JP5944803B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
一般的なパチンコ遊技機として、所謂デジパチと呼ばれるものが知られている。
デジパチと称されるパチンコ遊技機においては、遊技球が打ち込まれて流下する遊技盤面に形成された遊技領域に始動入賞口が設けられ、当該始動入賞口に遊技球が始動入賞することに基づいて、内部の制御装置において、大当たりまたははずれの抽選が行われ、抽選で大当たりになると遊技領域に設けられたアタッカが開放して、アタッカに遊技球が入賞可能になる大当たり遊技状態(特別遊技状態)が発生する。
この大当たりまたははずれの抽選結果は、特別図柄(以下、特図と略す)表示装置と演出用の可変表示装置で表示される変動表示ゲームにより遊技者に報知される。また、大当たりを報知する変動表示ゲームが終了することを条件に大当たり遊技状態が発生し、アタッカが開放して閉塞する開閉動作を繰り返す。アタッカの一回の開閉動作をラウンドと称し、大当たりの種類によって、変動表示ゲームが大当たりで終了した後の大当たり遊技状態で行われるラウンド数が決まるようになっている。
また、大当たりの種類には、ラウンド数だけではなく、大当たり遊技状態後の遊技状態が、所謂確変状態となる大当たりと、確変状態とならず通常状態(非確変状態)となる大当たりとがある。確変状態では、大当たり確率が高く、かつ、始動入賞口に設けられた所謂電動チューリップ(電チュー)が頻繁に開放される電チューサポート(電サポ)状態が発生する。
非確変状態では、確変状態より大当たり確率が低く電サポ状態も発生しない。但し、時短状態になる場合には、大当たり確率が低い状態で電サポ状態が発生する。
始動入賞口に遊技球が入賞することに基づいて、上述の変動表示ゲームが開始されるが、変動表示ゲームの開始条件が成立するまで、変動表示ゲームの開始が保留されるようになっており、例えば、最大で4つの変動表示ゲームが保留される。この場合に、始動入賞口に遊技球が入賞した際に、大当たりかはずれかを決定する乱数を取得しているので、変動表示ゲームが開始される前に、開始前の保留中の変動表示ゲームが大当たりか否かを仮に判定することが可能である。
このことを用いて、変動表示ゲーム開始前に大当たりの事前予告演出を行うことができる。また、変動表示ゲーム開始前に大当たりの種類や変動表示ゲームのリーチ等の変動パターンも判定可能であり、確変大当たりか通常大当たりかを事前予告したり、スーパーリーチやプレミアムリーチを事前予告したりすることができる。ここで、リーチとは、変動表示ゲームにおいて、例えば、3つの領域でそれぞれ複数種類の装飾図柄を切り替えながら表示した後に、三つの領域において、順次装飾図柄を順番に停止表示し、三つの領域に停止表示された装飾図柄が同じ装飾図柄の場合に大当たりとする場合に、二つの装飾図柄を停止表示した際に、異なる装飾図柄が停止表示されればはずれが確定することになる。
この2つの装飾図柄が停止表示されてはずれを確定可能な段階で、二つの領域で停止表示された装飾図柄が同じ場合に、未だ大当たりの可能性があり、はずれが確定可能な段階で大当たりの可能性がある場合をリーチとしている。
このような事前予告演出の方法として、可変表示装置で行われる保留表示が利用される場合がある。保留表示においては、保留されている変動表示ゲームの数に対応して、保留表示マークを並べて配置し、この保留表示マークの数で保留数を表示している。また、並んで配置された保留表示マークの並び順により、各保留表示マークと、保留順に開始される変動表示ゲームとを対応づけられるようになっている。
ここで、上述のような事前予告演出として、保留表示マークを、通常の保留表示マークと異なる大当たりが発生する期待値が通常より高いことを示す事前予告マークや、スーパーリーチが発生する期待値が通常より高いことを示す事前予告マークを表示することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
なお、一般的な事前予告演出は、例えば、大当たりを予告する場合に、事前予告される変動表示ゲームが大当たりとなる場合だけではなく、大当たりとならない場合にも行われるようになっている。したがって、事前予告演出が発生しても、100%予告通りになるものではなく、あくまでも通常の場合よりも大当たりが発生する期待値が高いことを示すものである。なお、通常、事前予告演出は、1種類ではなく、複数種類あるので、例えば、そのうちの1種類が100%予告通りになる事前予告演出であってもよい。
また、レベルメータを表示し、レベルメータに表示されるレベルで例えば大当たり等の期待値を表示することが行われている(例えば、特許文献2、3参照)。すなわち、レベルが低い場合よりもレベルが高い場合の方が大当たりが発生する期待値が高くなるように、レベルを表示することが行われている。
特開2010−227150号公報 特許第3935761号公報 特開2011−206457号公報
ところで、事前予告演出としてレベルメータでレベルを表示する場合に、レベルメータが表示するレベルは、事前予告演出が基本的に予告対象となる変動表示ゲームが開始される前に行われるので、現在実行されている変動表示ゲームが例えば大当たりになる期待値を表示しているのではなく、現在保留されている変動表示ゲームがスーパーリーチや大当たりになるかを予告することになる。したがって、レベルメータがどの変動表示ゲームの結果を予告しているか分かりづらいものとなる。
この場合に、例えば、始動入賞口に遊技球が始動入賞して抽選用の乱数が取得されるとともに、当該乱数により大当たり、大当たり種類、変動パターン(スパーリーチになるか否か)等の判定が行われた際に、レベルメータのレベルを前記判定結果に対応する抽選で決めてそのレベルを例えば前記始動入賞の際に保留された変動表示ゲームが開始される際に表示するものとすると、各抽選結果としてのレベルメータのレベルが脈絡なく変化することになる。
ここで、大当たりになる変動表示ゲームになる際に、レベルメータのレベルが必ずしも、最高レベルになる必要はないが、前の変動表示ゲームで表示されたレベルよりレベルが下がるような事前予告演出で、変動表示ゲームが大当たりになってしまうと、大当たりになる変動表示ゲームを盛り上げる演出としてば問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたものであり、保留表示を用いた事前予告演出とレベルメータを用いた事前予告演出とを組み合わせ、レベルの変化をレベル変化パターンにしたがって行わせることにより、大当たりになる変動表示ゲームが開始される前にレベルが下がるように変化するのを抑制することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の遊技機は、発射された遊技球が流下する遊技領域を備える遊技盤と、
前記遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
変動表示ゲームを含む演出表示を行う演出表示手段と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該入賞に基づいて開始可能にされる前記変動表示ゲームを所定の開始条件が成立するまで保留し、かつ、前記開始条件が成立した際に、最も早く保留された前記変動表示ゲームを開始するゲーム開始保留手段と、
前記保留される各変動表示ゲームにそれぞれ対応する保留表示マークを、保留された順番に並べて順次前記演出表示手段に表示するとともに、当該保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームが開始されたことに基づいて当該保留表示マークを消去する保留表示マーク表示手段と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、この入賞に基づいて開始可能になる前記変動表示ゲームの当たりまたははずれを決定する抽選に使用する乱数を取得して記憶する乱数取得手段と、
前記変動表示ゲームの開始に対応して、前記乱数取得手段に取得された前記乱数に基づいて当たりまたははずれを決定する抽選結果決定手段とを備える遊技機において、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、前記抽選結果決定手段の決定より先に、前記乱数に基づいて当たりまたははずれを判定して判定結果を出力する抽選結果先判定手段と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該入賞に対応して前記変動表示ゲームが開始可能になるとともにこの開始が保留される前記変動表示ゲームに対応する前記保留表示マークの表示を、前記保留表示マーク表示手段により表示される通常の前記保留表示マークに代えて特殊保留表示マークにするか否かを抽選で決定する保留表示マーク変更手段と、
演出として前記変動表示ゲームが当たりになる期待の度合いを複数段階のレベルのうちのいずれかのレベルで表示するレベル表示手段と、
前記レベル表示手段に表示されるレベルを抽選で決定するレベル制御手段と、
を備え、
前記保留表示マーク変更手段は、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果に対応する抽選確率で保留表示マークに代えて特殊保留表示マークの表示を行うか否かを決定し、
前記レベル制御手段は、前記始動入賞口に遊技球が入賞して前記特殊保留表示マークが表示される場合に、当該特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームが開始される際の前記レベル表示手段で表示されるレベルである特殊予告レベルを、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果に対応する抽選確率で抽選により決定する特殊予告レベル決定手段と、
前記特殊保留表示マークが表示開始された際の前記レベル表示手段に表示されているレベルである現状レベルと、決定された前記特殊予告レベルとを比較するレベル比較手段と、
前記現状レベルと前記特殊予告レベルが同じ場合に、前記特殊保留表示マークの表示から前記特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲーム開始まで、前記レベルを変化させずに同じレベルを前記レベル表示手段に表示させる同レベル表示制御手段と、
前記現状レベルと前記特殊予告レベルが異なる場合に、前記現状レベルから前記特殊予告レベルまでのレベルの変化を複数種類のパターンにパターン化したレベル変化パターンから一つのレベル変化パターンを抽選で決定し、前記レベル表示手段に決定されたレベル変化パターンに基づいて、前記現状レベルから前記特殊予告レベルまでレベルを変化させて表示させるレベル変化パターン表示制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、始動入賞口に遊技球が入賞した際に取得される乱数に基づいて抽選結果の決定を行うより先に判定された抽選結果に基づく抽選により保留表示マークを特殊保留表示マークに変更することができる。例えば、スーパーリーチになる期待値が高いことや、大当たりになる期待値が高いことを示すように特殊保留マークを表示することができる。
また、レベル表示手段に表示されるレベルとして、前記特殊保留マークに対応する変動表示ゲームが開始される際に表示される特殊予告レベルを抽選結果の決定より先に判定される抽選結果に基づいた抽選確率で決定することができる。この場合に、例えば、スーパーリーチや、大当たりの場合に特殊予告レベルが高くなるように設定することができる。
