JP5939181B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5939181B2
JP5939181B2 JP2013054334A JP2013054334A JP5939181B2 JP 5939181 B2 JP5939181 B2 JP 5939181B2 JP 2013054334 A JP2013054334 A JP 2013054334A JP 2013054334 A JP2013054334 A JP 2013054334A JP 5939181 B2 JP5939181 B2 JP 5939181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
harness
rail
slide
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013054334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014180189A (ja
Inventor
洋輔 岡野
洋輔 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013054334A priority Critical patent/JP5939181B2/ja
Publication of JP2014180189A publication Critical patent/JP2014180189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5939181B2 publication Critical patent/JP5939181B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関する。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロアからシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。自動車のスライドシートのスライド寸法は通常最大240mm〜300mm程度であるが、助手席や後部座席等でスライド寸法を最大400mm〜1200mm程度のロングスライドシートとし、座席前方または座席後方に大きな空間をあけることが出来るようにした自動車が近時提供されている。このようなロングスライドシートでは、ワイヤハーネスの余長部の長さが大となるため、余長収容部からワイヤハーネスをスムーズに出し入れするためのワイヤハーネスをスライドシートの前後移動に連続させるレール部が必要となる。
この種の車体フロアとロングスライドシートとの間に配索するハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)に図9(A)(B)(C)に示す装置が提案されている。該装置はスライドシート100用のシートレール101の側方に隣接して平行にワイヤハーネス用レール102がフロアに敷設されると共に、該ワイヤハーネス用レール102の側方に隣接して平行に電線余長収容ケース110が設置されている。前記ワイヤハーネス用レール102には上面開口のスライダ摺動溝102aが長さ方向の全長に設けられ、該スライダ摺動溝102a内に摺動自在に嵌合されるスライダ105の上方突出部105aがスライダ摺動溝102aの上面開口から突出され、該上方突出部105aがスライドシート100の脚部に連結されている。
スライドシート100に配線されるワイヤハーネスW/Hは、フロアハーネスから分岐され、コルゲートチューブで外装された状態で電線余長収容ケース110内に挿通され、該電線余長収容ケース110からワイヤハーネス用レール102内に挿通され、前記スライダ105を経てスライドシート100に配線されている。
特開2010−193599号公報
特許文献1の装置では、図10に示すように、ワイヤハーネス用レール102の長さ方向全長に設けられたスライダ摺動溝102aの上面開口は車室床材のモール120の開口120aに露出する。よって、モール120の開口120aを通して乗員の靴底に付着した砂、ゴミ、更に上方から落下してくる異物がワイヤハーネス用レール102のスライダ摺動溝102a内に侵入しやすい。スライダ摺動溝102aに侵入した砂、ゴミ、その他の異物は逃げ場が無く、スライダ摺動溝102aの底面上に堆積し、該スライダ摺動溝102a内をスライドシートの前後移動に応じて移動するスライダ105の底面105bと擦れあって、スライダ105とワイヤハーネス用レール102の互いの摺接面に損傷、摩耗損失が発生しやすい。さらに、堆積するゴミによりスライダの動きがスムーズに行えない事態も発生しうる。
本発明は、前記ワイヤハーネス用レールに侵入するゴミ、砂を含む異物によるスライダ等の構成部品の損傷、摩耗の低減を図ると共にスライダの移動を阻害しないようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明として、
スライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に延在させるハーネスレールを備え、該ハーネスレールの前後長さ方向に設けるスライダ摺動溝にスライダの本体を移動自在に嵌合すると共に、前記スライダの本体から突出させた外方突出部を前記スライドシートに連結し、該スライドシートの前後移動に前記スライダを連動させると共に該スライダを通してワイヤハーネスをスライドシートへ配線するスライドシート用のワイヤハーネス配索装置において、
前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の底面と前記スライダの本体の底面との間に集塵用空間設けられ、
前記スライダ摺動溝の底面から長さ方向に間隔をあけて支持突起を突出させ、前記集塵用空間の上部に配置されるスライダの底面と摺動させている構造であることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
また、第2の発明として、
スライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に延在させるハーネスレールを備え、該ハーネスレールの前後長さ方向に設けるスライダ摺動溝にスライダの本体を移動自在に嵌合すると共に、前記スライダの本体から突出させた外方突出部を前記スライドシートに連結し、該スライドシートの前後移動に前記スライダを連動させると共に該スライダを通してワイヤハーネスをスライドシートへ配線するスライドシート用のワイヤハーネス配索装置において、
