JP5958419B2 - 余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造 - Google Patents
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前記余長収容ケースの前記ワイヤハーネスをスライドシート内またはフロア内に引き出す出口部の端縁に、前記ワイヤハーネスの保護材の端部に固定した取付部材を凹凸嵌合で取り付けており、
前記取付部材は、長さ方向の一端側で連結した上片と下片とで前記余長収容ケースの出口部の端縁を挟持する構造とし、前記上片には前記下片より長く突出させる突出部を設けて該突出部の上面に断面矩形状の前記保護材の端部を載置してテープ巻き固定すると共に、前記下片の上面には前記出口部の端縁に設けた被係止穴に嵌合する係止凸部を設けていることを特徴とする余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造を提供している。
また、第2の発明として、車両に搭載されるスライドシートまたは車体のフロアに固定され、スライドシートのスライド動作に追従するワイヤハーネスを保護材で外装した状態でターンさせて収容する余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースの前記ワイヤハーネスをスライドシート内またはフロア内に引き出す出口部の端縁に、前記ワイヤハーネスの保護材の端部に固定した取付部材を凹凸嵌合で取り付けており、
断面矩形状の前記保護材の一側面を該保護材の端部の開口端より長さ方向に延在させて突出片とする一方、前記取付部材には、前記保護材の端部を長さ方向の一端側から内嵌する断面矩形状の筒状部を設けていると共に、前記保護材の突出片を重ねてテープ巻き固定するテープ巻き舌片を前記筒状部の長さ方向の他端側の端面より突設し、かつ、前記筒状部の対向する側壁の外面に凹部を設けて、前記出口部の端縁を挟む両側壁の内面に設けた凸部を前記凹部に嵌合させる構造としていることを特徴とする余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造を提供している。
また、余長収容ケースの出口部の端縁に対して前記取付部材をケース厚さ方向に挿し込み、筒状部の対向する側壁外面に設けた凹部と、前記出口部の端縁を挟む両側壁の内面に設けた凸部とを嵌合させるだけで、前記出口部の端縁への取付部材の取り付けが行えるため、狭小スペースである出口部側での固定作業が不要となり、作業性を高めることができる。
図1乃至図9に本発明の第1実施形態を示す。
図1および図2に示すワイヤハーネス配索装置では、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400〜600mm程度スライドできるロングスライドシートとし、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス5を配線している。
平板40に設ける折曲ライン41〜44は、図6(C)に示すように、板厚の1/3程度の薄肉の断面円弧状のラインとしている。前記切込ライン48、係止穴46、係止突片45はすべて平板を打抜いて形成している。
図5中、ステップ#7のスライドシート前端位置より少し後退したステップ#1のスライドシートの位置が定常位置とすると、該位置では、余長収容部10b内でワイヤハーネスが前端側の短辺の内面に沿ってUターンし最大長さで余長が吸収され、スライダ摺動部10a内でスライダ9は後端側に位置する一方、ハーネスレール7内ではスライダ9は前後方向の中間に位置する。
#1の定常位置から少し後退する#2位置へ後退移動すると、まず、ハーネスレール7内でスライダ9が後退してワイヤハーネス5の余長を調整する。
#2より後退して#3位置へ移動すると、ハーネスレール7内でスライダ9はハーネスレール7の後端位置に達した後、余長収容部10bからワイヤハーネスを引き出してスライダ摺動部10aでスライダ9が前進してワイヤハーネス5の余長を調整する。
#3より後退して#4のスライドシート後端位置へ移動すると、スライダ摺動部10a内でスライダ9は前端位置まで移動してワイヤハーネス5の余長を調整する。
#4のスライドシート後端位置から#5の位置に前進すると、ハーネスレール7内でスライダ9が前進してワイヤハーネスの余長を調整する。
#5より#6の位置に前進すると、ハーネスレール7内で前端位置にスライダ9が達した後にスライダ摺動部10a内でスライダ9が後退し、余長収容部10bにワイヤハーネスが巻き込まれていき、ワイヤハーネスの余長を調整する。
#6より#7のスライドシート前端位置まで前進すると、余長収容部10bへ更にワイヤハーネスが巻き込まれていき、スライダ摺動部10a内でスライダ9が後退し、ワイヤハーネスの余長を調整する。
ハーネスレール7側でスライダ9が後端または前端に達すると、余長収容ケース10側でスライダ9がスライダ摺動部10a内で前後移動し余長収容部10b内でターンしているワイヤハーネスを出入させてワイヤハーネスの余長を調整する。
