JP2006321410A - 自動車用のシートモジュールおよび該シートモジュールの車体取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車用シートモジュールのシートワイヤハーネスの配索位置を改良することにより、シートワイヤハーネスの余長部が他の部材と干渉しないようにすると共に、フロアハーネスの配索経路を簡潔にして電線長さを短くし、かつ、シートワイヤハーネスとフロアハーネスとの接続作業を容易にする。
【解決手段】 シート本体と、シート本体に固定されるスライド材と該スライド材を前後進自在に組み合わせている車体固定用スライドレールとを備えたスライド部材と、シート本体に取り付けられる電装品と、該電装品に接続されるシートワイヤハーネスとを備え、シート本体のスライドに追従するシートワイヤハーネスの余長部をシート本体の座部の一側部に配置し、シート本体の座部の一側端から下方へ突設するサイドカバーで隠蔽する構成としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車用に搭載するシートモジュールおよび該シートモジュールの車体取付構造に関し、詳しくは、シート本体に取り付けられた電装品に接続されるシートワイヤハーネスの配索位置を改良するものである。
従来、自動車の座席シートには、シートベルト着用確認用のバックルスイッチや着座センサ、電動シート用モータ及び該モータを作動させるためのスイッチ、エアバック、ヒータ、エアコン、モニター等の様々な電装品が搭載され、これら電装品や電装品に接続するシートワイヤハーネスを車体への取付前に予めシート本体に組み付けてシートをモジュール化する傾向にある。
前記シートモジュールは、車両の組立ラインにおいて、車体のフロアパネルに固定されると共に、シートワイヤハーネスがフロアハーネスにコネクタ接続され、必要な場合には、フロアハーネスの所要箇所がシート下面にクランプ止めされる。
前記シートワイヤハーネスはシート座部の下面側中央、即ち、座部の両側に設けたスライドレール間のスペースで、かつ、シートを前後にスライドさせてもワイヤハーネスがシートから露出しない箇所に配索されている。よって、シート座部とフロアパネルとの間には狭小なスペースしかないため、シートワイヤハーネスをフロアハーネスと接続する際には、シートを後方に傾けて作業スペースを確保した状態でコネクタ接続やクランプ止めをしなければならず、作業効率が非常に悪いという問題がある。
また、シートとフロアパネルとの間に架け渡すワイヤハーネスには、シートのスライドに追従する余長部を設ける必要があり、この余長部をフロアハーネス側に設けている場合が多い。この場合、シート側とフロア側のいずれか一方に設計変更が生じると他方側の設計も変更しなければならなくなる可能性がある。また、シート座部とフロアパネルとの間に他部材が配置されると、該部材がワイヤハーネスの余長部に干渉し、ワイヤハーネスが損傷するおそれがある。
さらに、バックルスイッチやエアバッグ等の安全装置に接続されるワイヤハーネスの幹線は車体の中央を前方から配索され、その他の電動シートを構成するモータ用のスイッチ(パワーシートスイッチ)等に接続されるワイヤハーネスの幹線は車体の左右両側を前後方向に縦断しているものが一般的である。よって、シートワイヤハーネスを座部の中央に配索していると、前記幹線から分岐させた分岐線をスライドレールの下方を通して座部中央まで配索しなければならず、車体側のフロアハーネスが複雑かつ長くなる問題がある。
そこで、特開平10−109574号公報(特許文献1)では、シートと車体との間に架け渡すワイヤハーネスを座部の中央ではなく、シートをスライドさせるためのスライドレール内に通す構造が提供されている。
前記構成によれば、シートと車体との間に架け渡したワイヤハーネスに他の部材が干渉しにくくなると共に、フロアハーネスの幹線からの分岐線を短くすることができる。
しかしながら、特許文献1で提供されている構造であると、ワイヤハーネスをスライドレール内に通しているため、スライドレールと該スライドレール上で摺動するスライド材との間にワイヤハーネスがかみ込まれ損傷してしまうおそれがある。
