JP2016219131A - スライド配線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーハーネスを収容するためのスペースを少なくする。【解決手段】スライド配線装置20は、レール30と、レール30にスライド可能に配されたスライダ42と、レール30の内部に導入され、スライダ42に連結されたワイヤーハーネス21A,21Bと、レール30内のワイヤーハーネス21A,21Bに電気的に接続され、スライダ42がスライドする方向に移動可能な移動端子52A,52Bと、を備え、移動端子52A,52Bは、スライダ42のスライドにより、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路40に接触状態で移動する。【選択図】図3
Description
本明細書では、スライド配線装置に関する技術を開示する。
従来、自動車には、スライド可能なシートが備えられており、このシートには電動リクライニング装置やシートヒータなどの電装品が装備されている。これらの電装品と車体側の機器等との間を接続するワイヤーハーネスは、シートと車体との間でシートのスライドに追従するため、シートと車体との間にワイヤーハーネスの余長を吸収する構成が備えられている。特許文献1では、シート下のシートレール内を仕切った側部空間にシート脚部及びプロテクタで外装されたワイヤーハーネスがスライド自在に収容されている。シートレールの側部に隣接した位置には余長吸収ボックスが配置されており、シート脚部がスライドした際のワイヤーハーネスの余長部は余長吸収ボックスに収容される。
ところで、シートのスライドに応じてワイヤーハーネスに余長部が生じる構成では、余長部を収容するスペースが必要になるため、車室内で利用可能なスペースが少なくなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ワイヤーハーネスを収容するためのスペースを少なくすることを目的とする。
本発明のスライド配線装置は、レールと、前記レールにスライド可能に配されたスライダと、前記レールの内部に導入され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、前記レール内の前記ワイヤーハーネスに電気的に接続され、前記スライダがスライドする方向に移動可能な移動端子と、を備え、前記移動端子は、前記スライダのスライドにより、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路に接触状態で移動する。
本構成によれば、スライダのスライドにより、スライダに連結されたワイヤーハーネスが移動するとともに、このワイヤーハーネスに電気的に接続された移動端子は、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路に接触状態で移動する。これにより、ワイヤーハーネスの位置がスライダのスライドに応じて移動した場合であっても、必ずしもワイヤーハーネスの余長部を生じさせないことが可能になるため、ワイヤーハーネスを収容するためのスペースを少なくすることが可能になる。また、余長部の長さに応じたワイヤーハーネスを用意しなくてもよいため、ワイヤーハーネスを短くすることができ、軽量化や製造コストの低減が可能になる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
・前記レールは、金属製であって、前記グランド側に電気的に接続されて前記導電路とされており、前記移動端子は、前記スライダのスライドにより、前記レールに接触状態で移動する。
このようにすれば、スライダをスライドさせるレールが導電路とされるため、レールとは別に導電路を設ける場合と比較して、構成を簡素化することができる。
・前記レールは、金属製であって、前記グランド側に電気的に接続されて前記導電路とされており、前記移動端子は、前記スライダのスライドにより、前記レールに接触状態で移動する。
このようにすれば、スライダをスライドさせるレールが導電路とされるため、レールとは別に導電路を設ける場合と比較して、構成を簡素化することができる。
・前記レールは、金属製であり、前記導電路は、前記レール内に設けられ、絶縁性の収容部材に収容されている。
このようにすれば、導電路が絶縁性の収容部材に収容されることで、導電路の短絡を防止することができる。
このようにすれば、導電路が絶縁性の収容部材に収容されることで、導電路の短絡を防止することができる。
・前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている。
本発明によれば、ワイヤーハーネスを収容するためのスペースを少なくすることが可能になる。
<実施形態1>
実施形態1について、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態のスライド配線装置20は、例えば自動車等の車両の車体とシート10との間の配線に用いることができる。以下では、図2のX方向を右方、Y方向を上方、Z方向を前方として説明する。
実施形態1について、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態のスライド配線装置20は、例えば自動車等の車両の車体とシート10との間の配線に用いることができる。以下では、図2のX方向を右方、Y方向を上方、Z方向を前方として説明する。
