JP2011165777A - 窒化ガリウム半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧で安定した特性をもった窒化ガリウム半導体装置を提供する。
【解決手段】窒化ガリウム半導体装置は、p型GaNウエル層7と電子供給層8との界面に形成された2次元電子ガス18を有し、2次元電子ガス18とn型GaNドリフト層6との間に、p型GaNウエル層7の導電型を反転させるMOS型ゲートを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化ガリウム半導体装置及びその製造方法に関し、更に詳しくは、窒化ガリウム系化合物半導体層を含むMOSトランジスタを有する半導体装置、及び、その製造方法に関する。
従来から、高周波デバイス用半導体装置としては、半導体材料として窒化ガリウム(GaN)系化合物半導体を用いた窒化ガリウム半導体装置(以下、GaN系半導体装置とも呼ぶ)が用いられている。GaN系半導体装置では、半導体基板の表面に、例えば有機金属化学気相蒸着(MOCVD:Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成されたバッファ層やGaN層が設けられている。GaN系半導体装置は、最近になって、高周波用途に加え、電力用のパワーデバイスにも適用可能であるという認識から、高耐圧、大電流を扱うデバイスへの適用が検討されている。
従来の高周波用途のGaN系半導体装置では、横型デバイスが適用されている。しかし、高耐圧のパワーデバイスにおいては、より大きな電流を扱う必要があることから、縦方向に電流を流す縦型のデバイスが有利であり、その構造の検討が盛んに行われている。その中でも、電圧駆動が可能で、且つ電圧を印加しない状態でオフ状態となる通常時非導通状態(ノーマリオフ)型のMOS構造をもつデバイスが有望視されている。以下に従来提案されている縦型MOS構造をもつGaN系半導体装置の例を示す。
図10は、従来提案されている縦型構造のGaN系半導体装置で、ゲート部がMOS構造を有する電界効果トランジスタ(FET)の断面図である(特許文献1)。縦型構造のGaN系半導体装置では、図10に示すように、GaN基板52の表面に、シリコンをドープしたn型GaN層53及びp型GaNウエル層54、AlGaN層55を成長する。次いで、ゲート構造を形成する位置にトレンチ60を形成し、その後、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層57を成長する。AlGaN層57の上のトレンチ60内には、ゲート絶縁膜61及びゲート電極62が形成される。n型GaN層53とAlGaN層57の界面には、2次元電子ガス(2DEG:Two Dimensional Electron Gas)から成る導電層が形成される。ドレイン電極は、基板側52の裏面電極50であり、ソース領域には、p型のGaN領域54とドリフト領域となるn型GaN層53との間でpn接合が形成され、高耐圧を維持する。ソース電極58は、n型ソース領域59及びp型GaN領域54とオーミック接続を形成するため、AlGaN層56、55を介して形成される。このようにしてGaN基板52を用い、チャネル領域に2DEG層を形成した縦型MOS構造の高耐圧デバイスが形成される。
上記構造を有するGaN系半導体素子において、ゲート電極62に印加する電圧を調整し、AlGaN層57とn型GaN層53の界面の電子濃度を制御することで、ソース・ドレイン間に流れる電流のオン・オフを行っている。通常、このようなGaN系半導体素子では、トレンチ構造60によって、スロープ部分にAlGaNの分極が発生しない非極性面を選択することで、ゲート無バイアス状態で2DEGが発生せず、ソース・ドレイン間をノーマリオフとすることができる。
上記のトレンチゲート構造を持ったMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)以外に、ゲートが平坦なMOSFET構造のGaN系半導体素子も提案されている。このようなGaN系半導体素子を用いた高耐圧デバイスの例を図11に示す(特許文献2)。この構造においても、GaN基板52上にドリフト層となるn型GaN層53と、電子供給層となるAlGaN層57とが形成され、その間の界面領域に2DEGが形成される。高耐圧を維持するために、図10の例と同様にp型GaN領域54が形成される。この例では、図10と異なり、ゲート部は平坦であり、2DEG領域は平面状に形成される。ソース電極58は、p−GaN領域54及び2DEGとオーミック接続されている。GaN基板52の裏面側にドレイン電極50が形成されている。この構造では、図10の例と違い、トレンチが形成されていないため、図10のように製造工程の途中で再度AlGaN層を形成する必要がなく、安価な工程でデバイスを作成することが可能となる。また、図10の半導体装置と同様に、絶縁ゲートであることから、ゲートに正の電圧を印加してもよく、並列駆動などに適している。また、p型のGaN領域54によって、ノーマリオフ型の設計も可能になる。
