JP6056732B2 - スライドシート用ワイヤハーネスの配索装置 - Google Patents

スライドシート用ワイヤハーネスの配索装置 Download PDF

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Description

本発明はスライドシート用ワイヤハーネスの配索装置に関し、特に、自動車に搭載されスライドシートにフロア側から配索するワイヤハーネスを過度に長くすることなく配索できるようにするものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロア側からシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があるため、ワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。従来の一般的なスライドシートの最大移動長さは240〜300mmであるが、近時、助手席側のスライドシートの最大移動長さを400〜1200mmと長くしたロングスライドシートが提供されており、ロングスライドシートとする場合には、ワイヤハーネスの余長を更に伸ばす必要がある。
この種のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)に、スライドシートのシートレールの側方に隣接して平行にワイヤハーネス用レールをフロアに敷設すると共に、該ワイヤハーネス用レールの側方に隣接して平行に電線余長収容ケースを設置している装置が提供されている。該装置では、スライドシートに配線されるワイヤハーネは電線余長収容ケース内に挿通され、該電線余長収容ケースからワイヤハーネス用レールへ挿通され、該ワイヤハーネス用レール内でスライドシートと連動するスライダ内を通されてスライドシートに配線されている。
前記装置では、ワイヤハーネス用レールおよび電線余長収容ケースをフロア側に固定しているが、本出願人の先願の特願2012−278727号では、スライドシート側に電線余長収容ケースを固定し、該電線余長収容ケースから引き出すワイヤハーネスをフロアに配線してフロアハーネスと接続している。
この場合、図9(A)(B)に示すように、スライドシート100のシート101の底部側面等に、電線余長収容ケース105を固定している。該電線余長収容ケース105はU字状の迂回部105aと、該迂回部105aの一端より延在し、連続したワイヤハーネス引出口105bを設けたレール部105cとを備えたJ字形状としている。前記迂回部105a内でのワイヤハーネス110の迂回量をスライドシートの前後移動に追従させて変化させ、ワイヤハーネス引出口105bからワイヤハーネス110に結合したスライダ111を引き出し、該スライダ111からフロア側に延在させるワイヤハーネス110をフロアF側に設置したハーネスレール108内に引き込んでいる。
前記電線余長収容ケース105内を挿通するワイヤハーネス110は、長さ方向の一端側に取り付けたクリップをシート側引出口105dの近傍でシート側に係止して位置決め保持し、該ワイヤハーネスの先端に接続したコネクタをシート内に配索するシートハーネスにコネクタ接続している。一方、他端側にスライダ111を取り付け、スライダ111からフロアF側へ引き出している。
特開2010−193599号公報 特願2012−278727号
前記のように、スライドシート100内のシートハーネスとフロアF側のフロアハーネスとを接続するスライドシート用のワイヤハーネス110は、電線余長収容ケース105からフロア側へ引き出す長さを短くして周辺機器等と干渉しないようにすることが好ましい。
図10に示すように、ワイヤハーネス110をスライドシート100に接続する作業は、スライドシート100のシート101の前端を持ち挙げて上方傾斜させ、この傾斜した状態で、フロアに配索するフロアハーネス115から分岐するワイヤハーネス110を挿通している電線余長収容ケース105をシート101に固定し、該電線余長収容ケース105に通しているワイヤハーネス110をシート101内に配線しているシートハーネスと接続している。
前記電線余長収容ケース105に挿通するワイヤハーネス110の長さは、前記のように、周縁の外部材と干渉しないように短くすることが好ましい。これに対して、図10に示すように、シート101を傾斜させると、シート底面に固定する電線余長収容ケース105とフロアFとの距離が長くなる。この距離は、シート101を水平に戻した状態の電線余長収容ケース105からフロアF側へ伸びるワイヤハーネス110の長さより長くなる。そのため、ワイヤハーネスの長さLを大として、ワイヤハーネスの接続作業がスムーズに行えるようにする必要がある。
