JP2011148659A - カーボンナノチューブ形成用cvd装置 - Google Patents

カーボンナノチューブ形成用cvd装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板表面にカーボンナノチューブを効率的に形成し得るカーボンナノチューブ形成用CVD装置を提供する。
【解決手段】炉本体2内の一端側にカーボンナノチューブが形成される基板Kである薄いステンレス鋼板が巻き付けられた巻出しロール16を配置すると共に、他端側にこの鋼板を巻き取る巻取りロール17を配置し、これら両ロール同士の間に、基板を挿通し得る開口部3aを有する区画壁3により加熱室13を形成すると共に、この加熱室内の基板の上方位置に加熱装置21を配置し、上記加熱室の下部にカーボンを含む原料ガスGを供給し得るガス供給口5を設けると共に、上部に原料ガスを排出し得るガス排出口6を設け、さらに上記加熱室内を所定の減圧下にする排気装置を具備したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブ形成用CVD装置に関するものである。
従来、カーボンナノチューブを形成する装置としては、炭化水素を分解してカーボンナノチューブを生成する化学的気相成長装置、所謂、熱CVD装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この熱CVD装置においては、基板が設置されている反応管の内部に、メタンやアセチレンなどの原料ガスを導入し、そして加熱された基板上で原料ガスを分解させて、垂直に配向したカーボンナノチューブを基板上で成長させていた。
特開2006−62923号公報
ところで、上記従来の熱CVD装置によると、基板表面にカーボンナノチューブを形成する場合、そのつど、加熱室内に基板を搬入した後、加熱するとともに所定の減圧下にした後、基板を加熱室内に搬入することにより、熱CVD法が行われていた。
すなわち、基板を交換する毎に加熱室内の温度を下げたり上げたりしていたので、熱的に効率が悪いという問題があるとともに、基板の形成効率も低いという問題があった。
そこで、本発明は、基板表面にカーボンナノチューブを効率的に形成し得るカーボンナノチューブ形成用CVD装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るカーボンナノチューブ形成用CVD装置は、
炉本体内に設けられた加熱室にカーボンを含む反応ガスを導くとともに反応ガスを加熱して当該加熱室に導かれた基板の表面にカーボンナノチューブを形成し得る加熱炉を具備するCVD装置であって、
炉本体内の一端側に基板を構成する薄板材が巻き付けられた巻出しロールを配置するとともに、他端側にこの基板を巻き取る巻取りロールを配置し、
これら両ロール同士の間に、上記基板を挿通し得る開口部を有する区画壁により上記加熱室を形成するとともに、この加熱室内の基板の上方位置に加熱装置を配置し、
上記加熱室の下部にカーボンを含む原料ガスを供給し得るガス供給口を設けるとともに、上部に原料ガスを排出し得るガス排出口を設け、
さらに上記加熱室内を所定の減圧下にする排気装置を具備したものである。
また、請求項2に係るカーボンナノチューブ形成用CVD装置は、請求項1に記載のCVD装置において、
加熱室内にガス供給口から導かれた反応ガスを、巻出しロールから引き出されて巻取りロールに巻き取られる基板の下面に導くためのガス案内用ダクト体を設け、
このガス案内用ダクト体と基板との間に反応ガスを分散させる邪魔板を設けたものである。
また、請求項3に係るCVD装置は、請求項1または2に記載のCVD装置において、
邪魔板を、その中心がガス供給口の中心に一致するように配置したものである。
また、請求項4に係るCVD装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載のCVD装置において、
基板と邪魔板との間で且つ当該基板の下面寄り位置に、反応ガスの整流を行う整流板を配置したものである。
さらに、請求項5に係るCVD装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のCVD装置において、
カーボンナノチューブの形成を1000Pa以下の減圧下で行うようにしたものである。
上記CVD装置の構成によると、薄板材である基板を加熱室内に導くとともに反応ガスを導入してその表面にカーボンナノチューブを形成する際に、巻出しロールに巻き付けられた基板を巻取りロールに巻き取るようにするとともに、その途中の基板の表面にカーボンナノチューブを形成するようにしたので、連続的に、基板にカーボンナノチューブを形成することができ、したがって効率良くカーボンナノチューブを形成することができる。