レベル表示手段に表示されている現状のレベルと、特殊予告レベルが同じ場合には、レベルを現状から特殊保留表示マークに対応する変動表示ゲームが開始される(開始後から終了までのいずれかのタイミングであってもよい)まで、同じレベルの表示を行う。
この場合には、特殊保留表示マークに対応して開始されるスーパーリーチや大当たりなる確率の高い変動表示ゲームが開始される前に、レベル表示手段に表示されるレベルが下がってしまうことがない。また、現状のレベルおよび特殊予告レベルが高いレベルならば、高いレベルの表示が続くことで、大当たり等の期待値が高いことを演出可能である。
また、現状のレベルと特殊予告レベルが異なる場合には、これらレベルに対応した複数のレベル変化パターンから一つのレベル変化パターンを選択し、このレベル変化パターンに示されるように現状から特殊保留マークに対応する変動表示ゲームが開始されるまで、レベルを変化させて表示されることになる。
したがって、レベル変化パターンにおいては、レベル変化パターンの設定として、特殊保留表示マークに対応する変動表示が開始される前にレベルが上がる設定とすることが可能になる。但し、特殊保留表示マークが表示された際に保留数が1の場合、特殊予告レベルより現状レベルが高いと、現状レベルから特殊予告レベルにレベルが下がることになる。この場合に、例えば、特殊予告レベルを抽選する際に、現状のレベルを取得し、この現状レベル以上の特殊予告レベルが抽選されるようにすることが好ましい。
なお、基本的には、特殊予告レベルは、レベル表示手段で表示されるレベルのうちの高めのレベルが選択されることが好ましい。したがって、特殊予告レベルが高いレベルとなることで、現状レベルより低くなる可能性は低いものとなる。すなわち、現状レベルと特殊予告レベルとを比較すると、多くの場合に特殊予告レベルが現状のレベル以上になり、基本的なレベル変化パターンは、低い現状レベルから高い特殊予告レベルに上がるパターンになる。
このレベル変化パターンが特に有効になるのは保留数が多い場合であり、保留数が例えば2以上、できれば3以上の場合に、最高レベルに上がった後に最高レベルが連続するようなストーリ展開(シナリオ)や、一度最低レベルまで下がった後に最高レベルに至るようなシナリオや、最高レベルの一段下のレベルと最高レベルとを行ったり来たりした後に最高レベルに至るシナリオなどのシナリオに沿ったレベル表示が可能になる。なお、レベル変化パターンが上述のようなシナリオに対応して設定されていることが好ましい。
本発明の上記構成において、前記レベル制御手段は、前記特殊保留表示マークが表示されていない場合に、保留されている変動表示ゲームが開始される度に、前記レベル表示手段に表示可能な複数の前記レベルから一つの前記レベルを選択する抽選を行い、
前記変動表示ゲームが開始される際に前記レベル表示手段に選択されたレベルを表示することが好ましい。
このような構成によれば、特殊保留表示マークが表示されてない場合もレベルを更新できる。この際に、例えば、毎回抽選でレベルが決定されるのでレベルが上がったり下がったりすることを繰り返すような表示になる。それに対して特殊保留表示マークが表示された際に、レベル表示手段において同レベルが連続する表示またはレベルが増加傾向になる表示が行われるのを遊技者が見て、当たるかもしれないと遊技者が期待することになる。基本的には、特殊保留表示マークが表示されていない場合のレベル表示は、低めのレベルとなることが好ましく、特殊保留表示マークが表示された際の現状レベルを低くするようになっていることが好ましい。この場合に低めのレベルの範囲内で上下にレベルが変化することが好ましい。
また、本発明の上記構成において、遊技者が操作可能で、操作された際に操作信号を出力する演出操作手段と、
前記演出操作手段からの操作信号の入力が有効になる有効期間を決定するとともに、有効期間中の操作信号の必要入力回数を抽選で決定し、かつ、前記有効期間中の操作信号の入力回数が抽選で決定された必要入力回数になったか否かを判定する演出入力制御手段とを備え、
前記乱数取得手段は、前記入賞口に遊技球が入賞した際に、前記変動表示ゲームの表示内容を複数種類にパターン化した変動パターンから一つの変動パターンを抽選で選択する際に使用する乱数を取得して記憶し、
前記抽選結果決定手段は、前記乱数取得手段に取得された変動パターン用の乱数により変動パターンを決定し、
前記抽選結果先判定手段は、前記乱数取得手段に取得された変動パターン用の乱数により変動パターンを判定し、
前記保留表示マーク変更手段は、前記抽選結果先判定手段から出力され、前記変動パターンを含む判定結果に対応する抽選確率で保留表示マークに代えて特殊保留表示マークの表示を行うか否かを決定し、
前記特殊予告レベル決定手段は、前記特殊予告レベルを、前記抽選結果先判定手段から出力され、前記変動パターンを含む判定結果に対応する抽選確率で抽選により決定し、
前記変動パターンには、前記変動表示ゲームではずれを確定的に表示可能な段階で、未だ当たりの可能性があることを表示するとともにリーチ用所定演出が行われる変動パターンである所定リーチ変動パターンが含まれ、
前記特殊予告レベル決定手段で用いられる抽選確率のうちの前記当たりまたははずれの判定結果がはずれで、前記変動パターンの判定結果が前記所定リーチ変動パターンである場合に、前記特殊予告レベルとして、前記レベル表示手段に表示可能なレベルのうちの最高レベルが抽選で選択される抽選確率が0とされ、
前記抽選確率のうちの前記当たりまたははずれの判定結果が当たりで、前記変動パターン判定結果が所定リーチ変動パターンである場合に、前記特殊予告レベルとして、前記最高レベルが抽選で選択される抽選確率が0より大きくされ、
前記保留表示マーク変更手段は、通常の前記保留表示マークに代えて特殊保留表示マークを表示する際に、前記特殊保留表示マークが変更されることなくそのまま表示される第1保留表示パターンと、特殊保留表示マークから当該特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームの前記変動パターンとして前記所定リーチ変動パターンが選択される可能性が高いことを示す所定リーチ予告保留表示マークに変更する第2保留表示パターンとのうちのいずれの保留表示パターンを選択するかを決める保留表示パターン抽選を行い、
かつ、第2保留表示パターンの場合に、前記有効期間中の操作信号の入力回数が前記必要入力回数になった際に前記特殊保留表示マークから前記所定リーチ予告保留表示マークに変更し、
前記保留表示パターン抽選では、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果としての変動パターンが所定リーチ変動パターンの場合に、所定リーチ変動パターン以外の非所定リーチ変動パターンの場合より、前記第2保留表示パターンが選択される抽選確率が高くされていることが好ましい。
このような構成によれば、始動入賞口に遊技球が入賞した際に取得した乱数に基づく変動表示ゲームの大当たりまたははずれや、変動パターンの抽選結果決定より先に行われる先読み判定の結果に対応する抽選確率で、特殊保留表示マークの表示・非表示と、特殊保留マークが表示になる場合の特殊予告レベルおよび保留表示パターンがそれぞれ決定される。
この場合に、変動パターンの判定の結果として所定リーチ演出を行う所定リーチ変動パターンになる際に、特殊保留表示マークが表示され易く、特殊保留表示マークが表示された際に特殊予告レベルとして高いレベルが選ばれ易く、保留表示パターンとして特殊保留表示マークから演出操作手段の操作に基づき所定リーチ予告保留表示マークに変更される第1保留表示パターンが選択され易くすることが可能である。
はずれで所定リーチ変動パターンとなる場合に、特殊保留表示マークが表示され、特殊予告レベルが最高レベルとなる抽選確率が0で、当たりで所定リーチ変動パターンとなる場合に、特殊保留表示マークが表示され、特殊予告レベルが最高レベルとなる抽選確率が0ではないので、特殊保留表示マークが表示され、この特殊保留表示マークに対応する変動表示ゲームが開始される際のレベルである特殊予告レベルが最高レベルとなっている場合には、当該変動表示ゲームが大当たりとなることが確定される。
なお、この際には、特殊保留表示マークが所定リーチ予告保留表示マークになることが好ましい。その場合には、はずれで特殊保留マークが表示されるとともに第1保留表示パターンの場合の特殊予告レベルが最高レベルになる抽選確率が0で、当たりで特殊保留マークが表示されるとともに第1保留表示パターンの場合の特殊予告レベルが最高レベルになる抽選確率が0より大きくなることが好ましい。
これにより、所定リーチ予告保留表示マークが表示され、かつ特殊予告レベルが最高レベルの場合には、大当たり確定となる。すなわち、所定リーチ予告保留表示マークが表示され、このマークに対応する変動表示ゲームが開始される際にレベル表示手段に表示されるレベルが最高レベルとなる事前予告演出が行われると、お当たりが発生することになる。
本発明によれば、保留表示マークを用いた事前予告演出と、レベル表示手段のレベル表示による事前予告演出を組み合わせ、保留表示マークにより事前予告される変動表示ゲームが開始される際に、できるだけレベル表示されるレベルを上昇傾向とすることができる。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤上の遊技領域を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を示すブロック図である。 前記パチンコ遊技機の可変表示装置に表示される保留表示マークの表示を説明するための図である。 前記保留表示マークおよび特殊保留表示マークの表示を説明するための図である。 前記保留表示マークの保留表示パターンを説明するための図である。 前記保留表示マークの保留表示パターンの1つの表示例を説明するための図である。 前記パチンコ遊技機の可変表示装置に表示されるレベル表示領域を説明するための図である。 前記パチンコ遊技機の前記サブ制御装置で行われる保留表示マーク表示処理を説明するためのフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の前記サブ制御装置で行われる所定リーチ予告保留表示マーク変更処理を説明するためのフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の前記サブ制御装置で行われる特殊予告レベル表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、このパチンコ遊技機は、発射された遊技球が流下する遊技領域2を備える遊技盤1を有する。
遊技盤1の盤面上の遊技領域2内には、表示手段として、可変表示装置(演出表示手段)3が設けられている。可変表示装置3は遊技領域2内の略中央部に設けられている。また、可変表示装置3は液晶表示装置からなるもので、当たり抽選手段として機能する後述の主制御装置14で行われる抽選の各種大当り(当たり)およびはずれの抽選結果を表示するものであり、抽選結果の表示に際し、識別情報としての装飾図柄の変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの大当りおよびはずれによって抽選結果を報知するようになっている。
遊技盤1の下部には、第1および第2特図表示装置4a,4bが設けられている。第1および第2特図表示装置4a,4bは、例えば、7セグ等のセグメント型のLED表示装置からなる。第1および第2特図表示装置4a,4bは、変動表示ゲーム(特別ゲーム)における図柄の変動の変動パターンの一部として設定される変動表示時間だけ変動表示(一部のセグメントを点滅表示)した後に識別情報としての特別図柄(特図)を停止表示する。
