JP2021194946A - 車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法 - Google Patents

車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外観性向上とシール性確保とを両立することができる車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法を提供する。【解決手段】アウタ部材10と、このアウタ部材10に連結されたインナ部材30と、アウタ部材10とインナ部材30の間にドアガラス61を含むドア部品と、ドアガラス61よりも車幅方向外側で且つインナ部材30の上端部において前後方向に延びるレインアウタ部材43とを有し、アウタ部材10が、アウタパネル11と、このアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材12とを有し、レインアウタ部材43は、前端部及び後端部がインナ部材30に連結され、アウタ部材10とドアガラス61との間をシールするシールアウタ部材54が、レインアウタ部材43に締結された上枠部23に取り付けられている。【選択図】 図16

Description

本発明は、インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材と、このベルトラインレインアウタ部材に支持されたベルトラインシールアウタ部材とを備えた車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法に関する。
従来より、意匠面部を構成するアウタパネルと、このアウタパネルの外周縁部にヘミング加工によって接続されたインナパネルと、このインナパネル側に取り付けられたドアガラスユニット等のドア部品(付属品)から構成されたサイドドア構造は知られている。
また、サイドドアのベルトライン部には、水、音及び外気等の車室内への侵入を防止することを目的として、ドアガラスに所定の接触圧で摺接するベルトラインシールアウタ部材(以下、シールアウタ部材と略す)とベルトラインシールインナ部材とが夫々配設されている。
シールアウタ部材は、通常、芯材が埋設された合成樹脂製基部と、この基部から突設された複数のゴム製シールリップ部(以下、リップ部と略す)とにより構成されている。基部は、アウタパネルの上端部に対してかしめ等によって上方から取り付けられる。
それ故、シールアウタ部材がアウタパネルの外部に全体的に露出しているため、リップ部に加え、基部についても外部から視認されることになり、見栄え悪化を招いていた。
そこで、外部からシールアウタ部材の外部からの視認を回避する技術が提案されている。
特許文献1の自動車用ベルトラインモールディング(シールアウタ部材)は、アウタパネルの上端部分を屈曲させて下方に延びる下方向フランジと、硬質合成樹脂製のモールディング本体(基部)と、モールディング本体から車幅方向内側上方に延びる軟質合成樹脂製の水切り(リップ部)とを備え、下方向フランジに複数のファスナ穴を穿設すると共に、モールディング本体から車幅方向外側に一体的に突設された複数のファスナ部を複数のファスナ穴に夫々嵌合させている。
特開平9−123766号公報
特許文献1の自動車用ベルトラインモールディングは、シールアウタ部材の基部をアウタパネルの上端部よりも下方に相当する内周側下方部分に配置すると共にアウタパネルの上端部よりも上方に相当する外周側上方部分にリップ部を配置することにより、シールアウタ部材の基部が外部から視認されることを回避している。
しかし、特許文献1の技術では、シールアウタ部材が薄板で剛性の低いアウタパネルの下方向フランジにファスナ部を介して支持される、所謂片持ち支持構造を構成していることから、十分なシール性を確保できない虞がある。
シールアウタ部材のリップ部は、常時、所定の接触圧でドアガラスに当接しているため、 ドアガラスの昇降移動の際、ドアガラスからリップ部を介して基部に反力が伝達される。
シールアウタ部材が片持ち支持されている場合、基部の取付剛性が低いことから、ドアガラスの昇降移動に伴い基部の取付位置が変位してドアガラスに対するリップ部の接触圧を必要な接触圧に維持することができず、結果的に、シール性悪化を招く虞がある。
即ち、外観性向上とシール性確保とを両立することは容易ではない。
本発明の目的は、外観性向上とシール性確保とを両立可能な車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法等を提供することである。
請求項1の車両のサイドドア構造は、アウタ部材と、このアウタ部材に連結されたインナ部材と、前記アウタ部材とインナ部材の間にドアガラスを含むドア部品とを備えた車両のサイドドア構造において、前記ドアガラスよりも車幅方向外側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材を有し、前記アウタ部材が、アウタパネルと、このアウタパネルの外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材とを有し、前記ベルトラインレインアウタ部材は、車体前後方向前端部及び後端部が前記インナ部材に連結され、前記アウタ部材と前記ドアガラスとの間をシールするベルトラインシールアウタ部材が、前記ベルトラインレインアウタ部材に支持されたことを特徴としている。