また、別のGaN系半導体装置として、図12に示す装置が提案されている(特許文献3)。この例では、図10のようにトレンチ部が形成されているものの、チャネル部はAlGaN/GaNの2DEGを利用したものではなく、ゲート電極62にゲート絶縁膜61を用い、反転層64からなるチャネルを形成するMOS型構造を用いている。この構造は、従来のシリコンやSiCの縦型MOSFETをGaNに置き換えた構造とほぼ同等である。この例では、ゲートトレンチ60よりも深いトレンチ65を別に形成し、その底部にショットキー接合部66を形成して、耐圧をその部分で決めるようにすることで、トレンチ底で電界集中に起因してゲート絶縁膜61が破壊するのを回避している。
図12のショットキー接合部66の別の役割として、逆回復損失を低減するという役目もある。この構造では、ドレイン側に負バイアスが印加された場合に、耐圧を維持するpn接合に順電圧が印加されて順電流が流れる。このとき、p領域から正孔がn領域へ注入され、n領域は伝導度変調によって多量のキャリアが蓄積される。このため、逆回復動作時にドレインに正バイアスがかかるようになっても、電流がすぐには切れず、大きな電力損失が発生する。そこで、図12のようにpn接合とは別にショットキー接合部66を設けることで、ドレインが負バイアスになった場合には、ショットキー接合領域から電流が流れて、正孔はほとんど注入されない。このため、逆回復時の損失を小さく抑えることが可能になる。
特開2008−227356号公報 特開2009−32873号公報 特開2009―117820号公報
上記のように提案されている縦型のGaN系半導体装置には、それぞれに幾つかの課題がある。まず、図10、図11の構造においては、耐圧を維持するためp−GaN領域54を局部的に形成する必要があるものの、GaN結晶を用いているため、イオン注入を利用したp型領域の形成ができないことが挙げられる。このため、現実にこの構造を作成する製造手段を新たに開発する必要がある。また図10の構造では、トレンチ形成後にAlGaN層57の結晶成長を行う必要があることから、プロセスが複雑化し、製造コストの面で不利である。図11の構造では、2次元電子ガスは、表面ポテンシャルによって表面に閉じ込められているため、ドレインに電圧をかけてドリフト領域53へ電子を流そうとすると、所定のポテンシャルバリアを超えた電圧を印加する必要がある。このため、導通時のソース・ドレイン間電圧が高くなってしまうという問題があった。
図12の構造は、図10の結晶構造における問題、及び、図11における表面閉じ込みの問題を解決しており、また、結晶成長はドリフト層であるn−GaN層53から最表面のソース領域のn型−GaN63の形成まで連続して実施することが可能である。しかしながら、図12の構造では、表面のn型GaN領域63であるソース領域と金属電極であるソース電極58との接触がGaNにおける接触となっており、オーミックをとるのが一般的に困難であることが問題になる。つまり、相当の高濃度、具体的には1×1020cm-3以上で、且つ、1000℃に近い高温での処理が必要となる。このような高濃度で結晶成長を行うと、結晶性が損なわれ、信頼性などへの影響が懸念される。また、高温での熱処理を行うと、GaN表面からGaが抜け出るなど、やはり結晶性への影響が懸念され、デバイス特性や信頼性に関し悪影響が発生する。また高温処理では、GaN表面が荒れることから、MOS界面への悪影響もあり、MOSFETの電子移動度の低下を招く。
図12の構造では、さらに、スイッチング時にpn接合の充電電流がpウエル領域54に流れ、アバランシェが発生したときに正孔電流が流れることも問題となる。図13を参照してこの問題を説明する。図13は、図12の構造で、ソースに高濃度のn型不純物領域71を用いた場合のソース領域近傍の構造を示している。pウエル領域54には一定の電気抵抗101が存在し、正孔電流100が流れることによって、一定の電圧降下が発生する。図14に、その場合の等価回路を示す。図13におけるn領域53、pウエル領域54、及びn型不純物領域71からなる主トランジスタ102には、pウエル領域54に正孔電流100が流れて発生するpウエル抵抗101の電圧降下が発生する。正孔電流100が大きくなると、寄生npnトランジスタ103がターンオンし、主トランジスタ102で制御している以外に大きな電流が流れ、素子が破壊するという問題が発生する(これを「寄生バイポーラ効果」という)。
