JP6052003B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Download PDF

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本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関し、特に、フロア側に設置するワイヤハーネスの余長吸収ケースに車室側から衝撃荷重かかからないようにするものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロアからシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。この余長部は余長収容ケース内に迂回させて収容し、スライドシートの移動に応じて余長収容ケースから余長部を引き出し又は挿入してワイヤハーネスの長さを対応させている。
例えば、特開2010−193599号公報(特許文献1)に記載された装置では、図10(A)(B)(C)に示すように、スライドシート100のシートレール101に沿ってワイヤハーネス用レール102が敷設され、該ワイヤハーネス用レール102の側方に隣接して電線余長収容ケース110が設置されている。即ち、スライドシート100の移動領域であるシートレール101の側方に別体のワイヤハーネス用レール102と電線余長収容ケース110とが平行配置されている。
スライドシート100に配線されるワイヤハーネスW/Hは、フロアハーネスから分岐し、コルゲートチューブで外装された状態で電線余長収容ケース110内に挿通され、該電線余長収容ケース110からワイヤハーネス用レール102内をスライドシート100と連動して移動するスライダ103内を通されてスライドシート100に配線されている。
前記シートレール101、ワイヤハーネス用レール102および電線余長収容ケース110は、図10(B)に示すように、カーペット120の下方で且つフロアパネル130の上方の空間に配置して、室内側からの乗員による足踏みや落下物の衝撃負荷を直接にうけないようにしている。
前記シートレール101はスライドシートの車輪をスライド自在に嵌合する凹部101aがカーペット120に設けた開口に露出されている。また、前記ワイヤハーネス用レール102はスライダ摺動部の上面開口102aをカーペット120に設けた開口に位置させている。
なお、特許文献1の図10(B)では、シートレール101、ワイヤハーネス用レール102、電線余長収容ケース110はフロアパネル130の上面に搭載されているが、フロアパネル130上に支持台を固定し、該支持台上にシートレール101、ワイヤハーネス用レール102、電線余長収容ケース110が設置される場合が多い。
特開2010−193599号公報
前記従来例の装置では、電線余長収容ケース110がカーペット120の下方に水平に設置されているため、乗員の足踏みの衝撃荷重を受ける恐れがある面積が大きくなっている。この足踏み対策として、浅底の本体と蓋とからなる電線余長収容ケース110の強度を高める必要がある。例えば、蓋の板厚を大とする等の対策が講じられるがコスト高になる問題がある。
さらに、シートレール101の側方にワイヤハーネス用レール102、さらに、該ワイヤハーネス用レール102の側方に電線余長収容ケース110を並列に設置すると、従来、シート側方のカーペット下部には空調用ダクトが配管されているため、電線余長収容ケース110と空調用ダクトとが干渉しやすい。そのため、電線余長収容ケース110が空調用ダクトと接触しないように、形状および設置位置に制約を受ける。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、車両のスライドシートに沿ったカーペット下方に配置する電線余長収容ケースに足踏みによる衝撃荷重がかからないようにすると共に、スライドシート側方に配置されているエアダクト等の既存部材と干渉する恐れがないようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、
車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って配置される1本の直線状のハーネスレールと、前記スライドシートと連結して前記ハーネスレールに摺動自在に取り付けるスライダと、前記ハーネスレールの前端に連続させて配置される余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースは樹脂製で、垂直または下方斜め傾斜で配置される浅底の本体に前記ワイヤハーネスの余長部を通した後に被せる蓋とからなり、該本体の後端上部にワイヤハーネスの入口を備えると共に後端下部に出口を備え、かつ、該余長収容ケースの内部に前後方向に延在する上下一対の往復直線通路と、該往復直線通路の前端を連結するターン通路を備え、
前記余長収容ケースは、前記シートレールの側方に垂直姿勢で設置され、または前記シートレールの側方から該シートレールおよびスライドシートの下方にかけて下向き斜め傾斜姿勢または下向き円弧姿勢で設置され、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスは、前記スライダを通して前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に後端の入口から挿入され、前端をターンさせた後に後端の出口から後方に引き出される構造としていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記余長収容ケースのは、長円形状またはU形状の底壁と周壁からなり、前記長円形状の長辺またはU形状の両側辺に沿って前記前後方向の往復直線通路を設け、該本体の短辺側の円弧部の内周面に沿って往復直線通路の前端を連結するターン通路を設けている。
前記のように余長収容ケースを垂直姿勢、下向き傾斜姿勢または下向き円弧姿勢とし、余長収容ケースの一側長辺を上面として、シートレールの側方に近接して設置し、カーペット上面と対向する余長収容ケースの上面の面積を大幅に減少し、スライドシートの下方に余長収容ケースの大部分を配置している。そのため、カーペット上から足踏みや落下物により衝撃的な荷重が余長収容ケースにかかるのを低減、防止できる。その結果、余長収容ケースの剛性を高めるためにケースの本体や蓋の板厚を大とする必要はなく、コストダウンを図ることができる。
また、スライドシートのシートレールの側方における余長収容ケースの設置スペースは幅方向が狭く、上下深さが大となる。そのため、側方に設置する既存のエアダクトと接触しない。かつ、シートレールおよびスライドシートの下方に向けて傾斜姿勢または円弧姿勢として配置する場合には、前記シートレールおよびスライドシートの下方のデッドスペースを有効利用できる。
さらに、下向き傾斜姿勢および下向き円弧姿勢とすると、スライドシートの下方空間への組付作業性を高めることができる。
本発明が対象とするスライドシートがロングスライドシートの場合、シートレールの側面に沿って1本の直線状のハーネスレールを設置し、該ハーネスレールの前端に連続させて前記余長収容ケースを配置し、
前記スライドシートに連結して前記ハーネスレール内にスライダを摺動させ、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを、前記スライダを通して前記ハーネスレールに挿通し、前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に挿通させた後に外方に引き出している。
前記余長収容ケース内に収容するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装し、該プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。
前記余長収容ケースに挿通するワイヤハーネスにキャタピラ型のプロテクタを外装した場合、余長収容ケースの高さ(本体の底面と蓋内面間の寸法)は前記プロテクタの高さに相当させると、プロテクタで外装したワイヤハーネスをガタつきなく余長収容ケース内を摺動させることができる。
前記のように、本発明のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は、車室床材となるモールの下方に設置する余長収容ケースを垂直姿勢、下向き傾斜姿勢または下向き円弧姿勢とし、余長収容ケースの一側長辺を上面として、シートレールの側方に近接して設置し、モール上面と対向する余長収容ケースの上面の面積を大幅に減少し、スライドシートの下方に余長収容ケースの大部分を配置している。そのため、モール上から足踏みや落下物により衝撃的な荷重が余長収容ケースにかかるのを低減、防止できる。その結果、余長収容ケースの剛性を高めるためにケースの本体や蓋の板厚を大とする必要はなく、コストダウンを図ることができる。
また、スライドシートのシートレールの側方に設置されている既存のエアダクト等と接触しない。かつ、下向き傾斜姿勢および下向き円弧姿勢とすると、スライドシートの下方空間への組付作業性を高めることができる。
第1実施形態におけるスライドシートを示す概略斜視図である。 (A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1のB−B線断面図ある。 (A)は余長収容ケースとハーネスレールとの斜視図、(B)は連結部分の斜視図である。 (A)(B)はスライドシートの動作に追従する余長収容ケース内のワイヤハーネスの移動を示す図面である。 ワイヤハーネスに外装するプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図、(C)は要部断面図である。 第2実施形態を示し、(A)は断面図、(B)は斜視図である。 第2実施形態と第1実施形態との対比説明図である。 第3実施形態を示し、(A)は断面図、(B)および(C)は斜視図である。 第3実施形態の余長収容ケース装着方法を示す図面である。 (A)(B)(C)は従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に本発明の第1実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。
スライドシート1の下面には図2に示すように、シート脚部3を左右一対設け、各シート脚部3をフロアパネル2上に支持台50を介して搭載した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、スライドシート1の座面下方に突出したシート脚部3の軸部3aをシートレール6内に挿入し、軸部3aから腕部3bを左右に延在させ、腕部3bの外面に軸支した車輪3cをシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口6cを挟む左右の側部空間6aの上壁6fには、その上面に車室床材となるモール10A、10Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面に1本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に連続させて余長収容ケース8を設置している。フロアパネル2に配索するフロアハーネスから分岐したワイヤハーネス5を前記余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、ハーネスレール7に摺動自在に嵌合するスライダ9に通し、該スライダ9をスライドシート1の脚部3に連結すると共に、ワイヤハーネス5をスライドシート1内に配線している。
前記ハーネスレール7と余長収容ケース8とは図3(A)に示すように別体とし、ハーネスレール7はモールと平行に水平配置するのに対して、余長収容ケース8は垂直配置し、ハーネスレール7の長さ方向の全長に延在するハーネス挿通部7aの前端を、垂直姿勢のU形状とした余長収容ケース8の上側後端の開口8dと連続させている。該構成として、スライドシート1に配線するワイヤハーネス5をスライダ9を通してハーネスレール7に挿通させた後、該ハーネスレール7から余長収容ケース8内でUターンさせ、全体としてJ字状に挿通させた後に、余長収容ケース8の下側後端開口8eから外方に引き出し、フロアパネル上に配索するフロアハーネスと接続している。
図3に示すように、ハーネスレール7は、シートレール6の側壁外面に沿って延在させる断面ボックス状のハーネス挿通部7aと、該ハーネス挿通部7aの上面の一側開口に連通させて突設するスライダ摺動部7bと、スライダ摺動部7bの外側壁の上端から延在させるモール係止部7cと、前記ハーネス挿通部7aの閉鎖上面から突出するモール係止部7dを備えた形状としている。図2に示すように、前記モール係止部7c、7dにモール10(10B、10C)を係止し、スライダ摺動部7bの上面開口7hをモール10Bと10Cの間の開口10Hに露出させている。ハーネスレール7の上面に敷設するモールは、シートレール6に近接配置することで、シートレール側はシートレール上のモール10Bでカバーし、シートレール6と反対側の片面だけをモール10Cでカバーしている。該モール10Cの下向きに突設した係止部を前記モール係止部7dに挿入係止している。
ハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端に連続させる余長収容ケース8は、前端を円弧状に湾曲させた略U形状の比較的浅底の本体8aと、該本体8aにワイヤハーネスを収容した後に被せる蓋8bとからなる。図3に示すように、本体8aの底壁8uを垂直として、直線状の両側周壁8c1と8c2を上下両側に平行配置し、該上下周壁8c1と8c2を前端の円弧周壁8c3で連結している。
図3(A)中において、上側となる前記周壁8c1の内面に沿った直線通路U1と下側となる周壁8c2の内面に沿った直線通路U2とで余長収容ケース内で前後方向に延在する一対の往復直線通路を形成し、該往復直線通路の先端を前記円弧周壁8c3の内面に沿った通路のターン通路U3としている。
また、余長収容ケース8の後端面の上下方向の中央に円弧状に窪ませた中央閉鎖部8fを設け、該中央閉鎖部8fを挟んで上下両側に開口8d、8eを設けている。上側の開口8dをハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端開口に連続させ、下側の開口8eからワイヤハーネス5を引き出してフロアハーネスとコネクタ接続し、かつ、ワイヤハーネス5を開口8eから外方に出た位置でクリップを介してフロアパネルに固定している。
余長収容ケース8内では、上下両側の開口8d、8eに出入するワイヤハーネス5は中央閉鎖部8fの両側とケースの周壁8c1、8c2の内面との間で直線状方向に経路を規制され、ワイヤハーネス5がケース外周面に沿うようにガイドしている。該構成として、ハーネスレール7から余長収容ケース8内を迂回して外方へ引き出すワイヤハーネス5を、余長収容ケース8の前端でUターンさせ、ハーネスレール7を含めて全体としてJ字状に配線している。
前記のように、余長収容ケース8は底壁8uを下面とした水平配置とせずに、底壁8uを側面とした垂直配置としているため、モール10の下方で設置スペースを取るが、モール10とフロアパネル2との間に形成される空間に設置することができる。
前記ハーネスレール7のハーネス挿通部7aにスライダ9のハーネス挿入部9aをスライド自在に嵌合し、該ハーネス挿入部9aから上向き突出枠9b、レール向き水平屈曲枠9c、シート連結枠9dを連続して設け、該シート連結枠9dをスライドシート1の脚部3にボルトとナット等で固定している。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のハーネス挿通部7aに摺動自在に配線するワイヤハーネス5に図5で示す四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ30を外装している。該プロテクタ30は、図5(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板40を折り曲げて組み立てている。
詳細には、前記平板40には、長さ方向Xに延在する4本の折曲ライン41、42、43、44を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板40を幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折曲ライン41〜44を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図5(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切込45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。該係止穴46の長さ方向両端に切込46aを設け、その先端に小径穴46cを設けている。前記切込46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切込46aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板40を折曲ライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで、四角筒形状を保持できるようにしている。
平板40には前記4本の折曲ライン41〜44を結ぶ幅方向Yの切込ライン48を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切込ライン48の両端、すなわち、折曲ライン41および44と接する位置には小径穴48aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切込ライン48の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧状の切込49を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませ、凹凸嵌合部を設けている。
平板40に設ける折曲ライン41〜44は、図5(C)に示すように、板厚の1/3程度を凹ませて断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。
前記プロテクタ30は予め折曲ライン41〜44を折り曲げる一方、係止突片45は係止穴46に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス5の電線群を折り曲げたプロテクタ30の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後に辺S1とS5を重ね、係止突片45を係止穴46に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
前記プロテクタ30は四角筒の3辺S2、S3、S4が切込ライン48で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で屈曲自在に連結された構成となり、かつ、分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が屈曲自在に長さ方向に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため幅方向にずれない、キャタピラ状のプロテクタとなる。
前記スライダ9、ハーネスレール7のハーネス挿通部7a内および余長収容ボックス8を通して車体側へと引き出すワイヤハーネス5は屈曲しながらスライドする。よって、ワイヤハーネス5の外装材は従来汎用されているコルゲートチューブのように屈曲性を有する必要があり、前記キャタピラ型のプロテクタは屈曲性を有するため、ワイヤハーネス5の外装材として用いることができる。
また、前記キャタピラ型のプロテクタ30を用いると、余長収容ケース8の本体8aの垂直配置される底壁8uと蓋8bの内面の間にプロテクタ30が安定した状態でスライド自在に摺動し、かつ、上側の直線通路では下向き内周側へは屈曲しないため、余長収容ケース8を垂直姿勢で配置しても、ワイヤハーネス5は内部に下垂れすることはない。安定した姿勢で余長収容ケース8内を移動させることができる。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するワイヤハーネス5の動きについて説明する。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに嵌合したスライダ9が、シートレール6の上壁6fに沿って前後移動する。該スライダ9に連結したワイヤハーネス5に外装しているプロテクタ30がハーネスレール7のハーネス挿通部7a内を前後移動し、該前後移動に応じて余長収容ケース8内にワイヤハーネス5が出入する。これにより、スライドシート1のスライド動作にワイヤハーネス5を滑らかに追従させている。
具体的には、図4(A)はスライドシート1が前方位置にある場合を示し、図4(B)はスライドシート1が後方位置にある場合を示す。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8内に収容されていたワイヤハーネス5が開口8dから引き出され、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿入されていくと共に、余長収容ケース8内のワイヤハーネス5の前端屈曲部が余長収容ケース8の後方へ移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のU形状の屈曲部が前方へ移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿通されていたワイヤハーネス5が開口8dから余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
前記構成からなる本発明のワイヤハーネス配索装置では、ワイヤハーネス5の余長部を挿通する余長収容ケース8をモールの下方で垂直姿勢で配置し、モールと対向する水平面を少なくしているため、モール上方から加えられる足踏みや落下物により衝撃荷重を受けにくくなり、耐久性を高めることができる。かつ、スライドシートの側方のモール下方に設置する既存のエアダクト等と干渉するのを防止できる。
図6に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、余長収容ケース8ーIIをシートレール6の側方からシートレール6およびスライドシート1の下方へと下向き傾斜姿勢で配置している。即ち、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端に余長収容ケース8の上側開口8dを連通させ、斜め下方に位置する開口8eからワイヤハーネスを引き出している。他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
また、余長収容ケース8は下向き傾斜して配置するため、該余長収容ケース8の上部側の下方は空間となり、該空間にエアダクト等の他部材90を配置することができる。
なお、図7に示すように、下方傾斜姿勢(斜め置き)で余長収容ケース8を配置すると、第1実施形態の垂直置きで配置する場合と比較して、フロアパネル2との間の寸法Sを広げられるため、余長収容ケース8の上下幅を寸法S1広げて、長さ方向の寸法(奥行き寸法)を短縮することができる。
図8に第3実施形態を示す。
第3実施形態では、余長収容ケース8ーIIIを幅方向で円弧形状とし、下向き円弧姿勢としてハーネスレール7の前端と連続した位置から、シートレール6およびスライドシート1の下方に配置している。このように下向き円弧姿勢で配置すると、第1、第2実施形態と同様に、上方からの足踏みや落下物の衝撃荷重を受けにくくできる。
かつ、下向き円弧姿勢とすると、図9に示すように、スライドシート1側の上方からピラー95等に接触することなく回転させてモール下方へ取り付けることができ、無理なく装着できる利点がある。
本発明は前記実施形態に限定されず、余長収容ケースはU形状ではなく、長円形状としてもよく、また、ロングスライドシートではなく、通常のスライドシートではハーネスレールを省略して、スライドシートに配線する電線を直接に余長収容ケースに挿通してもよく、本発明の要旨を越えない範囲で種々に変更することができる。
1 スライドシート
2 フロアパネル
3 シート脚部
5 ワイヤハーネス
6 シートレール
7 ハーネスレール
7a ハーネス挿通部
7b スライダ摺動部
8 余長収容ケース
8a 本体
8b 蓋
8c 周壁
8d、8e 開口
9 スライダ
10(10A〜10C) モール
30 キャタピラ型のプロテクタ

Claims (3)

  1. 車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って配置される1本の直線状のハーネスレールと、前記スライドシートと連結して前記ハーネスレールに摺動自在に取り付けるスライダと、前記ハーネスレールの前端に連続させて配置される余長収容ケースを備え、
    前記余長収容ケースは樹脂製で、垂直または下方斜め傾斜で配置される浅底の本体に前記ワイヤハーネスの余長部を通した後に被せる蓋とからなり、該本体の後端上部にワイヤハーネスの入口を備えると共に後端下部に出口を備え、かつ、該余長収容ケースの内部に前後方向に延在する上下一対の往復直線通路と、該往復直線通路の前端を連結するターン通路を備え、
    前記余長収容ケースは、前記シートレールの側方に垂直姿勢で設置され、または前記シートレールの側方から該シートレールおよびスライドシートの下方にかけて下向き斜め傾斜姿勢または下向き円弧姿勢で設置され、
    前記スライドシートに配線するワイヤハーネスは、前記スライダを通して前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に後端の入口から挿入され、前端をターンさせた後に後端の出口から後方に引き出される構造としていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. 該余長収容ケースの本体は、長円形状またはU形状の底壁と周壁からなり、前記長円形状の長辺またはU形状の両側辺に沿って前記前後方向の往復直線通路を設け、該本体の短辺側の円弧部の内周面に沿って往復直線通路の前端を連結するターン通路を設けている請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記余長収容ケース内に収容するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装し、該プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
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