JP5979036B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents
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また、フロアハーネス側コネクタとの接続前に、該コネクタが作業員に踏まれないように接続作業性を改善し、さらに、部品点数を削減および余長吸収量をケースを大型化することなく増大可能とすることを課題としている。
前記蓋は、前記ワイヤハーネスをターンさせて挿通する電線余長収容部と、該電線余長収容部の入口と連通して前記ワイヤハーネスを摺動自在に挿通するハーネスレール部を備え、
前記電線余長収容部から引き出される前記ワイヤハーネスは前記ハーネスボードに位置決め固定された後に前記スライドシート内へ配線される一方、前記蓋のハーネスレール部から引き出す前記ワイヤハーネスはフロアハーネスとコネクタ接続される構成としており、
前記蓋には、その上板部の内面または外面からU字状の周壁部を突設し、該周壁部の先端を屈折させて保持板部を設け、該保持板部と前記上板部との間にワイヤハーネスをU字状にターンさせて摺動自在に挿通するハーネス挿通路を設けた前記電線余長収容部と、前記ハーネス挿通路の一端に設けた前記入口に前記ハーネスレール部が連続して設けられ、該ハーネスレール部は直線状に延在し、その長さ方向全長にハーネス嵌合溝を備えると共に該ハーネス嵌合溝の底部にワイヤハーネスをフロア側へ引き出すハーネス引出開口が設けられているスライドシートへのワイヤハーネスの配索装置を提供している。
前記のように、蓋には、その基板(上板部または下板部)からU字状の周壁部を突設し、該周壁部の先端を屈折させて保持板部を設け、該保持板部と前記基板との間にワイヤハーネスをU字状にターンさせて摺動自在に挿通するハーネス挿通路を設けた前記電線余長収容部と、
前記ハーネス挿通路の一端に設けた前記入口に前記ハーネスレール部を連続させて設け、該ハーネスレール部は直線状に延在し、その長さ方向全長にハーネス嵌合溝を備えると共に該ハーネス嵌合溝の底面にハーネス引出口を備え、該ハーネス引出口からワイヤハーネスをフロア側へ引き出す構成としている。
一方、蓋の基板の形状を前記ハーネスボードの全面に被せる形状とし、該基板に前記J字状またはL字状に前記電線余長収容部と前記ハーネスレール部を突設してもよい。
前記構成とすると、フロアハーネス側のコネクタが、シートハーネス側のコネクタと接続する前の損傷防止対策を施す必要はなく、該コネクタの仮テープ止め等の作業を不要にできる。
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折曲ラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折曲ラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに、前記4本の折曲ラインを結ぶ幅方向の切込ラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としていることが好ましい。
かつ、装置全体の部品点数の削減、小型化ができ、スライドシートへの設置スペースを減少できる。さらに、フロアハーネス側を待ち受けコネクタとして、前記蓋のハーネスレール部の先端から引き出すシートハーネスを長くして仮止めしておくと、フロアハーネス側のコネクタが組立作業員に踏まれないようにオプションテープ止め等の対策を講じておく必要がない。
図1乃至図7に本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載するスライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するワイヤハーネス(以下、シートハーネス5と称す)を、フロアパネル2に配索したフロアハーネス50とコネクタ接続して配索している。該シートハーネス5をスライドシート1のシート下面に固定した図2、3に示す配索装置3を通してスライドシート1内に配線している。
なお、ボルト締結に代えて、ハーネスボードからクランプを突設し、シートフレームに設けた係止穴に挿入係止して、クランプ結合してもよい。
なお、基板10の下面(外面)に周壁部11を下向きに突設し、外面側に電線余長収容部8を設けてもよい。
一方、前記シートハーネス5のコネクタ24と接続するフロアハーネス50側のコネクタ51は図4に示すように、作業員が足踏みできない箇所(フロアトンネルの側面)に待ち受けで固定しており、フロアの水平面上に位置させていない。これにより、該コネクタ51が損傷を受けないようにするオプションテープ巻き等の対策を不要としている。
平板40に設ける折曲ライン41〜44は、図3(C)に示すように、板厚の1/3程度を切削して断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。よって、平板40を成形した後に、打抜加工、切削加工で形成している。
