JP4661341B2 - 自動車用ルーフ構造 - Google Patents

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本発明は、左右一対のルーフサイドレールと、両ルーフサイドレールの間を覆うように設置された透明ルーフパネルと、この透明ルーフパネルの下面に沿ってスライド自在に配設されたサンシェードと、このサンシェードを摺動可能に支持するシェード保持部材とを備えた自動車用ルーフ構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車室の前面部に設置されたフロントウインドガラスに連続するガラス製のルーフパネルを、車体の側面部に設けられたセンターピラーの設置部近傍まで延出させ、あるいは下記特許文献2に示されるように、車体のルーフ部全体を覆う透明ガラス材または透明プラスチック材からなるルーフパネルを設置することにより、車体のルーフ部における光の透過領域を大きくした、いわゆるパノラマ式のルーフ構造が知られている。
欧州特許出願公開第1405744A1号明細書 特開2002−104240号公報
上記特許文献1,2に開示されているように、車体のルーフ部に透明ルーフパネルを設けた場合には、ルーフ部の車体前後方向における光の透過領域を大きくして車室内の開放感を効果的に向上させることができるという利点を有する反面、上記透明ルーフパネルを車体に安定して支持させることが困難である。また、上記透明ルーフパネルの下方にサンシェードをスライド自在に設置することにより、日射しが強い場合にルーフ部からの光を遮断し得るように構成する必要がある。
例えば、特許文献2に開示された車両の屋根構造では、車体の側辺部に沿って前後方向に延びるルーフサイドレールの上面に、中空チャンバ輪郭部を有するフレーム側部の上フレーム部材を接着して固定し、この上フレーム部材にガラス製ルーフパネルの側辺部を固着するとともに、上記上フレーム部材の内側端部とルーフサイドレールの下端部との間を覆うように下フレーム部材を設置している。また、上記ルーフサイドレールよりも車体の内方側に突出した状態で設置された上フレーム部材の内側端部に案内レールを設け、この案内レールに沿ってサンシェード(日除け)をスライド自在に支持し、必要に応じて後方の巻上げリールからサンシェードを引き出すことにより、上記透明ルーパネルの下面を被覆して日射しを遮断するように構成されている。
しかし、上記のように内側端部がルーフサイドレールよりも車体の内方側に突出した上フレーム部材と、この上フレーム部材の内側端部とルーフサイドレールの下端部との間を覆うように設置された下フレーム部材とを有するフレーム側部にガラス製ルーフパネルの側辺部を固定するように構成した場合には、上記ガラス製ルーフパネルの左右両側辺部と、サイドドアの開口部との間に上記フレーム側部が存在することに起因してルーフ部の車幅方向における光の透過領域が狭められるため、車室内の開放感が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ルーフ部の車幅方向における光の透過領域を効果的に拡大して優れた開放感が得られる自動車用ルーフ構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、左右一対のルーフサイドレールと、両ルーフサイドレールの間を覆うように設置された透明ルーフパネルと、この透明ルーフパネルの下面に沿ってスライド自在に配設されたサンシェードと、このサンシェードの側端部を摺動可能に支持するシェード保持部材とを備えた自動車用ルーフ構造であって、上記ルーフサイドレールを構成するレールアウタパネルおよびレールインナパネルにより車体の前後方向に延びる閉断面を形成するとともに、このレールアウタパネルおよびレールインナパネルに、車幅方向の内方側に突出して互いに接合されるルーフ側フランジと、サイドドア用の開口部側に突出したドア側フランジとをそれぞれ設け、上記レールアウタパネルのルーフ側フランジの上面に透明ルーフパネルの左右両側辺部を固定するとともに、上記レールアウタパネルのルーフ側フランジよりも車外側においてレールインナパネルの壁面に上記シェード保持部材を固定し、かつ上記レールインナパネルに設けられたルーフ側フランジの基端部を、レールアウタパネルに設けられたルーフ側フランジの基端部よりも車体の外方側にオフセットした位置に配設したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の自動車用ルーフ構造において、シェード保持部材に、ルーフサイドレールのインナパネルに固定される固定部と、この固定部から車体の内方側に突出する突出部とを設け、この突出部に、サンシェードの側端部をスライド自在に支持する支持溝部を設けたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の自動車用ルーフ構造において、シェード保持部材に、レールインナパネルのルーフ側フランジに当接するフランジ当接部を設けたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の自動車用ルーフ構造において、シェード保持部材に設けられた支持溝部の上壁面部をレールインナパネルのルーフ側フランジの下面に当接させたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項2〜4の何れか1項に記載の自動車用ルーフ構造において、シェード保持部材に、フロントピラートリム材またはルーフサイドトリム材のルーフ側の端部が取り付けられる取付部を設けたものである。
