JP2011166052A - 半導体素子とその半導体素子を備えた電力変換装置 - Google Patents

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誠 桑原
Yoshikuni Hattori
佳晋 服部
Rie Taguchi
理恵 田口
Shoji Mizuno
祥司 水野
Takeshi Yamamoto
剛 山本
Masakiyo Sumitomo
正清 住友
Hirotaka Saikaku
拓高 西角
Eiko Banno
栄亮 伴野
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Abstract

【課題】絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在する半導体素子において、逆回復特性を改善する技術を提供すること。
【解決手段】半導体素子14aは、ボディ領域33とドリフト領域32で構成されるダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、トレンチゲート36のトレンチゲート電極36aにゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される。半導体素子14aは、素子部と終端部を備えている。半導体基板50には、ライフタイムが短縮化された欠陥領域43が終端部にのみ設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在した半導体素子に関する。本発明はまた、そのような半導体素子を備えた電力変換装置にも関する。本発明は特に、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置、交流電力を直流電力に変換する電力変換装置、電圧値を変換する電力変換装置に関する。
例えば、ハイブリッド車両又は電気車両に搭載される交流モータを駆動するために、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置の開発が進められている。この種の電力変換装置は、直流電源の正極性側に接続される高圧側配線と直流電源の負極性側に接続される低圧側配線の間に設けられているインバータ回路を備えている。インバータ回路は、単相ユニット回路の複数個が並列に接続された構成を備えている。
図13に、インバータ回路に設けられている単相ユニット回路の概要を示す。図13に示されるように、単相ユニット回路は、直流電源112の高圧側配線112Hと低圧側配線112Lの間に直列に接続されている一対の半導体素子110a,110bを備えている。高圧側半導体素子110aと低圧側半導体素子110bの接続点がモータ118に接続されている。各半導体素子110a,110bは、トランジスタTr1,Tr2と、そのトランジスタTr1,Tr2に逆並列に接続されているダイオードD1,D2を備えている。この種のインバータ回路では、PWM制御を利用して、高圧側のトランジスタTr1と低圧側のトランジスタTr2のオン/オフが切換えられ、モータ118に供給される電流の大きさ及び極性が制御される。図13には、高圧側のトランジスタTr1と低圧側のトランジスタTr2のオン/オフが切換えられる様子の一例が示されている。
図13(a)に示されるように、高圧側のトランジスタTr1がオンであり、低圧側のトランジスタTr2がオフのとき、トランジスタTr1を介してモータ118に向けて電流が供給される。次に、図13(b)に示されるように、高圧側のトランジスタTr1がオフすると、トランジスタTr1を介した電流の供給が停止される。このとき、モータ118に蓄積されたエネルギーにより、低圧側のダイオードD2に順方向電圧が印加され、そのダイオードD2を介して還流電流が流れる。次に、図13(c)に示されるように、高圧側のトランジスタTr1がオンすると、低圧側のダイオードD2に逆方向電圧が印加され、ダイオードD2を介した還流電流が遮断される。
低圧側のダイオードD2を介して還流電流が流れている状態(図13(b)であり、以下、状態(b)という)では、ダイオードD2内に多量の正孔が蓄積される。次に、高圧側のトランジスタTr1がオンした状態(図13(c)であり、以下、状態(c)という)に移行すると、蓄積されていた正孔がダイオードD2内から消失するのに伴って、ダイオードD2に逆回復電流が流れる。電力損失を低減するためには、この逆回復電流を小さく抑えることが肝要である。
ところで、絶縁ゲート構造とダイオード構造を半導体基板内に混在させた半導体素子が開発されている。例えば、図13に示される例では、高圧側半導体素子110aのトランジスタTr1とダイオードD1が同一の半導体基板に混在して形成されており、低圧側半導体素子110bのトランジスタTr2とダイオードD2が同一の半導体基板に混在して形成されている。非特許文献1には、この種の混在型の半導体素子110a,110bにおいて、逆回復電流を低減させる技術の一例が開示されている。
図14に、非特許文献1に開示される技術が適用された場合のタイミングチャートを示す。VgはトランジスタTr1,Tr2に印加されるゲート電圧であり、破線がトランジスタTr1に印加されるゲート電圧Vg(Tr1)であり、実線がトランジスタTr2に印加されるゲート電圧Vg(Tr2)である。Ifは、低圧側半導体素子110bを流れる電流である。Vは、低圧側半導体素子110bの両端間の電圧である。図14に示されるように、状態(b)では、ダイオードD2を介して還流電流が流れている。タイミングt3において、状態(b)から状態(c)に切換わると、低圧側半導体素子110bに逆回復電流が流れる。
非特許文献1の技術は、図14に示されるように、状態(b)において、低圧側半導体素子110bのトランジスタTr2にゲート電圧Vg(Tr2)を一時的に印加し、トランジスタTr2を一時的にオンさせることを特徴としている。通常、状態(b)では、トランジスタTr2はオフであり、ダイオードD2を介して還流電流が流れている。状態(b)において、トランジスタTr2を一時的にオンさせることにより、ダイオードD2を介して供給される正孔を遮断し、低圧側半導体素子110b内に蓄積していた正孔を消失させる。これにより、図14の100aに示されるように、逆回復電流のQrrが低減され、さらに、100bに示されるように、サージ電圧も低減される。
Zhenxue Xu, Bo Zhang and Alex Q. huang, "Experimental demonstration of the MOS controlled diode (MCD)", IEEE 2000, Vol.2, p. 1144-1148
