JP2018167748A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 クッションフレームに下向きの荷重が作用したとき、各支持部の上端がシート幅方向外側に移動するように各支持部が変形してしまうことを抑制可能な乗物用シートを提供する。【解決手段】 第1支持部11と第2支持部12とは補強部材17で連結されている。したがって、クッションフレーム9に下向きの荷重が作用した場合においても、第1支持部11及び第2支持部12が変形してしまうことを抑制でき得る。ハーネス対向部18は、予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面で構成されている。これにより、ワイヤーハーネス16Aが移動してハーネス対向部18の上端に接触した場合であっても当該ワイヤーハーネス16Aが損傷してしまうことを抑制でき得る。【選択図】図1

Description

本願は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートは、シート幅方向両端側それぞれに配設された支持部を介して乗物に固定されている。なお、特許文献1に記載の支持部は、固定レール及び可動レール等を有するシートスライド装置により構成されている。
特開2016−49962号公報
クッションフレームに下向きの荷重が作用すると、例えば、各支持部の上端がシート幅方向外側に移動するように各支持部が変形してしまうおそれがある。本願は、当該変形を抑制可能な乗物用シートの一例を開示する。
乗物用シートは、シート幅方向一端側に配設されてクッションフレーム(9)を下方側から支持する第1支持部(11)と、シート幅方向他端側に配設されてクッションフレーム(9)を下方側から支持する第2支持部(12)と、クッションフレーム(9)に設けられた電気部品(16)に接続されたワイヤーハーネス(16A)と、シート幅方向に延びて第1支持部(11)と第2支持部(12)とを連結する補強部材(17)であって、少なくとも一部がワイヤーハーネス(16A)の下方側に位置する補強部材(17)とを備える。
これにより、第1支持部(11)と第2支持部(12)とが補強部材(17)で連結された構成となる。したがって、クッションフレーム(9)に下向きの荷重が作用した場合においても、各支持部(11、12)の上端がシート幅方向外側に移動するように各支持部(11、12)が変形してしまうことを抑制でき得る。
さらに、補強部材(17)のうちワイヤーハーネス(16A)の下方側に位置するハーネス対向部(18)は、シート前後方向と交差する板面(18A)を有し、かつ、当該板面(18A)の上端は予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面で構成されている。
これにより、ワイヤーハーネス(16A)が移動してハーネス対向部(18)の上端に接触した場合であっても当該ワイヤーハーネス(16A)が損傷してしまうことを抑制でき得る。
なお、特許文献1に記載の発明には、一対のスライド装置間を橋渡す部材が記載されている。しかし、当該部材は、電動モータの回転力を一対のスライド装置それぞれに伝達する部材であって、補強を目的とする補強部材ではない。
なお、乗物用シートは、以下の構成であってもよい。
ハーネス対向部(18)は、板面(18A)の上端からシート前後方向に延出した第1延出部(18C)、及び当該第1延出部(18C)の延出方向先端から下方側に延出した第2延出部(18D)を有している。
そして、板面(18A)、第1延出部(18C)及び第2延出部(18D)は、金属板製の一体成形品であることが望ましい。これにより、補強部材(17)を製造する者は、板面(18A)の上端を、上記の曲率半径以上の曲面とすることが可能となる。
第1支持部(11)及び第2支持部(12)それぞれが、乗物側に固定される固定レール(13A)、当該固定レール(13A)に対してスライド可能な可動レール(13B)、及び当該可動レール(13B)にクッションフレーム(9)を固定するための中間ブラケット(14)を有している場合には、補強部材(17)は、中間ブラケット(14)のシート前端側に連結されていることが望ましい。
すなわち、クッションフレーム(9)に下向きの荷重が作用した場合、クッションフレーム(9)のシート前端側がシート後端側より大きく下方側に撓み変形する可能性が高い。したがって、シート前端側で第1支持部(11)と第2支持部(12)とが連結された構成であると、効果的に変形を抑制でき得る。
