JP6098485B2 - スライドシート用ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

スライドシート用ワイヤハーネスの配索構造 Download PDF

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本発明はスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造に関し、特に、ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型の外装材を改良して、該ワイヤハーネスの配索構造の簡素化を図るものである。
車両に搭載されるスライドシートにフロア側から配索するワイヤハーネスは、シートの前後移動に応じて繰り返し作動されるため、該ワイヤハーネスに余長を設け、ワイヤハーネスの配索経路に設けた余長収容部でワイヤハーネスを屈曲移動して余長を吸収している場合が多い。
前記スライドシートと連動して繰り返し屈曲作動するワイヤハーネスの外装材は屈曲性が必要となる。従来、特開2008−25775号公報(特許文献1)で、押し出し成形加工された帯状板に長さ方向の折曲ラインと幅方向の切り込みを設け、該帯状板を折り曲げて屈曲自在な筒体として組み立てるキャタピラ型の外装材が提供されている。
前記特許文献1のワイヤハーネス用のキャタピラ型の外装材は、図6(A)(B)に示す構成で、樹脂製の帯状平板100に長さ方向Xの折曲ライン101と幅方向Yの切り込み102が設けられ、幅方向Yの一端側に係止穴103、他端に穴103に挿入する係止突起104が設けられている。帯状平板100の折曲ライン101を折り曲げ、係止穴103に係止突起104を挿入して結合して図6(B)に示す四角筒状とし、長さ方向に間隔をあけて設けられた切り込み102により屈曲可能とされている。
前記外装材は、展開状態でワイヤハーネスを載置した後に四角筒状に組み立てて外装している。ワイヤハーネスに外装して屈曲箇所に配索される際、内周側に幅方向両端の結合部を位置させ、外周側は切り込み102が開閉して、ワイヤハーネスの屈曲に追従できる構成とされている。
ワイヤハーネスの外装材として従来汎用されているコルゲートチューブは外周側と内周側の両方に曲がって蛇行し、曲がり方向の規制が困難である。これに対して、特許文献1の外装材は外周側のみ曲がり、曲がり方向の規制ができ、かつ、四角筒とすると余長収容ケース内に安定した姿勢で挿通できる等の利点がある。
一方、スライドシートへのワイヤハーネス配索装置として、本出願人は特開2011−162134号公報(特許文献2)で図7(A)(B)に示すように、スライドシートの車輪が移動自在に嵌合するシートレール201内の空間にワイヤハーネス200を挿通し、該シートレール201の前端にワイヤハーネスの余長収容ケース203を配置し、該余長収容ケース203内でワイヤハーネス200をUターンさせて引き出してフロアハーネスと連続させる構造を提供している。
前記ワイヤハーネス配索装置では、車両のフロアに配索されるフロアハーネスから分岐または接続するワイヤハーネス200はフロア側に設置する余長収容ケース203の出口付近で該余長収容ケース203またはフロアにクランプ205を用いて固定している。このフロア側に固定したワイヤハーネス200は、余長収容ケース203、シートレール201を通してスライドシートへと配索し、スライドシート内に配線しているシートハーネスとスライドシートの底面側で接続される。
前記フロア側からスライドシート側へのワイヤハーネス200の配索は、図8に示すように、スライドシート300のシート301の前端を持ち上げて前方傾斜させ、シート301の底面301fへワイヤハーネス200の組付作業ができる姿勢として行われる。該スライドシートのシート底面301fと車体フロア400との距離は、スライドシート300のシート301を水平とした正規姿勢時の距離より長くなる。よって、ワイヤハーネス200の長さは前記組付作業時に必要な長さとなり、スライドシートを正常姿勢に戻した実使用時に必要な長さよりもかなり長くする必要がある。
特開2008−25775号公報 特開2011−162134号公報