本発明者らの検討の結果、非特許文献1に開示される駆動方法で半導体素子を駆動させると、逆回復電流の波形が、半導体素子の終端部に存在する正孔の挙動に大きく依存することが分かってきた。通常、半導体素子は、素子部とその素子部の周囲に設けられている終端部を備えている。素子部の面積は、終端部の面積に比して大きく形成されている。このため、上記駆動方法以外の一般的な駆動方法(すなわち、状態(b)において一時的にゲート電圧が印加されない)で駆動されると、逆回復電流の波形は、素子部の正孔の挙動に依存する。換言すれば、上記駆動方法以外の一般的な駆動方法で駆動されると、終端部の正孔の挙動が素子部の正孔の挙動に埋没しており、逆回復電流の波形は終端部の挙動に依存しない。
しかしながら、上記駆動方法で半導体素子を駆動させると、素子部の正孔量を大幅に低下させることができる。このため、上記駆動方法で半導体素子を駆動させると、終端部の正孔の挙動が、逆回復電流の波形に及ぼす影響が顕在化してくることが分かってきた。本明細書で開示される技術は、この新規な知見を契機として創作されたものであり、上記駆動方法で用いられる好適な半導体素子を提案することを1つの目的としている。また、そのような半導体素子を備えた電力変換装置を提案することを他の1つの目的としている。
本明細書で開示される技術は、絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している半導体素子に具現化される。この半導体素子は、ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される。すなわち、本明細書で開示される半導体素子は、このような駆動方法で用いられるのに特に適していることを特徴としている。本明細書で開示される半導体素子は、素子部と終端部を備えている。素子部は、平面視したときに、半導体基板の一部の領域に配置されており、絶縁ゲート構造及びダイオード構造が形成されている。終端部は、平面視したときに、素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている。終端構造には、リサーフ構造、ガードリング構造、又はそれ以外の好適な構造が含まれる。本明細書で開示される半導体素子は、以下に説明するように、少なくとも4つの特徴のいずれかを備えていることを特徴としている。いずれの特徴も、終端部の正孔の挙動を制御することにより、逆回復電流の変化率を制御することを特徴としている。なお、本明細書で開示される半導体素子は、それらの4つの特徴の組合せを備えていてもよい。
本明細書で開示される好適な1つの半導体素子の半導体基板には、ライフタイムが短縮化された欠陥領域が終端部にのみ設けられていることを特徴としている。終端部にライフタイム用の欠陥領域が形成されていると、終端部の正孔が素早く消失し、逆回復電流の変化率が大きくなる。また、この半導体素子では、欠陥領域が素子部に設けられていないことも特徴としている。上記したように、ゲート電圧が一時的に印加される駆動方法が用いられると、素子部の正孔量を大幅に低下させることができるので、素子部にライフタイム用の欠陥領域を形成する必要がなくなる。素子部に欠陥領域が形成されていないと、欠陥領域に起因するリーク電流の増加が抑制される。上記半導体素子は、逆回復電流の変化率の増加とリーク電流の増加抑制を両立させることができる。
本明細書で開示される好適な他の1つ半導体素子の半導体基板には、素子部と終端部の境界近傍のうちの終端部側に絶縁トレンチが設けられていることを特徴としている。絶縁トレンチは、終端部に蓄積した正孔の排出経路に設けられている。これにより、逆回復時の終端部の正孔の排出が阻害され、逆回復電流の変化率が小さくなる。
本明細書で開示される好適な他の1つ半導体素子の半導体基板の表層部には、表面主電極に電気的に接続されているとともに、一方向に沿って繰返し設けられている複数のコンタクト領域が設けられている。さらに、そのコンタクト領域のうちの最外周に設けられたコンタクト領域が、他のコンタクト領域よりも面積が小さいことを特徴としている。終端部に蓄積した正孔は、最外周に設けられたコンタクト領域を介して表面主電極に排出される。このため、この最外周に設けられたコンタクト領域の面積が小さく構成されていると、逆回復電流の変化率が小さくなる。
本明細書で開示される好適な他の1つ半導体素子の素子部の平面レイアウトは、内角が鋭角となる5以上のコーナー部を有していることを特徴としている。一般的な素子部の平面レイアウトは矩形状であり、内角が鋭角となるコーナー部は4つである。本明細書で開示される半導体素子では、そのようなコーナー部を5以上とする。内角が鋭角となるコーナー部では、逆回復時に終端部から排出される多くの正孔が集中する箇所である。このため、このようなコーナー部を増加させることで、正孔の排出が遅速化し、逆回復電流の変化率が小さくなる。
本明細書で開示される技術は、電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置にも具現化される。本明細書で開示される電力変換装置は、上記のいずれかの半導体素子とゲート電圧印加装置とを有している。ゲート電圧印加装置は、ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電圧印加工程を有する。
上記ゲート電圧印加工程では、印加されるゲート電圧が、第1電圧未満に設定されているのが望ましい。第1電圧は、ダイオード構造に逆方向電圧が印加されているときの絶縁ゲート構造の閾値電圧である。本発明者らの検討の結果、印加されるゲート電圧がダイオード構造に逆方向電圧が印加されているときの絶縁ゲート構造の閾値電圧未満であると、素子両端間の電圧の増加が抑えられる。これにより、本明細書で開示される駆動方法では、蓄積した正孔を消失させるとともに、素子両端間の電圧の増加も抑えられ、電力損失が抑えられる。
上記ゲート電圧印加工程では、印加されるゲート電圧が第2電圧以上に設定されているのが望ましい。第2電圧は、ダイオード構造に順方向電圧が印加されているときの絶縁ゲート構造の閾値電圧である。この態様によると、ゲート電圧印加工程では、絶縁ゲート構造を介した電流とダイオード構造を介した電流の双方が流れ、正孔消失効果と素子両端間の電圧増加の抑制効果の双方を良好に得ることができる。