ここで、第1および第2特図表示装置4a,4bの前記点滅表示後に複数種類の特図から1種類の特図(停止図柄)を停止表示する特図の変動表示ゲームには、第1特図表示装置4aで行われる第1変動表示ゲームと、第2特図表示装置4bで行われる第2変動表示ゲームとがある。第1変動表示ゲームと第2変動表示ゲームとは、同時に行われることがなく、後述の変動表示ゲームの開始条件に基いて、第1変動表示ゲームより第2変動表示ゲームが優先的に開始される。言い換えれば、開始可能な第2変動表示ゲームが後述のように保留されている場合には、第1変動表示ゲームの開始条件が成立しない。また、可変表示装置3に表示される装飾図柄の変動表示ゲームは、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームのうちの実行されている第1または第2変動表示ゲームと略同時に表示されるとともに、実行されている第1または第2変動表示ゲームと同じ結果になる実質的に同一のゲームである。
また、可変表示装置3には、画面の周縁部分に後述の保留数の表示が行われる保留数表示領域31a、31bが設定されている。主制御装置14では、第1始動球検知センサ53aから第1始動入賞信号が入力した場合に、上限になる数値(例えば4)の範囲内で第1保留数に1加算し、この始動入賞に基づいて第1変動表示ゲームおよび装飾図柄の変動表示ゲームが開始される場合に、保留数から1減算する。この第1保留数が保留表示マーク表示手段としてのサブ制御装置30を介して保留数表示領域31aに保留表示マーク71(図3等に図示)の数として表示される。
同様に、主制御装置14では、第2始動球検知センサ53bから第2始動入賞信号が入力した場合に、上限になる数値(例えば4)の範囲内で第2保留数に1加算し、この始動入賞に基づいて第2変動表示ゲームおよび装飾図柄の変動表示ゲームが開始される場合に、保留数から1減算する。この第2保留数が保留表示マーク表示手段としてのサブ制御装置30を介して保留数表示領域31bに保留表示マーク71(図3等に図示)の数として表示される。なお、後述のようにこれら保留数は、状態表示装置9でも表示される。また、保留表示マーク71に代えて後述の特殊表示領域.所定リーチ予告保留表示マークが表示可能になっている。
また、可変表示装置3の左右側部のうちの一方の側部には、レベル表示手段としてレベル表示領域80が形成されている。レベル表示領域80では、例えば、図7に示すように、レベル1からレベル4までの4レベルが表示可能になっており、一番下にレベル1表示部81が設けられ、その上にレベル2表示部82が設けられ、その上にレベル3表示部83が設けられ、その上にレベル4表示部84が設けられている。レベル表示に際しては、レベル1からレベル4の4段階の表示において、各レベルに対応するレベル表示部が点灯状態となるように表示されるとともにその下側のレベル表示部も点灯された状態になる。
前記可変表示装置3の直ぐ下には、第1始動入賞口52が設けられている。
また、第1始動入賞口52の下に第2始動入賞口(始動入賞口)54を備えた所謂電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる普通変動入賞装置5が設けられている。
この普通変動入賞装置5は、開閉動作自在な1対の可動片51,51を備え、第2始動入賞口54に遊技球が入賞できない可動片51,51が閉じた状態(閉状態)と、第2始動入賞口54に遊技球が入賞し易くなるように可動片51,51が開いた状態(開状態)との間で可変するようになっている。
なお、閉じた状態の2つの可動片51,51の間には、遊技球が通過可能な遊技球の直径より少し広い間隔が開けられているが、この例では、閉じた可動片51,51の直上に第1始動入賞口52があり、可動片51,51が閉じた状態で遊技球が第2始動入賞口54に入賞できないようになっている。
第1始動入賞口52には、遊技球の入賞を検知する第1始動球検知センサ53a(図2に図示)が設けられており、第1始動球検知センサ53aは、主制御装置14に、遊技球が第1始動入賞口52に入賞した際に第1始動入賞信号を出力する。また、第2始動入賞口54には、遊技球の入賞を検知する第2始動球検知センサ53b(図2に図示)が設けられており、第2始動球検知センサ53bは、主制御装置14に、遊技球が第2始動入賞口54に入賞した際に第2始動入賞信号を出力する。乱数取得手段としての主制御装置14は、第1始動入賞信号の入力に基づいて第1変動表示ゲームの各大当りおよびはずれを決める乱数を取得し、第2始動入賞信号の入力に基づいて第2変動表示ゲームの各大当りおよびはずれを決める乱数の取得を行う。これら第1変動表示ゲームおよび第2変動表示ゲームの大当たり判定に用いられる乱数は、後述のハード乱数発生回路14eで生成されたハード乱数が用いられる。
普通変動入賞装置5の下側に、大入賞口61を有する特別変動入賞装置(アタッカ)6が設けられている。このアタッカ6には、大入賞口61を開閉する可動扉62が備えられている。通常遊技状態では可動扉62は、遊技球を大入賞口61に流入させないように立って閉じた閉状態になっている。また、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームの結果が大当りになり、大当たり遊技状態が発生した場合に遊技球が流入し易いように可動扉62が前に略水平に倒れて開いた開状態になる。この場合に、可動扉62は、設定されたラウンド数だけ開閉動作を繰り返す。また、大入賞口61には、大入賞口61に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ63(図2に図示)が設けられている。
大当たり遊技状態では、特別変動入賞装置6が閉状態から開状態になって再び閉状態になる開閉動作としての1ラウンドの動作を、設定されたラウンド数だけ繰り返し行う。なお、大当たり遊技状態中に実行されるラウンド数については後述する。
可変表示装置3の左側方には、普通図柄(普図と略す)ゲート7が設けられている。また、普図ゲート7には、普図ゲート7内を通過した遊技球を検知する通過球検知センサ7a(図2に図示)が設けられ、通過球検知センサ7aは遊技球を検知すると主制御装置14に通過球検知信号を出力する。当該通過球検知信号の入力に基づいて主制御装置14は、普通変動入賞装置5を開状態とする当たりと、普通変動入賞装置5を閉状態のままとするはずれとを抽選する普図抽選を行う。この普図抽選の結果は、普図の変動表示ゲーム(普図ゲーム:普通ゲーム)を可変表示装置3の端の部分と、後述の状態表示装置9内の普図表示装置8(図2に図示)とに表示することにより報知される。
普図ゲームが当たりになった場合に、普通変動入賞装置5が開放し、第2始動入賞口54への遊技球の入賞率が高まり、第2変動表示ゲームの開始機会が増加するようになっている。また、遊技領域2の左側部には、複数の一般入賞口10,10が設けられている。また、一般入賞口10,10に対応して、一般入賞口10,10に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ11(図2に図示)がそれぞれ設けられている。
また、遊技盤1には、大当たり遊技状態の際の大当たりの種類に基づくラウンド数、第1変動表示ゲームの保留数、第2変動表示ゲームの保留数、また、これら保留数と同様に求められる普図の変動表示ゲームの普図保留数等を表示するとともに、普図表示装置8を備えた状態表示装置9が設けられている。
なお、普図保留数は、主制御装置14により、普図ゲート7を遊技球が通過して、通過球検知センサ7aから主制御装置14に通過球検知信号が入力した際に、上限になる数(例えば、4)の範囲で、1加算され、普図の変動表示ゲームが開始されると1減算される。なお、普図の表示ゲームの開始条件は、普図の変動表示ゲームおよび普通変動入賞装置5の開放が行われていない状態で普図保留数が1になるか、はずれになる普図の変動表示ゲームが終了した際、または、当たりになる普図の変動表示ゲームが終了して普通変動入賞装置5が開放し、その開放が終了した際に普図保留数が1以上の場合である。
また、特別変動入賞装置6の下方の遊技領域2の最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2の外部になる遊技盤1裏面に排出させるアウト口12が設けられている。また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するとともに流下方向を転換する遊技釘13(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、パチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部(主基板の制御装置としての主制御手段)15と、副制御部(副基板側の制御装置としての副制御手段)16と、これら主制御部15および副制御部16の各装置に電力を供給する電源供給装置18とから構成されている。電源供給装置18は、遊技店に設けられた遊技機外のAC24V電源21に接続され、交流を直流に変換して電力を供給する。
主制御部15には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置14が備えられ、主制御装置14には、プログラムを実行するCPU14a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM14bや、ROM14bから読み出したプログラムを実行可能に記億するとともに、プログラムの実行に基づいて発生したデータやROM14bから読み出した各種データ等を記憶するRAM14cや、同期用のクロック(周波数)信号を出力するクロック14dや、変動表示ゲームの大当たり判定に用いる乱数(擬似乱数)を発生するハード乱数発生回路14e等が備えられている。
主制御装置14(CPU14a)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能になっており、前述の第1および第2始動球検知センサ53a,53b、大入賞球検知センサ63、通過球検知センサ7a、一般入賞球検知センサ11が接続されるとともに、パチンコ遊技機におけるエラー(例えば、磁気検知、電波検知等)を検知するエラー検知センサ19等が接続されている。
また、主制御装置14は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置14には、外部情報端子基板40が接続されており、この外部情報端子基板40を介して各種データを遊技機外のホールコンピュータ20に出力可能になっている。ホールコンピュータ20は、各遊技機からのデータを集中管理し、各遊技機の稼動状況を出力可能になっている。
また、主制御装置14には、副制御部16のサブ制御装置30、主制御部15の払出制御装置22等が接続され、これらに対してコマンド(制御指令)を出力可能とされている。
サブ制御装置30は、可変表示装置3における画像表示を制御する図柄制御部、演出用の後述のランプ(LED)の点灯及び消灯を制御するランプ制御装部、各種音声、効果音、音楽等の出力を制御する音声制御部としての機能を有する。
また、払出制御装置22は、賞球としての遊技球の払い出しの制御を行う払出制御部としての機能と、遊技領域2への遊技球の発射を制御する発射制御部としての機能を有する。
また、主制御装置14には、第1および第2特図表示装置4a,4bと普図表示装置8と状態表示装置9が接続され、主制御装置14が第1および第2特図表示装置4a,4bにおける第1変動表示ゲーム、第2変動表示ゲームの表示制御と、普図表示装置8における普図の変動表示ゲームの表示制御と、状態表示装置9における上述の各種の状態を示すLEDの表示制御とを行う。
