JP2017093016A - ワイヤーハーネス配索装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスの配索経路を規制する。【解決手段】ワイヤーハーネス配索装置10は、レール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、レール20内に配索され、スライダ30に連結されたワイヤーハーネス11と、レール20内におけるスライダ30の移動ルートに配され、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制するハーネス規制部材40と、を備え、ハーネス規制部材40は、スライダ30が接近する方向に移動した際にはスライダ30の移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる。【選択図】図3
Description
本明細書では、ワイヤーハーネスを配索する技術を開示する。
従来、自動車等の車両にはスライド可能なシートが備えられているが、このシートには電動リクライニング装置やシートヒータなどの電装品が装備されている。これらの電装品と車体側の機器等との間を接続するワイヤーハーネスは、シートと車体との間でシートのスライドに追従する必要があるため、シートと車体との間にはワイヤーハーネスの余長を吸収する構成が備えられている。特許文献1では、シート下のシートレール内を仕切った側部空間にシート脚部及びプロテクタで外装されたワイヤーハーネスがスライド自在に収容されている。シートレールの側部に隣接した位置には余長吸収ボックスが配置されており、シート脚部がスライドした際のワイヤーハーネスの余長部は余長吸収ボックスに収容される。
ところで、シートをスライドさせるためのレール内にワイヤーハーネスを配索する構成では、レール内のワイヤーハーネスが所定の配索経路から外れると、シートのスライドの際に、ワイヤーハーネスの余長部が余長吸収ボックスに適切に収容されず、円滑なシートのスライドに支障が生じることが懸念される。特許文献1では、シートレールに側部空間を形成することでシートレール内におけるワイヤーハーネスの配索経路を規制しているが、シートレールに側部空間を形成すると、シートレールの内部形状が複雑になるとともに、シートレール内の空間を効率的に利用することができないという問題がある。
本明細書に記載された技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することを目的とする。
本明細書に記載されたワイヤーハーネス配索装置は、レールと、前記レールにスライド可能に配されたスライダと、前記レール内に配索され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、前記レール内における前記スライダの移動ルートに配され、前記ワイヤーハーネスの配索経路を規制するハーネス規制部材と、を備え、前記ハーネス規制部材は、前記スライダが接近する方向に移動した際には前記スライダの移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる。
上記構成によれば、ハーネス規制部材により、レール内のワイヤーハーネスの配索経路を規制することができるとともに、ワイヤーハーネスがレールの内面に擦れて損傷することを抑制できるため、レール内のワイヤーハーネスを保護することができる。また、上記構成によれば、ハーネス規制部材は、スライダが接近する方向に移動した際にはスライダの移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる。これにより、ハーネス規制部材がスライダの移動の障害物となることを防止することができる。
また、ハーネス規制部材をスライダの移動ルートに配置するので、レールの大型化を抑制することができる。また、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することで、ワイヤーハーネスの振動による異音を抑制することができる。
また、ハーネス規制部材をスライダの移動ルートに配置するので、レールの大型化を抑制することができる。また、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することで、ワイヤーハーネスの振動による異音を抑制することができる。
本明細書に記載された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記弾性材は、前記ワイヤーハーネスが挿通されるハーネス挿通孔が貫通形成されている。
このようにすれば、ワイヤーハーネスがハーネス挿通孔に挿通されることで、ワイヤーハーネスの外周の全周を保護することが可能になる。
前記弾性材は、前記ワイヤーハーネスが挿通されるハーネス挿通孔が貫通形成されている。
このようにすれば、ワイヤーハーネスがハーネス挿通孔に挿通されることで、ワイヤーハーネスの外周の全周を保護することが可能になる。
