JP2017093015A - ワイヤーハーネス配索装置 - Google Patents

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悟司 山本
宏樹 平井
Hiroki Hirai
宏樹 平井
誠 東小薗
Makoto Higashikozono
誠 東小薗
尚 澤田
Takashi Sawada
尚 澤田
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Abstract

【課題】ワイヤーハーネスの配索経路を規制する。
【解決手段】ワイヤーハーネス配索装置10は、レール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、レール20内に配索され、スライダ30に連結されたワイヤーハーネス11と、レール20内におけるスライダ30の移動ルートに配され、ワイヤーハーネス11が挿通されることでワイヤーハーネス11の配索経路を規制するハーネス挿通部材40と、を備え、ハーネス挿通部材40は、複数のユニット41A〜41Cを相対的に移動可能に連結して構成され、スライダ30の移動に応じた複数のユニット41A〜41Cの相対的な移動により伸縮可能とされている。
【選択図】図8

Description

本明細書では、ワイヤーハーネスを配索する技術を開示する。
従来、自動車等の車両にはスライド可能なシートが備えられているが、このシートには電動リクライニング装置やシートヒータなどの電装品が装備されている。これらの電装品と車体側の機器等との間を接続するワイヤーハーネスは、シートと車体との間でシートのスライドに追従する必要があるため、シートと車体との間にはワイヤーハーネスの余長を吸収する構成が備えられている。特許文献1では、シート下のシートレール内を仕切った側部空間にシート脚部及びプロテクタで外装されたワイヤーハーネスがスライド自在に収容されている。シートレールの側部に隣接した位置には余長吸収ボックスが配置されており、シート脚部がスライドした際のワイヤーハーネスの余長部は余長吸収ボックスに収容される。
特開2013−49402号公報
ところで、シートをスライドさせるためのレール内にワイヤーハーネスを配索する構成では、レール内のワイヤーハーネスが所定の配索経路から外れると、シートのスライドの際に、ワイヤーハーネスの余長部が余長吸収ボックスに適切に収容されず、円滑なシートのスライドに支障が生じることが懸念される。特許文献1では、シートレールに側部空間を形成することでシートレール内におけるワイヤーハーネスの配索経路を規制しているが、シートレールに側部空間を形成すると、シートレールの内部形状が複雑になるとともに、シートレール内の空間を効率的に利用することができないという問題がある。
本明細書に記載された技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することを目的とする。
本明細書に記載されたワイヤーハーネス配索装置は、レールと、前記レールにスライド可能に配されたスライダと、前記レール内に配索され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、前記レール内における前記スライダの移動ルートに配され、前記ワイヤーハーネスが挿通されることで前記ワイヤーハーネスの配索経路を規制するハーネス挿通部材と、を備え、前記ハーネス挿通部材は、複数のユニットを相対的に移動可能に連結して構成され、前記スライダの移動に応じた前記複数のユニットの相対的な移動により前記ワイヤーハーネスに沿う方向の長さが伸縮可能とされている。
上記構成によれば、ワイヤーハーネスがハーネス挿通部材に挿通されることで、レール内のワイヤーハーネスの配索経路を規制することができるとともに、ワイヤーハーネスがレールの内面に擦れて損傷することを抑制できるため、レール内のワイヤーハーネスを保護することができる。ここで、レール内におけるスライダの移動ルートにハーネス挿通部材を配すると、スライダが移動した際に、ハーネス挿通部材がスライダの障害物となることが懸念される。上記構成によれば、ハーネス挿通部材は、複数のユニットを相対的に移動可能に連結して構成され、スライダの移動に応じた複数のユニットの相対的な移動により、スライダの離間や接近に応じてハーネス挿通部材におけるワイヤーハーネスに沿う方向の長さを伸縮させることができる。これにより、ハーネス挿通部材がスライダの移動の障害物となることを防止しつつ、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することができる。
また、ハーネス挿通部材をスライダの移動ルートに配置するので、レールの大型化を抑制することができる。
上記構成の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記ワイヤーハーネスの余長部が収容される余長収容部材が前記レールに連なる位置に配置されており、前記ハーネス挿通部材は、前記余長収容部材に収容可能とされている。
