JP2874543B2 - ワイヤハーネス用成形プロテクタ - Google Patents

ワイヤハーネス用成形プロテクタ

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JP2874543B2
JP2874543B2 JP5350646A JP35064693A JP2874543B2 JP 2874543 B2 JP2874543 B2 JP 2874543B2 JP 5350646 A JP5350646 A JP 5350646A JP 35064693 A JP35064693 A JP 35064693A JP 2874543 B2 JP2874543 B2 JP 2874543B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネスの電線
束を収納して、車体・機器に配設係止し、そのワイヤハ
ーネスの配設姿勢を整えて保持するのに使用するワイヤ
ハーネス用成形プロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネス用成形プロテクタは、ワ
イヤハーネスの電線束を挿通収納するU字溝の成形プロ
テクタ本体に、収納電線の飛び出し防止と保護のため
に、上方開口部を閉鎖する蓋体を有する構造のものが多
く使用されている。そして、その蓋体を成形プロテクタ
本体の一側側壁の上縁に形成した薄肉のヒンジ部を介し
て一体に設けたものとして、実開平2ー14216号公
報の公知例がある。
【0003】そして、この公知例のものは、ヒンジ部近
傍に穿設したU字溝側壁のロック孔と、蓋体の内側に形
成したロック突起からなる蓋体付け根側の係止機構と、
蓋体の先端に形成したロック孔つきロック片と、U字溝
側壁の外側に突設したロック突起からなる蓋体先端側の
係止機構の複数の係止機構を有し、開口部を閉鎖して成
形プロテクタ本体に覆着した蓋体を、係止する構造を有
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例の蓋体ロ
ックの複数の係止機構を有するものは、蓋体の覆着姿勢
を保持する係止作用を有するものの、その複数の係止機
構は、いずれも単純な「ロック孔」と「ロック突起」の
組合せのため、一軸方向の係止作用のみしか存在しない
ので、車体・機器に配設されたワイヤハーネス用成形プ
ロテクタが、外力や環境温度によって、ヒンジ部が伸び
たり破断したり、或は、溝体のねじれ・歪を生ずると、
蓋体が成形プロテクタ本体から容易に外れて蓋機能を失
う難点がある。
【0005】さらに、前記の公知例のものは、U字溝の
側壁にロック孔を設けるので、成形プロテクタ本体の樹
脂成形金型のロック孔形成部分をスライド構造にする必
要があるので、成形金型の構造が複雑になってコスト高
になる。本発明は、以上の従来技術の難点を解消するワ
イヤハーネス用成形プロテクタを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のワイヤハーネス用成形プロテクタは、「ワイ
ヤハーネスの電線束を挿通収納するU字溝体の成形プロ
テクタ本体に、上方開口部の蓋体を設けたワイヤハーネ
ス用成形プロテクタにおいて、前記成形プロテクタ本体
の側壁内側に、自由端のV字形係止部を前記溝体の底に
臨ませる弾性片持梁状の雄形係止片を設けると共に、前
記蓋体の前記上方開口部の閉鎖姿勢において、前記雄形
係止片の前記V字形係止部を受け入れ係合するV字形凹
部を自由端に有する弾性片持梁状の雌形係止片を、前記
蓋体の内側に設けた蓋体係止機構を有する構造」になっ
ている。
【0007】そして、以上の雄形係止型と雌形係止型か
らなる蓋体係止機構を有するワイヤハーネス用成形プロ
テクタは、係止爪等からなる他の係止機構との複数係止
機構にしたり、その蓋体を、ヒンジ部を介して成形プロ
テクタ本体と一体にしたり、或は、蓋体と成形プロテク
タ本体を別体物の組合せ構成にすると共に、前記の蓋体
係止機構を係合し易くするための掛け止め突起を、蓋体
内側に設ける等の態様を採択する。
