JP6003801B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6003801B2
JP6003801B2 JP2013105631A JP2013105631A JP6003801B2 JP 6003801 B2 JP6003801 B2 JP 6003801B2 JP 2013105631 A JP2013105631 A JP 2013105631A JP 2013105631 A JP2013105631 A JP 2013105631A JP 6003801 B2 JP6003801 B2 JP 6003801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
wire harness
rail
extra length
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013105631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014226950A (ja
Inventor
加藤 真治
真治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013105631A priority Critical patent/JP6003801B2/ja
Publication of JP2014226950A publication Critical patent/JP2014226950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6003801B2 publication Critical patent/JP6003801B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関し、詳しくは、スライドシートのスライド動作に追従してハーネスレールと余長収容ケースとを行き来するワイヤハーネスが該ハーネスレールと余長収容ケースとの連結部に形成される段差に引っ掛かって損傷するのを防止するものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロアからシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。自動車のスライドシートのスライド寸法は通常最大240mm〜300mm程度である。また、近時、座席前方または座席後方に大きな空間をあけることができるように、スライド寸法を最大400mm〜1200mm程度としたロングスライドシートも提供されている。
この種の車体フロアとスライドシートとの間に配索するハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)に図9(A)、(B)に示す装置が提案されている。該装置では、スライドシート100用のシートレール101の側方に隣接してワイヤハーネス110を挿通するハーネスレール102がフロアに敷設されると共に、該ハーネスレール102の前端に連続してワイヤハーネスの余長収容ケース103がハーネスレール102の側方に設置されている。スライドシート100に配線されるワイヤハーネス110は、フロアハーネスから分岐し外装材(コルゲートチューブ)111で外装された状態で余長収容ケース103内に挿通された後、ハーネスレール102に挿通され、スライドシート100と連動してハーネスレール102を摺動するスライダ104内に通されてスライドシート100へと配線されている。
本装置では、図10(A)のようにスライダ104がハーネスレール102の前端側(A側)に位置しているときには、ワイヤハーネス110の余長部がU字状に折り返された状態で余長収容ケース103内に収容され、図10(B)のようにスライダ104がスライドシート100に連動して後端側(B側)に移動するにつれて余長収容ケース103内に収容されていたワイヤハーネス110の余長部がハーネスレール102へと引き出されてU字状の屈曲部Cが余長収容ケース103のB側から前端側(A側)へと移動する。スライダ104が再び前端側(A側)に移動すると、ハーネスレール102に引き出されていたワイヤハーネス110が再度余長収容ケース103内に引き入れられ余長部としてU字状に折り返された状態で収容される。このように、スライドシート100のスライド動作に追従するワイヤハーネス110は、ハーネスレール102と余長収容ケース103とを行き来することとなる。
特開2010−193599号公報
前記ハーネスレール102と余長収容ケース103は、通常、別体として製造され車体取付時に連結される。しかし、ハーネスレール102や余長収容ケース103が少しでもずれた状態で連結されると連結部Dに段差が発生し、この段差にハーネスレール102と余長収容ケース103とを行き来するワイヤハーネス110の外装材111が引っ掛かって、ワイヤハーネス110の円滑な屈曲動作が妨げられたり外装材111や内部のワイヤハーネス110が損傷したりするおそれがある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、スライドシートのスライド動作に追従してハーネスレールと余長収容ケースとを行き来するワイヤハーネスが該ハーネスレールと余長収容ケースとの連結部に生じた段差に引っ掛かって、ワイヤハーネスが損傷したりワイヤハーネスの円滑な屈曲動作が妨げられたりするのを防ぐことを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、スライドシート用のシートレールの側面前端から後方に向かって配置し、該スライドシートに配線するワイヤハーネスを貫通したスライダを摺動自在に嵌合させる一本の直線状のハーネスレールと、