また、スライドレール内をボールネジが電動で回転することによりシートが前後にスライドする電動シートの場合には、スライドレール内は空洞になっておらず、特許文献1で提供されている構造を採用することができない。
さらに、モジュール及びワイヤハーネスの製造上の理由で各機器の端末まで一体の構成とすることは困難であるため、余長吸収の前後でワイヤハーネスを分割し、これら分割されたワイヤハーネスをコネクタ接続する構造となる。
特開平10−109574号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、自動車用シートモジュールのシートワイヤハーネスの配索位置を改良することにより、シートワイヤハーネスの余長部が他部材と干渉しないようにすると共に、フロアハーネスの配索経路を簡潔にして電線長さを短くし、かつ、シートワイヤハーネスとフロアハーネスとの接続作業を容易にすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、シートフレームおよび該シートフレームに取り付けられるクッション材を備えたシート本体と、前記シート本体に固定されるスライド材と該スライド材を前後進自在に組み合わせている車体固定用スライドレールとを備えたスライド部材と、前記シート本体に取り付けられる電装品と、該電装品に接続されるシートワイヤハーネスとを、車体への取付前に予め組み付けて前記スライドレールをフロアパネルに固定して車体に取り付けられるものとし、
前記シートワイヤハーネスはスライドに追従する余長部を備え、少なくとも該余長部を前記シート本体の座部の一側部に配置し、前記シート本体の座部の一側端から下方へ突設するサイドカバーで隠蔽する構成としていることを特徴とする自動車用のシートモジュールを提供している。
前記構成によれば、シートワイヤハーネスの余長部をシート本体の座部の一側部に配置しているため、座部とフロアパネルとの間に他部材が配置されていても、該他部材がシートワイヤハーネスの余長部に干渉し難くなり、シートワイヤハーネスの損傷を防止することができる。また、電動シート用モータを作動させるためのスイッチを座部の一側部に配置した場合には、該スイッチ下のスペースを有効活用することができる。さらに、座部の一側端にサイドカバーを設けて、該サイドカバーでシートワイヤハーネスの余長部を隠蔽しているため、余長部に側方から他の部材が干渉したり、水がかかったりすることがない。
さらに、シートワイヤハーネスの接続部を座部の中央ではなく一側部に配置しているため、シートモジュールを後方に傾けて座部の下面とフロアパネルとの間に作業スペースを設けなくてもシートワイヤハーネス端末のコネクタとフロアハーネス端末のコネクタとを接続することができる。よって、シートモジュールのフロアパネルへの取付作業を容易にすることができる。
さらに、シートワイヤハーネスを座部の一側部に配置すると、車体の両側部または中央を縦断するように配索されたフロアハーネスの幹線の近傍にシートワイヤハーネスが配置されるため、フロアハーネスの幹線から分岐しシートワイヤハーネスに接続する分岐線を簡潔にして電線長さを短くすることができる。
前記シート本体の座部の一側部とはスライドレールよりも座部の端部側であり、前記シートワイヤハーネスの余長部はスライドレールとサイドカバーとの間の空隙部に配置される。
前記シートワイヤハーネスの余長部はフラット配線材からなり、前記フロアパネルに配索されるフロアハーネスの配索側に設けられ、該余長部の先端に設けるフロアハーネス接続用のコネクタは、前記スライドレールの前端あるいは後端のフロアパネル固定位置と近接した位置に設置していることが好ましい。
前記スライドレールの前端及び後端は、スライドレールをフロアパネルにボルト締めするために、シート本体を後方にスライドさせるとスライドレールの前端が座部の前方に露出され、シート本体を前方にスライドさせるとスライドレールの後端が座部の後方に露出される構成となっている。よって、シートワイヤハーネス端末のコネクタをスライドレールの前端あるいは後端と近接する位置に配置しておくと、シート本体を後方あるいは前方へスライドさせることにより前記コネクタを座部よりも外側に露出させることができ、フロアハーネスとのコネクタ接続を容易にすることができる。