前記ハーネス規制部材の一端側を前記レールに対して固定する第1固定部と、前記ハーネス規制部材の他端側を前記スライダに対して固定する第2固定部と、を備える。
このようにすれば、ハーネス規制部材をスライダの移動に追従させて弾性変形させることができる。
このようにすれば、ハーネス規制部材をスライダの移動に追従させて弾性変形させることができる。
前記ハーネス規制部材は、前記スライダに付勢されることにより収縮する。
ハーネス規制部材を収縮させる構成としては、例えば、スライダの接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材を収縮させることも可能であるが、本構成のように、ハーネス規制部材がスライダに付勢されることにより収縮するようにすれば、ハーネス規制部材を収縮させる構成を簡素化することが可能になる。
ハーネス規制部材を収縮させる構成としては、例えば、スライダの接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材を収縮させることも可能であるが、本構成のように、ハーネス規制部材がスライダに付勢されることにより収縮するようにすれば、ハーネス規制部材を収縮させる構成を簡素化することが可能になる。
前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている。
本明細書に記載された技術によれば、ワイヤーハーネスの配索経路を規制することができる。
<実施形態1>
実施形態1について、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態のワイヤーハーネス配索装置10は、自動車等の車両の車体とシート50との間にワイヤーハーネス11を配索するものである。以下では、図1のX方向を右方、Y方向を上方、Z方向を前方として説明する。
実施形態1について、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態のワイヤーハーネス配索装置10は、自動車等の車両の車体とシート50との間にワイヤーハーネス11を配索するものである。以下では、図1のX方向を右方、Y方向を上方、Z方向を前方として説明する。
シート50は、図1に示すように、車体の乗員室の床上にボルト締結等によって固定されたレール20に対して前後方向にスライド可能とされている。シート50には、例えば、電動リクライニング装置、シートヒータ、乗員の着座の有無を検出するセンサ、シートベルトの装着の有無を検出するセンサなどの各種電装品が備えられている。シート50の下部には、レール20内のスライダ30に取付けられる被取付部51が備えられている。
(ワイヤーハーネス配索装置10)
ワイヤーハーネス配索装置10は、図2,図3に示すように、レール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、レール20内に配索されるワイヤーハーネス11と、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制するハーネス規制部材40とを備えている。
ワイヤーハーネス配索装置10は、図2,図3に示すように、レール20と、レール20にスライド可能に配されたスライダ30と、レール20内に配索されるワイヤーハーネス11と、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制するハーネス規制部材40とを備えている。
(ワイヤーハーネス11)
ワイヤーハーネス11は、レール20内及びレール20に連なる余長収容部材25内を移動可能とされており、図3に示すように、複数本(本実施形態では4本)の電線12と、複数本の電線12を一括して覆う筒状の外装体13とを備えている。各電線12は、金属製の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線であり、シート50に備えられた各種電装品に接続されるとともに、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。電線12を介して車体側の機器とシート50の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。
ワイヤーハーネス11は、レール20内及びレール20に連なる余長収容部材25内を移動可能とされており、図3に示すように、複数本(本実施形態では4本)の電線12と、複数本の電線12を一括して覆う筒状の外装体13とを備えている。各電線12は、金属製の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線であり、シート50に備えられた各種電装品に接続されるとともに、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。電線12を介して車体側の機器とシート50の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。