フロア側に電線余長収容ケースを固定し、該電線余長収容ケース内からスライドシート側へワイヤハーネスを引き出してシートハーネスと接続する場合も同様で、シートを傾斜させて組みつける際には、スライドシートとフロアの距離が長くなるため、ワイヤハーネスの長さを組み付けに必要な長さにしておく必要がある。
しかしながら、ワイヤハーネスの組付および接続作業のために、ワイヤハーネス長さを大とすると、ワイヤハーネス接続作業後に、スライドシートのシートを元の使用時の水平状態に戻した際にワイヤハーネスの長さが過度に長くなる。よって、この長いワイヤハーネスを電線余長収容ケース内に収容する場合、電線余長収容ケースが大型化して設置スペースを取る問題がある。また、電線余長収容ケースより引き出すワイヤハーネスの長さを大とすると周辺機器に接触し、ワイヤハーネスに損傷が生じる恐れがある。
さらに、電線余長収容ケース105をスライドシートのシート底面に設置すると、シート下方のスペースが狭くなり、該スペースを有効活用できなくなる問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、スライドシートのシートを傾斜させてワイヤハーネスを組み付ける作業時に、電線余長収容ケースから引き出せるワイヤハーネスの長さが過度に長くならないようにし、かつ、スライドシートのシート下方のスペースを有効活用できるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車のスライドシート内に配線しているシートハーネスと、フロア側に配索されるフロアハーネスを接続するスライドシート用のワイヤハーネスの配索装置であって、
前記スライドシートのスライド距離に対応した余長部を設けた前記ワイヤハーネスの長さ方向の中間部を移動自在に迂回させて挿通している電線余長収容ケースを設け、
前記電線余長収容ケースを、自動車の運転席と助手席の間に設けられているコンソールボックスの外面または内面で且つ前記スライドシートのシートの底面より高い位置に固定していることを特徴とするスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記電線余長収容ケースに挿通するワイヤハーネスは前記フロアハーネスの幹線から分岐した枝線であり、前記電線余長収容ケースのシート側引出口から引き出すワイヤハーネスの端末を前記スライドシートのシート底面側で前記シートハーネスとコネクタ接続している。
前記コンソールボックスの内部に前記電線余長収容ケースを固定する場合、該コンソールボックス内の上部は蓋で開閉される小物収容部とされ、下部は空き空間となっている場合が多く、この空き空間内に電線余長収容ケースを配置し、該コンソールボックスの側壁にワイヤハーネス挿通穴を設け、該挿通穴から引き出したワイヤハーネスを隣接するスライドシートのシート底部へと配線してシートハーネスと接続することが好ましい。
前記電線余長収容ケースをコンソールボックスの外面または内面に固定する高さ位置は、前記スライドシートのシートを原状の水平に戻した正常位置でのシート底面側のワイヤハーネス接続位置より高い位置とし、前記正常位置における前記ワイヤハーネス接続位置までの電線余長収容ケースからのワイヤハーネスの長さが、シートを上方傾斜させるワイヤハーネス接続作業時におけるシート底面の前記ワイヤハーネス接続位置までの電線余長収容ケースからのワイヤハーネスの必要長さと略同等としている。
これにより、ワイヤハーネスの長さを接続作業のために長くする必要はない。
前記のように、電線余長収容ケースをコンソールボックスのスライドシート側の側壁外面あるいは該スライドシートの内部で且つスライドシートのシート底面より高い位置に電線余長吸収ボックスを固定している。よって、車室床材の下方でフロアパネル上に電線余長収容ケースを設置する場合と比較して、ワイヤハーネスの電線の余長寸法を短くできる。従って、ワイヤハーネスをスライドシート内のシートハーネスと接続する組付作業時のために長くしておく必要はなく、電線余長吸収ボックスの大型化を防止できると共に、ワイヤハーネスの過度な長さ部分が周縁機器に接触するのを防止できる。
かつ、スライドシートのシート底面に電線余長吸収ボックスを設置しないため、シート下方にスペースを取らず、該スペースの有効活用を図ることができる。
前記コンソールボックスに固定する前記電線余長収容ケースは、長円形状の迂回部と、該迂回部の上側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させた直線部とを組み合わせて全体形状を略J形状とし、上側の前記直線部をスライダ嵌合部とし、該スライダ嵌合部の上面にスライダ摺動溝からなるシート側引出口を設け、