上記ゲート電圧印加工程では、還流電流が流れているときに印加されるゲート電圧が、その還流電流が遮断された後に逆回復電流が流れているときに印加されてもよい。上述したように、還流電流が流れているときに印加されるゲート電圧は、還流電流によって蓄積した正孔を消失させるために印加される。このため、還流電流が遮断して逆回復電流が流れるときには、そのようなゲート電圧を印加する必要がない。すなわち、蓄積した正孔を消失させるためには、還流電流が流れているときに、ゲート電圧を短期間だけ一時的に印加すればよい。しかしながら、短期間の一時的な印加は、タイミング制御が難しいという問題がある。ゲート電圧印加工程で印加されるゲート電圧が、第1電圧未満に設定されていると、ダイオード構造に逆回復電流が流れているときに第1電圧未満のゲート電圧が印加されても、トランジスタがオンすることがない。したがって、第1電圧未満のゲート電圧は、半導体素子の正常な動作を妨げることがない。上記半導体素子用の駆動方法のゲート電圧印加工程では、比較的に長期間のゲート電圧の印加が可能となり、タイミング制御が容易となる。
上記ゲート電圧印加工程は、次のように表現することができる。すなわち、上記ゲート電圧印加工程は、印加されるゲート電圧が、絶縁ゲート構造を介した電流とダイオード構造を介した電流の双方が流れるように設定されている。
本明細書で開示される技術によると、逆回復電流の波形が制御された半導体素子を提供することができる。また、そのような半導体素子を備えた電力変換装置を提供することもできる。
電力変換装置の構成の概要を示す。 電力変換装置を構成する第1の半導体素子の要部断面図を模式的に示す。 電力変換装置のオン・オフ動作を示す。 第1の半導体素子で構成された電力変換装置のタイミングチャートの一例を示す。 電力変換装置を構成する半導体素子内の正孔濃度を示す。 印加するゲート電圧と正孔密度の関係、及び印加するゲート電圧と素子両端間の電圧の関係を示す。 第1の半導体素子で構成された電力変換装置のタイミングチャートの他の一例を示す。 電力変換装置を構成する第2の半導体素子の要部断面図を模式的に示す。 第2の半導体素子で構成された電力変換装置のタイミングチャートの一例を示す。 電力変換装置を構成する第3の半導体素子の要部断面図を模式的に示す。 電力変換装置を構成する第3の半導体素子の要部平面図を模式的に示す。 電力変換装置を構成する第4の半導体素子の平面レイアウトを模式的に示す。 従来の電力変換装置の概要、及び従来の電力変換装置のオン・オフ動作を示す。 従来の電力変換装置のタイミングチャートを示す。
本願明細書で開示される技術の特徴を整理しておく。
(第1特徴) 電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置であって、第1半導体素子と第2半導体素子が直列に接続されている直列回路を備えている。第1半導体素子と第2半導体素子の接続点が負荷に接続されている。第1半導体素子は、絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在した混在型半導体素子である。第2半導体素子も絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在した混在型半導体素子である。電力変換装置は、第1半導体素子の絶縁ゲート構造と第2半導体素子の絶縁ゲート構造にゲート電圧を印加するゲート電圧印加装置を備えている。ゲート電圧印加装置は、第1状態、第2状態及び第3状態を形成する。第1状態は、第1半導体素子の絶縁ゲート構造がオンであり、第2半導体素子の絶縁ゲート構造がオフであり、第1半導体素子の絶縁ゲート構造を介して負荷に電流を供給する。第2状態は、第1半導体素子の絶縁ゲート構造がオフであり、第2半導体素子の絶縁ゲート構造がオフであり、第2半導体素子のダイオード構造を介して還流電流が流れる。第2状態は、第1状態に続いて形成される。第3状態は、第1半導体素子の絶縁ゲート構造がオンであり、第2半導体素子の絶縁ゲート構造がオフであり、第1半導体素子の絶縁ゲート構造を介して負荷に電流を供給する。第3状態は、第2状態に続いて形成される。ゲート電圧印加装置は、第2状態において、第2半導体素子の絶縁ゲート構造にゲート電圧を印加する。
(第2特徴) 第1特徴において、ゲート電圧印加装置が第2状態で印加するゲート電圧が、第1電圧未満に設定されているのが望ましい。第1電圧は、第2半導体素子のダイオード構造に逆方向電圧が印加されているときの第2半導体素子の絶縁ゲート構造の閾値電圧である。
(第3特徴) 第1特徴において、ゲート電圧印加装置が第2状態で印加するゲート電圧が、第1電圧未満であり、且つ第2電圧以上に設定されているのが望ましい。第2電圧は、第2半導体素子のダイオード構造に順方向電圧が印加されているときの第2半導体素子の絶縁ゲート構造の閾値電圧である。
(第4特徴) 第1特徴において、第1半導体素子は高圧側配線に接続されており、第2半導体素子は低圧側配線に接続されている。
(第5特徴) 第1特徴において、第1半導体素子は絶縁ゲート構造を有するMOSFET又はIGBTであり、第2半導体素子も絶縁ゲート構造を有するMOSFET又はIGBTである。
(第6特徴) 第5特徴において、第1及び第2半導体素子がMOSFETの場合、表面主電極はソース電極とアノード電極を兼用しており、裏面主電極がドレイン電極とカソード電極を兼用している。
(第7特徴) 第1特徴において、電力変換装置は、2相インバータ回路又は3相インバータ回路を備えている。
図1に、電力変換装置10の構成の概要を示す。電力変換装置10は、直流電源12の直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を交流モータ18に給電する。電力変換装置10は、直流電源12の高圧側配線12Hと低圧側配線12Lの間に設けられているインバータ回路を備えている。インバータ回路は、2個の半導体素子14a,14bが直列に接続されている単相ユニット回路14と、2個の半導体素子16a,16bが直列に接続されている単相ユニット回路16を備えている。単相ユニット回路14,16は、高圧側配線12Hと低圧側配線12Lの間で並列に接続されている。単相ユニット回路14の高圧側半導体素子14aと低圧側半導体素子14bの接続点が交流モータ18の一方の給電点に接続されており、単相ユニット回路16の高圧側半導体素子16aと低圧側半導体素子16bの接続点が交流モータ18の他方の給電点に接続されている。各半導体素子14a,14b,16a,16bは、トランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4と、そのトランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4に逆並列に接続されているダイオードD1,D2,D3,D4を備えている。各トランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4のゲート電極22,24,26,28は、ゲート電圧印加回路20に接続されている。ゲート電圧印加回路20は、PWM制御を利用して、ゲート電極22,24,26,28に印加するゲート電圧のタイミング及び大きさを制御することができる。