前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の底面と前記スライダの本体の底面との間に集塵用空間が設けられ、かつ、
前記スライダの外方突出部の外面から鍔部が突設し、該鍔部は前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の上面開口を挟む上壁に摺動自在に設置されている構造であることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記のように、ハーネスレールに設けるスライダ摺動溝はスライダの外方突出部をスライドシート側へ突出させる必要があるため、上面開口を塞ぐことはできず、該上面開口から砂、ゴミを含む異物がスライダ摺動溝に侵入することは防止できない。よって、該スライダ摺動溝の底面上に集塵用空間を設け、言わばゴミ箱部を予め備えた形状とし、該ゴミ箱部に収容されるゴミにスライダが接触しないようにして、ゴミによるスライダの損傷や摩耗を防止している。
詳細には、前記ハーネスレールの前後長さ方向に底壁と両側壁で囲まれる断面四角形状の前記スライダ摺動溝を設け、該スライダ摺動溝の前記シートレール側に上面開口を設けると共に他側上面に上壁を設け、かつ、前記シートレール側の側壁を前記上面開口より上方に突出させると共に、その突出端より前記シートレール側へ屈折させてモール設置用の水平上壁を設け、該水平上壁上にモールを敷設すると共に、前記他側の上壁からモール係止部を突設している。
前記スライダの本体を集塵用空間上に宙吊り状態とするスライダを安定姿勢で摺動可能とするため、前記第1の発明では、スライダ摺動溝の底面から長さ方向に間隔をあけて支持突起を突出させて、スライダの底面と摺動させている。
前記支持突起は前記上面開口の直下ではなく上壁の下方に設け且つ山形状の突起とし、頂部に埃等が溜まらないようにすることが好ましい。
なお、前記スライダ摺動溝の上壁直下の底面を段状に突出させて支持段部を前記集塵用空間の側方に設け、該支持段部上にスライダの本体の底面の略半分を摺動自在に搭載し、かつ、前記集塵用空間の幅は上方の前記スライダ摺動溝の上面開口の幅より広くしてもよい。
前記第2の発明では、前記スライダの外方突出部の外面から鍔部を突設し、該鍔部をハーネスレールのスライダ摺動溝の上面開口を挟む両側上壁に摺動自在に設置している。
前記シートレールの側面に沿って前後直線状にワイヤハーネスを挿通する前記ハーネスレールの前端に、ワイヤハーネスを連続して挿通する余長収容ケースを設け、該余長収容ケース内にワイヤハーネスをターンさせて余長を吸収している。前記ハーネスレールおよび前記余長収容ケースは前記モール下方に配置している。
前記構成とすると、電線の余長吸収寸法を大とでき、ロングスライドシートに好適に用いられる。また、ハーネスレールから余長収容ケース内にワイヤハーネスを直線状に保持したまま引き込むことができ、該余長収容ケースの前端側で湾曲させて後方へとターンさせて、余長収容ケースの後端に設けた開口から引き出している。
前記ハーネスレールと前記余長収容ケースを一体に形成し、または、別体として前記ハーネスレールの前端のハーネス挿通口と前記余長収容ケースのハーネス挿通用の開口とを連続させている。
前記ハーネスレールと前記余長収容ケースとを樹脂で一体成形すると、部品点数の削減によりコスト低下が図れると共に車両への取付作業手数も低減できる。
一方、ハーネスレールと前記余長収容ケースとを別体とすると、ハーネスレールの成形樹脂を余長収容ケースの成形樹脂よりも剛性を高めることができ、用途に応じた樹脂材を用いて形成することができる。かつ、ハーネスレールの設置位置はシートレールの側面に沿った位置に固定されるが、余長収容ケースは水平姿勢、垂直姿勢、傾斜姿勢等と設置場所に応じて任意の姿勢で設置することができる。
前記ハーネスレールのスライダ摺動溝および前記余長収容ケース内に収容するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、前記スライダ摺動溝に設ける支持突起上に前記プロテクタを摺動自在に搭載している。
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している。
前記キャタピラ型のプロテクタは、四角筒状等の本体に長さ方向に間隔をあけて切り込みをいれて、前記のように、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しないキャタピラ型としている。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折曲ラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折曲ラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに、前記4本の折曲ラインを結ぶ幅方向の切込ラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としていることが好ましい。
前記のように、本発明のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は、シートレールの側面に沿って設置するハーネスレールは、スライダ摺動溝内に摺動自在に嵌合するスライダの本体から外方突出部を上方に突出させてスライドシートと連結する必要があるため、スライダ摺動溝には上面開口が必須となる。よって、該上面開口からゴミが侵入するが、スライダ摺動溝内に集塵用空間を設けて、スライダと接触しないようにしているため、スライダに損傷が発生したり、スライダの動きが阻害されるのを防止できる。