また、主制御装置14には、普通変動入賞装置5の可動片51,51を駆動する普通可変入賞駆動装置55が接続されている。また、主制御装置14には、特別変動入賞装置6の可動扉62を駆動する特別可変入賞駆動装置64が接続されている。この主制御装置14が、普通変動入賞装置5、特別変動入賞装置6の開閉動作を制御する。
主制御装置14は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1および第2始動球検知センサ53a,53b、大入賞球検知センサ63、一般入賞球検知センサ11から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置22にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行なう。
また、主制御装置14は、通過球検知センサ7aから遊技球の検知信号が入力した場合に、普図保留数が上限未満ならば、上述の普図保留数に1加算する処理を行うとともに、普図ゲームの当たり外れを決定する抽選処理で用いられる各種乱数を取得し、乱数を記憶する。なお、この乱数は、主制御装置14で生成されるソフト乱数である。また、主制御装置14は、上述の所定の開始条件にしたがって普図ゲームを開始し、普図保留数を1減算する。この際に乱数による抽選処理によって、普図ゲームの当たり外れを決定し、この決定に基づいて当たりまたははずれになる普図ゲームを普図表示装置8に表示する。
また、主制御装置14は、第1および第2始動球検知センサ53a,53bからの始動入賞信号の入力に基づいて、第1変動表示ゲームの第1保留数および第2の変動表示ゲームの第2保留数が上限未満の場合に、上述の第1および第2保留数の加算処理を行い、変動表示ゲームが開始される際に減算処理を行う。また、変動表示ゲームの大当り外れを決定する抽選処理で用いられる抽選決定情報としての各種乱数(当たり判定乱数、図柄乱数(当たり種類乱数)、演出乱数)を取得し、当該乱数をRAM14cに記憶する。
なお、当たり判定乱数は、上述のハード乱数を用い、その他は上述のソフト乱数を用いる。また、前記抽選処理によって、当たり判定乱数に基づいて第1および第2変動表示ゲームの大当りおよびはずれを決定し、第1および第2特図表示装置4a,4bを制御して第1および第2変動表示ゲームを表示するとともに、可変表示装置3における装飾図柄の変動表示ゲームの表示や結果の報知や演出のためにサブ制御装置30にコマンドを出力する。
ゲーム開始保留手段としての主制御装置14で設定されている第1変動表示ゲームの所定の開始条件は、前の第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームがはずれで終了した際と、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームが大当りになったことにより、特別変動入賞装置6を開放する大当たり遊技状態になり、この大当たり遊技状態が終了した際とのいずれかにおいて、第2保留数が0で、第1保留数が1以上になっている場合と、第1変動表示ゲーム、第2変動表示ゲーム、大当たり遊技状態のいずれでもない場合に、第1始動入賞信号が入力して第1保留数が1になった場合(第2保留数は0)である。
主制御装置14で設定されている第2変動表示ゲームの開始条件は、前の第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームがはずれで終了した際と、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームが大当りになったことにより、特別変動入賞装置6を開放する大当たり遊技状態になり、この大当たり遊技状態が終了した際とのいずれかにおいて、第2保留数が1以上になっている場合と、第1変動表示ゲーム、第2変動表示ゲーム、大当たり遊技状態のいずれでもない場合に、第2始動入賞信号が入力して第2保留数が1になった場合である。
また、主制御装置14は、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲーム開始から上述の演出乱数を用いた抽選により決定される変動パターンに設定された変動表示時間に、特図(停止図柄)を停止表示する所定の停止表示時間を加えたゲーム時間が終了した際に第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームを終了させる。
また、主制御装置14は、普図ゲームが当たりになった場合に、普通変動入賞装置5の可動片51,51を駆動する普通可変入賞駆動装置55を制御して普通変動入賞装置5を閉状態から開状態とする制御を行う。また、主制御装置14は、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームが大当りになった場合、すなわち、第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームが大当たりを報知して終了した場合に、特別変動入賞装置6の可動扉62の特別可変入賞駆動装置64を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置6を閉状態から開状態に可変させて大当たり遊技状態を発生させる制御を行う。
また、抽選結果決定手段としての主制御装置14は、前述の始動入賞信号に基づいて第1変動表示ゲームおよび第2変動表示ゲームが大当りになるかはずれになるかを決める抽選処理を行う。
また、遊技状態制御手段としての主制御装置14は、大当りとはずれとのいずれかを示す第1変動表示ゲームまたは第2変動表示ゲームを順次表示する際に、確変遊技状態等の発生に基づいて前記抽選処理により第1変動表示ゲームおよび第2変動表示ゲームが大当りになる確率を低確率状態より高い高確率状態へ移行し、通常遊技状態の発生に基づいて前記抽選処理により第1変動表示ゲームおよび第2変動表示ゲームが大当りになる確率を高確率状態より低い低確率状態に移行する移行制御を行う。
また、主制御装置14は、高確率状態としての確変遊技状態となった際に、普図の変動表示ゲームの当たり確率を通常より高確率にし、普図の変動表示ゲームの変動表示時間を通常より短くした電チューサポート状態(電サポ状態)にする。また、電サポ状態では、普図の変動表示ゲームが当たりとなった場合の普通変動入賞装置5の開放時間を通常より長く(開放回数を通常より多く)している。大当たり遊技状態の開始が確変遊技状態等を含む電サポ状態の終了条件になっている。
また、確変遊技状態では、第1および第2変動表示ゲームの大当たり確率が10倍程度高くなる高確率状態にするとともに、第1および第2変動表示ゲームの変動表示時間(装飾図柄や特図を変動表示させている時間)を通常より短くし、さらに上述の電サポ状態にする。
また、副制御部16のサブ制御装置30は、制御装置としてCPU30a、ROM30b、RAM30c等を備える。このサブ制御装置30は、図柄制御部として可変表示装置3を制御するものであり、可変表示装置3がグラフィックプロセッサ38を介して接続されている。
主制御装置14により決定された各大当りおよびはずれと、変動パターンとしての変動表示時間等に基づいて、サブ制御装置30により装飾図柄の変動表示ゲームの可変表示装置3における表示が制御される。
また、サブ制御装置30は、ランプ制御部として遊技盤1の盤面に設けられた盤面ランプ32と、パチンコ遊技機のガラス扉に設けられたガラス扉ランプ33とが接続され、これら盤面ランプ32、ガラス扉ランプ33としてのLEDの点灯や消灯による演出を制御する。
また、サブ制御装置30は、音声制御装部としてサウンドプロセッサ34およびアンプを介してスピーカ35が接続され、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
また、演出入力制御手段としてのサブ制御装置30には、パチンコ遊技機の上皿の近傍等に設けられた演出ボタン(演出操作手段)36が接続され、演出ボタン(演出操作手段)36が有効な状態で演出ボタン36が操作された場合に、演出ボタン36(スイッチ)からのオン信号がサブ制御装置30へ送られ、サブ制御装置30が演出ボタン36が操作された場合のために用意されている演出用の画像表示や音声出力を制御する。
また、遊技盤1に演出可動役物が設けられる場合に、サブ制御装置30は、この演出可動役物を作動させる演出可動役物駆動装置37を制御することにより、演出可動役物による遊技演出を制御する。
払出制御装置22は、制御装置としてCPU22a、ROM22b、RAM22c等を備える。この払出制御装置22は、払出制御部として、払出装置29が接続され、上述のように遊技球の入賞に基いて、主制御装置14から出力されるコマンドに対応して払出装置29を制御して、賞球を払い出させる。
また、払出制御装置22には、ガラス扉および遊技盤1を収納する内枠の開放を検知する扉開放スイッチ41、払い出された遊技球を保持する皿(例えば、上皿や下皿)に溜まった遊技球が満タンになったことを検知する皿満タンスイッチ42が接続され、これら扉開放スイッチ41、皿満タンスイッチ42からの信号に基づき、払出装置29からの払出や、発射装置からの遊技球の発射が制限される。
また、払出制御装置22は、払出装置29から払い出される遊技球の数を計数する払出計数スイッチ43が接続され、実際に払い出された遊技球の数が計数され、この計数結果に基いて払い出すべき遊技球が払い出されるように払出装置29を制御する。
また、払出制御装置22には、中継基板23が接続され、この中継基板23に、遊技機外に設けられて、挿入されたプリペイドカード(記録媒体)のデータを読み込んで遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット28が接続されている。
また、この中継基板23には、遊技機の例えば、上皿の近傍に設けられる球貸スイッチ24、返却スイッチ25、度数表示装置26、球貸表示装置27が接続されている。
度数表示装置26には、CRユニット28に読み込まれたプリペイドカードに記億されて遊技球に変換可能な度数が表示される。度数に残りがある状態で、球貸スイッチ24が操作されると払出制御装置22の制御により、度数の範囲内の設定された度数に対応する数の遊技球が払い出される。球貸表示装置27では、遊技球が払い出される際にLEDが点灯する。度数表示装置26に表示される度数に残りがある状態で、返却スイッチ25が操作されると、CRユニット28に挿入されたプリペイドカードが返却される。
また、払出制御装置22は、発射制御部として遊技球発射装置を駆動する発射駆動装置39と、遊技球発射装置の遊技球の発射位置に遊技球を送る球送り装置を駆動する球送り駆動装置47が接続されている。これら球送り駆動装置47および発射駆動装置39を作動させることによって、上皿から供給される遊技球を遊技領域2に向けて発射する制御を行う。
また、発射制御部としての払出制御装置22には、遊技球の発射を操作するためのハンドル操作に基いて、発射駆動装置39に供給される電力を変更するための発射ボリューム44が接続され、遊技者のハンドル操作により発射ボリューム44が調整されることにより遊技球発射装置から発射される遊技球の発射勢が調整される。
また、払出制御装置22には、発射停止スイッチ45、タッチセンサ46が接続され、発射停止スイッチ45が操作された場合と、タッチセンサ46で操作者の手のタッチが検知されない場合に、球送り駆動装置47および発射駆動装置39を停止することにより、遊技球の発射を停止する。