図2に、インバータ回路に用いられている半導体素子14aの素子部と終端部の境界近傍の断面図を模式的に示す。なお、他の半導体素子14b,16a,16bも、半導体素子14aと共通の形態を備えている。図2に示されるように、半導体素子14aは、縦型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、半導体基板50と、半導体基板50の裏面のうちの素子部と終端部の双方に亘って設けられているドレイン電極30と、半導体基板50の表面のうちの素子部に設けられているソース電極37と、半導体基板50の表層部に設けられている複数の絶縁トレンチゲート36を備えている。
半導体基板50は、n型のドレイン領域31とn型のドリフト領域32とp型のボディ領域33とp型のボディコンタクト領域34とn型のソース領域35と最外周ボディコンタクト領域38とリサーフ層39を備えている。ドレイン領域31は、半導体基板50の裏層部に形成されており、素子部と終端部の双方に亘って設けられているとともに、ドレイン電極30に接触している。ドリフト領域32は、ドレイン領域31上に形成されており、素子部と終端部の双方に亘って設けられている。ボディ領域33は、半導体基板50の表層部に形成されており、ドリフト領域32上に設けられているとともに、素子部に選択的に設けられている。ボディコンタクト領域34は、半導体基板50の表層部に選択的に形成されており、ボディ領域33上に設けられているとともに、ソース電極37に接触している。一例では、ボディコンタクト領域34は、平面視したときにストライプ状に配置されている。ソース領域35は、半導体基板50の表層部に選択的に形成されており、ボディ領域33上に設けられているとともに、ソース電極37に接触している。ソース領域35は、ボディ領域33によってドリフト領域32から隔てられている。一例では、ソース領域35は、平面視したときにストライプ状に配置されている。絶縁トレンチゲート36は、半導体基板50の表面からボディ領域33を貫通して伸びており、ソース領域35とボディ領域33とドリフト領域32に接触している。絶縁トレンチゲート36は、トレンチゲート電極36aと、トレンチゲート電極36aを被覆するゲート絶縁膜36bを備えている。一例では、複数の絶縁トレンチゲート36は、平面視したときにストライプ状に配置されている。
最外周ボディコンタクト領域38は、半導体基板50の表層部に選択的に形成されており、ボディ領域33上に設けられているとともに、ソース電極37に電気的に接続されている。なお、最外周ボディコンタクト領域38は、紙面左右方向に沿って繰返し設けられている複数のボディコンタクト領域34と共通の形態を備えており、複数のボディコンタクト領域34の一部ということもできる。最外周ボディコンタクト領域38は、繰返し設けられている複数のボディコンタクト領域34のうちの最外周に設けられているボディコンタクト領域34であり、便宜の上で区別したものということもできる。リサーフ層39は、半導体基板50の表層部に形成されており、一端がボディ領域33に接しているとともに、他端が側方に向けて伸びている。リサーフ層39は、平面視したときに素子部の周囲を一巡している。リサーフ層39の不純物濃度は、ボディ領域33よりも薄い。
半導体素子14aの素子部には、n型のソース領域35とp型のボディ領域33とn型のドリフト領域32と絶縁トレンチゲート36で構成される絶縁ゲート構造が形成されている。半導体素子14aは、この絶縁ゲート構造を有するトランジスタTr1を備えている。半導体素子14aの素子部にはさらに、p型のボディ領域33とn型のドリフト領域32で構成されるpnダイオード構造が形成されている。半導体素子14aは、このpnダイオード構造を有するダイオードD1を備えている。すなわち、半導体素子14aは、絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している。
半導体素子14aはさらに、ライフタイムが短縮化された欠陥領域43を備えていることを特徴としている。欠陥領域43は、終端部のみに選択的に形成されており、素子部に形成されていないことを特徴としている。欠陥領域43は、意図的に欠陥42が形成された領域である。このライフタイム用の欠陥領域43は、従来既知の様々な技術を用いて形成することができる。一例では、プロトン(H)又はヘリウム(He)等を終端部に選択的にイオン照射し、欠陥領域43を形成してもよい。なお、ソース電極37を形成した後にイオン照射を実施すれば、そのイオン照射に対してソース電極37をマスクとして機能させることができる。このため、欠陥領域43を形成するための専用のマスクを用意しなくても、終端部に欠陥領域43を選択的に形成することができる。なお、半導体素子14aは、ドリフト領域32がp型コラムとn型コラムで構成されるスーパージャンクション構造であってもよい。また、半導体素子14aは、ドレイン領域31がp型の部分領域とn型の部分領域で構成されていてもよい。この半導体素子14aは、いわゆる縦型のコレクタショート型IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
図3に、電力変換装置10の各半導体素子14a,14b,16a,16bのオン/オフが切換わる基本的な様子を示す。電力変換装置10では、図3(a)の電流供給状態と図3(c)の電流供給状態を経時的に繰返すことにより、交流モータ18に交流電力を供給する。図3(b)及び図3(d)の状態は、それらの過渡期間である。図3(a)は、高圧側半導体素子14aと低圧側半導体素子16bがオン状態であり、高圧側半導体素子16aと低圧側半導体素子14bがオフ状態である。この場合、交流モータ18に矢印方向(紙面右向き)の電流が供給される。図3(c)は、高圧側半導体素子16aと低圧側半導体素子14bがオン状態であり、高圧側半導体素子14aと低圧側半導体素子16bがオフ状態である。この場合、交流モータ18に矢印方向(紙面左向き)の電流が供給される。このように、電力変換装置10は、直流電源12の直流電力を交流電力に変換し、交流モータ18に給電することができる。