シート10は、図1に示すように、車体の乗員室の床上にボルト締結等によって固定されたレール30に対して前後方向にスライド可能とされている。シート10には、例えば、電動リクライニング装置、シートヒータ、乗員の着座の有無を検出するセンサ、シートベルトの装着の有無を検出するセンサなどの各種電装品が備えられている。シート10の下部には、レール30内のスライダ42に取付けられて固定される被取付部11が備えられている。
(スライド配線装置20)
スライド配線装置20は、図2,図3に示すように、複数のワイヤーハーネス21A,21Bと、レール30と、レール30内にスライド可能に配されたスライダ42と、各ワイヤーハーネス21A,21Bに電気的に接続された移動端子52A,52Bと、スライダ42の前端に固定され、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bを保護するプロテクタ45と、を備えている。
スライド配線装置20は、図2,図3に示すように、複数のワイヤーハーネス21A,21Bと、レール30と、レール30内にスライド可能に配されたスライダ42と、各ワイヤーハーネス21A,21Bに電気的に接続された移動端子52A,52Bと、スライダ42の前端に固定され、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bを保護するプロテクタ45と、を備えている。
(ワイヤーハーネス21A,21B)
ワイヤーハーネス21A,21Bは、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。このワイヤーハーネス21A,21Bを介して車体側の機器とシート10の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。レール30内に導入されるワイヤーハーネス21A,21Bは、左右一対並んで設けられており、それぞれ1又は複数の電線から構成される。各電線は、例えば金属素線が撚り合わされた撚り線や単芯線等の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線である。本実施形態では、一方のワイヤーハーネス21Aは、バッテリ等の電源側(+側)に接続され、ワイヤーハーネス21Bは、グランド側(−側)に接続される。
ワイヤーハーネス21A,21Bは、車体の床上(のマットやパネル等の下)や床下に配索されており、車体側ではECU(Electronic Control Unit)等の機器に接続されている。このワイヤーハーネス21A,21Bを介して車体側の機器とシート10の電装品との間の給電や信号の送受が行われる。レール30内に導入されるワイヤーハーネス21A,21Bは、左右一対並んで設けられており、それぞれ1又は複数の電線から構成される。各電線は、例えば金属素線が撚り合わされた撚り線や単芯線等の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線である。本実施形態では、一方のワイヤーハーネス21Aは、バッテリ等の電源側(+側)に接続され、ワイヤーハーネス21Bは、グランド側(−側)に接続される。
(レール30)
レール30は、例えば、スチール、アルミニウム等の金属(導電性の材料)からなり、各シート10に対して床上に一対設けられている。レール30は、例えば後端部に、車両のグランドに接続された電線W等が接続されることにより、レール30の全体がグランド電位とされている。各レール30は、前後方向に直線状に延びており、図3に示すように、水平方向に延びる底壁31と、底壁31の左右の端部から起立する一対の側壁32と、一対の側壁32の上端の間に隙間を空けて配される一対の上壁33と、を備えており、これらの内側の挿通孔34にスライダ42が前後方向に移動可能に挿通される。上壁33間の隙間は、スライダ42の取付部43が挿通される通し溝35とされている。
レール30は、例えば、スチール、アルミニウム等の金属(導電性の材料)からなり、各シート10に対して床上に一対設けられている。レール30は、例えば後端部に、車両のグランドに接続された電線W等が接続されることにより、レール30の全体がグランド電位とされている。各レール30は、前後方向に直線状に延びており、図3に示すように、水平方向に延びる底壁31と、底壁31の左右の端部から起立する一対の側壁32と、一対の側壁32の上端の間に隙間を空けて配される一対の上壁33と、を備えており、これらの内側の挿通孔34にスライダ42が前後方向に移動可能に挿通される。上壁33間の隙間は、スライダ42の取付部43が挿通される通し溝35とされている。
レール30の内部には、移動端子52A,52Bが前後方向に移動可能な側部通路35A,35Bが左右一対設けられている。側部通路35A,35Bは、共に、レール30の側壁32の内側から内方にL字状に突出し、水平方向に延びる板状の載置部36と、載置部36の内側の端部から起立する起立壁37とを有する。側部通路35A,35Bは、レール30の全長に設けられており、上方側が開放されている。