前記電線余長収容ケース内に前記ワイヤハーネスの余長部を移動自在に迂回させて挿通し、該ワイヤハーネスのシート連結側にスライダを外嵌固定し、該スライダを前記スライダ摺動溝に摺動自在に装着すると共に該スライダより引き出して端末コネクタを前記シートハーネスの端末コネクタと嵌合接続している。
前記電線余長収容ボックスの下部の迂回部の一端に設けたフロア側引出口から引き出す前記ワイヤハーネスはフロアハーネスの幹線から分岐させている。
なお、フロアハーネスと分割し、前記電線余長収容ボックスに挿通したワイヤハーネスの端末をフロアハーネスの枝線とコネクタ接続してもよい。
また、前記ワイヤハーネスの電線群はキャタピラ型の外装材で外装し、該外装材は帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて四角筒型とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて筒型の一方側を分離させると共に他方側を連続させ、前記一方側は屈曲するが他方側は屈曲しない状態で連結している。
前記ワイヤハーネスを電線余長収容ケースおよびスライダに貫通してスライドシートのシートハーネスと連結する端末まで前記四角筒状のキャタピラ型の外装材で外装した場合、電線余長収容ケースの高さは外装材の高さに相当させ、かつ、前記スライダは断面四角形状の角筒とすると、外装材をガタツキなく通すことができる。
前記のように、本発明のスライドシート用ワイヤハーネスの配索装置は、電線余長収容ケースをコンソールボックスのスライドシート側の側壁外面あるいは該スライドシートの内部で且つスライドシートのシート底面より高い位置に固定している。よって、車室床材の下方でフロアパネル上に電線余長収容ケースを設置する場合またはスライドシートのシートに電線余長収容ケースを設置する場合と比較して、ワイヤハーネスの電線の余長寸法を短くできる。そのため、ワイヤハーネスをシートハーネスと接続する組付作業のために長くしておく必要はなく、電線余長吸収ボックスの大型化を防止できると共に、ワイヤハーネスの過度な長さ部分が周縁機器に接触するのを防止できる。かつ、スライドシートのシート底面に電線余長吸収ボックスを設置しないため、シート下方にスペースを取らず、該スペースの有効活用を図ることができる。
本発明の第1実施形態を示し、(A)は自動車のスライドシートを示す概略平面図、(B)は一部斜視図である。 前記第1実施形態のワイヤハーネスの配索装置を示し、(A)は要部断面図、(B)は電線余長収容ケースの設置高さを説明するための図面である。 前記電線余長収容ケースの斜視図である。 前記電線余長収容ケースに取り付けるスライダを示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 前記電線余長収容ケースにワイヤハーネスをバンドクリップで固定している状態を示す断面図である。 (A)は前記ワイヤハーネスに外装材を取り付けた状態の斜視図、(B)は前記外装材の展開図である。 (A)〜(E)はワイヤハーネスの組付工程を示す図面である。 第2実施形態の要部断面図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 従来の問題点の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に本発明の第1実施形態を示す。
図1および図2に示すように、自動車に搭載するスライドシート1はフロア側の車室床材2に設置するシートレール3上に車輪Rがスライド自在に搭載されている。図1に示す前席側の運転席と助手席のスライドシート1、1の間には車室床材2の上面からコンソールボックス5が突設されている。該コンソールボックス5の外周壁5aは両側のスライドシート1、1と僅かな隙間をあけて位置する。該コンソールボックス5の上部には小物入れ5bが設けられ、該小物入れ5bの上端開口を蓋5cで開閉できるようにされている。
前記スライドシート1に装着する電装品に給電するために、図2(B)に示すように、スライドシート1内にシートハーネス50を配線していると共に、該シートハーネス50とフロアパネルP上に配索されるフロアハーネス60から枝線を分岐させてスライドシート用のワイヤハーネス6としている。該ワイヤハーネス6をスライドシート1とフロアP上のフロアハーネスとの間に配索している。
