JP2001200815A - ロック機構 - Google Patents

ロック機構

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JP2001200815A
JP2001200815A JP2000004797A JP2000004797A JP2001200815A JP 2001200815 A JP2001200815 A JP 2001200815A JP 2000004797 A JP2000004797 A JP 2000004797A JP 2000004797 A JP2000004797 A JP 2000004797A JP 2001200815 A JP2001200815 A JP 2001200815A
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protector
locking
hook portion
flexible piece
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JP2000004797A
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Koichi Tagashira
宏一 田頭
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の構成部材の係脱を繰り返してもフック
部や係止部に変形や破損が生じるのを防止できると共
に、ロック解除を治具を使用せずに容易に行うことがで
きるロック機構を提供する。 【解決手段】 本発明のロック機構26は、プロテクタ
本体22の係止用可撓片31の先端に設けたフック部3
1bをプロテクタカバー23に設けた掛止部34に掛止
させることによって、プロテクタ本体22にプロテクタ
カバー23を取り付ける。前記掛止部34は、前記フッ
ク部31bを掛止するフック掛止部33と、前記フック
部31bの突出方向と略直交する方向に前記係止用可撓
片31が弾性的に変位させられた際には前記フック部3
1bとの係合を解除可能とする係合解除穴35とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロック機構に関し、
特に、一方の構成部材の係止用可撓片に設けたフック部
を他方の構成部材に設けた掛止部に掛止させることによ
って、これら一対の構成部材を係止するロック機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、自動車等のワイヤハーネスを収
容保持するワイヤハーネスプロテクタ1の従来例を示し
たものである。このワイヤハーネスプロテクタ1は、ワ
イヤハーネスを収容する略樋状のプロテクタ本体2と、
このプロテクタ本体2の上部開放部を覆うプロテクタカ
バー3とから構成されている。そして、これらプロテク
タ本体2及びプロテクタカバー3は、いずれも、絶縁性
の合成樹脂による一体成形品で、プロテクタ本体2の上
部開放部にプロテクタカバー3を突き合わせると、ロッ
ク機構5により互いに係止されるようになっている。
【0003】前記ロック機構5は、例えば特開平5−2
52634号公報に開示された構成のもので、プロテク
タカバー3の両側縁に挿入片7を設けると共に、対応す
るプロテクタ本体2の両側面にロック用挿入孔9aを形
成した周壁9を設けた構成である。前記挿入片7は、突
き合わせ方向に沿ってプロテクタカバー3の両側縁から
延出する突片7aの先端側外面に、係合突起7bを膨出
形成した構造である。前記周壁9は、挿入片7の該孔9
aへの挿入量が規定値に達すると、前記係合突起7bを
係止して挿入片7の抜けを防止する係止面9bを有する
構造である。
【0004】前記周壁9の場合、前記ロック用挿入孔9
aの断面形状は前記突片7aの横断面形状よりも僅かに
大きな矩形状に設定されている。但し、ロック用挿入孔
9aを構成する周壁9は、図8(a)に示すように、係
合突起7bを一定以上の力で挿入すると、周壁9の弾性
変形により開口部が広がって係合突起7bの通過が可能
になるように、肉厚や形状が工夫されており、ロック用
挿入孔9aを通過した係合突起7bが係止面9bに係合
する時には、周壁9の弾性変形が戻って、係合突起7b
の抜けが防止されるようになっている。
【0005】ところで、上述のようにワイヤハーネスプ