左側の側部通路35Aには、絶縁性の収容部材38が嵌め入れられている。収容部材38は、側部通路35Aの全長のうち、少なくとも移動端子52A,52Bが移動する範囲に設けられており、樋状であって、板状の底面部38Aの左右の両端部から一対の板状の側面部38Bが起立している。底面部38Aの上には、平板状の導電路40が載置されており、この導電路40は、収容部材38の長さに応じた長さで前後方向に帯状に延びている。導電路40は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属板材からなり、導電路40の後端部では、電源側(+側)に接続された図示しない電線の端末部に電気的に接続されている。
(スライダ42)
スライダ42は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール30の挿通孔34内のうち、側部通路35A,35Bの内部以外の全体に挿通されてスライド可能となっており、上部には、図2に示すように、通し溝35の上方に突出する取付部43が形成されている。取付部43は、図示しないボルト等によりシート10の被取付部11に固定され、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部43を被取付部11に固定することで、シート10のスライドに伴ってスライダ42がレール30内をスライドする。
スライダ42は、例えば、合成樹脂製又は金属製であって、レール30の挿通孔34内のうち、側部通路35A,35Bの内部以外の全体に挿通されてスライド可能となっており、上部には、図2に示すように、通し溝35の上方に突出する取付部43が形成されている。取付部43は、図示しないボルト等によりシート10の被取付部11に固定され、床上のマット等に形成された切り込みの間をスライドする。取付部43を被取付部11に固定することで、シート10のスライドに伴ってスライダ42がレール30内をスライドする。
(プロテクタ45)
プロテクタ45は、スライダ42の前端に接着剤等の固定手段により固定されてスライダ42と共に移動するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bを保持するプロテクタ本体46と、プロテクタ本体46の上部の開口を覆う蓋部56とを備える。蓋部56は、板状であって、例えば図示しない係止部がプロテクタ本体46に係止して閉じた状態に保持される。
プロテクタ45は、スライダ42の前端に接着剤等の固定手段により固定されてスライダ42と共に移動するものであり、絶縁性の合成樹脂製であって、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bを保持するプロテクタ本体46と、プロテクタ本体46の上部の開口を覆う蓋部56とを備える。蓋部56は、板状であって、例えば図示しない係止部がプロテクタ本体46に係止して閉じた状態に保持される。
プロテクタ本体46は、挿通孔34及びスライダ42の形状に応じた形状であって、下部には、図3に示すように、左右に板状に張り出す板状部45Aが側部通路35A,35Bと底壁31との間に挿通されている。プロテクタ本体46には、各ワイヤーハーネス21A,21Bが挿通される左右一対の挿通凹部47A,47Bが形成されている。挿通凹部47A,47Bは、上下方向にクランク状に延びており、左右方向に延びる平坦面48上に導電部材50が載置されている。
導電部材50は、L字状に屈曲された金属板材からなり、ワイヤーハーネス21A,21Bの端末部で露出した導体部が、例えば、ロウ材や半田等の固定部材Sによるロウ付け又は半田付けで接続される。導電部材50の下方に突出する下端部は、弾性部材51の一端側に溶接等により接続されている。弾性部材51の他端側は、移動端子52A,52Bの支持部材54に溶接等により接続されている。弾性部材51は、導電性を有し、例えばコイルばね等が用いられている。左側の挿通凹部47Aには、下方に延びた延出部49が形成されており、この延出部49の内側に移動端子52Aが配される。
一対の移動端子52A,52Bは、共に、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属製の導電ローラーであって、円柱状のローラ本体53と、ローラ本体53の軸部を回転可能に支持する支持部材54とを備えている。
一方の移動端子52Aは、一方の側部通路35A内に配されており、スライダ42のスライドによりローラ本体53が回転し、弾性部材51の弾性力で導電路40に接触する接触状態を維持しつつ、前後方向に移動する。他方の移動端子52Bは、他方の側部通路35B内に配されており、スライダ42のスライドによりローラ本体53が回転し、弾性部材51の弾性力で側部通路35Bの載置部36に接触した接触状態を維持しつつ前後方向に移動する。即ち、移動端子52B側については、導電路としてのレール30に電気的に接続された状態で移動する。
