JP2011151967A - スライドパネル用の給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドパネルが取り付けられる車体のパネルの厚みを削減することができるスライドパネル用の給電装置を提供する。
【解決手段】給電装置1はルーフ部分2とサンルーフ3とに亘って配索されたワイヤハーネス14とプロテクタ15を備えている。プロテクタ15はルーフ部分2に設けられたレール5aに取り付けられかつサンルーフ3のスライド方向と平行な長尺状に形成されてワイヤハーネス14の一端部17aを収容する第1のプロテクタ18と第1のプロテクタ18にサンルーフ3のスライド方向に沿ってスライド自在に設けられたプロテクタ本体26とワイヤハーネス14の他端部17bが取り付けられかつサンルーフ3に取り付けられたフック部27とを有した第2のプロテクタ19を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のサンルーフなどのスライドパネルに取り付けられる電子機器と常に電気的に接続するためのスライドパネル用の給電装置に関するものである。
自動車のスライドシートなどのスライドパネルに取り付けられたシートヒータなどの電子機器と常に電気的に接続するために、従来から種々のスライド体用の給電装置が用いられてきた。また、この種の前述した自動車に用いられるスライド体用の給電装置(以下、スライドパネル用の給電装置と呼ぶ)は、例えば、環境に対する配慮のために、スライドパネルとしてのサンルーフに設けられた太陽電池パネルと車体に設けられた電子機器とを常に電気的に接続することが望まれている。この場合、前述したサンルーフが取り付けられる車体のパネルの厚みが薄く形成されることが望まれる。
この種の問題を解決するために、本願発明の出願人は、樋状に形成されかつ車体に取り付けられるとともに底壁部の内面にワイヤハーネスの一端部が取り付けられた第1のプロテクタと、樋状に形成されかつスライドパネルに取り付けられるとともに底壁部の内面にワイヤハーネスの他端部が取り付けられて断面における開口が第1のプロテクタの断面における開口と相対して配置された第2のプロテクタとを備えたスライドパネル用の給電装置(特許文献1参照)を提案している。
特願2009−182176号公報
しかしながら、前述した特許文献1などに示されたスライドパネル用給電装置は、前述した第1及び第2のプロテクタの双方をサンルーフの下方に重ねかつ前述したプロテクタの開口を前記サンルーフの厚み方向に沿って相対させている構成であるので、スライドパネルが取り付けられる車体のパネルの厚みを削減するには限界があった。
したがって、本発明の目的は、スライドパネルが取り付けられる車体のパネルの厚みを削減することができるスライドパネル用の給電装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスライドパネル用の給電装置は、車体と当該車体にスライド自在に設けられて前記車体に設けられた開口部を開閉するスライドパネルとに亘って配索されたワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを収容したプロテクタと、を備えたスライドパネル用の給電装置において、前記プロテクタは、前記車体に取り付けられかつ前記スライドパネルのスライド方向と平行な長尺状に形成されているとともに前記ワイヤハーネスの一端部を収容する収容部材と、前記収容部材に前記スライドパネルのスライド方向に沿ってスライド自在に設けられた被スライド部と前記ワイヤハーネスの他端部が取り付けられかつ前記スライドパネルに取り付けられた取付部とを有したスライド部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項1に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記スライドパネルに設けられかつ前記スライドパネルのスライド方向に対して直交する方向に平行であるとともに、前記取付部が引っ掛けられる柱状部材を備えたことを特徴としている。
請求項3に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項1又は請求項2に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記収容部材は、樋状に形成され、かつ、前記スライド部材は、前記被スライド部が前記ワイヤハーネスの他端部を収容する樋状に形成されているとともに、前記収容部材の断面における開口と前記被スライド部の断面における開口とが、前記スライドパネルの表面に沿って相対して配置されていることを特徴としている。
請求項4に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項3に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記プロテクタは、前記収容部材と前記スライド部材の前記被スライド部のうち一方に設けられかつ前記スライドパネルのスライド方向に沿って延在したレール部と、前記収容部材と前記スライド部材の前記被スライド部のうち他方に設けられかつレール部の内面に接する状態で当該レール部内に位置付けられるスライダ部と、を備えたことを特徴としている。