このようにすれば、余長収容部材内におけるワイヤーハーネスの配索経路をハーネス挿通部材によって規制することができる。
前記余長収容部材は、前記複数のユニットのうちの少なくとも1つのユニットの移動方向を案内するガイド部を備える。
このようにすれば、ガイド部により、ユニットが余長収容部材まで移動した場合に、ユニットの移動方向を案内することができる。
前記ハーネス挿通部材は、前記スライダに付勢されることにより、前記ワイヤーハーネスに沿う方向の長さが伸縮する。
ハーネス挿通部材を伸縮させる構成としては、例えば、スライダの接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材を伸縮させることも可能であるが、本構成のように、ハーネス挿通部材がスライダに付勢されることにより伸縮するようにすれば、ハーネス挿通部材を伸縮させる構成を簡素化することが可能になる。
前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている。
本明細書に記載された技術によれば、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することができる。
実施形態1のレールに対してスライド可能なシートを示す斜視図 スライダが最も後退した状態のワイヤーハーネス配索装置を示す斜視図 スライダが最も後退した状態のワイヤーハーネス配索装置を示す平面図 図3のA−A断面図 スライダが最も前進した状態のワイヤーハーネス配索装置を示す斜視図 スライダが最も前進した状態のワイヤーハーネス配索装置を示す平面図 図6のB−B断面図 ハーネス挿通部材が最長の状態を示す斜視図 ハーネス挿通部材が最短の状態を示す斜視図 ハーネス挿通部材が最短の状態を示す正面図 図10のC−C断面図 図10のD−D断面図 第1ユニットを示す斜視図 第2ユニットを示す斜視図 第3ユニットを示す斜視図
<実施形態1>
実施形態1について、図1〜図15を参照して説明する。
本実施形態のワイヤーハーネス配索装置10は、自動車等の車両の車体とシート50との間にワイヤーハーネス11を配索するものである。以下では、図のX方向を右方、Y方向を上方、Z方向を前方として説明する。
シート50は、図1に示すように、車体の乗員室の床上にボルト締結等によって固定されたレール20に対して前後方向にスライド可能とされている。シート50には、例えば、電動リクライニング装置、シートヒータ、乗員の着座の有無を検出するセンサ、シートベルトの装着の有無を検出するセンサなどの各種電装品が備えられている。シート50の下部には、レール20内のスライダ30に取付けられる被取付部51が備えられている。
(ワイヤーハーネス配索装置10)
ワイヤーハーネス配索装置10は、図2,図4に示すように、レール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、レール20内に配索されるワイヤーハーネス11と、ワイヤーハーネスの配索経路を規制するハーネス挿通部材40とを備えている。
(ワイヤーハーネス11)
ワイヤーハーネス11は、レール20内及びレール20に連なる余長収容部材25内を移動可能とされており、図4に示すように、複数本(本実施形態では4本)の電線12と、複数本の電線12を一括して覆う筒状の外装体13とを備えている。各電線12は、金属製の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線であり、シート50に備えられた各種電装品に接続されている。電線12は、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。電線12を介して車体側の機器とシート50の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。
外装体13は、例えば絶縁性の合成樹脂製であって、電線12に沿って帯状に延びている。外装体13は、断面が矩形状の収容室14によって仕切られており、多数のスリット状の切り込みを形成することで、外装体13を左右方向の一方側にのみ湾曲させることが可能となっている。これにより、ワイヤーハーネス11は余長収容部材25内で配索経路をU字状に折り返すように湾曲する。また、外装体13の長手方向の全長には、切り込みが形成されており、この切り込みから外装体13を弾性変形させつつ電線12を挿入可能とされている。
(レール20)
レール20は、例えばアルミニウム、鉄等の金属製であって、各シート50に対して床上に一対設けられている。各レール20は、前後方向に直線状に延びており、スライダ30が挿通される挿通孔21が前後方向に貫通している。挿通孔21は、スライダ30の断面形状に応じた長方形状とされている。レール20の上部には、挿通孔21と外部とを連通する通し溝22が形成されている。レール20の前方及び側方に隣接する位置には、図3に示すように、余長収容部材25が装着されている。