前記プロテクタ30は四角筒の3辺S2、S3、S4が切込ライン48で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で屈曲自在に連結された構成となり、かつ、分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が屈曲自在に長さ方向に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため幅方向にずれない、キャタピラ状のプロテクタとなる。該プロテクタ30は屈曲自在な辺S3を周壁部11の内面に添わせ、対向する幅方向にずれない辺S1とS5を電線余長収容部8の内側に配置している。
このように、スライドシート1のスライドに応じたシートハーネス5の余長吸収機能を、スライドシート1に固定した配索装置3の電線余長収容部8と、ハーネスレール部9とに分担させている。これにより、ハーネスレール部9から引き出すシートハーネス5をフロア側で更に移動させる必要がなく、フロアハーネスと接続できる。よって、フロア側に電線余長吸収装置を設置する必要がなくなる。
また、電線余長吸収はU字状に迂回させる電線余長収容部8にハーネスレール部9を加えて行っているため、電線余長吸収量を長くでき、スライドシートのスライド量が長くなっても対応できる。
かつ、ハーネスボード6、蓋7は樹脂成形品のみからなり、バネやガイド材等の付属部品を必要としないため、装置全体の部品点数の削減、小型化ができ、スライドシートへの設置スペースを減少できる。さらに、フロアハーネス50側のコネクタ51を待ち受けコネクタとして、蓋7のハーネスレール部9の先端から引き出すシートハーネス5を長くして仮止めしておくと、フロアハーネス側のコネクタ51が組立作業員に踏まれないようにオプションテープ止め等の対策を講じておく必要がない。
図8(A)に示す第1変形例では、ハーネスレール部9を電線余長収容部8の長辺に沿って延在させ、全体をJ形状としている。他の構成は前記実施形態と同様であるため説明を省略する。
該第2変形例は第1実施形態と同様なL形状としているが、電線余長収容部8の周壁部11は保持板部12を突設した部分だけ設け、保持板部を設けていない部分は周壁無し部分としている。該構成とすると樹脂量を減少して軽量化を図ることができ、スライドシート1に固定する場合に、スライドシートの重量増加を抑えることができる。他の構成は第1変形例と同様であるため説明を省略する。
該第3変形例の蓋7は保持板部を間隔をあけて設けず、周壁部11の全長にわたって連続保持板部を設けている。他の構成は第1、第2変形例と同様であるため説明を省略する。
さらに、スライドシートのスライド寸法が400〜1200mm程度のロングスライドシートである場合には、前記配索装置3をスライドシートに固定すると共に、シートレールの側方のフロアに第二余長吸収部材を設置し、配索装置3のハーネスレール部から引き出すシートハーネスを前記第二余長吸収部材に通して、ワイヤハーネスの余長吸収量を増加して対応させることができる。
3 配索装置
5 ワイヤハーネス(シートハーネス)
6 ハーネスボード
7 蓋
8 電線余長収容部
9 ハーネスレール部
30 キャタピラ型のプロテクタ
Claims (4)
- スライドシートに配索するワイヤハーネスを保持固定するハーネスボードと、該ハーネスボードに被せて結合する電線余長吸収機能付きの蓋を備え、前記ハーネスボードと前記蓋のいずれか一方にスライドシートへの固定部を設け、
前記蓋は、前記ワイヤハーネスをターンさせて挿通する電線余長収容部と、該電線余長収容部の入口と連通して前記ワイヤハーネスを摺動自在に挿通するハーネスレール部を備え、
前記電線余長収容部から引き出される前記ワイヤハーネスは前記ハーネスボードに位置決め固定された後に前記スライドシート内へ配線される一方、前記蓋のハーネスレール部から引き出す前記ワイヤハーネスはフロアハーネスとコネクタ接続される構成としており、
前記蓋には、その上板部の内面または外面からU字状の周壁部を突設し、該周壁部の先端を屈折させて保持板部を設け、該保持板部と前記上板部との間にワイヤハーネスをU字状にターンさせて摺動自在に挿通するハーネス挿通路を設けた前記電線余長収容部と、前記ハーネス挿通路の一端に設けた前記入口に前記ハーネスレール部が連続して設けられ、該ハーネスレール部は直線状に延在し、その長さ方向全長にハーネス嵌合溝を備えると共に該ハーネス嵌合溝の底部にワイヤハーネスをフロア側へ引き出すハーネス引出開口が設けられているスライドシートへのワイヤハーネスの配索装置。 - 前記ハーネスボードおよび電線余長吸収機能付きの蓋はいずれも樹脂成型品からなり、前記蓋はハーネスボードの全面または部分的に被せられ、前記ハーネスボードと蓋とに互いに結合する手段が設けられている請求項1に記載のスライドシートへのワイヤハーネスの配索装置。
- 前記蓋の前記ハーネスレール部からフロア側へ引き出すワイヤハーネスは、その引出部分を長くして束ねておくと共に端末に接続したコネクタが前記蓋またはハーネスボードに設ける仮止め手段で仮止されている一方、フロアハーネス側のコネクタは、作業員に踏まれない位置に固定した待ち受けコネクタとされている請求項1または請求項2に記載のスライドシートへのワイヤハーネスの配索装置。
- 前記蓋の前記電線余長収容部および前記ハーネスレール部に収容するワイヤハーネスにキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシートへのワイヤハーネスの配索装置。
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