請求項1に係る発明によれば、シェード保持部材とレールアウタパネルのルーフ側フランジとを平面視において重合した位置に配設することにより、上記シェード保持部材がルーフ側フランジよりも車体の内方側に配設されることに起因して上方視界が狭められるのを防止し、ルーフ部の車幅方向における光の透過領域を大きく車室内の開放感を効果的に向上させることができる。また、車体の外部に露出するレールアウタパネルの形状を変化させることなく、上記シェード保持部材が固定されるレールインナパネル壁面を車体の外方側に位置させることにより、上記シェード保持部材の内側端部がルーフ側フランジよりも車体の内方側に大きく突出した状態となるのを確実に防止し、ルーフ部の車幅方向における光の透過領域を充分に拡大することができる。
請求項に係る発明によれば、シェード保持部材の突出部がルーフ側フランジよりも車体の内方側に大きく突出した状態となるのを効果的に防止しつつ、ルーフサイドレールのレールインナパネルに固定されたシェード保持部材の支持剛性を効果的に確保できるとともに、上記突出部に設けられた支持溝部によりサンシェードの側端部を安定して支持できるという利点がある。
請求項に係る発明では、シェード保持部材に、レールインナパネルのルーフ側フランジに当接するフランジ当接部を設け、このフランジ当接部が当接する上記ルーフ側フランジと、上記固定部が固定されるレールインナパネルの壁面との二個所において上記シェード保持部材を支持させるように構成したため、このシェード保持部材の支持剛性を充分に確保できるとともに、上記支持溝部においてサンシェードを安定して支持できるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、シェード保持部材に設けられた支持溝部の上壁面をレールインナパネルのルーフ側フランジの下面に当接させ、この上壁面部をフランジ当接部として利用するように構成したため、上記支持溝部とは別体のフランジ当接部を設けた場合のようにシェード保持部材を大型化するのを防止しつつ、シェード保持部材に設けられた上記固定部と、シェード保持部材の突出部に設けられた上記フランジ当接部との二個所においてシェード保持部材を安定して支持できるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、シェード保持部材にフロントピラートリム材またはルーフサイドトリム材のルーフ側の端部が取り付けられる取付部を設けたため、上記シェード保持部材を利用することにより簡単かつコンパクトな構成でルーフサイドトリム材等を安定して支持することができ、かつこのルーフサイドトリム材等をサンシェードに近接させて配設することにより、車室内高さを充分に確保することができるとともに、車室内部における見栄を向上させることができる等の利点がある。
図1〜図3は、本発明に係る自動車用ルーフ構造の実施形態を示している。この自動車用ルーフ構造は、ルーフ部の左右両側辺部に沿って車体の前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール1と、フロントウインドガラス2の上端部からセンターピラー3の設置部までの範囲内において上記両ルーフサイドレール1の間を覆うように設置された透明のガラス材または透明のプラスチック材等からなる透明ルーフパネル4と、この透明ルーフパネル4の下面に沿ってスライド自在に配設された不透明のプラスチック製パネル材またはシート材等からなるサンシェード5と、このサンシェード5の側端部を摺動可能に支持するシェード保持部材6とを備えている。
上記ルーフサイドレール1は、図2に示すように、車体の前後方向に延びる閉断面を形成するレールアウタパネル7およびレールインナパネル8と、このレールアウタパネル7およびレールインナパネル8の間に配設されて上記閉断面を外方部と内方部との二個所に分割するレールレインフォースメント9とにより構成されている。
上記レールアウタパネル7には、サイドドア10の上端面に沿って設置されたドア側壁11と、このドア側壁11の外側端部から斜め上方に向けて円弧状に延びる円弧壁12と、この円弧壁12の内側端部から下方に延びる縦壁13と、この縦壁13の下端部から車幅方向の内方側に突出するルーフ側フランジ14と、上記ドア側壁11の内側端部からサイドドア10用の開口部側に突出するドア側フランジ15とが設けられている。
