段を用いて、第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去することができるようになる。これにより、例えば1人の遊技者の遊技が終了したときには、その遊技者によって第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去し、次の遊技者の遊技開始時には、第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されていない状態にすることができる。
本発明の一実施形態である弾球遊技機における遊技領域を示す正面図である。 本実施形態の弾球遊技機の概略を示すブロック図である。 保留球情報値記憶手段における保留球情報値の記憶方法及び取得方法を説明する図である。 図柄始動用入賞口への球の入賞時処理の流れを示すフローチャートである。 第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球情報値に基づく図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。 特別遊技の終了後における処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である弾球遊技機1における遊技領域を示す正面図である。また、図2は、本実施形態の弾球遊技機1の概略を示すブロック図である。
(遊技制御手段)
図2において、遊技制御手段50は、遊技の進行や演出等を含む弾球遊技機1全体を統括制御する手段である。遊技制御手段50は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
遊技制御手段50は、制御基板上に設けられている。ここで、遊技制御手段50は、1つの制御基板上に限らず、複数の制御基板上に設けられていても良い。例えば、主として遊技の進行に直接係わる部分の制御を担当するメイン制御基板と、このメイン制御基板に電気的に接続され、主として演出に係わる部分(画像表示、ランプ類の点灯、及びサウンドの出力等)の制御を担当するサブ制御基板とを設けることが挙げられる。
遊技制御手段50は、以下の各手段を備える。なお、以下に示す各手段は、主として本実施形態に関係する部分を示しており、図示した手段に限定されるものではない。
(入賞球検出手段)
入賞球検出手段51は、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13に球が入賞したときに、それを検出するものである。これらの図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13には、それぞれ始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22及び大入賞口センサ23が設けられ、これらは、入賞球検出手段51に電気的に接続されている。また、図1に示すように、図柄始動用入賞口11、一般入賞口12、及び大入賞口13は、ぞれぞれ、弾球遊技機1の遊技領域の所定位置に設けられた入賞口である。
始動入賞口センサ21は、図柄始動用入賞口11の入口部分に設けられ、図柄始動用入賞口11への球の入賞を常時監視しているセンサである。図柄始動用入賞口11に球が入賞すると、始動入賞口センサ21を通過する。これにより、始動入賞口センサ21から、そのときの検出信号が入賞球検出手段51に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段51は、図柄始動用入賞口11に球が入賞したことを検出する。
同様に、一般入賞口センサ22及び大入賞口センサ23は、一般入賞口12の入口部分、及び大入賞口13の所定位置にそれぞれ設けられ、一般入賞口12及び大入賞口13への球の入賞を常時監視しているセンサである。一般入賞口12又は大入賞口13に球が入賞すると、それぞれ一般入賞口センサ22又は大入賞口センサ23を通過する。これにより、それぞれ一般入賞口センサ22又は大入賞口センサ23から、そのときの検出信号が入賞球検出手段51に送信される。この検出信号を受信したときに、入賞球検出手段51は、それぞれ一般入賞口12又は大入賞口13に球が入賞したことを検出する。
ここで、図柄始動用入賞口11は、球の入賞があるごとに、遊技者に対し、所定個数の賞球を払い出すとともに、図柄変動表示装置31(後述)に表示される図柄の変動表示を開始等する入賞口である。
また、一般入賞口12は、球の入賞があるごとに、遊技者に対し、所定個数の賞球を払い出す入賞口である。
さらにまた、大入賞口13は、通常遊技中には開放されず、特別遊技(後述)中にのみ開放される、比較的大型の入賞口である。開放時に球が入賞するごとに、所定個数の賞球を払い出すように形成されている。
(抽選手段)
抽選手段52は、入賞球検出手段51により、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたことを条件として、当選/非当選、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示後の停止図柄及びその変動パターンの抽選を行うものである。抽選手段52は、当たり抽選手段52aと、停止図柄抽選手段52bと、変動パターン抽選手段52cとを備える。
(当たり抽選手段)
当たり抽選手段52aは、例えば当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば0〜319)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数値取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数値を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ21から送信された検出信号を入賞球検出手段51が受信した時に取得する。
当たり判定手段は、当たり判定用乱数値取得手段により取得された当たり判定用乱数値に基づいて、当選であるか非当選であるかを判定する。当たり判定用乱数発生手段が発生させる所定の周期の当たり判定用乱数のうち、当選に該当する乱数値が予め定められている。そして、当たり抽選用乱数値取得手段により取得された当たり判定用乱数値が、当選の乱数値と一致する場合には当選と判定し、一致しない場合には非当選と判定する。
(停止図柄抽選手段)
停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動表示装置31に停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。ここで、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により、当選と判定された場合には、複数の当選図柄(特別図柄)から、いずれか1の当選図柄を抽選によって選択する。
当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数発生手段と、当選図柄選択用乱数値取得手段と、当選図柄選択手段とを備える。
当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、当選図柄選択用乱数値取得手段は、当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した当選図柄選択用乱数のうち1の当選図柄選択用乱数値を取得する。次いで、当選図柄選択手段は、当選図柄選択用乱数値取得手段で取得した当選図柄選択用乱数値に対応する当選図柄を選択する。
例えば、停止図柄が「000」〜「999」までの1000通り有するものとする。そして、3桁の数字の全てが同一数字であるものを当選図柄(特別図柄)であるとする。このとき、停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により当選と判定された場合には、「000」、「111」、「222」、・・「999」までの10通りの当選図柄のうち、いずれか1を選択するようにする。
これに対し、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により非当選と判定された場合に用いられるものとして、停止図柄抽選手段52bは、非当選図柄選択用乱数発生手段と、非当選図柄選択用乱数値取得手段と、非当選図柄選択手段とを備える。
非当選図柄選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する非当選図柄選択用乱数を発生させる。そして、非当選図柄選択用乱数値取得手段は、非当選図柄選択用乱数発生手段によって発生した非当選図柄選択用乱数のうち1の非当選図柄選択用乱数値を取得する。次いで、非当選図柄選択手段は、非当選図柄選択用乱数値取得手段で取得した非当選図柄選択用乱数値に対応する非当選図柄を選択する。
