JP2011149000A - 害虫防除用樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】害虫防除用の、樹脂組成物などを、提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤を含有していることを特徴とする、害虫防除用樹脂組成物であり、害虫防除ネットの原料となる樹脂組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、害虫を防除するための、樹脂組成物、樹脂成形体、及びネット、に関するものである。
酸化防止剤を含有した防虫繊維は、特許文献1に示されている。また、酸化防止剤としての亜リン酸エステル類が、特許文献2に示されている。また、害虫防除成分を含有したネットが、特許文献3、4に示されている。更に、ピレスロイド化合物と、ピペロニルブトキシドなどの共力剤と、を含有した防虫繊維が、特許文献5に示されている。
特開2008−95267号公報 特開平10−273494号公報 特開2008−13508号公報 特開平8−163950号公報 特公平2−55551号公報
本発明は、更に強い効力を有する、害虫防除用の、樹脂組成物などを、提供することを目的としている。
本発明の第1態様は、熱可塑性樹脂、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤を含有していることを特徴とする、害虫防除用樹脂組成物である。
本発明の第2態様は、上記第1態様の害虫防除用樹脂組成物を溶融成形して形成されていることを特徴とする、害虫防除用樹脂成形体である。
本発明の第3態様は、糸である上記第2態様の害虫防除用樹脂成形体を、多数の網目を形成するように、編んで又は織って形成されていることを特徴とする、害虫防除ネットである。
本発明において、ピレスロイド化合物は、ペルメトリンが好ましい。また、リン系酸化防止剤としては、一般式(I)で示される化合物が好ましく、特に、一般式(II)で示される化合物、すなわち、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフェピン、が好ましい。
Figure 2011149000
Figure 2011149000
上記第1態様の害虫防除用樹脂組成物によれば、従来に比して、より強い害虫防除効力を発揮できる。
上記第2態様の害虫防除用樹脂成形体によれば、上記第1態様の害虫防除用樹脂組成物の、保管又は運搬などの、取扱性を、向上できる。
上記第3態様の害虫防除ネットによれば、より効果的に害虫を防除できる。
編構造を有する本発明の害虫防除ネットの部分図である。 織構造を有する本発明の害虫防除ネットの部分図である。
本発明の害虫防除用樹脂組成物は、熱可塑性樹脂、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤を、含有している。なお、本発明の害虫防除用樹脂組成物は、これらの成分を、混合して、又は、溶融混練して、又は、成形して、又は、その他の方法によって、得ることができる。
本発明の害虫防除用樹脂組成物における各成分の配合量は、熱可塑性樹脂30〜99.9799重量%、ピレスロイド化合物0.01〜50重量%、ピペロニルブトキシド0.01〜50重量%、及びリン系酸化防止剤0.0001〜20重量%が好ましく、熱可塑性樹脂50〜99.799重量%、ピレスロイド化合物0.1〜25重量%、ピペロニルブトキシド0.1〜25重量%、及びリン系酸化防止剤0.001〜10重量%がより好ましい。
(熱可塑性樹脂)
熱可塑性樹脂は、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤を保持する担体として、使用されている。熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、又はポリ塩化ビニルなどを、使用できる。
なお、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、次の化合物が好ましい。
(i)α−オレフィンの単独重合体:例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど。
(ii)エチレン−α−オレフィン共重合体:例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、又はエチレン−ヘキセン共重合体など。
(iii)エチレン性不飽和結合を有する有機カルボン酸誘導体とエチレンとの共重合体:例えば、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、又はエチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共重合体など。
(ピレスロイド化合物)
ピレスロイド化合物としては、例えば、アクリナトリン、アレスリン(allethrin)、d−アレスリン、dd−アレスリン、ベータ−シフルトリン(beta−cyfluthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、エンペントリン(empenthrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、テラレスリン、テフルトリン、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェンプロックス(flufenoprox)、フルメトリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、プロフルトリン(profluthrin)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、ベンフルスリン、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、d−レスメトリン、シグマ−サイパーメトリン(sigma−cypermethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、d−テトラメトリン、フェノトリン(phenothrin)、d−フェノトリン、シフェノトリン(cyphenothrin)、アルファシペルメトリン(alpha−cypermethrin)、シアルファシペルメトリン、ゼータシペルメトリン(zeta−cypermethrin)、ラムダシハロトリン(lambda−cyhalothrin)、ガンマシハロトリン(gamma−cyhalothrin)、フラメトリン(furamethrin)、タウフルバリネート(tau−fluvalinate)、メトフルトリン(metofluthrin)、天然ピレトリン等が挙げられる。
これらのピレスロイド化合物は、一種のみで、又は、二種以上を組み合わせて、使用できる。また、上記化合物の中には、光学異性体、立体異性体、又は幾何異性体等が存在するものもあるが、本発明のピレスロイド化合物には、異性体及びその混合物が、含まれる。
(ピペロニルブトキシド)