この車両のサイドドア構造では、前記ドアガラスよりも車幅方向外側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材を有するため、インナ部材の上端部周辺の剛性を確保することができる。前記アウタ部材が、アウタパネルと、このアウタパネルの外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材とを有するため、意匠面部を構成するアウタパネルに皺や歪を発生させることなくアウタパネルと枠部材とを接続することができる。前記ベルトラインレインアウタ部材は、前記アウタパネルに比較して剛性が高い部材で構成されると共に、その車体前後方向前端部及び後端部が、前記アウタパネルに比較して剛性が高い前記インナ部材に連結されているため、ベルトラインレインアウタ部材の前後両端部をインナ部材の上端部において強固に支持することができる。前記アウタ部材と前記ドアガラスとの間をシールするベルトラインシールアウタ部材が、前記ベルトラインレインアウタ部材に支持されているため、ベルトラインシールアウタ部材をアウタパネルの内周側下方部分に配置することができ、ベルトラインシールアウタ部材が外部から視認されることを回避することができる。また、ベルトラインシールアウタ部材が上述した支持剛性の高いベルトラインレインアウタ部材に支持されているため、ベルトラインシールアウタ部材の取付剛性をアウタパネルを折り返した片持ちのフランジ部に取り付けたものに比較し高くすることができ、ドアガラスに対するリップ部の接触圧を確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ベルトラインレインアウタ部材は押出成形にて閉断面状に形成され、前記枠部材は、前記アウタパネルの上側縁部にヘミング加工により接続されたヘム部と、前記ヘム部の下方に延設されて前記ベルトラインレインアウタ部材に取り付けられた接続壁部とが形成された接続部材とを有し、前記ベルトラインシールアウタ部材は、前記接続部材を介して前記ベルトラインレインアウタ部材に取り付けられたことを特徴としている。この構成によれば、ベルトラインシールアウタ部材を、上部がアウタパネルに支持され且つ下部がベルトラインレインアウタ部材に支持された接続部材に取り付けることができ、ベルトラインシールアウタ部材の取付剛性を一層高くすることができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記接続部材は、前記ヘム部の車幅方向内側端部が前記ドアガラスに沿って略湾曲状に形成されると共に前記接続壁部が前記ベルトラインレインアウタ部材の中空部分から上方に延びる縦壁部に沿って略直線状に構成され、前記ベルトラインシールアウタ部材は、前記ドアガラスに当接可能な上下1対のリップ部と、前記1対のリップ部の車幅方向外側部分を連結する基部とを有し、前記基部が、前記ヘム部よりも車幅方向外側に配置された前記接続壁部に取り付けられたことを特徴としている。この構成によれば、ドアガラスに沿った略湾曲状のベルトラインシールアウタ部材を接続壁部を介して略直線状の縦壁部に支持させることができる。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、前記接続壁部は、前記ベルトラインシールアウタ部材が締結される複数のシール取付部と、前記縦壁部に締結される複数のレイン取付部とを有し、前記複数のシール取付部と複数のレイン取付部の境界部分が側面視にて波状に形成されたことを特徴としている。この構成によれば、断面略湾曲状の複数のシール取付部と断面略直線状の複数のレイン取付部とを簡単な構成で接続壁部内に共存させることができる。
請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか1項の発明において、前記ドアガラスよりも車幅方向内側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインインナ部材と、前記ベルトラインレインインナ部材の上部に取り付けられる被覆部材とを有し、前記被覆部材は、前記ベルトラインレインインナ部材に着脱可能に構成されていることを特徴としている。この構成によれば、ベルトラインシールアウタ部材の取付作業性を向上することができる。
請求項6の車両のサイドドア製造方法は、アウタ部材と、このアウタ部材に連結されたインナ部材と、ドアガラスよりも車幅方向外側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材とを備えた車両のサイドドア製造方法において、前記アウタ部材をアウタパネルとこのアウタパネルの外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材とにより形成するステップと、前記ベルトラインレインアウタ部材の車体前後方向前端部及び後端部を前記インナ部材に連結すると共に前記ドアガラスよりも車幅方向内側で且つ前記インナ部材の上端部分において車体前後方向に延びるベルトラインレインインナ部材の車体前後方向前端部及び後端部を前記インナ部材に連結するステップと、前記枠部材に前記インナ部材を車幅方向内側から締結するステップと、前記アウタ部材と前記ドアガラスとの間をシールするベルトラインシールアウタ部材を前記枠部材に車幅方向内側から締結するステップと、前記ベルトラインレインインナ部材の上部に着脱可能な被覆部材を取り付けるステップと、を有することを特徴としている。