ロテクタ1に収容保持させたワイヤハーネスは、車載の
電装部品の追加に伴う配線追加や、断線チェック等の保
守作業のために、ワイヤハーネスプロテクタ1から取り
出す場合がある。前述のロック機構5では、ワイヤハー
ネスの取り出しのために、プロテクタカバー3とプロテ
クタ本体2との係止を解除する際には、まず、図8
(b)に示すように、ロック用挿入孔9a内の挿入片7
と周壁9との間に治具11を差し込んで周壁9を拡幅方
向に弾性変形させることにより、係止面9bによる係合
突起7bの係止を外す。次いで、治具11の差し込みに
より周壁9を弾性変形させた状態のまま、プロテクタカ
バー3を矢印(イ)方向に引き上げることで、係合突起
7bをロック用挿入孔9aから抜き出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のロック機構5では、係合強度を向上させる為に
係合突起7bの突出量を大きくすると、挿入片7と周壁
9との係脱の際に、ロック用挿入孔9aを形成している
周壁9に無理な変形を強いることと成るので、挿入片7
と周壁9との係脱を繰り返すと、該周壁9に変形が残留
したり、図9に示す如く周壁9が破損する可能性があ
る。また、挿入片7を周壁9に係止させるために、ロッ
ク用挿入孔9aに強引に係合突起7bを押し込む際や、
挿入片7と周壁9との係合を外すために治具11を差し
込む際には、係合突起7bにも変形や破損が生じる可能
がある。更に、挿入片7と周壁9の係止を外す場合に
は、治具が必要となる為に取り扱い性が悪いという問題
もあった。
【0007】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、一対の構成部材の係脱を繰り返してもフ
ック部や係止部に変形や破損が生じるのを防止できると
共に、ロック解除を治具を使用せずに容易に行うことが
できるロック機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
方の構成部材の係止用可撓片の先端に設けたフック部を
他方の構成部材に設けた掛止部に掛止させることによっ
て、これら一対の構成部材を係止するロック機構であっ
て、前記掛止部が、前記フック部を掛止するフック掛止
部と、前記フック部の突出方向と略直交する方向に前記
係止用可撓片が弾性的に変位させられた際には前記フッ
ク部との係合を解除可能とする係合解除部とを有するこ
とを特徴とするロック機構により達成される。
【0009】上記構成によれば、一対の構成部材を所定
の位置関係で突き合わせると、一方の構成部材の係止用
可撓片の先端に設けられたフック部が、該係止用可撓変
片を撓ませながら他方の構成部材の掛止部におけるフッ
ク掛止部に掛止されるので、一対の構成部材が相互に係
止される。そして、一対の構成部材の係止を解除する場
合には、前記フック部の突出方向と略直交する方向に前
記係止用可撓片を撓ませることで弾性的に変位させ、前
記掛止部のフック掛止部に掛止されているフック部を係
合解除部まで移動させる。すると、フック部と掛止部と
の掛合が外れ、一対の構成部材相互の係合を解除するこ
とができる。
【0010】即ち、前記フック部を前記フック掛止部に
対して掛合させる際の係止用可撓片の撓み方向と、前記
フック部と前記フック掛止部との掛合を解除する際の係
止用可撓片の撓み方向とが直交しており、フック部とフ
ック掛止部との掛合を解除する際には、該フック部の掛
止力が直接的に影響することはない。そこで、掛止力を
高める為にフック部の突出量を大きくし、前記係止用可
撓片のフック部と前記掛止部との係脱作業を繰り返した
場合でも、係止用可撓片や掛止部に無理な力が加わるこ
とはなく、フック部やフック掛止部に変形や破損が生じ
るのを防止できる。又、係合解除時の操作量や操作力が
増大することもなく、良好な係脱作業性を確保すること
ができる。
【0011】更に、前記係止用可撓片と前記掛止部との
係合を解除する場合は、手指等で前記係止用可撓片を撓
ませながらフック部をフック掛止部から係合解除部に変
位させるだけでよい。そこで、係止用可撓片と掛止部と
の係合を外す為の治具等が不要となり、優れた取り扱い
性を得ることができる。
【0012】なお、好ましくは前記係止用可撓片が一方
の構成部材の側壁上縁に設けられると共に、前記掛止部
が前記係止用可撓片を一方の構成部材の側壁よりも内側
に撓ませた状態で前記フック部を掛止するように構成さ
れる。この場合、ロック機構が一対の構成部材の側壁よ
り外側に突出することを防止でき、例えば、一対の構成
部材を設置場所の壁面等に密着配置することも可能にな
り、一対の構成部材の設置形態の自由度を高めることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るロック機構を詳細に説明する。図1
は本発明の第1実施形態に係るロック機構を使用したワ
イヤハーネスプロテクタの分解斜視図であり、図2は図
1に示したプロテクタカバーをプロテクタ本体に取付け
た状態を示す斜視図であり、図3は図2のA部拡大図で
あり、図4は図1に示したプロテクタカバーを閉じると
きのロック機構の動作を説明する横断面図であり、図5
はプロテクタカバーを開くときのロック機構の動作を説
明する為の図4(c)のB−B断面矢視図である。
【0014】本第1実施形態のワイヤハーネスプロテク
タ21は、自動車等の図示しないワイヤハーネスを収容
する略樋状のプロテクタ本体22と、このプロテクタ本
体22の上部開放部を覆うプロテクタカバー23とから
構成されている。そして、一対の構成部材であるプロテ
クタ本体22及びプロテクタカバー23は、それぞれ絶
縁性の合成樹脂によって一体成形されている。
【0015】前記プロテクタ本体22の上部開放部にプ
ロテクタカバー23を突き合わせると、図2に示すよう
に、プロテクタカバー23の両側縁23b,23cが、
プロテクタ本体22の両側壁22a,22bの上縁に当
接した閉じ状態となる。そして、閉じ状態では、プロテ
クタカバー23の両側縁23b,23cが、適宜数(本
実施形態においては、両側縁に3個ずつ)設けたロック
機構26によって、プロテクタ本体22の両側壁22
a,22bに係止される。
【0016】尚、プロテクタカバー23の両側縁に沿っ
た内壁面には、倒れ防止用リブ23aが立設されてい
る。この倒れ防止用リブ23aは、プロテクタカバー2
3の剛性を向上させ、開閉時にプロテクタカバー23が
撓むのを防止したり、閉じ状態における前記両側壁22
a,22bが内方へ倒れるのを防止する。
【0017】前記ロック機構26は、一対の構成部材相
互を係止するロック機構であり、一方の構成部材として
のプロテクタ本体22の両側壁22a,22bの上縁に
適宜設けられた一対の係止用可撓片31と、他方の構成
部材としてのプロテクタカバー23の両側縁に適宜設け
られた掛止部34とを備える。更に、前記掛止部34
は、前記係止用可撓片31の先端に設けたフック部31
bを掛止する一対のフック掛止部33と、前記フック部
31bの突出方向と略直交する方向に前記係止用可撓片
31が弾性的に変位させられた際には前記フック部31
bとの係合を解除可能とする係合解除部としての係合解
除穴35とを有する。
【0018】前記係止用可撓片31は、プロテクタ本体
22の両側壁22a,22bの一部を兼ねるように、こ
れら側壁22a,22bに形成されたスリット36,3
7により構成され、プロテクタカバー23との突き合わ
せ方向に沿って延出した可撓片本体31aと、該可撓片
本体31aの先端からプロテクタ本体22の内側に向か
って突出したフック部31bとを有する。前記可撓片本
体31aは、フック部31bの突出方向及び該フック部
31bの突出方向と直交する方向のそれぞれに、所定の
可撓性が得られるように断面形状及び寸法等が設定され
ている。
【0019】本実施形態において、前記係止用可撓片3
1は、ワイヤハーネスプロテクタ21の長手方向に沿っ
て所定の間隔X(図1及び図5に図示)を以て離間する
2本の係止用可撓片31を1組として、プロテクタ本体
22の各側壁22a,22bに3組ずつ設けられてい
る。前記プロテクタ本体22の底部には、前記フック部
31bを成形するための型抜き用穴32が開いている。
【0020】前記フック掛止部33は、図3及び図4に
示したように、前記プロテクタ本体22の上部開放部に
前記プロテクタカバー23を突き合わせて閉じた状態に
した時に、前記係止用可撓片31の先端に設けたフック
部31bが挿通可能な貫通孔33aと、該貫通孔33a
へのフック部31bの挿入量が規定値に達すると前記フ
ック部31bに掛合して該フック部31bの抜けを防止
する係止リブ33bとを備えた構成である。
【0021】そして、前記フック掛止部33は、可撓片
本体31aをプロテクタ本体22の側壁22a,22b
よりも内側に撓ませた状態で前記フック部31bが係止
リブ33bに掛止されるように、プロテクタカバー23
の両側縁よりも内側に入った位置に形成されている。即
ち、係止リブ33bの位置は、貫通孔33aよりも更に
内側に入った位置にある。尚、フック掛止部33は、プ
ロテクタ本体22上の係止用可撓片31の配置に対応し
て、プロテクタカバー23の両側縁に、それぞれ3組み
ずつ設けられている。
【0022】また、係止リブ33bの背部には、係止リ
ブ33bに掛合するフック部31bの鉤状先端部が入る
凹部33cが形成されている。即ち、フック部31bの
鉤状先端部が係止リブ33bの背部に回り込むことによ
り、該フック部31bはプロテクタカバー23の開放方
向への移動を規制すると共に、係止用可撓片31の係合
解除方向の撓みを規制する。
【0023】更に、各フック掛止部33の係止リブ33
bは、ワイヤハーネスプロテクタ21の長手方向に沿っ
て延在している。そして、図5に示すように、一対のフ
ック掛止部33,33の各係止リブ33bには、掛合し
たフック部31bが不用意に後述の係合解除穴35側に
変位しないように、ズレ防止用突起41が設けられてい
る。
【0024】また、本実施形態におけるワイヤハーネス
プロテクタ21の場合、各フック掛止部33の貫通孔3
3aの外側縁には、プロテクタ本体22との突き合わせ
方向に沿って延出したフック倒し用壁40が突設されて
いる。このフック倒し用壁40は、プロテクタ本体22
にプロテクタカバー23を組み付けた際に、図4(b)
に示すように、係止用可撓片31の可撓片本体31aを
内側に撓ませて、フック部31bを係止リブ33b側に
押し付け、フック部31bが係止リブ33bに掛合する
のを助けると共に、係合解除方向へ変位するのを規制す
ることができる。
【0025】前記係合解除穴35は、図5(b)に示し
たように、一対の係止用可撓片31,31の可撓性を利
用して一対のフック部31b,31b同士が接触するよ
うに、各フック部31bを該フック部31bの突出方向
と直交する方向(ワイヤハーネスプロテクタ21の長手
方向)に弾性的に変位させた状態にすると、一対のフッ
ク部31b,31bが抜き差し自在となる開口である。
【0026】即ち、前記係合解除穴35は、図5(a)
に示したように、一対のフック掛止部33,33の間に
設けられた開口であり、一対のフック掛止部33,33
間の壁材を切り欠くことで形成されている。尚、本実施
形態の係合解除穴35は、前記貫通孔33aと連通した
凸形の開口となっている。
【0027】そこで、上述のワイヤハーネスプロテクタ
21では、ロック機構26によりプロテクタ本体22に
プロテクタカバー23を係止させる際には、図4(a)
に示すように、先ず、プロテクタ本体22にプロテクタ
カバー23を閉じていって、所定の位置関係でプロテク
タ本体22の両側壁22a,22bの上縁にプロテクタ
カバー23の両側縁23b,23cを突き合わせる。
【0028】次に、プロテクタ本体22にプロテクタカ
バー23を更に押し込むと、図4(b)に示すように、
プロテクタカバー23に突設されたフック倒し用壁40
が、係止用可撓片31の可撓片本体31aを内側に撓ま
せ、フック部31bを係止リブ33b側に押し付けるよ
うにしながら貫通孔33aを挿通させる。そして、図4
(c)に示すように、前記貫通孔33aへのフック部3
1bの挿入量が規定値に達すると、該フック部31bは
フック掛止部33の係止リブ33bに掛止され、抜け止
めされる。
【0029】一方、ロック機構26によるプロテクタ本
体22とプロテクタカバー23との係止を解除してプロ
テクタカバー23を取り外す際には、先ず、図5
(a),(b)に示すように、一対のフック掛止部3
3,33の各係止リブ33bに掛止されている一対のフ
ック部31b,31b同士が接触するように、一対の係
止用可撓片31,31の可撓性を利用して各フック部3
1bを該フック部31bの突出方向と直交する方向(ワ
イヤハーネスプロテクタ21の長手方向)に手指等で弾
性的に変位させ、係合解除穴35まで移動させる。
【0030】すると、図5(c)に示すように、一対の
フック部31b,31bは一対のフック掛止部33,3
3との掛合が外れると共に、抜き差し自在な係合解除穴
35から抜き出し自在となり、係止用可撓片31と掛止
部34との係合が解除される。そして、全てのロック機
構26におけるフック部31bとフック掛止部33との
掛合を解除すれば、プロテクタ本体22からプロテクタ
カバー23を取り外すことができる。
【0031】即ち、上述の如き本発明のロック機構26
によれば、前記フック部31bを前記フック掛止部33
に対して掛合させる際の係止用可撓片31の撓み方向
(ワイヤハーネスプロテクタ21の短手方向)と、前記
フック部31bと前記フック掛止部33との掛合を解除
する際の係止用可撓片31の撓み方向(ワイヤハーネス
プロテクタ21の長手方向)とが直交しており、フック
部31bとフック掛止部33との掛合を解除する際に
は、該フック部31bを抜け止めしている係止リブ33
bの掛止力が直接的に影響することはない。
【0032】そこで、例えば掛止力を高める為にフック
部31bの突出量を大きくし、前記係止用可撓片31の
フック部31bと前記掛止部34のフック掛止部33と
の係脱作業を繰り返した場合でも、係止用可撓片31や
フック掛止部33に無理な力が加わることはなく、フッ
ク部31bや係止リブ33bに変形や破損が生じるのを
防止できる。又、前記フック部31bと前記フック掛止
部33との掛合を解除する際の係止用可撓片31の操作
量や操作力が増大することもなく、上記ロック機構26
は良好な係脱作業性を確保することができる。
【0033】更に、上記ロック機構26においては、前
記係止用可撓片31と前記掛止部34との係合を解除す
る場合、手指等で前記係止用可撓片31を撓ませながら
フック部31bをフック掛止部33から係合解除穴35
に変位させるだけでよい。そこで、係止用可撓片31と
掛止部34との係合を外す為の治具等が不要となり、優
れた取り扱い性を得ることができる。
【0034】尚、本実施形態のワイヤハーネスプロテク
タ21におけるロック機構26によれば、前記係止用可
撓片31がプロテクタ本体22の両側壁22a,22b
の上縁に適宜設けられると共に、前記掛止部34のフッ
ク掛止部33が可撓片本体31aをプロテクタ本体22
の側壁22a,22bよりも内側に撓ませた状態で前記
フック部31bが係止リブ33bに掛止されるように、
プロテクタカバー23の両側縁よりも内側に入った位置
に形成されている。
【0035】そこで、前記ロック機構26を構成してい
る係止用可撓片31や掛止部34が、ワイヤハーネスプ
ロテクタ21の両側壁22a,22bより外側に突出す
ることを防止でき、例えば、ワイヤハーネスプロテクタ
21を設置場所である車体パネルの壁面等に密着配置す
ることも可能になり、ワイヤハーネスプロテクタ21の
構成部材の設置形態の自由度を高めることができる。
【0036】図6は、本発明の第2実施形態に係るロッ
ク機構を使用したワイヤハーネスプロテクタのプロテク
タカバーを開いた状態の全体斜視図である。本実施形態
のワイヤハーネスプロテクタ38は、略樋状を成すプロ
テクタ本体39と、該プロテクタ本体39の一方の側壁
39aに薄肉ヒンジ43を介して開閉可能に形成される
プロテクタカバー44とを、絶縁性の合成樹脂により一
体成形したものである。そして、プロテクタカバー44
を閉じた時に、プロテクタ本体39の他方の側壁39b
の上縁に突き合わさるプロテクタカバー44の揺動端縁
を、上述のロック機構26によりプロテクタ本体39の
側壁39bに係止するものである。
【0037】前記プロテクタカバー44の一側縁が薄肉
ヒンジ43を介してプロテクタ本体39に開閉可能に形
成された点以外の構成は、上記第1実施の形態のものと
ほぼ同様である。このように、本発明のロック機構26
は、第1実施形態のプロテクタ本体22とプロテクタカ
バー23のように、完全に分離する一対の構成部材相互
の結合だけでなく、第2実施形態のプロテクタ本体39
とプロテクタカバー44のように、ヒンジ結合された一
対の構成部材間の係止にも利用することができる。
【0038】また、本発明のロック機構は、上記実施形
態の如きワイヤハーネスプロテクタに限らず、互いに突
き合わせた状態で係止すべき一対の構成部材におけるロ
ック機構として広く応用することができ、例えば、合成
樹脂製の電気接続箱の本体とカバーとの連結等にも応用
可能である。また、上記実施形態では、一対の係止用可
撓片31を1組にして近接配置したが、本発明における
係止用可撓片は1本ずつ独立して配備しても良く、更に
は、3本以上の係止用可撓片を1組として配備しても良
い。
【0039】更に、本発明のロック機構におけるフック
部、掛止部、フック掛止部及び係合解除部等の構成は、
上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明
の趣旨に基づいて適宜変更可能であることは言うまでも
ない。例えば、上記実施形態においては、係合解除部を
貫通孔33aと連通した係合解除穴35として形成した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の形
状を採りうる。
【0040】
【発明の効果】本発明のロック機構によれば、一対の構
成部材を所定の位置関係で突き合わせると、一方の構成
部材の係止用可撓片の先端に設けられたフック部が、該
係止用可撓変片を撓ませながら他方の構成部材の掛止部
におけるフック掛止部に掛止されるので、一対の構成部
材が相互に係止される。そして、一対の構成部材の係止
を解除する場合には、前記フック部の突出方向と略直交
する方向に前記係止用可撓片を撓ませることで弾性的に
変位させ、前記掛止部のフック掛止部に掛止されている
フック部を係合解除部まで移動させる。すると、フック
部と掛止部との掛合が外れ、一対の構成部材相互の係合
を解除することができる。
【0041】即ち、前記フック部を前記フック掛止部に
対して掛合させる際の係止用可撓片の撓み方向と、前記
フック部と前記フック掛止部との掛合を解除する際の係
止用可撓片の撓み方向とが直交しており、フック部とフ
ック掛止部との掛合を解除する際には、該フック部の掛
止力が直接的に影響することはない。そこで、掛止力を
高める為にフック部の突出量を大きくし、前記係止用可
撓片のフック部と前記掛止部との係脱作業を繰り返した
場合でも、係止用可撓片や掛止部に無理な力が加わるこ
とはなく、フック部やフック掛止部に変形や破損が生じ
るのを防止できる。又、係合解除時の操作量や操作力が
増大することもなく、良好な係脱作業性を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るロック機構を使用
したワイヤハーネスプロテクタの分解斜視図である。
【図2】図1に示したプロテクタカバーをプロテクタ本
体に取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【図4】図1に示したプロテクタカバーを閉じるときの
ロック機構の動作を説明する横断面図である。
【図5】プロテクタカバーを開くときのロック機構の動
作を説明する為の図4(c)のB−B断面矢視図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係るロック機構を使用
したワイヤハーネスプロテクタのプロテクタカバーを開
いた状態の全体斜視図である。
【図7】従来のロック機構を示すワイヤハーネスプロテ
クタの部分斜視図である。
【図8】図7に示したロック機構の係脱時の状態を示す
要部断面図である。
【図9】図7に示したロック機構の破損を示す要部拡大
斜視図である。
【符号の説明】
21 ワイヤハーネスプロテクタ 22 プロテクタ本体 23 プロテクタカバー 26 ロック機構 31 係止用可撓片 31a 可撓片本体 31b フック部 33 フック掛止部 34 掛止部 35 係合解除穴 40 フック倒し用壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の構成部材の係止用可撓片の先端に
    設けたフック部を他方の構成部材に設けた掛止部に掛止
    させることによって、これら一対の構成部材を係止する
    ロック機構であって、 前記掛止部が、前記フック部を掛止するフック掛止部
    と、前記フック部の突出方向と略直交する方向に前記係
    止用可撓片が弾性的に変位させられた際には前記フック
    部との係合を解除可能とする係合解除部とを有すること
    を特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 前記係止用可撓片が一方の構成部材の側
    壁上縁に設けられると共に、前記掛止部が前記係止用可
    撓片を一方の構成部材の側壁よりも内側に撓ませた状態
    で前記フック部を掛止するように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のロック機構。
JP2000004797A 2000-01-13 2000-01-13 ロック機構 Pending JP2001200815A (ja)

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