前記特許文献1の外装材は、屈曲できるようにするために、幅方向の切り込みを長さ方向に間隔をあけて形成しているため、該切り込みが開くと内部に塵埃等の異物が混入しやすくなる。電線余長収容ケースの内部に通るワイヤハーネスを前記外装材で外装する場合は異物の混入を防止できるが、該電線余長収容ケースに通さない場合や該ケースから外部に引き出される箇所には、前記外装材の内部に切り込みから異物が混入しやすい題がある。
また、前記特許文献1の外装材は、押し出し成形により帯状平板を連続形成した後に、プレスにて切り込み102を設ける必要があると共に、長さ方向に間隔をあけて設ける係止穴103をパンチ加工で設け、係止突起104を打ち抜き加工で設ける必要があり、後加工作業が多い問題がある。
かつ、帯状平板の展開形状でワイヤハーネスを載置した後に。底壁部の両側からワイヤハーネスを挟んで両側壁部を立ち上げた状態で仮保持しながら、幅方向の係止突起を係止穴に挿入係止する作業を行う必要がある。外装材が長いと両側壁部が倒れ易いため、仮保持しながら係止する作業を一人の作業員で行うことは容易ではなく、作業性が悪い問題がある。
また、特許文献2に記載のように、スライドシートへ配索するワイヤハーネス200を余長吸収ケース203に挿通している場合、該ワイヤハーネスをスライドシ−トへ組みつける作業時に、該余長収容ケース203から引き出すワイヤハーネスの長さは作業終了後の長さよりも大きくする必要があり、ワイヤハーネス200が大型化する。そのため、余長収容ケース203が大型化し、コストアップおよび設置スペースの問題が発生し、かつ、ワイヤハーネス200の長さが大となると周辺機器との干渉が生じやすくなる問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、キャタピラ型の外装材を改良して、外部からの異物の混入を防止でき、組み立て作業も容易にできるようにし、該外装材でワイヤハーネスを外装して、スライドシートへの組付作業のためにワイヤハーネスが必要以上に長くならないようにし、かつ、簡単に組み付け出来るようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、スライドシート用のワイヤハーネスを射出成形品からなるキャタピラ型の外装材で外装し、該外装材は底板部の幅方向両端より両側板部が立設すると共に、前記ワイヤハーネスを挿通後に一方の前記側板部の上端から突設した蓋板部で閉鎖して四角筒とし、かつ、
前記外装材の前記両側板部および底板部は、長さ方向に交互で且つ幅方向に連続する山部と谷部とを設けた蛇腹状とする一方、前記蓋板部を平板とし、
さらに、該外装材の長さ方向の一端に設けたテープ巻き片に前記ワイヤハーネスをテープ巻き固定すると共に、長さ方向の他端にスライドシートへ係止するクリップを突設しており、
スライドシートと車体フロアの間で、前記外装材で外装したワイヤハーネスを、余長電線収容ケースを含むガイド部材を通さずに、蛇行させて配索しており、
前記外装材の長さ方向両端に突設する前記テープ巻き片とクリップは前記底板部または蓋板部の長さ方向の先端に設け、
前記テープ巻き片はT字形として、フロアハーネスの幹線の分岐位置を挟む両側をテープ巻き固着し、分岐位置から分岐するスライドシート用ワイヤハーネスを前記底板部に沿って配置する一方、
前記クリップは、前記スライドシートのシート底面の係止穴に挿入係止し、該係止位置から突出するワイヤハーネスの端末に接続したコネクタをスライドシート内に配線しているシートハーネスのコネクタと嵌合接続しているスライドシート用ワイヤハーネスの配索装置を提供している。
前記のように、本発明のスライドシート用ワイヤハーネスに外装する外装材は、射出成形して設けているため、従来の切り込みに代えて、山谷を交互に連続させた蛇腹状として屈曲性を持たせることができる。よって、切り込みを無くし、外部から切り込みを通して異物が混入するのを防止ができ、その結果、電線余長収容ケースやコルゲートチューブ等にワイヤハーネスを通さずに、前記外装材で外装しただけでフロアとスライドシートとの間にワイヤハーネスを蛇行させて配索することができる。
即ち、特許文献2に記載の余長吸収用ケース内にワイヤハーネスを挿通しないと共に他のガイド手段等も通さず、ワイヤハーネスを前記外装材で外装しただけの状態でスライドシートと車体フロアの間に蛇行させて配索している。