また、シートワイヤハーネスとしてフラット配線材を用いると、シートワイヤハーネスの幅方向への屈曲を規制しやすく、スライドレールに干渉することなくシートワイヤハーネスをシートのスライドに容易に追従させることができる。フラット配線材としては、丸電線もしくは平角銅を並列配置し、絶縁材で被覆したものが好適に用いられる。
前記余長部は前記シート本体がスライドする方向に折り返された折り返し部と、該折り返し部の両端から延長された2ヶ所の保持部とからなり、前記シート本体がスライドすることにより前記折り返し部の位置が変化する構成としている。
前記構成によれば、シートワイヤハーネスの余長部を確実にシート本体のスライドに追従させることができる。
本発明のシートは、少なくともスライドの電動機構を備えた電動シートとし、前記シートワイヤハーネスは前記電動機構を作動するスイッチに接続されていることが好ましい。
また、シートのスライド機構を、スライドレール内にボールネジを配置する構成とした場合、スライドレール内が空洞とはならないが、本発明では前記特許文献1のようにスライドレール内にシートワイヤハーネスを通す構成とはしていないため、本発明のシートモジュールを電動シートとすることができる。
本発明は、さらに、前記したシートモジュールが前記スライド部材のスライドレールが車体のフロアパネルに固定され、
前記スライドレールを車体パネルに固定するボルトと前記シートワイヤハーネス端末のコネクタとをカバーで覆っていることを特徴とするシートモジュールの車体取付構造を提供している。
前記構成によれば、シート本体の座部よりも外側に露出するシートワイヤハーネス端末のコネクタをカバーにより保護しているため、該コネクタに外部材が干渉したり水がかかったりするのを防止することができ、かつ、外観を良好なものとすることができる。
また、前記シートモジュールの前記シートワイヤハーネス端末のコネクタはコネクタホルダーに取り付けられ、該コネクタホルダーは前記スライドレールに仮係止位置と本係止位置とに移動可能に取り付けられ、
前記スライドレールが車体のフロアパネルに固定されると共に前記フロアハーネス端末のコネクタが前記シートワイヤハーネス端末のコネクタとが接続されるまでは前記コネクタホルダーは仮係止位置に保持されて、前記シートワイヤハーネス端末のコネクタが前記サイドカバーから露出される一方、前記フロアハーネス端末のコネクタとの接続後には前記コネクタホルダーは本係止位置に移動されて、前記シートワイヤハーネス端末のコネクタが前記サイドカバーで隠蔽される構成としてもよい。
前記構成によれば、シートワイヤハーネス端末のコネクタをフロアハーネス端末のコネクタに接続するまでは、シートワイヤハーネス端末のコネクタが外部に露出しているため、コネクタ接続を容易にすることができる。一方、コネクタ接続後は、シートワイヤハーネス端末のコネクタを取り付けたコネクタホルダーを本係止位置に移動させて、シートワイヤハーネス端末のコネクタをサイドカバーで隠蔽しているため、コネクタに外部材が干渉したり水がかかったりするのを防止することができ、外観も良好なものとすることができる。
前述したように、本発明のシートモジュールによれば、シートワイヤハーネスの余長部をシート本体の座部の一側部に配置しているため、座部とフロアパネルとの間に他部材が入り込んでも、該部材がシートワイヤハーネスの余長部に干渉し難くなり、シートワイヤハーネスの損傷を防止することができる。また、座部の一側端にサイドカバーを設けて、該サイドカバーでシートワイヤハーネスの余長部を隠蔽しているため、余長部に側方から他の部材が干渉したり、水がかかったりすることがない。
また、シートワイヤハーネスの接続部を座部の中央ではなく一側部に配置しているため、シートモジュールを後方に傾けて座部の下面とフロアパネルとの間に作業スペースを設けなくてもシートワイヤハーネス端末のコネクタとフロアハーネス端末のコネクタとを接続することができる。よって、シートモジュールのフロアパネルへの取付作業を容易にすることができる。
さらに、シートワイヤハーネスを座部の一側部に配置すると、車体の両側部または中央を縦断するように配索されたフロアハーネスの幹線の近傍にシートワイヤハーネスが配置されるため、フロアハーネスの幹線から分岐しシートワイヤハーネスに接続する分岐線を簡潔にして電線長さを短くすることができる。