この車両のサイドドア製造方法では、ベルトラインシールアウタ部材が、インナ部材の上端部分に配設されると共に前後両端部がインナ部材に連結されたベルトラインレインアウタ部材に締結されているため、ベルトラインシールアウタ部材の取付剛性を高くすることができ、ベルトラインシールアウタ部材をアウタパネルの内周側下方部分に配置することができる。また、前記ベルトラインレインインナ部材の上部に着脱可能な被覆部材を取り付けるため、アウタ部材とインナ部材との連結後にベルトラインシールアウタ部材を取り付けることができ、作業性向上を図ることができる。
本発明の車両のサイドドア構造及びサイドドア製造方法によれば、ベルトラインシールアウタ部材をベルトラインレインアウタ部材に取り付けることにより、外観性向上とシール性確保とを両立することができる。
実施例1に係るサイドドア構造を備えた車両の右側面図である。 サイドドアの分解斜視図である。 アウタ部材の分解斜視図である。 フレーム部材の分解斜視図である。 サイドドアの内側面図である。 アウタパネルとインナパネルを省略したサイドドアの外側面図である。 アウタパネルとインナパネルと被覆部材を省略したサイドドアの内側面図である。 レインアウタ部材とシールアウタ部材の斜視図であって、(a)は、車幅方向内側から視た図、(b)は、車幅方向外側から視た図である。 車幅方向内側から視た上枠部の斜視図である。 図5の要部拡大図である。 図10から被覆部材を省略した図である。 ストッパ部材の斜視図であって、(a)は、車幅方向内側から視た図、(b)は、車幅方向外側から視た図である。 図10のXIII-XIII線断面図である。 図10のXIV-XIV線断面図である。 図10のXV-XV線断面図である。 図10のXVI-XVI線断面図である。 サイドドアの製造手順を示すステップ図である。 サイドドアの製造手順の説明図である。 ストッパ部材固定工程の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図19に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例1に係る車両Vは、2ドアハードトップ型乗用車であり、左右1対のサッシュレスタイプのサイドドア1を備えている。この車両Vは、左右対称構造であるため、以下、右側部分を主に説明する。また、図において、矢印F方向は前方、矢印OUT方向は車幅方向外方、矢印U方向は上方を夫々示すものとして説明する。
車両Vは、前後方向に延びるサイドシル2と、このサイドシル2から上方に立設したヒンジピラー3と、このヒンジピラー3の後方にてサイドシル2から上方に立設したセンタピラー4と、ヒンジピラー3の上端部から上側後方に延びるフロントピラー5と、このフロントピラー5とセンタピラー4の上端部を連結するルーフサイドレール6等を有している。サイドドア1は、これら車体骨格部材2〜6が形成するドア開口部を開閉自在に構成されている。
図2に示すように、サイドドア1は、車幅方向外側部分を構成するアウタ部材10と、車幅方向内側部分を構成するインナ部材30と、アルミニウム合金(以下、Al合金と略す)製インパクトバー46やドアガラスユニット60等を含む機能系ドア部品(付属品)を主な構成要素としている。アウタ部材10とインナ部材30は、基本的に軽合金材料、例えば、Al合金材料で構成されている。
まず、アウタ部材10について説明する。
図3に示すように、アウタ部材10は、湾曲した意匠面部を形成すると共に側面視にて略矩形状に形成されたアウタパネル11と、このアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工により接続され且つ側面視にて略矩形環状の枠部材12等を備えている。
アウタパネル11と枠部材12は、Al合金材料のパネル材、例えば、厚さ0.8mmの展伸材が夫々プレス成形されている。
枠部材12は、上下方向に延びる前枠部21と、この前枠部21の後方にて上下方向に延びる後枠部22と、前枠部21と後枠部22との上端部を前後方向に連結する上枠部23(接続部材)と、前枠部21と後枠部22との下端部を前後方向に連結する下枠部24とによって構成されている。各枠部21〜24は、アウタパネル11の外周縁部にヘミング加工にて挟み込まれたヘム部と、締結部材b1(図16参照)を介してインナ部材30に締結固定される接続壁部とを夫々有している。
次に、インナ部材30について説明する。
図2に示すように、インナ部材30は、車室側壁部を形成すると共に側面視にて略矩形状に形成されたインナパネル31と、このインナパネル31及び各種機能系ドア部品を支持すると共にサイドドア1の骨格部を構成する略矩形環状のフレーム部材32等を備えている。インナパネル31は、Al合金材料のパネル材、例えば、厚さ0.8mmの展伸材がプレス成形されている。