外装体13は、例えば絶縁性の合成樹脂製であって、電線12に沿って帯状に延びている。外装体13は、多数のスリット状の切り込みを形成することで、外装体13の配索経路を曲げることが可能となっている。これにより、ワイヤーハーネス11は余長収容部材25内で配索経路を左右方向の一方側に向けてU字状に折り返すように湾曲させることができる。
(レール20)
レール20は、例えばアルミニウム、鉄等の金属製であって、各シート50に対して床上に一対設けられている。各レール20は、前後方向に直線状に延びており、スライダ30が挿通される挿通孔21が前後方向に貫通している。挿通孔21は、スライダ30の断面形状に応じた長方形状とされている。レール20の上部には、挿通孔21と外部とを連通する通し溝22が形成されている。レール20の前方及び側方に隣接する位置には、図2に示すように、余長収容部材25が装着されている。
レール20は、例えばアルミニウム、鉄等の金属製であって、各シート50に対して床上に一対設けられている。各レール20は、前後方向に直線状に延びており、スライダ30が挿通される挿通孔21が前後方向に貫通している。挿通孔21は、スライダ30の断面形状に応じた長方形状とされている。レール20の上部には、挿通孔21と外部とを連通する通し溝22が形成されている。レール20の前方及び側方に隣接する位置には、図2に示すように、余長収容部材25が装着されている。
(余長収容部材25)
余長収容部材25は、図4に示すように、平板状の底板26と、底板26から起立する起立壁27とを備え、レール20の前方に隣接する位置は、レール20に連なる連結部28とされている。連結部28は、挿通孔21に連なる溝状のハーネス通し部25Aを有する。起立壁27は、U字状に湾曲した一対の曲げ部27Aを有し、ワイヤーハーネス11のうち、レール20内に収容されない余長部は、曲げ部27Aに摺接することでワイヤーハーネス11の配索方向が曲げられてレール20の側方の余長収容部材25に収容される。
余長収容部材25は、図4に示すように、平板状の底板26と、底板26から起立する起立壁27とを備え、レール20の前方に隣接する位置は、レール20に連なる連結部28とされている。連結部28は、挿通孔21に連なる溝状のハーネス通し部25Aを有する。起立壁27は、U字状に湾曲した一対の曲げ部27Aを有し、ワイヤーハーネス11のうち、レール20内に収容されない余長部は、曲げ部27Aに摺接することでワイヤーハーネス11の配索方向が曲げられてレール20の側方の余長収容部材25に収容される。
連結部28の後端部には、ハーネス規制部材40の前端を固定する第1固定部29が形成されている。第1固定部29は、左右一対設けられ、先端部がハーネス規制部材40の内部に進入してハーネス規制部材40の前端部を係止する。
(スライダ30)
スライダ30は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール20の挿通孔21内をスライド可能となっており、挿通孔21に嵌め入れられる横長の長方形状の本体部31と、本体部31の上面から板状に上方に突出する取付部32とを有する。取付部32は、例えば、図示しないボルト等によりシート50の被取付部51に固定されて、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部32を被取付部51に取付けて固定することで、シート50のスライドに伴ってスライダ30がレール20内を摺動する。
スライダ30は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール20の挿通孔21内をスライド可能となっており、挿通孔21に嵌め入れられる横長の長方形状の本体部31と、本体部31の上面から板状に上方に突出する取付部32とを有する。取付部32は、例えば、図示しないボルト等によりシート50の被取付部51に固定されて、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部32を被取付部51に取付けて固定することで、シート50のスライドに伴ってスライダ30がレール20内を摺動する。
(電線保持部材35)
電線保持部材35は、ワイヤーハーネス11の方向を変えるように案内するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、図6に示すように、複数の電線12が挿通されて電線12の方向を変える電線案内部36と、電線案内部36の両側方に張り出す張出部37とを備えている。
電線保持部材35は、ワイヤーハーネス11の方向を変えるように案内するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、図6に示すように、複数の電線12が挿通されて電線12の方向を変える電線案内部36と、電線案内部36の両側方に張り出す張出部37とを備えている。