なお、本願に係る乗物用シートは、例えば、可動レール(13B)又は固定レール(13A)に補強部材(17)が連結された構成であってもよい。しかし、当該構成であると、補強部材(17)の位置が低くなるので、補強部材(17)が他の部材と干渉するおそれが高い。これに対して、補強部材(17)が中間ブラケット(14)のシート前端側に連結されていると、他の部材との干渉を回避することが可能となり得る。
第1支持部(11)の中間ブラケット(14)及び第2支持部(12)の中間ブラケット(14)のうち少なくとも一方のシート前端側には、他方の中間ブラケット(14)に向けて延出した帯板状の第3延出部(14A)が設けられている。そして、補強部材(17)は、第3延出部(14A)に固定されていることが望ましい。
これにより、第1支持部(11)と第2支持部(12)との間の寸法バラツキを吸収しながら、補強部材(17)を第1支持部(11)及び第2支持部(12)に固定できる。つまり、第3延出部(14A)と補強部材(17)との重なり寸法を調節することにより、寸法バラツキを容易に吸収できる。
可動レール(13B)をスライドさせる駆動力を発揮する電動モータ(13C)を備えている場合には、電動モータ(13C)は、可動レール(13B)のシート前端側に配設されていることが望ましい。
これにより、クッションフレーム(9)に下向きの荷重が作用し、当該クッションフレーム(9)のシート前端側が下方側に変位した場合に、クッションフレーム(9)のシート前端側が電動モータ(13C)に衝突し、当該電動モータ(13C)が破損してしまうこと抑制できる。
つまり、補強部材(17)がシート前端側に設けられているので、クッションフレーム(9)のシート前端側は、電動モータ(13C)に直接的に衝突することなく、最初に当該補強部材(17)に衝突する。
したがって、クッションフレーム(9)のシート前端側が補強部材(17)に衝突する等して補強部材(17)が変形し、当該荷重のエネルギーが吸収される。延いては、電動モータ(13C)が破損してしまうこと抑制できる。
さらに、仮想水平面に投影された補強部材(17)は、当該仮想水平面に投影された電動モータ(13C)に対してシート前後方向にずれていることが望ましい。
これにより、荷重のエネルギーにより補強部材(17)が変形した場合であっても、補強部材(17)が電動モータ(13C)に衝突してしまうことを抑制できる。したがって、電動モータ(13C)が破損してしまうこと抑制できる。
ハーネス対向部(18)の上端位置は、補強部材(17)のうちハーネス対向部(18)以外の部位の上端位置より低いことが望ましい。これにより、ワイヤーハーネス(16A)がハーネス対向部(18)の上端に接触してしまうことを確実に抑制でき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シート1の説明図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1のシート前端側の上面図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1の前面図である。 本発明の実施形態に係るハーネス対向部18の断面図である。 本発明の実施形態に係る補強部材17の正面図である。 本発明の実施形態に係る補強部材17と第1支持部11及び第2支持部12との固定構造の説明図である 本発明の実施形態に係る乗物用シート1の電動モータ13C部分の拡大上面図である。 本発明の実施形態に係る補強部材17の上面図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
本実施形態は、車両に搭載される乗物用シートに本発明を適用したものである。乗物用シート1は、図1に示すように、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも備える。
シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。クッションフレーム9は、シートクッション3の骨格を構成する。
クッションフレーム9は、一対のサイドフレーム9A、9B及び一対の連結部材9C、9D等を有する。各サイドフレーム9A、9Bは、シート幅方向両側それぞれに配設されてシート前後方向に延びる部材である。一対の連結部材9C、9Dは、シート幅方向に延びて一対のサイドフレーム9A、9Bを連結する部材である。
一対のサイドフレーム9A、9Bのシート前端にはフロントパネル(図示せず。)が設けられている。フロントパネルは、シート幅方向に延びてサイドフレーム9A、9Bのシート前端を橋渡す板状の部材であって、シートクッション3のシート前端側を支持する部材である。