請求項5に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項1又は請求項2に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記収容部材は、前記スライドパネルのスライド方向に沿って延在したスリットが設けられた筒状に形成され、かつ、前記スライド部材は、前記被スライド部が前記収容部材内に収容されかつ前記取付部がスリットを通して前記収容部材外に位置付けられている平板状に形成されていることを特徴としている。
請求項6に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項5に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記プロテクタは、前記スライド部材の前記被スライド部と前記取付部との間に設けられかつ前記収容部材のスリットの周りを内面に接する状態で内側に位置付けるレール部を備えたことを特徴としている。
請求項7に係るスライドパネル用の給電装置は、請求項5又は請求項6に記載のスライドパネル用の給電装置において、前記プロテクタは、前記被スライド部の前記取付部から離れた側の端部に当該取付部から離れるのにしたがって徐々に厚みが増加するとともに前記取付部から離れた側の端面が凸の曲面で形成された矯正部を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、プロテクタの長尺状の収容部材にスライド自在に設けられたスライド部材にスライドパネルに取り付けられる取付部を設けているので、当該プロテクタのスライド部材がスライドパネルの下方に重なることがなくなる。
請求項2に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、スライドパネルに設けられた柱状部材にスライド部材の取付部を引っ掛けて当該スライド部材をスライドパネルに取り付けるので、当該スライドパネルがチルトアップさせても、取付部に対して柱状部材が相対的に回転する。
請求項3に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、断面における開口がスライドパネルの表面に沿って互いに相対した格好に、樋状の収容部材と樋状のスライド部材の被スライド部とを配置しているので、プロテクタ自体の厚みを削減することができるとともに、これらの部材の内面に段差が設けられることを防止できる。
請求項4に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、互いに接触するレール部とスライダ部とによって、スライド部材が収容部材にスライド自在に取り付けられることとなるので、スライドパネルによって押されたり引っ張られてスライド部材がスライドしても、当該スライド部材が収容部材に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できる。
請求項5に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、収容部材がスリットが設けられた筒状に形成されかつスライド部材の被スライド部が収容部材内に位置付けられかつ取付部がスリットを通った平板状に形成されているので、これらの収容部材とスライド部材をスライドパネルの厚み方向に重ねることがない。よって、プロテクタ自体の厚みを削減することができるとともに、収容部材の内面に段差が設けられることを防止できる。
請求項6に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、プロテクタが収容部材のスリットの周りに接する状態で内側に位置付けるレール部を備えて、当該レール部によって、スライド部材が収容部材にスライド自在に取り付けられることとなるので、スライドパネルによって押されたり引っ張られてスライド部材がスライドしても、当該スライド部材が収容部材に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できる。
請求項7に記載のスライドパネル用の給電装置によれば、被スライド部の取付部から離れた側の端部に当該取付部から離れるのにしたがって徐々に厚みが増加するとともに端面が凸の曲面に形成された矯正部を備えているので、当該矯正部がスライド部材がスライドする際に収容部材内のワイヤハーネスに当接することとなる。
請求項1記載の本発明によれば、プロテクタのスライド部材をスライドパネルの下方に重なることがなくなるので、スライドパネルが取り付けられる車体のパネルの厚みを削減することができる。
請求項2記載の本発明によれば、スライドパネルがチルトアップさせても柱状部材が取付部に対して相対的に回転するので、収容部材とスライド部材との間に応力が作用して、プロテクタが破損することを防止できる。
請求項3記載の本発明によれば、プロテクタ自体の厚みを削減することができるとともに、これらの部材の内面に段差が設けられることを防止できる。したがって、スライドパネルが取り付けられるパネルの厚みを削減することができる。また、前述した部材の内面に段差が設けられることを防止できるので、段差にワイヤハーネスが干渉することを防止でき、ワイヤハーネスが破損することを防止できる。
請求項4記載の本発明によれば、スライド部材が収容部材に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できるので、スライドパネル用の給電装置がスライドパネルのスライドを妨げることを確実に防止できる。