ここで、図3(a)から図3(c)に移行する期間に着目する。図3(a)に示されるように、高圧側半導体素子14aがオンであり、低圧側の半導体素子14bがオフのとき、高圧側半導体素子14aのトランジスタTr1を介して交流モータ18に向けて電流が供給される。次に、図3(b)に示されるように、高圧側半導体素子14aがオフすると、高圧側半導体素子14aのトランジスタTr1を介した電流の供給が停止される。このとき、交流モータ18に蓄積されたエネルギーにより、低圧側半導体素子14bのダイオードD2に順方向電圧が印加され、そのダイオードD2を介して還流電流が流れる。次に、図3(c)に示されるように、高圧側半導体素子16aがオンすると、低圧側半導体素子14bのダイオードD2に逆方向電圧が印加され、ダイオードD2を介した還流電流が遮断される。
低圧側半導体素子14bのダイオードD2を介して還流電流が流れている状態(図3(b)であり、以下、状態(b)という)では、ダイオードD2内に多量の正孔及び電子が蓄積される。次に、高圧側半導体素子16aがオンした状態(図3(c)であり、以下、状態(c)という)に移行すると、蓄積されていた正孔及び電子がダイオードD2内から消失するのに伴って、ダイオードD2に逆回復電流が流れる。
図4に、状態(b)から状態(c)に移行するときのタイミングチャートを示す。Vgは低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2と高圧側半導体素子16aのトランジスタTr3に印加されるゲート電圧であり、実線Vg(Tr2)がトランジスタTr2に印加されるゲート電圧Vgであり、破線Vg(Tr3)がトランジスタTr3に印加されるゲート電圧Vgである。Ifは、低圧側半導体素子14bを流れる電流である。Vは、低圧側半導体素子14bの両端間の電圧である。図4に示されるように、状態(b)では、ダイオードD2を介して還流電流が流れている。タイミングt3において、状態(b)から状態(c)に切換わると、低圧側半導体素子14bに逆回復電流が流れる。
図4に示されるように、本実施例の電力変換装置10は、状態(b)において、低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2にゲート電圧Vgを一時的に印加することを特徴としている。一時的に印加するゲート電圧Vgの大きさは、特に制限されない。しかしながら、本実施例の電力変換装置10では、トランジスタTr2に印加されるゲート電圧Vgが、第1電圧Vと第2電圧Vの間に設定されていることが好ましい。具体的には、第1電圧Vが2Vであり、第2電圧Vが3Vである。
ここで、第1電圧Vとは、低圧側半導体素子14bのダイオードD2に逆方向電圧が印加されているときのトンジスタTr2の閾値電圧である。すなわち、第1電圧Vとは、状態(c)におけるトランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36の閾値電圧である。第2電圧Vとは、低圧側半導体素子14bのダイオードD2に順方向電圧が印加されているときのトランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36の閾値電圧である。すなわち、第2電圧Vとは、状態(b)におけるトランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36の閾値電圧である。図2に示されるように、ダイオードD2は、p型のボディ領域33とn型のドリフト領域32によって構成されている。ダイオードD2に逆方向電圧が印加されているときは、ボディ領域33の電位は接地電位であり、トランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36の閾値電圧は相対的に高くなる(第1電圧V)。一方、ダイオードD2に順方向電圧が印加されているときは、ボディ領域33の電位は上昇するので、トランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36の閾値電圧は相対的に低くなる(第2電圧V)。本実施例の電力変換装置10では、状態(b)において一時的に印加されるゲート電圧Vg(Tr2)が、このような第1電圧Vと第2電圧Vの間に設定されているのが望ましい。換言すれば、一時的に印加されるゲート電圧Vgは、状態(b)においてトランジスタTr2をオンさせるものの、状態(c)においてトランジスタTr2をオンさせない値であるのが望ましい。
図5に、状態(b)における低圧側半導体素子14bの内部の正孔濃度を示す。図5(a)は比較例であり、状態(b)においてゲート電圧を印加しない場合の結果である。図5(b)が本実施例の一例であり、第1電圧Vと第2電圧Vの間に設定されたゲート電圧Vgを印加した場合の結果である。図5(c)は本実施例の他の一例であり、第1電圧Vを越えるゲート電圧Vgを印加した場合の結果である。
図5(a)に示されるように、状態(b)においてゲート電圧Vgを印加しない場合、ドリフト領域32内に多量の正孔が蓄積していることが分かる。これにより、状態(b)においてゲート電圧Vgを印加しない場合、逆回復電流のQrrが大きくなり、電力損失が増加する。一方、図5(b)及び(c)に示されるように、状態(b)において、トランジスタTr2にゲート電圧Vgを印加した場合、ドリフト領域32内の正孔が消失することが分かる。
図6に、状態(b)において低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2に印加されるゲート電圧とドリフト領域32内の正孔密度の関係、及び状態(b)において低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2に印加されるゲート電圧と低圧側半導体素子14bの両端間の電圧の関係を示す。
図6に示されるように、印加するゲート電圧Vgが大きくなると、正孔密度が減少することが分かる。ここで、正孔密度が減少する現象は、ゲート電圧Vgの大きさに依存して、次の2つの理由によるものだと思われる。ゲート電圧Vgが第2電圧V未満の場合、ゲート電圧VgがトランジスタTr2のトレンチゲート電極36aに印加されると、トレンチゲート電極36界面では電子が引き寄せられるので、ソースがトレンチゲート電極36側面まで伸びたことと等価になる。この場合、ドリフト領域32からきた電子は、トレンチゲート電極36側面に向かって走る。そのため、ゲート電圧を印加しない場合に比べ、ボディ領域33内の電子は早く引き抜かれ、ボディ領域33内の電子濃度は下がる。その結果、ボディ領域33内では、電荷中性条件を満たすために、正孔濃度が下がる。ボディ領域33がドリフト領域32への正孔供給源になるので、この正孔濃度が下がれば、ドリフト領域32への正孔注入量が減少し、低圧側半導体素子14b内の正孔密度が減少する。また、ゲート電圧Vgが第1電圧V未満であり、且つ第2電圧V以上の場合、トランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36を介した電流が流れることにより、相対的にダイオードD2を介した電流が抑えられ、この結果、低圧側半導体素子14b内の正孔濃度が減少する。