例えば、上述の例で説明すると、停止図柄抽選手段52bは、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により非当選と判定された場合には、「000」〜「999」までの停止図柄のうち、「000」、「111」、・・、「999」の10通りの当選図柄を除く非当選図柄から、いずれか1の非当選図柄を選択するようにする。
(変動パターン抽選手段)
変動パターン抽選手段52cは、図柄変動表示装置31に表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数発生手段と、変動パターン選択用乱数値取得手段と、変動パターン選択手段とを備える。
変動パターン選択用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期を有する変動パターン選択用乱数を発生させる。そして、変動パターン選択用乱数値取得手段は、変動パターン選択用乱数発生手段によって発生した変動パターン選択用乱数のうち1の変動パターン選択用乱数値を取得する。次いで、変動パターン選択手段は、変動パターン選択用乱数値取得手段で取得した変動パターン選択用乱数値と、停止図柄抽選手段52bで選択された停止図柄(当選図柄又は非当選図柄)とに基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
本実施形態では、図柄の変動表示の開始時には、3桁の数字の全てを変動表示した後、100の位、10の位、及び1の位の順に停止表示させ、最終的に、3桁の数字の全てを停止表示する。
このとき、3桁の数字のうち、100の位の数字と10の位の数字が同一であるときには、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。ここで、リーチ状態とは、1の位の数字が100の位及び10の位の数字と一致するときには、当選図柄となる状態であって、当選図柄となる可能性を有する状態をいう。
例えば、選択された停止図柄が「333」や「777」のように当選図柄であるとき、又は「330」や「778」のように100の位及び10の位の数字が同一であるが非当選図柄であるときには、100の位及び10の位の数字を停止させるとともに、1の位の数字を変動表示して、リーチ状態である旨を表示する。そして、このような停止図柄が選択されたときには、リーチ状態である旨の表示を行う変動パターンが選択される。この変動パターンには、最終的に当選図柄で停止表示される信頼度が異なる複数の変動パターンが予め設けられている。例えば、当選図柄で停止表示される確率が低い変動パターンAと、当選図柄で停止表示される確率が高い変動パターンBとを設けることが挙げられる。
この場合に、停止図柄抽選手段52bによって当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターンAよりも変動パターンBの方を高い確率で選択するようにする。
これに対し、停止図柄抽選手段52bによって非当選図柄が選択されたときには、変動パターン抽選手段52cは、変動パターンBよりも変動パターンAの方を高い確率で選択するようにする。
(図柄変動表示装置、図柄変動制御手段)
図柄変動表示装置31は、図1に示すように、例えば遊技領域内の略中央部に設けられ、液晶ディスプレイやドットディスプレイによって、図柄の変動表示及び停止表示を含む画像表示を行うものである。
また、図柄変動制御手段53は、図柄始動用入賞口11への球の入賞により、入賞球検出手段51が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
図柄変動制御手段53は、抽選手段52の抽選結果に基づいて、図柄の変動表示及び停止表示を制御する。すなわち、図柄変動制御手段53は、停止図柄抽選手段52bによって選択された停止図柄、及び変動パターン抽選手段52cによって選択された変動パターンに従い、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
(保留球情報値記憶手段)
保留球情報値記憶手段54は、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値(以下、本実施形態において「保留球情報値」という。)を記憶するものである。本実施形態では、保留球情報値記憶手段54は、以下の第1保留球情報値記憶手段54aと、第2保留球情報値記憶手段54bとを備える。
(第1保留球情報値記憶手段)
第1保留球情報値記憶手段54aは、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を、所定数を上限値として記憶するものである。ここで、本実施形態における保留球情報値とは、抽選手段52のうち、当たり抽選手段52aで取得された当たり判定用乱数値、並びに停止図柄抽選手段52bで取得された当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値である。
すなわち、図柄始動用入賞口11に球が入賞すると、それに基づいて、抽選手段52の当たり抽選手段52aは、当たり判定用乱数値取得手段によって、当たり判定用乱数値を取得する。しかし、当たり抽選手段52aの当たり判定手段は、直ちに当選か非当選かの判定を行わず、図柄の変動表示の開始直前に当選か非当選かの判定を行う。このため、取得された当たり判定用乱数値は、当たり判定手段による判定がなされるまで、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される。
また、抽選手段52の当たり抽選手段52aによって当たり判定用乱数値が取得されると、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値の双方を取得する。そして、当たり抽選手段52aによって当たり判定用乱数値が当選であるか否かが判定されると、その判定結果に基づいて、当選図柄選択用乱数値又は非当選図柄選択用乱数値のいずれか一方が選択される。
しかし、第1保留球情報値記憶手段54aに当たり判定用乱数値が記憶されるときには、当選か非当選かの判定が未だ行われていない状態であるため、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値と、非当選図柄選択用乱数値との双方を取得するとともに、これらの乱数値が第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される。
そして、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動表示が開始されるときには、最先に記憶された保留球情報値から順次使用される。
先ず、保留球情報値のうちの当たり判定用乱数値に基づいて、当たり抽選手段52aの当たり判定手段は、当選であるか非当選であるかを判定する。そして、当選であると判定されたときには、当選図柄選択用乱数値と非当選図柄選択用乱数値とのうち、当選図柄選択用乱数値が選択される。次いで、停止図柄抽選手段52bの当選図柄選択手段により、その当選図柄選択用乱数値に基づいて、当選図柄が選択される。
これに対し、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により非当選であると判定されたときには、当選図柄選択用乱数値と非当選図柄選択用乱数値とのうち、非当選図柄選択用乱数値が選択される。そして、停止図柄抽選手段52bの非当選図柄選択手段により、その非当選図柄選択用乱数値に基づいて、非当選図柄が選択される。
さらに、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数値を取得するとともに、この変動パターン選択用乱数値と、決定された停止図柄とに基づいて、変動パターンを選択する。
なお、変動パターン抽選手段52cは、図柄の変動表示の開始直前に、変動パターン選択用乱数値を取得するため、第1保留球情報値記憶手段54aには、変動パターン選択用乱数値は記憶されない。
また、本実施形態では、所定数は、4つである。すなわち、第1保留球情報値記憶手段54aには、4つを上限値として、保留球情報値が記憶される。
(第2保留球情報値記憶手段)
第2保留球情報値記憶手段54bは、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値が所定数である場合、すなわち最大値である4つの保留球情報値が既に記憶されている場合に、図柄始動用入賞口11に入賞した球の検出信号に基づく図柄変動制御手段53による図柄変動表示装置31の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球情報値を記憶するものである。ここで記憶される保留球情報値は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される保留球情報値と同様のものである。