本発明の参考実施形態におけるスライドシートを示す概略斜視図である。 前記参考実施形態のII−II線断面図ある。 シートレールとハーネスレールと余長収容ケースとの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートの後方位置での状態を示す図面、(B)はスライドシートの前方位置での状態を示す図面である。 (A)はハーネスレールと余長収容ケースを示す斜視図、(B)はハーネスレールの断面図である。 スライダを示し、(A)は斜視図、(B)および(C)は断面図である。 ワイヤハーネスに外装するプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図、(C)は要部断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(A)は斜視図、(B)(C)は断面図である。 実施形態を示し、(A)はハーネスレールの概略断面図、(B)は(A)の拡大図である。 (A)〜(C)は従来例を示す図面である。 (A)(B)は従来の問題点を説明する図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の参考実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。
スライドシート1の下面には図2に示すように、シート脚部3を左右一対設け、各シート脚部3をフロアパネル2上に支持台50を介して搭載した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、スライドシート1の座面下方に突出したシート脚部3の軸部3aをシートレール6内に挿入し、軸部3aから腕部3bを左右に延在させ、腕部3bの外面に軸支した車輪3cをシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口6cを挟む左右の側部空間6aの上壁6fには、その上面に車室床材となるモール10A、10Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面には、前端から後方に向かって1本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に連続させて余長収容ケース8を設置している。フロアパネル2に配索するフロアハーネスから分岐したワイヤハーネス5を前記余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、ハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ9に通し、該スライダ9をスライドシート1の脚部3に連結すると共に、ワイヤハーネス5(以下、シートハーネス5と称す)をスライドシート1内に配線している。
前記ハーネスレール7と前記余長収容ケース8とは図3および図4(A)に示すように一体成形している。ハーネスレール7は直線状に延在し、該ハーネスレール7の前端にU形状の余長収容ケース8を連続させているために、一体としたハーネスレール7と余長収容ケース8は全体として略J字形状としている。よって、スライドシート1に配線するシートハーネス5はスライダ9を通してハーネスレール7に挿入された後、該ハーネスレール7から余長収容ケース8内でUターンさせ、全体としてJ字状に挿通させた後に、余長収容ケースの後端に設けた開口から外方に引き出している。
余長収容ケース8の長さ(L1)はスライドシート1を前端位置とした時のシートハーネス5の余長の約1/2の長さであればよく、スライドシート1の最大スライド長さの約1/2の長さとしている。
ハーネスレールの長さ(L2)は、シートレール6の全長と同等としてもよいが、全長に設けずに、シートレール6の前端から全長の40〜80%の地点までの長さとするのが好ましい。
図4に示すように、ハーネスレール7は、前後長さ方向に底壁7aと両側壁7b、7cで囲まれる断面略四角形状のスライダ摺動溝70を設け、該スライダ摺動溝70のシートレール6側に上面開口7dを設けると共に、他側上面に上壁7eを設けている。かつ、シートレール6側の側壁7bを上面開口7dより上方に突出させると共に、その突出端より前記シートレール6側へ屈折させてモール設置用の水平上壁7fを設け、該水平上壁7fの先端を下向きに屈曲させている。さらに、前記上壁7eの上面から一対のモール係止部7gを突出している。該モール係止部7gの上端は前記水平上壁7fの上面高さ位置と一致させている。
さらに、スライダ摺動溝70の底壁7aは前記上壁7e側で段状に突出させて支持段部71を形成している。この支持段部71上にスライダ9のボックス状の本体9aの底面の一側部9b1を搭載し、該本体9aの底面の他側部9b2は底壁7aより高さHだけ上方に位置させ、該底面7aとスライダの本体底面との間に集塵用空間75を設けている。該集塵用空間75の幅L2は真上の上面開口7dの幅L1以上(L1≦L2)としている。
図2に示すように、ハーネスレール7はスライダ摺動溝70の上面開口7dをモール10Bと10Cの間の開口10Hに露出させている。ハーネスレール7の上面に敷設するモールは、シートレール6に近接配置することで、シートレール側はシートレール上のモール10Bでカバーし、シートレール6と反対側の片面だけをモール10Cでカバーしている。該モール10Cの下向きに突設した係止部10C−aを前記モール係止部7gに挿入係止している。
ハーネスレール7のスライダ摺動溝70の前端に連続させる余長収容ケース8は、前端を円弧状に湾曲させた略U形状で、比較的浅底の本体8aと、該本体8aにワイヤハーネスを収容した後に被せる蓋8bとからなる。該余長収容ケース8の後端面の中央に円弧状に窪ませた中央閉鎖部8cを設け、該中央閉鎖部8cを挟んで両側に開口8d、8eを設けている。一方の開口8dをハーネスレール7のスライダ摺動溝70の前端開口に連続させ、他方の開口8eからシートハーネス5を引き出してフロアハーネスとコネクタ接続し、かつ、開口8eから外方に出た位置でクリップを介してフロアパネルに固定している。
余長収容ケース8内では、両側の開口8d、8eに出入するシートハーネス5は中央閉鎖部8cの両側とケースの外周壁8fの内面との間で直線状方向に経路を規制され、シートハーネス5がケース外周面に沿うようにガイドしている。該構成として、ハーネスレール7から余長収容ケース8内を迂回して外方へ引き出すシートハーネス5を、余長収容ケース8の前端でUターンさせ、ハーネスレール7を含めて全体としてJ字状に配線している。
前記ハーネスレール7のスライダ摺動溝70内に挿通するシートハーネス5および余長収容ケース8内に挿通するシートハーネスは後述する四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30で外装し、該プロテクタ30の底面の一側部を支持段部71上に摺動自在に搭載し、該プロテクタ30の底面の他側部は集塵用空間75の上方に吊り下げている。