クッションフレーム9の下方側には、第1支持部11及び第2支持部12が設けられている。第1支持部11は、シート幅方向一端側(本実施形態では、シート左端側)に配設されてクッションフレーム9を下方側から支持する。
第1支持部11は、スライド装置13及び中間ブラケット14等を有して構成されている。スライド装置13は、乗物用シート1、つまりクッションフレーム9をスライド可能に支持するための装置である。
スライド装置13は、固定レール13A及び可動レール13B等を有して構成されている。固定レール13Aは乗物側に固定される。可動レール13Bは、固定レール13Aに対してスライド可能に当該固定レール13Aに装着されている。
中間ブラケット14は、可動レール13Bにクッションフレーム9を固定するためブラケットである。当該中間ブラケット14は、ネジ等の締結具により可動レール13Bの上面部に固定されている。
第2支持部12は、シート幅方向他端側(本実施形態では、シート右端側)に配設されてクッションフレーム9を下方側から支持する。第1支持部11と第2支持部12とは略左右対称構造である。このため、第2支持部12の詳細説明は省略する。
クッションフレーム9は、複数のリフタリンク15A〜15Cを介して間接的に第1支持部11及び第2支持部12に支持されている。リフタリンク15A、15Bの上端側は、サイドフレーム9Aに揺動可能に連結されている。リフタリンク15A、15Bの下端側は、第1支持部11の中間ブラケット14に揺動可能に連結されている。
リフタリンク15C、15Dの上端側は、サイドフレーム9Bに揺動可能に連結されている。リフタリンク15C、15Dの下端側は、第2支持部12の中間ブラケット14に揺動可能に連結されている。
クッションフレーム9には、電動モータ等の電気部品16が設けられている。ワイヤーハーネス16Aは当該電気部品16に連結された電気線である。当該ワイヤーハーネス16Aは、電気部品16に、制御信号及び駆動電力等を供給する。
一対のスライド装置13のうちいずれか一方側(本実施形態では、第2支持部12側)には電動モータ13Cが設けられている。電動モータ13Cは、一対の可動レール13Bをスライドさせる駆動力を発揮する。
すなわち、各スライド装置13は、ネジ棒(図示せず。)及び当該ネジ棒に螺合したナット部(図示せず。)等を有している。ネジ棒及びナット部のうちいずれか一方は固定レール13Aに固定され、他方は可動レール13Bに固定されている。
電動モータ13Cは、ネジ棒及びナット部のうちいずれかに回転力を供給する。これにより、ナット部がネジ棒に対して相対的に変位するため、各可動レール13Bが対応する固定レール13Aに対してスライド変位する。
なお、本実施形態では、ナット部が固定レール13Aに固定され、ネジ棒が可動レール13Bに回転可能に固定されている。電動モータ13Cは各ネジ棒に回転力を付与する。電動モータ13Cは、いずれか一方の可動レール13Bのシート前端側に配設されて上記回転力を発生する。
本実施形態では、第2支持部12側の可動レール13Bに電動モータ13Cが配設されている。当該電動モータ13Cの回転力は、シャフト13Dにより第1支持部11の可動レール13Bに伝達される。
2.支持部の補強構造
図2に示すように、乗物用シート1には補強部材17が設けられている。補強部材17は、シート幅方向に延びて第1支持部11と第2支持部12とを連結する金属製の部材である。
補強部材17は、図3に示すように、少なくとも一部がワイヤーハーネス16Aの下方側に位置している。以下、補強部材17のうちワイヤーハーネス16Aの下方側に位置する部位をハーネス対向部18という。
ハーネス対向部18は、図4に示すように、シート前後方向と交差する板面18Aを有し、かつ、当該板面18Aの上端は予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面18Bで構成されている。
ハーネス対向部18の上端、つまり曲面18Bは第1延出部18C及び第2延出部18D等を有して構成されている。第1延出部18Cは、板面18Aの上端からシート前後方向(本実施形態では、シート前方側)に延出した部位である。
第2延出部18Dは、第1延出部18Cの延出方向先端から下方側に延出した部位である。第1延出部18Cの延出方向先端とは、本実施形態では、第1延出部18Cのシート前端に相当する。
そして、板面18A、第1延出部18C及び第2延出部18Dは、金属板製の一体成形品である。つまり、曲面18Bは、金属製の板材にプレス加工等の塑性加工が施されて所定形状に曲げられた成形された部位である。