また、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶される保留球情報値の最大値については、特に制限はなく、第2保留球情報記憶手段54bの容量(RAMの容量)によって決定される。本実施形態では、300までの保留球情報値が記憶できるように構成されている。
また、本実施形態では、通常遊技中であるか、又は後述する特別遊技中であるかを問わず(遊技状態とは無関係に)、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたときに、その入賞による保留球情報値を、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bのいずれかに記憶する。
したがって、第1保留球情報値記憶手段54aに4つの保留球情報値が記憶されていないときには、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶される。また、第1保留球情報値記憶手段54aに既に4つの保留球情報値が記憶されている場合には、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶される。
なお、第1保留球情報値記憶手段54aと第2保留球情報値記憶手段54bとは、1つのRAM等から構成し、それぞれ第1保留球情報値記憶手段54aの記憶領域と、第2保留球情報値記憶手段54bの記憶領域とに分けておくようにしても良い。あるいは、第1保留球情報値記憶手段54aと第2保留球情報値記憶手段54bとを独立して(別体のRAM等によって)構成しても良い。
第1保留球情報値記憶手段54aに少なくとも1つの保留球情報値が記憶されている場合において、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が可能となったときには、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値に基づいて、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が行われる。
これに対し、第2保留球情報値記憶手段54bに少なくとも1つの保留球情報値が記憶されている場合であっても、後述する特定の条件を満たさない限り、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づく図柄の変動表示は行われることはない。
(第1保留球数表示手段、第2保留球数表示手段)
第1保留球数表示手段32は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値の数、すなわち保留球数を表示するものである。第1保留球数表示手段32は、図1に示すように、例えば4つの並設されたLEDからなり、図柄変動表示装置31の上方部等に設けられている。
第1保留球情報値記憶手段54aに、1つの保留球情報値も記憶されていないときには、第1保留球数表示手段32の4つのLEDは、全て消灯状態にされる。そして、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が1つ記憶されるごとに、LEDが1つ点灯するように形成されている。
また、第2保留球数表示手段31aは、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の数、すなわち保留球数を表示するものである。第2保留球数表示手段31aは、本実施形態では、図柄変動表示装置31の一部に設けられている。例えば、図柄変動表示装置31の画像表示領域の右上角部近傍に、数字により保留球数を表示する領域を事前に設けておく。そして、この領域に「0」と表示されているときには、第2保留球情報値記憶手段54bに全く保留球情報値が記憶されていないことを示し、「20」と表示されているときには、20個の保留球情報値が記憶されていることを示す。
(保留球情報値更新手段)
保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の更新処理を行うものである。
例えば、第1保留球情報値記憶手段54aに、0〜3つの保留球情報値が記憶されている状態において、図柄始動用入賞口11への球の入賞が検出されたときは、その入賞による保留球情報値が新たに追加して記憶される。
これに対し、第1保留球情報値記憶手段54aに、4つの保留球情報値が記憶されている状態において、図柄始動用入賞口11に球が入賞したときは、その入賞による保留球情報値は、第2保留球情報値記憶手段54bに新たに追加して記憶される。
また、第1保留球情報値記憶手段54aに、少なくとも1つの保留球情報値が記憶されている場合において、その保留球情報値に基づき図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が行われたときは、その図柄の変動表示に係る保留球情報値は、第1保留球情報値記憶手段54aから消去される。したがって、例えば3つの保留球情報値が第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されている場合において、1つの保留球情報値に基づいて図柄の変動表示が行われたときには、その1つの保留球情報値は第1保留球情報値記憶手段54aから消去され、残り2つの保留球情報値のみが記憶された状態となる。
ここで、第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bにおける保留球情報値の記憶方法及び取得方法について説明する。図3は、保留球情報値記憶手段54(第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54b)における保留球情報値の記憶方法及び取得方法を説明する図である。図3に示すように、保留球情報値を記憶しておくための保留球情報値記憶部は、1からnまでの記憶領域を有する。ここで、本実施形態の場合、第1保留球情報値記憶手段54aは、n=4であり、第2保留球情報値記憶手段54bは、n=300である。
さらに、保留球情報値記憶部中、どの領域に、次の保留球情報値を記憶するかを示す記憶位置データを記憶しておく記憶位置データ記憶部と、次の保留球情報値を取得する位置を示す取得位置データを記憶しておく取得位置データ記憶部とが設けられている。
ここで、第1保留球情報値記憶手段54a(n=4)を例に挙げて説明する。現時点で、記憶領域1〜3に保留球情報値が既に記憶されているものとする。この状態では、記憶位置データは4となる。すなわち、新たな保留球情報値が記憶されるときには、記憶領域4に記憶すべきことを示している。
また、取得位置データは1となる。すなわち、次に図柄の変動表示を行う際に用いられる保留球情報値は、記憶領域1に記憶されていることを示している。
以上の状態で、新たな保留球情報値が記憶されるときには、記憶位置データが4であるので、その保留球情報値は、記憶領域4に記憶される。さらに、図柄の変動表示を行うために保留球情報値が取得されるときには、取得位置データが1であるので、記憶領域1の保留球情報値が取得される。そして、取得された保留球情報値が記憶されていた記憶領域のデータはクリア(消去)される。また、記憶位置データは1に更新され、取得位置データは2に更新される。
なお、記憶領域1〜4の全てに保留球情報値が記憶されているときには、記憶位置データは、0となる。記憶位置データが0であるときには、記憶領域1〜4のいずれの記憶領域にも、保留球情報値を記憶することができないことを意味する。よって、この場合には、第2保留球情報値記憶手段54bの所定の記憶領域に記憶される。そして、第2保留球情報値記憶手段54bの記憶位置データが更新される。
ここで、従来の一般的な保留球情報値の記憶方法としては、上記のような取得位置データを有しておらず、記憶位置データのみを有している。
例えば、現時点で、記憶領域1〜3に保留球情報値が記憶されている場合には、記憶位置データは4である。そして、新たな保留球情報値が記憶されるときには、記憶位置データが4であるので、その保留球情報値は、記憶領域4に記憶される。また、図柄の変動表示を行うために保留球情報値を取得するときには、常に、記憶領域1から保留球情報値を取得している。
そして、記憶領域1から保留球情報値が取得されると、記憶領域1の保留球情報値は消去される。さらに、記憶領域2に記憶されている保留球情報値が記憶領域1に移され、記憶領域3に記憶されている保留球情報値は記憶領域2に移され、記憶領域4に記憶されている保留球情報値は記憶領域3に移される。このようにして、保留球情報値が取得されるたびに、保留球情報値を記憶領域1側に詰めるように移している。