【0008】
【作用】以上の構成の本発明のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタは、蓋体と成形プロテクタ本体に設けた「V字
形凹部を自由端に有する雌形係止片」と、「溝体の底に
臨ませるV字係止部を自由端に有する雄形係止片」とを
かみ合せる溝体係止機構を有するので、電線を溝内に収
納した成形プロテクタ本体に蓋体を覆着すると、その覆
着最終姿勢の直前に相互接触する雌・雄係止片が、相互
に弾性変位して蓋体の覆着進行を許容し、最終位置にお
いて、そのV字形凹部にV字形係止部が「パチン」とか
み合って、蓋体の覆着姿勢がロックされる。
【0009】そして、そのロックが、溝体の底に臨むV
字形係止部とV字形凹部とのかみ合せによるので、覆着
姿勢の蓋体は、成形プロテクタ本体の上下方向のY軸方
向と、左右方向のX軸方向の移動が拘束されて二軸ロッ
クされる。従って、蓋体と成形プロテクタ本体を連結す
るヒンジ部が伸長・破断したり、外力による成形プロテ
クタ本体の歪・ねじれが生じても、その蓋体は成形プロ
テクタ本体から容易に外れるおそれがなく、蓋機能が維
持できる。そして、成形プロテクタ本体と蓋体が別体物
の場合でも、同じく二軸ロックされるので、成形プロテ
クタ本体の歪・ねじれによって蓋体が容易に外れるおそ
れがない。さらに、前記構成の蓋体係止機構の雄形係止
片は、その雄形係止片の下方の溝底に、成形型の抜き孔
を設けることによって、通常の上下合せ型の樹脂成形型
が使用可能となり、成形金型の構造が簡素化できる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明の第一実施例を示す図1を参照して、ワイヤ
ハーネスの電線束10を挿通収納するU字溝体の成形プ
ロテクタ本体1に、上方開口部を閉じる板状の蓋体2を
設けたワイヤハーネス用成形プロテクタにおいて、蓋体
2は成形プロテクタ本体1の一側側壁3Aの上縁に形成
した薄肉のヒンジ部4を介して連結され、成形プロテク
タ本体1と一体になっている。そして、側壁3Aの内側
へ突設して下方へ垂設した片持梁状の雄形係止片6と、
蓋体2のヒンジ部4近傍の内側に突設した片持梁状の雌
形係止片5からなる蓋体2の閉鎖姿勢の係止機構を有し
ている。
【0011】詳しくは、雄形係止片6は自由端にV字形
係止部8を有して、そのV字形係止部8をU字溝の底1
2に臨ませる弾性片持梁をなし、雌形係止片5は、その
V字形係止部8を受け入れてかみ合うV字形凹部7を有
する弾性片持梁をなしており、蓋体2をヒンジ部4を中
心として回転させると、蓋体2の閉鎖最終姿勢の直前に
おいて、雄形係止片6と雌形係止片5の自由端部分が相
互に干渉して弾性変形し、蓋体2の回転を許容すると共
に、蓋体2が成形プロテクタ本体の開口部を閉じた最終
閉鎖姿勢になると同時に、雌形係止片5のV字形凹部7
が、雄形係止片6のV字形係止部8の外周にかみ合っ
て、V字形凹部7がV字形係止部8を受け入れ係合した
結合状態となり、蓋体2の閉鎖姿勢をロックする構造に
なっている。
【0012】なお、この実施例の雄形係止片6と対向す
る溝体側壁3Bの外側に突設した係止爪9と、蓋体2の
前縁に突設した係止舌片11からなる副係止機構を有
し、前記の雌・雄係止片5・6による係止機構が係合す
ると同時に、この副係止機構を係合させて、蓋体2の両
側をロックするようになっている。なお、図中の13
は、溝体の底12に設けた雄形係止片6の成形型の型抜
き孔である。
【0013】以上の図1実施のものは(図1の(B)参
照)、底12に臨ませるV字形係止部8とV字形凹部7
とのかみ合い係合によって、蓋体2の成形プロテクタ本
体1への閉鎖姿勢をロックするので、閉鎖姿勢の蓋体2
と平行する方向のX軸方向と、蓋体2と直交する方向の
Y軸方向の二軸方向の係止力が生じ、前記の作用を奏す
ることができる。従って(図1の(C)参照)、成形プ
ロテクタ本体1が外力によって歪やねじれを生じたり、
ヒンジ部4が伸長・破断しても、前記の二軸係止力によ
って、蓋体2は成形プロテクタ本体1から容易に外れる
おそれはない。
【0014】続いて、図2・図3を参照して本発明の他
の実施例を説明する。まず、図2のものは、雄形係止片
6を有する成形プロテクタ本体1と、雌形係止片5を有
する蓋体2を別体物にして、その組合せ構造にしたもの
であり、この雌・雄係止片5・6は図1実施例のものと
同一形状を有している。そして、蓋体2の雌形係止片5
が存在しない縁部近傍には、成形プロテクタ本体1の雄
形係止片6と対向する側壁3Bの上縁の内側に掛け止め
する掛け止め突起14が設けられている。そして、蓋体
2を覆着するとき、掛け止め突起14を側壁3Bの上端
の内側に掛け止めして蓋体2を閉じると、雌・雄係止片
5・6の干渉力が、掛け止め突起14によって担持され
るので、蓋体2が「パチン」と覆着され、蓋体2のロッ
クがし易い。
【0015】一方、図3のものは、同じく雄形係止片6
を有する蓋体2と雌形係止片5を有する成形プロテクタ
本体1からなるものにおいて、雌・雄係止片5・6が側
壁3A側に設けられ、蓋体2を成形プロテクタ本体1に
連結するヒンジ部4が、反対側の側壁3Bの上端に設け
られている。この図3実施例のものも、図1実施例のも
のと同様な作用があり、ヒンジ部4が破断しても、雌・
雄係止片5・6による二軸方向の係止力によってロック
され、図示点線のように、破断したヒンジ部4側の蓋体
2の縁部を持ち上げようとしても、蓋体2の覆着姿勢が
容易に崩れるおそれがない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のワイヤハ
ーネス用成形プロテクタは成形プロテクタ本体への蓋体
の係止性能が良く、使用中の外力によって溝体の歪・ね
じれを生じても蓋体が容易に外れるおそれがなく、蓋機
能を安定維持してワイヤハーネス用成形プロテクタの性
能を安定させ、さらに、成形金型の構造を簡素化してコ
スト低減を促進する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のワイヤハーネス用成形プロ
テクタを示し、図中の(A)はその斜視図、図中の
(B)はその横断面図、図中の(C)はその使用状態の
説明図
【図2】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタの横断面図
【図3】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタの横断面図
【符号の説明】
1 成形プロテクタ本体 2 蓋体 3A・3B 側壁 4 ヒンジ部 5 雌形係止片 6 雄形係止片 7 V字形凹部 8 V字形係止部 9 係止爪 10 電線束 11 係止舌片 12 底 13 型抜き孔 14 掛け止め突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの電線束を挿通収納する
    U字溝体の成形プロテクタ本体に、上方開口部の蓋体を
    設けたワイヤハーネス用成形プロテクタにおいて、前記
    成形プロテクタ本体の側壁内側に、自由端のV字形係止
    部を前記溝体の底に臨ませる弾性片持梁状の雄形係止片
    を設けると共に、前記蓋体の前記上方開口部の閉鎖姿勢
    において、前記雄形係止片の前記V字形係止部を受け入
    れ係合するV字形凹部を自由端に有する弾性片持梁状の
    雌形係止片を、前記蓋体の内側に設けた蓋体係止機構を
    有する構造を特徴とするワイヤハーネス用成形プロテク
    タ。
  2. 【請求項2】 成形プロテクタ本体の側壁のヒンジ部を
    介して、蓋体を一体になした請求項1のワイヤハーネス
    用成形プロテクタ。
  3. 【請求項3】 成形プロテクタ本体と蓋体を別体物の組
    合せになすと共に、雌形係止片が存在しない蓋体の側縁
    近傍に、雄形係止片と対向する成形プロテクタ本体の側
    壁上縁内側への掛け止め突起を設けた請求項1のワイヤ
    ハーネス用成形プロテクタ。
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