このため、板面18Aと第1延出部18Cとを繋ぐ部位18E、及び第1延出部18Cと第2延出部18Dとを繋ぐ部位18Fは、予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面となる。
換言すれば、板面18Aと第1延出部18Cとを繋ぐ部位18E、及び第1延出部18Cと第2延出部18Dとを繋ぐ部位18F全体が、予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面となる。なお、第1延出部18Cは曲率半径が無限大である。
ハーネス対向部18の上端位置18Gは、図5に示すように、補強部材17のうちハーネス対向部18以外の部位の上端位置より低くなっている。補強部材17は、図1に示すように、各中間ブラケット14のシート前端側に連結されている。
具体的には、図6に示すように、第1支持部11の中間ブラケット14及び第2支持部12の中間ブラケット14それぞれのシート前端側には、他方の中間ブラケット14に向けて延出した帯板状の第3延出部14Aが設けられている。
つまり、第1支持部11の中間ブラケット14に設けられた第3延出部14Aは、第2支持部12側に向けて延出している。第2支持部12の中間ブラケット14に設けられた第3延出部14Aは、第1支持部11に向けて延出している。
一対の第3延出部14Aは、シート幅方向と略平行な面にて構成されている。なお、本実施形態に係る一対の第3延出部14Aは、シート幅方向と略平行な面のうちシート前後方向に対して略直交する面にて構成されている。
そして、補強部材17は、一対の第3延出部14Aそれぞれに溶接固定されている。補強部材17のうち各第3延出部14Aに接触する固定面17A、17Bそれぞれは、第3延出部14Aを構成する面と略平行である。
なお、各第3延出部14Aは、各中間ブラケット14との一体成形品である。つまり、各第3延出部14Aは、各中間ブラケット14を構成する金属板がプレス成形される際に、当該中間ブラケット14と共にプレス成形にて一体成形される。
図2に示すように、電動モータ13Cは、第2支持部12の可動レール13Bであって、当該可動レール13Bのシート前端側に配設されている。そして、図7に示すように、仮想水平面に投影された補強部材17は、当該仮想水平面に投影された電動モータ13Cに対してシート前後方向にずれている。なお、上記仮想水平面は、図7の紙面と一致する。
具体的には、図8に示すように、補強部材17のうち固定面17Aと固定面17Bとを繋ぐ部位をブリッジ部17Cとしたとき、固定面17A、17Bはブリッジ部17Cに対してシート前後方向にずれている。このため、投影された補強部材17は、投影された電動モータ13Cに対してシート前後方向にずれる。
なお、本実施形態は、固定面17A、17Bはブリッジ部17Cに対してシート前方側にずれている。電動モータ13Cはブリッジ部17Cに対してシート前方側にずれている。固定面17A、17Bは、電動モータ13Cに対してシート幅方向にずれている。
3.本実施形態に係る乗物用シートの特徴
乗物用シート1の第1支持部11と第2支持部12とは補強部材17で連結されている。したがって、クッションフレーム9に下向きの荷重が作用した場合においても、第1支持部11及び第2支持部12の上端がシート幅方向外側に移動するように第1支持部11及び第2支持部12が変形してしまうことを抑制でき得る。
ハーネス対向部18は、シート前後方向と交差する板面18Aを有し、かつ、当該板面18Aの上端は、予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面で構成されている。
これにより、ワイヤーハーネス16Aが移動してハーネス対向部18の上端18Gに接触した場合であっても当該ワイヤーハーネス16Aが損傷してしまうことを抑制でき得る。
ハーネス対向部18は、板面18Aの上端からシート前後方向に延出した第1延出部18C、及び当該第1延出部18Cの延出方向先端から下方側に延出した第2延出部18Dを有している。
そして、板面18A、第1延出部18C及び第2延出部18Dは、金属板製の一体成形品である。これにより、板面18Aの上端、つまりハーネス対向部18の上端18Gは、上記の曲率半径以上の曲面となる得る。
ところで、クッションフレーム9に下向きの荷重が作用した場合、クッションフレーム9のシート前端側がシート後端側より大きく下方側に撓み変形する可能性が高い。したがって、本実施形態のごとく、シート前端側で第1支持部11と第2支持部12とが連結された構成であると、効果的に変形を抑制でき得る。
仮に、可動レール13B又は固定レール13Aに補強部材17が連結された構成であると、補強部材17の位置が低くなるので、補強部材17が他の部材と干渉するおそれが高い。これに対して、補強部材17が各中間ブラケット14のシート前端側に連結されていると、他の部材との干渉を回避することが容易となる。