このような記憶方法は、取得位置データを記憶しておく必要がない点では優れるが、保留球情報値を取得するごとに、保留球情報値の記憶領域の移動処理を行うため、処理時間がかかってしまう。
第1保留球情報値記憶手段54aのように、4つまでの保留球情報値を記憶する場合には、最大でも3つの保留球情報値を移動すれば良い。よって、この数程度の保留球情報値の移動であれば、処理時間がかかるといっても、遊技中の実行速度に影響を及ぼすものではない。
しかし、第2保留球情報値記憶手段54bのように、最大300までの保留球情報値を記憶する場合には、最大で299の保留球情報値を移動する必要がある。よって、この場合には、処理時間がかかり、次の処理に移行するまでに時間がかかってしまう。
そこで、本実施形態における第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bについては、記憶位置データ記憶部及び取得位置データ記憶部を設け、保留球情報値の記憶及び取得時には、これらのデータを参照して、保留球情報値を記憶、取得するようにしている。
なお、第1保留球情報値記憶手段54aについては、従来の一般的な保留球情報値の記憶方法を用い、第2保留球情報値記憶手段54bについては、本実施形態で示した記憶方法を用いても良い。
また、以上のようにして保留球情報値が更新されると、第1保留球数表示手段32及び第2保留球数表示手段31aに表示される保留球数の表示が更新される。例えば、第1保留球数情報値記憶手段54aに3つの保留球情報値が記憶されている状態であるときには、第1保留球数表示手段32の3つのLEDが点灯(他の1つは消灯)しているが、図柄の変動表示の開始に伴い、1つの保留球情報値が取得された時には、LEDの1つが消灯される。
同様に、例えば第2保留球数情報値記憶手段54bに「10」と保留球数が表示されている状態において、第2保留球数情報値記憶手段54bに1つの保留球情報値が追加記憶されたときには、第2保留球数表示手段31aの表示が「11」に変更される。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段56は、当たり抽選手段52aの当たり判定用取得手段により取得された当たり判定用乱数値が当選の乱数値と一致し、図柄変動表示装置31により停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、通常遊技から特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。
特別遊技中は、特別遊技制御手段56は、大入賞口13の開放及び閉鎖動作を行うための大入賞口駆動装置33の駆動を制御する。
特別遊技制御手段56は、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。そして、所定の条件を満たしたと判別したときは、大入賞口13を一旦閉鎖するように大入賞口駆動装置33の駆動を制御する。
そしてまた、再度、大入賞口13の開放条件を満たすと判別したときは、大入賞口駆動装置33の駆動を制御して大入賞口13を開放しつつ、大入賞口13に入賞した球のカウント等を行う。
具体的には、大入賞口13に所定数(例えば10個)の球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒間)経過するまで1回の開放状態を維持する。この間、大入賞口13内に設けられた特定入賞部(開放を継続する権利を獲得するための入賞部をいう。図示せず。)に入賞したときは、再度、上記の開放状態が繰り返される。特別遊技中は、この動作は、特定入賞部に入賞することを条件として、所定回数(例えば15回)まで連続するように設定されている。
そして、特別遊技制御手段56は、特別遊技中に、特別遊技の終了条件を満たすか否かを判別し続け、特別遊技の終了条件を満たすと判別したときには、特別遊技を終了して、通常遊技に戻るように制御する。
(第2保留球情報値有効化決定手段)
第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定するものである。
ここで、本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、特別遊技制御手段56による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。同様に、保留球情報値の有効数を決定する。
例えば、特別遊技の終了後、通常遊技に移行する前に、第2保留球情報値有効化決定手段57は、ソフト乱数等を用いて、0、10、50、100、300の数値うち、いずれか1つの数値を選択する。そして、選択された数値に対応する個数の保留球情報値を有効にする。
したがって、例えば「0」の数値が選択されたときには、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にしないことに決定されたことを意味する。また、例えば「100」の数値が選択されたときには、第2保留球情報値有効化決定手段57により、100個の保留球情報値を有効すると決定されたことを意味する。
また、以上の第2保留球情報値有効化決定手段57による決定時には、遊技制御手段50は、図柄変動表示装置31に、その演出を表示するように制御する。例えば、0、10、50、100、300からなる一連の数字をルーレット状に画像表示するとともに、最終的に選択された数字を停止表示することが挙げられる。
また、第2保留球情報値有効化決定手段57により決定された保留球情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の数を超えるときには、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の全てを有効にする。
例えば、第2保留球情報値記憶手段54bには30個の保留球情報値が記憶されている場合において、第2保留球情報値有効化決定手段57により50個の保留球情報値を有効にすることに決定されたときには、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている30個の保留球情報値の全てが有効にされる。
これに対し、第2保留球情報値有効化決定手段57により決定された保留球情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球情報値を、継続して第2保留球情報値記憶手段54bに記憶しておくようにする。
例えば、第2保留球情報値記憶手段54bには40個の保留球情報値が記憶されている場合において、第2保留球情報値有効化決定手段57により10個の保留球情報値を有効にすることに決定されたときには、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている10個の保留球情報値のみが有効にされる。そして、有効にされた保留球情報値に基づいて、図柄の変動表示が行われるとともに、その図柄の変動表示に係る保留球情報値は、順次、第2保留球情報値記憶手段54bから消去される。
そして、残った30個の保留球情報値は、消去されずに、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されたままとなる。
第2保留球情報値有効化決定手段57により保留球情報値を有効にすることに決定されると、図柄変動制御手段53は、保留球情報値の有効数だけ、その保留球情報値に基づいて、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示を行うように制御する。
第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された1の保留球情報値は、上述したように、当たり判定用乱数値、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値からなるので、当たり抽選手段52aは、その当たり判定用乱数値に基づいて当選の判定を行う。そして、その判定結果に基づいて、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値又は非当選図柄選択用乱数値のいずれか一方を選択し、その乱数値に基づいて停止図柄を選択する。さらに、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数値を取得するとともに、その変動パターン選択用乱数値と、選択された停止図柄とから、変動パターンを選択する。これらに基づき、図柄変動制御手段53は、図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。