また、上記レールインナパネル8には、レールアウタパネル7のルーフ側フランジ14に対向して車幅方向の内方側に突出するルーフ側フランジ16と、このルーフ側フランジ16の側端部から下方に延びる縦壁17と、この縦壁17の下端部から斜め外方側に延びる傾斜壁18と、この傾斜壁18の下端部からサイドドア10用の開口部側に突出するドア側フランジ19とが設けられている。そして、上記レールインナパネル8のルーフ側フランジ16は、その幅寸法がレールアウタパネル7のルーフ側フランジ14に比べて大きな値に設定されることにより、上記レールインナパネル8のルーフ側フランジ16の基端部がレールアウタパネル7のルーフ側フランジ14よりも所定距離Aだけ車体の外方側にオフセットした位置に配設されている。
上記レールレインフォースメント9は、レールアウタパネル7のドア側壁11および円弧壁12と所定間隔をおいて略平行に延びるレイン本体20と、上記レールアウタパネル7およびレールインナパネル8の両ルーフ側フランジ14,16により挟持されて一体にスポット溶接されるルーフ側フランジ21と、上記レールアウタパネル7およびレールインナパネル8の両ドア側フランジ15,19により挟持されて一体にスポット溶接されるドア側フランジ22とを有している。
上記レールインナパネル8の縦壁17には、シェード保持部材6をレールインナパネル8に固定する締結ボルト23の挿通孔が形成されるとともに、締結ボルト23のねじ軸が螺着されるナット24が上記縦壁17の内壁面に溶接される等により予め固定されている。また、上記ルーフサイドレール1のドア側フランジ15,19,22には、サイドドア10に上端部内面に当接して風雨等の浸入を防止するウェザーストリップ25が取り付けられるように構成されている。
また、上記シェード保持部材6は、締結ボルト23によりレールインナパネル8の縦壁17に固定される固定部26と、この固定部26の上端から車体の内方側に突出する突出部27とを有する断面略逆L状に形成されたアルミニウム製の押出成形材等からなっている。上記シェード保持部材6の突出部27には、ルーフサイドレール1の内壁面に沿って設置される図外のフロントピラートリム材またはルーフサイドトリム材28の上端部(ルーフ側の端部)が取り付けられる取付部29となる水平板と、その上方側においてサンシェード5の外側端部をスライド自在に支持する断面コ字状の支持溝部30とが設けられている。
そして、上記支持溝部30の上方には、レールインナパネル8の縦壁17にシェード保持部材6を取り付ける際に、レールインナパネル8のルーフ側フランジ16に当接する当接部31が設けられている。また、上記ルーフサイドトリム材28の上端部に設けられた取付ブラケット32と上記シェード保持部材6の取付部29とが樹脂製クリップ材33によって一体に挟持されることにより、ルーフサイドトリム材28の上端部が上記取付部29に取り付けられるようになっている。
上記透明ルーフパネル4は、その左右側辺部がレールアウタパネル7のルーフ側フランジ14の上面に接着されることにより固定されている。すなわち、透明ルーフパネル4の側辺部下面に接着剤34が塗布されるとともに、その内側方部に接着剤34が流動するのを規制するスポンジ材等からなる流動規制部材35が固定された状態で、透明ルーフパネル4の外側端部とレールアウタパネル7の縦壁13との間に所定の間隙Bを隔てて、透明ルーフパネル4の側辺部が上記ルーフ側フランジ14上に設置されることにより、上記流動規制部材35によって上記接着34の車体内方側への流動が規制されつつ、この接着剤34により透明ルーフパネル4の外側辺部がレールアウタパネル7のルーフ側フランジ14の上面に固定されるようになっている。
また、図4に示すように、車室の上方前端部に設けられたフロントヘッダ36の上面には、上記フロントウインドガラス2の上端部および透明ルーフパネル4の前端部が接着剤37,38により固定されることにより、透明ルーフパネル4の前端部がフロントウインドガラス2の上端部に連続した状態で設置されている。図4において、39は、透明ルーフパネル4の前端部とフロントウインドガラス2の上端部との間をシールするウェザーストリップ、40,41は、上記接着剤37,38の流動を規制するスポンジ材等からなる流動規制部材、42は、サンシェードの前端部を支持するシェード保持部材、43は、フロントヘッダ36の下面を被覆するフロントヘッダトリム材である。上記シェード保持部材42は、サンシェード5の支持溝部44と、フロントヘッダトリム材43の取付部45とを有し、この取付部45とフロントヘッダトリム材44の上端部とが樹脂製クリップ材46により一体に挟持されるようになっている。
一方、上記透明ルーフパネル4の後端部は、図5に示すように、車室の後部上方を覆うように設置された鋼板製等からなる後部ルーフパネル47の前部上面に接着剤48により固定されている。図5において、49は、上記接着剤48の流動を規制するスポンジ材等からなる流動規制部材、50は、上記後部ルーフパネル47の下面を被覆するトップシーリング材である。このトップシーリング材50と、後部ルーフパネル47との間における車体の後方側には、上記シェード保持部材6の支持溝部30に沿ってサンシェード5をスライド変位させることにより、このサンシェード5を前方の使用位置と後方の格納位置とに移動させる下記シェード駆動部51が配設されている。