各中間ブラケット14のシート前端側には第3延出部14Aが設けられ、かつ、補強部材17の延び方向両端側それぞれは、各第3延出部14Aに固定されている。
これにより、第1支持部11と第2支持部12との間の寸法バラツキを吸収しながら、補強部材17を第1支持部11及び第2支持部12に固定できる。つまり、第3延出部14Aと補強部材17との重なり寸法を調節することにより、寸法バラツキを容易に吸収できる。
電動モータ13Cは、可動レール13Bのシート前端側に配設されている。これにより、クッションフレーム9に下向きの荷重が作用し、当該クッションフレーム9のシート前端側が下方側に変位した場合に、クッションフレーム9のシート前端側が電動モータ13Cに衝突し、当該電動モータ13Cが破損してしまうこと抑制できる。
つまり、補強部材17がシート前端側に設けられているので、クッションフレーム9のシート前端側は、電動モータ13Cに直接的に衝突することなく、最初に補強部材17に衝突する。
したがって、クッションフレーム9のシート前端側が補強部材17に衝突する等して補強部材17が変形し、当該荷重のエネルギーが吸収される。延いては、電動モータ13Cが破損してしまうこと抑制できる。
仮想水平面に投影された補強部材17は、仮想水平面に投影された電動モータ13Cに対してシート前後方向にずれている。これにより、荷重のエネルギーにより補強部材17が変形した場合であっても、補強部材17が電動モータ13Cに衝突してしまうことを抑制できる。したがって、電動モータ13Cが破損してしまうこと抑制できる。
ハーネス対向部18の上端位置18Gは、補強部材17のうちハーネス対向部18以外の部位の上端位置より低い。これにより、ワイヤーハーネス16Aがハーネス対向部18の上端に接触してしまうことを確実に抑制でき得る。
なお、ワイヤーハーネス16Aの長さが長い場合には、ハーネス対向部18が「当該ワイヤーハーネス16Aが設計想定範囲外に変位してしまうことを抑制するガイド部材」としても機能し得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るハーネス対向部18は、板面18Aに加えて、第1延出部18C及び第2延出部18Dを有していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1延出部18C及び第2延出部18Dを有しておらず、板面18Aの上端が曲率半径以上の曲率半径を有する曲面で構成されていてもよい。
上述の実施形態に係る補強部材17は、一対の中間ブラケット14それぞれのシート前端側に連結されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、可動レール13B又は固定レール13Aに補強部材17が連結された構成であってもよい。
上述の実施形態では、各中間ブラケット14のシート前端側には第3延出部14Aが設けられ、かつ、補強部材17の延び方向両端側それぞれは、各第3延出部14Aに固定されていた。
しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第3延出部14Aが廃止され、補強部材17の延び方向両端側が各中間ブラケット14に直接的に固定されていてもよい。
上述の実施形態に係る一対の第3延出部14Aは、シート幅方向と略平行な面のうちシート前後方向に対して略直交する面にて構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、一対の第3延出部14Aが上下方向と略直交する面にて構成されていてもよい。
上述の実施形態では、一対の第3延出部14Aは、各中間ブラケット14との一体成形品であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、別部品として製造された1又は一対の第3延出部14Aが、いずれかの中間ブラケット14又は一対の中間ブラケット14それぞれに固定されて一体化された構成であってもよい。
上述の実施形態では、電動モータ13Cは、可動レール13Bのシート前端側に配設されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、シート後端側に電動モータ13Cが配設された構成であってもよい。
上述の実施形態では、仮想水平面に投影された補強部材17は、仮想水平面に投影された電動モータ13Cに対してシート前後方向にずれていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、補強部材17と電動モータ13Cとが上下方向にずれた配置構成であってもよい。