また、払出制御装置22は、外部情報端子基板40を介してホールコンピュータ20にデータを出力可能に接続されている。
このような遊技機の制御系において、乱数取得手段としての主制御装置14では、上述のように第1始動入賞信号が入力された場合、または、第2始動入賞信号が入力された場合に、乱数の取得処理が行われる。主制御装置14は、ハード乱数発生回路14eから第1および第2変動表示ゲームの大当たりの抽選用のハード乱数を取得するとともに、その他の抽選用のソフト乱数を生成して取得する。なお、始動入賞信号が入力された際に、上述の対応する保留数が上限未満の場合に乱数を取得するが、対応する保留数が上限の場合には、乱数を取得しない。
また、主制御装置14は、上述のように取得した乱数をRAM14cに記憶し、この乱数に対応する変動表示ゲームの開始条件が成立し、記憶された乱数による抽選処理が行われた場合に乱数消去条件が成立したものとして乱数を消去し、第1または第2変動表示ゲームに用いた第1または第2保留数が一つ減算される。
主制御装置14は、変動表示ゲーム開始の際に、上述のように取得された乱数(当たり判定乱数、図柄乱数、演出乱数)を用いて第1および第2変動表示ゲームを表示するための抽選処理を行う。抽選処理においては、まず、当否抽選処理として、当たり判定乱数と、設定されている当たり判定テーブル(低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブル)に記憶された当たり判定値(抽選要素)とを比較する。主制御装置14のROM14bには、当たり判定テーブルが記憶されている。
当たり判定値は、当たり判定乱数になる所定範囲の数値(整数)のうちから予め決められた数値であり、大当り確率は、(当たり判定値の数)/(当たり判定乱数になる所定範囲の数値の個数)になる。また、当たり判定値には、当たり確率が低確率になる通常時の低確率判定テーブルに記憶された当たり判定値と、確変決定後の高確率時の高確率判定テーブルに記憶された当たり判定値とがあり、通常時(低確率時)の当たり判定値の数に対して、高確率時の当たり判定値の数が例えば約10倍多く設けられている。これにより、低確率時に対して高確率時の大当り確率が例えば約10倍に設定されている。
取得された当たり判定乱数の数値と、当たり判定値とが一致した場合に、大当りになり、一致しない場合にはずれになる。
また、低確率判定テーブルを用いるか、高確率判定テーブルを用いるかは、上述のように制御される確率状態が高確率状態か低確率状態かにより、主制御装置14で決定される。
大当りと判定された場合には、主制御装置14により、大当たりになる変動表示ゲーム終了後に大当たり遊技状態が発生する。
当否判定処理の次に、停止図柄抽選処理が行われる。図柄乱数は、第1および第2特図表示装置4a,4bに停止表示される停止図柄(特図)の種類を決定するものであるが、変動表示ゲームがはずれの場合には、はずれに対応した例えば一種類の特図が決定される。大当りの場合には、各大当りの種類にそれぞれ対応して複数種類ずつの特図が設定され、これら特図から1つの特図が抽選で選択される。
なお、この実施形態では、大当たりの種類としては、大当たり遊技状態中のラウンド数が2〜16のいずれかのラウンドで、大当たり遊技状態後の大当たりの抽選確率が高確率で電サポ状態になる確変大当たりと、大当たり遊技状態後の大当たりの抽選確率が低確率で非電サポ状態になる通常大当たりがある。
なお、第1変動表示ゲームと、第2変動表示ゲームとで大当たりの種類を異なるものとしてもよい。
図柄抽選処理の次に、変動パターン抽選手段としての主制御装置14では、変動パターン(演出)抽選処理が行われる。
上述の演出乱数は、変動表示ゲームの変動表示時間を含む変動パターンを決定するものであり、はずれの場合にリーチになるか否か、また、リーチの場合に変動表示時間が短いノーマルリーチか、変動表示時間の長いスーパーリーチやプレミアムリーチになるか(リーチ演出の種類)を決定するものである。この場合に、各リーチの種類毎に異なる変動パターンになる。
また、大当りの場合は、必ずリーチになるので、ノーマルリーチかスーパーリーチやプレミアムリーチなどのリーチの演出の種類を決定するものになる。なお、主制御装置14は、変動パターンの選択に際して、複数の変動パターンと、複数の変動パターンそれぞれに抽選確率の数に対応して関連付けられている判定値との組み合わせからなる変動パターンテーブルに従って抽選を行い、変動パターンを選択する。
変動パターンテーブルは、例えば、大当り用と、はずれ用とがあり、変動パターン記憶手段としての主制御装置14のROM14bに記憶されている。各変動パターンテーブルでは、各変動パターン毎に判定値が割り当てられており、各変動パターンに割り当てられた判定値の個数で、抽選確率が決定される。各判定値は、演出乱数になる数値の範囲に含まれる整数であり、抽選確率は、演出乱数になる数値の範囲に含まれる全ての整数の個数を分母とし、各変動パターンに割り当てられた判定値の個数を分子とした数値である。
変動パターンテーブルは、さらに、通常遊技状態用と、確変遊技状態などの電サポ状態用とに分けられる。基本的には、はずれの通常遊技状態用の変動パターンテーブルに比較して、はずれの電サポ状態用の変動パターンテーブルには変動表示時間が短い変動パターンが記憶されている。また、リーチになる変動パターンの場合に、短い変動表示時間のリーチが多くなるとともに、長いリーチ演出の場合には、スーパーリーチやプレミアムリーチになる演出が増加するようになっている。
この実施の形態においては、スーパーリーチ(プレミアムリーチ)の変動パターンとして、所定リーチ変動パターンがあり、例えば、この所定リーチ変動パターンでは、所定リーチ演出が表示されるスーパーリーチである。例えば、所定リーチ演出とは、バトルリーチ演出であり、遊技者側のキャラクタと敵側のキャラクタとがバトルし、遊技者側のキャラクタがバトルに勝つと大当たりとなり、敵側のキャラクタがバトルに勝つとはずれになる。
なお、バトルリーチ演出には、キャラクタの違いやバトルに用いる技や武器の違いなどにより複数種類のバトルリーチ演出があるが、これら複数種類のバトルリーチ演出が全て所定リーチ演出に含まれ、バトルリーチ演出以外のリーチ演出が非所定リーチ演出になる。
抽選結果決定手段としての主制御装置14において、上述の始動入賞口52,54に遊技球が入賞した際に取得された乱数に基づく、大当たりか否かと、大当たりの場合の大当たり種類と、大当たりまたははずれの変動パターンとの抽選の判定は、取得された乱数に対応して保留されていた変動表示ゲームの開始条件が成立した際に行われる。それに対して、抽選結果先判定手段としての主制御装置14では、始動入賞口52,54に遊技球が入賞して乱数が取得された際に、取得された乱数を用いて上述の判定と同様の先読み判定を行い、大当たりか否かと、大当たりの場合の大当たりの種類と、大当たりの場合またはずれの場合の変動パターンとの情報からなる入賞保留情報をサブ制御装置30に送信するようになっている。
したがって、サブ制御装置30では、入賞保留情報を受信することにより、始動入賞口52,54に遊技球が入賞した際に、保留された変動表示ゲームの大当たりまたははずれと、大当たりの場合の大当たりの種類と、大当たりの場合の変動パターンまたはずれの場合の変動パターンとの情報を持っていることになる。
この入賞保留情報に基づいて、保留表示マーク71に代えて、所定リーチ予告保留表示マーク73や、特殊保留表示マーク74等を表示することで、保留表示マーク71に対応する変動表示ゲームが開始される前に、例えば、スーパーリーチの発生や、大当たりの発生等を事前予告する事前予告演出を行うようになっている。
なお、保留された変動表示ゲーム中に大当たりがあると、その大当たりに基づく大当たり遊技状態後の遊技状態が確変状態から非確変状態になったり、非確変状態から確変状態になったりする。
したがって、それ以前に保留されて未だ開始されていない変動表示ゲームの先読み判定では、例えば、確変遊技状態中に先読み判定されたのに、実際の判定の際は、非確変遊技状態で行われたり、その逆で通常遊技状態中に先読み判定されたのに、実際の判定の際は、確変遊技状態で行われたりする場合がある。
この場合に、大当たりか否かの結果が先読み判定時と、実際の決定時時とで異なる場合が発生する。しかし、予告が100%実現する必要はないので、無視してそのまま所定リーチ予告保留表示マーク73を表示したままにしたり、大当たり遊技状態開始時から大当たり遊技状態終了時等に予所定リーチ告保留表示マーク73を通常の保留表示マーク71に変えたりしてもよい。
図3を参照して、通常の保留表示マークの表示方法を説明する。この実施の形態では、第2変動表示ゲーム用の保留数表示領域31bにおいて、確変状態中の第2変動表示ゲームの抽選結果を特殊保留表示マーク74、所定リーチ予告保留表示マーク73を表示して事前予告演出を行うものとなっている。
図3に示すように、保留数表示領域31bは、4つの領域71a〜dに分けられ、各領域71a〜dが横一列に並んだ状態となっている。これら4つの領域71a〜dに保留表示マークが表示可能となっている。第1変動表示ゲームおよび第2変動表示ゲームそれぞれの保留数の上限値は4であり、第2変動表示ゲーム用の保留数表示領域31bでは、4つの領域71a〜dに一つずつ保留表示マーク71が表示可能となっており、保留数となる数だけ保留表示マーク71が表示される。この際に、保留表示マーク71は、左詰めで表示されるようになっており、保留数が1減少する際には、最も右に表示された保留表示マーク71が消去され、保留数が増加する場合には、最も右側に表示されている保留表示マークの右隣の領域71a〜dに保留表示マーク71が表示される。なお、保留数が0から1になる場合には、最も左の領域71aに保留表示マーク71が表示される。
これにより、表示されている保留表示マーク71のうちの最も左の領域71aに表示された保留表示マーク71が次に開始される変動表示ゲームに対応し、左から2番目の領域71bに表示された保留表示マーク71がその次に開始される変動表示ゲームに対応する。すなわち、1番左の領域71aの保留表示マーク71が1番目に開始される変動表示ゲームが対応し、左から2番目の領域71bの保留表示マーク71が2番目に開始される変動表示ゲームに対応し、左から3番目の領域71bの保留表示マーク71が3番目に開始される変動表示ゲームに対応し、左から4番目の領域71bの保留表示マーク71が4番目に開始される変動表示ゲームが対応するように見えることになる。
この実施例では、保留数が上限値より少ない状態で、第2始動入賞口54に遊技球が入賞して保留表示マーク71が表示される際に、この通常の保留表示マーク71に代えて、特殊保留表示マーク74を表示可能になっている。この場合に、図4に示すように、特殊保留表示マーク74が例えば4番目の領域71dに表示されたものとすると、変動表示ゲームが開始される度に、特殊保留表示マーク74を順次左隣の領域71c(領域71b、領域71a)に移動して表示されるようになっている。
これにより、遊技者は、開始される変動表示ゲームと、特殊保留表示マーク74の対応関係を認識可能になる。なお、対応する変動表示ゲームが開始された際には、直ぐに保留表示マーク71(特殊保留表示マーク74,所定リーチ予告保留表示マーク73)を消去するのではなく、例えば、開始された変動表示ゲームに対応する保留表示マーク71等のマークを図示しない所定領域に移動して表示した後に消去する。
なお、始動入賞信号の入力により保留数が4になる場合に表示開始される特殊保留表示マーク74は、領域71dに表示され、保留数が3になる場合には領域71cに表示され、保留数が2になる場合には領域71bに表示され、保留数が1になる場合には領域71aに表示される。