図4に示すように、フレーム部材32は、上下方向に延びる前側縦壁部41と、この前側縦壁部41の後方にて上下方向に延びる後側縦壁部42と、前側縦壁部41と後側縦壁部42との上端部を連結するベルトラインレインアウタ部材(以下、レインアウタ部材と略す)43と、前側縦壁部41と後側縦壁部42との上端部を連結すると共にレインアウタ部材43から車幅方向内側に離隔配置されたベルトラインレインインナ部材(以下、レインインナ部材と略す)44と、前側縦壁部41と後側縦壁部42との下端部を締結部材(図示略)を介して連結する下壁部45により構成されている。
前側縦壁部41と後側縦壁部42は、Al合金材料を用いた鋳造で成形され、例えば、厚さ1.5〜2.0mmのAl合金鋳物によって夫々構成されている。レインアウタ部材43とレインインナ部材44は、Al合金材料を用いた押出成形により略ストレート状に形成されている。下壁部45は、Al合金材料のパネル材、例えば、厚さ0.8mmの展伸材がプレス成形されている。
図7に示すように、前側縦壁部41は、前後方向に直交する前壁部41aと、この前壁部41aの車幅方向内端部に連なり車幅方向に直交する内壁部41bと、外周縁部に車幅方向に直交するフランジ部41fとを有し、下端部に形成されたコーナ部41cから後方に延設されている。後側縦壁部42は、前後方向に直交する後壁部42aと、この後壁部42aの車幅方向内端部に連なり車幅方向に直交する内壁部42bと、外周縁部に車幅方向に直交するフランジ部42fとを有し、下端部に形成されたコーナ部42cから前方に延設されている。
フランジ部41f,42fは、各枠部21〜24の接続壁部に重ね合わされて着脱可能な複数の締結部材b1を介して締結固定される。
次に、レインアウタ部材43について説明する。
レインアウタ部材43は、インナ部材30の上端部において前後方向に直線状に延びると共にドアガラス61よりも車幅方向外側に配置されている。
図4,図6,図8,図13〜図16に示すように、レインアウタ部材43は、閉断面(中空)状に形成されている。このレインアウタ部材43は、閉断面部の前端部及び後端部が、前側縦壁部41及び後側縦壁部42の車幅方向外側上端部に夫々複数の締結部材(図示略)を介して締結されている。レインアウタ部材43は、閉断面部の上端部において前後に直線状に延びるアウタ上縦壁部43aと、閉断面部の下端部において前後に直線状に延びるアウタ下縦壁部43bとを備えている。
アウタ上縦壁部43aの上部には、前後に連なる円弧状(波状)の切欠部43sが複数形成され、上枠部23が締結部材b1を介して締結されている。
図9に示すように、上枠部23は、ヘム部23aと、接続壁部23bとを備えている。ヘム部23aは、略水平状に車幅方向内方に延びてアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工にて挟み込まれている。接続壁部23bは、ヘム部23aの車幅方向外端部から下方に延びている。
接続壁部23bは、上半部に複数(例えば、6個)のシール取付部23sと、下半部に複数(例えば、5個)のレイン取付部23tを有している。複数のシール取付部23sは、ベルトラインシールアウタ部材54を複数の締結部材b2(図15参照)を介して固定している。複数のシール取付部23sの締結部を結ぶ延長線L1は、平面視にてドアガラス61に沿うように緩湾曲状に延び、複数のレイン取付部23tの締結部を結ぶ延長線L2は、平面視にて略直線状に延びている。
複数のシール取付部23sは、夫々、部分円筒状に形成され、接続壁部23bの基準面部から車幅方向内方へ膨出するように構成されている。各レイン取付部23tは、隣り合うシール取付部23sの間に夫々形成され、レイン取付部23tとシール取付部23sの境界部分は、側面視にて波状に形成されている。それ故、図8(a),図8(b),図16に示すように、上枠部23をアウタ上縦壁部43aに締結した場合、複数のシール取付部23sの下部が複数の切欠部43sに夫々嵌合している。これにより、ベルトラインシールアウタ部材54は、上部がアウタパネル11に支持され且つ下部がインアウタ部材43に支持された上枠部23に取り付けられている。
次に、レインインナ部材44について説明する。
レインインナ部材44は、インナ部材30の上端部において前後方向に直線状に延びると共にドアガラス61よりも車幅方向内側に配置されている。
図4,図5,図7,図11,図13〜図16に示すように、レインインナ部材44は、閉断面(中空)状に形成されている。このレインインナ部材44は、レインアウタ部材43から車幅方向内方に離隔して配置され、閉断面部の上端部において前後に直線状に延びるインナ上縦壁部44aと、閉断面部の下端部において前後に直線状に延びるインナ下縦壁部44bとを備えている。レインインナ部材44は、インナ上縦壁部44aが前側縦壁部41及び後側縦壁部42の車幅方向内側上端部に締結部材(図示略)を介して夫々1箇所締結され、インナ下縦壁部44bが前側縦壁部41及び後側縦壁部42の車幅方向内側上端部に締結部材(図示略)を介して夫々2箇所締結されている。
図7,図10,図11に示すように、インナ上縦壁部44aの上部には、略矩形状の前後2つの第1切欠部44sと、前後に連なる複数(例えば、5つ)の略V字状の第2切欠部44tとが形成され、前後に延びる被覆部材48が複数の締結部材b3を介して締結されている。第1切欠部44sは、ドアガラス61の上昇移動を規制するストッパ部材70を支持可能に夫々構成されている。
