JP5929845B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

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本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関し、詳しくは、スライドシートの前後移動にスムーズにワイヤハーネスを連動させ、かつ、該ワイヤハーネスを収容する余長収容ケースの補強を図るものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロア側からシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合は、ワイヤハーネスをシートの前後移動に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。自動車のスライドシートのスライド寸法は通常最大240mm〜300mm程度であるが、近時、座席前方または座席後方に大きな空間をあけることができるように、スライド寸法を最大400mm〜1200mm程度としたロングスライドシートも提供されている。
この種の車体フロアとスライドシートとの間に配索するワイヤハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)で図8(A)(B)および図9(A)(B)に示す装置が提案されている。該装置では、スライドシート100用のシートレール101の側方に隣接してワイヤハーネス110を挿通するハーネスレール102が車室床材に敷設されると共に、該ハーネスレール102の前端に連続して余長収容ケース103がハーネスレール102の側方に設置されている。スライドシート100に配線されるワイヤハーネス110は、フロアハーネスから分岐し、コルゲートチューブからなる外装材111で外装されて余長収容ケース103内に挿通された後、ハーネスレール102に挿通される。ハーネスレール102内でスライドシート100と連動して摺動するスライダ104内に通されてスライドシート100へと配線されている。
前記装置では、図9(A)に示すようにスライドシートが前方側(A側)に移動する時はワイヤハーネス110の余長部がU字状に折り返された状態で余長収容ケース103内に収容される一方、スライドシートが後方側(B側)へ移動する時は図9(B)のようにスライダ104も後退し余長収容ケース103内のワイヤハーネス110の余長部がハーネスレール102へと引き出される。このように、スライドシートの前後移動に連動してワイヤハーネスはハーネスレール102と余長収容ケース103とを往復することとなる。
特開2010−193599号公報
前記従来の装置は、ハーネスレール102と余長収容ケース103は別体として設けられ、ワイヤハーネス挿通部が連続した状態で車両に搭載される。しかし、ハーネスレール102や余長収容ケース103が少しでもずれた状態で連続されると、連続部に段差が発生する。この段差にハーネスレール102と余長収容ケース103とを往復移動するワイヤハーネス110の外装材111が引っ掛かり、ワイヤハーネス110の円滑な屈曲動作が妨げられ、かつ、外装材111および内部のワイヤハーネス110に損傷が生じる恐れがある。
また、余長収容ケース103内でワイヤハーネスを迂回できるように、余長収容ケース103は幅広とした浅底のケースとされ、該余長収容ケース103はスライドシートが搭載される車室床材の前方や側方の下部に設置される。この余長収容ケース103を設置する箇所は乗員により足踏みされたり、荷物が置かれる場所となる。よって、余長収容ケース103に上方から荷重がかかり、余長収容ケース103に損傷が発生する恐れがある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、スライドシートの前後移動に追従して、ハーネスレールと余長収容ケースを通って移動するワイヤハーネスが、該ハーネスレールと余長収容ケースとの連続部に生じた段差に引っ掛かって、損傷が生じたり、円滑な屈曲動作が妨げられるのを防ぎ、かつ、余長収容ケース103の強度を高めることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に配置し、前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを挿通するスライダを摺動自在に嵌合するスライダ摺動部と、前記スライダに通すワイヤハーネスを挿通するハーネス挿通部を備えたハーネスレールと、
前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端に連続配置し、前記ワイヤハーネスをターンさせて収容する余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースは、底壁と周壁で囲んでワイヤハーネスの挿通空間を設けた本体と、該本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、該蓋の周壁は前記本体の周壁を挟む内壁と外壁からなる二重壁とし、かつ、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端出入口と前記余長収容ケースの本体の後端出入口の境界位置では、該余長収容ケースの前記本体の周壁内面から、円弧部に連続して直線部を前記周壁に平行に突出させたJ字状の抱き込み壁を設け、該抱き込み壁と前記周壁の間で前記蓋の内壁を抱き込み、かつ、前記ハーネスレールの前端出入口と前記余長収容ケースの後端出入口を往復移動する前記ワイヤハーネスに前記抱き込み壁の円弧部を摺接させる構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記のように、余長収容ケースの本体の周壁を蓋の二重壁の間に挟んで保持して、余長収容ケースの強度を高め、かつ、該二重壁のうちの内壁を前記抱き込み壁で抱き込んで、内壁が内方へ倒れるのを防止でき、余長収容ケースの強度をより高めることができる。
また、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端出入口と前記余長収容ケースのハーネス挿通部の後端出入口とが連続する境界に段差が発生しやすいが、この境界位置に前記抱き込み壁の円弧部を突設させている。よって、連続位置で多少のズレがあっても、ワイヤハーネスが抱き込み壁の円弧部の曲面に沿って摺接し、ワイヤハーネスが引っ掛からずに、スムーズに移動させることができる。よって、従来の問題である前記連続位置に発生する段差でワイヤハーネスが引っ掛かって損傷が生じるのを防止できる。
前記余長収容ケースのハーネス挿通部の後端出入口を挟む両側壁に、前記ハーネスレールの両側壁の前側外面に外嵌する接続壁を設けていることが好ましい。
詳しくは、前記余長収容ケースのハーネス挿通部の後端出入口は前記抱き込み壁と対向位置に仕切壁を設け、該仕切壁の先端を前記抱き込み壁の円弧部と対向させ、該仕切壁の先端よりアール部を介して離反方向へ屈曲させた一方側の接続壁を設け、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端出入口の側壁に前記一方側の接続壁を当接し、かつ、前記抱き込み壁を設けた前記周壁の先端よりハーネスレールの他側壁の外面に当接する他方側の接続壁を設けている。
前記構成とすると、ハーネスレールのハーネス挿通部の前端出入口と前記余長収容ケースの本体の後端出入口を精度よく位置決め保持でき、かつ、連続位置の境界に前記抱き込み壁を確実に配置できる。
前記余長収容ケースおよびハーネスレールに挿通するワイヤハーネスは、キャタピラ型のプロテクタからなる外装材で外装し、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状にすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結する構成としていることが好ましい。特に、本発明では、4本の折り曲げラインを折り曲げて四角筒状とした前記キャタピラ型のプロテクタをワイヤハーネスの外装材として用いることが好ましい。
なお、ワイヤハーネスの外装材は前記キャタピラ型のプロテクタが好適に用いられるが、他の構造の外装材で外装してもよい。
前述したように、本発明では、ハーネスレールのハーネス挿通部の前端と余長収容ケースのワイヤハーネス挿通部の後端の連続部に、余長収容ケースの本体の周壁からJ字状の抱き込み壁を突設し、前記余長収容ケースの本体に被せる蓋の二重壁からなる周壁の内壁を前記抱き込み壁で抱くように保持するため、余長収容ケースの強度、特に、周壁の強度を高めることができる。よって、余長収容ケースが上方からの足踏みや、落下した荷物で衝撃荷重を受けても、補強した周壁で蓋および本体が潰れて内部のワイヤハーネスに損傷が生じるのを防ぐことができる。
かつ、前記抱き込み壁の円弧部をハーネスレールと余長収容ケースのワイヤハーネス挿通部の境界に位置させているため、境界に多少のズレが生じても、挿通するワイヤハーネスを抱き込み壁の円弧部に沿って移動できる。よって、ハーネスレールと余長収容ケースとの間を往復するワイヤハーネスが境界位置で引っ掛かって損傷が生じるのを防止でき、ワイヤハーネスをスライドシートのスライド動作にスムーズに追従させることができる。
本発明の実施形態のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を示す概略斜視図である。 図1の要部断面図である。 余長収容ケースを示し、(A)は概略斜視図、(B)は(A)のI−I線断面図である。 (A)は余長収容ケースの本体のハーネスレール連続側の拡大部分斜視図、(B)は(A)に示す本体の周壁を蓋の二重壁で挟んだ状態を示す斜視図である。 (A)は余長収容ケースとハーネスレールの連続部の斜視図、(B)は(A)の概略平面図である。 ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型のプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図である。 シートレールとハーネスレールと余長収容ケースの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートが前進した時の説明図、(B)はスライドシートが後退した時の説明図である。 従来例を示し、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のF−F線断面図である。 (A)、(B)は前記従来例の作動説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に本発明の実施形態を示す。
実施形態のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は、自動車に搭載する助手席側のスライドシートを400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしている。図1および図2に示すように、スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2側からスライドシート1へワイヤハーネス3を配索している。
スライドシート1の下面には、支持部材4aに左右一対の脚部本体4bを突設した脚部4を設けている。各脚部本体4bをフロアパネル2上に設置した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、脚部4の支持部材4aから下方に突設した脚部本体4bの軸部4b−1をシートレール6内に挿入し、軸部4b−1から腕部4b−2を左右に延在させ、腕部4b−2の外面に軸支した車輪4b−3をシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口を挟む左右の側部空間6aの上壁6bには、車室床材を構成するカーペット材の上面に被せるモール5A、5Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面には、前端から後方に向かって一本の直線枠状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に余長収容ケース8を連続配置している。フロアパネル2上に配索するフロアハーネスとコネクタ接続する前記ワイヤハーネス3を余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して挿通している。スライドシート1の脚部4の支持部材4aに連結すると共にハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ11にワイヤハーネス3を貫通して、該ワイヤハーネス3をスライドシート1内に配線するワイヤハーネスとコネクタ接続している。
ハーネスレール7は、長さ方向に連続する底壁7a、対向する一対の側壁7bおよび長さ方向に閉鎖された一側上面7cからなる断面ボックス状のハーネス挿通部7Aを備えていると共に、該ハーネス挿通部7Aの上面の他側開口に連通させて長さ方向に突設するスライダ摺動部7Bを備えている。該スライダ摺動部7Bにスライダ11を摺動自在に嵌合し、該スライダ11の上部をモール5Bと5Cの間から突出している。
前記ハーネスレール7の前端に連続させる余長収容ケース8は、図3に示すように、比較的浅底の本体8Aと、該本体8Aにワイヤハーネス3を収容した後に、該本体8Aの上面に被せる蓋8Bとからなる。本体8Aと蓋8Bからなる余長収容ケース8は、平面視で略U形状である。本体8Aは底壁8aと周壁8bで囲む空間8cに、後述するキャタピラ型のプロテクタ30からなる外装材で外装したワイヤハーネス3をU字状に迂回させて挿通している。
余長収容ケース8の後端側は幅方向の中央を半円環状の仕切壁8dで仕切り、ワイヤハーネス挿通部8P1と8P2に区画している。ワイヤハーネス挿通部8P1の後端出入口8fをハーネスレール7のワイヤハーネス挿通部7Aの前端出入口7sと連続させる一方、ワイヤハーネス挿通部8P2の後端開口をワイヤハーネス3の引出口8eとしている。該引出口8eの近傍でワイヤハーネス3を余長収容ケース8にクランプ(図示せず)を介して固定し、引出口8eから引き出したワイヤハーネスをフロアハーネスとコネクタ接続している。
図3(B)に示すように、前記余長収容ケース8の蓋8Bの周壁8wは、本体8Aの周壁8bを挟む内壁8iと外壁8oからなる二重壁としている。かつ、ワイヤハーネス挿通部8P1の後端出入口8fを囲む前記本体8Aの周壁8bの先端側の内面から、図4に示すように、円弧部9aに連続して直線部9bを周壁8bと平行に突出させたJ字状の抱き込み壁9を設けている。該抱き込み壁9と前記周壁8bの間に蓋8Bの二重壁の周壁8wの内壁8iの先端部を挿入して抱き込み保持している。
前記抱き込み壁9の円弧部9aは、ハーネスレール7のハーネス挿通部7Aの前端出入口7sと余長収容ケース8のハーネス挿通部8P1の後端出入口8fの境界に位置させている。該抱き込み壁9を突設する本体8Aの周壁8bの先端からハーネスレールの側壁7dの前端側外面に当接する接続壁12Aを突出させ、円弧部9aの後端を前記側壁7dの前端を接触させている。
図5に示すように、前記ハーネス挿通部8P1の後端出入口8fを挟んで、抱き込み壁9の円弧部9aと前記仕切壁8dの先端側を位置させ、該仕切壁8dの先端よりアール部12Brを介して離反方向へ屈曲させた接続壁12Bを設けている。該接続壁12Bと前記接続壁12Aとをハーネスレール7の両側壁の外面に当接させて外嵌し、ハーネスレール7と余長収容ケース8の連続位置を位置決め保持できる構成としている。
前記のように、ハーネスレール7と余長収容ケース8の連続位置では、前記抱き込み壁9の円弧部9aの前端をハーネスレール7の一方側の側壁7dの前端に当接させている。また、接続壁12Aと12Bとでハーネスレール7の前側壁を外嵌している。これにより、精度よく位置決めして連続できるようにし、連続部の境界で段差が生じないようにしている。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のハーネス挿通部7Aに摺動自在に配線するワイヤハーネス3にキャタピラ型のプロテクタ30からなる外装材を取り付けている。該プロテクタ30は図6(A)に示すような四角筒状とし、図6(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板40を折り曲げて組み立てている。平板40には、長さ方向Xに延在する4本の折り曲げライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板40の幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折り曲げライン41〜44を略直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図6(A)に示すように、四角筒状に組み立てられる。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設し、該平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。平板40を折り曲げライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで四角筒形状を保持できるようにしている。
平板40には前記4本の折り曲げライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切り込みライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切り込みライン48の両端、即ち、折り曲げライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切り込みライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧部の切り込み49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませて凹凸嵌合部を設けている。該平板40に設ける折り曲げライン41〜44は薄肉の断面円弧状としている。
前記プロテクタ30は予め折り曲げライン41〜44で折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス3の電線群を折り曲げたプロテクタ30の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後にS1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
前記スライダ11は、図2に示すように、ハーネス挿通部7Aに嵌合させる四角筒状のワイヤハーネス挿入部11aと、該ワイヤハーネス挿入部11aに対して上方に突出させ、スライダ摺動部7Bに嵌合させると共に上端側をスライドシート1の脚部の支持部材4aに固定している筒状のワイヤハーネス引出部11bとからなる。ワイヤハーネス挿入部11aとワイヤハーネス引出部11bは内部で連通させ、ワイヤハーネス挿入部11aに挿入されたワイヤハーネス3がワイヤハーネス引出部11bを通ってスライドシート1側へ引き出されるようにしている。ワイヤハーネス挿入部11aにはハーネス挿通部7Aに挿通するワイヤハーネス3のプロテクタ30の他端を固定している。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するワイヤハーネス3の動きについて説明する。
図7(A)はスライドシート1が前進時の状態を示し、図7(B)はスライドシート1が後退時の状態を示す。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせると、余長収容ケース8内でターンして収容されているワイヤハーネス3が後端出入口8fを通ってハーネスレール7のハーネス挿通部7Aへと挿入されていく。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のワイヤハーネス5の屈曲部Cが前方に移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7Aに挿通されていたワイヤハーネス3が余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
本発明では、余長収容ケース8の蓋8Bの周壁8wを二重壁とし、本体8Aの周壁8bを挟持し、かつ、蓋8の二重壁の内壁8iを余長収容ケース8の周壁先端側から突設した抱き込み壁9で抱き込むように挟持するため、内壁8iの内方への倒れ込みが防止できる。このように、余長収容ケース8の垂直方向に配置される周壁8b、8wを補強しているため、上方から乗員による足踏みや荷物の落下による荷重がかかっても、余長収容ケース8は容易に潰れず、内部のワイヤハーネス3を保護できる。
さらに、本体8Aの周壁8b、蓋8Bの周壁8wの補強用として機能させる抱き込み壁9に円弧部9aを設けてハーネスレール7との境界に位置させ、ハーネスレール7と余長収容ケース8との連続位置でワイヤハーネスを抱き込み壁9の円弧部9aに摺接させているため、ワイヤハーネス3のプロテクタ30が境界で引っ掛かるのを防ぐことができる。
本発明は前記実施形態に限定されず、例えば、余長収容ケース内でワイヤハーネスが前端側で湾曲して後進し、後端側が湾曲して再度前進して引出口からフロア側へ引き出す構成としてもよい。
1 スライドシート
3 ワイヤハーネス
7 ハーネスレール
7A ハーネス挿通部
7B スライダ摺動部
8 余長収容ケース
8A 本体
8b 周壁
8B 蓋
8w 周壁
8i 内壁
8o 外壁
9 抱き込み壁
9a 円弧部
11 スライダ
12A、12B 接続壁
30 プロテクタ(外装材)

Claims (3)

  1. 車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って前後方向に配置し、前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを挿通するスライダを摺動自在に嵌合するスライダ摺動部と、前記スライダに通すワイヤハーネスを挿通するハーネス挿通部を備えたハーネスレールと、
    前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端に連続配置し、前記ワイヤハーネスをターンさせて収容する余長収容ケースを備え、
    前記余長収容ケースは、底壁と周壁で囲んでワイヤハーネスの挿通空間を設けた本体と、該本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、該蓋の周壁は前記本体の周壁を挟む内壁と外壁からなる二重壁とし、かつ、前記ハーネスレールのハーネス挿通部の前端出入口と前記余長収容ケースの本体の後端出入口の境界位置では、該余長収容ケースの前記本体の周壁内面から、円弧部に連続して直線部を前記周壁に平行に突出させたJ字状の抱き込み壁を設け、該抱き込み壁と前記周壁の間で前記蓋の内壁を抱き込み、かつ、前記ハーネスレールの前端出入口と前記余長収容ケースの後端出入口を往復移動する前記ワイヤハーネスに前記抱き込み壁の円弧部を摺接させる構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記余長収容ケースのハーネス挿通部の後端出入口を挟む両側壁に、前記ハーネスレールの両側壁の前側外面に外嵌する接続壁を設けている請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記余長収容ケースおよびハーネスレールに挿通するワイヤハーネスは、キャタピラ型のプロテクタからなる外装材で外装し、
    前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状にすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結する構成としている請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
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