電線案内部36は、角筒状であって、L字状に延びており、ワイヤーハーネス11の方向を直交する方向に変える。電線案内部36の前端部は、外装体13の後端部に、例えば、ネジ留めや接着剤等の公知の固定手段により固定されている。張出部37は、板状であって、スライダ30の前面に重なる長方形状の平板部38と、平板部38の端部から曲げられ、ハーネス規制部材40に固定される第2固定部39とを備えている。
第2固定部39は、平板部38の端部から前方に直角に屈曲され、その先端側が内方側に湾曲して先端部が平板部38とほぼ平行に延びている。スライダ30の前面と電線保持部材35の背面との間は、例えば接着剤で固定される。電線保持部材35がスライダ30に固定されることで、ワイヤーハーネス11が電線保持部材35を介してスライダ30に連結されるため、ワイヤーハーネス11はスライダ30の移動に追従して移動する。
(ハーネス規制部材40)
ハーネス規制部材40は、ハーネス規制部材40は、弾性変形可能な弾性材からなり、外形が前後方向に長い直方体状であって、図4,図5に示すように、スライダ30の前進(接近する方向への移動)により前後方向の長さ(大きさ)が収縮し、スライダ30の後退(離間する方向への移動)により前後方向の長さ(大きさ)が膨張して復元する。ハーネス規制部材40としては、例えば、スポンジ、ゴム等を用いることができる。スポンジとしては、例えば、ポリウレタン等の合成樹脂を発泡成形したものとすることができる。ゴムとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム等を用いることができる。また、ゴムに発泡剤、軟化剤などを練り込み加硫したゴムスポンジとすることもできる。
ハーネス規制部材40は、ハーネス規制部材40は、弾性変形可能な弾性材からなり、外形が前後方向に長い直方体状であって、図4,図5に示すように、スライダ30の前進(接近する方向への移動)により前後方向の長さ(大きさ)が収縮し、スライダ30の後退(離間する方向への移動)により前後方向の長さ(大きさ)が膨張して復元する。ハーネス規制部材40としては、例えば、スポンジ、ゴム等を用いることができる。スポンジとしては、例えば、ポリウレタン等の合成樹脂を発泡成形したものとすることができる。ゴムとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム等を用いることができる。また、ゴムに発泡剤、軟化剤などを練り込み加硫したゴムスポンジとすることもできる。
ハーネス規制部材40は、図3に示すように、ワイヤーハーネス11が挿通されるハーネス挿通孔41が前後方向に貫通形成されている。ハーネス挿通孔41は、外装体13の外形に応じた長方形状であって、ハーネス規制部材40の中心部を通る位置に形成されており、外装体13の外面とハーネス挿通孔41の内面との間には隙間が形成されている。ハーネス挿通孔41により、ワイヤーハーネス11の配索経路が前後方向となるように保持されている。なお、図3では、ハーネス規制部材40は、挿通孔21の孔壁やハーネス挿通孔41の孔壁に当接していないが、挿通孔21の孔壁やハーネス挿通孔41の孔壁に当接するようにしてもよい。
ハーネス規制部材40の前端部には、図4に示すように、第1固定部29が係止され、後端部には、第2固定部39が係止されている。この第1固定部29及び第2固定部39の係止は、予めハーネス規制部材40に係止凹部を形成して係止凹部に第1固定部29及び第2固定部39を挿入するようにしてもよいが、これに限られず、第1固定部29及び第2固定部39をハーネス規制部材40に突き刺して係止するようにしてもよい
次に、シート50のスライドの際におけるワイヤーハーネス配索装置10の動作について説明する。
シート50が後退した位置(図4)にあるときには、ワイヤーハーネス11は、ハーネス規制部材40の中に保持されるため、ハーネス規制部材40によって、ワイヤーハーネス11が保護されるとともに、配策経路のずれが複数のハーネス規制部材40によって規制されている。この状態からユーザがシート50を前方側にスライドさせると、スライダ30がワイヤーハーネス11と共に前方に移動(摺動)し、ハーネス規制部材40が電線保持部材35を介してスライダ30に付勢されて前後方向の大きさが弾性収縮する(図5)。このとき、ハーネス規制部材40の前端の位置はレール20に固定されているため変わらず、ハーネス規制部材40の後端の位置はスライダ30とともに前方に移動する。
シート50が後退した位置(図4)にあるときには、ワイヤーハーネス11は、ハーネス規制部材40の中に保持されるため、ハーネス規制部材40によって、ワイヤーハーネス11が保護されるとともに、配策経路のずれが複数のハーネス規制部材40によって規制されている。この状態からユーザがシート50を前方側にスライドさせると、スライダ30がワイヤーハーネス11と共に前方に移動(摺動)し、ハーネス規制部材40が電線保持部材35を介してスライダ30に付勢されて前後方向の大きさが弾性収縮する(図5)。このとき、ハーネス規制部材40の前端の位置はレール20に固定されているため変わらず、ハーネス規制部材40の後端の位置はスライダ30とともに前方に移動する。