本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態によれば、スライダ42のスライドにより、スライダ42に連結されたワイヤーハーネス21A,21Bが移動することになるとともに、このワイヤーハーネス21A,21Bに電気的に接続された移動端子52A,52Bは、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路40又はレール30の側部通路35B(導電路)に接触状態で移動する。これにより、ワイヤーハーネス21A,21Bの位置がスライダ42のスライドに応じて移動した場合であっても、レール30の外にワイヤーハーネス21A,21Bの余長部が生じないため、ワイヤーハーネス21A,21B(の余長部)を収容するためのスペースを少なくすることが可能になる。また、余長部22の長さに応じた長さのワイヤーハーネス21A,21Bを用意しなくてもよいため、ワイヤーハーネス21A,21Bを短くすることができ、軽量化や製造コストの低減が可能になる。
本実施形態によれば、スライダ42のスライドにより、スライダ42に連結されたワイヤーハーネス21A,21Bが移動することになるとともに、このワイヤーハーネス21A,21Bに電気的に接続された移動端子52A,52Bは、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路40又はレール30の側部通路35B(導電路)に接触状態で移動する。これにより、ワイヤーハーネス21A,21Bの位置がスライダ42のスライドに応じて移動した場合であっても、レール30の外にワイヤーハーネス21A,21Bの余長部が生じないため、ワイヤーハーネス21A,21B(の余長部)を収容するためのスペースを少なくすることが可能になる。また、余長部22の長さに応じた長さのワイヤーハーネス21A,21Bを用意しなくてもよいため、ワイヤーハーネス21A,21Bを短くすることができ、軽量化や製造コストの低減が可能になる。
また、レール30は、金属製であって、グランド側に電気的に接続されて導電路40とされており、移動端子52Bは、スライダ42のスライドにより、レール30に接触状態で移動する。
このようにすれば、スライダ42をスライドさせるレール30が導電路40とされるため、レール30とは別に導電路40を設ける場合と比較して構成を簡素化することができる。
このようにすれば、スライダ42をスライドさせるレール30が導電路40とされるため、レール30とは別に導電路40を設ける場合と比較して構成を簡素化することができる。
また、レール30は、金属製であり、導電路40は、レール30内に設けられ、絶縁性の収容部材38に収容されている。
このようにすれば、導電路40が絶縁性の収容部材38に収容されることで、導電路の短絡を防止することができる。
このようにすれば、導電路40が絶縁性の収容部材38に収容されることで、導電路の短絡を防止することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図4から図6を参照して説明する。
実施形態2のスライド配線装置60は、レール30内の一方の側部通路35Aには、外装体62で外装されたワイヤーハーネス21Aが挿通されるものである。以下では、実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、実施形態2を図4から図6を参照して説明する。
実施形態2のスライド配線装置60は、レール30内の一方の側部通路35Aには、外装体62で外装されたワイヤーハーネス21Aが挿通されるものである。以下では、実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
プロテクタ63の前方に導出されるワイヤーハーネス21Aは、図5に示すように、複数(本実施形態では2本)の電線23と、複数の電線23を覆う外装体62とを備えて構成されている。各電線23は、例えば金属素線が撚り合わされた撚線や単芯線等の導体部が絶縁層で被覆された被覆電線である。プロテクタ63は、実施形態1のプロテクタ45とはワイヤーハーネス21Aが挿通される一方の挿通凹部47Aの下方に延出部61が延出されている点が異なる。延出部61は、ワイヤーハーネス21Aの向きを上下方向から前後方向に変えて前方に導出する。
外装体62は、例えば絶縁性の合成樹脂製であって、上下に並んだ複数の電線23を覆うように縦長の形状で帯状に延びており、各電線23を断面が矩形状の収容室64で仕切っている。外装体62は、多数のスリット状の切り込みを形成することで、左右方向の一方側にのみ湾曲させることが可能となっている。
レール30の前方及び側方に隣接する位置には、図6に示すように、余長吸収部材65が装着されている。余長吸収部材65は、U字状に折り返した折返し部66と、収容ボックス67とを有する。折返し部66は、一対の壁部66Aが起立しており、一対の壁部66A間にワイヤーハーネス21Aが挿通される。シート10の前方へのスライドに伴って、ワイヤーハーネス21Aが移動し、ワイヤーハーネス21Aのうち、レール30内に収容されない余長部22が折返し部66を通って収容ボックス67に収容される。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図7及び図8を参照して説明する。
実施形態1では、グランド側の移動端子52Bは、レール30に接触していたが、実施形態3のスライド配線装置70は、移動端子52Bは、電源側の移動端子52Aと同様にレール30に対して絶縁されているものである。以下では、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、実施形態3を図7及び図8を参照して説明する。