前記ハーネスレール7のスライダ摺動溝70に摺動自在に嵌合するスライダ9は図4(B)に示すように、スライダ摺動溝70に嵌合するスライダ9の本体9aから外方突出部の縦枠部9bを上面開口7dより上方へ突出させている。スライダ9は樹脂成形品からなり、図5(A)〜(C)に示す形状とし、スライダ摺動溝70にスライド自在に嵌合する本体9aは直方体状であり、該本体9aの中空部を連続させて上向きに突出する縦枠部9bを設けている。該縦枠部9bの上部内面に連続してシートレール6の上面開口6c側に突出させた後に上壁6fの上方に隙間をあけて延在するように後方へと屈曲させたL形状の横枠部9cを設けている。該横枠部9cの突出側の上面にワイヤハーネス引出用の開口9dを設けている。前記縦枠部9bおよび横枠部9cの中空は本体9aから引き出すシートハーネス5の挿通路とし、該挿通路を通したシートハーネス5を前記開口9dを通して上方へ引き出すようにしている。引き出したシートハーネス5をスライドシート1内の電装品(図示せず)とコネクタ接続している。
さらに、前記横枠部9cの先端側の両側壁にボルト穴9gを穿設している。該ボルト穴9gを前記シート脚部3の前端に固定した支持部材19のボルト穴19hと一致させ、ボルトBを挿入して締結固定している。これにより、スライドシート1の移動に追従してシート脚部3に連結固定したスライダ9が前後移動するようにしている。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のスライダ摺動溝70に摺動自在に配線するシートハーネス5に外装する前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30は、図6(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板40を折り曲げて組み立てている。平板40には、長さ方向Xに延在する4本の折曲ライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板40を幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折曲ライン41〜44を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図6(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切込45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。該係止穴46の長さ方向両端に切込46aを設け、その先端に小径穴46cを設けている。前記切込46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切込46aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板40を折曲ライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで、四角筒形状を保持できるようにしている。
平板40には前記4本の折曲ライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切込ライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切込ライン48の両端、すなわち、折曲ライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切込ライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧状の切込49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませ、凹凸嵌合部を設けている。
平板40に設ける折曲ライン41〜44は、図6(C)に示すように、板厚の1/3程度を切削して断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。よって、平板40を成形した後に、打抜加工、切削加工で形成している。
前記プロテクタ30は予め折曲ライン41〜44を折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でシートハーネス5の電線群を折り曲げたプロテクタ30の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後に辺S1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
前記プロテクタ30は四角筒の3辺S2、S3、S4が切込ライン48で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で屈曲自在に連結された構成となり、かつ、分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が屈曲自在に長さ方向に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため幅方向にずれない、キャタピラ状のプロテクタとなる。
前記スライダ9、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70内および余長収容ケース8を通して車体側へと引き出すシートハーネス5は屈曲しながらスライドする。よって、シートハーネス5の外装材は従来汎用されているコルゲートチューブのように屈曲性を有する必要があり、前記キャタピラ型のプロテクタは屈曲性を有するため、シートハーネス5の外装材として用いることができる。
また、前記キャタピラ型のプロテクタ30を用いると、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70内にスライダ9の本体9aをガタつきなくスライド自在に内嵌できる。さらに、余長収容ケース8の本体8aの底面と蓋8bの上面にプロテクタ30の上下面がスライド自在に摺動し、安定した姿勢で余長収容ケース8内を移動させることができる。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するシートハーネス5の動きについて説明する。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70に嵌合したスライダ9が、シートレール6の上壁6fに沿って前後移動する。該スライダ9に連結したシートハーネス5に外装しているプロテクタ30がハーネスレール7のスライダ摺動溝70内を前後移動し、該前後移動に応じて余長収容ケース8内にシートハーネス5が出入する。これにより、スライドシート1のスライド動作にシートハーネス5を滑らかに追従させている。