図15は、L負荷アバランシェ耐量の評価試験を示したもので、同図(a)はテスト回路の構成を、同図(b)は印加電圧及びドレイン電流を、それぞれ示している。この試験は、電流遮断時にインダクタンスLに蓄えられたエネルギーを、トランジスタ(DUT)がアバランシェ耐圧を維持したまま電流を流し、消費するという非常に厳しい試験である。アバランシェ電流が流れる際に、トランジスタDUT内部では、図13のpウエル領域54とn領域53との間で、電子‐正孔対が発生するアバランシェが起きる。このアバランシェによって正孔電流が流れ、場合によっては容易に素子破壊に至る。
さらに、図12の構造では、ショットキー接合部66をMOS型構造部分とは別に設け、逆回復特性の改善とトレンチコーナー部でのゲート絶縁膜61の破壊を回避している。しかし、ショットキー接合部66では、大きな電界によって、ブレークダウンした場合に、金属と半導体の接触部分で反応が起こり、接合特性が劣化してしまうため、ゲート破壊は免れても、大きな特性改善にはつながらない。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消するため、高耐圧で安定した特性をもった窒化ガリウム半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、導電性基板と、前記導電性基板の裏面に形成された第1の電極と、前記導電性基板の表面側に順次に形成されたn型GaNドリフト層、p型GaNウエル層、及び、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を含み、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に形成される2次元電子ガスを含む積層構造と、前記電子供給層とオーミック接続される第2の電極と、前記電子供給層、p型GaNウエル層、及び、n型GaNドリフト層内に形成されたMOS型ゲート電極構造と、を有する電界効果トランジスタを備え、前記MOS型ゲート電極構造は、前記2次元電子ガスと前記n型GaNドリフト層とを接続する反転層を前記p型GaNウエル層内に形成して、前記電界効果トランジスタを導通させる機能を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置を提供する。
また、本発明は、導電性基板の表面にn型GaN層、p型GaNウエル層、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を順次に堆積し、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に2次元電子ガスを形成する工程と、前記電子供給層及びp型GaNウエル層を貫通し前記n型GaN層に達するトレンチを形成する工程と、前記トレンチの表面部分にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を介して前記トレンチ内にゲート電極を形成する工程と、前記導電性基板の裏面に第1の電極を形成する工程と、前記電子供給層にオーミックコンタクトする第2の電極を形成する工程と、を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置を製造する方法を提供する。
本発明は、更に、導電性基板の表面にn型GaN層、p型GaNウエル層、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を順次に堆積し、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に2次元電子ガスを形成する工程と、前記電子供給層を貫通し前記p型GaNウエル層に達するトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底部にn型不純物を注入し、前記p型GaNウエル層と前記n型GaN層の境界部分にn型不純物領域を形成する工程と、前記トレンチの表面部分に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を介して前記トレンチ内にゲート電極を形成する工程と、前記導電性基板の裏面に第1の電極を形成する工程と、前記電子供給層にオーミックコンタクトする第2の電極を形成する工程と、を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置を製造する方法を提供する。