図12〜図15,図19に示すように、合成樹脂製のストッパ部材70は、車幅方向に直交する面を備えた外側脚部71と、この外側脚部71よりも車幅方向内側に配置され且つ車幅方向に直交する面を備えた内側脚部72と、外側脚部71と内側脚部72の間に配設されたテーパ部73と、内側脚部72の車幅方向内側に形成された閉塞部74等を一体的に備えている。ストッパ部材70の前後方向寸法は、第1切欠部44sの前後方向寸法よりも大きく設定され、後述する固定部72aの前後方向寸法は、第1切欠部44sの前後方向寸法よりも小さく設定されている。それ故、ストッパ部材70は、第1切欠部44s上において前後位置を変更可能に支持されている。
図12(b),図14に示すように、外側脚部71は、車幅方向外側壁部にドアガラス61に対して車幅方向内側から押圧可能なスタビライザ71aを有している。ゴム材料或いは硬質合成樹脂製のスタビライザ71aが、ドアガラス61に摺接しつつ車幅方向外に押圧しているため、車両走行時、ドアガラス61の微振動を抑制している。
図12(a),図13〜図15に示すように、内側脚部72は、固定部72aと、係合部72bとを有している。固定部72aは、内側脚部72の上部内部分からインナ上縦壁部44aの上端部分を部分的に覆うように車幅方向内側下方に延設されている。
固定部72aには、締結部材b4が設けられ、第1切欠部44s内にてストッパ部材70が位置決めされたとき、固定部72aとインナ上縦壁部44aとが締結部材b4を介して連結される。係合部72bは、内側脚部72の下端部内部分から車幅方向内方に突設されている。係合部72bの上端部は、インナ上縦壁部44aの下端部に係合しているため、締結部材b4の締結前において、ストッパ部材70が上方に向けて押圧されても、ストッパ部材70はインナ上縦壁部44aから離脱されない。
図13〜図15,図19に示すように、テーパ部73は、前後方向中央部程高さ位置が低くなる、所謂側面視にて逆三角形状に構成されている。ドアガラス61の下半部に固定された前後1対の押当部材63は、上端部に前方上り傾斜状のテーパ面を夫々有している。
閉塞部74は、ストッパ部材70の前後位置に拘らず、車幅方向内側壁部がインナ上縦壁部44aの車幅方向内側壁部に略面当接している。この構成により、インナ上縦壁部44aの車幅方向外側から閉塞部74とインナ上縦壁部44aの隙間を通って車幅方向内側に侵入するノイズを遮断している。
図19に仮想線で示すように、ストッパ部材70は、当初、第1切欠部44sの後端位置に配置され、上限位置に配置されたドアガラス61の押当部材63に向かって前進移動される。押当部材63のテーパ面とテーパ部73が当接した時点で、ストッパ部材70の前進移動が押当部材63によって強制的に停止され、固定部72aとインナ上縦壁部44aが締結部材b4を介して締結される。
各第2切欠部44tは、レインインナ部材44が前側縦壁部41及び後側縦壁部42に連結されたとき、各レイン取付部23tの締結部に対応するように形成されている。
それ故、第2切欠部44tは、上枠部23とアウタ上縦壁部43aとを締結固定する際、締結部材b1を回転駆動する作業工具(例えば、ナットランナ等)が車幅方向内側から各レイン取付部23tの締結部に接近可能に構成されている。
図5,図10,図16に示すように、インナ上縦壁部44aに形成された各第2切欠部44tは、被覆部材48により覆われている。
被覆部材48は、鉛直上方に延びると共に上端部分が車幅方向外方に屈曲された断面逆L字状に形成され、インナ上縦壁部44aに対して着脱可能に構成されている。この被覆部材48には、1対の第1切欠部44sに対応して1対の略矩形状の切欠が形成されている。この切欠の前後方向寸法は、第1切欠部44sの前後方向寸法よりも大きく設定されている。
被覆部材48は、上枠部23とアウタ上縦壁部43aの締結作業及びストッパ部材70とインナ上縦壁部44aの締結作業の後、インナ上縦壁部44aに複数の締結部材b3を介して取り付けられる。
図5〜図7,図13〜図16に示すように、フレーム部材32には、インパクトバー46と、スティフナ47と、第1〜第3シール部材51〜53と、アウタ部材10とドアガラス61との間をシールするベルトラインシールアウタ部材(以下、シールアウタ部材と略す)54と、インナ部材30とドアガラス61との間をシールするベルトラインシールインナ部材(以下、シールインナ部材と略す)55と、ドアガラスユニット60等が装着されている。インパクトバー46は、前述したように、前側縦壁部41の中段部から後側縦壁部42のコーナ部42cに亙って前方上り傾斜状に配設されている。このインパクトバー46の車幅方向外側壁面には、アウタパネル11の裏面に接着可能な複数のシーラ部材46aが設けられている。
スティフナ47は、アウタパネル11の後半部分の張り剛性を確保する部材である。
Al合金製のスティフナ47は、側面視にて逆三角形状に形成され、上部3箇所がアウタ下縦壁部43bに締結され、下部1箇所がインパクトバー46に締結されている。スティフナ47には、軽量化を狙いとした複数(例えば、3個)の肉抜き部が形成され、これら肉抜き部の周囲にアウタパネル11の裏面に接着可能な複数のシーラ部材47aが設けられている。