この状態からユーザがシート50を後方側にスライドさせると、ハーネス規制部材40の前端の位置はレール20に固定されているため変わらず、後端の位置がスライダ30とともに後方に移動するとともに、ハーネス規制部材40が弾性反発力を生じさせつつ元の大きさに復元する。
本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態によれば、ワイヤーハーネス配索装置10のハーネス規制部材40により、レール20内のワイヤーハーネス11の配索経路が位置ずれしないように規制することができる。また、ワイヤーハーネス11がレール20の内面に擦れて損傷することを抑制できるため、レール20内のワイヤーハーネス11を保護することができる。ここで、レール20内におけるスライダ30の移動ルートにハーネス規制部材40を配すると、スライダ30が移動した際に、ハーネス規制部材40がスライダ30の障害物となることが懸念される。上記実施形態によれば、ハーネス規制部材40は、スライダ30が接近する方向に移動した際にはスライダ30の移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる。これにより、ハーネス規制部材40がスライダ30の移動の障害物となることを防止しつつ、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制することができる。
また、ハーネス規制部材40をスライダ30の移動ルートに配置するので、レール20の大型化を抑制することができる。また、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制することで、ワイヤーハーネス11の振動による異音を抑制することができる。
本実施形態によれば、ワイヤーハーネス配索装置10のハーネス規制部材40により、レール20内のワイヤーハーネス11の配索経路が位置ずれしないように規制することができる。また、ワイヤーハーネス11がレール20の内面に擦れて損傷することを抑制できるため、レール20内のワイヤーハーネス11を保護することができる。ここで、レール20内におけるスライダ30の移動ルートにハーネス規制部材40を配すると、スライダ30が移動した際に、ハーネス規制部材40がスライダ30の障害物となることが懸念される。上記実施形態によれば、ハーネス規制部材40は、スライダ30が接近する方向に移動した際にはスライダ30の移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる。これにより、ハーネス規制部材40がスライダ30の移動の障害物となることを防止しつつ、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制することができる。
また、ハーネス規制部材40をスライダ30の移動ルートに配置するので、レール20の大型化を抑制することができる。また、ワイヤーハーネス11の配索経路を規制することで、ワイヤーハーネス11の振動による異音を抑制することができる。
また、弾性材は、ワイヤーハーネス11が挿通されるハーネス挿通孔41が貫通形成されている。
このようにすれば、ワイヤーハーネス11がハーネス挿通孔41に挿通されることで、ワイヤーハーネス11の外周の全周を保護することができる。
このようにすれば、ワイヤーハーネス11がハーネス挿通孔41に挿通されることで、ワイヤーハーネス11の外周の全周を保護することができる。
また、ハーネス規制部材40の一端側をレール20に対して固定する第1固定部29と、ハーネス規制部材40の他端側をスライダ30に対して固定する第2固定部39と、を備える。
このようにすれば、ハーネス規制部材40をスライダ30の移動に追従させて弾性変形させることができる。
このようにすれば、ハーネス規制部材40をスライダ30の移動に追従させて弾性変形させることができる。
また、ハーネス規制部材40は、スライダ30に付勢されることにより収縮する。
ハーネス規制部材40を収縮させる構成としては、例えば、スライダ30の接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材を収縮させることも可能であるが、本実施形態のように、ハーネス規制部材40がスライダ30に付勢されることにより収縮するようにすれば、ハーネス規制部材40を収縮させる構成を簡素化することが可能になる。
ハーネス規制部材40を収縮させる構成としては、例えば、スライダ30の接近をセンサで検知して、駆動装置等でハーネス挿通部材を収縮させることも可能であるが、本実施形態のように、ハーネス規制部材40がスライダ30に付勢されることにより収縮するようにすれば、ハーネス規制部材40を収縮させる構成を簡素化することが可能になる。