このように、余長電線収容ケースを含め他のガイド手段を設けず、ワイヤハーネスを屈曲自在に囲む前記外装材を外装しただけの構成とすると、スライドシートのシートを上向き傾斜させてワイヤハーネスを接続する際に、電線余長収容ケースの挿通部分の規制がなくなり、ワイヤハーネスの余長部分を延ばしてスライドシートとの接続に必要な長さとすることができ、ワイヤハーネスを過度に長くする必要がない。かつ、スライドシートとフロア間のワイヤハーネスの配索作業性を向上できると共に、電線余長収容ケースを含めたガイド手段を不要にでき、部品点数の削減、組付作業工程の削減を図ることができ、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、本発明においてワイヤハーネスに外装する前記外装材は射出成形品であるため、保形力を有すると共に、所要の強度を有し、外部干渉材からワイヤハーネスを十分に保護することができる。かつ、ワイヤハーネスを前記外装材に挿通した状態で蓋部を閉じる際に、両側板部が立設状態にしっかりと保持されているため、作業員が手で支えて仮保持する必要がない。
前記のように、本発明では、ワイヤハーネスを外装する外装材を射出成形品としているため、切り込みに代えて、両側板部および底板部を蛇腹状として屈曲性を持たせることができる。よって、切り込みを通して外部から異物が外装材の内部に侵入するのを防止できる。かつ、外装材を射出成形品として強度および保形力を持たせているため、外部干渉材からワイヤハーネスを保護できると共にワイヤハーネスを蛇行状等の配索形態に保持できる。よって、車両に搭載するスライドシートと車体フロアとの間に配索するワイヤハーネスを前記外装材で外装しただけの状態で蛇行させて配索することができる。その結果、ワイヤハーネスの組付作業性が良くなると共に、電線余長収容ケースを含めワイヤハーネスのガイド装置が不要となり、部品コストを低減できる。
本発明の実施形態を示し、(A)はワイヤハーネスを配索するスライドシートの斜視図、(B)は要部断面図である。 前記ワイヤハーネスに外装する外装材を示し、(A)が全体斜視図、(B)は一部拡大斜視図、(C)は一部断面図である。 (A)は前記外装材をワイヤハーネスに組み付ける方法を示す図面、(B)はワイヤハーネスに外装材を組みつけた状態の斜視図、(C)は(B)の底面図である。 (A)は前記ワイヤハーネスをスライドシートに組み付ける作業時の状態を示す説明図、(B)は組み付け後の状態を示す図面である。 前記スライドシートに組み付けられたワイヤハーネスがスライドシートの移動に応じて変位する状態を示す図面である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。 従来の問題点の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1(A)(B)に示すように、自動車に搭載するスライドシート60の下面のフロア側にシートレール62を設置し、スライドシート60の脚部に設けた車輪65をシートレール62に移動自在に嵌合させている。スライドシート60に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロア側からフロアハーネス50の幹線50aから分岐した枝線からなるワイヤハーネス2を外装材1で外装してスライドシート60へ配索している。
前記スライドシート60のシート61の内部にシートハーネス63を配線し、該シートハーネス63の端末にコネクタ64を接続し、該コネクタ64をシート61の底面に配置し、前記ワイヤハーネス2の端末に接続したコネクタCと接続している。
図2にワイヤハーネス2に外装する外装材1を示す。外装材1は本実施形態ではポリプロピレン製の射出成形品からなる。底板部10と両側板部11、12で囲まれた挿通路15に、ワイヤハーネス2を挿通した後に一方の側板部12からヒンジ部14を介して突設した蓋板部13を閉じて四角筒形状としている。該蓋板部13の先端に長さ方向Xに一定間隔をあけてロック爪16を突設する一方、他方の側板部11の先端側外面にロック枠17を設け、前記ロック爪16とロック結合できるようにしている。