第1〜第3シール部材51〜53は、中空部を備えた弾性体(例えば、ゴム材等)から構成されている。図2,図5,図7に示すように、第1シール部材51は最も外周側に配置され、第2シール部材52は第1シール部材51よりも内周側に配置され、第3シール部材53は第2シール部材57よりも内周側に配置されている。第1シール部材51は、フレーム部材32のコーナ部41cを含む下部及び後部を車体側に対してシールしている。第2,第3シール部材52,53は、フレーム部材32の前側上端部から下部を経由して後側上端部に亙り車体側に対してシールしている。
図8(a),図13〜図16に示すように、シールアウタ部材54は、前後に延びるように形成され、断面略コ字状の基部54aと、この基部54aから上方に突出する上下1対のシールリップ部54bを備えている。基部54aは、金属製の芯材を有し、例えば、JIS−A90以上の高硬度合成樹脂材料にて構成されている。1対のリップ部54bは、例えば、JIS−A85以下の低硬度合成樹脂材料にて構成されている。シールインナ部材55は、シールアウタ部材54と同様に、基部55aと、1対のリップ部55bを備えている。
図2に示すように、ドアガラスユニット60は、ドアガラス61と、このドアガラス61を昇降駆動するレギュレータ機構62等によって構成されている。
レギュレータ機構62は、ドアガラス61をガイドする前後1対のガイドレールと、ドアガラス61を昇降駆動するモータ部等を備えている。レギュレータ機構62は、上部がインナ上縦壁部44aに2個所及びインナ下縦壁部44bに1個所固定され、下部が下壁部45に1個所固定されている。
図13に示すように、ドアガラス61が上限位置のとき、押当部材63のテーパ面がストッパ部材70のテーパ部73に面接触しているため、車両走行時、ドアガラス61の前後方向の微振動を抑制している。同時に、押当部材63がストッパ部材70の外側脚部71と内側脚部72に車幅方向両側から挟み込まれているため、車両走行時、ドアガラス61の車幅方向の微振動を抑制している。
次に、図17及び図18に基づき、サイドドアの製造手順について説明する。
図中、Si(i=1,2,…)は、各ステップを示す。
まず、S1では、アウタ部材10の構成部材等各構成部品を準備する。
アウタパネル11及び枠部材12を準備する。枠部材12の上枠部23に、ヘム部23aと、シール取付部23s及びレイン取付部23tを備える接続壁部23bとを成形する。また、ドアガラスユニット60、ストッパ部材70等のドア付属品及び各種構成部材を準備する。尚、1対の押当部材63は、予めドアガラス61に固定されている。
S2では、上枠部23のヘム部23aを含む枠部材12のヘム部においてアウタパネル11と枠部材12とをヘミング加工し、アウタ部材10を形成する。
S3では、前側縦壁部41と、後側縦壁部42と、レインアウタ部材43と、レインインナ部材44と、下壁部45とを接続してインナ部材30の中間体を成形する。
レインアウタ部材43は、前側縦壁部41及び後側縦壁部42の車幅方向外側壁部に締結され、レインインナ部材44は、前側縦壁部41及び後側縦壁部42の車幅方向内側壁部に締結される。
S4では、アウタ部材10の枠部材12とインナ部材30の中間体とを締結する。
図18(a)に示すように、レインアウタ部材43のアウタ上縦壁部43aと接続壁部23b(上枠部23)のレイン取付部23tを締結部材b1を用いて締結固定する。
このとき、締結部材b1を回転駆動する作業工具は、車幅方向内側から水平状に第2切欠き部44t領域を通ってアウタ上縦壁部43a及びレイン取付部23tに対して接近する。
S5では、シールアウタ部材54を上枠部23に装着する。
図18(a)に示すように、上枠部23には、ヘム部23aの下側にヘム部23aと接続壁部23bとが協働して凹部が形成されている。シールアウタ部材54は、ヘム部23aと接続壁部23bとが形成する凹部、具体的には、シール取付部23sに配置され、車幅方向内側で且つレインインナ部材44上方から締結部材b2を用いて締結固定する。
S6では、インナ部材30にドアガラスユニット60を設置する。
レギュレータ機構62をレインインナ部材44及び下壁部材45に締結固定する。
レギュレータ機構62のモータを回転駆動してドアガラス61を上昇させると共に、ガラス位置決め治具(図示略)を用いてドアガラス61を上限位置にて停止する。
そして、図18(b)に示すように、前後1対のストッパ部材70を前後1対の第1切欠部44sの後端位置に夫々載置する。
S7では、ストッパ部材70を位置決め固定する。
図18(c)に示すように、第1切欠部44sの後端位置に載置したストッパ部材70を前方に向かって摺動すると、ドアガラス61に固定された押当部材63のテーパ面とストッパ部材70のテーパ部73とが当接してストッパ部材70の前進が停止される。
図18(d)に示すように、ストッパ部材70が停止した位置において、固定部72aを締結部材b4を介してインナ上縦壁部44aに締結固定する。
S8では、被覆部材48をインナ上縦壁部44aに取り付ける。
図18(d)に示すように、予めシールインナ部材55が装着された被覆部材48の下部を、車幅方向内側からインナ上縦壁部44aに重ね合わせて締結部材b3を用いて締結する。