前記ワイヤハーネス6には、スライドシート1のスライド距離に対応した余長部を設ける必要があり、この余長部を設けたワイヤハーネス6を移動自在に迂回させて挿通する電線余長収容ケース10を前記コンソールボックス5の外周壁5aの外面に固定している。図2(B)に示すように、電線余長収容ケース10の固定位置H1は、前記スライドシート1のシート1Aを水平の正常位置とした状態で、該シート1Aの底面1bのシートハーネス50の接続位置の高さH2よりも高い位置としている。すなわち、フロア側の車室床材2の上面より高く且つ車室床材2より下方のフロアパネルPの上面よりかなり高い位置とし、従来、フロア側に電線余長収容ケース10を配置する位置よりかなり高い位置としている。
かつ、コンソールボックス5に対する電線余長収容ケース10の固定位置H1は、スライドシート1のシート1Aを前記図10に示すようにワイヤハーネス接続作業のために前端を上方に持ち上げて傾斜させた時(図2(B)中の一点鎖線で示す位置)のシート1Aの底面のシートハーネス50の接続位置の高さH3より低い位置であるが、該高さH3と正常位置に戻した時の高さH2との略中間位置に電線余長収容ケース10の固定位置H1を位置させている。これにより、ワイヤハーネスの接続作業時と、接続作業後にシート1Aを水平位置に戻した正常時とにおける電線余長収容ケース10からシートハーネス50との接続位置までのワイヤハーネス6の必要長さを同等としている。
電線余長収容ケース10は、図3に示すように、長円形状の迂回部11と、該迂回部11の上側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させたスライダ嵌合部12とを組み合わせて全体形状を略J形状としている。該J形状とした浅底の本体10Aにワイヤハーネス6を挿通した後に閉鎖するJ形状の蓋10Bを設けている。本体10Aに固定用ブラケット13を突設し、該固定用ブラケット13をコンソールボックス5の外側壁に当接させてボルト止め固定している。なお、J形状の筒体とした本体を設け、該本体の上面の前記スライダ嵌合部12の上端を開口とし、該開口を通してワイヤハーネス6を挿通した後に、スライダ嵌合部12の上端を閉鎖する蓋を設けてもよい。
該電線余長収容ケース10は上側のスライダ嵌合部12をスライダ摺動部とし、該スライダ摺動部の上面にスライダ摺動溝14からなるシート側引出口を設けている。該電線余長吸収ボックス10内において、ワイヤハーネス6をスライダ嵌合部12から迂回部11を通し、迂回部11の下側長辺部の先端に設けたフロア側引出口15からワイヤハーネス6をフロア側へ引き出している。
図4に示すように、前記ワイヤハーネス6に四角筒形状のスライダ7を外嵌固定し、該スライダ7の外周の対向面に設けた摺動溝7aをスライダ摺動溝14の両側縁にスライド自在に載置し、スライダ7をスライダ嵌合部12内に移動自在に取り付けている。該スライダ7の上端開口より引き出すワイヤハーネス6をシート1A側へと配線し、その端末に接続したコネクタ8Aをシート1Aの底面に配置しているシートハーネス50の端末のコネクタ8Bと嵌合接続している。
図5に示すように、電線余長収容ケース10のフロア側引出口15の近傍で、ワイヤハーネス6にバンドクリップ16を取り付けている。該バンドクリップ16の係止羽根を電線余長収容ケース10の本体に設けた係止穴に挿入係止してワイヤハーネス6をフロア側引出口15の近傍で固定している。フロア側引出口15より引き出しているワイヤハーネス6は、フロアハーネス60の幹線から分岐した枝線で、車室床材2の挿通穴を通してコンソールボックス側へ引き出したものである。
前記電線余長収容ケース10内に挿通すると共に、スライダ摺動溝14からなるシート側引出口およびフロア側引出口15から外部に引き出すワイヤハーネス6は、図6(A)に示すように、本出願人の前記特願2012−278727号に記載のキャタピラ型の折り畳み式のプロテクタからなる外装材40で外装し、屈曲自在に保護している。該外装材40は図6(B)に示すように、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ライン40aを折り曲げ,一端側に突設した係止片40dを他方側に設けた係止穴40hに挿入係止して4角筒型に組み立てている。該組立状態で、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込み40bを入れて筒型の一方側を分離させると共に他方側を連続させ、前記一方側は屈曲するが他方側は屈曲しない状態で連結している。
ワイヤハーネス6を外装材40で外装した状態で電線余長収容ケース10内で前後面の内面に沿ってスライドし、安定姿勢で保持されると共にガタツキ無くスライドできるようにしている。かつ、スライダ8内も外装材40で外装した状態で挿通固定している。