シェード駆動部51は、図1および図6に示すように、サンシェード5の後端部から車体の後方側に延びるとともに、先端部が後部ルーフパネル47の後端部下面に沿って車体の他側辺部側に延びる左右一対の駆動ケーブル52と、この駆動ケーブル52の周面に形成された雄ねじ部に歯合するピニオンギア53と、このピニオンギア53を回転駆動する駆動モータ54とを有している。そして、図外のガイド部材により上記両駆動ケーブル52をガイドしつつ、駆動モータ54を作動させて両駆動ケーブル52の先端部を、図1の矢印に示す方向、つまり車体の他側辺部側に移動させる方向にピニオンギア53を回転駆動することにより、図3の実線および図5に示すように、後部ルーフパネル47の下方側に設けられた格納位置にサンシェード5を後退させる。また、上記両駆動ケーブル52の先端部を、図6の矢印に示す方向、つまり車体の中央部側に移動させる方向にピニオンギア53を回転駆動することにより、図3の仮想線および図6に示すように、透明ルーフパネル4の下面を覆う使用位置にサンシェード5を前進させるように構成されている。
上記のように左右一対のルーフサイドレール1と、両ルーフサイドレール1の間を覆うように設置された透明ルーフパネル4と、この透明ルーフパネル4の下面に沿ってスライド自在に配設されたサンシェード5と、このサンシェード5の側端部を摺動可能に支持するシェード保持部材6とを備え、上記ルーフサイドレール1を構成するレールアウタパネル7およびレールインナパネル8によって車体の前後方向に延びる閉断面を形成するとともに、このレールアウタパネル7およびレールインナパネル8に、車幅方向の内方側に突出して互いに接合されるルーフ側フランジ14,16とサイドドア用の開口部側に突出したドア側フランジ15,19とをそれぞれ設け、上記レールアウタパネル7のルーフ側フランジ14の上面に透明ルーフパネル4の左右両側辺部を固定するとともに、上記レールアウタパネル7のルーフ側フランジ14よりも車外側においてレールインナパネル8の壁面に上記シェード保持部材6を固定したため、車室のルーフ部における光の透過領域を効果的に拡大して優れた開放感が得られるという利点がある。
すなわち、図2に示すように、ルーフ部の左右両側辺部に沿って設置されたルーフサイドレール1のレールアウタパネル7を構成する上記ルーフ側フランジ14の上面に透明ルーフパネル4の左右両側辺部を接着する等により固定するとともに、上記ルーフ側フランジ14よりも車外側に位置するレールインナパネル8の縦壁1にサンシェード5を保持するシェード保持部材6を固定したため、このシェード保持部材6と上記レールアウタパネル7のルーフ側フランジ14とを平面視において重合した位置に配設することができる。したがって、上記シェード保持部材6の存在により乗員の上方視界が遮られるのを防止し、例えば車体の右側に配設された運転席に着座した乗員の車幅方向における上方視界ラインCを車体の外方側に広げて、車室内の開放感を効果的に向上させることができる。
そして、上記のようにレールインナパネル8に設けられたルーフ側フランジ16の基端部を、上記レールアウタパネル7に設けられたルーフ側フランジ14の基端部よりも車体の外方側にオフセットした位置に配設したため、車体の外部に露出するレールアウタパネル7の形状を変化させることなく、上記シェード保持部材6が固定されるレールインナパネル8の縦壁17を車体の外方側に位置させることができる。これによって上記シェード保持部材6の内側端部が、ルーフ側フランジ14よりも車体の内方側に大きく突出した状態となるのを確実に防止し、ルーフ部の車幅方向における光の透過領域を充分に拡大して、より効果的に車室内の開放感を向上させることができる。
さらに、上記実施形態では、シェード保持部材6に、ルーフサイドレール1のインナパネル8に固定される固定部26と、この固定部26から車体の内方側に突出する突出部27とを設け、この突出部27に、サンシェード5の側端部をスライド自在に支持する支持溝部30を設けたため、上記突出部27がルーフ側フランジ14よりも車体の内方側に大きく突出した状態となるのを効果的に防止しつつ、上記固定部26をルーフサイドレール1のレールインナパネル8に強固に固定できるとともに、上記突出部27に設けられた支持溝部30によりサンシェード5の側端部を安定して支持できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、シェード保持部材6に、レールインナパネル8のルーフ側フランジ16に当接するフランジ当接部31を設け、このフランジ当接部31が当接する上記ルーフ側フランジ16と、上記固定部26が固定される縦壁1との二個所において上記シェード保持部材6を支持させるように構成した場合には、このシェード保持部材6の支持剛性を充分に確保できるとともに、上記支持溝部30によってサンシェード5を、より安定して支持できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、シェード保持部材6に設けられた支持溝部30の上壁面をレールインナパネル8のルーフ側フランジ16の下面に当接させ、この上壁面部をフランジ当接部31として利用するように構成したため、上記支持溝部30とは別体のフランジ当接部を設けた場合のようにシェード保持部材6が大型化するのを防止しつつ、シェード保持部材6の下部に設けられた上記固定部26と、シェード保持部材6の上部に設けられた上記フランジ当接部31との二個所においてシェード保持部材6を安定して支持できるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、シェード保持部材6にフロントピラートリム材またはルーフサイドトリム材28のルーフ側の端部が取り付けられる取付部29を設けた場合には、上記シェード保持部材6を利用することにより簡単かつコンパクトな構成でルーフサイドトリム材28等を安定して支持することができる。しかも、このルーフサイドトリム材28等をサンシェード5に近接させて配設することにより、車室内高さを充分に確保することができるとともに、車室内部における見栄を向上させることができる等の利点がある。
なお、ルーフサイドレール1のレールアウタパネル7を構成するルーフ側フランジ14の上面に透明ルーフパネル4の左右両側辺部を接着してなる上記実施形態に代え、締結ボルトにより透明ルーフパネル4の左右両側辺部をルーフサイドレール1のルーフ側フランジ14,16,19に締結するようにしてもよい。この場合、上記透明ルーフパネル4とレールアウタパネル7の縦壁13との間をシールするシール部材を、上記透明ルーフパネル4の側端部に取り付けた構造とすることが望ましい。
また、上記実施形態では、図4および図5に示すように、フロントウインドガラス2と透明ルーフパネル4とを別体に形成するとともに、フロントヘッダ36の設置部においてフロントウインドガラス2と透明ルーフパネル4とを連続させるように構成した例について説明したが、車室の前面を覆うフロントウインドガラス2と、車室の上部を覆う透明ルーフパネル4とを一体に形成し、上記フロントヘッダ36を省略した車両においても本発明を適用可能である。
本発明に係る自動車用ルーフ構造の実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 サンシェードを前進させた状態を示す平面図である。
1 ルーフサイドレール
4 透明ルーフパネル
5 サンシェード
6 シェード保持部材
7 レールアウタパネル
8 レールインナパネル
14 レールアウタパネルのルーフ側フランジ
15 レールアウタパネルのドア側フランジ
16 レールインナパネルのルーフ側フランジ
19 レールインナパネルのドア側フランジ
26 固定部
27 突出部
29 取付部
30 支持溝部
31 フランジ当接部

Claims (5)

  1. 左右一対のルーフサイドレールと、両ルーフサイドレールの間を覆うように設置された透明ルーフパネルと、この透明ルーフパネルの下面に沿ってスライド自在に配設されたサンシェードと、このサンシェードの側端部を摺動可能に支持するシェード保持部材とを備えた自動車用ルーフ構造であって、上記ルーフサイドレールを構成するレールアウタパネルおよびレールインナパネルにより車体の前後方向に延びる閉断面を形成するとともに、このレールアウタパネルおよびレールインナパネルに、車幅方向の内方側に突出して互いに接合されるルーフ側フランジと、サイドドア用の開口部側に突出したドア側フランジとをそれぞれ設け、上記レールアウタパネルのルーフ側フランジの上面に透明ルーフパネルの左右両側辺部を固定するとともに、上記レールアウタパネルのルーフ側フランジよりも車外側においてレールインナパネルの壁面に上記シェード保持部材を固定し、かつ上記レールインナパネルに設けられたルーフ側フランジの基端部を、レールアウタパネルに設けられたルーフ側フランジの基端部よりも車体の外方側にオフセットした位置に配設したことを特徴とする自動車用ルーフ構造。
  2. シェード保持部材に、ルーフサイドレールのインナパネルに固定される固定部と、この固定部から車体の内方側に突出する突出部とを設け、この突出部に、サンシェードの側端部をスライド自在に支持する支持溝部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ルーフ構造。
  3. シェード保持部材に、レールインナパネルのルーフ側フランジに当接するフランジ当接部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の自動車用ルーフ構造。
  4. シェード保持部材に設けられた支持溝部の上壁面部をレールインナパネルのルーフ側フランジの下面に当接させたことを特徴とする請求項2に記載の自動車用ルーフ構造。
  5. シェード保持部材に、フロントピラートリム材またはルーフサイドトリム材のルーフ側の端部が取り付けられる取付部を設けたことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の自動車用ルーフ構造。
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