S9では、フランジ部41f,42f及びインナ下縦壁部44b等にインナパネル31を取り付ける。最後に、図18(e)に示すように、インナ部材30の内側壁部にドアトリム7をファスナ(図示略)にて装着する。
次に、車両Vのサイドドア構造の作用、効果について説明する。
このサイドドア構造によれば、ドアガラス61よりも車幅方向外側で且つインナ部材30の上端部において前後方向に延びるレインアウタ部材43を有するため、インナ部材30の上端部周辺の剛性を確保することができる。アウタ部材10が、アウタパネル11と、このアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材12とを有するため、意匠面部を構成するアウタパネル11に皺や歪を発生させることなくアウタパネル11と枠部材12とを接続することができる。レインアウタ部材43は、前端部及び後端部がインナ部材30に連結されているため、レインアウタ部材43の前後両端部をインナ部材30の上端部において強固に支持することができる。アウタ部材10とドアガラス61との間をシールするシールアウタ部材54が、レインアウタ部材43に支持されているため、シールアウタ部材54をアウタパネル11の内周側下方部分に配置することができ、アウタ部材54が外部から視認されることを回避することができる。また、シールアウタ部材54が支持剛性の高いレインアウタ部材43に支持されているため、シールアウタ部材54の取付剛性を高くすることができ、ドアガラス61に対するリップ部54bの接触圧を確保することができる。
レインアウタ部材43は押出成形にて閉断面状に形成され、枠部材12は、アウタパネル11の上側縁部にヘミング加工により接続されたヘム部23aと、ヘム部23aの下方に延設されてレインアウタ部材43に取り付けられた接続壁部23bとが形成された上枠部23とを有し、シールアウタ部材54は、上枠部23を介してレインアウタ部材43に取り付けられている。これにより、シールアウタ部材43を、上部がアウタパネル11に支持され且つ下部がレインアウタ部材43に支持された上枠部23に取り付けることができ、シールアウタ部材54の取付剛性を一層高くすることができる。
上枠部23は、ヘム部23aの車幅方向内側端部がドアガラス61に沿って略湾曲状に形成されると共に接続壁部23bがレインアウタ部材43の中空部分から上方に延びるアウタ縦壁部43aに沿って略直線状に構成され、シールアウタ部材54は、ドアガラス61に当接可能な上下1対のリップ部54bと、1対のリップ部54bの車幅方向外側部分を連結する基部54aとを有し、基部54aが、ヘム部23aよりも車幅方向外側に配置された接続壁部23bに取り付けられている。これにより、ドアガラス61に沿った略湾曲状のシールアウタ部材54を接続壁部23bを介して略直線状のアウタ縦壁部43aに支持させることができる。
接続壁部23bは、シールアウタ部材54が締結される複数のシール取付部23sと、アウタ縦壁部43aに締結される複数のレイン取付部23tとを有し、複数のシール取付部23sと複数のレイン取付部23tの境界部分が側面視にて波状に形成されているため、断面略湾曲状の複数のシール取付部23sと断面略直線状の複数のレイン取付部23tとを簡単な構成で接続壁部23b内に共存させることができる。
ドアガラス61よりも車幅方向内側で且つインナ部材30の上端部において前後方向に延びるレインインナ部材44と、レインインナ部材44の上部に取り付けられる被覆部材48とを有し、被覆部材48は、レインインナ部材44に着脱可能に構成されているため、シールアウタ部材54の取付作業性を向上することができる。
このサイドドア製造方法によれば、アウタ部材10をアウタパネル11とこのアウタパネル11の外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材12とにより形成するステップS2と、レインアウタ部材43の前端部及び後端部をインナ部材30に連結すると共にドアガラス61よりも車幅方向内側で且つインナ部材30の上端部分において前後方向に延びるレインインナ部材44の前端部及び後端部をインナ部材30に連結するステップS3と、枠部材12にインナ部材30を車幅方向内側から締結するステップS4と、アウタ部材10とドアガラス61との間をシールするシールアウタ部材54を枠部材12に車幅方向内側から締結するステップS5と、レインインナ部材43の上部に着脱可能な被覆部材48を取り付けるステップS8とを有している。これにより、シールアウタ部材54が、インナ部材30の上端部分に配設されると共に前後両端部がインナ部材30に連結されたレインアウタ部材43に締結されているため、シールアウタ部材54の取付剛性を高くすることができ、シールアウタ部材54をアウタパネル11の内周側下方部分に配置することができる。また、レインインナ部材44の上部に着脱可能な被覆部材48を取り付けるため、アウタ部材10とインナ部材30との連結後にシールアウタ部材54を取り付けることができ、作業性向上を図ることができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、2ドアハードトップ型乗用車においてサッシュレスタイプのサイドドア1の例を説明したが、車両の型式は任意に選択することができ、また、サッシュタイプのサイドドアに適用することも可能である。