また、図柄変動制御手段53は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときには、一定条件下で、図柄の変動表示時間を通常時(第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されていない状態(保留球がない状態)で図柄始動用入賞口11に球が入賞し、この入賞に基づいて図柄の変動表示が行われる場合、又は第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動表示が行われる場合をいう。以下同じ。)より相対的に短縮するように制御する。
ここで、図柄変動制御手段53は、上述したように、図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が特別遊技への移行時に表示される当選図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御する。
そして、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づいて図柄変動表示装置31の図柄の変動表示を行う場合において、リーチ状態である旨の表示を行わないときには、図柄の変動表示時間を通常時より短縮し、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときには、図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する。
例えば、リーチ状態である旨の表示を行わない場合に、通常時は、図柄の変動開始から停止時までを10秒で行うとき、短縮時は、図柄の変動開始から停止時までを5秒で行うように制御する。
また、リーチ状態である旨の表示を行う場合において、ノーマルリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が低いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮するように制御する。
これに対し、スーパーリーチ、すなわち当選図柄で停止表示される信頼度が高いリーチの場合には、図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する。
(球搬出制御手段)
球搬出制御手段58は、球の払出し等を行うための球搬出装置34の駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ21、一般入賞口センサ22、及び大入賞口センサ23からの検出信号を入賞球検出手段51が受信したときに、その入賞に対応する数の球を払い出すように、球搬出装置34を制御する。球搬出装置34は、駆動されると、球を弾球遊技機1の球受け皿(上皿又は下皿)35に払い出す。
以上の弾球遊技機1においては、図柄の変動表示中や特別遊技中のように、直ちに図柄変動表示装置31の図柄の変動表示を開始することができないときに図柄始動用入賞口11に球が入賞すると、その入賞が保留される。保留時の保留球情報値は、4つまでは、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶される。第1保留球情報値記憶手段54aに4つの保留球情報値が記憶されている状態で、さらに図柄始動用入賞口11に球が入賞すると、その入賞に基づく保留球情報値は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶される。
そして、通常遊技から特別遊技に移行し、この特別遊技が終了すると、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にするか否か(保留球情報値の有効数)が決定される。そして、有効数だけ、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値が有効にされ、その保留球情報値に基づいて、当たり判定や図柄の変動表示が行われる。
このように、4つの保留球情報値が既に記憶されている場合であっても、それ以上の保留球情報値を記憶するようにし、特別遊技の終了後に、抽選によってその数の保留球情報値に基づいて、図柄の変動表示を行うようにしたので、保留球が4つある状態で図柄始動用入賞口11に球が入賞しても、その入賞が全く無駄になることはない。これにより、遊技者は、保留球が4つになった場合であっても、球の発射を中断する必要はなくなるので、弾球遊技機1の稼働率を高めることができる。
続いて、本実施形態における主要な処理について、フローチャートに基づき説明する。なお、図4〜図6のフローチャートでは、図中、第1保留球情報値記憶手段(54a)を第1記憶手段と略称し、第2保留球情報値記憶手段(54b)を第2記憶手段と略称している。
図4は、図柄始動用入賞口11への球の入賞時処理の流れを示すフローチャートである。
図柄始動用入賞口11に球が入賞し、このときに送信される検出信号を入賞球検出手段51が受信すると、ステップS1で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS2に進む。ステップS2では、当たり抽選手段52aは、当たり判定用乱数値を取得する。さらに、停止図柄抽選手段52bは、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を取得する。
次のステップS3では、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が開始可能であるか否かが判別される。例えば、図柄の変動表示中である場合や、特別遊技中である場合には、図柄の変動表示の開始が不可能であると判別され、それ以外の場合には、図柄の変動表示の開始が可能であると判別される。図柄の変動表示の開始が不可能であると判別されたときはステップS4に進み、可能であると判別されたときはステップS8に進む。
ステップS4では、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値を記憶可能であるか否かを判別する。この判別は、第1保留球情報値記憶手段54aの記憶位置データが0であるか否かにより判別される。記憶位置データが0であるときは、第1保留球情報値記憶手段54aには既に4つの(最大値の)保留球情報値が記憶されていることを意味するので、この場合には、記憶不可能であると判別され、ステップS5に進む。これに対し、第1保留球情報値記憶手段54aの記憶位置データが0以外であるときには記憶可能と判別され、ステップS6に進む。
ステップS5では、保留球情報値更新手段55は、第2保留球情報値記憶手段54bに、保留球情報値(ステップS2で取得した当たり判定用乱数値、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値)を記憶するとともに、記憶位置データを更新する。そしてステップS7に進む。
一方、ステップS6では、保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54aに、保留球情報値を記憶するとともに、記憶位置データを更新する。そしてステップS7に進む。
ステップS7では、表示手段(第1保留球数表示手段32又は第2保留球数表示手段31a)による表示内容が更新される。例えば、ステップS5で保留球情報値が第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されたときには、第2保留球数表示手段31aによる画像表示の内容(保留球数)が1だけ加算された値に変更される。また、ステップS6で保留球情報値が第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されたときには、第1保留球数表示手段32のLEDが1つ追加点灯される。そして、ステップS7の処理後は、本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS3からステップS8に進むと、図柄変動制御手段53は、図柄変動表示装置31の図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御する。具体的には、当たり抽選手段52aは、ステップS2で取得した当たり判定用乱数値に基づいて、当選か非当選かの判定を行うととともに、停止図柄抽選手段52bは、取得した当選図柄選択用乱数値又は非当選図柄選択用乱数値に基づいて、当選図柄又は非当選図柄を選択する。さらに、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数値を取得するとともに、その変動パターン選択用乱数値と当選図柄又は非当選図柄とから変動パターンを選択する。そして、図柄変動制御手段53は、これらの選択された変動パターン及び当選図柄又は非当選図柄に従って、図柄の変動表示及び停止表示を行う。
