JP5884721B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents
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前記電線余長収容ケース部は底板部と、該底板部の外周縁に沿って立設する周壁と、該周壁の先端を前記底板部と対向方向に突出して形成した保持板部を備え、かつ、該電線余長収容ケース部にターンさせて収容するワイヤハーネスの出入口となる2個のハーネス挿通口を備え、
前記ハーネスレール部は長さ方向全長にハーネス嵌合溝を備え、該ハーネス嵌合溝の一端開口に前記電線余長収容ケース部の1個の前記ハーネス挿通口を連続させ、該ハーネス嵌合溝の他端開口からハーネスを引き出す構成としていることを特徴とするスライドシートのワイヤハーネス配索装置を提供している。
このように、電線余長収容ケース部は言わば本体のみで形成し、蓋を不要とし、かつ、該電線余長収容ケース部とハーネスレール部とを一体成形した一部品とすることで、電線余長収容ケース部の本体と蓋、ハーネスレール部の3部材に分けて形成していた場合と比較して、金型作成費用および樹脂費用の低減により、コスト低下を図ることができる。また、1部品としていることで取付手数も簡単にできる。
前記長円状の周壁の短辺と長辺との境界部分の1カ所に前記周壁を設けずに1個の前記ハーネス挿通口を設け、
前記ハーネス挿通口に前記ハーネス嵌合溝を連通させた前記ハーネスレール部を、前記電線余長収容ケース部の長辺の周壁に沿って平行に設け、又は前記長辺と直交方向に延在させて設けることが好ましい。
一方、前記ハーネスレール部を前記電線余長収容ケース部の前記長辺と直交方向に延在させ、前記電線余長収容ケース部と前記ハーネスレール部とからなる前記ワイヤハーネス挿通部材の全体形状はL形状としてもよい。この場合も、スライドシートにワイヤハーネス挿通部材を固定する場合は該スライドシートに設置可能な最大の大きさのL形状とすることが好ましい。
具体的には、スライドシートのシートフレームの側板に前記ワイヤハーネス挿通部材を固定し、該ワイヤハーネス挿通部材の底板部を前記シートフレームの側板に当接させてボルト等で垂直向きに固定し、その後、シートサイドカバーを被せることが好ましい。なお、シートフレームの底板下面、後面板等、スライドシートの設置可能なスペースがあれば設置箇所は任意である。
なお、スライドシートがロングスライドシートではなく、スライド量が240〜300mm程度の一般的なスライドシートの場合は、前記第二余長吸収部材を設けず、フロアハーネスと前記ワイヤハーネス挿通部材に挿通させるワイヤハーネスとを接続すればよい。
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折曲ラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折曲ラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに、前記4本の折曲ラインを結ぶ幅方向の切込ラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としていることが好ましい。
このように、電線余長収容ケース部は本体のみとして蓋を不要にし、かつ、該電線余長収容ケース部とハーネスレール部とを一体成形して一部品とすることで、3部材にわけて形成した場合と比較して、金型作成費用および樹脂費用の低減によりコスト低下を図ることができ、かつ、1部品としていることで取付手数も簡単にできる。
図1乃至図4に本発明の第一実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載するスライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2に配索したフロアハーネスW/Hにワイヤハーネス5をコネクタ接続し、該ワイヤハーネス5を図2に示すワイヤハーネス挿通部材10に通してスライドシート1の内部へ配線している。
電線余長収容ケース部11内で、ハーネスレール部12から前記ハーネス挿通口25を通って挿通するワイヤハーネス5は仕切壁27と短辺11bとの間の経路を通って長辺11dの内面に沿い、短辺11c内面側でUターンした後に長辺11aの内面に沿って配線され、仕切壁27に達する手前に設けたハーネス挿通口29からワイヤハーネス5を引き出してスライドシート1内に配線している。
本第一実施形態のスライドシート1のスライド量は一般的な240〜300mm程度とし、ハーネスレール部12の長さと電線余長収容ケース部11内でUターンする長さとの合計でワイヤハーネス5の余長寸法を吸収できるようにしている。
かつ、シートフレームの側板4にワイヤハーネス挿通部材10を固定した後に、図1(B)に示すシートサイドカバー8を側板4に取り付けてワイヤハーネス挿通部材10を覆っている。
前記モール33Bにはワイヤハーネス挿通穴33hを設け、前記ハーネスレール部12の先端から引き出すワイヤハーネス5をワイヤハーネス挿通穴33hを通してモール33Bの下部へと配線し、下方でフロアパネル2側に固定すると共にフロアハーネスW/Hとコネクタ接続している。
スライドシート1を前後方向に移動すると、該スライドシート1に固定したワイヤハーネス挿通部材10も前後方向へ移動する。該ワイヤハーネス挿通部材10のハーネスレール部12からスライダ9を介して引き出すワイヤハーネス5はモール33Bに設けたワイヤハーネス挿通穴33hを通してフロア下部に引き込んで固定しているため、ワイヤハーネス挿通部材10の電線余長収容ケース部11の内部およびハーネスレール部12内でワイヤハーネス5は移動して電線余長部分を吸収する。