ピペロニルブトキシドは、共力剤であり、その化学名は次のとおりである。
・5−[[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]メチル]−6−プロピル−1,3−ベンゾジオキソール
(リン系酸化防止剤)
リン系酸化防止剤としては、一般式(I)で示される化合物を用いるのが好ましい。
Figure 2011149000
一般式(I)において、置換基R、R、R、及びRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。
特に、R 、R 、及びR としては、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、又は炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基が好ましく、Rとしては、水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、又は炭素数5〜8のシクロアルキル基が好ましい。ここで、炭素原子数1〜8のアルキル基の代表例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、t−ペンチル、i−オクチル、t−オクチル、及び2−エチルヘキシル等が挙げられる。また、炭素数5〜8のシクロアルキル基の代表例としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチル等が挙げられる。また、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基の代表例としては、例えば、1−メチルシクロペンチル、1−メチルシクロヘキシル、及び1−メチル−4−i− プロピルシクロヘキシル等が挙げられる。更に、炭素数7〜12のアラルキル基の代表例としては、例えば、ベンジル、α− メチルベンジル、及びα,α−ジメチルベンジル等が挙げられる。
中でも、R及びRとしては、t−ブチル、t−ペンチル、又はt−オクチル等の、t−アルキル基;シクロヘキシル、又は1−メチルシクロヘキシル基が好ましい。Rとしては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、又はt−ペンチル等の、炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、特に、メチル、t−ブチル、又はt−ペンチルが好ましい。Rとしては、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、又はt−ペンチル等の、炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。
置換基Rは、水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。炭素原子数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記と同様のアルキル基が挙げられる。Rは、 好ましくは、水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、特に好ましくは、水素原子又はメチル基である。
置換基Xは、単なる結合、硫黄原子、又は−CHR−基 (Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を表す) を表す。Rのアルキル基又はシクロアルキル基としては、それぞれ、前記と同様の、アルキル基又はシクロアルキル基が挙げられる。Xとしては、単なる結合;メチレン基;又は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、又はt−ブチル等が置換したメチレン基;が好ましい。
置換基Aは、炭素数2〜8のアルキレン基又は*−COR−基(Rは、単なる結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*は、酸素側に結合していることを表す)を表す。Rのアルキレン基の代表例としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、又は2,2−ジメチル−1,3− プロピレン等が挙げられるが、プロピレンが好ましい。*は、カルボニルがホスファイトの酸素と結合していることを示す。
置換基Y及びZは、いずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、もう一方が、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記と同様のアルキル基が挙げられる。炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば、アルキル部分が前記の炭素数1〜8のアルキルと同じである、アルコキシ基が挙げられる。炭素数7〜12のアラルキルオキシ基としては、例えば、アラルキル部分が前記の炭素数7〜12のアラルキルと同じである、アラルキルオキシ基が挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、具体的には、次の化合物群から任意に選択された一種以上を、使用できる。
・フェニルジイソデシルホスファイト
・ジフェニルイソオクチルホスファイト
・ジフェニルイソデシルホスファイト
・トリフェニルホスファイト
・トリスノニルフェニルホスファイト
・トリス−(ノニルフェニル)ホスファイト又はトリス−(ジノニルフェニル)ホスファイト又はこれらの混合物
・ジステアリル−ペンタエリスリトールジホスファイト
・ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
・4,4’−イソプロピリデンジフェノールC12−C15アルキルホスファイト
・4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホスファイト)
・1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファイト5−t−ブチルフェニル)ブタン
・3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキシド
・トリラウリルトリチオホスファイト
・トリスイソデシルホスファイト
・トリス(トリデシル)ホスファイト
・フェニルジ(トリデシル)ホスファイト
・ジフェニルトリデシルホスファイト
・フェニル−ビスフェノールAペンタエリスリトールジホスファイト
・3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォン酸ジエチルエステル
・2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト
・2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト
・2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト
・2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト
・3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト
・3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト
・3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト。
・トリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
・ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
・ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
・ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
・テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスフォナイト
・3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピル2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト
・ビス−[2,4−ジ−t−ブチル(6−メチル)フェニル]エチルホスファイト
リン系酸化防止剤としては、特に、一般式(II)に示される化合物、すなわち、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフェピン、を用いるのが好ましい。この化合物は、商品名「SumilizerGP」(住友化学株式会社製)として市販されている。なお、「Sumilizer」は住友化学株式会社の登録商標である。
Figure 2011149000
本発明の害虫防除用樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、カーバメート系化合物、有機リン系化合物、ネオニコチノイド化合物などの殺虫剤;防黴剤、抗菌剤、顔料、芳香剤、消臭剤、展着剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、充填剤、難然剤、可塑剤、又は防錆剤等の、配合剤を、含有してもよい。
本発明の害虫防除用樹脂組成物によれば、従来に比して、より強い害虫防除効力を発揮できる。
(製造方法)
本発明の害虫防除用樹脂組成物は、例えば、次の(i)(ii)又は(iii)のようにして製造できる。
(i)熱可塑性樹脂と、3種の構成成分(ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤)と、任意の配合剤とを、攪拌混合し、得られた混合物を、溶融混
練する。
(ii)熱可塑性樹脂と、3種の構成成分(ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤)の内から選択した少なくとも1種の構成成分と、任意の配合剤とを、攪拌混合し、得られた混合物を溶融混練して、樹脂成形体を得る。そして、選択しなかった構成成分を、樹脂成形体の表面にコーティングする。
(iii)熱可塑性樹脂と、任意の配合剤とを、攪拌混合し、得られた混合物を、溶融混練して、樹脂成形体を得る。そして、3種の構成成分(ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤)を、樹脂成形体の表面にコーティングする。
また、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤から、選ばれる1種以上の成分を、担体に担持した後、熱可塑性樹脂と溶融混練して、本発明の樹脂組成物を製造することもできる。担体としては、シリカ系化合物、ゼオライト類、粘度鉱物、金属酸化物、雲母類、ハイドロタルサイト類、有機担体等が、挙げられる。シリカ系化合物としては、非晶性シリカと結晶性シリカがあり、例えば、粉末ケイ酸、微粉末ケイ酸、酸性白土、珪藻土、石英、ホワイトカーボン等が、挙げられる。ゼオライト類としては、A型ゼオライト、モルデナイト等が、挙げられ、粘度鉱物としては、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ベントナイト、カオリナイト、ハロイサイト、ナクライト、デッカイト、アノーキサイト、イライト、セリサイト等が、挙げられ、金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化銅、酸化チタン等が、挙げられ、雲母類としては、雲母、バーミキュライト等が、挙げられ、ハイドロタルサイト類としては、ハイドロタルサイト、スメクタイト等が、挙げられ、有機担体としては、炭類(木炭、泥炭、草炭等)、ポリマービーズ(微結晶セルロース、ポリスチレンビーズ、アクリル酸エステル系ビーズ、メタクリル酸エステル系ビーズ、ポリビニルアルコール系ビーズ等)、及びそれらの架橋ポリマービーズ等が、挙げられる。その他にも、パーライト、石こう、セラミック、火山性岩等が、挙げられる。担体しては、非晶性無機担体が好ましく、非晶性シリカが、更に好ましい。
本発明の害虫防除用樹脂成形体は、例えば、本発明の害虫防除用樹脂組成物を溶融成形して形成することもできる。製造方法としては、樹脂の成形加工で通常用いられる方法を使用でき、例えば、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、粉末成形、又はプレス成形等が、挙げられる。また、原料の一部を成形体に、例えば、浸漬法、スプレー法等により、コーティングすることもできる。
また、本発明の害虫防除用樹脂組成物を用いてマスターバッチを製造し、該マスターバッチと熱可塑性樹脂とを用いて、上記した方法により害虫防除用樹脂成形体を製造してもよい。
本発明の害虫防除用樹脂組成物を用いて、芯−鞘構造を有するペレットを製造してもよい。具体的には、芯層が本発明の害虫防除用樹脂組成物からなり、鞘層が任意の熱可塑性樹脂からなるペレットが、挙げられる。このようなペレットは、マスターバッチとして好適である。
本発明の害虫防除用樹脂成形体としては、フィルム、シート、壁紙、カーテン、床材、梱包材、ホース、テープ、チューブ、パイプ、バッグ、テント・ターフ、暖簾、日よけ、電線、ケーブル、シース、糸、てぐす、ロープ、フィルター、ガット、歯ブラシの毛、靴、鞄、衣類、電子機器、電気機器、家電製品、スポーツ用品、事務機器、車両機器、輸送機器、コンテナ・、ケース等の物流資材;住宅用品及び住宅用部品に用いられるもの;犬小屋、マット、シート、首輪、タグ類等のペット用品等が、挙げられ、これらは、ヒト;犬、猫、鳥等のペット;牛、豚、羊、鳥等の家畜;等のための、防虫製品として、用いられる。フィルムやシートは、更に真空成形等によって、所望の形状の成形体とすることができる。