前記ワイヤハーネス6の組付工程について、図7を参照して説明する。
まず、図7(A)に示すように、フロアハーネスの幹線から分岐するワイヤハーネス6を外装材40で外装し、かつ、バンドクリップ16を取り付けると共にスライダ7を外嵌固定する。
ついで、図7(B)に示すように、電線余長収容ケース10内にワイヤハーネス6の中間部を挿通し、スライダ7をスライダ摺動溝14に移動自在に装着して、スライダ7よりワイヤハーネス6のシート側を外方に引き出す。他方側で、バンドクリップ16を本体10Aに係止し、フロア側引出口15からワイヤハーネス6を引き出しておく。
前記工程までは、ワイヤハーネス組立工場で行う。その後、自動車組立工場で、自動車に搭載しているスライドシート1のシートハーネス50とフロアハーネス60の接続作業を行う。
自動車組立ラインにおいて、まず、図7(C)に示すように、フロア側に配索しているフロアハーネス60から分岐するワイヤハーネス6を通して電線余長収容ケース10をコンソールボックス5に固定する。即ち、電線余長収容ケース10のブラケット13をボルト止めする。
其の際、助手席と運転席の両方のスライドシート1で、最大スライド量が300mm以下であれば、助手席と運転席の両方のスライドシート1に配索するワイヤハーネス6を前記電線余長収容ケース10にそれぞれ挿通している。よって、これら左右一対となる電線余長収容ケース10をコンソールボックス5の両側外側壁5aに固定する。
一方、助手席のスライドシート1のスライド量が大きく、運転席シートのスライド量が少ない場合、該助手席のスライドシート1に接続するワイヤハーネス6のみ前記電線余長収容ケース10に挿通し、コンソールボックス5の助手席側の外側壁5aに固定する。
コンソールボックス5の外側壁5aに、電線余長収容ケース10を高さ位置H1に電線余長収容ケース10に固定する。該固定状態で、スライダ摺動溝13は上端に位置し、該スライダ摺動溝14に装着しているスライダ7を通してワイヤハーネス6をシート1A側へ引き出している。
ついで、図7(D)に示すように、従来の図10と同様に、スライドシート1に内蔵しているシートハーネス50の端末のコネクタ8Bを底面に位置させているスライドシート1のシート1Aの前端を持ち上げて上向き傾斜させる。この状態で、コンソールボックス5に固定している電線余長収容ケース10より引き出しているワヤハーネス6を上向きに引っ張り、先端のコネクタ8Aを前記シートハーネス50の端末のコネクタ8Bと嵌合接続する。
その後、図7(E)に示すように、スライドシートのシート1を原状の水平状態に戻す。
コンソールボックス5への電線余長収容ケース10の取付高さH2は、前記図2に示す正常使用状態の高さ位置H3と接続作業時の高さ位置H1との中間高さ位置であり、正常使用時に必要なワイヤハーネス6の長さは接続作業時に必要な長さと略同等となる。よって、接続作業のためにワイヤハーネス6を過度に長くする必要はない。
前記のように、コンソールボックス5に固定した電線余長収容ケース10内でワイヤハーネス6の余長部を移動自在に迂回させて挿通していることにより、スライドシート1の前後移動にワイヤハーネス6を追従させることができる。即ち、スライドシート1の前進移動時に、シート1Aと連結しているワイヤハーネス6のシート側引出部によりスライダ7がスライダ摺動溝14を前進し、スライダ嵌合部12側へ迂回部11内の迂回しているワイヤハーネスが引き出されてスライドシート1の前進に追従する。一方、スライドシート1の後退移動時に、スライダ7がスライダ摺動溝14を後退し、スライダ嵌合部12側から迂回部11内のワイヤハーネスが引き込まれて迂回量が増大し、スライドシート1の後退に追従する。
本発明では、電線余長収容ケース10をコンソールボックス5に固定して、フロア側に固定する場合と比較して設置高さを上昇させているため、スライドシートのシートハーネス50との接続作業時に上向き傾斜させるシートとの距離を短縮できる。よって、ワイヤハーネスを組付作業のためにワイヤハーネス6を過度に長くする必要はない。よって、電線余長収容ケースを大型化する必要はなく、かつ、シートの下部に電線余長収容ケース10を配置しないため、シート下部のスペースを有効利用できる。さらに、電線余長収容ケース10をフロア側に設置した場合に床置き荷物や足踏みで損傷が発生する恐れがあるが、コンソールボックスに固定すると前記負荷がかかることはない。