また、前記シートモジュールを車体に取り付けた後、フロアハーネス端末のコネクタと接続したシートワイヤハーネス端末のコネクタにカバーを被せたり、サイドカバーで隠蔽する構成とすることにより、該コネクタに外部材が干渉したり水がかかったりするのを防止することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態を示す。自動車用のシートモジュール10は、図1に示すように、シート本体11と、該シート本体11に固定されるスライド材12と該スライド材12を前後進自在に組み合わせている車体固定用スライドレール13とを備えたスライド部材14と、シート本体11に取り付けられる電装品と、該電装品に接続されるシートワイヤハーネスW/Hとを、車体への取付前に予め組み付けている。
シート本体11は、シートフレーム15および該シートフレーム15に取り付けられるクッション材16を備え、座部11Aと、該座部11Aの後部に傾動自在に取り付けられる背部11Bと、該背部11Bの上端に取り付けられる頭部11Cとからなる。
座部11Aのシートフレーム15aの下面側には、シートフレーム15aの両側から若干中央側に連結部15bが回転自在に取り付けられており、該連結部15bの下端に前後方向に延在するスライド材12が取り付けられている。該スライド材12は樋形状のスライドレール13内に摺動自在に組み付けられており、スライド材12がスライドレール13内を前後方向にスライドすることによりシート本体11が前後方向にスライドする構成としている。本実施形態のシートモジュール10はリクラインニング、スライド、リフター、フロントチルトの電動機構を備えた電動シートであり、スライド材12内に備えられ、スライドレール13に対して軸線方向に移動しないボールネジ17が電動で回転することによりスライド材12が前後方向にスライドする。
前記スライドレール13には前後両端にボルト孔(図示せず)を備えたブラケット13a、13bが設けられており、これら前後両端のブラケット13a、13bを車体のフロアパネル41にボルト締め固定することにより、シートモジュール10がフロアパネル41に固定される。
シートモジュール10には、シートベルト着用確認用のバックルスイッチや着座センサ、電動シート用モータ及び該モータを作動させるためのスイッチ、エアバック、ヒータ、エアコン、モニター等の様々な電装品が搭載されるが、本実施形態では電動シート用モータを作動させるためのスイッチ20(パワーシートスイッチ)及び該スイッチ20に接続されるシートワイヤハーネスW/Hについて代表して説明する。
座部11Aの一側部には、図2に示すように、シートフレーム15の連結部15b及びスライドレール13よりも外方に空隙部Sが設けられている。該空隙部Sの上部に前記スイッチ20が配置され、スイッチ20の下方に該スイッチ20とコネクタ接続されるシートワイヤハーネスW/Hが配置されている。シートワイヤハーネスW/Hは複数本の丸電線を並列配置したフラット配線材からなり、一端末に接続したコネクタ21をスイッチ20のコネクタ(図示せず)に接続する一方、他端末のコネクタ22をスライドレール13の後端のブラケット13bにクランプ止めにより固定しており、該コネクタ22をシートモジュール10の車体取付時にフロアハーネスの分岐線51端末のコネクタ52と接続する構成としている。シートワイヤハーネスW/Hは、シート本体11のスライドに追従する余長部23を備え、該余長部23が座部11Aの一側部の前記空隙部Sに傾倒U字状に配置されている。該余長部23はシート本体11のスライド方向に折り返された折り返し部23aと該折り返し部23aの両端から延長された略直線状の保持部23b、23cとからなる。余長部23のシート側の所要箇所をシートフレーム15aにクランプ24で固定する一方、フロア側の所要箇所にクランプ25を取り付けており、該クランプ25をシートモジュール10の車体取付時にフロアパネル41に固定する構成としている。また、シートワイヤハーネスW/Hの余長部23の上方及び下方には余長部23の保持部23b、23cの上方もしくは下方への屈曲を規制するためのガイドカバー26、27を配置している。