(余長収容部材25)
余長収容部材25は、レール20の前方に挿通孔21に連なる開口を有し、平板状の底板26と、底板26から起立する周壁28とを備えている。底板26には、前後方向に延びるガイド溝27(「ガイド部」の一例)が凹設されている。ガイド溝27は、後述するハーネス挿通部材40の第3ユニット41Cを案内するものであり、第3ユニット41Cの長さに応じた長さで形成されている。周壁28は、U字状に折り返した折返し部28Aを有し、ワイヤーハーネス11のうち、レール20内に収容されない余長部は、折返し部28Aの内面に沿うように余長収容部材25内に収容可能とされる。
(スライダ30)
スライダ30は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール20の挿通孔21内をスライド可能となっており、図4,図5に示すように、挿通孔21に嵌め入れられる横長の長方形状の本体部31と、本体部31の上面から板状に上方に突出する取付部32とを有する。取付部32は、例えば、図示しないボルト等によりシート50の被取付部51に固定されて、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部32を被取付部51に取付けて固定することで、シート50のスライドに伴ってスライダ30がレール20内を摺動する。
(電線保持部材35)
電線保持部材35は、ワイヤーハーネス11の方向を変えるように案内するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、複数の電線12が挿通されて電線12の方向を変える電線案内部36と、電線案内部36の両側方に張り出す張出部37とを備えている。
電線案内部36は、角筒状であって、L字状に延びており、電線12の方向を直交する方向に変える。電線案内部36の前端部の開口は、外装体13の後端の開口端に連通するように、外装体13の後端部が電線案内部36の前端部に固定されている。
張出部37は、長方形の板状であって、スライダ30の前面に重なる大きさで形成されている。スライダ30の前面と電線保持部材35の背面との間は、例えば接着剤で固定される。電線保持部材35がスライダ30に固定されることで、ワイヤーハーネス11が電線保持部材35を介してスライダ30に連結されるため、ワイヤーハーネス11はスライダ30の移動に追従して移動する。
(ハーネス挿通部材40)
各ハーネス挿通部材40は、例えば合成樹脂製であって、図8,図9に示すように、別体の複数のユニット41A〜41Cを、いわゆるテレスコピック機構により相対的に移動可能に連結して構成されたものであり、複数のユニット41A〜41Cの相対的な移動により、前後方向(ワイヤーハーネス11に沿う方向)に伸縮可能とされている。
複数のユニット41A〜41Cは、共に、長方形の角筒状であって、第1ユニット41Aと、第1ユニット41Aよりも内径が大きく形成され、第1ユニット41Aに連結される第2ユニット41Bと、第2ユニット41Bよりも内径が大きく形成され、第2ユニット41Bに連結される第3ユニット41Cとを備えている。
第2ユニット41B及び第3ユニット41Cには、長手方向に延びる溝部44B,44Cが左右の両側面を貫通している。溝部44B,44Cは、両側面の前端及び後端を除いた全長に亘って延びており、溝部44Cの溝幅は溝部44Bの溝幅よりも大きい。 第1ユニット41Aには、前端部の左右の両側面に、外方に突出する係止突部42Aが形成されており、第2ユニット41B及び第3ユニット41Cの前端には、溝部44B,44Cの上下の溝壁間を連結する連結橋部45B,45Cが形成されている。係止突部42Aは、図13に示すように、長方形状の領域が一定の高さで段差状に突出している。図14,図15に示すように、連結橋部45B,45Cの内面には係止突部42A及び連結橋部45Bを挿通可能な凹部が形成されている。図13,図14に示すように、第1ユニット41A及び第2ユニット41Bの後端部には、外方に張り出すフランジ部43A,43Bがそれぞれ形成されている。
フランジ部43A,43Bは、第1ユニット41A及び第2ユニット41Bの後端の全周に形成されており、前方側のユニット41B,41Cの後端に当接することで、後方側のユニット41A,41Bの前方への移動が規制される。図7に示すように、第3ユニット41Cの底面(下面)には、ガイド凸部46が下方に突出して形成されている。ガイド凸部46が余長収容部材25のガイド溝27に挿通されることで、第3ユニット41Cの移動方向が案内される。また、ガイド溝27の前端にガイド凸部46が係止されることで、第3ユニット41の前側への移動が規制され、3ユニット41の前端位置が決められるとともに、ガイド溝27の後端にガイド凸部46が係止されることで、3ユニット41の後端位置が決められる。3ユニット41が前端位置にあるときには、ユニット41A〜41Cは、重なった状態でほぼ全体が余長収容部材25内に配されている。
次に、シート50のスライドの際におけるワイヤーハーネス配索装置10の動作について説明する。