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハーネス規制部材40は、ワイヤーハーネス11を包囲する形状としたが、これに限られない。例えば、ハーネス規制部材40の上方側の面が開放された形状としてもよい。また、例えば、1又は複数の長尺の弾性材からなるハーネス規制部材をワイヤーハーネス11に沿うように配置し、スライダ30の接近に応じて収縮させるようにしてもよい。
本明細書に記載された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ハーネス規制部材40は、ワイヤーハーネス11を包囲する形状としたが、これに限られない。例えば、ハーネス規制部材40の上方側の面が開放された形状としてもよい。また、例えば、1又は複数の長尺の弾性材からなるハーネス規制部材をワイヤーハーネス11に沿うように配置し、スライダ30の接近に応じて収縮させるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、ハーネス規制部材40を第1固定部29及び第2固定部39で固定する構成としたが、これに限られない。例えば、ハーネス規制部材40がレール20やスライダ30に対して固定されない構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、スライダ30がハーネス規制部材40を付勢する構成としたが、これに限られない。例えば、スライダ30が接近する方向の移動を検知するセンサを設けるとともに、ハーネス規制部材40を駆動装置で圧縮可能とし、センサの信号に応じて駆動装置を駆動させてハーネス規制部材40を圧縮するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、スライダ30が電線保持部材35を介してハーネス規制部材40を付勢する構成としたが、これに限られず、スライダ30が直接、ハーネス規制部材40を付勢するようにしてもよい。
(5)ワイヤーハーネス11を構成する電線12の本数は、上記実施形態の本数に限られず、種々の本数に変更することができる。例えば、一本の電線12でワイヤーハーネス11を構成してもよい。また、電線12を保護する外装体13についても上記実施形態の形状に限られず、種々に変更することができる。また、外装体13を用いず、電線12のみでワイヤーハーネスを構成してもよい。
(6)スライダ30は、スライド対象物としてのシート50に固定されることとしたが、これに限られない。例えば、スライドドアをスライド対象物としてスライドドアに対してスライダ30が固定されるようにしてもよい。
(7)スライダ30の構成は、上記実施形態の構成に限られない。例えば、スライダ30に、レール20の内面に当接して回転するローラを設けることによりスライダ30がレール20内を摺動するようにしてもよい。また、取付部32をレール20の外側に設けたが、これに限られず、例えば、レール20内におけるスライダ30の内部に取付部を設けてもよい。
10: ワイヤーハーネス配索装置
11: ワイヤーハーネス
20: レール
25: 余長収容部材
29: 第1固定部
30: スライダ
35: 電線保持部材
36: 電線案内部
39: 第2固定部
40: ハーネス規制部材
41: ハーネス挿通孔
50: シート
11: ワイヤーハーネス
20: レール
25: 余長収容部材
29: 第1固定部
30: スライダ
35: 電線保持部材
36: 電線案内部
39: 第2固定部
40: ハーネス規制部材
41: ハーネス挿通孔
50: シート
Claims (5)
- レールと、
前記レールにスライド可能に配されたスライダと、
前記レール内に配索され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、
前記レール内における前記スライダの移動ルートに配され、前記ワイヤーハーネスの配索経路を規制するハーネス規制部材と、を備え、
前記ハーネス規制部材は、前記スライダが接近する方向に移動した際には前記スライダの移動を遮らない大きさに収縮可能な弾性材からなる、ワイヤーハーネス配索装置。 - 前記弾性材は、前記ワイヤーハーネスが挿通されるハーネス挿通孔が貫通形成されている請求項1に記載のワイヤーハーネス配索装置。
- 前記ハーネス規制部材の一端側を前記レールに対して固定する第1固定部と、
前記ハーネス規制部材の他端側を前記スライダに対して固定する第2固定部と、を備える請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス配索装置。 - 前記ハーネス規制部材は、前記スライダに付勢されることにより収縮する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス配索装置。
- 前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス配索装置。
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