図4はスライドシート1が前方に位置する状態を示し、電線余長収容ケース部11内にワイヤハーネス5が巻き込まれて余長が吸収されている。スライドシート1が後退すると電線余長収容ケース部11からワイヤハーネス5がハーネスレール部12側へ引き出され、ハーネスレール部12側でスライダ9が前進移動して余長部分を引き出す。
第1変形例のワイヤハーネス挿通部材10ー1は電線余長収容ケース部11に対してハーネスレール部12を直交方向に連続させ、全体形状を略L形状としている。他の構成は前記実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
スライドシートのシートフレームの形状や他の部品の設置位置との関係で、L形状とする必要がある場合に採用される。
該第2変形例のワイヤハーネス挿通部材10ー2は第1変形例10−1と同様なL形状としているが、電線余長収容ケース部11の周壁21は保持板部22を突設した部分だけ設けた周壁21aとし、保持板部22を設けていない部分は周壁無し部分21cとしている。該構成とすると樹脂量を減少して軽量化を図ることができ、スライドシート1に固定する場合に、スライドシートの重量増加を抑えることができる。他の構成は第1変形例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
該第3変形例のワイヤハーネス挿通部材10ー3は保持板部を間隔をあけて設けず、周壁21の全長にわたって連続保持板部22mを設けている。他の構成は第1、第2変形例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
該第4変形例のワイヤハーネス挿通部材10ー4は電線余長収容ケース部11とハーネスレール部12とをJ字状に連結し、電線余長収容ケース部11内でワイヤハーネス5をJ字状に挿通し、U字状にターンさせる前記第一実施形態および第1〜第3変形例と相違する。
よって、第4変形例ではワイヤハーネスの余長吸収寸法は少なくなるが、ワイヤハーネス挿通部材10−4を幅狭として小型化および軽量化を図ることができる。かつ、ワイヤハーネスの屈曲回数は1度であり、前記第一実施形態および第1〜第3変形例ではワイヤハーネスの屈曲回数は2回であるため、ワイヤハーネスの屈曲疲労を低減できる。
第2実施形態はスライド寸法が400〜1200mm程度のロングスライドシート用のワイヤハーネス配索装置である。
該ワイヤハーネス配索装置では、第1実施形態と同様なワイヤハーネス挿通部材10をスライドシート1ー1のシートフレームの側面に固定すると共に、シートレール6の側方フロアのモール33Bの下方に第二余長吸収部材60を設置し、ワイヤハーネスの余長吸収量を増加している。
3 シート脚部
2 フロアパネル
4 シートフレームの側板
5 ワイヤハーネス
6 シートレール
9 スライダ
10 ワイヤハーネス挿通部材
11 電線余長収容ケース部
12 ハーネスレール部
20 底板部
21 周壁
22、28 保持板部
25、29 ハーネス挿通口
26 ハーネス嵌合溝
30 キャタピラ型のプロテクタ
Claims (5)
- 電線余長収容ケース部とハーネスレール部とを一体成形した一部品からなるワイヤハーネス挿通部材を備え、
前記電線余長収容ケース部は底板部と、該底板部の外周縁に沿って立設する周壁と、該周壁の先端を前記底板部と対向方向に突出して形成した保持板部を備え、かつ、該電線余長収容ケース部にターンさせて収容するワイヤハーネスの出入口となる2個のハーネス挿通口を備え、
前記ハーネスレール部は長さ方向全長にハーネス嵌合溝を備え、該ハーネス嵌合溝の一端開口に前記電線余長収容ケース部の1個の前記ハーネス挿通口を連続させ、該ハーネス嵌合溝の他端開口からワイヤハーネスを引き出す構成としていることを特徴とするスライドシートのワイヤハーネス配索装置。 - 前記電線余長収容ケース部の前記底板部は長円状であり、前記周壁の上端から前記保持板部は周壁の長さ方向に間隔をあけて設け、かつ、
前記長円状の周壁の短辺と長辺との境界部分の1カ所に前記周壁を設けずに1個の前記ハーネス挿通口を設け、
前記ハーネス挿通口に前記ハーネス嵌合溝を連通させた前記ハーネスレール部を、前記電線余長収容ケース部の長辺の周壁に沿って平行に設け、又は前記長辺と直交方向に延在させて設ける請求項1に記載のスライドシートのワイヤハーネス配索装置。 - 前記ワイヤハーネス挿通部材はスライドシートに固定している請求項1または請求項2に記載のスライドシートのワイヤハーネス配索装置。
- 前記スライドシートはロングスライドシートであり、該スライドシートに前記ワイヤハーネス挿通部材を固定すると共に、前記スライドシートのシートレールの側方の車室床材に第二余長吸収部材を設置し、ワイヤハーネスを前記第二余長吸収部材を挿通した後に前記ワイヤハーネス挿通部材に挿通して余長吸収量を増加させる構成としている請求項3に記載のスライドシートのワイヤハーネス配索装置。
- 前記ワイヤハーネス挿通部材の電線余長収容ケース部および前記ハーネスレール部に収容するワイヤハーネスにキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスライドシートのワイヤハーネス配索装置。
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