本発明に係る窒化ガリウム半導体装置及び本発明方法で製造された窒化ガリウム半導体装置によると、ソース領域が高濃度不純物層ではなく2DEGによって形成され、且つ、FETの導通時にその2DEGとドリフト層とがMOS反転層を介して接続される構造を採用したので、寄生トランジスタが形成されず、従って、アバランシェが発生しても電流集中が発生せず、素子破壊に至ることがない。このため、ゲート絶縁膜の破壊や、トランジスタの特性劣化が生じなく、信頼性及び破壊耐量に優れた窒化ガリウム半導体装置が得られるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るGaN系半導体装置を示す断面図。 (a)〜(d)は、図1のGaN系半導体装置を製造する工程を順次に示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図。 (a)〜(f)は、図3のGaN系半導体装置を製造するプロセスの工程を順次に示す断面図。 (a)〜(f)は、図3のGaN系半導体装置を製造する別のプロセスの工程を順次に示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図。 本発明の第4の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図。 本発明の第5の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図。 本発明の第6の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図。 特許文献1記載のGaN系半導体素子の断面図。 特許文献2に記載のGaN系半導体素子の断面図。 特許文献3に記載のGaN系半導体装置の断面図。 縦型MOSFETの寄生バイポーラトランジスタの作用を示す模式的断面図。 図13の寄生バイポーラトランジスタの等価回路図。 (a)及び(b)はそれぞれ、図13の縦型MOSトランジスタの負荷耐量試験を示す回路図、及び、電圧・電流のタイムチャート。 図1の縦型MOSトランジスタの電界集中の様子を示す模式的断面図。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る窒化ガリウム半導体装置及びその製造方法を詳細に説明する。なお、添付図では、各実施形態の同様な要素は同様な符号を付して示し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。本実施形態の半導体装置は、導電性基板4と、導電性基板4上に順次に堆積された、導電性バッファ層5、ドリフト層となるn型GaN層6、p型GaNウエル層7、及び、AlGaN電子供給層8を含む積層とを有する。導電性基板4は、例えば、GaN、SiC、又は、Siなどの半導体から成る。導電性基板4として、特にSiCやSiを採用する場合には、これらはGaNと結晶が異なることから、良好な結晶を成長させるために、導電性バッファ層5が必要になる。このとき、導電性バッファ層5は、トンネル電流が容易に流れるように、非常に薄く(例えば、10nm以下)に設定するか、又は、高濃度にドープして低抵抗となるように調整する。電子供給層は、AlGaNに限定されず、p型GaNウエル層7よりもバンドギャップエネルギーの大きい材料からなればよく、例えばAlInGaN、AlGaNAs、AlGaNP、AlInGaNAsPであってもよい。
上記のように形成されたGaN結晶領域をもつ基板を用い、部分的にトレンチ領域を形成して、トレンチ領域の内部にゲート絶縁膜9、及び、ゲート電極3を順次に形成する。ゲート絶縁膜9は、SiOやAl、SiN、又は、これらの複合膜でも良い。ソース電極2は、AlGaN電子供給層8とオーミック接触し、p型GaNウエル層7とAlGaN電子供給層8の界面層に形成される2DEG18へ電子を供給する。トレンチはp型GaNウエル層7よりも深くしている。このような構造とすることによって、p型GaNウエル層7内のMOS構造によって、p型GaNウエル層7内に反転層11となるチャネル領域が形成され、縦型MOSFET構造が得られる。ソース領域には、結晶性のAlGaN層8を形成しており、高濃度n型GaNを用いていないことから、オーミック構造を容易に形成することができる。
図2(a)〜(d)は、本実施形態の半導体装置を製造する工程を順次に示す断面図である。まず、同図(a)に示すように、導電性基板4上に、バッファ層5、n型GaNドリフト層6、p型GaNウエル層7、及び、AlGaN電子供給層8を順次に成長する。次いで、同図(b)に示すように、p型GaNウエル層7の深さよりも深いトレンチ13をエッチングによって形成する。このトレンチエッチングでは、その後に形成されるゲート絶縁膜9とGaNとの接触面がデバイス特性に大きく影響を与えるため、トレンチ13の形成後にダメージ除去のためのエッチング、及び、表面処理を行う。