シート50が後方側にあるときには、図2に示すように、ワイヤーハーネス11は、複数のユニット41A〜41Cが前後に連なった各ユニット41A〜41Cの中に保持されるため、配策経路のずれが複数のユニット41A〜41Cによって規制されている。この状態からユーザがシート50を前方側にスライドさせると、スライダ30がワイヤーハーネス11と共に前方に移動(摺動)し、後端の第1ユニット41Aが電線保持部材35に押されて前方に移動する。
一方、第2ユニット41Bについては、第1ユニット41Aによっては付勢されず移動しないため、第1ユニット41Aが第2ユニット41Bの内側に挿通されて重なっていく。第2ユニット41Bの全体が第1ユニット41Aに重なった状態で更にスライダ30が前方に移動すると、今度は、第2ユニット41Bの後端が第1ユニット41Aのフランジ部43Aによって前方側に付勢されて第1ユニット41Aと共に前方に移動する。一方、第3ユニット41Cについては、第1ユニット41A及び第2ユニット41Bから付勢されず移動しないため、第1ユニット41A及び第2ユニット41Bが第3ユニット41Cの内側に挿通されて重なっていき、第1ユニット41A,第2ユニット41B及び第3ユニット41Cがレール20の端部側で重なった状態となる。更にスライダ30が前方に移動すると、第3ユニット41Cの後端が第2ユニット41Bのフランジ部43Bによって前方側に付勢されて第1ユニット41A,第2ユニット41B及び第3ユニット41Cが重なった状態のままで、3ユニット41のガイド凸部46がガイド溝27により案内されつつ、第1ユニット41A,第2ユニット41B及び第3ユニット41Cの全体が前方に移動する。そして、第1ユニット41A,第2ユニット41B及び第3ユニット41Cがレール20の前方の余長収容部材25に配される(図5の状態)。
この状態からユーザがシート50を後方側にスライドさせると、スライダ30がワイヤーハーネス11と共に後方に移動(摺動)する。スライダ30が後方に移動するときは、上記とは反対に、ます3ユニット41のガイド凸部46がガイド溝27により案内されつつ、第1ユニット41A,第2ユニット41B及び第3ユニット41Cの全体が後方に移動してレール20に収容される。次に、第1ユニット41A及び第2ユニット41Bが後方に移動して連結橋部45Bが溝部44Cの後端に係止して第2ユニット41Bの後方への移動が規制された後に、第1ユニット41Aが後方に移動して係止突部42Aが溝部44Cの後端に係止して第2ユニット41Bの後方への移動が規制される(図2の状態)。
本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態によれば、ワイヤーハーネス配索装置10のハーネス挿通部材40により、レール20内のワイヤーハーネス11の配索経路が位置ずれしないように規制することができる。また、ワイヤーハーネス11がハーネス挿通部材40に挿通されることで、ワイヤーハーネス11の外装体13がレール20の内面に擦れて損傷することを抑制できるため、レール20内のワイヤーハーネス11を保護することができる。ここで、レール20内におけるスライダ30の移動ルートにハーネス挿通部材40を配すると、スライダ30が移動した際に、ハーネス挿通部材40がスライダ30の障害物となることが懸念される。本実施形態によれば、ハーネス挿通部材40は、複数のユニット41A〜41Cを相対的に移動可能に連結して構成され、スライダ30の移動に応じた複数のユニット41A〜41Cの相対的な移動により、スライダ30の離間や接近に応じてハーネス挿通部材40の長さ(ワイヤーハーネス11に沿う方向の長さ)を伸縮させることができる。これにより、ハーネス挿通部材40がスライダ30の移動の障害物となることを防止しつつ、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制することができる。
また、ハーネス挿通部材40をスライダ30の移動ルートに配置するので、レール20の大型化を抑制することができる。
また、ワイヤーハーネス11の余長部が収容される余長収容部材25がレール20に連なる位置に配置されており、ハーネス挿通部材40は、余長収容部材25に収容可能とされている。
このようにすれば、余長収容部材25内におけるワイヤーハーネス11の配索経路をハーネス挿通部材40によって規制することができる。
また、余長収容部材25の底板26は、第3ユニット41C(複数のユニットのうちの少なくとも1つのユニット)の移動方向を案内するガイド溝27(ガイド部)を備える。
このようにすれば、ガイド溝27(ガイド部)により、第3ユニット41Cが余長収容部材25まで移動した場合における第3ユニット41Cの移動方向を案内することができる。
また、ハーネス挿通部材40は、スライダ30に付勢されることにより伸縮する。
ハーネス挿通部材40を伸縮させる構成としては、例えば、スライダ30の接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材40を伸縮させることも可能であるが、本実施形態のように、ハーネス挿通部材40がスライダ30に付勢されることにより伸縮するようにすれば、ハーネス挿通部材40を伸縮させる構成を簡素化することが可能になる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術的範囲に含まれる。
(1)ユニット41A〜41Cの数は、上記実施形態の3つに限られず、2つ又は4つ以上としてもよい。
(2)ユニット41A〜41Cは、ワイヤーハーネス11を筒状に包囲する形状としたが、これに限られない。例えば、ユニット41A〜41Cの上方側の面が開放された形状であってもよい。
(3)上記実施形態では、スライダ30がハーネス挿通部材40を前方又は後方に付勢して伸縮させる構成としたが、これに限られない。例えば、スライダ30の接近を検知するセンサを設けるとともに、ハーネス挿通部材40を駆動装置で伸縮可能とし、センサの信号に応じて駆動装置を駆動させてハーネス挿通部材40を伸縮させるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、スライダ30が電線保持部材35を介してハーネス挿通部材40を付勢する構成としたが、これに限られず、スライダ30が直接、ハーネス挿通部材40を付勢するようにしてもよい。
(5)ワイヤーハーネス11を構成する電線12の本数は、上記実施形態の本数に限られず、種々の本数に変更することができる。例えば、一本の電線12でワイヤーハーネスを構成してもよい。また、電線12を保護する外装体13についても上記実施形態の形状に限られず、種々に変更することができる。また、外装体13を用いず、電線12のみでワイヤーハーネスを構成してもよい。
(6)スライダ30は、スライド対象物としてのシート50に固定されることとしたが、これに限られない。例えば、スライドドアをスライド対象物としてスライドドアにスライダ30が固定されるようにしてもよい。
(7)スライダ30の構成は、上記実施形態の構成に限られない。例えば、スライダ30に、レール20の内面に当接して回転するローラを設けることによりスライダ30がレール20内を摺動するようにしてもよい。また、取付部32をレール20の外側に設けたが、これに限られず、例えば、レール20内におけるスライダ30の内部に取付部32を設けてもよい。
(8)第3ユニット41Cのガイド凸部46が余長収容部材25のガイド溝27に挿通されることで第3ユニット41Cが案内されることとしたが、これに限られず、例えば、第3ユニット41Cに凹部を設け、余長収容部材25の凸部に挿通されることで第3ユニット41Cが案内されるようにしてもよい。また、第3ユニット41Cに限られず、他のユニット41A,41Bが余長収容部材のガイド部によって案内されるようにしてもよい。
10: ワイヤーハーネス配索装置
11: ワイヤーハーネス
12: 電線
13: 外装体
20: レール
25: 余長収容部材
27: ガイド溝(ガイド部)
30: スライダ
35: 電線保持部材
40: ハーネス挿通部材
41A: 第1ユニット
41B: 第2ユニット
41C: 第3ユニット
42A,42B: 係止突部
43A,43B: フランジ部
44B,44C: 溝部
46: ガイド凸部
50: シート

Claims (5)

  1. レールと、
    前記レールにスライド可能に配されたスライダと、
    前記レール内に配索され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、
    前記レール内における前記スライダの移動ルートに配され、前記ワイヤーハーネスが挿通されることで前記ワイヤーハーネスの配索経路を規制するハーネス挿通部材と、を備え、
    前記ハーネス挿通部材は、複数のユニットを相対的に移動可能に連結して構成され、前記スライダの移動に応じた前記複数のユニットの相対的な移動により前記ワイヤーハーネスに沿う方向の長さが伸縮可能とされている、ワイヤーハーネス配索装置。
  2. 前記ワイヤーハーネスの余長部が収容される余長収容部材が前記レールに連なる位置に配置されており、前記ハーネス挿通部材は、前記余長収容部材に収容可能とされている請求項1に記載のワイヤーハーネス配索装置。
  3. 前記余長収容部材の底板は、前記複数のユニットのうちの少なくとも1つのユニットの移動方向を案内するガイド部を備える請求項2に記載のワイヤーハーネス配索装置。
  4. 前記ハーネス挿通部材は、前記スライダに付勢されることにより、前記ワイヤーハーネスに沿う方向の長さが伸縮する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス配索装置。
  5. 前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス配索装置。
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