なお、印加するゲート電圧Vgが第1電圧Vを超えると、低圧側半導体素子14bでは、ダイオードD2を介した電流が完全に遮断され、トランジスタTr2の絶縁トレンチゲート36を介した電流のみが流れることになり、低圧側半導体素子14b内の正孔密度は略零になる(図5(c)参照)。一方、印加するゲート電圧Vgが第1電圧Vを越えると、低圧側半導体素子14bの両端間の電圧Vが急激に上昇する。通常、絶縁ゲート構造によるトランジスタ動作は、電流値の増加に依存して素子両端に加わる電圧が増加する特性を有している。そのため、印加するゲート電圧Vgが第1電圧Vを越えて絶縁トレンチゲート36を介した電流のみが流れると、低圧側半導体素子14bの両端間の電圧Vが急激に増加する。なお、このようなゲート電圧Vgは、背景技術で説明した非特許文献1で用いられているものであり、図14の100cに示されるように、低圧側半導体素子14bの両端間の電圧を増加させ、電力損失の増加を招いてしまう。
このことから、本実施例の電力変換装置10では、状態(b)において低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2に印加するゲート電圧Vgを第1電圧V未満に設定するのが望ましい。このため、状態(b)において、低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2がオンしないので、低圧側半導体素子14bの両端間の電圧Vが増加しない(図4の10c参照)。一方で、図6に示されるように、状態(b)においてゲート電圧Vgが印加されるので、低圧側半導体素子14b内の正孔密度は減少する。この結果、電力変換装置10では、電圧Vの増加に伴う電力損失の増加を抑制しながら、逆回復特性を改善することができる。さらに、本実施例の電力変換装置10では、一時的に印加するゲート電圧Vgが第2電圧V以上に設定されているのが望ましい。一時的に印加するゲート電圧Vgが第2電圧V以上に設定されていると、状態(b)において、絶縁ゲート構造を介した電流とダイオード構造を介した電流の双方が流れる状態が得られる。これにより、本実施例の電力変換装置10では、状態(b)において、絶縁ゲート構造を介したトランジスタ動作によって正孔濃度を顕著に減少させることができる(図5(b)参照)。この結果、図6に示されるように、本実施例の電力変換装置10では、電力損失の増加の抑制と逆回復特性の改善の双方を良好に実現することができる。
上記したように、状態(b)において、一時的にゲート電圧Vgを印加する駆動方法が用いられると、半導体素子の素子部の正孔が顕著に減少する。このため、逆回復電流の波形が、半導体素子の終端部に存在する正孔の挙動に大きく依存する。上記駆動方法以外の一般的な駆動方法(すなわち、状態(b)において一時的にゲート電圧Vgが印加されない)で駆動されると、終端部の正孔の挙動が素子部の正孔の挙動に埋没しており、逆回復電流の波形は終端部の挙動に依存しない。本実施例の電力変換装置10では、一時的にゲート電圧Vgを印加する駆動方法を用いて半導体素子を駆動させることにより、逆回復電流の変化率を独立して制御可能になったことを特徴としている。
例えば、ライフタイムを制御するために、半導体素子の半導体基板の全域に欠陥領域を形成する技術が従来から知られている。この種のライフタイム用の欠陥領域は、半導体素子の素子部に存在する多量の正孔を制御するために、半導体素子の素子部に形成されなければならない。ところが、半導体素子の素子部に欠陥領域が形成されると、リーク電流が増大するという問題がある。このため、従来技術では、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御することが困難であった。
本実施例では、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御できることを特徴としている。図2に示されるように、本実施例の半導体素子14aでは、終端部にライフタイム用の欠陥領域43が選択的に形成されており、素子部に欠陥領域43が形成されない。このため、リーク電流の増大が問題とならない。一方、一時的にゲート電圧Vgを印加する駆動方法を用いることで、素子部の正孔量が顕著に減少し、逆回復電流の波形が終端部の正孔の挙動に依存する。これにより、終端部にライフタイム用の欠陥領域43が選択的に形成されていることで、終端部の正孔を素早く消失させ、逆回復電流の変化率を大きくすることができる。
図4の10aに、本実施例の逆回復電流の波形を示す。実線10aaは、本実施例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgの印加と欠陥領域43の双方の技術が組み合わされた場合である。破線10abは、比較例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgは印加されるものの、欠陥領域43が形成されていない場合である。破線10acは、比較例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgの印加も欠陥領域43も形成されていない場合である。破線10abに示されるように、一時的なゲート電圧Vgが印加されると、半導体素子14aの素子部に蓄積していた正孔が消失され、逆回復電流のQrrが低減される。さらに、実線10aaに示されるように、欠陥領域43が形成されていると、逆回復電流の変化率が大きくなる。このように、終端部にライフタイム用の欠陥領域43が選択的に形成されていると、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御することが可能になる。
図7に、状態(b)から状態(c)に移行するときのタイミングチャートの他の一例を示す。この例では、低圧側半導体素子14bのトランジスタTr2に印加するゲート電圧Vgが、状態(c)においても印加されていることを特徴としている。