次いで、同図(c)に示すように、ゲート絶縁膜9を成長し、ついで、ゲート電極3を形成する。引き続き、同図(d)に示すように、AlGaN層8上にソース電極2を形成し、また、導電性基板4の裏面に裏面電極1を形成する。ゲート絶縁膜9は、GaN系半導体装置では、SiC系半導体装置やSi系半導体装置のように熱酸化ができないことから、成長により堆積させて形成する。ゲート電極3は、ポリシリコンや高融点金属などの低抵抗材料を用いる。電極形成工程では、半導体との接触にはTi、Niなどを用いて、800℃程度の熱処理を施し、安定したオーミック接続を形成する。その後に、ワイヤボンディングなどの組立て工程を行い、更には、大電流を流すために数ミクロンの大きな膜厚で、AlやAu、Cuなどのパッド電極を堆積し形成する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、GaNなどの導電性基板4を用い、また、トレンチ13(図4)を形成する。しかし、トレンチ13の深さは、p型GaNウエル層7の下面よりも浅く形成され、トレンチ13の底には、n型GaNドリフト層6に達するn型のGaN領域12が、p型GaNウエル層7及びn型GaNドリフト層6をまたいで形成される。この構造を採用することによって、トランジスタの導通時には、p−GaN層7内に反転層が形成され、トレンチ底のコーナー部におけるゲート絶縁膜9の電界を緩和し、ブレークダウンがp型GaNウエル層7とn型GaN領域12との間で発生するようにして、ゲート絶縁膜9の絶縁破壊を回避する。特にGaN系半導体装置では、トレンチコーナー部でゲート絶縁膜の絶縁破壊が頻繁に発生しており、その現象を精密に調査、検証するプロセスで、以下のことが判明した。
GaN系半導体装置では、面方位によって分極が異なり、表面に現れる電荷量が異なる。例えば、図2(及び図1)に示したトレンチ形状の場合には、トレンチ13の側壁と底部とでは表面の電荷が異なる。これに起因して、ゲート絶縁膜9へのストレスがSiCやSiとは異なり、逆バイアス印加時にトレンチ底部により強い電界集中が起こりやすくなることが判った。図16にその様子を模式的に示した。同図に示すように、トレンチ底部での分極電荷80の量は最大となり、コーナー部から側壁へ向かって分極電荷量が徐々に減少する。それに合わせて空乏層幅がd1からd2へと狭まっていき、電界集中が強まる。コーナー部には、このような分極電荷の影響がない場合であってもコーナー部の曲率の影響によって電界集中が発生する。GaN系半導体装置の場合には、この分極電荷の影響によって、電界集中がより強く発生する。以下で説明する第2の実施形態では、このコーナー部に形成したn型GaN領域12の存在により、電界集中が発生しても、p型GaNウエル層7とn型GaN領域12のpn接合がピンチオフすることによってその電界が緩和できる。このため、ゲート絶縁膜9の保護が可能になる。
図4(a)〜(f)は、は第2の実施形態の半導体装置の製造プロセスの工程を順次に示している。基本的な工程は、図2と同様であるが、本実施形態では、図4(b)に示したマスク材16を用いたトレンチエッチングにおいて、トレンチ13の深さがp型GaNウエル層7よりも浅く掘られている。また、本実施形態では、n型GaN領域12を形成するための工程として、トレンチ13の形成後に、同じマスク材16を用いて、不純物イオン17を選択的にトレンチ13の底部に注入するイオン注入工程を実行する(同図(c))。その後に、900〜1250℃の温度範囲で熱処理を施して、注入された不純物18の活性化を行う。その後の工程は図2と同様である。
図5(a)〜(f)は、第2の実施形態のGaN系半導体装置の別の製造プロセスの工程を示している。この例では、同図(b)に示すエッチング工程では、トレンチ13がp型GaNウエル層7よりも深く掘られる。その後、トレンチ13内に選択的にn型GaN層14を堆積し(同図(c))、次いで、トレンチ13内のn型GaN層14を、その周囲の積層を含んでp型GaNウエル層7の途中までエッチングする(同図(d))。その後の工程は、図4の工程と同様である。この工程の利点は、n型GaN領域12が結晶成長によって形成されることであり、イオン注入によって形成するよりも良質の膜が形成可能であり、安定した耐圧特性が確保でき、良品率が向上することが挙げられる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るGaN系半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、第2の実施形態の構成に加えて、ソース領域に隣接してショットキー接合部10を形成することによって、逆回復特性を向上させるものであり、特許文献3と同様の効果を狙ったものである。特許文献3の構成では、ショットキー接合部66がソース領域から分離しており、ブレークダウンがショットキー接合部66で発生することから、ショットキー接合部66で絶縁破壊が発生しやすい。また、このショットキー接合部66では、高電圧でリーク電流が増大するという問題もある。
しかし、本実施形態では、縦型MOS構造と一体化してショットキー接合部10を形成するので、これらの問題を解決することが出来る。すなわち、ゲートが形成された部分とは異なる部分に第2のトレンチを形成し、その底部にゲートトレンチの底のn型GaN領域12と同様なn型GaN領域19を形成し、その部分にソース電極2に導通する金属電極2aと接続するショットキー接合部10を形成する。また、トレンチ側壁では、金属電極2aがp型GaNウエル層7とオーミック接合を形成する。この構成を採用することによって、ショットキー接合部10は、p型GaNウエル層7に囲まれた構造となり、高電界ではpn接合がピンチオフすることで、ショットキー接合部10に印加される大きな電界を防止する。ブレークダウンは、ショットキー接合部10ではなく、p型GaNウエル層7とn型GaN領域12との間のpn接合部で発生するので、ショットキー接合部10自体には大きな電流は流れない。このため、ショットキー接合部10が破壊や劣化をすることがなく、信頼性の高い縦型MOSFETを提供することが可能になる。
上記第1から第3の実施形態は、主電流を流す主要部分の構造に関するものである。一般に、半導体装置では、デバイス全体として高耐圧を維持するためには、チップ周辺にも高い耐圧を安定して維持するための構造(エッジ構造)を、同一製造工程を用いて形成できることが肝要である。以下の実施形態は、このエッジ構造に関するものである。
以下、第4の実施形態について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係るGaN系半導体装置の断面図である。本実施形態及び後続する第5及び第6の実施形態では、第1の実施形態の構造を例として、その主要部分にこれら実施形態のエッジ構造を適用した例を説明する。なお、本実施形態及び後続する第5及び第6の実施形態に示すエッジ構造は、第2及び第3の実施形態の主要部分にも適用可能である。
図7に示す第4の実施形態では、図の左側部分が主電流を流す活性領域24を示し、右側部分がダイシングによって右端が切断されるストッパ電極23、及び、ストッパ電極23と活性領域24の間に挿入される耐圧構造部25を示している。同図において、主要部には、ゲート電極3を外部に引き出すためのゲートパッド(パッド電極)20と、ソース電極2を外部に引き出すためのソースパッド(パッド電極)21とが形成されている。耐圧構造部25には、p型GaNウエル層7よりも深く掘られた幅の広い溝が掘られており、その底部にMg等のイオン注入がなされた高抵抗GaN領域22が形成されている。また、その上に絶縁膜26が形成されている。この絶縁膜26は、ソース電極2及びゲート電極3と、ソースパッド21及びゲートパッド20からそれぞれ絶縁する絶縁膜としても用いられる。高抵抗GaN領域22に注入する不純物18としては、SiやMg、Feなどの不純物が用いられる。高抵抗GaN領域22の存在によって、パッド電極20、21に電圧が印加されたときに、電圧分布が横方向に均一になる。溝部の幅は、縦方向に耐圧を維持するための距離の3倍程度又はそれ以上にする。例えば、縦方向の耐圧1kVを得るために必要な縦方向の厚みが3〜4ミクロン程度であることから、溝部の幅は9〜12ミクロンとなる。
ゲートパッド20やソースパッド21の底部には、AlGaN層8及びp型GaNウエル層7が存在するため、その界面に2DEG18が発生している。2DEG18は、導電層であるため、その領域は等電位となっており、ソースパッド21と電気的に接続されていることが望ましい。特にソースパッド21は、その下方のp型GaNウエル層7とオーミック接続をとる必要がある。最も望ましい構造では、ソースパッド21及びゲートパッド20の直下では、AlGaN層8を除去して、p型GaNウエル層7のみを残す。しかし、図7では、製造プロセスの容易さの観点から、AlGaN層8及びp型GaNウエル層7の双方を除去している。
図8は、本発明の第5の実施形態に係るGaN系半導体装置におけるエッジ構造を示している。本実施形態では、耐圧構造部25には、AlGaN層8が除去されて、p型GaNウエル層7に達する溝が掘られており、従って、耐圧構造部25にはp型GaNウエル層7が残される構成となっている。電圧印加時には、このp型GaNウエル層7領域が、高抵抗層領域となり、印加電圧を均等に配分する。
図9は、本発明の第6の実施形態に係るGaN系半導体装置の構造を示す。この実施形態では、耐圧構造部25には、GaNとは異なる材料の高抵抗層27を絶縁膜26の下方に形成することで、印加電圧を均等に配分する。材料としては、具体的には、シリコンを過剰に添加したSiN膜や、アモルファスシリコン、ポリシリコンなどがある。
以上、説明したように、第1及び第2の実施形態では、GaNを主たる半導体材料とし、ゲートトレンチを有する縦型MOSFETにおいて、ソース領域に高濃度のn型GaN層を用いず、AlGaN層を用いた2DEGを用い、トランジスタの導通時に、2DEG18とn型GaNドリフト層6とを、p型GaNウエル層7内に形成する反転層11で接続する構成を採用するため、高濃度のn型GaN層を形成するための熱処理などに伴う不都合を回避でき、特性が良好で信頼性の高い高耐圧の縦型MOSFETを提供することが可能になる。