実施形態1では、グランド側の移動端子52Bは、レール30に接触していたが、実施形態3のスライド配線装置70は、移動端子52Bは、電源側の移動端子52Aと同様にレール30に対して絶縁されているものである。以下では、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
スライド配線装置70の側部通路35Bには、図8に示すように、絶縁性の収容部材38と、収容部材38の底面部38Aの上に載置される導電路71とが配されている。導電路71は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属板材からなり、導電路71の後端部は、グランド側に接続された図示しない電線(−側)の端末部に接続されている。この実施形態3では、レール30は、グランド電位に接続されていないが、レール30をグランド電位に接続してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、移動端子52A,52Bは、導電ローラーとしたが、これに限られない。例えば、回転せずに導電路に摺動して接触状態を維持するものでもよい。また、移動端子自体を弾性片として導電路に弾性接触させて接触状態を維持するものとしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、移動端子52A,52Bは、導電ローラーとしたが、これに限られない。例えば、回転せずに導電路に摺動して接触状態を維持するものでもよい。また、移動端子自体を弾性片として導電路に弾性接触させて接触状態を維持するものとしてもよい。
(2)ワイヤーハーネス21A,21Bは、導電部材50を介して移動端子52A,52Bに接続されていたが、これに限られず、例えば、ワイヤーハーネス21A,21Bが直接、移動端子52A,52Bに接続されていてもよい。
(3)プロテクタ45は、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bを保護するものとしたが、これに限られず、例えば、ワイヤーハーネス21A,21B及び移動端子52A,52Bの一方のみをプロテクタが保護するようにしてもよい。また、プロテクタ45を備えずにスライド配線装置を構成してもよい。
(4)スライダ42は、スライド対象物としてのシート10に固定されることとしたが、これに限られない。例えば、スライドドアをスライド対象物としてスライドドアにスライダ42が固定されるようにしてもよい。
(5)実施形態1,2では、レール30の後端部がグランドに接続されることとしたが、レール30がグランド電位とされるのであれば、レール30のどの部分をグランドに接続してもよい。
20,60,70: スライド配線装置
21A,21B: ワイヤーハーネス
30: レール
35A,35B: 側部通路
38: 収容部材
40,71: 導電路
42: スライダ
45,63: プロテクタ
47A,47B: 挿通凹部
50: 導電部材
51: 弾性部材
52A,52B: 移動端子
21A,21B: ワイヤーハーネス
30: レール
35A,35B: 側部通路
38: 収容部材
40,71: 導電路
42: スライダ
45,63: プロテクタ
47A,47B: 挿通凹部
50: 導電部材
51: 弾性部材
52A,52B: 移動端子
Claims (4)
- レールと、
前記レールにスライド可能に配されたスライダと、
前記レールの内部に導入され、前記スライダに連結されたワイヤーハーネスと、
前記レール内の前記ワイヤーハーネスに電気的に接続され、前記スライダがスライドする方向に移動可能な移動端子と、を備え、
前記移動端子は、前記スライダのスライドにより、電源側又はグランド側に電気的に接続された導電路に接触状態で移動する、スライド配線装置。 - 前記レールは、金属製であって、前記グランド側に電気的に接続されて前記導電路とされており、
前記移動端子は、前記スライダのスライドにより、前記レールに接触状態で移動する請求項1に記載のスライド配線装置。 - 前記レールは、金属製であり、
前記導電路は、前記レール内に設けられ、絶縁性の収容部材に収容されている請求項1又は請求項2に記載のスライド配線装置。 - 前記スライダは、車両のスライド可能なシートに固定されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスライド配線装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107992686A (zh) * | 2017-12-06 | 2018-05-04 | 长春理工大学 | 一种用于全自动布线机的线束路径生成系统 |
CN111095710A (zh) * | 2017-09-29 | 2020-05-01 | 株式会社自动网络技术研究所 | 线束布设装置 |
-
2015
- 2015-05-15 JP JP2015099900A patent/JP2016219131A/ja active Pending
Cited By (4)
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