上述したように、トランジスタTr2に印加するゲート電圧Vgは第1電圧Vよりも低い。このため、状態(c)において、トランジスタTr2にゲート電圧Vgが印加されていても、トランジスタTr2はオフ状態となる。このため、電力変換装置10の動作を妨げることはない。上記の例によれば、比較的に長期間のゲート電圧Vgの印加が可能となり、タイミング制御が容易となる。
以下、実施例2〜4を説明するが、これらの実施例でも、上記駆動方法、すなわち、状態(b)において一時的にゲート電圧Vgが印加される駆動方法、又は状態(b)と状態(c)に亘って一時的にゲート電圧Vgが印加される駆動方法が用いられている点では共通している。また、半導体素子14aにおいて、共通する構成要素に関しては共通の符号を付し、その説明を省略する。
図8に、半導体素子14aの他の一例の要部断面図を示す。この例の半導体素子14aは、素子部と終端部の境界近傍のうちの終端部側に絶縁トレンチ44が設けられていることを特徴としている。絶縁トレンチ44は、半導体基板50の表面からリサーフ層39を貫通して伸びており、ドリフト領域32に接触している。絶縁トレンチ44は、導電体部44aと、導電体部44を被覆する絶縁体部44bを備えている。導電体部44aは、ゲート電極に接続されていてもよく、ソース電極に接続されていてもよい。あるいは、絶縁トレンチ44は、絶縁体部44bのみで構成されていてもよい。一例では、絶縁トレンチ44は、平面視したときに素子部の周囲をリサーフ層29に沿って一巡している。
絶縁トレンチ44は、終端部に蓄積した正孔の排出経路に設けられている。これにより、逆回復時の終端部の正孔の排出が阻害され、正孔の排出が遅速化し、逆回復電流の変化率が小さくなる。図9の10aに、本実施例の逆回復電流の波形を示す。実線10adは、本実施例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgの印加と絶縁トレンチ44の双方の技術が組み合わされた場合である。破線10abは、比較例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgは印加されるものの、絶縁トレンチ44が形成されていない場合である。破線10acは、比較例の逆回復電流の波形であり、一時的なゲート電圧Vgの印加も絶縁トレンチ44も形成されていない場合である。破線10abに示されるように、一時的なゲート電圧Vgが印加されると、半導体素子14aの素子部に蓄積していた正孔が消失され、逆回復電流のQrrが低減される。さらに、実線10adに示されるように、絶縁トレンチ44が形成されていると、逆回復電流の変化率が小さくなる。この例でも、半導体素子の素子部に欠陥領域が形成されていないことから、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御することが可能になる。
図10に、半導体素子14aの他の一例の要部断面図を示す。図11に、半導体素子14aの他の一例の要部平面図を示す。図11のX−X線に対応する断面が図10の断面図である。図11に示されるように、この例の半導体素子14aでは、最外周コンタクト領域38が部分領域38a,38bに分断して形成されており、その面積が小さく構成されていることを特徴としている。特に、素子部のコーナー部近傍において、最外周コンタクト領域38が部分領域38a,38bに分断して形成されていることを特徴としている。終端部に蓄積した正孔は、最外周コンタクト領域38を介してソース電極37に排出される。このため、この最外周コンタクト領域38の面積が小さく構成されていると、正孔に対する抵抗が高くなり、正孔の排出が遅速化し、逆回復電流の変化率が小さくなる。特に、素子部のコーナー部近傍では、逆回復時に終端部から排出される多くの正孔が集中する箇所である。この素子部のコーナー部近傍において、最外周コンタクト領域38が部分領域38a,38bに分断して形成されているので、逆回復電流の変化率を小さくする効果が大きい。この例でも、半導体素子の素子部に欠陥領域が形成されていないことから、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御することが可能になる。
図12(A)に、半導体素子14aの素子部と終端部の平面レイアウトを示す。12(B)に、従来の半導体素子の素子部と終端部の平面レイアウトを示す。12(A)に示されるように、半導体素子14aの素子部の平面レイアウトが、内角が鋭角となる5以上のコーナー部46を有していることを特徴としている。12(B)に示されるように、一般的な素子部の平面レイアウトは矩形状であり、内角が鋭角となるコーナー部46は4つである。半導体素子14aでは、そのようなコーナー部46を5以上とする。図12(B)に示されるように、内角が鋭角となるコーナー部46では、逆回復時において、その周囲の終端部の領域48に存在する正孔が集中する箇所である。このため、このようなコーナー部46を増加させることで、正孔の排出が遅速化し、逆回復電流の変化率が小さくなる。この例でも、半導体素子の素子部に欠陥領域が形成されていないことから、リーク電流の増大を回避しながら、ライフタイムを独立して制御することが可能になる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記実施例では、2相インバータ回路を備えた電力変換装置を例示した。本明細書で開示される技術は、3相インバータ回路を備えた電力変換装置にも有用である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:電力変換装置
12:直流電源
12H:高圧側配線
12L:低圧側配線
14a,14b,16a,16b:半導体素子
18:交流モータ
20:ゲート電圧印加回路
38:最外周コンタクト領域
43:欠陥領域
44:絶縁トレンチ
46:コーナー部
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4:トランジスタ
D1,D2,D3,D4:ダイオード
:第1電圧
:第2電圧

Claims (12)

  1. 絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在しており、前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される半導体素子であって、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備えており、
    前記半導体基板には、ライフタイムが短縮化された欠陥領域が前記終端部にのみ設けられている半導体素子。