図8に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、電線余長収容ケース10をコンソールボックス5の外側壁5aの内面に固定している。この固定部分は上部の小荷物入れ5bより下方のデットスペースとなっている部分である。電線余長収容ケース10からシート側へ引き出されるワイヤハーネス5はコンソールボックスの外側壁5aに設けたワイヤハーネス引出穴5hを通して引き出し、前記第1実施形態と同様にスライドシートに内蔵したシートハーネスとコネクタ接続している。他の構成、自動車への取付工程および作用効果は前記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本発明は前記実施形態に限定されず、コンソールボックスに固定する電線余長収容ケース10を挿通するワイヤハーネスの電線の両端にコネクタを接続し、フロア側でフロアハーネスの枝線と接続し、シート側でシートハーネスと接続してもよい。
1 スライドシート
1A シート
2 車室床材
5 コンソールボックス
6 ワイヤハーネス
7 スライダ
10 電線余長収容ケース
11 迂回部
12 スライダ嵌合部
13 ブラケット
14 スライダ摺動溝(シート側引出口)
15 フロア側引出口
16 バンドクリップ
50 シートハーネス
60 フロアハーネス
P フロアパネル

Claims (5)

  1. 自動車のスライドシート内に配線しているシートハーネスと、フロア側に配索されるフロアハーネスを接続するスライドシート用ワイヤハーネスの配索装置であって、
    前記スライドシートのスライド距離に対応した余長部を設けた前記ワイヤハーネスの長さ方向の中間部を移動自在に迂回させて挿通している電線余長収容ケースを設け、
    前記電線余長収容ケースを、自動車の運転席と助手席の間に設けられているコンソールボックスの外面または内面で且つ前記スライドシートのシートの底面より高い位置に固定していることを特徴とするスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造。
  2. 前記電線余長収容ケースに挿通するワイヤハーネスは前記フロアハーネスの幹線から分岐した枝線であり、前記電線余長収容ケースのシート側引出口から引き出すワイヤハーネスの端末を前記スライドシートのシート底面側で前記シートハーネスとコネクタ接続している請求項1に記載のスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造。
  3. 前記電線余長収容ケースをコンソールボックスの外面または内面に固定する高さ位置は、前記スライドシートのシートを原状の水平に戻した正常位置でのシート底面側のワイヤハーネス接続位置より高い位置とし、前記正常位置における前記ワイヤハーネス接続位置までの電線余長収容ケースからのワイヤハーネスの長さが、シートを上方傾斜させるワイヤハーネス接続作業時におけるシート底面の前記ワイヤハーネス接続位置までの電線余長収容ケースからのワイヤハーネスの必要長さと略同等としている請求項1または請求項2に記載のスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造。
  4. 前記コンソールボックスに固定する前記電線余長収容ケースは、長円形状の迂回部と、該迂回部の上側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させた直線状のスライダ嵌合部とを組み合わせて全体形状を略J形状とし、上側の前記スライダ嵌合部の上面にスライダ摺動溝からなるシート側引出口を設け、
    前記電線余長収容ケース内に前記ワイヤハーネスの余長部を移動自在に迂回させて挿通し、該ワイヤハーネスのシート連結側にスライダを外嵌固定し、該スライダを前記スライダ摺動溝に摺動自在に装着すると共に該スライダより引き出して端末コネクタを前記シートハーネスの端末コネクタと嵌合接続している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記ワイヤハーネスの電線群はキャタピラ型の外装材で外装しており、該外装材は帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ラインを折り曲げて四角筒型とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて筒型の一方側を分離させると共に他方側を連続させ、前記一方側は屈曲するが他方側は屈曲しない状態で連結している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスライドシート用ワイヤハーネスの配索構造。
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