この実施の形態においては、保留のマークとして、通常の保留表示マーク71と、所定リーチ予告保留表示マーク73と、特殊保留表示マーク74とが表示可能になっている。
なお、所定リーチ予告保留表示マーク73以外に、その他の種類のスーパーリーチ(プレミアムリーチ)を予告するマークや、リーチ種類に係わらず大当たりを予告するマークや、ラウンド数の少ない大当たりを予告するマークなどがあってもよい。
所定リーチ予告保留表示マーク73は、入賞保留情報の入力時(第2変動表示ゲームの開始の保留時、第2始動入賞口54への遊技球の入賞直後)に、直ぐに表示されるのではなく、一旦特殊保留表示マーク74が表示された後に、後述の有効になった演出ボタン36からの必要入力回数の操作信号の入力があった場合に表示されるようになっている。なお、後述のように特殊保留表示マーク74が表示された後に所定リーチ予告保留表示マークが表示されない場合もある。所定リーチ予告保留表示マークが表示されて予告通りの結果となると所定リーチとして上述のバトルリーチになる。
上述のことから特殊保留表示マーク74は、他の予告保留表示マークに変更される場合があるマークであり、予告保留表示マークの表示をさらに予告することになり、何か起こるかもしれないという思いを遊技者に抱かせるようになっている。この例では、特殊保留表示マーク74が所定リーチ予告保留表示マーク73に変更される場合がある。なお、特殊保留表示マーク74表示後に特殊保留表示マーク74に代えて表示される予告保留表示マークは、所定リーチ予告保留表示マーク73に限られるものではなく、他の予告保留表示マークとしてもよい。
この実施の形態においては、サブ制御装置30により、可変表示装置3の表示が制御されており、上述のように保留のマークが表示される。マークの表示方法には、予め決められた保留表示パターンが設定されている。実際に使用される保留表示パターンは複数の保留表示パターンから抽選により選択される。
例えば、図5に示すように、この遊技機においては、保留表示マーク変更手段としてのサブ制御装置30に表示制御される保留(予告)のマークの表示パターンである保留表示パターンが3種類あり、第1保留表示パターンでは、第2始動入賞口54に遊技球が入賞して第2変動表示ゲームの始動入賞信号が入力した直後に入賞保留情報に基づいて抽選で保留表示パターンが選択されてから、当該第2変動表示ゲームが開始されるまで通常の保留表示マーク71ではなく、特殊保留表示マーク74が表示される。この際に演出ボタン36は、その操作が有効であることを示すLEDが点灯しているが、演出ボタン36を何回押しても特殊保留表示マーク74が所定リーチ予告保留表示マーク73に変わることがない。
第2保留表示パターンでは、演出入力制御手段としてのサブ制御装置30の制御により、上述のように入賞保留情報に基づいて抽選で保留表示パターンが選択された際に、図6に示すように、通常の保留表示マーク71ではなく、特殊保留表示マーク74が表示さる。この特殊保留表示マーク74が表示されている間に、有効を示すLEDが点灯した演出ボタン36から後述のように抽選で設定される必要入力回数になる操作信号が入力されると、特殊保留表示マーク74が消えて、所定リーチ予告保留表示マーク73に変更される。
第3保留表示パターンでは、上述のように入賞保留情報に基づいて抽選で保留表示パターンが選択されてから、当該第2変動表示ゲームが開始されるまで通常の保留表示マーク71が表示される。すなわち、事前予告演出を全く行わないパターンである。
また、保留表示パターンの抽選においては、入賞保留情報としての大当たりおよびはずれ、変動パターンの組み合わせに対応して、各保留表示パターンの抽選確率を設定した保留表示パターンテーブルが用いられる。なお、上述の組み合わせにおいて、全ての変動パターンを個々に対応させる必要はなく、例えば、上述の所定リーチの変動パターンと、それ以外の変動パターンとに分けて対応させることになる。例えば、組み合わせは、大当たりまたははずれの2種類と、所定リーチ変動パターンとそれ以外の変動パターンとの2種類との組み合わせに対応して例えば、少なくとも4種類の保留表示パターンテーブルが用いられる。
保留表示パターンテーブルでは、各保留表示パターンに関連づけて上述の判定値が登録されており、例えば、第2始動入賞口54に遊技球が入賞した際に取得される保留表示パターン用の乱数と一致する判定値に関連付けられた保留表示パターンが選択される。
基本的に、第1保留表示パターンは、例えば、第1保留表示パターンの表示が行われた場合、すなわち、特殊保留表示マーク74が表示されるとともに変更されない場合には、確変状態の際の大当たり確率より大当たりになる確率が高くなるように設定される。たとえば、確変時の大当たり確率を1/40程度とし、特殊保留表示マークが表示された場合の大当たり確率(信頼度)を1/20程度とすると、例えば、大当たり時に第1保留表示パターンが選択される抽選確率を1/10とした場合に、外れ時に第1保留パターンが選択される確率が例えば1/20となる。なお、この実施形態では、所定リーチ変動パターンか否かでも抽選確率が異なるように設定され、所定リーチ変動パターンの方が第2保留表示パターンが選択され易くなる。
また、第2保留表示パターンの場合には、大当たりの場合と、所定リーチ変動パターンの場合との抽選確率が第1保留表示パターンの場合よりも高くなる。例えば、第2保留表示パターンとなった場合の大当たり確率(信頼度)を1/4程度とすると、大当たり時に第2保留変動表示パターンとなる抽選確率を1/5とした場合に、外れ時の第2保留パターンが選択される抽選確率が例えば1/50になる。この場合も、所定リーチ変動パターンか否かでも抽選確率が異なるように設定され、所定リーチ変動パターンの方が第1保留表示パターンが選択され易くなる。
なお、第3保留表示パターンは、事前予告演出をしないパターンであり、第1保留表示パターンでも第2保留表示パターンでもない場合に、第3保留表示パターンになる。
レベル制御手段としてのサブ制御装置30は、図7に示すように、レベル表示手段としての可変表示装置3のレベル表示領域80におけるレベル表示を制御している。サブ制御装置30は、上述の特殊保留表示マーク74や特殊保留表示マーク74から移行した所定リーチ予告保留表示マーク73が表示されていない場合に、レベルと上述の抽選用の判定値とが登録された通常時レベル判定テーブルを用いて、レベル表示領域80に表示されるレベルをレベル1〜レベル4までの範囲で決定する。
すなわち、通常時レベル判定テーブルには、レベル1、レベル2、レベル3、レベル4にそれぞれ判定値が関連付けられ、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞された際に取得されたレベル乱数に基づいてレベルが決定される。
なお、通常時レベル判定デーブルにおいて、レベル1、レベル2に関連付けられた判定値の数が、レベル3、レベル4に関連付けられた判定値より多くされ、レベル1およびレベル2の抽選確率が高く、レベル3およびレベル4の抽選確率が低くなっている。特にレベル4の抽選確率が低くなっている。
したがって、特殊保留表示マーク74や所定リーチ予告保留表示マーク73が表示されていない状態では、基本的にレベルの表示は、レベル1とレベル2との間で変化し、まれにレベル3になり、極めてまれにレベル4になる。なお、通常時レベル判定デーブルを、大当たりか否かと、所定リーチ変動パターンか否かとの組み合わせで4種類設け、大当たりや所定リーチ変動パターンの場合に高いレベルが表示され易くし、はずれや所定リーチ変動パターン以外の変動パターンの場合に低いレベルが表示され易くしてもよい。
ただし、基本的に、低いレベルの抽選確率の方が、高いレベルの抽選確率より高くされている。
この場合に、始動入賞口52,54に遊技球が入賞した際に取得した乱数を用いて変動表示ゲーム開始時に抽選して、抽選結果のレベルを変動表示ゲーム開始時に表示してもよい。
次に、上述の保留表示パターンの抽選により、第1保留表示パターンまたは第2保留表示パターンが選択された場合には、レベル制御手段の特殊予告レベル決定手段としてのサブ制御装置30は、特殊保留表示マーク74(所定リーチ予告保留表示マーク73)に対応する変動表示ゲームが開始される際のレベル表示領域80に表示されるレベル(特殊予告レベル)を抽選で決定するようになっている。
この際には、特殊予告レベルの抽選に際し、レベル表示領域80に表示されている現状のレベルを取得し、特殊予告レベルの選択枝から現状のレベルより低いレベルを除くようになっている。例えば、特殊予告レベルを抽選するためのデータテーブルとして、現状のレベルとして、レベル1からレベル4用の四つのデータテーブルを容易し、各レベルに対応するデータテーブルには、対応するレベルより低いレベルが登録されていないものとなっている。
これにより、特殊保留表示マーク74(所定リーチ予告保留表示マーク73)に対応する変動表示ゲームが開始される際のレベルである特殊予告レベルが現状レベル以上になる。
なお、特殊予告レベルは、現状のレベル以上となる設定に加えて、上述の通常時のレベルより高くなり易い設定となっている。すなわち、レベル3やレベル4が選択され易い設定となっている。
この実施形態において、上述のように特殊予告レベルの抽選用のデータテーブルは、現状のレベルで異なるだけではなく、特殊予告レベル用のデータテーブルは、大当たりとはずれで異なるとともに、保留表示パターンが第2保留表示パターンの場合と、それ以外の保留表示パターン(第1保留表示パターンおよび第3保留表示パターン)の場合とで異なる。
大当たりで第2変動表示パターンの場合の特殊予告レベルのデータテーブルでは、最高レベルとしてのレベル4に対して判定値が割り当てられ、レベル4の抽選確率が0より大きくされている。それに対して、外れで第2保留表示パターンの場合の特殊予告レベルのデータテーブルでは、最高レベルとしてのレベル4に対して判定値が割り当てられておらず、レベル4の抽選確率が0になっている。すなわち、はずれで、第2保留表示パターンの場合には、レベル4が表示されることがない。
これにより、第2変動表示パターンで、所定リーチ予告保留表示マーク73を表示可能な状態の場合に、特殊保留表示マーク74または所定リーチ予告保留表示マーク73が表示されている状態で、当該マークに対応する第2変動表示ゲームの開始時に最高レベルがレベル表示領域80に表示されると大当たり確定となる。
但し、特殊保留表示マーク74は、第1保留表示パターンでも表示され、第1保留表示パターンではずれの場合の特殊予告レベルのデータテーブルには、最高レベルとしてのレベル4に判定値が割り当てられている。したがって、特殊保留表示マーク74が表示され、かつ、レベル4であっても、大当たりとならない場合がある。ここで、所定リーチ予告保留表示マーク73が表示された場合には、第2保留表示パターンが確定となり、この所定リーチ予告保留表示マークに対応する第2変動表示ゲームが開始される際に最高レベルとなっていれば、大当たり確定になる。
現状のレベルに基づいて、特殊予告レベルを抽選した後に、レベル比較手段としてのサブ制御装置30は、現状のレベルと特殊予告レベルとを比較し、レベルが同じか否かを判定する。上述のように、特殊予告レベルは、現状のレベル以上になっており、レベルが同じでない場合には、現状のレベルより特殊予告レベルの方が高くなっている。
同レベル表示制御手段としてのサブ制御装置30は、現状のレベルと、特殊予告レベルとが同じ場合に、特殊保留表示マーク74が表示されてから特殊保留表示マーク74(所定リーチ予告保留表示マーク73)に対応する変動表示ゲームが開始されるまで毎回現状のレベルと同じレベルの表示を行い、レベルが変化しないようにする。