該ハーネスレールの前端に連結され、前記スライドシートのスライド動作に追従する前記ワイヤハーネスの余長部をターンさせて収容する余長収容ケースと、
を備え、
前記ハーネスレールと余長収容ケースとの連結部の側壁内面の対向位置および底壁内面に曲面状の凹部が形成されていると共に、
前記余長収容ケースの上壁を前記ハーネスレールの前端に向けて斜め上方に傾斜させており、かつ、
前記ハーネスレールの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の一方片側を形成する曲面部を設けている一方、前記余長収容ケースの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の他方片側を形成する曲面部を設け、かつ、前記ハーネスレールの連結部の側壁外面より、前記余長収容ケースの連結部の側壁外面に外嵌する一対の突出片を設けていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記のように、本発明では、ハーネスレールの前端と余長収容ケースとの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に曲面状の凹部を形成する構成としている。よって、ハーネスレールの前端と余長収容ケースとの連結部にたとえ段差が生じたとしても、該段差を前記曲面状の凹部の奥まった位置に存在させることができるため、挿通するワイヤハーネスが前記段差に引っ掛かるのを抑制することができる。よって、ハーネスレールと余長収容ケースとを行き来するワイヤハーネスの損傷を防止し、該ワイヤハーネスはスライドシートのスライド動作に追従して円滑な屈曲動作を行うことが可能となる。
また、前記余長収容ケースの上壁をハーネスレールの前端に向けて斜め上方に傾斜させることにより、挿通するワイヤハーネスの軌道に若干の浮きが生じたとしてもワイヤハーネスが余長収容ケースの上壁の端縁等に引っ掛かりにくくすることができ、スムーズにワイヤハーネスを出入りさせることができる。
前記効果を高めるために、前記余長収容ケースの斜め上方に傾斜させる上壁の厚さを先端に向けて徐々に減少させていると共に、該上壁の先端を前記ハーネスレールの上壁の前端に近づけていることが好ましい。
前記のように、ハーネスレールの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の一方片側を形成する曲面部を設けている一方、前記余長収容ケースの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の他方片側を形成する曲面部を設け、かつ、前記ハーネスレールの連結部の側壁外面より、前記余長収容ケースの連結部の側壁外面に外嵌する一対の突出片を設けている。
前記のように、ハーネスレールの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の一方片側を形成する曲面部を設け、余長収容ケースの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の他方片側を形成する曲面部を設けることにより、ハーネスレールと余長収容ケースとの連結により段差が形成される位置を前記凹部の最も奥まった底部にもってくることが可能となり、ワイヤハーネスの引っ掛かりを効果的に防止することができる。
また、前記のように、ハーネスレールの連結部の側壁外面より、余長収容ケースの連結部の側壁外面に外嵌する一対の突出片を設けることにより、ハーネスレールの前端に連結する余長収容ケースの位置決めを容易に行うことができる。
なお、本発明では、前記曲面状の凹部に連続して曲面状の凸部を設けていてもよい。
該構成により、前記曲面状の凸部の上面側を通過するワイヤハーネスからみると前記凹部の底部が一層奥まった位置に存在することとなり、この位置にたとえ連結部の段差が形成されたとしてもワイヤハーネスが該段差に引っ掛かる可能性は極めて低くなり本発明の効果をより高めることができる。
前記ハーネスレールおよび余長収容ケースに挿通されるワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、該プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。特に、本発明では、4本の折り曲げラインを折り曲げて四角筒状とした前記キャタピラ型のプロテクタをワイヤハーネスの外装材として用いることが好ましい。
前述したように、本発明では、ハーネスレールの前端と余長収容ケースとの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に曲面状の凹部を形成する構成としているため、ハーネスレールの前端と余長収容ケースとの連結部にたとえ段差が生じたとしても、該段差を前記曲面状の凹部の奥まった位置に存在させ、挿通するワイヤハーネスが該段差に引っ掛かるのを抑制することができる。よって、ハーネスレールと余長収容ケースとを行き来するワイヤハーネスの損傷を防止し、該ワイヤハーネスはスライドシートのスライド動作に追従して円滑な屈曲動作を行うことが可能となる。