次にステップS9に進み、当選か非当選かが判定され、非当選であるときには本フローチャートによる処理を終了する。一方、当選であるときには、ステップS10に進んで、特別遊技制御手段56は、通常遊技から特別遊技に移行させる。
図5は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値に基づく図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。
第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されているときには、ステップS21で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS22に進み、図柄変動表示装置31による図柄の変動表示が開始可能であるか否かを判別し続ける。上述のように、図柄の変動表示中である場合や、特別遊技中である場合には、図柄の変動表示の開始が不可能であると判別される。それ以外の場合には、図柄の変動表示の開始が可能であると判別され、ステップS23に進む。
ステップS23では、当たり抽選手段52aは、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値の中の当たり判定用乱数値に基づいて当選か非当選かの判定を行う。当選であると判定されたときには、停止図柄抽選手段52bは、保留球情報値の中の当選図柄選択用乱数値を選択し、この当選図柄選択用乱数値に基づいて当選図柄を選択する。また、非当選であると判定されたときには、停止図柄抽選手段52bは、保留球情報値の中の非当選図柄選択用乱数値を選択し、この非当選図柄選択用乱数値に基づいて非当選図柄を選択する。さらに、変動パターン抽選手段52cは、変動パターン選択用乱数値を取得するとともに、その変動パターン選択用乱数値と当選図柄又は非当選図柄とから変動パターンを選択する。
次に、ステップS24に進み、保留球情報値更新手段55は、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値の更新を行う。すなわち、取得した保留球情報値を消去するとともに、取得位置データの更新を行う。
次のステップS25では、表示手段(第1保留球数表示手段32)の内容が更新される。具体的には、第1保留球数表示手段32の1つのLEDが消灯される。
ステップS25の処理後は、図4のステップS8に進んで、図柄の変動表示が開始される。
図6は、特別遊技の終了後における処理の流れを示すフローチャートである。
特別遊技が終了すると、ステップS31で本フローチャートによる処理が開始され、ステップS32に進む。ステップS32では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を有効にするか否かを決定する。上述したように、第2保留球情報値有効化決定手段57は、ソフト乱数等を用いて、0、10、50、100、300のうち、いずれかの数値を選択する。そして、選択された数値に対応する個数の保留球情報値が有効にされる。なお、「0」の数値が選択されたときには、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にしないことに決定されたことを意味する。
次のステップS33では、ステップS32の決定において、保留球情報値の有効数が0を超える値に決定されたか否かが判別される。0を超えると判別されたときはステップS34に進み、0を超えない(すなわち、0に決定された)と判別されたときはステップS37に進む。
ステップS34では、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されているかが判別され、記憶されていると判別されたときにはステップS35に進み、記憶されていないと判別されたときにはステップS36に進む。
ステップS35では、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。その後、ステップS36に進んで、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。なお、ステップS36において、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶されていない場合には、図柄の変動処理は行われない。
このように、第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bの双方に保留球情報値が記憶されているときには、最初に、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動が行われた後、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動が行われる。
なお、ステップS34において、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されていないと判別されたときは、ステップS36に進んで、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値のみに基づいて、図柄の変動が行われる。
また、ステップS37では、第1保留球情報値記憶手段54aに保留球情報値が記憶されているかが判別される。そして、記憶されていると判別されたときには、ステップS38に進み、ステップS35と同様に、第1保留球情報値記憶手段54aに記憶されている保留球情報値に基づいて、図柄の変動処理が行われる。また、ステップS37で、記憶されていないと判別されたときには、本フローチャートによる処理を終了する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)第1保留球情報値記憶手段54a及び第2保留球情報値記憶手段54bに記憶しておく保留球情報値として、当たり判定用乱数値、当選図柄選択用乱数値及び非当選図柄選択用乱数値を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、本実施形態では、図柄の変動表示の開始直前に変動パターン選択用乱数値を取得するようにしたが、変動パターン選択用乱数値を事前に取得しても良い。そして、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bの少なくとも一方に、当たり判定用乱数値等とともに変動パターン選択用乱数値を保留球情報値の1つとして記憶しておくようにしても良い。
あるいは、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bの少なくとも一方には、当たり判定用乱数値のみを記憶するようにしても良い。このように、保留球情報値を当たり判定用乱数値のみとすれば、第1保留球情報値記憶手段54a又は第2保留球情報値記憶手段54bに、より多くの保留球情報値を記憶できるようになる。このようにした場合には、図柄変動の開始直前に、停止図柄抽選手段52b及び変動パターン抽選手段52cにより、それぞれ当選図柄選択用乱数値又は非当選図柄選択用乱数値、及び変動パターン選択用乱数値を取得し、これらの乱数値に基づいて当選図柄又は非当選図柄、及び変動パターンを選択するようにすれば良い。
また、当たり判定用乱数値を保留球情報値として記憶する場合に、取得した当たり判定用乱数値をそのまま記憶するのではなく、当選又は非当選の別のみを判断可能な数値等に置き換えて記憶するようにしても良い。例えば、保留球情報値を記憶する前に、当たり抽選手段52aの当たり判定手段により、取得した当たり判定用乱数値に基づいて当選か非当選の判定を行い、当選であると判定された当たり判定用乱数値については「1」に置き換え、非当選であると判定された当たり判定用乱数値については「0」に置き換え、「1」又は「0」のみを順次記憶していくようにしても良い。
(2)本実施形態では、第1保留球情報値記憶手段54aの保留球情報値の記憶数の上限値を4つとし、第2保留球情報値記憶手段54bの保留球情報値の記憶数の上限値を300とした。しかし、これに限らず、それぞれの上限値をいくつに設定しても良い。
(3)第2保留球情報値有効化決定手段57により決定される保留球情報値の有効数は、本実施形態では、0、10、50、100、300のうち、いずれかとした。しかし、これに限らず、どのような値を、いくつ設けて抽選を行うかは任意に設定することができる。例えば、「0」を設けずに、「5」、「10」、「20」、「30」、「50」の中からいずれかを選択するようにしても良い。さらにまた、上記のように予め設定された数値を選択するのではなく、乱数等を用いて、いずれかの数値をランダムに選択するようにしても良い。さらには、数値の選択は、それまでの遊技実績(特別遊技が終了した後、次に特別遊技に移行するまでに要した遊技回数等)を参照して決定しても良い。
また、各数値の選択確率については特に制限はない。例えば、全ての数値の選択確率が同一になるように設定しても良い。あるいは、大きな値の数値ほど、選択確率が低くなるように(「0」の選択確率が最も高くなるように)設定しても良い。これに対し、「0」の選択確率を他の数値の選択確率より低く設定しても良い。
(4)本実施形態では、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値有効化決定手段57により、保留球情報値を有効にするか否かを決定した。すなわち、これは、当たり判定用乱数値が当選の乱数値と一致して、特別遊技に移行することが、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定が行われるための条件となる。
しかし、これに限らず、特別遊技に移行することなく、通常遊技中に、特定の条件を満たしたとき(例えば、特定の図柄が出現した場合)に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、特別遊技の終了後に、必ず、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにした。しかし、これに限らず、特別遊技の終了後に、決定を行う場合と、決定を行わない場合とがそれぞれ所定の確率で選択されるようにしても良い。
あるいは、特別遊技に移行したときの当選図柄が、特定のものであるとき(例えば、「333」、「555」、及び「777」であるとき)に限り、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定を行うようにしても良い。
また、特別遊技に移行したときの当選図柄に応じて、第2保留球情報値有効化決定手段57による有効数の選択確率が異なるようにしても良い。例えば、当選図柄が偶数の数値であるとき(「000」や「222」等)は、決定される有効数は、小さい値(「0」〜「10」等)ほど高確率で選択されるようにし、当選図柄が奇数の数値であるとき(「333」や「777」等)は、決定される有効数は、大きな値(「100」〜「300」等)ほど高確率で選択されるようにしても良い。
(5)本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57による決定時には、選択される有効数をルーレット状に画像表示することを例に挙げたが、これに限らず、種々の演出の出力を行うことが可能である。
(6)また、本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57は、ソフト乱数等を用いて抽選により保留球情報値の有効数を決定した。しかし、これに限らず、例えば特定の条件を満たしたとき(本実施形態の例では、特別遊技が終了したとき)は、一律に、所定数の保留球情報値を有効にするように決定しても良い。
(7)本実施形態では、第2保留球情報値有効化決定手段57により決定された保留球情報値の有効数が、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球情報値を、継続して第2保留球情報値記憶手段54bに記憶しておくようにした。しかし、これに限らず、残った保留球情報値については、全てをクリア(消去)するようにしても良い。
(8)本実施形態では、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動表示を行うときには、一定条件下で、図柄の変動表示時間を通常時より短縮するようにした。しかし、これに限らず、図柄の変動表示時間を短縮しないようにしても良い。
また、本実施形態では、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づいて図柄の変動表示を行う場合において、リーチ状態である旨の表示を行うときに、ノーマルリーチの場合には図柄の変動表示時間を短縮するようにし、スーパーリーチの場合には図柄の変動表示時間を短縮しないようにした。しかし、これに限らず、リーチ状態である旨の表示を行うときには、一律に、図柄の変動表示時間を短縮しないようにしても良い。あるいは、リーチ状態である旨の表示を行うときであっても、一律に、図柄の変動表示時間を短縮するようにしても良い。
(9)本実施形態では、第2保留球数表示手段32を設け、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶されている保留球情報値の数(保留球数)を画像表示するようにした。しかし、これに限らず、通常遊技中等にはこの保留球数を表示しないようにし、第2保留球情報値有効化決定手段57による保留球情報値の有効数の決定時等に初めて画像表示するようにしても良い。
(10)また、本実施形態では、図柄変動表示装置31の一部に第2保留球数表示手段31aを設けたが、これに限らず、図柄変動表示装置31とは別個独立して、ランプ類、液晶ディスプレイ、又はドットディスプレイ等により第2保留球数表示手段31aを形成しても良い。また、第2保留球数表示手段31aは、遊技者から見えるようにしても良いが、弾球遊技機1内部に設け、遊技者からは見ることができず、弾球遊技機1の管理者のみが見ることができるようにしても良い。さらには、キースイッチ等で操作したときに限り、第2保留球数表示手段31aに保留球数が表示されるようにしても良い。
(11)第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となったときには、遊技者にさらに有利になるように設定しても良い。
例えば、特定の当選図柄(「777」のような奇数図柄等)であるときには、特別遊技の終了後の遊技を、通常遊技時より当選確率が高くなる遊技状態(確率変動状態)に設定する弾球遊技機が知られている。この場合、当たり判定用乱数値に、確率変動状態に移行する当選図柄が選択される乱数値と、確率変動状態に移行しない当選図柄が選択される乱数値とを予め振り分けておく方法の他、当選と判定された後に、確率変動状態に移行する当選図柄を選択するか、又は確率変動状態に移行しない当選図柄を選択するかを抽選等によって決定する方法が考えられる。
そして、後者の方法を採用した場合において、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となったときには、常に、確率変動状態に移行する当選図柄を選択するようにし、その特別遊技の終了後の遊技を、常に確率変動状態にするようにしても良い。あるいは、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となったときには、確率変動状態に移行する当選図柄を高確率で選択するようにしても良い。
このようにすれば、特別遊技の終了後に、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき図柄の変動表示が行われるときには、遊技者に対し、より多くの期待感を与えることができる。また、確率変動状態のときに、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われるときには、それまでの確率変動状態を維持する機会を高く設定することができる。
また、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となって特別遊技に移行し、その特別遊技が終了した後の通常遊技では、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなるようにしても良い。このようにすれば、第2保留球情報値記憶手段54bに保留球情報値が記憶されやすくすることができる。
例えば、図1に示すように、図柄始動用入賞口11の入口部分には、その入口を拡大可能な部材を設けている。この部材は、所定の条件を満たしたときに、一定時間だけ、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大して、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなるようにしたものである。
このような部材を設けた場合において、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値に基づき当たり判定が行われた結果、当選となって特別遊技に移行し、その特別遊技が終了した後の通常遊技では、図柄始動用入賞口11の入口部分を拡大する機会を通常時よりも多くし、図柄始動用入賞口11に球が入賞しやすくなる状態を積極的に作り出すようにしても良い。
(12)本実施形態では、特別遊技の終了後、通常遊技の遊技開始前に、第2保留球情報値有効化決定手段57による有効数の決定を行うようにしたが、これに限られるものではない。取得された当たり判定用乱数値の判定の結果、当選と判定された時以降であれば、特別遊技への移行前や、特別遊技中であっても、第2保留球情報値有効化決定手段57による有効数の決定を行うことが可能である。
(13)また、上記本実施形態では説明していないが、図2に示すように、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を強制消去する消去手段59を設けても良い。さらに、この場合には、図2に示すように、消去手段59の操作部となるリセットスイッチ59a等を設ければ良い。このような消去手段59を設ければ、例えば弾球遊技機1の管理者側で、消去手段59のリセットスイッチ59aを用いて、第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値を強制消去することができるようになる。これにより、弾球遊技機1の遊技者が入れ替わったときに、新たな遊技者の遊技開始時には、以前の遊技者の遊技によって第2保留球情報値記憶手段54bに記憶された保留球情報値がない状態にすることができる。
1 弾球遊技機
11 図柄始動用入賞口
12 一般入賞口
13 大入賞口
21 始動入賞口センサ
22 一般入賞口センサ
23 大入賞口センサ
31 図柄変動表示装置
31a 第2保留球数表示手段
32 第1保留球数表示手段
33 大入賞口駆動装置
34 球搬出装置
35 球受け皿
50 遊技制御手段
51 入賞球検出手段
52 抽選手段
52a 当たり抽選手段
52b 停止図柄抽選手段
52c 変動パターン抽選手段
53 図柄変動制御手段
54 保留球情報値記憶手段
54a 第1保留球情報値記憶手段
54b 第2保留球情報値記憶手段
55 保留球情報値更新手段
56 特別遊技制御手段
57 第2保留球情報値有効化決定手段
58 球搬出制御手段
59 消去手段
59a リセットスイッチ

Claims (11)

  1. 図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づき、図柄変動制御手段により、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動表示及び停止表示を制御する弾球遊技機において、
    前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づく前記図柄変動制御手段による前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示が未だ行われていない保留球に関する情報値を、所定数を上限値として記憶する第1保留球情報値記憶手段と、
    前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値が前記所定数である場合に、前記図柄始動用入賞口に入賞した球の検出信号に基づいて、保留球に関する情報値を記憶する第2保留球情報値記憶手段と、
    前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にするか否かを決定する第2保留球情報値有効化決定手段とを備え、
    前記図柄変動制御手段は、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されていない場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されている場合であっても、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行わないように制御し、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御するとともに、前記第2保留球情報値記憶手段に保留球に関する情報値が記憶されているときは、その保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    停止表示した図柄が特別図柄と一致するときに、通常遊技から、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段を備え、
    前記図柄変動制御手段は、前記特別遊技制御手段による特別遊技が実行され、その特別遊技が終了して通常遊技に移行するときに、その通常遊技で、前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定されているときは、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段は、保留球に関する情報値の有効数を、抽選によって決定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を超えるときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の全てを有効にする
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段により決定された保留球に関する情報値の有効数が、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数に満たないときには、有効にされなかった保留球に関する情報値を、継続して前記第2保留球情報値記憶手段に記憶しておくようにする
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値有効化決定手段により前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を有効にすることに決定された場合において、前記第1保留球情報値記憶手段及び前記第2保留球情報値記憶手段の双方に保留球に関する情報値が記憶されているときは、最初に、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行い、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示の終了後に、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶されている保留球に関する情報値に基づいて前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示を行うように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値の数を表示する第2保留球数表示手段を備える
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項7に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球数表示手段は、前記図柄変動表示装置の一部に設けられている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記図柄変動制御手段は、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、無条件で又は一定条件下で、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より相対的に短縮するように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  10. 請求項9に記載の弾球遊技機において、
    前記図柄変動制御手段は、
    前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示中に、停止表示した図柄の一部が特別遊技への移行時に表示される特別図柄の一部と一致するときに、リーチ状態である旨の表示を行うように制御するとともに、
    リーチ状態である旨の表示を行わないときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を、前記第1保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間より短縮するように制御し、特定のリーチ状態である旨の表示を行うときには、前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値に基づく前記図柄変動表示装置の図柄の変動表示時間を短縮しないように制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記第2保留球情報値記憶手段に記憶された保留球に関する情報値を強制消去する消去手段を備える
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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