この場合に、例えば、保留数に対応する数の変動表示ゲームが順次開始される際に現状のレベルと同レベルの表示がレベル表示領域80に表示される。たとえば、レベル3やレベル4のままレベル表示が対応する変動表示ゲームが開始されるまで続けられる。
この場合に、例えば、レベル3やレベル4等の高いレベルが連続して表示されることにより、遊技者の期待感が高められる。
また、現状のレベルと特殊予告レベルが異なる場合には、予め、保留数と現状のレベルと特殊予告レベルとの各組み合わせ毎に設定された複数のレベル変化パターンからレベル変化パターンを選択する。例えば、保留数が4の場合には、各保留に対応して変動表示ゲームが開始される4つの変動表示ゲームに対応する4つのレベルからなるレベル変化パターンが選択される。
基本的には、例えば、保留数が4で、現状レベルが1で特殊予告レベルが4の場合に、一段ずつレベルが上がるシナリオや、最初の変動表示ゲームが開始された際に現状のレベル1からレベル4に上げ、そのまま対応する変動表示ゲームが開始されるまで、レベル4のままとする演出や、レベル1のまま推移してから最後にレベル4になる演出などをレベル変化パターンとして設定することができる。
レベル変化パターンの抽選用のデータテーブルは、保留数、現状のレベル、特殊予告レベルの組み合わせ毎に設けられており、保留数、現状のレベル、特殊予告レベルに基づいてデータテーブルが選択され、各データテーブルでは、各レベル変化パターンと判定値とが関連付けられており、第2始動入賞口54に遊技球が入賞した際に取得したレベル変化パターン用の乱数に一致する判定値に関連付けられたレベル変化パターンが選択される。
次に、サブ制御装置30で短期間毎に繰り返し行われる保留表示マーク表示処理を図8のフローチャートを参照して説明する。
この保留表示マーク表示処理は、例えば、確変状態の第2変動表示ゲームに対して行われるものであり、上述の各保留表示パターンのうちのいれかが選択され、選択された保留表示パターンに基づいて、通常の保留表示マーク71、所定リーチ予告保留表示マーク73、特殊保留表示マーク74を表示するための処理である。
確変状態において、第2始動入賞口54に遊技球が入賞し、主制御装置14で上述の各抽選用の乱数の取得が行われ、これらの乱数を用いて先読み判定が行われる。
すなわち、第2始動入賞口54に遊技球が入賞して、第2始動球検知センサ53bから第2始動入賞信号が入力されると、上述のように乱数が取得されて、先読み判定が行われ、大当たりかはずれかと、大当たりの場合の大当たりの種類とが判定されるとともに、はずれの場合または大当たりの場合の変動パターンが決定される。この先読み判定の結果が入賞保留情報として、サブ制御装置30に送信される。
サブ制御装置30では、入賞保留情報の入力が監視されており、入賞保留情報が入力した場合に(ステップS1)、保留表示マーク表示処理が開始される。
入賞保留情報を受信したサブ制御装置30では、入賞保留情報を解析し(ステップS2)、大当たりか否か、大当たりの場合の大当たりの種類、変動パターンの情報を得る。
この情報に基づいて、保留表示パターンの抽選の際に用いられる保留表示パターンテーブルが決定される。なお、この実施の形態では、大当たりの種類に関係なく、保留表示パターンを設定するものとしたが、大当たりの各種類に対応する保留表示マークを表示可能として、各大当たりの種類に対応して、対応する保留表示マークが含まれる保留表示パターンが登録された保留表示パターンテーブルを取得可能としてもよい。
この保留表示パターンテーブルを用いて保留表示パターンを抽選により選択する。なお、抽選は上述の乱数と判定値を用いた抽選と同様に行われる。保留表示パターンテーブルには、第1から第3までの保留表示パターン毎に判定値が割り付けられており、抽選確率が高い保留表示パターンには、多くの判定値が割り振られ、抽選確率が低い保留表示パターンには少しの判定値が割り振られている。また、抽選確率が0の保留表示パターンがある場合に、当該保留表示パターンには、判定値が割り当てられない。
選択された保留表示パターンテーブルを用いて保留表示パターンを選択する抽選が行われる(ステップS3)。
次に、抽選で選択された保留表示パターンが第1保留表示パターンか否かが判定される(ステップS4)。
選択されたのが第1保留表示パターンの場合には、特殊保留表示マーク表示処理が開始される(ステップS5)。特殊保留表示マーク表示処理では、保留のマークとして、特殊保留表示マーク74を保留数表示領域31bの保留数に対応する領域71a〜dに表示し、かつ、変動表示ゲームが開始される際に、左隣の領域71a〜dに移動し、かつ、対応する変動表示ゲームが開始される際に、可変表示装置3の表示画面の所定領域に移動して消去する。
抽選で選択されたのが第1保留表示パターンでない場合には、第2保留表示パターンが選択されたか否かが判定される(ステップS6)。第2保留表示パターンの場合には、上述の特殊保留表示マーク表示処理と、所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が開始される(ステップS7)。所定リーチ予告保留表示マーク変更処理については、後述する。
抽選で選択されたのが第2保留表示パターンでない場合には、残りの第3保留表示パターンが選択されたことになり、通常の保留表示マーク71を保留数表示領域31bに表示するための通常保留表示マーク表示処理が開始される(ステップS8)。
第2保留表示パターンの場合においては、特殊保留表示マーク74が、所定リーチ予告保留表示マーク73に変更される可能性があり、特殊保留表示マーク74が表示されるのと略同時に、上述の所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が開始される。
図9のフローチャートを参照して、抽選で第2保留表示パターンが選択された場合に行われる所定リーチ予告保留表示マーク変更処理を説明する。
まず、所定リーチマーク変更フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS11)。
なお、所定リーチマーク変更フラグは、所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が開始される際にセットされるもので、特殊保留表示マーク74が表示されている状態で、これらに代えて所定リーチ予告保留表示マーク73が表示されるか、または、特殊保留表示マーク74に対応する変動表示ゲームが開始されるまでの間セットされているフラグである。
所定リーチマーク変更フラグがセットされていない場合には、所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が開始されたか否かを判定する(ステップS12)。開始されない場合にこの処理を終了し、開始される場合に、所定リーチマーク変更フラグをセットする(ステップS13)。また、演出ボタン36が有効であることを示す演出ボタン36のLEDを点灯する。
また、操作信号入力有効処理を開始する(ステップS14)。なお、操作信号入力有効処理は、演出ボタン36から入力される操作信号を有効にする処理であり、この例では、
所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が行われている間、基本的に操作信号の入力が有効とされるが、例えば、リーチ演出中などにおいて、一時的に操作信号の入力を無効化してもよい。また、一時的に無効化した場合であっても、演出ボタン36の有効を示すLEDを点灯したままとなるように制御する。
また、操作信号の入力を有効にするのは、所定リーチ予告保留表示マーク変更処理の場合であるが、所定リーチ予告保留表示マーク変更処理が行われず、特殊保留表示マーク表示処理が行われている間も、演出ボタン36の有効を示すLEDは点灯されており、遊技者には、第1保留表示パターンと、第2保留表示パターンとの違いが分からないようになっている。但し、第1保留表示パターンでは、遊技者が演出ボタン36を何回押しても所定リーチ予告保留表示マーク73は表示されない。
また、操作信号の必要入力回数の抽選を行う(ステップS15)。必要入力回数抽選処理では、異なる値の複数の必要入力回数と、各値の必要入力回数に関連付けられた判定値とが登録されたデータテーブルと、第2始動入賞口54に遊技球が入賞した際に取得された必要入力回数用の乱数とが用いられる。なお、保留数によってデータテーブルを異なるものとし、保留数が少ない場合に選択される必要入力回数の値を小さいものとし、保留数が多い場合に選択される必要入力回数の値を大きなものとしてもよい。
次に、抽選で選択された必要入力回数を必要入力回数カウンタにセットする(ステップS16)。
ステップS11において、既に所定リーチマーク変更フラグがセットされている場合には、保留のマークとしての特殊保留表示マーク74に対応する変動表示ゲームが開始されているか否かを判定する(ステップS17)、
変動表示ゲームが開始されている場合には、ステップS23に移行し、所定リーチマーク変更フラグをリセットするとともに、必要入力回数カウンタをリセットし、この処理を終了する。
また、既に特殊保留表示マーク74から所定リーチ予告保留表示マーク73に変更されている場合(ステップS18)にも、ステップS23に移行して、この処理を終了する。
未だ、特殊保留表示マーク74が表示されている状態では、演出ボタン36から操作信号が入力したか否かを判定する(ステップS19)。操作信号が入力していない場合には、この処理を終了する。なお、この場合には、所定リーチマーク変更フラグおよび必要入力回数カウンタをリセットせずに保持する。
操作信号が入力した場合には、必要入力回数カウンタの値から1減算する(ステップS20)。この必要入力回数カウンタの値が0になっているか否かを判定し(ステップS21)、0になっていない場合には、この処理を終了する。また、0になっている場合には所定リーチ予告保留表示マーク表示処理を開始する(ステップS22)。
所定リーチ予告保留表示マーク表示処理は、上述の特殊保留表示マーク表示処理と同様の処理であり、保留のマークとして所定リーチ予告保留表示マーク73が表示される。
これにより、特殊保留表示マーク74から所定リーチ予告保留表示マーク73の表示に切り替えられる。
所定リーチ予告保留表示マーク表示処理を開始した後に、所定リーチマーク変更フラグおよび必要入力回数カウンタをリセットして(ステップS23)、この処理を終了する。
したがって、第2保留変動パターンにおいては、抽選により選択された必要入力回数の操作員号が演出ボタン36から入力されると、特殊保留表示マーク74が所定リーチ予告保留表示マーク73に変更されることになる。
次に、図10のフローチャートを参照して、第1保留表示パターンまたは第2保留表示パターンとなって特殊保留表示マーク74(所定リーチ予告保留表示マーク73)が表示される際に行われる特殊予告レベル表示制御処理を説明する。この処理では、サブ制御装置30で短期間毎に繰り返し行われる処理であり、特殊保留表示マーク74が表示され、かつ、レベルの変遷をシナリオ(レベル変化パターン)として設定しておき、このレベル変化パターンを抽選で選択するようになっている。
この処理は、上述の保留マーク表示処理により第1保留表示パターンまたは第2保留表示パターンが選択された場合に行われる処理であり、まず、入賞保留情報を受信して保留マーク表示処理が行われたか否かを判定し(ステップS31)、行われていない場合にはこの処理を終了する。
保留マーク表示処理が行われた場合には、上述の保留マーク表示処理で、第1または第2保留表示パターンが選択されたか否かを判定する(ステップS32)。
第1または第2保留表示パターンが選択されない場合にこの処理を終了する。なお、保留数表示領域31bに、特殊保留表示マーク74、所定リーチ予告保留表示マーク73が表示されず、通常の保留表示マーク71だけが表示されている場合には、上述のように変動表示ゲーム開始時にレベルを抽選で決定して、抽選で決定されたレベルを表示する。
第1または第2保留表示パターンが選択されて特殊保留表示マーク74が表示される場合には、特殊保留表示マーク74(所定リーチ予告保留表示マーク73)に対応する変動表示ゲームが開始される際のレベルである特殊予告レベルを抽選で上述のように決定する(ステップS33)。
抽選で決定された特殊予告レベルと、現在、レベル表示領域80に表示されている現状のレベルとを比較し(ステップS34)、現状のレベルと、特殊予告レベルとが同じレベルか否かを判定する(ステップS35)。
同じレベルの場合には、特殊予告レベルに対応する変動表示ゲームが開始されるまで、レベル表示領域80に表示されるレベルを現状のレベル(特殊予告レベル)のままとするように決定する(ステップS36)。すなわち、レベルが変化しないレベル変化パターンが決定されたことになる。
現状のレベルと特殊予告レベルとが異なる場合には、現状の保留数と、現状のレベルと、特殊予告レベルに対応したレベル変化パターンのデータテーブルから上述のようにレベル変化パターンを抽選で決定する(ステップS37)。
上述のステップS36またはステップS37により現状から特殊保留表示マーク74に対応する変動表示ゲームが開始されるまでの間、変動表示ゲームが開始される際のレベルが設定されることになり(ステップS38)、決定されたレベル変化パターンに従って保留されている変動表示ゲームが開始される度に設定されたレベルにレベルが更新されることになる。
これによりサブ制御装置30で行われるレベル表示処理で、レベル変化パターンに登録された現状のレベルから特殊予告レベルまで、レベル変化パターンでのレベル変化のシナリオに沿ってレベルが表示されることになる。
このような遊技機においては、レベル表示手段のレベル表示による事前予告演出と、特殊保留表示マーク74を用いた事前予告演出が連動することにより、遊技者に対して演出効果の高い演出を行うことができる。特に、特殊保留表示マークが表示されていない状態では、第2変動表示ゲーム開始時(または第2始動入賞口54への遊技球の入賞時)に、抽選で表示されるレベルを決めることで、比較的ランダムに表示レベルが変化するが、特殊保留表示マーク74が表示開始されると、レベルがレベル変化パターンに沿って変化することになり、保留数が多ければレベル変化パターンに設定されたシナリオにしたがって、レベルが変化することになる。
したがって、遊技者は、特殊保留表示マーク74が演出ボタン36を操作することにより所定リーチ予告保留表示マーク73に変化するか否かと、レベルの変遷を見て、所定リーチとしてのバトルリーチの発生や、バトルリーチ後の大当たりを期待することになり、遊技者に対する期待値のレベル表示の演出効果を高めることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1 遊技盤
2 遊技領域
3 可変表示装置(演出表示手段、レベル表示手段)
14 主制御装置(ゲーム開始保留手段、乱数取得手段、抽選結果決定手段、抽選結果先判定手段)
30 サブ制御装置(保留表示マーク表示手段、演出入力制御手段、保留表示マーク変更手段、レベル制御手段、特殊予告レベル決定手段、同レベル表示制御手段、レベル変化パターン表示制御手段)
36 演出ボタン(演出操作手段)
52 第1始動入賞口
54 第2始動入賞口(始動入賞口)

Claims (3)

  1. 発射された遊技球が流下する遊技領域を備える遊技盤と、
    前記遊技球が入賞可能な始動入賞口と、
    変動表示ゲームを含む演出表示を行う演出表示手段と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該入賞に基づいて開始可能にされる前記変動表示ゲームを所定の開始条件が成立するまで保留し、かつ、前記開始条件が成立した際に、最も早く保留された前記変動表示ゲームを開始するゲーム開始保留手段と、
    前記保留される各変動表示ゲームにそれぞれ対応する保留表示マークを、保留された順番に並べて順次前記演出表示手段に表示するとともに、当該保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームが開始されたことに基づいて当該保留表示マークを消去する保留表示マーク表示手段と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、この入賞に基づいて開始可能になる前記変動表示ゲームの当たりまたははずれを決定する抽選に使用する乱数を取得して記憶する乱数取得手段と、
    前記変動表示ゲームの開始に対応して、前記乱数取得手段に取得された前記乱数に基づいて当たりまたははずれを決定する抽選結果決定手段とを備える遊技機において、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、前記抽選結果決定手段の決定より先に、前記乱数に基づいて当たりまたははずれを判定して判定結果を出力する抽選結果先判定手段と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当該入賞に対応して前記変動表示ゲームが開始可能になるとともにこの開始が保留される前記変動表示ゲームに対応する前記保留表示マークの表示を、前記保留表示マーク表示手段により表示される通常の前記保留表示マークに代えて特殊保留表示マークにするか否かを抽選で決定する保留表示マーク変更手段と、
    演出として前記変動表示ゲームが当たりになる期待の度合いを複数段階のレベルのうちのいずれかのレベルで表示するレベル表示手段と、
    前記レベル表示手段に表示されるレベルを抽選で決定するレベル制御手段と、
    を備え、
    前記保留表示マーク変更手段は、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果に対応する抽選確率で保留表示マークに代えて特殊保留表示マークの表示を行うか否かを決定し、
    前記レベル制御手段は、前記始動入賞口に遊技球が入賞して前記特殊保留表示マークが表示される場合に、当該特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームが開始される際の前記レベル表示手段で表示されるレベルである特殊予告レベルを、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果に対応する抽選確率で抽選により決定する特殊予告レベル決定手段と、
    前記特殊保留表示マークが表示開始された際の前記レベル表示手段に表示されているレベルである現状レベルと、決定された前記特殊予告レベルとを比較するレベル比較手段と、
    前記現状レベルと前記特殊予告レベルが同じ場合に、前記特殊保留表示マークの表示から前記特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲーム開始まで、前記レベルを変化させずに同じレベルを前記レベル表示手段に表示させる同レベル表示制御手段と、
    前記現状レベルと前記特殊予告レベルが異なる場合に、前記現状レベルから前記特殊予告レベルまでのレベルの変化を複数種類のパターンにパターン化したレベル変化パターンから一つのレベル変化パターンを抽選で決定し、前記レベル表示手段に決定されたレベル変化パターンに基づいて、前記現状レベルから前記特殊予告レベルまでレベルを変化させて表示させるレベル変化パターン表示制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記レベル制御手段は、前記特殊保留表示マークが表示されていない場合に、保留されている変動表示ゲームが開始される度に、前記レベル表示手段に表示可能な複数の前記レベルから一つの前記レベルを選択する抽選を行い、
    前記変動表示ゲームが開始される際に前記レベル表示手段に選択されたレベルを表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技者が操作可能で、操作された際に操作信号を出力する演出操作手段と、
    前記演出操作手段からの操作信号の入力が有効になる有効期間を決定するとともに、有効期間中の操作信号の必要入力回数を抽選で決定し、かつ、前記有効期間中の操作信号の入力回数が抽選で決定された必要入力回数になったか否かを判定する演出入力制御手段とを備え、
    前記乱数取得手段は、前記入賞口に遊技球が入賞した際に、前記変動表示ゲームの表示内容を複数種類にパターン化した変動パターンから一つの変動パターンを抽選で選択する際に使用する乱数を取得して記憶し、
    前記抽選結果決定手段は、前記乱数取得手段に取得された変動パターン用の乱数により変動パターンを決定し、
    前記抽選結果先判定手段は、前記乱数取得手段に取得された変動パターン用の乱数により変動パターンを判定し、
    前記保留表示マーク変更手段は、前記抽選結果先判定手段から出力され、前記変動パターンを含む判定結果に対応する抽選確率で保留表示マークに代えて特殊保留表示マークの表示を行うか否かを決定し、
    前記特殊予告レベル決定手段は、前記特殊予告レベルを、前記抽選結果先判定手段から出力され、前記変動パターンを含む判定結果に対応する抽選確率で抽選により決定し、
    前記変動パターンには、前記変動表示ゲームではずれを確定的に表示可能な段階で、未だ当たりの可能性があることを表示するとともにリーチ用所定演出が行われる変動パターンである所定リーチ変動パターンが含まれ、
    前記特殊予告レベル決定手段で用いられる抽選確率のうちの前記当たりまたははずれの判定結果がはずれで、前記変動パターンの判定結果が前記所定リーチ変動パターンである場合に、前記特殊予告レベルとして、前記レベル表示手段に表示可能なレベルのうちの最高レベルが抽選で選択される抽選確率が0とされ、
    前記抽選確率のうちの前記当たりまたははずれの判定結果が当たりで、前記変動パターン判定結果が所定リーチ変動パターンである場合に、前記特殊予告レベルとして、前記最高レベルが抽選で選択される抽選確率が0より大きくされ、
    前記保留表示マーク変更手段は、通常の前記保留表示マークに代えて特殊保留表示マークを表示する際に、前記特殊保留表示マークが変更されることなくそのまま表示される第1保留表示パターンと、特殊保留表示マークから当該特殊保留表示マークに対応する前記変動表示ゲームの前記変動パターンとして前記所定リーチ変動パターンが選択される可能性が高いことを示す所定リーチ予告保留表示マークに変更する第2保留表示パターンとのうちのいずれの保留表示パターンを選択するかを決める保留表示パターン抽選を行い、
    かつ、第2保留表示パターンの場合に、前記有効期間中の操作信号の入力回数が前記必要入力回数になった際に前記特殊保留表示マークから前記所定リーチ予告保留表示マークに変更し、
    前記保留表示パターン抽選では、前記抽選結果先判定手段から出力される判定結果としての変動パターンが所定リーチ変動パターンの場合に、所定リーチ変動パターン以外の非所定リーチ変動パターンの場合より、前記第2保留表示パターンが選択される抽選確率が高くされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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