本発明の害虫防除ネットは、本発明の害虫防除用樹脂組成物を紡糸して得られた糸を、多数の網目を形成するように、編んで又は織って形成されたものである。本発明の害虫防除ネットは、編まれて形成された場合には編構造を有し、織られて形成された場合には織構造を有している。図1は、糸1を、多数の網目3を形成するように、編んで形成された、編構造のネットの一例を示し、図2は、糸1を、多数の網目3を形成するように、織って形成された、織構造のネットの一例を示している。なお、本発明の害虫防除ネットは、編構造を有するのが好ましい。
網目3の大きさは、防除対象とする害虫の体長に応じて適宜設定され、当該害虫がネットを通過しようとする際にネットに接触するような大きさであるのが好ましい。一般的には、網目3の大きさ(ホールサイズ)は、2〜5mm、好ましくは2〜4mmの範囲である。
糸1は、所定の太さを有するモノフィラメントであるのが、好ましい。これによれば、編作業や織作業が容易となる。なお、この場合の「所定の太さ」とは、害虫防除ネットとしての強度を維持できる太さである。一般に、糸1がモノフィラメントである場合には、100〜350デニールの範囲のモノフィラメントを使用することが好ましい。
本発明の害虫防除ネットにおいては、寄って来た害虫は、網目3を通り抜けようと試みる際に、糸1に触れる。それ故、害虫は、確実に防除される。
なお、本発明の害虫防除ネットによれば、各種の有害昆虫を防除できる。特に、次のような飛翔性害虫を防除できる。例えば、アカイエカ、コガタアカイエカなどのイエカ類;ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどのヤブカ類;シナハマダラカなどのハマダラカ類;ユスリカ類;イエバエ、オオイエバエ、又はヒメイエバエなどの、イエバエ類;クロバエ類;ニクバエ類;ショウジョウバエ類;チョウバエ類;ノミバエ類;アブ類;ブユ類;サシバエ類;ヌカカ類、ツェツェバエ類、サシガメ類。
以下、本発明の害虫防除ネットの実施例について説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されない。
[実施例1]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」1.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Aを得た。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Aをポリエチレン62重量部に対して28.4重量部となるように加えて混練し、更に、ピペロニルブトキシドを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部と、ポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットAを作製した。これにより、本発明の害虫防除ネットを得た。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
[実施例2]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」5.5重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Bを得た。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Bをポリエチレン62重量部に対して32.9重量部となるように加えて混練し、更に、ピペロニルブトキシドを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットBを作製した。これにより、本発明の害虫防除ネットを得た。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
[実施例3]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」5.5重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Cを得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Cをポリエチレン62重量部に対して22.9重量部となるように加えて混練し、更に、ピペロニルブトキシドを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットCを作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
一方、ペルメトリン10.0重量部と、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール87.0重量部に溶解して、スプレー液S1を得る。
そして、ネットCに、スプレー液S1をスプレーし、24時間風乾させる。これにより、本発明の害虫防除ネットを得る。
[実施例4]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」5.5重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Cを得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Cをポリエチレン62重量部に対して22.9重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットDを作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
一方、ペルメトリン10.0重量部と、ピペロニルブトキシド5.0重量部、プロピレングリコール3.0重量部とを、アルコール82.0重量部に溶解して、スプレー液S2を得る。
そして、ネットDに、スプレー液S2をスプレーし、24時間風乾させる。これにより、本発明の害虫防除ネットを得る。
[実施例5]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」5.5重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Cを得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Cをポリエチレン62重量部に対して22.9重量部となるように加えて混練し、更に、ピペロニルブトキシドを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットCを作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
そしてネットCを、ペルメトリン10.0%(w/v)のアルコール溶液に浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。これにより、本発明の害虫防除ネットを得る。
[実施例6]