また、ソース領域がドーピングによるn+領域ではなく、ポテンシャルで蓄積された電子の充満領域である2DEG18によって形成され、この2DEG領域には正孔が電子と同時に存在することができない。したがってp型ウエル層内に電圧降下が発生しても、正孔の注入が発生せず、寄生バイポーラ効果はほとんど発生しなくなる。
さらに、2DEG18領域の端部が、トレンチ側面であるMOSFETの積層と直接に接触する構造であるため、2DEG18からの電子がポテンシャルによって閉じ込められることがなく、ソース・ドレイン間の電圧降下を小さくすることが可能になる。
特に、第2の実施形態では、p型GaNウエル層内部のトレンチ底にn型GaN領域を形成したので、電界集中点がトレンチ底のコーナー部のゲート絶縁膜から、主接合であるGaN層のpn接合部に移り、ゲート絶縁膜の破壊を回避することができるようになる。
さらに、第3の実施形態によれば、内蔵するダイオードの逆回復特性を改善するとともに、リーク電流の低減を図ることが可能となり、さらにショットキー接合に電界集中が発生せず、低い電流での破壊を回避することができる。
上記実施形態では、エピタキシャル成長によりp型GaNウエル層を形成することが可能であり、ソース領域では、AlGaN電子供給層とp型GaNウエル層の界面に形成された2DEG18を利用することで、高温のオーミック形成が不要となり、結晶性の劣化を招くことがなく、高性能の窒化ガリウム半導体装置を提供することが可能となる。
さらに、トレンチ底部をp型GaNウエル層よりも浅くすることとすれば、ゲート絶縁膜での絶縁破壊を防止することができる。また、ゲート領域となるトレンチとは別の第2のトレンチを形成し、第2のトレンチの底部にショットキー接合を形成することで、逆回復特性に優れた内蔵ダイオードを提供することが可能になる。
本発明のGaN系半導体装置は、インバータなどの電力変換装置や、種々の産業用機械などの電源装置、自動車のイグナイタなどに使用されるパワー半導体装置に適用できる。
1、50:裏面電極
2、58、73:ソース電極
2a:ソース電極の部分
3、62、76:ゲート電極
4、導電性基板
5:導電性バッファ層
6、53、63:n型GaNドリフト層
7、54:p−GaNウエル層
8、55、56、57:AlGaN層
59:n型不純物領域
9、61、72:ゲート絶縁膜
10、66:ショットキー接合部
11:反転層(チャネル)
12:n型GaN領域
13、60、65:トレンチ
16:マスク材
17:不純物イオン
18:2DEG
19:n型GaN領域
20:ゲートパッド
21:ソースパッド
22:高抵抗GaN領域
23:ストッパ電極
24:活性領域
25:耐圧構造部
26:絶縁膜
27:高抵抗層
28:ダイシング面
50:裏面電極
52:GaN基板
64:反転層
58:ソース電極
71:n型不純物領域
80:分極電荷
81:空乏層端
82:空乏層幅
100:正孔電流
101:ウエル抵抗
102:主トランジスタ
103:寄生トランジスタ

Claims (10)

  1. 導電性基板と、
    前記導電性基板の裏面に形成された第1の電極と、
    前記導電性基板の表面側に順次に形成されたn型GaNドリフト層、p型GaNウエル層、及び、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を含み、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に形成される2次元電子ガスを含む積層構造と、
    前記電子供給層とオーミック接続される第2の電極と、
    前記電子供給層、p型GaNウエル層、及び、n型GaNドリフト層内に形成されたMOS型ゲート電極構造と、を有する電界効果トランジスタを備え、
    前記MOS型ゲート電極構造は、前記2次元電子ガスと前記n型GaNドリフト層とを接続する反転層を前記p型GaNウエル層内に形成して、前記電界効果トランジスタを導通させる機能を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置。
  2. 前記MOS型ゲート電極構造が、前記電子供給層及びp型GaNウエル層を貫通して前記n型ドリフト層に達するトレンチと、該トレンチ内を覆うゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を介して前記トレンチ内に形成されたゲート電極とを含む、請求項1に記載の窒化ガリウム半導体装置。
  3. 前記MOS型ゲート電極構造が、前記電子供給層を貫通して前記p型GaNウエル層に達するトレンチと、該トレンチ内を覆うゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を介して前記トレンチ内に形成されたゲート電極とを含み、前記積層構造が、前記n型GaNドリフト層と前記p型GaNウエル層の境界部分に形成され前記トレンチの底部に接するn型GaN領域とを含む、請求項1に記載の窒化ガリウム半導体装置。