具体的には、図3(A)はスライドシート1が後方位置にある場合を示し、図3(B)はスライドシート1が前方位置にある場合を示す。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8内に収容されていたシートハーネス5が開口8dから引き出され、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70に挿入されていくと共に、余長収容ケース8内のシートハーネス5の前端屈曲部が余長収容ケース8の後方へ移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のU形状の屈曲部が前方へ移動すると共に、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70に挿通されていたシートハーネス5が開口8dから余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
スライダ9の本体9aは集塵用空間75上に吊り下げられているが、該本体9aの底面の一側部が支持段部71上にスライド自在に搭載されているため、底面の他側部を集塵用空間75上の空間に安定保持できる。かつ、集塵用空間75は上面開口7dの直下に設けられているため、上面開口7dから侵入する砂、埃、ゴミ等の異物をスムーズに溜めることができる。
図7(A)〜(C)に本発明の第1実施形態を示す。
該第1実施形態では、ハーネスレール7のスライダ摺動溝70内に設ける集塵用空間75に設けられてスライダを摺動自在に支持する構造を、図4(B)に示す支持部の構造と変えている。ハーネスレール7の他の構造、スライダ9、余長収容ケース8、プロテクタ30の構造は図1〜図6に示す参考実施形態の構造と同様である
実施形態では、ハーネスレール7と余長収容ケース8を別体で形成し、ハーネスレール7の前端に余長収容ケース8の後端の一側部を当接させて連結している。
ハーネスレール7のスライダ摺動溝70内には、その底壁7aとスライダの本体9aの底面全面との間に集塵用空間75を設け、ハーネスレール7の全長に沿って延在するスライダ摺動溝70の底壁7aより図7(B)(C)に示す山形状の支持突起76を長さ方向に間隔をあけて突設している。これら支持突起76がスライダの本体9aの底面およびプロテクタ30の下面を摺動自在に支持している。
他の構成および作用は前記参考実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
図8に第実施形態を示す。
実施形態では、前記参考実施形態および実施形態と同様にハーネスレール7のスライダ摺動溝70の底部全面に集塵用空間75を設け、スライダ9の本体9aの全体をスライダ摺動溝70内に吊り下げている。スライダ9の外方突出部の縦枠部9bの外周に鍔部90を突設し、該鍔部90をハーネスレール7のスライダ摺動溝70の上面開口7dを挟む両側の上壁7f’、7e’上に摺動自在に設置して、スライダ9を安定姿勢で移動できるようにしている。
該第2実施形態においても、他の構成および作用は前記参考実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
本発明は前記実施形態に限定されず、ハーネスレール7の前端に連続して設置する余長収容ケースがシートレールの前端より突出しない位置に設置してもよい。
さらに、本発明の要旨を越えない範囲で種々に変更することができる。
1 スライドシート
2 フロアパネル
3 シート脚部
5 ワイヤハーネス(シートハーネス)
6 シートレール
7 ハーネスレール
70 スライダ摺動溝
75 集塵用空間
8 余長収容ケース
9 スライダ
9a 本体
30 キャタピラ型のプロテクタ

Claims (4)

  1. スライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に延在させるハーネスレールを備え、該ハーネスレールの前後長さ方向に設けるスライダ摺動溝にスライダの本体を移動自在に嵌合すると共に、前記スライダの本体から突出させた外方突出部を前記スライドシートに連結し、該スライドシートの前後移動に前記スライダを連動させると共に該スライダを通してワイヤハーネスをスライドシートへ配線するスライドシート用のワイヤハーネス配索装置において、
    前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の底面と前記スライダの本体の底面との間に集塵用空間設けられ、
    前記スライダ摺動溝の底面から長さ方向に間隔をあけて支持突起を突出させ、前記集塵用空間の上部に配置されるスライダの底面と摺動させている構造であることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. スライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に延在させるハーネスレールを備え、該ハーネスレールの前後長さ方向に設けるスライダ摺動溝にスライダの本体を移動自在に嵌合すると共に、前記スライダの本体から突出させた外方突出部を前記スライドシートに連結し、該スライドシートの前後移動に前記スライダを連動させると共に該スライダを通してワイヤハーネスをスライドシートへ配線するスライドシート用のワイヤハーネス配索装置において、
    前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の底面と前記スライダの本体の底面との間に集塵用空間が設けられ、かつ、
    前記スライダの外方突出部の外面から鍔部が突設し、該鍔部は前記ハーネスレールのスライダ摺動溝の上面開口を挟む上壁に摺動自在に設置されている構造であることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記ハーネスレールのスライダ摺動溝内に挿通するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
    前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記ハーネスレールの前端に余長収容ケースが連続配置されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
JP2013054334A 2013-03-15 2013-03-15 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Expired - Fee Related JP5939181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054334A JP5939181B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054334A JP5939181B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014180189A JP2014180189A (ja) 2014-09-25
JP5939181B2 true JP5939181B2 (ja) 2016-06-22

Family

ID=51699528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054334A Expired - Fee Related JP5939181B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5939181B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6156457B2 (ja) * 2015-07-31 2017-07-05 住友電装株式会社 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6854729B2 (ja) * 2017-07-24 2021-04-07 矢崎総業株式会社 給電装置
CN108792830A (zh) * 2018-08-02 2018-11-13 双枪科技股份有限公司 集线盒及线束收纳方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4146400B2 (ja) * 2004-07-23 2008-09-10 矢崎総業株式会社 直動装置及びこの直動装置を備えたスライド配索装置
JP5378826B2 (ja) * 2009-02-17 2013-12-25 矢崎総業株式会社 電線配索装置
JP2013049402A (ja) * 2011-08-02 2013-03-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス配索構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014180189A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6032125B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5579248B2 (ja) ハーネス配索装置
WO2010095326A1 (ja) 電線配索装置
JP5550631B2 (ja) スライド装置
WO2011010403A1 (ja) レール装置、該レール装置を有するワイヤハーネス配索装置
JP5939181B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5853811B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP2011025747A (ja) ワイヤハーネス配索装置
JP2014187809A (ja) ワイヤハーネスの外装材およびスライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5962495B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5974972B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5915287B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索構造
JP5929845B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5954244B2 (ja) スライダ
JP5275467B2 (ja) ワイヤハーネス配索装置
JP5929841B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6015512B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6015506B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6052003B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5939182B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索構造
JP6011415B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6052064B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索構造
JP6052067B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP2014124032A (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5892096B2 (ja) スライダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5939181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees