JP4680740B2 - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、自動車の車両フロアの側部のサイドシル部(ロッカー部)におけるワイヤハーネスの配索構造に関する。
従来、自動車の車両フロアの側部のサイドシル部には、車体パネルと該車体パネルに被せたスカッフプレートとの間の空間にワイヤハーネスが配索されている。
例えば、実開平4−26836号公報(特許文献1)において、図12に示す構造が提供されている。この構造では、クランプ1にテープT巻き固定したワイヤハーネスW/Hを車体パネルであるサイドシル2(ロッカーパネル)上に配索すると共にクランプ止めし、該ワイヤハーネスW/Hに、フロアカーペット3を接着剤等で取り付けたカバー4を被せ、さらにスカッフプレート5を被せて、該スカッフプレート5をサイドシル2に留め具6によりネジ止めしている。このような構造とすることにより、サイドシル2とスカッフプレート5との間の空間にワイヤハーネスW/Hを配索している。
しかしながら、特許文献1で提供されている構造では、サイドシル2からなる車体パネルの上面にワイヤハーネスが直接的に配索されるため、車体パネルにバリ等が発生していると、ワイヤハーネスに損傷が発生する恐れがある。さらに、スカッフプレート側のワイヤハーネスW/Hの上面をカバー4で覆って保護し、更に該カバー4の上面側にフロアカーペット3を接着剤で固定して配置し、該フロアカーペット3の上面側にスカッフプレート5をかぶせているため、サイドシル2とスカッフプレート5との間の寸法が大となり、スカッフプレート5の突出量が大きくなる。
かつ、このように、サイドシル2とスカッフプレート5との間の空間の上下高さが大となるにも係わらず、ワイヤハーネスW/Hをクランプ1にテープ巻き固定しているため、ワイヤハーネスW/Hが断面円形状となり、サイドシル2とスカッフプレート5との間にワイヤハーネスW/Hを配索していない無駄な空隙が生じ、サイドシル2とスカッフプレート5との間の空間を有効に利用できない問題がある。一方、近年のワイヤハーネスの電線本数が増大し、前記サイドシル2とスカッフプレート5との間の空間に配索できなくなったワイヤハーネスを他の箇所に配索する必要が生じ、別経路を設けるためのスペースが必要となると共に、別経路を設けたことによるワイヤハーネスの保護材、留め具等および配索作業が増加しコスト高となる問題がある。
さらに、ワイヤハーネスW/Hをクランプ1にテープ巻きし、該クランプ1をサイドシル2に車体係止部1aで固定する一方、スカッフプレート5もサイドシル2に留め具6で固定し、さらに、カバー4の係止部4aでサイドシル2に固定する等、サイドシル2への固定部が複数箇所に及ぶため、取付作業に手数がかかる問題がある。加えて、カバー4にフロアカーペット3の端縁を接着剤で予め固定しておく必要もあり、非常に工程数が多くなり、生産効率が悪くなる問題もある。
さらにまた、テープ巻き結束しただけのワイヤハーネスW/Hをサイドシル2の上面に沿って配索する際、ワイヤハーネスW/Hは腰がなく曲がりやすいために取り廻しがしずらく作業性が悪い問題もある。
実開平4−26836号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車体パネルとスカッフプレートとの間の空間にワイヤハーネスを効率よく配索すると共に、車体パネルへの固定箇所を減少して組みつけ作業性を高めることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車の車体パネルと該車体パネルに被せるスカッフプレートとの間の空間に配索されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記空間に、ワイヤハーネスを閉断面の中空部内に挿通させるプロテクタが収容され、該プロテクタの上壁は前記スカッフプレートの全長の上壁内面に沿わせて延在させると共に、該プロテクタの底壁は前記スカッフプレートと対向する車体パネルの上面に沿って延在させ
前記プロテクタは押出成形品とし、該プロテクタの幅方向の両側に沿って一対の係止部を連続して備え、該係止部を前記スカッフプレートの下面の幅方向の両側から突出する一対の被係止部とそれぞれ係止させる一方、該プロテクタの底壁に別体のクランプを取り付け、該クランプを前記車体パネルに長さ方向に間隔をあけてクランプ止めし、さらに、前記車体パネルとスカッフプレートの間の空間で且つ前記プロテクタの側壁外方に、フロアカーペットの縁部を延在させ、該縁部を、該プロテクタと一体あるいは別体で前記車体パネルに固定された固定部材で固定する構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記のように、本発明では、車体パネルとスカッフプレートとの間の空間に配索するワイヤハーネスを略ボックス形状のプロテクタの閉断面の中空部に挿入して配索するため、ワイヤハーネスの電線群はテープ巻き結束しておく必要はなく、1本づつバラバラの状態でプロテクタ内に挿通することができる。よって、該プロテクタを車体パネルとスカッフプレートとの間の空間に配置できる最大限の大きさとしておくと、ワイヤハーネスの電線本数を増加しても、スカッフプレートと車体パネルとの間の経路に配索することができる。よって、別の配索経路を設ける必要がなくなり、別経路に要したワイヤハーネスの保護材、留め具等および配索作業も不要となりコストを低減することができる。
また、プロテクタの上壁の幅方向の両側に設けた係止部を前記スカッフプレートに設けた一対の被係止部とそれぞれ係止させることによりスカッフプレートを安定して固定でき、該プロテクタ自体を車体パネルにクランプ止めすることで、スカッフプレートを車体パネルにネジ止めする必要がなくなる。しかも、クランプを車体に係止するワンタッチ作業で行うことができ、組付作業性を大幅に改善できる。
さらに、フロアカーペットの固定を特許文献1では接着剤でカバーに固定していたが、本発明では、フロアカーペット固定用の固定部材をプロテクタと一体或いは該プロテクタに取り付けられる別体のクランプと一体的に設けることで、フロアカーペットの接着剤による固定工程を省くことができる。
前記プロテクタは、例えば、その側壁の一部をワイヤハーネス挿入用蓋部とし、該挿入用蓋部を開いてワイヤハーネスのテープ巻き結束していない電線群を夫々挿入した後に該挿入用蓋部の先端と前記側壁の他部との間に設けたロック部で閉鎖している。
かつ、前記のように、プロテクタの上壁の幅方向の両側に前記スカッフプレートとの係止部を設け、かつ、該上壁はスカッフプレートの上壁内面に沿わせると共にスカッフプレートの略全長に沿って延在させている一方、該プロテクタの底壁は前記スカッフプレートと対向する車体パネルの上面に沿って延在させている。
即ち、プロテクタは車体パネルとスカッフプレートとの間の空間を占めるように配置し、ワイヤハーネスを収容するプロテクタの中空部の容積を増大させているため、ワイヤハーネスの電線本数の増加に対応させることができる。かつ、スカッフプレートと車体パネルに挟まれた空間の略全長にわたって配置することで、その間に配索するワイヤハーネスを完全に保護できると共に、樹脂成形品からなる剛直なプロテクタ内にワイヤハーネスを挿通させているため、ワイヤハーネスの配索作業時における取り廻しが容易となり配索作業性を高めることできる。
前記プロテクタを車体パネルに固定するクランプは別体で設けて、プロテクタに係止するものとしている。プロテクタに対するクランプの設置位置は、長さ方向に200〜280mmの間隔をあけて設けていることが好ましい。
さらに、プロテクタの上壁の幅方向の両側でスカッフプレートを固定しているため、スカッフプレートをより安定した状態でプロテクタに固定することができる。
前記車体パネルとスカッフプレートとの間の空間に延在するフロアカーペットは、前記スカッフプレートの側壁下端面と車体パネルとで挟持され、かつ、
前記フロアカーペット用の固定部材は、フロアカーペットの縁部に設けられた孔に引っ掛ける引掛部を備えていることが好ましい。
前記構成によれば、前記固定部材をフロアカーペットに設けられた孔に引っ掛けるだけでフロアカーペットを固定することができ、さらに、固定されたフロアカーペットにスカッフプレートの側壁下端面を突き当てて、該スカッフプレートと車体パネルとで挟持しているため、より強固にフロアカーペットを固定でき、フロアカーペットの位置ズレを防止することができる。
また、フロアカーペットの縁部を車体パネルとスカッフプレートとの間の空間内において引掛部で固定しているため、フロアカーペットが引っ張られても引掛部がスカッフプレート内面に当接して倒れることがなく、フロアカーペットの縁部を確実に固定しておくことができる。
前記プロテクタを車体パネルに固定するクランプを、前記したように、プロテクタと別体に設け、該クランプに前記フロアカーペットの固定部材を一体的に設けていることが好ましい。
前記構成によれば、プロテクタの長さ方向に直交する方向の断面をいずれの箇所でも同一にして、プロテクタを押出し成形により成形することが可能になり、プロテクタ成形用の金型を小型化してコストを低減することができる。
また、プロテクタと別体に設けたクランプに固定部材を一体的に設けることにより部品点数の増大を最低限に留めることができ、かつ、1回の取付作業でクランプと固定部材をプロテクタに取り付けることができ、取付作業を容易にすることができる
ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルの取付部を前記プロテクタあるいは前記クランプに一体的に設け、前記ホースあるいは/およびケーブルを前記取付部で支持して前記プロテクタの外面に沿わせて配索していることが好ましい。
前記構成によれば、ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルを前記プロテクタあるいは前記クランプに一体的に設けた取付部で支持してプロテクタの外面に沿わせて配索しているため、前記ホースあるいは/およびケーブルの配索も部品点数を増加させることなく容易にできる。
また、ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルをプロテクタの外部に配索するためワイヤハーネスから生じる熱の影響を低減することができる。
このように、本発明のワイヤハーネスの配索構造に用いるプロテクタによって、車体パネルとスカッフプレートの間の空間に多数の電線が配索できるだけでなく、スカッフプレートの固定、フロアカーペットの固定、ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルの固定の多数の機能を果たすことができる。
前述したように、本発明によれば、車体パネルとスカッフプレートとの間の空間に配索するワイヤハーネスを、車体への固定部材であるクランプにテープ巻き固定して断面円形状と配索しているのではなく、プロテクタの閉断面の中空部に挿通させて前記空間に配索しているため、ワイヤハーネスの電線群をテープ巻き結束する必要はなく、プロテクタ内の中空部内に一杯になるまで配索することができる。よって、該プロテクタを車体パネルとスカッフプレートとの間の空間を占める程度に大型化することで、ワイヤハーネスの電線本数が増加しても対応することができる。これにより、増大した電線を別経路に配索する必要が無くなり、別経路に要したワイヤハーネスの保護材、留め具等および配索作業も不要となりコストを低減することができる。
また、プロテクタに設けた係止部を前記スカッフプレートに設けた被係止部と係止させることによりスカッフプレートを固定しているため、スカッフプレートを車体パネルにネジ止めする必要がなくなり、車体への固定はプロテクタの固定のみで良くなり、作業性を高めることができる。
さらに、フロアカーペットの固定をプロテクタと一体あるいは別体で車体パネルに固定された固定部材で行っているため、フロアカーペットを接着剤で固定する必要もなくなる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示し、ワイヤハーネスの配索構造10は、自動車のフロアパネル11の側部に取り付けた車両前後方向に延在するサイドシル12(車体パネル)と、該サイドシル12に上方から被せたスカッフプレート13との間の空間Sに樹脂製のプロテクタ20を外装したワイヤハーネスW/Hを配索している。
ワイヤハーネスW/Hに外装される樹脂製のプロテクタ20は、サイドシル12の長さ方向に沿って配置される閉断面の四角筒形状であり、空間Sの長さ方向に直交する断面の大部分を占める形状としている。詳細には、プロテクタ20の底壁20aをサイドシル12の上壁12aの外面に、プロテクタ20の上壁20bをスカッフプレート13の上壁13aの内面に、プロテクタ20の一方の側壁20cをサイドシル12に立設した隔壁12bに略全長に亙って沿わせている。なお、本実施形態ではプロテクタ20の長さを400mmとしている。
プロテクタ20は前記側壁20cを上下方向の中央で下側の蓋部20dと他方の上側壁20eに分割しており、蓋部20dと上側壁20eを離反する方向に開いて、これら蓋部20dと上側壁20eの隙間からワイヤハーネスW/Hをプロテクタ20の中空部に挿入する構成としている。蓋部20dの上端に係止爪20fを設ける一方、上側壁20eに係止溝20gを設けて、プロテクタ20内にワイヤハーネスW/Hを挿入後、係止爪20fを係止溝20gに挿入係止して側壁20cを閉鎖している。
前記プロテクタ20は、内部空間にワイヤハーネスW/Hを収容した状態で別体のクランプ30を介してサイドシル12の上壁12aに固定されている。
クランプ30は、図4に示すように、平板状の基部30aの上面側にプロテクタ20の底壁20aに設けた貫通孔20hに挿入係止する係止部30bを設ける一方、該係止部30bと上下対向する位置の下面側にサイドシル12の上壁12aに設けた貫通孔12cに挿入係止する係止部30cを設けている。また、基部の一端を上方に屈曲させて、該屈曲側をフロアカーペット用の固定部材となる引掛部30dとし、該引掛部30dの先端に係止爪30eを設けている。
プロテクタ20の底壁20aに設けた貫通孔20hにクランプ30の係止部30bを挿入係止してクランプ30をプロテクタ20の下面側に長さ方向に所要の間隔(本実施形態では200mm)をあけて固定している。このとき、クランプ30に設けた引掛部30dを一方の側壁20cに対向する他方の側壁20i側に突出させて配置している。
フロアパネル11に敷設するフロアカーペット40を前記プロテクタ20の側壁20iの近傍にまで延在させ、該フロアカーペット40の縁部に設けた孔41に前記クランプ30の引掛部30dを下面側から挿入し、引掛部30dの先端に設けた係止爪30eをフロアカーペット40の上面側の孔周縁に引っ掛けている。
また、プロテクタ20の上壁20bの幅方向の両側に係止溝20j(係止部)を設ける一方、スカッフプレート13の上壁13aの内面に係止爪13b(被係止部)を下方に向けて突出させて設け、該係止爪13bをプロテクタ20の係止溝20jに挿入係止して、プロテクタ20にスカッフプレート13を被せるようにして固定している。スカッフプレート13は上壁13aの両端から側壁13c、13dが下方傾斜して延在しており、サイドシル12上に配索したワイヤハーネスW/Hを上方及び側方から覆っている。スカッフプレート13の車両内側の側壁13cの下端面13dを引掛部30dに引っ掛けたフロアカーペット40の上面に突き当てており、スカッフプレート13とサイドシル12とでフロアカーペット40を挟持している。
前記構成によれば、サイドシル12とスカッフプレート13との間の空間Sに配索するワイヤハーネスをクランプにテープ巻き固定して断面円形状とするのではなく、サイドシル12とスカッフプレート13の内面に沿う閉断面のプロテクタ20に挿通させているため、前記空間Sの略全域に多くの電線を配索することができる。
また、プロテクタ20にスカッフプレート13を固定しているため、スカッフプレート13をサイドシル12にネジ止めする必要がなくなり、スカッフプレート13の取付作業を容易にすることができる。
さらにまた、クランプ30に一体的に設けた引掛部30dをフロアカーペット40に設けられた孔41に引っ掛けるだけでフロアカーペット40を固定することができる。さらに、固定されたフロアカーペット40にスカッフプレート13の側壁13cの下端面13dを突き当てて、該スカッフプレート13とサイドシル12とで挟持しているため、より強固にフロアカーペット40を固定でき、フロアカーペット40の位置ズレを防止することができる。
また、プロテクタ20をサイドシル12に固定するクランプ30を、プロテクタ20と別体に設けて、プロテクタ20の長さ方向に直交する方向の断面をいずれの箇所でも同一にしているため、プロテクタ20は押出し成形により成形することができ、プロテクタ成形用の金型を小型化してコストを低減することができる。なお、プロテクタ20を押出し成形により成形しているため、成形後に貫通孔20hを穿設している
図5乃至図6は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、プロテクタ20に取り付けるクランプ30を第1実施形態と相違させており、図6に示すように、固定部30bと引掛部30dとを結ぶ直線上から側方にズレた位置に基部30aの上面から上方に向けて突出する取付部30fを設けている。該取付部30fは固定部30b側の面を凹凸面としており、下側を大径の円弧面30g、上側を小径の円弧面30hとしている。図5に示すように、該取付部30fの円弧面30gとプロテクタ20の側壁20iの外面との間にウォッシャーホース50を挿入すると共に、円弧面30hとプロテクタ20の側壁20iの外面との間にオープナーケーブル51を挿入して、これらウォッシャーホース50とオープナーケーブル51をプロテクタ20の外面に沿わせて配索している。
なお、ウォッシャーホース50とオープナーケーブル51に代えてアンテナケーブルをクランプ30の取付部30fとプロテクタ20の外面との間に挿入して配索してもよい。
前記構成によれば、ウォッシャーホース50及びオープナーケーブル51をクランプ30に一体的に設けた取付部30fで支持してプロテクタ20の外面に沿わせて配索しているため、ウォッシャーホース50及びオープナーケーブル51の配索も部品点数を増加させることなく容易にできる。
また、ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルをプロテクタの外部に配索するためワイヤハーネスから生じる熱の影響を低減することができる。
なお、本実施形態ではウォッシャーホース50とオープナーケーブル51を同一の取付部に取り付けているが、図7に示すように、プロテクタ20の長さ方向に異なる位置にそれぞれウォッシャーホース50の取付部30iとオープナーケーブルの取付部30jを設けてもよい。また、図8に示すように、1つのクランプ30にフロアカーペット固定用の引掛部30dを長さ方向の異なる箇所に2つ設けてもよい。
また、図9に示すように、サイドシル12の傾斜する上壁12aに合わせてプロテクタ20の底壁20aを傾斜させてもよい。図9に示す変形例では、スカッフプレート13を固定する係止溝20jを上壁ではなく側壁外面に設けている。また、サイドシル12とスカッフプレート13との間の空間Sの形状に応じてプロテクタ20の断面形状を図9(A)では縦長形状、図9(B)では横長形状として相違させており、ワイヤハーネスを効率良く配索できるようにしている。
サイドシル12の上壁12aを傾斜させた場合であっても、図10に示すように、プロテクタ20の底壁20aは傾斜させずに、クランプ30の固定部30bを基部30aに対して傾斜させることにより、クランプ30でプロテクタ20の底壁20aとサイドシル12の上壁12aとの角度差を吸収する構成としてもよい。
さらに、図11に示すように、前記クランプ30、固定部材の引掛部30d、ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルの取付部30fをプロテクタ20に一体的に設けてもよい。
本発明の第1実施形態のワイヤハーネスの配索構造の断面図である。 ワイヤハーネスの配索構造の斜視図である。 クランプを取り付けたプロテクタの底面図である。 第1実施形態のクランプを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 第2実施形態のワイヤハーネスの配索構造の断面図である。 第2実施形態のクランプを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 第2実施形態の第1変形例のプロテクタの底面図である。 第2実施形態の第2変形例のプロテクタの底面図である。 (A)(B)は第2実施形態の第3変形例のワイヤハーネスの配索構造の断面図である。 第2実施形態の第4変形例のワイヤハーネスの配索構造の断面図である。 第2実施形態の第5変形例のプロテクタを示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 ワイヤハーネスの配索構造
12 サイドシル(車体パネル)
13 スカッフプレート
13b 係止爪(被係止部)
20 プロテクタ
20d ワイヤハーネス挿入用蓋部
20j 係止溝(係止部)
30 クランプ
30e 引掛部
40 フロアカーペット
50 ウォッシャーホース
51 オープナーケーブル
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 自動車の車体パネルと該車体パネルに被せるスカッフプレートとの間の空間に配索されるワイヤハーネスの配索構造であって、
    前記空間に、ワイヤハーネスを閉断面の中空部内に挿通させるプロテクタが収容され、該プロテクタの上壁は前記スカッフプレートの全長の上壁内面に沿わせて延在させると共に、該プロテクタの底壁は前記スカッフプレートと対向する車体パネルの上面に沿って延在させ
    前記プロテクタは押出成形品とし、該プロテクタの幅方向の両側に沿って一対の係止部を連続して備え、該係止部を前記スカッフプレートの下面の幅方向の両側から突出する一対の被係止部とそれぞれ係止させる一方、該プロテクタの底壁に別体のクランプを取り付け、該クランプを前記車体パネルに長さ方向に間隔をあけてクランプ止めし、さらに、前記車体パネルとスカッフプレートの間の空間で且つ前記プロテクタの側壁外方に、フロアカーペットの縁部を延在させ、該縁部を、該プロテクタと一体あるいは別体で前記車体パネルに固定された固定部材で固定する構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  2. 前記プロテクタの側壁の一部をワイヤハーネス挿入用蓋部とし、該挿入用蓋部を開いてワイヤハーネスのテープ巻き結束していない電線群を夫々挿入した後に該挿入用蓋部の先端と前記側壁の他部との間に設けたロック部で閉鎖している請求項1に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  3. 前記車体パネルとスカッフプレートとの間の空間に延在するフロアカーペットは、前記スカッフプレートの側壁下端面と車体パネルとで挟持され、かつ、
    前記フロアカーペット用の固定部材は、前記プロテクタと別体のクランプと一体に設け、フロアカーペットの縁部に設けられた孔に引っ掛ける引掛部を備えている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  4. ウォッシャーホース、オープナーケーブルあるいは/およびアンテナケーブルの取付部を前記プロテクタあるいは前記クランプに一体的に設け、前記ホースあるいは/およびケーブルを前記取付部で支持して前記プロテクタの外面に沿わせて配索している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記プロテクタの底壁に長さ方向に間隔をあけて貫通穴を設け、該貫通穴に前記クランプの係止部を挿入係止して取り付け、かつ、前記車体パネルの傾斜面と対応させて該クランプの固定部を傾斜させて、プロテクタの底壁と車体パネルの角度差を前記クランプで吸収している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
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