2〕前記実施形態においては、アウタ部材10とインナ部材30を基本的にAl合金材料を用いて構成した例を説明したが、少なくとも軽量化効果を達成可能な材料であれば良く、マグネシウム合金等任意の材料を適用することが可能である。
3〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態や各実施形態を組み合わせた形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 サイドドア
10 アウタ部材
11 アウタパネル
12 枠部材
23 上枠部(接続部材)
23a ヘム部
23b 接続壁部
23s シール取付部
23t レイン取付部
30 インナ部材
43 レインアウタ部材
44 レインインナ部材
54 シールアウタ部材
54a 基部
54b リップ部
61 ドアガラス
V 車両

Claims (6)

  1. アウタ部材と、このアウタ部材に連結されたインナ部材と、前記アウタ部材とインナ部材の間にドアガラスを含むドア部品とを備えた車両のサイドドア構造において、
    前記ドアガラスよりも車幅方向外側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材を有し、
    前記アウタ部材が、アウタパネルと、このアウタパネルの外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材とを有し、
    前記ベルトラインレインアウタ部材は、車体前後方向前端部及び後端部が前記インナ部材に連結され、
    前記アウタ部材と前記ドアガラスとの間をシールするベルトラインシールアウタ部材が、前記ベルトラインレインアウタ部材に支持されたことを特徴とする車両のサイドドア構造。
  2. 前記ベルトラインレインアウタ部材は押出成形にて閉断面状に形成され、
    前記枠部材は、前記アウタパネルの上側縁部にヘミング加工により接続されたヘム部と、前記ヘム部の下方に延設されて前記ベルトラインレインアウタ部材に取り付けられた接続壁部とが形成された接続部材とを有し、
    前記ベルトラインシールアウタ部材は、前記接続部材を介して前記ベルトラインレインアウタ部材に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドドア構造。
  3. 前記接続部材は、前記ヘム部の車幅方向内側端部が前記ドアガラスに沿って略湾曲状に形成されると共に前記接続壁部が前記ベルトラインレインアウタ部材の中空部分から上方に延びる縦壁部に沿って略直線状に構成され、
    前記ベルトラインシールアウタ部材は、前記ドアガラスに当接可能な上下1対のリップ部と、前記1対のリップ部の車幅方向外側部分を連結する基部とを有し、
    前記基部が、前記ヘム部よりも車幅方向外側に配置された前記接続壁部に取り付けられたことを特徴とする請求項2に記載の車両のサイドドア構造。
  4. 前記接続壁部は、前記ベルトラインシールアウタ部材が締結される複数のシール取付部と、前記縦壁部に締結される複数のレイン取付部とを有し、
    前記複数のシール取付部と複数のレイン取付部の境界部分が側面視にて波状に形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両のサイドドア構造。
  5. 前記ドアガラスよりも車幅方向内側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインインナ部材と、
    前記ベルトラインレインインナ部材の上部に取り付けられる被覆部材とを有し、
    前記被覆部材は、前記ベルトラインレインインナ部材に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の車両のサイドドア構造。
  6. アウタ部材と、このアウタ部材に連結されたインナ部材と、ドアガラスよりも車幅方向外側で且つ前記インナ部材の上端部において車体前後方向に延びるベルトラインレインアウタ部材とを備えた車両のサイドドア製造方法において、
    前記アウタ部材をアウタパネルとこのアウタパネルの外周縁部にヘミング加工により接続された環状の枠部材とにより形成するステップと、
    前記ベルトラインレインアウタ部材の車体前後方向前端部及び後端部を前記インナ部材に連結すると共に前記ドアガラスよりも車幅方向内側で且つ前記インナ部材の上端部分において車体前後方向に延びるベルトラインレインインナ部材の車体前後方向前端部及び後端部を前記インナ部材に連結するステップと、
    前記枠部材に前記インナ部材を車幅方向内側から締結するステップと、
    前記アウタ部材と前記ドアガラスとの間をシールするベルトラインシールアウタ部材を前記枠部材に車幅方向内側から締結するステップと、
    前記ベルトラインレインインナ部材の上部に着脱可能な被覆部材を取り付けるステップと、
    を有することを特徴とする車両のサイドドア製造方法。
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