本実施形態のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を示す概略斜視図である。 図1のE−E線断面図である。 ハーネスレールの前端に連結される余長収容ケースを示す概略斜視図である。 (A)はハーネスレールと余長収容ケースとの連結部を示す図3の要部拡大図、(B)は(A)のF−F線一部断面図、(C)は(B)のG−G線一部断面図である。 ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型のプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図、(C)は要部拡大図である。 シートレールとハーネスレールと余長収容ケースの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートが前方位置にある場合の説明図、(B)はスライドシートが後方位置にある場合の説明図である。 本実施形態の第1変形例におけるハーネスレールと余長収容ケースとの連結部の対向する側壁を示す断面図である。 本実施形態の第2変形例におけるハーネスレールと余長収容ケースとの連結部の対向する側壁を示す断面図である。 従来例を示し、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のH−H線断面図である。 (A)、(B)は従来例の作動説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は本発明の実施形態を示す。
本実施形態のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置では、自動車に搭載する助手席側のスライドシートを400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、図1および図2に示すように、スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス3を配線している。
スライドシート1の下面には、支持部材4aに脚部本体4bを突設した左右一対の脚部4を設けている。各脚部4の脚部本体4bをフロアパネル2上に搭載した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、脚部4の支持部材4aから下方に突設した脚部本体4bの軸部4b−1をシートレール6内に挿入し、軸部4b−1から腕部4b−2を左右に延在させ、腕部4b−2の外面に軸支した車輪4b−3をシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口を挟む左右の側部空間6aの上壁6bには、その上面にモール5A、5Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面には、前端から後方に向かって一本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に余長収容ケース8を連結している。フロアパネル2に配索するフロアハーネスから分岐した電線群からなるワイヤハーネス3を余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、スライドシート1の脚部4の支持部材4aに連結すると共にハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ11に前記ワイヤハーネス3を貫通して、該ワイヤハーネス3をスライドシート1内に配線している。
ハーネスレール7は、長さ方向に連続する底壁7a、対向する一対の側壁7bおよび長さ方向に閉鎖された一側上面7cからなる断面ボックス状のハーネス挿通部7Aを備えていると共に、該ハーネス挿通部7Aの上面の他側開口に連通させて長さ方向に突設するスライダ摺動部7Bを備えている。また、スライダ摺動部7Bの一対の外側壁の上端に形成した長さ方向に連続する一対の上壁7dにモール5B、5Cをそれぞれ係止、敷設している。
前記ハーネスレール7の前端に連結する余長収容ケース8は、比較的浅底の本体8Aと、該本体8Aにワイヤハーネス3を収容した後に該本体8Aの上面開口に被せる蓋8Bとからなり、本体8Aの底壁および側壁が余長収容ケース8の底壁8aおよび側壁8bとなり、蓋8Bの上壁が余長収容ケース8の上壁8dとなる。前記本体8Aおよび蓋8Bからなる余長収容ケース8は、図3に示すように、ハーネスレール7の前端と連結しハーネスレール7の前端側に位置するワイヤハーネス出入部8Xと、該ワイヤハーネス出入部8Xの前端より円弧状に湾曲させハーネスレール7の側方に位置する長円形状の余長収容部8Yとからなる。余長収容部8Yでは、図6に示すように外装材30を取り付けたワイヤハーネス3をターンさせて収容し、余長収容部8Yの前端側に設けた開口8eからワイヤハーネス3をフロアパネル2側に引き出してフロアハーネスとコネクタ接続できるようにしている。また、開口8eの端縁に前記外装材30の端部が固定されるようにしている。
図3および図4に示すように、ハーネスレール7と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部Xとの連結部Dは、互いに接触させるハーネスレール7前端の連結部7Dと、ワイヤハーネス出入部8X後端の連結部8Dとから形成している。具体的には、ハーネスレール7の側壁7bとワイヤハーネス出入部8Xの側壁8bをそれぞれ7D、8Dで連結して連結部Dを形成していると共に、ハーネスレール7の底壁7aとワイヤハーネス出入部8Xの底壁8aをそれぞれ7D、8Dで連結して連結部Dを形成している。
ハーネスレール7とワイヤハーネス出入部8Xとの連結部Dの対向する側壁内面に曲面状の凹部9を形成している。本実施形態では、図4(C)に示すように、ハーネスレール7の連結部7Dの対向する側壁7b内面に前記凹部9の片側半分を形成する曲面9aを設けると共に、ワイヤハーネス出入部8Xの連結部8Dの対向する側壁8b内面に前記凹部9の他方の片側半分を形成する曲面9bを設けることで、連結部Dの側壁内面に曲面状の凹部9が形成されるようにしている。
また、ハーネスレール7とワイヤハーネス出入部8Xとの連結部Dの底壁内面にも曲面状の凹部10を形成している。本実施形態では、図4(B)に示すように、ハーネスレール7の連結部7Dの底壁7a内面に前記凹部10の片側半分を形成する曲面10aを設けると共に、ワイヤハーネス出入部8Xの連結部8Dの底壁8a内面に前記凹部10の他方の片側半分を形成する曲面10bを設けることで、連結部Dの底壁内面に曲面状の凹部10が形成されるようにしている。
さらに、ハーネスレール7の連結部7Dの側壁7b外面より、ワイヤハーネス出入部8Xの連結部8Dの側壁8b外面に外嵌してハーネスレール7に連結するワイヤハーネス出入部8Xを位置決め保持する一対の突出片7eを設けている。
また、ワイヤハーネス出入部8Xの上壁8dをハーネスレール7の前端に向けて斜め上方に傾斜させ、該上壁8dの先端をハーネスレール7の上壁7dの前端に近づけている。なお、本実施形態では、ワイヤハーネス出入部8Xの対向する側壁8bの上辺も、傾斜させる上壁8dに合わせて傾斜させている。
また、前記斜め上方に傾斜させるワイヤハーネス出入部8Xの上壁8dの厚さを先端に向けて徐々に減少させている。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のハーネス挿通部7Aに摺動自在に配線するワイヤハーネス3に外装材30を取り付けている。外装材30として、本実施形態では図5(A)に示すような四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30を用いている。プロテクタ30は、図5(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板40を折り曲げて組み立てている。平板40には、長さ方向Xに延在する4本の折り曲げライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板40の幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折り曲げライン41〜44を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図5(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切り込み45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。係止穴46の長さ方向両端に切り込み46aを設け、その先端に小径穴46bを設けている。前記切り込み46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切り込み46aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板40を折り曲げライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで四角筒形状を保持できるようにしている。
平板40には前記4本の折り曲げライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切り込みライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切り込みライン48の両端、即ち、折り曲げライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切り込みライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧部の切り込み49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませて凹凸嵌合部を設けている。
平板40に設ける折り曲げライン41〜44は、図5(C)に示すように、板厚の1/3程度を切削して断面円弧状のラインとしている。前記切り込みライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。よって、平板40を成形した後に、打抜加工、切削加工で形成している。
前記プロテクタ30は予め折り曲げライン41〜44で折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス3の電線群を折り曲げたプロテクタ30の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後にS1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
スライダ11は、ハーネス挿通部7Aに嵌合させる四角筒状のワイヤハーネス挿入部11aと、該ワイヤハーネス挿入部11aに対して略直角上方向に突出させスライダ摺動部7Bに嵌合させると共に上端側をスライドシート1の脚部の支持部材4aに固定している筒状のワイヤハーネス引出部11bとからなる。ワイヤハーネス挿入部11aとワイヤハーネス引出部11bは内部で連通させており、ワイヤハーネス挿入部11aに挿入されたワイヤハーネス3がワイヤハーネス引出部11bを通ってスライドシート1側へ引き出されるようにしている。ワイヤハーネス挿入部11aにはハーネス挿通部7Aに挿通するワイヤハーネス3の外装材(プロテクタ)30の他端を固定している。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するワイヤハーネス3の動きについて説明する。
図6(A)はスライドシート1が前方位置にある場合を示し、図6(B)はスライドシート1が後方位置にある場合を示している。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8の余長収容部8Y内でターンして収容されていたワイヤハーネス3がワイヤハーネス出入部8Xを通ってハーネスレール7のハーネス挿通部7Aへと挿入されていくと共に、余長収容部8Yの後端側に位置していたワイヤハーネス3の屈曲部Cが前方へ移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内の屈曲部Cが後方に移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7Aに挿通されていたワイヤハーネス3が余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xを通って余長収容部8Y内へと引き込まれ余長部として収容される。
本実施形態では、前記のように、ハーネスレール7の前端と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xとの連結部D(7D、8D)の対向する側壁(7b、8b)内面および底壁(7a、8a)内面に曲面状の凹部9(9a、9b)、10(10a、10b)を形成している。よって、ハーネスレール7と余長収容ケース8のハーネス出入部8Xとの連結部Dにたとえ段差が発生したとしても、該段差を凹部9、10の奥まった位置Sに存在させることができるため、挿通するワイヤハーネス3の外装材30が該段差に引っ掛かることがない。よって、ハーネスレール7と余長収容ケース8とを行き来するワイヤハーネス3の損傷を防止し、該ワイヤハーネス3はスライドシート1のスライド動作に追従して円滑な屈曲動作を行うことが可能となる。
また、余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xの上壁8dをハーネスレール7の前端に向けて斜め上方に傾斜させ、該上壁8dの先端をハーネスレール7の上壁7dの前端に近づけているため、ワイヤハーネス3の軌道に浮きが生じてもワイヤハーネス3の外装材30がワイヤハーネス出入部8Xの上壁8dの端縁等に引っ掛かることなく、滑らかにワイヤハーネス3を出入りさせることができる。
図7は本実施形態の第1変形例を示している。
第1変形例では、ハーネスレール7の前端と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xとの連結部D(7D、8D)の対向する側壁(7b、8b)内面に形成する曲面状の凹部19を図7に示すような形状としている。また、図示しないが、ハーネスレール7の前端と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xとの連結部D(7D、8D)の底壁(7a、8a)内面に形成する凹部も凹部19と同様の形状としている。
具体的には、図7に示すように、ハーネスレール7の連結部7Dの対向する側壁7bの内面側角部をR形状(19a)とすると共に、ワイヤハーネス出入部8Xの連結部8Dの対向する側壁8bの内面側の角部もR形状(19b)とし、この2つのR形状(19a、19b)を突き合わせることにより曲面状の凹部19を形成している。
第1変形例においても前記実施形態と同様の効果が得られると共に、凹部19の曲面の加工がしやすいという利点がある。
図8は本実施形態の第2変形例を示している。
第2変形例では、ハーネスレール7の前端と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xとの連結部D(7D、8D)の対向する側壁(7b、8b)内面に曲面状の凹部29を形成していると共に、該凹部29の両側に連続して曲面状の凸部28を設けている。また、図示しないが、ハーネスレール7の前端と余長収容ケース8のワイヤハーネス出入部8Xとの連結部D(7D、8D)の底壁(7a、8a)内面も前記側壁(7b、8b)内面と同様の形状としている。
第2変形例のように、連結部Dに設ける凹部29の両側に連続して曲面状の凸部28を設けることで、曲面状の凸部28の上面側を挿通するワイヤハーネス3からみると凹部29の底部Sが一層奥まった位置に存在することとなり、該位置Sに連結部の段差が生じたとしてもワイヤハーネス3の外装材30が該段差に引っ掛かる可能性は極めて低くなり本発明の効果を一層高めることができる。
1 スライドシート
3 ワイヤハーネス
7 ハーネスレール
7A ハーネス挿通部
7B スライダ摺動部
7D 連結部
7a 底壁
7b 側壁
7d 上壁
7e 突出片
8 余長収容ケース
8X ワイヤハーネス出入部
8Y 余長収容部
8D 連結部
8a 底壁
8b 側壁
8d 上壁
9、10、19、29 曲面状の凹部
11 スライダ
28 曲面状の凸部
30 外装材(プロテクタ)
D 連結部

Claims (4)

  1. スライドシート用のシートレールの側面前端から後方に向かって配置し、該スライドシートに配線するワイヤハーネスを貫通したスライダを摺動自在に嵌合させる一本の直線状のハーネスレールと、
    該ハーネスレールの前端に連結され、前記スライドシートのスライド動作に追従する前記ワイヤハーネスの余長部をターンさせて収容する余長収容ケースと、
    を備え、
    前記ハーネスレールと余長収容ケースとの連結部の側壁内面の対向位置および底壁内面に曲面状の凹部が形成されていると共に、
    前記余長収容ケースの上壁を前記ハーネスレールの前端に向けて斜め上方に傾斜させており、かつ、
    前記ハーネスレールの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の一方片側を形成する曲面部を設けている一方、前記余長収容ケースの連結部の対向する側壁内面および底壁内面に前記凹部の他方片側を形成する曲面部を設け、かつ、前記ハーネスレールの連結部の側壁外面より、前記余長収容ケースの連結部の側壁外面に外嵌する一対の突出片を設けていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記余長収容ケースの斜め上方に傾斜させる上壁の厚さを先端に向けて徐々に減少させていると共に、該上壁の先端を前記ハーネスレールの上壁の前端に近づけている請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記曲面状の凹部に連続して曲面状の凸部を設けている請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記ハーネスレールおよび余長収容ケースに挿通されるワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、該プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
JP2013105631A 2013-05-17 2013-05-17 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Expired - Fee Related JP6003801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105631A JP6003801B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105631A JP6003801B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014226950A JP2014226950A (ja) 2014-12-08
JP6003801B2 true JP6003801B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=52127223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013105631A Expired - Fee Related JP6003801B2 (ja) 2013-05-17 2013-05-17 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6003801B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6541034B2 (ja) * 2015-12-22 2019-07-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 スライド配線装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5522996B2 (ja) * 2009-07-22 2014-06-18 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス配索装置
JP2013049402A (ja) * 2011-08-02 2013-03-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス配索構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014226950A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6032125B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
WO2013018384A1 (ja) ワイヤハーネス配索構造
JP5074757B2 (ja) 給電装置とそれを用いたハーネス配索構造
JP6757501B2 (ja) ワイヤハーネス配索装置
JP5813419B2 (ja) コネクタ及び、コネクタの支持部材への固定構造
JP6812922B2 (ja) 外装体とプロテクタとの接続構造及びワイヤーハーネス
JP5853811B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5979052B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6743744B2 (ja) 外装体及びワイヤーハーネス
JP5929845B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6003801B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5954244B2 (ja) スライダ
JP5979062B2 (ja) ワイヤハーネス用の外装材
JP2011162134A (ja) スライドシート用のワイヤハーネスの配索構造
JP2013193478A (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索構造
JP6146287B2 (ja) シート用ワイヤハーネスの配索構造
JP5939200B2 (ja) スライドシートとスライダとの連結構造
JP6052003B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6015506B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP2014180189A (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP5979053B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6245131B2 (ja) ワイヤハーネス用の外装材
JP2017093015A (ja) ワイヤーハーネス配索装置
JP6225936B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置
JP6011415B2 (ja) スライドシート用のワイヤハーネス配索装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6003801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees