JP6052003B2 - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents
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車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って配置される1本の直線状のハーネスレールと、前記スライドシートと連結して前記ハーネスレールに摺動自在に取り付けるスライダと、前記ハーネスレールの前端に連続させて配置される余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースは樹脂製で、垂直または下方斜め傾斜で配置される浅底の本体に前記ワイヤハーネスの余長部を通した後に被せる蓋とからなり、該本体の後端上部にワイヤハーネスの入口を備えると共に後端下部に出口を備え、かつ、該余長収容ケースの内部に前後方向に延在する上下一対の往復直線通路と、該往復直線通路の前端を連結するターン通路を備え、
前記余長収容ケースは、前記シートレールの側方に垂直姿勢で設置され、または前記シートレールの側方から該シートレールおよびスライドシートの下方にかけて下向き斜め傾斜姿勢または下向き円弧姿勢で設置され、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスは、前記スライダを通して前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に後端の入口から挿入され、前端をターンさせた後に後端の出口から後方に引き出される構造としていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
また、スライドシートのシートレールの側方における余長収容ケースの設置スペースは幅方向が狭く、上下深さが大となる。そのため、側方に設置する既存のエアダクトと接触しない。かつ、シートレールおよびスライドシートの下方に向けて傾斜姿勢または円弧姿勢として配置する場合には、前記シートレールおよびスライドシートの下方のデッドスペースを有効利用できる。
さらに、下向き傾斜姿勢および下向き円弧姿勢とすると、スライドシートの下方空間への組付作業性を高めることができる。
前記スライドシートに連結して前記ハーネスレール内にスライダを摺動させ、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスを、前記スライダを通して前記ハーネスレールに挿通し、前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に挿通させた後に外方に引き出している。
また、スライドシートのシートレールの側方に設置されている既存のエアダクト等と接触しない。かつ、下向き傾斜姿勢および下向き円弧姿勢とすると、スライドシートの下方空間への組付作業性を高めることができる。
図1乃至図5に本発明の第1実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。
図3(A)中において、上側となる前記周壁8c1の内面に沿った直線通路U1と下側となる周壁8c2の内面に沿った直線通路U2とで余長収容ケース内で前後方向に延在する一対の往復直線通路を形成し、該往復直線通路の先端を前記円弧周壁8c3の内面に沿った通路のターン通路U3としている。
また、余長収容ケース8の後端面の上下方向の中央に円弧状に窪ませた中央閉鎖部8fを設け、該中央閉鎖部8fを挟んで上下両側に開口8d、8eを設けている。上側の開口8dをハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端開口に連続させ、下側の開口8eからワイヤハーネス5を引き出してフロアハーネスとコネクタ接続し、かつ、ワイヤハーネス5を開口8eから外方に出た位置でクリップを介してフロアパネルに固定している。
また、平板40の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片45を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片45は円弧状の突出部の根元両側に切込45aを設け、両側に係止辺45bが突出する形状としている。平板40の他方側の辺S5に係止突片45を挿入係止する細長い係止穴46を設けている。該係止穴46の長さ方向両端に切込46aを設け、その先端に小径穴46cを設けている。前記切込46aに係止辺45bがかかるようにし、かつ、小径穴46cで切込46aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板40を折曲ライン41〜44に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片45を係止穴46に挿入係止することで、四角筒形状を保持できるようにしている。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに嵌合したスライダ9が、シートレール6の上壁6fに沿って前後移動する。該スライダ9に連結したワイヤハーネス5に外装しているプロテクタ30がハーネスレール7のハーネス挿通部7a内を前後移動し、該前後移動に応じて余長収容ケース8内にワイヤハーネス5が出入する。これにより、スライドシート1のスライド動作にワイヤハーネス5を滑らかに追従させている。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内のU形状の屈曲部が前方へ移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿通されていたワイヤハーネス5が開口8dから余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
第2実施形態では、余長収容ケース8ーIIをシートレール6の側方からシートレール6およびスライドシート1の下方へと下向き傾斜姿勢で配置している。即ち、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aの前端に余長収容ケース8の上側開口8dを連通させ、斜め下方に位置する開口8eからワイヤハーネスを引き出している。他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
また、余長収容ケース8は下向き傾斜して配置するため、該余長収容ケース8の上部側の下方は空間となり、該空間にエアダクト等の他部材90を配置することができる。
第3実施形態では、余長収容ケース8ーIIIを幅方向で円弧形状とし、下向き円弧姿勢としてハーネスレール7の前端と連続した位置から、シートレール6およびスライドシート1の下方に配置している。このように下向き円弧姿勢で配置すると、第1、第2実施形態と同様に、上方からの足踏みや落下物の衝撃荷重を受けにくくできる。
かつ、下向き円弧姿勢とすると、図9に示すように、スライドシート1側の上方からピラー95等に接触することなく回転させてモール下方へ取り付けることができ、無理なく装着できる利点がある。
2 フロアパネル
3 シート脚部
5 ワイヤハーネス
6 シートレール
7 ハーネスレール
7a ハーネス挿通部
7b スライダ摺動部
8 余長収容ケース
8a 本体
8b 蓋
8c 周壁
8d、8e 開口
9 スライダ
10(10A〜10C) モール
30 キャタピラ型のプロテクタ
Claims (3)
- 車両に搭載するスライドシート用のシートレールの側面に沿って配置される1本の直線状のハーネスレールと、前記スライドシートと連結して前記ハーネスレールに摺動自在に取り付けるスライダと、前記ハーネスレールの前端に連続させて配置される余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースは樹脂製で、垂直または下方斜め傾斜で配置される浅底の本体に前記ワイヤハーネスの余長部を通した後に被せる蓋とからなり、該本体の後端上部にワイヤハーネスの入口を備えると共に後端下部に出口を備え、かつ、該余長収容ケースの内部に前後方向に延在する上下一対の往復直線通路と、該往復直線通路の前端を連結するターン通路を備え、
前記余長収容ケースは、前記シートレールの側方に垂直姿勢で設置され、または前記シートレールの側方から該シートレールおよびスライドシートの下方にかけて下向き斜め傾斜姿勢または下向き円弧姿勢で設置され、
前記スライドシートに配線するワイヤハーネスは、前記スライダを通して前記ハーネスレールから前記余長収容ケース内に後端の入口から挿入され、前端をターンさせた後に後端の出口から後方に引き出される構造としていることを特徴とするスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。 - 該余長収容ケースの本体は、長円形状またはU形状の底壁と周壁からなり、前記長円形状の長辺またはU形状の両側辺に沿って前記前後方向の往復直線通路を設け、該本体の短辺側の円弧部の内周面に沿って往復直線通路の前端を連結するターン通路を設けている請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
- 前記余長収容ケース内に収容するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装し、該プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1または請求項2に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
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