請求項5記載の本発明によれば、収容部材とスライド部材をスライドパネルの厚み方向に重ねることがないので、プロテクタ自体の厚みを削減することができるとともに、収容部材の内面に段差が設けられることを防止できる。したがって、スライドパネルが取り付けられるパネルの厚みを削減することができる。また、前述した収容部材の内面に段差が設けられることを防止できるので、段差にワイヤハーネスが干渉することを防止でき、ワイヤハーネスが破損することを防止できる。
請求項6記載の本発明によれば、スライド部材が収容部材に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できるので、スライドパネル用の給電装置がスライドパネルのスライドを妨げることを確実に防止できる。
請求項7記載の本発明によれば、矯正部がスライド部材がスライドする際に収容部材内のワイヤハーネスに当接することとなるので、収容部材内のワイヤハーネスを矯正部が矯正して、当該収容部材内でワイヤハーネスがねじれることなどを防止できる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係るスライドパネル用の給電装置が用いられる自動車のサンルーフが全閉状態に位置付けられた状態の要部の構成を模式的に示す斜視図であり、(b)は、図1(a)に示されたスライドパネル用の給電装置が用いられる自動車のサンルーフが開放状態に位置付けられた状態の要部の構成を模式的に示す斜視図である。 (a)は、図1に示された自動車のサンルーフが全閉状態に位置付けられた状態を側方から示す説明図であり、(b)は、図1に示された自動車のサンルーフがチルトアップ状態に位置付けられた状態を側方から示す説明図であり、(c)は、図1に示された自動車のサンルーフがチルトダウン状態に位置付けられた状態を側方から示す説明図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置の要部の断面図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置のプロテクタの開放状態を示す斜視図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置のプロテクタの全閉状態を示す斜視図である。 図5に示されたプロテクタの第2のプロテクタのフック部などを拡大して示す斜視図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置の柱状部材を拡大して示す斜視図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置のプロテクタの第2のプロテクタの斜視図である。 図1に示されたスライドパネル用の給電装置のプロテクタの第1のプロテクタの斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るスライドパネル用の給電装置のプロテクタの全閉状態を示す斜視図である。 図10に示されたプロテクタの開放状態を示す斜視図である。 図10に示されたプロテクタの正面図である。 図11に示されたプロテクタのスライダなどを拡大して示す斜視図である。 図10に示されたプロテクタのスライダを示す斜視図である。
本発明の第1の実施形態にかかるスライドパネル用の給電装置(以下、単に給電装置と呼ぶ)を、図1ないし図9を参照して説明する。なお、本発明でいう給電装置1とは、ルーフ部分2(図3に示す)などの車体に対してスライド自在に設けられたサンルーフ3(図1などに示す)などのスライドパネルに設けられた電子機器に常に電力を供給するものを示すだけではなく、車体側の電子機器とスライドパネルに設けられた電子機器とを常に電気的に接続するものも示している。
給電装置1は、車体のパネルとしてのルーフ部分2(図3に示す)と、該ルーフ部分2にスライド自在に設けられた図1に示すスライドパネルとしてのサンルーフ3を備えた自動車に取り付けられる。
前記ルーフ部分2は、図3に示すように、自動車の乗員室の天井を構成するルーフパネル6を備えている。このルーフパネル6には、当該ルーフパネル6を貫通した開口部6aが設けられている。このルーフパネル6には、サンルーフ3を自動車の前後方向に移動させて、前述した開口部6aをサンルーフ3により開閉するとともに、開口部6aを塞いだ状態のサンルーフ3を、自動車の後方側の端部が上方に向かうように自動車の前方側の端部を中心として回転させるスライド機構7(図2(a)から図2(c)に一部示す)が取り付けられている。
スライド機構7は、図1に示すフレーム5と、前記フレーム5のレール5aに当該レール5aの長手方向に移動自在に設けられたパネル移動部8とを備えている。フレーム5は、ルーフパネル6の乗員室側に取り付けられており、図1(a)及び図1(b)に示すように、自動車の前後方向と平行な一対のレール5aを備えている。レール5aは、互いの間に開口部6aを位置付ける位置に設けられている。
パネル移動部8は、図2(a)乃至図2(c)に示すように、雨どい9と、一対の機能ブラケット10(図2(a)乃至図2(c)には一方のみ示す)と、一対のスライドシュー11(図2(a)乃至図2(c)には一方のみ示す)とを備えている。これらの雨どい9と、一対の機能ブラケット10と、一対のスライドシュー11は、前記レール5aに当該レール5aの長手方向に移動自在に設けられている。
雨どい9は、長手方向が自動車の幅方向と平行な樋状に形成されているとともに、その長手方向の両端が前記レール5aに移動自在に支持されている。また、雨どい9は、図示しない駆動源により前記レール5aに対して自動車の前後方向に移動される。さらに、雨どい9は、自動車の後方側の縁部が、前記レール5aに回転自在に支持されている。なお、雨どい9の回転中心は、前記自動車の幅方向と平行である。
一対の機能ブラケット10は、それぞれ、長尺状に形成されかつ一対の前記レール5aの内側に配置されているとともに、互いに間隔をあけて自動車の前後方向と平行に設けられている。機能ブラケット10は、その後端が前記雨どい9の自動車の前方側の縁部と回転自在に連結している。また、機能ブラケット10は、その前端が前記レール5aに回転自在に支持されている。なお、これらの回転中心は、前記自動車の幅方向と平行である。また、機能ブラケット10の中央部には、当該機能ブラケット10の長手方向に延在した溝12が設けられている。この溝12は、自動車の前方に向かうにしたがって徐々に乗員室の内側に向かうように前記自動車の前後方向に対して傾斜している。さらに、機能ブラケット10には、前記サンルーフ3が取り付けられている。
スライドシュー11は、図示しない前記雨どい9の駆動源とは別体の駆動源により前記レールに対して自動車の前後方向に移動される。スライドシュー11は、前記溝12内に侵入して当該溝12内を摺動する図示しない突起を備えている。
前述した構成によれば、スライド機構7は、パネル移動部8を自動車の前方に位置付けることで、前記サンルーフ3を開口部6a内に位置付ける。そして、スライド機構7は、図2(a)に示すように、前記スライドシュー11の突起を機能ブラケット10の溝12の中央部に位置付けて、前記サンルーフ3が開口部6aを塞ぐ全閉状態(図1(a)に示す)に位置付ける。この全閉状態では、サンルーフ3の外表面とルーフパネル6の外表面とは略面一となる。
そして、スライド機構7は、このパネル移動部8が前方に位置付けられた状態で、図2(b)に示すように、駆動源によりスライドシュー11を前方に移動させることで、機能ブラケット10の後端即ちサンルーフ3の後端を上方に突出させるチルトアップ状態に位置付ける。
また、スライド機構7は、パネル移動部8が前方に位置付けられた状態で、図2(c)に示すように、駆動源によりスライドシュー11を後方に移動させることで、機能ブラケット10の後端即ちサンルーフ3の後端を下方に没せさせるチルトダウン状態に位置付ける。そして、スライド機構7は、このチルトダウン状態で、雨どい9とスライドシュー11とを一体に後方に移動させて、当該サンルーフ3などをルーフパネル6の下に位置付けて、前記サンルーフ3が開口部6aを開放する開放状態(図1(b)に示す)に位置付ける。このように、スライド機構7は、サンルーフ3の後端を下方に没せさせる状態に位置付けた状態で、スライドシュー11と雨どい9を一体に前後に移動させることで、サンルーフ3を前後に移動させて、当該サンルーフ3で開口部6aを開閉することができる。また、このように、スライド機構7は、パネル移動部8を開口部6aに位置付けた状態で、スライドシュー11を前後の移動させることで、チルトアップ状態とチルトダウン状態とを切り換えることができる。
サンルーフ3は、平板状に形成されている。サンルーフ3には、図1などに示す電子機器としての太陽電池パネル4(図1に示す)が取り付けられている。
給電装置1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、フレーム5の一方のレール5a上に配置されている。給電装置1は、図3及び図5などに示すように、前述したルーフ部分2とサンルーフ3とに亘って配索されたワイヤハーネス14と、プロテクタ15と、柱状部材16(図7に示す)とを備えている。
ワイヤハーネス14は、フラット回路体としてのフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)17で構成されている。
FFC17は、図示しない複数の導体と、これらの導体を被覆する一対の絶縁シートと、を備えている。導体は、断面形状が矩形状に形成されているとともに、直線状に延在している。複数の導体は、互いに平行(即ち並行)に配置されている。
絶縁シートは、絶縁性の合成樹脂からなり、帯状に形成されている。絶縁シートは、互いの間に複数の導体を挟んで、該導体を被覆している。導体と絶縁シートとは、可撓性を有している。FFC17は、導体と絶縁シートとを備えて、可撓性を有した扁平な帯状に形成されている。本明細書でいうフラット回路体とは、並行な複数の導体と、これらの導体を被覆する絶縁体とを有し、扁平な帯状に形成されているものを示している。
プロテクタ15は、図3、図4及び図5に示すように、収容部材としての第1のプロテクタ18と、スライド部材としての第2のプロテクタ19とを備えている。第1のプロテクタ18は、絶縁性の合成樹脂で構成され、かつ直線状に延在した長尺状に形成されているとともに、長手方向が前記自動車の前後方向即ちサンルーフ3のスライド方向と平行に配置されている。また、第1のプロテクタ18は、前述した一方のレール5a上の全閉状態のサンルーフ3の後方に配置されているとともに、当該一方のレール5aに取り付けられている。
第1のプロテクタ18は、図9に示すように、樋状のプロテクタ本体20と、レール部21とを一体に備えている。プロテクタ本体20は、帯板状の底壁部22と、この底壁部22の幅方向の両縁から立設した一対の立設壁23とを備えている。一対の立設壁23のうちの図3中下方に位置する一方の立設壁23は、前記自動車のフレーム5の一方のレール5aに重ねられて、当該一方のレール5aに取り付けられている。
レール部21は、プロテクタ本体20の全長に亘って設けられて、プロテクタ本体20の長手方向に沿って直線状に延在している。レール部21は、他方の立設壁23からサンルーフ3から離れる方向に突出した第1フランジ24と、この第1フランジ24と間隔をあけて設けられかつ底壁部22の中央部からサンルーフ3から離れる方向に突出した第2フランジ25とを備えている。これら第1フランジ24及び第2フランジ25は、それぞれ、プロテクタ本体20の長手方向に沿って直線状に延在している。
第1のプロテクタ18は、立設壁23が一方のレール5aに取り付けられることで、その断面における開口が開放状態のサンルーフ3に相対する状態に配置されている。
第2のプロテクタ19は、絶縁性の合成樹脂で構成され、かつ直線状に延在しているとともに、第1のプロテクタ18よりも短く形成されている。第2のプロテクタ19は、図8に示すように、被スライド部としての樋状のプロテクタ本体26と、取付部としてのフック部27と、スライダ部28とを一体に備えている。
プロテクタ本体26は、帯板状の底壁部29と、この底壁部29の幅方向の両縁から立設した一対の立設壁30とを備えて、樋状に形成されている。プロテクタ本体26は、底壁部29が第1のプロテクタ18のプロテクタ本体20の底壁部22と間隔をあけて相対しかつ一対の立設壁30のうちの一方の立設壁30が第1のプロテクタ18のプロテクタ本体20の一方の立設部23と面一となった状態で一方のレール5aに重ねられて配置されている。
こうして、第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26は、底壁部22が底壁部29と間隔をあけて配置されていることで、その断面における開口が第1のプロテクタ18の断面における開口とサンルーフ3の表面に沿って相対して配置されている。また、第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26の長手方向は、自動車の前後方向即ちサンルーフ3のスライド方向と平行である。
また、第1のプロテクタ18のプロテクタ本体20の立設壁23と、第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26の立設壁30とには、内面が互いに面一となるように互いに噛みこんているとともに互いに摺動自在な段部31,32が設けられている。
フック部27は、図6に示すように、第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26の自動車の前方側の端面に設けられている。フック部27は、前述したプロテクタ本体26の端面において、前述した一方の立設壁30の底壁部29寄りの部分から自動車の前方側即ちサンルーフ3に向かって突出している。フック部27は、先端がかぎ状のフック形状に形成されている。フック部27は、柱状部材16に引っ掛けられて、第2のプロテクタ19を雨どい9即ちサンルーフ3に取り付けるようになっている。なお、フック部27は、柱状部材16に引っ掛けられても、その内面が当該柱状部材16の外周面と間隔をあける。このために、フック部27は、柱状部材16に引っ掛けられても、当該柱状部材16に対して回転(移動)自在となっている。
スライダ部28は、プロテクタ本体26の全長に亘って設けられて、プロテクタ本体26の長手方向に沿って直線状に延在している。スライダ部28は、他方の立設壁30の底壁部29から離れた側の先端に設けられ、かつ当該先端から底壁部29と平行に一方の立設壁30に向かって延在した平行部33と、平行部33の先端から底壁部29に向かって延在した鉛直部34とを一体に備えて、断面かぎ状に形成されている。スライダ部28は、図3に示すように、レール部21の内面に密に接するとともに、当該レール部21の内面に対して摺動自在な状態で、当該レール部21内に位置付けられる。なお、図示例では、レール部21とスライダ部28との間には、隙間が生じていない。
前述した段部31,32及びスライダ部28により、第2のプロテクタ19は、第1のプロテクタ18に対して、当該第1のプロテクタ18の長手方向即ちサンルーフ3のスライド方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。
また、前述したFFC17は、図5に示すように、一端部17aと他端部17bとの双方が自動車の前方側に位置し、中央部が自動車の後方側に位置するように配置され、一端部17aが第1のプロテクタ18の底壁部22の自動車の前方側の端部の内面に重ねられて当該底壁部22に取り付けられているとともに、第1のプロテクタ18のプロテクタ本体20内に収容されている。FFC17は、他端部17bが第2のプロテクタ19の底壁部29の自動車の前方側の端部の内面に重ねられ、さらにフック部27上に重ねられて、当該第2のプロテクタ19に取り付けられているとともに、第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26内に収容されている。なお、一端部17aは、特許請求の範囲に記載されたワイヤハーネス14の一端部をなし、他端部17bは、特許請求の範囲に記載されたワイヤハーネス14の他端部をなしている。
さらに、FFC17の一端部17aは、自動車の車体側の電子機器に接続している。FFC17の他端部17bは、自動車のサンルーフ3側の電子機器としての太陽電池パネル4に接続している。
柱状部材16は、図7に示すように、雨どい9のプロテクタ15寄りの箇所に一体に設けられている。即ち、柱状部材16は、雨どい9を介して当該雨どい9即ちパネル移動部8の機能ブラケット10に取り付けられるサンルーフ3に設けられている。柱状部材16は、図7に示すように、その軸芯がサンルーフ3のスライド方向に対して直交する円柱状に形成され、その両端部が雨どい9から立設した一対の立設片35により支持されている。柱状部材16は、フック部27が引っ掛けられる。
前述した構成の給電装置1は、FFC17により車体側の電子機器とサンルーフ3側の太陽電池パネル4とを常に電気的に接続しているとともに、フック部27が柱状部材16に引っ掛けられて雨どい9即ち当該雨どい9を介してサンルーフ3に取り付けられている。そして、給電装置1は、サンルーフ3が開口部6aを塞いだ全閉状態と、サンルーフ3が開口部6aを開放した開放状態とに亘って移動する際に、フック部27が柱状部材16に引っ掛かっているので、雨どい9即ちサンルーフ3に押されたり引っ張られたりして、図4及び図5に示すように、第2のプロテクタ19が雨どい9即ちサンルーフ3に追従して自動車の前後方向にスライドする。また、サンルーフ3がチルトアップしても、フック部27と柱状部材16とが互いに回転自在となっているので、フック部27内で柱状部材16がチルトアップにより回転する。こうして、サンルーフ3がチルトアップ及びチルトダウンしても、フック部27の姿勢が一定に保たれて、第1及び第2のプロテクタ18,19間に不要な応力が生じることがない。
また、給電装置1は、サンルーフ3が開口部6aを塞いだ全閉状態と、サンルーフ3が開口部6aを開放した開放状態とに亘って移動する際に、FFC17が当該FFC17の可撓性により第1及び第2のプロテクタ18,19の内面に接触した状態に保たれる。
本実施形態によれば、プロテクタ15の長尺状の第1のプロテクタ18にスライド自在に設けられた第2のプロテクタ19にサンルーフ3に取り付けられるフック部27を設けているので、当該プロテクタ15の第2のプロテクタ19がサンルーフ3の下方に重なることがなくなる。このために、サンルーフ3が取り付けられた車体としてのルーフ部分2のパネルとしてのルーフパネル6の厚みを削減することができる。
また、サンルーフ3に設けられた柱状部材16に第2のプロテクタ19のフック部27を引っ掛けて当該第2のプロテクタ19をサンルーフ3に取り付けるので、当該サンルーフ3がチルトアップさせても、フック部27に対して柱状部材16が相対的に回転する。このために、サンルーフ3をチルトアップさせても、第1のプロテクタ18と第2のプロテクタ19との間に応力が作用して、プロテクタ15が破損することを防止できる。
断面における開口がサンルーフ3の表面に沿って互いに相対した格好に、樋状の第1のプロテクタ18のプロテクタ本体20と樋状の第2のプロテクタ19のプロテクタ本体26とを配置しているので、プロテクタ15自体の厚みを削減することができるとともに、これらのプロテクタ18,19の内面に段差が設けられることを防止できる。したがって、サンルーフ3が取り付けられるルーフ部分2のルーフパネル6の厚みを削減することができる。また、前述したプロテクタ18,19の内面に段差が設けられることを防止できるので、段差にワイヤハーネス14が干渉することを防止でき、ワイヤハーネス14が破損することを防止できる。
さらに、互いに接触するレール部21とスライダ部28とによって、第2のプロテクタ19が第1のプロテクタ18にスライド自在に取り付けられることとなるので、サンルーフ3によって押されたり引っ張られて第2のプロテクタ19がスライドしても、当該第2のプロテクタ19のスライド方向が案内されて、この第2のプロテクタ19が第1のプロテクタ18に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できる。したがって、給電装置1がサンルーフ3のスライドを妨げることを確実に防止できる。
前述した第1の実施形態では、第1のプロテクタ18にレール部21を設け、第2のプロテクタ19にスライダ部28を設けているが、本発明では、第2のプロテクタ19にレール部21を設け、第1のプロテクタ18にスライダ部28を設けても良い。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる給電装置1を、図10ないし図14を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明する。
本実施形態の給電装置1は、前述した第1の実施形態とプロテクタ15が異なり、他は略同一であるので、以下、本実施形態のプロテクタ15を説明する。
本実施形態の給電装置1のプロテクタ15は、図10、図11及び図12に示すように、収容部材としてのプロテクタ本体40と、スライド部材としてのスライダ41とを備えている。プロテクタ本体40は、絶縁性の合成樹脂で構成され、かつ直線状に延在した長尺状に形成されているとともに、長手方向が前記自動車の前後方向即ちサンルーフ3のスライド方向と平行に配置されている。また、プロテクタ本体40は、全閉状態のサンルーフ3の後方でかつ一方のレール5a上に配置されている。
プロテクタ本体40は、図10及び図11に示すように、他方のレール5a寄りの壁面40aにスリット42が形成された四角筒状に形成されている。スリット42は、プロテクタ本体40の全長に亘って当該プロテクタ本体40に設けられており、勿論、前記壁面40aを貫通している。さらに、スリット42は、自動車の前後方向即ちサンルーフ3のスライド方向に沿って直線状に延在している。
スライダ41は、図12乃至図14に示すように、その全体に亘って平板状に形成され、かつ、被スライド部43と、取付部としてのフック部44と、一対のレール部45とを一体に備えている。被スライド部43は、両表面がサンルーフ3の表面と平行な厚手の平板状に形成されているとともに、プロテクタ本体40内に収容されている。
また、被スライド部43は、フック部44から離れた側の図14中の奥側に位置する端部に矯正部46を一体に設けている。矯正部46は、前記フック部44から離れるのにしたがって徐々に厚みが増加するように形成されているとともに、前記フック部44から離れた側の端面46aが凸の曲面で形成されている。
フック部44は、被スライド部43から一旦自動車の幅方向に沿ってサンルーフ3側に立設してから自動車の前方側に延在し、かつ被スライド部43よりも薄手の平板状に形成されている。フック部44は、その厚みがスリット42の幅よりも薄く形成されているとともに、被スライド部43からスリット42内を通されてプロテクタ本体40外に位置付けられている。フック部44は、その先端がかぎ状のフック形状に形成されている。本実施形態においても、フック部44は、柱状部材16に引っ掛けられて、雨どい9即ちサンルーフ3に取り付けられる。
一対のレール部45は、それぞれ、被スライド部43とフック部44との間に設けられている。一対のレール部45のうち一方のレール部45は、被スライド部43とフック部44との間において、一方の表面から互いに間隔をあけて立設した一対の立設壁47を備え、一対のレール部45のうちの他方のレール部45は、被スライド部43とフック部44との間において、他方の表面から互いに間隔をあけて立設した一対の立設壁48を備えている。これらの立設壁47,48は、それぞれ、サンルーフ3のスライド方向に沿って直線状に延在している。立設壁47,48間の間隔は、前述したスリット42が設けられた壁面40aの厚みと略等しくなっている。また、一方のレール部45の立設壁47には、FFC17を通すことのできるスリット49が設けられている。
一対のレール部45は、それぞれ、立設壁47,48間に壁面40aのスリット42の周りを位置付けている。即ち、レール部45は、プロテクタ本体40の壁面40aのスリット42の周りを立設壁47,48の内面に接する状態で、当該プロテクタ本体40の壁面40aのスリット42の周りを内側に位置付けて、スライダ41を自動車の前後方向即ちサンルーフ3のスライド方向に沿って移動自在にプロテクタ本体40に取り付けている。前述した構成のスライダ41は、矯正部46がサンルーフ3から離れた側に位置付けられかつフック部44がサンルーフ3寄りに位置付けられた格好で、被スライド部43がプロテクタ本体40内に収容されて、当該プロテクタ本体40に取り付けられている。
また、本実施形態では、FFC17は、一端部17aと他端部17bとの双方が自動車の前方側に位置し、中央部が自動車の後方側に位置するように配置されて、プロテクタ本体40内に収容されている。そして、FFC17は、図12に示すように、前記一端部17aがプロテクタ本体40の一方のレール5a寄りの内面に重ねられて当該内面に取り付けられて自動車の車体側の電子機器に接続している。FFC17は、図12に示すように、前記他端部17bがプロテクタ本体40のルーフパネル6寄りの内面に重ねられているとともに、スリット42,49を通してプロテクタ本体40外に導かれている。
また、FFC17の他端部17aは、図13及び図14に示すように、被スライド部43とフック部44とに亘ってスライダ41に重ねられて、外周にテープ50が巻かれるなどして、当該スライダ41に取り付けられて、自動車のサンルーフ3側の電子機器としての太陽電池パネル4に接続している。即ち、スライダ41の矯正部46は、FFC17の一端部17aと他端部17bとの間に位置付けている。
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、プロテクタ15の長尺状のプロテクタ本体40にスライド自在に設けられたスライダ41にサンルーフ3に取り付けられるフック部44を設けているので、当該プロテクタ15のスライダ41がサンルーフ3の下方に重なることがなくなる。このために、プロテクタ15のスライダ41をサンルーフ3の下方に重なることがなくなるので、サンルーフ3が取り付けられた車体としてのルーフ部分2のパネルとしてのルーフパネル6の厚みを削減することができる。
また、本実施形態によれば、プロテクタ本体40がスリット42が設けられた筒状に形成されかつスライダ41の被スライド部43がプロテクタ本体40内に位置付けられかつフック部44がスリット42を通った平板状に形成されているので、これらのプロテクタ本体40とスライダ41を互いにサンルーフ3の厚み方向に重ねることがない。よって、プロテクタ15自体の厚みを削減することができるとともに、プロテクタ本体40の内面に段差が設けられることを防止できる。したがって、サンルーフ3が取り付けられるルーフ部分2のルーフパネル6の厚みを削減することができる。また、前述したプロテクタ本体40の内面に段差が設けられることを防止できるので、段差にワイヤハーネス14が干渉することを防止でき、ワイヤハーネス14が破損することを防止できる。
本実施形態によれば、プロテクタ15がプロテクタ本体40の壁面40aのスリット42の周りに接する状態で内側に位置付けるレール部45を備えて、当該レール部45によって、スライダ41がプロテクタ本体40にスライド自在に取り付けられることとなるので、サンルーフ3を取り付けた雨どい9によって押されたり引っ張られてスライダ41がスライドしても、当該スライダ41がレール部45により案内されるので、このスライダ41がプロテクタ本体40に引っ掛かってスライドできなくなることを防止できる。したがって、給電装置1がサンルーフ3のスライドを妨げることを確実に防止できる。
スライダ41の被スライド部43のフック部44から離れた側の端部に当該フック部44から離れるのにしたがって徐々に厚みが増加するとともに端面が凸の曲面に形成されかつFFC17の両端部17a,17b間に位置付けられる矯正部46を備えているので、当該矯正部46がスライダ41がスライドする際にプロテクタ本体40内のワイヤハーネス14に当接することとなる。このために、プロテクタ本体40内のワイヤハーネス14を矯正部46が矯正して、当該プロテクタ本体40内でワイヤハーネス14がねじれることをなどを防止できる。
なお、前述した実施形態は、本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本発明では、勿論、FFC17以外の種々の電線でワイヤハーネス14を構成してもよい。
1 スライドパネル用の給電装置
2 ルーフ部分(車体)
3 サンルーフ(スライドパネル)
6a 開口部
14 ワイヤハーネス
15 プロテクタ
16 柱状部材
17 FFC(フラット回路体)
17a 一端部
17b 他端部
18 第1のプロテクタ(収容部材)
19 第2のプロテクタ(スライド部材)
21 レール部
26 プロテクタ本体(被スライド部)
27 フック部(取付部)
28 スライダ部
40 プロテクタ本体(収容部材)
41 スライダ(スライド部材)
42 スリット
43 被スライド部
44 フック部(取付部)
45 レール部
46 矯正部
46a 端面

Claims (7)

  1. 車体と当該車体にスライド自在に設けられて前記車体に設けられた開口部を開閉するスライドパネルとに亘って配索されたワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスを収容したプロテクタと、を備えたスライドパネル用の給電装置において、
    前記プロテクタは、
    前記車体に取り付けられかつ前記スライドパネルのスライド方向と平行な長尺状に形成されているとともに前記ワイヤハーネスの一端部を収容する収容部材と、
    前記収容部材に前記スライドパネルのスライド方向に沿ってスライド自在に設けられた被スライド部と前記ワイヤハーネスの他端部が取り付けられかつ前記スライドパネルに取り付けられた取付部とを有したスライド部材と、
    を備えたことを特徴とするスライドパネル用の給電装置。
  2. 前記スライドパネルに設けられかつ前記スライドパネルのスライド方向に対して直交する方向に平行であるとともに、前記取付部が引っ掛けられる柱状部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のスライドパネル用の給電装置。
  3. 前記収容部材は、樋状に形成され、かつ、
    前記スライド部材は、前記被スライド部が前記ワイヤハーネスの他端部を収容する樋状に形成されているとともに、
    前記収容部材の断面における開口と前記被スライド部の断面における開口とが、前記スライドパネルの表面に沿って相対して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライドパネル用の給電装置。
  4. 前記プロテクタは、
    前記収容部材と前記スライド部材の前記被スライド部のうち一方に設けられかつ前記スライドパネルのスライド方向に沿って延在したレール部と、
    前記収容部材と前記スライド部材の前記被スライド部のうち他方に設けられかつレール部の内面に接する状態で当該レール部内に位置付けられるスライダ部と、を備えたことを特徴とする請求項3記載のスライドパネル用の給電装置。
  5. 前記収容部材は、前記スライドパネルのスライド方向に沿って延在したスリットが設けられた筒状に形成され、かつ、
    前記スライド部材は、前記被スライド部が前記収容部材内に収容されかつ前記取付部がスリットを通して前記収容部材外に位置付けられている平板状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライドパネル用の給電装置。
  6. 前記プロテクタは、
    前記スライド部材の前記被スライド部と前記取付部との間に設けられかつ前記収容部材のスリットの周りを内面に接する状態で内側に位置付けるレール部を備えたことを特徴とする請求項5記載のスライドパネル用の給電装置。
  7. 前記プロテクタは、
    前記被スライド部の前記取付部から離れた側の端部に当該取付部から離れるのにしたがって徐々に厚みが増加するとともに前記取付部から離れた側の端面が凸の曲面で形成された矯正部を備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のスライドパネル用の給電装置。
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