非晶質シリカ10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、「SumilizerGP」5.5重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Cを得る。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Cをポリエチレン62重量部に対して22.9重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得る。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合する。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸する。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットDを作製する。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定する。
そしてネットDを、ペルメトリン10.0%(w/v)、ピペロニルブトキシド5.0%(w/v)のアルコール溶液に浸漬し、取り出した後、24時間風乾させる。これにより、本発明の害虫防除ネットを得る。
[比較例1]
非晶質シリカ10.0重量部と、ペルメトリン10.0重量部と、ステアリン酸亜鉛7.0重量部と、BHT0.4重量部とを、スーパーミキサーで攪拌混合し、粉末Cを得た。単軸押出機150℃でポリエチレンを溶融させたところへ、粉末Cをポリエチレン62重量部に対して27.4重量部となるように加えて混練し、更に、ピペロニルブトキシドを、輸液ポンプを用いて、5.0重量部となるように加えて混練し、ダイスから溶融混練物をストランド状に押出し、水冷の後、ペレタイザーで切断し、円柱形状のマスターバッチペレットを得た。
次に、得られたマスターバッチペレット20.0重量部とポリエチレン80.0重量部とを、攪拌混合した。次に、得られた混合物から、加工温度240℃にて、モノフィラメントを紡糸した。そして、得られた樹脂糸を、多数の網目を形成するように、編んで、ネットを作製した。なお、網目の大きさは、6.45cm2あたりのホールの数が100個になるように設定した。
[試験例]
(試験方法)
作製したネットから、10×10cmサイズの切片を、サンプルとして切り出した。そして、サンプルを、アセトン200mlで洗浄し、70℃恒温槽内で2時間保管した後に、試験に供した。
試験は、次のように行った。すなわち、サンプルを平面に固定し、サンプルの上に、直径約4cmのシャーレを被せた。次に、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)の雌成虫10頭を、シャーレ内に放ち、3分間そのままにした後に、別のケージに放った。そして、一定時間後にノックダウンしたネッタイイエカ雌成虫の数を、カウントした。
(結果)
20分後のノックダウン率は、実施例1では50%、実施例2では46%であったが、比較例1では18%であった。
以上のように、本発明の害虫防除ネットは、従来に比して、より効果的に害虫を防除できる。
本発明の害虫防除用樹脂組成物は、より効果的に害虫を防除できる害虫防除ネットの原料になることができるので、産業上の利用価値が大である。
1 糸 3 網目

Claims (12)

  1. 熱可塑性樹脂、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤を含有していることを特徴とする、害虫防除用樹脂組成物。
  2. 熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンである、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  3. 熱可塑性樹脂が、ポリエチレンである、請求項2記載の害虫防除用樹脂組成物。
  4. 熱可塑性樹脂が、ポリエステルである、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  5. ピレスロイド化合物が、ペルメトリンである、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  6. リン系酸化防止剤が、一般式(I)で示される化合物である、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
    Figure 2011149000

    (式中、R、R、R、及びRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。Rは、水素原子又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。Xは、単なる結合、硫黄原子、又は−CHR−基 (Rは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を表す) を表す。Aは、炭素数2〜8のアルキレン基、又は*−COR−基(Rは、単なる結合、又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*は、酸素側に結合していることを表す。)を表す。Y、Zは、いずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、もう一方が、水素原子、又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
  7. リン系酸化防止剤が、トリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスフォナイト、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフェピン、及び、ビス−[2,4−ジ−t−ブチル(6−メチル)フェニル]エチルホスファイトから、任意に選択された1種以上である、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  8. リン系酸化防止剤が、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフェピンである、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  9. 熱可塑性樹脂の表面が、ピレスロイド化合物、ピペロニルブトキシド、及びリン系酸化防止剤から、選ばれる1種以上で、コーティングされている、請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物。
  10. 請求項1記載の害虫防除用樹脂組成物を溶融成形して形成されていることを特徴とする、害虫防除用樹脂成形体。
  11. 糸である、請求項10記載の害虫防除用樹脂成形体。
  12. 請求項11記載の糸を、多数の網目を形成するように、編んで又は織って形成されていることを特徴とする、害虫防除ネット。
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