JP5892096B2 - スライダ - Google Patents
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Description
該スライダは、前記ハーネスレールの断面ボックス状のハーネス挿通部に嵌合させる断面矩形状のワイヤハーネス挿入部を備え、
該ワイヤハーネス挿入部は断面コ字状の本体部と、該本体部と同幅の平板状の蓋部とからなり、
該蓋部の内面に一対の係止部を突設する一方、前記本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される一対の被係止部を突設していることを特徴とするスライダを提供している。
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折り曲げラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折り曲げラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに前記4本の折り曲げラインを結ぶ幅方向の切り込みラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としている。
図1乃至図7は本実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス3(図2に図示)を配線している。
ワイヤハーネス挿入部11は、断面コ字状の本体部12と、該本体部12と同幅の平板状の蓋部14とからなり、蓋部14の内面14bの長さ方向中間位置に一対の係止部15を突設している一方、本体部12の両側壁内面12bの長さ方向中間位置に前記係止部15が係止される一対の被係止枠13(被係止部)を突設している。蓋部の内面14bに設けた一対の係止部15の下端には対向位置に係止爪15aをそれぞれ突設し、本体部12の両側壁内面12bに設けた一対の被係止枠13内に挿入した係止部15の係止爪15aが被係止枠13の下端縁13aに係止する構造を有している。前記構造を有する本体部12と蓋部14により、本体部12の上面開口を蓋部14で確実に閉鎖することが可能となる。
また、本体部12の長さ方向前端側に、挿入するワイヤハーネス3に外装する後述のプロテクタ20の端部を固定している。
プロテクタ20は、図7(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板30を折り曲げて組み立てている。平板30には、長さ方向Xに延在する4本の折り曲げライン31、32、33、34を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板30の幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折り曲げライン31〜34を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図7(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに嵌合したスライダ10のワイヤハーネス引出用筒部16がシートレール6の上壁6bに沿って前後移動すると共に、ワイヤハーネス引出用筒部16と連結するワイヤハーネス挿入部11がハーネスレール7のハーネス挿通部7a内を前後移動する。したがって、スライダのワイヤハーネス挿入部11に端末を内嵌固定したプロテクタ20で外装したワイヤハーネス3がハーネス挿通部7a内を前後移動し、該前後移動に応じてプロテクタ20で外装したワイヤハーネス3が余長収容ケース8内に出入りする。これにより、スライドシート1のスライド動作にワイヤハーネス3を滑らかに追従させることができる。
本変形例では、図8に示すように、シートレール6の前方に配置するU字形状の余長収容ケース48をハーネスレール7の前端に連続させ、一体としたハーネスレール7と余長収容ケース48が全体として略J字形状をなしている点以外は本実施形態と同様としている。
スライドシート1に配線されたワイヤハーネス3は本実施形態と同様の構造を有するスライダ10を通してハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿入された後、ハーネス挿通部7aの前端に連続する余長収容ケース48内でUターンした後、余長収容ケース48の後端に設けた開口から外方に引き出されて車体側に配線される。
前記のように、本発明のスライダ10はワイヤハーネス3の余長収容形式を変更しても有効に用いることができる。
3 ワイヤハーネス
4 脚部
6 シートレール
7 ハーネスレール
7a ハーネス挿通部
7b スライダ摺動部
8、48 余長収容ケース
10 スライダ
11 ワイヤハーネス挿入部
12 本体部
13 被係止部
14 蓋部
15 係止部
16 ワイヤハーネス引出用筒部
17 蓋部押さえリブ
20 プロテクタ
30 平板
31〜34 折り曲げライン
37 切り込みライン
Claims (4)
- スライドシートに配線するワイヤハーネスを挿通するハーネスレールに摺動自在に嵌合すると共に該ワイヤハーネスを貫通する樹脂成形品からなるスライダであって、
該スライダは、前記ハーネスレールの断面ボックス状のハーネス挿通部に嵌合させる断面矩形状のワイヤハーネス挿入部を備え、
該ワイヤハーネス挿入部は断面コ字状の本体部と、該本体部と同幅の平板状の蓋部とからなり、
該蓋部の内面に一対の係止部を突設する一方、前記本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される一対の被係止部を突設していることを特徴とするスライダ。 - 前記蓋部には前記本体部の内部と連通するワイヤハーネス引出用筒部を立設すると共に、前記ワイヤハーネス引出用筒部の外側壁と前記蓋部の外面とに二辺を接合させた略三角形状の蓋部押さえリブを前記蓋部に設けている請求項1に記載のスライダ。
- 前記ワイヤハーネス挿入部に挿入するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1または請求項2に記載のスライダ。 - 前記ハーネスレールには前記ハーネス挿通部の上面の一側に長さ方向に連続して突出するスライダ摺動部を設け、前記スライダのワイヤハーネス引出用筒部を前記スライダ摺動部に嵌合させると共に該スライダ摺動部の上面開口から該ワイヤハーネス引出用筒部を突出させて前記スライドシートの脚部に連結している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライダ。
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