座部11Aには、図2に示すように、座部11Aの一側端から下方へ突設するサイドカバー30が設けられており、該サイドカバー30で前記シートワイヤハーネスW/Hの余長部23を隠蔽している。即ち、シートワイヤハーネスW/Hの余長部23はサイドカバー30とスライドレール13との間のスペースに配索されている。なお、前記スイッチ20の操作部28はサイドカバー30から外部へ露出させている。
また、座部11Aの前端からは下方へフロントカバー31が突設されている。
なお、前記シートモジュール10では、座部11Aの一側部にシートワイヤハーネスW/Hを配置する場合について説明しているが、必要な場合にはシートワイヤハーネスW/Hを座部11Aの両側部に配置してもよい。
図3及び図4は、前記シートモジュール10を自動車40のフロアパネル41に取り付けた状態を示し、図4では、サイドカバー30及びシートワイヤハーネスW/Hの余長部23の上下に配置したガイドカバー26、27の図示を省略している。
図3に示すように、シート本体11を後方にスライドさせると、スライドレール13の前端に設けたブラケット13aがシート前方に露出し、該ブラケット13aをフロアパネル41の所要箇所にボルト締め固定し、該固定位置にカバー42を被せてボルトBを覆っている。
一方、図4に示すように、シート本体11を前方にスライドさせると、余長部23の折り返し部23aの位置が前方へ変化し、余長部23がシート本体11のスライドに追従する。このとき、スライドレール13の後端に設けたブラケット13b、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22及びクランプ25がシート後方に露出する。ブラケット13bをフロアパネル41の所要箇所にボルト締め固定すると共に、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22をフロアハーネスの分岐線51の端末のコネクタ52に接続し、クランプ25をフロアパネルの所要箇所に挿入係止している。さらに、スライドレール13の後端側の固定位置にもカバー43を被せてボルトB及びコネクタ22を覆っている。
なお、シートモジュール10は昇降機構も備え、図5に示すように、シート本体11を下降させると、シート本体11の下降にシートワイヤハーネスW/Hの余長部23が追従する。図5においても、サイドカバー30及びシートワイヤハーネスW/Hの余長部23の上下に配置したガイドカバー26、27の図示を省略している。
図6はシートモジュール10を配置した車両全体の概略図であり、車両のフロアパネルには、バックルスイッチやエアバッグ等の安全装置に接続されるフロアハーネスの幹線50Aが中央を縦断し、その他スイッチ20等に接続されるフロアハーネスの幹線50B、50Cが左右両側を前後方向に縦断している。よって、シートモジュール10のシート本体11の側部に配置したシートワイヤハーネスW/Hは、フロアハーネスの幹線50A〜50C側に配置されることとなる。これら幹線50A〜50Cから分岐させた分岐線51を前記のようにシートワイヤハーネスW/Hにコネクタ接続している。
前記構成によれば、シートワイヤハーネスW/Hの余長部23をシート本体11の座部11Aの一側部の空隙部Sに配置しているため、座部11Aとフロアパネル41との間に他の部材が入り込んでも、該部材がシートワイヤハーネスW/Hの余長部に干渉し難くなり、シートワイヤハーネスW/Hの損傷を防止することができ、座部11Aのスペースを有効活用することができる。また、座部11Aの一側端にサイドカバー30を設けて、該サイドカバー30でシートワイヤハーネスW/Hの余長部23を隠蔽しているため、余長部23に側方から他の部材が干渉したり、水がかかったりすることがない。
また、シートワイヤハーネスW/Hの余長部23を座部11Aの中央ではなく一側部の空隙部Sに配置しているため、シートモジュール10の車体取付時にシートモジュール10を後方に傾けて座部11Aの下面とフロアパネル41との間に作業スペースを設けなくてもシートワイヤハーネス端末のコネクタ22とフロアハーネスの分岐線51端末のコネクタ52とを接続することができる。よって、シートモジュール10のフロアパネル41への取付作業を容易にすることができる。
さらに、シートワイヤハーネスW/Hを座部11Aの一側部の空隙部Sに配置すると、車体の中央または左右両側を縦断するように配索されたフロアハーネスの幹線50A〜50Cの近傍にシートワイヤハーネスW/Hが配置されるため、フロアハーネスの幹線50A〜50Cから分岐しシートワイヤハーネスW/Hに接続する分岐線51を簡潔にして電線長さを短くすることができる。
なお、前記第1実施形態では、シートワイヤハーネスW/H端末のコネクタ22をスライドレール13の後端側に固定しているが、図7に示すように、コネクタ22をスライドレール13の前端側に固定して、フロアハーネスの分岐線51端末のコネクタ52と接続してもよい。この場合、シートワイヤハーネスW/Hの余長部23の傾倒U形状が前記第1実施形態と反対方向に形成され、折り返し部23aの両端から保持部23b、23cが前方に向けて延長している。
図8乃至図11は本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態ではシートワイヤハーネスW/H端末のコネクタ22のスライドレール13への固定構造を第1実施形態と相違させており、コネクタホルダー60を介してコネクタ22をスライドレール13に固定している。
コネクタホルダー60は、図10に示すように、平板状の基板部61の上部側にコネクタ22のクランプ(図示せず)を挿入係止する係止孔62が穿設されていると共に、係止孔62と略同一高さの所要箇所に仮係止用クランプ63が突設されており、下部側の所要箇所に本係止用クランプ64が突設されている。
シートモジュール10の車体取付前には、コネクタホルダー60の係止孔62にコネクタ22のクランプを挿入係止してコネクタ22をコネクタホルダー60に固定し、該コネクタホルダーの仮係止用クランプ63を、図8及び図11(A)に示すように、スライドレール13の所要箇所に穿設した係止孔13cに挿入係止してコネクタホルダー60を仮係止位置に保持している。このとき、コネクタホルダー60に固定されたコネクタ22はサイドカバー30の下端よりも下方に配置され、サイドカバー30から露出した状態となっている。
前記のように、コネクタ22が露出した状態で、コネクタ22にフロアハーネスの分岐線51端末のコネクタ52を接続し、その後、コネクタホルダー60の仮係止用クランプ63をスライドレール13の係止孔13cより抜き取り、図11(B)に示すように、同一の係止孔13cにコネクタホルダー60の本係止用クランプ64を挿入係止して、本係止位置でコネクタホルダー60を固定する。このとき、コネクタ22はコネクタホルダー60が仮係止位置にあったときよりも上方に配置され、コネクタ22がサイドカバー30で隠蔽される。
前記構成によれば、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22をフロアハーネスの分岐線端末のコネクタ52に接続するまでは、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22が外部に露出しているため、コネクタ接続を容易にすることができる。一方、コネクタ接続後は、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22を取り付けたコネクタホルダー60を本係止位置に移動させて、シートワイヤハーネス端末のコネクタ22をサイドカバー30で隠蔽しているため、コネクタ22に外部材が干渉したり水がかかったりするのを防止することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態のシートモジュールの側面図である。 A−A線断面図である。 シートモジュールをフロアパネルに取り付けた状態を示す図面である。 シート本体を前方にスライドさせた状態を示す図面である。 シート本体を下降させた状態を示す図面である。 シートモジュールを配置した車両の全体概略図である。 第1実施形態の変形例である。 第2実施形態のシートモジュールの側面図である。 シートモジュールをフロアパネルに取り付けた状態を示す図面である。 コネクタホルダーの斜視図である。 (A)はコネクタホルダーを仮係止位置に保持した状態を示す図面、(B)はコネクタホルダーを本係止位置に移動して固定した状態を示す図面である。
符号の説明
10 自動車用のシートモジュール
11 シート本体
11A 座部
12 スライド材
13 車体固定用スライドレール
13a、13b 車体固定用ブラケット
14 スライド部材
15 シートフレーム
16 クッション材
20 スイッチ
22 フロアハーネス接続用のコネクタ
23 余長部
30 サイドカバー
41 フロアパネル
42、43カバー
50A、50B、50C フロアハーネスの幹線
51 フロアハーネスの分岐線
60 コネクタホルダー
B ボルト
W/H シートワイヤハーネス

Claims (6)

  1. シートフレームおよび該シートフレームに取り付けられるクッション材を備えたシート本体と、
    前記シート本体に固定されるスライド材と該スライド材を前後進自在に組み合わせている車体固定用スライドレールとを備えたスライド部材と、
    前記シート本体に取り付けられる電装品と、
    前記電装品に接続されるシートワイヤハーネスとを、
    車体への取付前に予め組み付けて前記スライドレールをフロアパネルに固定して車体に取り付けられるものとし、
    前記シートワイヤハーネスはスライドに追従する余長部を備え、少なくとも前記余長部を前記シート本体の座部の一側部に配置し、前記シート本体の座部の一側端から下方へ突設するサイドカバーで隠蔽する構成としていることを特徴とする自動車用のシートモジュール。
  2. 前記シートワイヤハーネスの余長部はフラット配線材からなり、前記フロアパネルに配索されるフロアハーネスの配索側に設けられ、該余長部の先端に設けるフロアハーネス接続用のコネクタは、前記スライドレールの前端あるいは後端のフロアパネル固定位置と近接した位置に設置している請求項1に記載の自動車用のシートモジュール。
  3. 前記シートワイヤハーネスの余長部は前記シート本体がスライドする方向に折り返された折り返し部と、該折り返し部の両端から延長された2ヶ所の保持部とからなり、前記シート本体がスライドすることにより前記折り返し部の位置が変化する構成としている請求項1または請求項2に記載の自動車用シートモジュール。
  4. 少なくともスライドの電動機構を備えた電動シートとし、前記シートワイヤハーネスは前記電動機構を作動するスイッチに接続されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用のシートモジュール。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシートモジュールが前記スライド部材のスライドレールが車体のフロアパネルに固定され、
    前記スライドレールを車体パネルに固定するボルトと前記シートワイヤハーネス端末のコネクタとをカバーで覆っていることを特徴とするシートモジュールの車体取付構造。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシートモジュールの前記シートワイヤハーネス端末のコネクタはコネクタホルダーに取り付けられ、該コネクタホルダーは前記スライドレールに仮係止位置と本係止位置とに移動可能に取り付けられ、
    前記スライドレールが車体のフロアパネルに固定されると共に前記フロアハーネス端末のコネクタが前記シートワイヤハーネス端末のコネクタとが接続されるまでは前記コネクタホルダーは仮係止位置に保持されて、前記シートワイヤハーネス端末のコネクタが前記サイドカバーから露出される一方、前記フロアハーネス端末のコネクタとの接続後には前記コネクタホルダーは本係止位置に移動されて、前記シートワイヤハーネス端末のコネクタが前記サイドカバーで隠蔽される構成としていることを特徴とするシートモジュールの車体取付構造。
JP2005147760A 2005-05-20 2005-05-20 自動車用のシートモジュールおよび該シートモジュールの車体取付構造 Withdrawn JP2006321410A (ja)

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