  4. 前記電子供給層を貫通して前記p型GaNウエル層に達するトレンチと、該トレンチ内に形成され前記第2の電極と導通する金属電極とを備え、該金属電極が前記p型GaNウエル層とオーミック接続する、請求項1〜3の何れか一に記載の窒化ガリウム半導体装置。
  5. 前記p型GaNウエル層と前記n型GaNドリフト層の境界部分に形成され、前記金属電極とショットキー接続するn型不純物領域を更に備える、請求項4に記載の窒化ガリウム半導体装置。
  6. 前記第2電極の周囲に形成され、前記電子供給層と前記p型GaNウエル層の少なくとも一部とを除去して形成された絶縁層によって前記第1の電極と隔てられたストッパ電極を更に備える、請求項1〜5の何れか一に記載の窒化ガリウム半導体装置。
  7. 導電性基板の表面にn型GaN層、p型GaNウエル層、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を順次に堆積し、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に2次元電子ガスを形成する工程と、
    前記電子供給層及びp型GaNウエル層を貫通し前記n型GaN層に達するトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの表面部分にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記トレンチ内にゲート電極を形成する工程と、
    前記導電性基板の裏面に第1の電極を形成する工程と、
    前記電子供給層にオーミック接続する第2の電極を形成する工程と、を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置の製造方法。
  8. 導電性基板の表面にn型GaN層、p型GaNウエル層、前記p型GaNウエル層よりもバンドギャップエネルギーが大きい材料からなる電子供給層を順次に堆積し、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に2次元電子ガスを形成する工程と、
    前記電子供給層を貫通し前記p型GaNウエル層に達するトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの底部にn型不純物を注入し、前記p型GaNウエル層と前記n型GaN層の境界部分にn型不純物領域を形成する工程と、
    前記トレンチの表面部分に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を介して前記トレンチ内にゲート電極を形成する工程と、
    前記導電性基板の裏面に第1の電極を形成する工程と、
    前記電子供給層にオーミック接続する第2の電極を形成する工程と、を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置の製造方法。
  9. 前記トレンチを形成する工程が、前記トレンチとは別のトレンチであって前記電子供給層を貫通し前記p型GaNウエル層に達するトレンチを形成する工程をさらに含み、
    前記n型不純物を注入する工程が、前記別のトレンチの底部にn型不純物を注入し、前記p型GaNウエル層と前記n型GaN層の境界部分に別のn型不純物領域を形成する工程をさらに含み、
    前記第2の電極を形成する工程が、前記別のトレンチ内に別の電極を形成する工程をさらに含む、請求項8に記載の窒化ガリウム半導体装置の製造方法。
  10. 導電性基板の表面にn型GaN層、p型GaNウエル層、電子供給層を順次に堆積し、前記p型GaNウエル層と前記電子供給層の界面に2次元電子ガスを形成する工程と、
    前記電子供給層及びp型GaNウエル層を貫通し前記n型GaN層に達するトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチ内に、少なくともp型GaNウエル層に接する高さ位置に達するn型不純物領域を堆積する工程と、
    前記トレンチ内のn型不純物領域を前記トレンチの壁部分とともにエッチングして前記トレンチよりも幅が広い広幅トレンチを形成するとともに、前記p型GaNウエル層と前記n型GaN層の境界部分に前記n型不純物領域を残す工程と、
    前記広幅トレンチ内にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記トレンチ内にゲート電極を形成する工程と、
    前記導電性基板の裏面に第1の電極を形成する工程と、
    前記電子供給層にオーミック接続する第2の電極を形成する工程と、を有することを特徴とする窒化ガリウム半導体装置の製造方法。
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