上述の実施形態では、ハーネス対向部18の上端位置18Gが補強部材17のうちハーネス対向部18以外の部位の上端位置より低い構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る第1支持部11及び第2支持部12は、スライド装置13及び中間ブラケット14等を有して構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、乗物に対してスライド不可状態で当該乗物に固定する構成であってもよい。
上述の実施形態では、普通乗用車に本発明に係る乗物用シートを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、その他の自動車用シート、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… シートクッション 5… シートバック
9… クッションフレーム 11… 第1支持部 12… 第2支持部
13… スライド装置 13A… 固定レール 13B… 可動レール
13C… 電動モータ 14… 中間ブラケット 14A… 第3延出部
16… 電気部品 16A… ワイヤーハーネス 17… 補強部材
18… ハーネス対向部 18A… 板面 18B… 曲面
18C… 第1延出部 18D… 第2延出部

Claims (7)

  1. 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    シート幅方向一端側に配設されてクッションフレームを下方側から支持する第1支持部と、
    シート幅方向他端側に配設されて前記クッションフレームを下方側から支持する第2支持部と、
    前記クッションフレームに設けられた電気部品に接続されたワイヤーハーネスと、
    シート幅方向に延びて前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する補強部材であって、少なくとも一部が前記ワイヤーハーネスの下方側に位置する補強部材とを備え、
    前記補強部材のうち前記ワイヤーハーネスの下方側に位置する部位をハーネス対向部としたとき、当該ハーネス対向部は、シート前後方向と交差する板面を有し、かつ、当該板面の上端は予め決められた曲率半径以上の曲率半径を有する曲面で構成されている乗物用シート。
  2. 前記ハーネス対向部は、前記板面の上端からシート前後方向に延出した第1延出部、及び当該第1延出部の延出方向先端から下方側に延出した第2延出部を有しており、
    前記板面、前記第1延出部及び前記第2延出部は、金属板製の一体成形品である請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1支持部及び前記第2支持部それぞれは、
    乗物側に固定される固定レール、
    当該固定レールに対してスライド可能な可動レール、及び
    当該可動レールに前記クッションフレームを固定するための中間ブラケットを有しており、
    さらに、前記補強部材は、前記中間ブラケットのシート前端側に連結されている請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1支持部の前記中間ブラケット及び前記第2支持部の前記中間ブラケットのうち少なくとも一方のシート前端側には、他方の中間ブラケットに向けて延出した帯板状の第3延出部が設けられており、
    前記補強部材は、前記第3延出部に固定されている請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記可動レールをスライドさせる駆動力を発揮する電動モータを備えており、
    前記電動モータは、前記可動レールのシート前端側に配設されている請求項3又は4に記載の乗物用シート。
  6. 仮想水平面に投影された前記補強部材の少なくとも一部は、当該仮想水平面に投影された前記電動モータに対してシート前後方向にずれている請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記ハーネス対向部の上端位置は、前記補強部材のうち前記ハーネス対向部以外の部位の上端位置より低い請求項1ないし6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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