該外装材1は蓋板部13は平板状として屈曲性を持たせていないが、底板部10、両側板部11、12に幅方向Yに連続して延在すると共に長さ方向Xに交互に山部10a、11a、12aと谷部10b、11b、12bを設けた蛇腹状として屈曲性を持たせている。該外装材1でワイヤハーネス2を外装した状態で、蓋板部13を屈曲領域で内周側とし、底板部10、両側板部11、12の蛇腹が開閉し、外周側は屈曲するが内周側は屈曲しないキャタビラ型の外装材としている。即ち、特許文献1の切り込みに代えて、四角筒の3面に蛇腹部を設けて、一方向にのみ屈曲可能で、反対側には屈曲しない構成としている。
外装材1の長さ方向の一端には、前記蓋板部13からT字形としたテープ巻き片18を突設している。該テープ巻き片18のT字の縦部分18aを蓋板部13の先端より突出し、該縦部分18aの先端に直交方向に横部分18bを設けている。図3(B)(C)に示すように、テープ巻き片18にはフロアハーネス50の幹線50aの分岐部の両側をテープ53で巻き付けて、分岐部から分岐した枝線のワイヤハーネス2を縦部分18aに沿わせて外装材1の四角筒内に挿通している。
外装材1の長さ方向の他端には、前記底板部11の先端部に羽根状のクリップ19を突設している。該クリップ19は図2(C)に示すように、底板部11の外面から皿部19aを突設すると共に、該皿部19aの中央より軸部19bを突設している。該軸部19bの先端から両側へ折り返し状に羽根部19cを設け、一対の羽根部19cの先端に係止段部19dを設けた形状としている。該クリップ19はスライドシート60のシート61に設けた係止穴(図示せず)に挿入係止するものである。
次に、前記外装材1をワイヤハーネス2に外装し、自動車に組み付ける方法を説明する。
まず、ワイヤハーネスの組立ラインにおいて、図3(A)に示すように、外装材1の底板部10と両側板部11、12で囲まれた挿通路15に、フロアハーネス50から分岐した枝線であるワイヤハーネス2を挿通する。該挿通した状態で、図3(B)(C)に示すように、フロアハーネス50の幹線50aの分岐部の両側をテープ巻き片18の横板部18bに粘着テープ53で巻き付け固着する。かつ、蓋板部13を上面開口に被せて、ロック爪16をロック枠17に挿入してロック結合し、四角筒とした外装材1でワイヤハーネス2を外装する。この状態で、外装材1のクリップ19を突出した他端側から端末にコネクタCを接続したワイヤハーネス2突出させている。該コネクタCはスライドシート内に配索しているシートハーネス63の端末コネクタ64と接続するコネクタである。
前記のように、ワイヤハーネス2を外装材1で外装した状態で、自動車組立ラインに搬送する。自動車組立ラインにおいて、まず、ワイヤハーネス2を分岐しているフロアハーネス50の幹線50aを自動車のフロアに沿って配索固定する。該フロアハーネスの幹線50aから分岐したワイヤハーネス2は前記のように予め外装材1で外装している。この外装材1で外装したワイヤハーネス2をスライドシート60が搭載されたフロア上に引き出す。
前記外装材1から引き出したワイヤハーネス2の先端のコネクタCをスライドシート60のシート61の底面61fでシートハーネス63の端末のコネクタ64と接続する組み付け作業を行う。該作業は、図4(A)に示すように、スライドシート60のシート61の前端を持ち上げてシート61を傾斜させた状態で行っている。
前記外装材1で外装したワイヤハーネス2をスライドシート60へ組み付ける作業時、前記のように、スライドシート60のシート61を傾斜させるため、シート61の底面61fとフロアパネルPとの距離はシート61を図4(B)に示す水平の正規姿勢に戻した状態より長くなる。よって、スライドシートへのワイヤハーネスの接続作業時には、その間に配索するワイヤハーネス2の長さを、組付作業の理由から長くしておく必要がある。
本発明では、図4(B)に示すスライドシート60を正規姿勢に戻した状態では、ワイヤハーネス2の長さを車室床材(カーペット材)CPとフロアパネルPの間の空間にU字状に蛇行させて配索する長さとしている。該ワイヤハーネス2は、特許文献2で記載している電線余長吸収ケースに挿通していないため、ワイヤハーネス2の蛇行を規制する部材はない。よって、ワイヤハーネス2をスライドシート60のシート61の底面61fへ図4(A)に示すように、略直線状に伸ばすことができる。この状態で、ワイヤハーネス2の先端のコネクタCをシート61の底面61fへ十分に達する長さにでき、該コネクタCをシートハーネス63の端末のコネクタ64と無理なく嵌合することができる。
かつ、外装材1に設けたクリップ19をシート61の底面61fに設けた係止穴に挿入係止して、外装材1をスライドシートのシート61に固定している。
前記のように、ワイヤハーネス2とシートハーネス63とをコネクタ接続した後に、スライドシート60のシート61を図4(B)に示す元の水平状態に戻すと、該シート61とフロアパネルPとの間の空間内で、外装材1で外装したワイヤハーネス2をU形状にターンさせて蛇行させることができる。かつ、外装材1は前記のように保形力を有するため、垂れ下がることなくUターン状に保持できる。
前記した手法で、自動車に搭載したスライドシート60に、フロアハーネス50の枝線のワイヤハーネス2を接続して組みつけている。
この組付状態で、スライドシート60のシート61と外装材1とをクリップ19で固定していると共に、シートハーネス63の端末のコネクタ64とワイヤハーネス2のコネクタCを接続しているため、スライドシート60の移動に応じてコネクタCとの接続側が移動するが、外装材1の他端は、フロアハーネス50の幹線50aとテープ巻き固定しているため一定位置である。
図5で実線で示す状態がスライドシート60の後退時の状態であり、一点鎖線で示す状態がスライドシート60の前進時の状態である。スライドシート60の前後移動に応じて、外装材1で外装したワイヤハーネス2は屈曲位置を変えて、実線位置と一点鎖線位置との間で往復移動を繰り返す。この移動時に、外装材1は外周側が屈曲するだけで、内周側は屈曲しない。このように、外装材1は屈曲方向が特定され、安定した屈曲動作を繰り返すため、スライドシート60の前後スライドに安定して追従させることができる。
このように、スライドシート60へ配索するワイヤハーネス2を前記外装材1で外装すると、電線余長吸収ケース等を不要とできる。そのため、ワイヤハーネスの組付時に必要な長さを確保でき、過度にワイヤハーネス2を長くする必要はない。かつ、スライドシート60へのワイヤハーネス2の組付作業も簡単になり作業性が向上する利点がある。
かつ、外装材1は樹脂成形品からなるため、四角筒とした状態での保形力があり、かつ強度も有するため、外部干渉材からワイヤハーネスを保護することができる。また、外装材1にクリップ19を一体に突設してスライドシート60にクリップ19で固定して、スライドシートのスライドに外装材1を追従させているため、別体のクリップやスライドシートの移動にワイヤハーネスを追従させるスライダ等の別部品を不要とでき、部品コストおよび取付手間を削減できる。
1 外装材
2 ワイヤハーネス
18 T字状のテープ巻き片
19 クリップ
10 底板部
11、12 側板部
13 蓋板部
60 スライドシート
61 シート
50 フロアハーネス
50a 幹線

Claims (1)

  1. スライドシート用のワイヤハーネスを射出成形品からなるキャタピラ型の外装材で外装し、該外装材は底板部の幅方向両端より両側板部が立設すると共に、前記ワイヤハーネスを挿通後に一方の前記側板部の上端から突設した蓋板部で閉鎖して四角筒とし、かつ、
    前記外装材の前記両側板部および底板部は、長さ方向に交互で且つ幅方向に連続する山部と谷部とを設けた蛇腹状とする一方、前記蓋板部を平板とし、
    さらに、該外装材の長さ方向の一端に設けたテープ巻き片に前記ワイヤハーネスをテープ巻き固定すると共に、長さ方向の他端にスライドシートへ係止するクリップを突設しており、
    スライドシートと車体フロアの間で、前記外装材で外装したワイヤハーネスを、余長電線収容ケースを含むガイド部材を通さずに、蛇行させて配索しており、
    前記外装材の長さ方向両端に突設する前記テープ巻き片とクリップは前記底板部または蓋板部の長さ方向の先端に設け、
    前記テープ巻き片はT字形として、フロアハーネスの幹線の分岐位置を挟む両側をテープ巻き固着し、分岐位置から分岐するスライドシート用ワイヤハーネスを前記底板部に沿って配置する一方、
    前記クリップは、前記スライドシートのシート底面の係止穴に挿入係止し、該係止位置から突出するワイヤハーネスの端末に接続したコネクタをスライドシート内に配線しているシートハーネスのコネクタと嵌合接続しているスライドシート用ワイヤハーネスの配索装置。
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