  2. 絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在しており、前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される半導体素子であって、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備えており、
    前記半導体基板には、前記素子部と前記終端部の境界近傍のうちの前記終端部側に絶縁トレンチが設けられている半導体素子。
  3. 絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在しており、前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される半導体素子であって、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備えており、
    前記半導体基板の表層部には、表面主電極に電気的に接続されているとともに、一方向に沿って繰返し設けられている複数のコンタクト領域が設けられており、
    そのコンタクト領域のうちの最外周に設けられたコンタクト領域が、他のコンタクト領域よりも面積が小さい半導体素子。
  4. 絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在しており、前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加する駆動方法によって駆動される半導体素子であって、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備えており、
    前記素子部の平面レイアウトは、内角が鋭角となる5以上のコーナー部を有している半導体素子。
  5. 電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置であって、
    絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している半導体素子と、
    前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電圧印加工程を有するゲート電圧印加装置と、を有しており、
    前記半導体素子は、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備え、
    前記半導体基板には、ライフタイムが短縮化された欠陥領域が前記終端部にのみ設けられている電力変換装置。
  6. 電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置であって、
    絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している半導体素子と、
    前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電圧印加工程を有するゲート電圧印加装置と、を有しており、
    前記半導体素子は、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備え、
    前記半導体基板には、前記素子部と前記終端部の境界近傍のうちの前記終端部側に絶縁トレンチが設けられている電力変換装置。
  7. 電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置であって、
    絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している半導体素子と、
    前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電圧印加工程を有するゲート電圧印加装置と、を有しており、
    前記半導体素子は、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備え、
    前記半導体基板の表層部には、表面主電極に電気的に接続されているとともに、一方向に沿って繰返し設けられている複数のコンタクト領域が設けられており、
    そのコンタクト領域のうちの最外周に設けられたコンタクト領域が、他のコンタクト領域よりも面積が小さい電力変換装置。
  8. 電源の一方の極性に接続される第1配線と電源の他方の極性に接続される第2配線の間に接続されている電力変換装置であって、
    絶縁ゲート構造とダイオード構造が半導体基板に混在している半導体素子と、
    前記ダイオード構造を介して還流電流が流れているときに、前記絶縁ゲート構造のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電圧印加工程を有するゲート電圧印加装置と、を有しており、
    前記半導体素子は、
    平面視したときに、前記半導体基板の一部の領域に配置されており、前記絶縁ゲート構造及び前記ダイオード構造が形成されている素子部と、
    平面視したときに、前記素子部の周囲の半導体基板の領域に配置されており、電界緩和用の終端構造が形成されている終端部と、を備え、
    前記素子部の平面レイアウトは、内角が鋭角となる5以上のコーナー部を有している電力変換装置。
  9. 前記ゲート電圧印加工程で印加されるゲート電圧は、第1電圧未満に設定されており、
    前記第1電圧は、前記ダイオード構造に逆方向電圧が印加されているときの前記絶縁ゲート構造の閾値電圧である請求項5〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記ゲート電圧印加工程で印加されるゲート電圧は、第2電圧以上に設定されており、
    前記第2電圧は、前記ダイオード構造に順方向電圧が印加されているときの前記絶縁ゲート構造の閾値電圧である請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記ゲート電圧印加工程で印加されるゲート電圧は、前記ダイオード構造の前記還流電流が遮断された後に逆回復電流が流れているときも印加される請求項9又は10に記載の電力変換装置。
  12. 前記ゲート電圧印加工程で印加されるゲート電圧は、前記絶縁ゲート構造を介した電流と前記ダイオード構造を介した電流の双方が流れるように設定されている請求項5〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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