第2実施形態においても、余長収容ケース10に収容するワイヤハーネス5に外装する保護材30の端部30aを別部材からなる取付部材21に固定し、該取付部材21を余長収容ケース10の出口部10eの端縁10gに凹凸嵌合で取り付けているが、第2実施形態では、保護材の端部30aおよび取付部材21の構造を第1実施形態と相違させている。その他の点は第1実施形態と同様としている。
さらに、図11(D)に示すように、保護材の端部30aから引き出したワイヤハーネス5を取付部材21のテープ巻き舌片26にテープ(T3)巻き固定しておくことも好ましい。
また、取付部材21を前記出口部10eの端縁10gに対して余長収容ケース10の厚さ方向に挿し込んで、筒状部22の対向する側壁外面22a−4、22a−2に設けた凹部24、25に前記出口部10eの端縁10gを挟む両側壁10c、10iの内面に設けた凸部10j、10kを嵌合させるだけで出口部10eの端縁10gへの取付部材21の取り付けが容易に行えるため、狭小スペースの出口部10e側での固定作業が不要となり、作業性を高めることができる。
5 ワイヤハーネス
10 余長収容ケース
10e 出口部
10g 端縁
10h 被係止穴
10j、10k 凸部
11、21 取付部材
12 上片
12a 突出部
12b 位置決めリブ
14 下片
14a 係止凸部
22 筒状部
23 嵌合溝
24、25 凹部
26 テープ巻き舌片
30 キャタピラ型の保護材
30a 端部
31 先端面(開口端)
32 突出片
40 平板
41〜44 折り曲げライン
48 切り込みライン
T1、T2 テープ
Claims (6)
- 車両に搭載されるスライドシートまたは車体のフロアに固定され、スライドシートのスライド動作に追従するワイヤハーネスを保護材で外装した状態でターンさせて収容する余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースの前記ワイヤハーネスをスライドシート内またはフロア内に引き出す出口部の端縁に、前記ワイヤハーネスの保護材の端部に固定した取付部材を凹凸嵌合で取り付けており、
前記取付部材は、長さ方向の一端側で連結した上片と下片とで前記余長収容ケースの出口部の端縁を挟持する構造とし、前記上片には前記下片より長く突出させる突出部を設けて該突出部の上面に断面矩形状の前記保護材の端部を載置してテープ巻き固定すると共に、前記下片の上面には前記出口部の端縁に設けた被係止穴に嵌合する係止凸部を設けていることを特徴とする余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。 - 前記上片の上面に、テープ巻き固定する前記保護材の端部の先端面と当接させる位置決めリブを突設している請求項1に記載の余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。
- 車両に搭載されるスライドシートまたは車体のフロアに固定され、スライドシートのスライド動作に追従するワイヤハーネスを保護材で外装した状態でターンさせて収容する余長収容ケースを備え、
前記余長収容ケースの前記ワイヤハーネスをスライドシート内またはフロア内に引き出す出口部の端縁に、前記ワイヤハーネスの保護材の端部に固定した取付部材を凹凸嵌合で取り付けており、
断面矩形状の前記保護材の一側面を該保護材の端部の開口端より長さ方向に延在させて突出片とする一方、前記取付部材には、前記保護材の端部を長さ方向の一端側から内嵌する断面矩形状の筒状部を設けていると共に、前記保護材の突出片を重ねてテープ巻き固定するテープ巻き舌片を前記筒状部の長さ方向の他端側の端面より突設し、かつ、前記筒状部の対向する側壁の外面に凹部を設けて、前記出口部の端縁を挟む両側壁の内面に設けた凸部を前記凹部に嵌合させる構造としていることを特徴とする余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。 - 前記筒状部の3つの側壁に、前記保護材の端部の側面のうち前記突出片を形成する側面以外の3つ側面を長さ方向の他端側まで貫通させることなく前記側壁内面と側壁外面との間に嵌め込む嵌合溝を設けている請求項3に記載の余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。
- 前記保護材はキャタピラ型の保護材であり、該保護材は、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた4本の折り曲げラインを折り曲げて四角筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一側面を連続させると共に他側面を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。
- 前記余長収容ケースの出口部は、閉鎖された周壁で囲まれた穴状としている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の余長収容ケースへのワイヤハーネスの保護材の固定構造。
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