また、基板を下向きに保持した状態で、加熱室内に原料ガスを供給するとともに、加熱室内に設けられたガス案内用ダクト体により、当該原料ガスを基板表面に導くようになし、さらにガス案内用ダクト体内に邪魔板を配置したので、原料ガスを分散させて基板表面に均一に導くことができる。すなわち、カーボンナノチューブを効率よく形成し得るとともに生産コストも低下し得る。
また、発熱体を基板のカーボンナノチューブの形成面とは反対の上面側に配置したので、原料ガスによる反応がスムーズに行われる。
さらに、邪魔板に加えて、基板の下面寄り位置に反応ガスの整流を行う整流板を配置したので、原料ガスを基板表面に、より、均一に導くことができる。
また、加熱室内を減圧したので、原料ガスの拡散性が向上する(優れる)ため、基板の表面全体に均一に原料ガスを供給することができ、言い換えれば、ガスの流れの影響を受けにくくなるため、製品品質の向上に繋がるとともに、複雑な形状、複雑な自由面例えば曲面に対しても、基板に触媒粒子が付着している限り、カーボンナノチューブの形成が可能となる。
さらに、加熱室内を減圧することにより、放射熱により基板が加熱されるため、基板の温度管理が容易になるとともに、加熱室内の煤は微少でタールが発生しないため、加熱室内の洗浄工程が不要となる。
本発明の実施の形態におけるカーボンナノチューブ形成用CVD装置の概略構成を示す模式的斜視図である。 同CVD装置の概略構成を示す要部断面図である。 同CVD装置における加熱装置の概略構成を示す要部斜視図である。 同加熱装置による基板での温度分布を示すグラフである。 同CVD装置におけるガス案内用ダクト体と邪魔板との形状寸法を説明する水平断面図である。 同CVD装置におけるガス案内用ダクト体と邪魔板との形状寸法を説明する水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るカーボンナノチューブ形成用CVD装置について、具体的に示した実施例に基づき説明する。
本実施例においては、カーボンナノチューブ形成用CVD装置として、熱CVD装置を用いたものについて説明する。
本実施例においては、カーボンナノチューブを形成する基板として、ステンレス製の薄鋼板、すなわちステンレス鋼板(薄板材の一例であり、例えば箔材の場合は20〜300μm程度の厚さのものが用いられ、ステンレス箔ということもできる。また、板材である場合には、300μm〜数mm程度の厚さのものが用いられる。)を用いるようにしたもので、しかも、このステンレス鋼板としては、所定幅で長いもの、つまり帯状のものが用いられる。したがって、このステンレス鋼板はロールに巻き付けられており、カーボンナノチューブの形成に際しては、このロールから引き出されて連続的にカーボンナノチューブが形成されるとともに、このカーボンナノチューブが形成されたステンレス鋼板は、やはり、ロールに巻き取るようにされている。すなわち、一方の巻出しロールからステンレス鋼板を引き出し、この引き出されたステンレス鋼板の表面にカーボンナノチューブを形成(生成)した後、このカーボンナノチューブが形成されたステンレス鋼板を他方の巻取りロールに巻き取るようにされている。
以下、上述した帯状のステンレス鋼板(以下、主として、基板と称す)の表面に、カーボンナノチューブを形成するための熱CVD装置について説明する。
この熱CVD装置には、図1に示すように、炉本体2内にカーボンナノチューブを形成するための細長い処理用空間部が設けられて成る加熱炉1が具備されており、この炉本体2内に設けられた処理用空間部は、所定間隔おきに配置された区画壁3により、複数の、例えば5つの部屋に区画されて(仕切られて)いる。
すなわち、この炉本体2内には、ステンレス鋼板つまり基板Kが巻き取られた巻出しロール16が配置される基板供給室11と、この巻出しロール16から引き出された基板Kを導きその表面に前処理を施すための前処理室12と、この前処理室12で前処理が施された基板Kを導きその表面にカーボンナノチューブを形成するための加熱室(反応室ともいえる)13と、この加熱室13でカーボンナノチューブが形成された基板Kを導き後処理を施すための後処理室14と、この後処理室14で後処理が施された基板Kを巻き取るための巻取りロール17が配置された基板回収室(製品回収室ということもできる)15とが具備されている。なお、上記各ロール16,17の回転軸心は水平方向にされており、したがって加熱室13内に引き込まれる(案内される)基板Kは水平面内を移動するとともに、基板Kの表面にカーボンナノチューブを形成するようにされている。
上記前処理室12では、基板Kの表面、特にカーボンナノチューブを形成する表面(カーボンナノチューブの生成面であり、後述するが、ここでは下面である)の洗浄、不動態膜の塗布、カーボンナノチューブ生成用の触媒微粒子、具体的には、鉄の微粒子(金属微粒子)の塗布が行われる。洗浄については、アルカリ洗浄、UVオゾン洗浄が用いられる。また、不動態膜の塗布方法としては、ロールコータ、LPDが用いられる。触媒微粒子の塗布方法としては、スパッタ、真空蒸着、ロールコータなどが用いられる。
また、後処理室14では、基板Kの冷却と、基板Kの表面、すなわち下面に形成されたカーボンナノチューブの検査とが行われる。
そして、基板回収室15では、基板Kの上面(裏面)に保護フィルムが貼り付けられ、この保護フィルムが貼り付けられたステンレス鋼板である基板Kが巻取りロール17に巻き取られる。なお、基板Kの上面に保護フィルムを貼り付けるようにしているのは、基板Kを巻き取った際に、その外側に巻き取られる基板Kに形成されたカーボンナノチューブを保護するためである。
上述したように、容器本体2内には、区画壁3により5つの部屋が形成されており、当然ながら、各区画壁3には、基板Kを通過させ得る連通用開口部(スリットともいう)3aがそれぞれ形成されている。
ところで、上記加熱室13においては、熱CVD法により、カーボンナノチューブが形成(生成)されるが、当然に、内部は所定の真空度(負圧状態)に維持されるとともに、カーボンナノチューブの生成用ガスつまり原料ガスGが供給されており、またこの原料ガスGが隣接する部屋に漏れないように考慮されている。例えば、加熱室13においては、窒素ガスなどの不活性ガスNと一緒に原料ガスGが下方から供給されるとともに上方から排出されて(引き抜かれて)いる。なお、この加熱室13以外の部屋、すなわち基板供給室11、前処理室12、後処理室14および製品回収室15についても、窒素ガスなどの不活性ガスNが下方から供給されるとともに上方から排出されて(引き抜かれて)、大気が入り込まないようにされている。
ここで、加熱室13について詳しく説明する。
すなわち、図2および図3に示すように、この加熱室13の底壁部2aの中心位置には、カーボンを含む原料ガス(例えば、アセチレンガスが用いられる)Gを供給するガス供給口5が形成されるとともに、加熱室13の上方部には、ガスを排出するガス排出口(例えば、排出管である)6が長手方向において所定間隔おきで複数個形成されている。なお、この加熱室13を形成する内壁面には所定厚さの断熱材4が貼り付けられている。また、上壁部2bと断熱材4との間には、各ガス排出口6からのガスを導き一つのガス抜出口7から排出するためのガス集合室8が形成されている。なお、このガス抜出口7は炉本体2の上壁部2bに設けられている。したがって、上壁部2bを、または上壁部2bおよび上部断熱材4を、加熱室13の上部ということができるとともに、底壁部2aを、または底壁部2aおよび下部断熱材4を、加熱室13の下部ということができる。
さらに、図示しないが、加熱室13には、当該加熱室13内の空気を排気して所定の減圧下にするための排気装置(真空装置でもある)が接続されている。
そして、加熱室13内の中間部分の上方位置(チューブ形成室内での基板の上方位置)には当該加熱室13内を加熱するための複数本の円柱形状(または棒状)の発熱体22よりなる加熱装置21が設けられている。また、発熱体22としては非金属の抵抗発熱体が用いられ、具体的には、炭化ケイ素、ケイ化モリブデン、ランタンクロマイト、ジルコニア、黒鉛などが用いられる。特に、炭化ケイ素およびケイ化モリブデンは、窒素ガス、水素ガス雰囲気下で用いられ、ランタンクロマイトは大気下でのみ用いられ、黒鉛は不活性ガス雰囲気(還元雰囲気)下で用いられる。
また、加熱室13の底壁部2aと基板Kとの間(正確には、下部断熱材4と基板Kとの間)には、原料ガス(例えば、アセチレン、メタン、ブタンなどの低級炭化水素ガスである)Gを基板Kに導くための側面視がホッパー形状(逆台形状)のガス案内用ダクト体23が設けられるとともに、このガス案内用ダクト体23の高さ方向中間位置、より具体的には、基板K表面とガス供給口5との間(正確には、基板Kと下部断熱材4との間)の中間位置に、ガスを分散させるための邪魔板(ガス分散板ともいう)24が複数本の支柱部材25により水平に支持(配置)されている。なお、支柱部材25は、図2にだけ示す。
さらに、基板Kの直ぐ下面には、圧力制御が可能な小さい穴が多数形成された整流板26が配置されており、この整流板26としては、例えば直径が5〜20mm程度の穴が多数形成された石英ガラス、セラミックスが用いられている。
また、有機ガスの影響を無くすために、加熱室13における基板K以外の構成材料、例えば断熱材4などは、二酸化ケイ素(SiO)、二酸化アルミニウム(Al)などの無機材料で構成されている。
ここで、前処理室12での工程について説明する。
この前処理室12内では、基板Kが洗浄された後、シリカ、アルミナなどの不動態膜が塗布され、さらにこの不動態膜の上面に、金属例えば鉄(Fe)の触媒微粒子が塗布される。勿論、図示しないが、この前処理室12内には、基板Kの洗浄手段、不動態膜の塗布手段、および金属例えば鉄(Fe)の触媒微粒子の塗布手段が設けられている。
ところで、基板Kとして、厚さが20〜300μm以下に圧延加工されてコイル状に巻き取られた薄いステンレス鋼板(ステンレス箔でもある)が用いられており、このような基板Kには、コイルの巻き方向に引張りの残留応力が存在するため、触媒の微粒化および熱CVD時に、残留応力の開放により、基板Kに反りが発生する。このような反りの発生を防止するために、コイル巻き方向で張力を付加する機構、具体的には、巻出しロールと巻取りロールとの間で張力を発生させて(例えば、両ロールの回転速度を異ならせることにより張力を発生させる。具体的には、一方のモータで引っ張り、他方のモータにブレーキ機能を発揮させればよい。)基板Kを引っ張るようにしてもよい。また、巻取りロール側に錘を設けて引っ張るようにしてもよい。
次に、加熱装置21について説明する。
この加熱装置21は、シート状の基板Kの上面(裏面)側に配置されるもので、やはり、上述したように、円柱形状の発熱体22が複数本基板Kの幅方向(短手方向)と平行(並行)に且つ長手方向にて所定間隔おきで配置されている。なお、これら発熱体22を含む平面は、当然ながら、基板Kと平行となるようにされている。
上記発熱体22は円柱形状のものが用いられるとともに所定間隔おきに複数本並置されたものであるため、これら発熱体22による基板Kへの加熱の均一化すなわち均熱化を図るとともに均熱面積の最大化が望まれる。すなわち、発熱体22の配置および当該発熱体22の中心から基板Kまでの距離については適切に配置されること(つまり、設計)が要求される。
ここで、基板Kを加熱する際に放射(輻射)が支配的になる減圧下において、発熱体22と基板Kとの適正な位置関係について、実験した結果について説明しておく。
なお、二次元断面だけの放射を考えた場合、発熱体22は点光源から放射線状に熱が放出され、この放射熱は距離の4乗に反比例する。すなわち、距離に大きく依存することになる。
当然ながら、発熱体22と基板Kの配置モデルとして、図4に示すように、発熱体22の点光源を水平直線状に配置するとともに、各発熱体22と基板Kとを平行に配置する。なお、発熱体22の直径をdとすると、発熱体22,22同士の間隔sを2dとし、また発熱体22の中心と基板Kまでの距離をhとする。
そして、発熱体22,22同士の間隔s(=2d)を一定とし、基板Kまでの距離hを変化させた場合の基板Kの温度分布を調べた結果は以下の通りである。なお、各発熱体22による発熱量は同一とする。
調べた結果、発熱体22と基板Kとの距離hが短い場合には、図5(b)の曲線Aで示すように、基板Kに与えられる熱量の変動が激しく、また距離hが長過ぎる場合には、図5(c)の曲線Aで示すように、熱量が均一になる範囲が狭いが、距離hが適正である場合には、図5(a)の曲線Aで示すように、熱量が均一である曲線が得られる。なお、図5(a)〜図5(c)における下方の曲線Bは、各発熱体22の発熱量を示している。また、上記距離hの適正値は、(2d)1.24〜(2d)1.35の範囲内にされている。
次に、邪魔板24の形状および配置について説明する。
この邪魔板24のガス案内用ダクト体23内での取付位置(設置位置)、つまり、加熱室13の底面からの設置高さH2は、ガス案内用ダクト体23の高さH1に対する比(H2/H1)が、0.3〜0.7(好ましくは、0.5近傍である)の範囲内となるようにされる。
また、邪魔板24の形状すなわちサイズについては、邪魔板24が設置される位置でのダクト体23の断面をガス流路とし、等価水力直径の考えを用いて決定する。
等価水力直径とは、流路が非円形断面の場合、流路の大きさを表わす量として与えられるもので、流路の断面と等価な円管の直径Dを言い、下記の(1)式で表わされる。
D=4×(流路断面積)/(断面長) ・・・(1)
ここで、ダクト体23と邪魔板24との適正な具体的寸法を求めると図6に示すような値となる。
ダクト体23の等価水力直径D1を求めると、下記(2)式のようになる。
D1=4A×B/{(A+B)×2}=146.2mm
一方、邪魔板24の等価水力直径D2を求めると、下記(3)式のようになる。
D2=4a×b/{(a+b)×2}=60mm
ここで、両等価水力直径の比(D2/D1)を求めると、下記(4)式のようになる。
D2/D1=0.41 ・・・(4)
したがって、邪魔板24が設けられる高さ位置でのダクト体23断面の寸法をD1で代表させるとともに、邪魔板24の表面に相当する寸法をD2で代表させると、D2/D1=0.41となるようにすればよい。すなわち、この値の前後いくらかを考慮して、D2/D1=0.25〜0.5の範囲となるように、ダクト体23および邪魔板24の寸法を決定すればよい。具体的には、両者の平面視形状を相似形状にするとともに、これら両等価水力直径の比が上記範囲内となるような寸法を採用すればよい。
なお、H2/H1およびD2/D1の値を上述した範囲内としたのは、基板近傍における原料ガス(例えば、アセチレン)の濃度のばらつき係数(標準偏差/平均値)が20を越えないようにしたものである。ここで言う20とは、ダクト体23を設置しかつ邪魔板24が無い場合のばらつき値である。ダクト体23が設置されている場合でも、邪魔板24の設置位置が不適切であると(上記数値範囲外の場合)、ダクト体23だけの場合よりも、ばらつき値が悪化し、逆効果となる。
ところで、上記加熱炉1にて熱CVD法が行われる際には、加熱室13内が所定圧力に減圧される。
この減圧値としては、数Pa〜1000Paの範囲に維持される。例えば、数十Pa〜数百Paに維持される。なお、減圧範囲の下限である数Paは、カーボンナノチューブの形成レート(成膜レートである)を保つための限界値であり、上限である1000Paは煤、タールの抑制という面での限界値である。また、形成用容器1内の構成部材としては、煤、タールなどの生成が促進しないように、非金属の材料が用いられている。
ところで、加熱室13以外の他の処理室、すなわち基板供給室11、前処理室12、後処理室14および製品回収室15については詳しくは説明しなかったが、これら各室11,12,14,15についても減圧状態にされるとともに、加熱室13に空気などのカーボンナノチューブの形成に悪影響を及ぼすガスが流入するのを防止するために、図1に示すように、それぞれの底壁部2aには窒素ガスなどの不活性ガスを供給するためのガス供給口5′が設けられるとともに、上壁部2bには、ガス放出口(ガス排出口でもある)7′が設けられている。
なお、図1は熱CVD装置の概略構成を示し、その内部が分かるように、手前側の側壁部および断熱材4については省略している。
次に、上記熱CVD装置により、カーボンナノチューブの形成方法について説明する。
まず、巻出しロール16から基板Kを引き出し、前処理室12、加熱室13および後処理室14における各区画壁3の連通用開口部3aを挿通させ、その先端を巻取りロール17に巻き取らせる。このとき、基板Kには張力が付与されて真っ直ぐな水平面となるようにされている。
そして、前処理室12内では基板Kの洗浄が行われた後、不動態膜が下面全体に亘って塗布され、この不動態膜の表面に鉄の微粒子が塗布(付着)される。なお、この触媒微粒子の塗布範囲については、少なくとも、カーボンナノチューブの形成面(生成面)であればよい。
この前処理が済むと、基板Kは所定長さ分だけ、つまりカーボンナノチューブが形成される長さ分だけ、巻取りロール17により巻き取られる。したがって、前処理室12で前処理が行われた部分が、順次、加熱室13内の整流板26上に移動される。
この加熱室13では、排気装置(図示せず)により、所定の減圧下に、例えば数Pa〜1000Paの範囲に、具体的には、上述したように数十Pa〜数百Paに維持される。
そして、加熱装置21、すなわち発熱体22により、基板Kの温度を所定温度例えば700〜800℃に加熱するとともに、加熱室13の外壁温度が80℃またはそれ以下(好ましくは、50℃以下)となるようにする。
上記温度になると、ガス供給口5より原料ガスとしてアセチレンガス(C)を供給して所定の反応を行わせることにより、基板K下面に、カーボンナノチューブを生成(成長)させる。
そして、所定時間が経過して所定高さのカーボンナノチューブが得られると、同じく、所定長さだけ移動されて、このカーボンナノチューブが形成された基板Kが後処理室14内に移動される。
この後処理室14内では、基板Kの冷却と検査とが行われる。
この後処理が済むと、基板Kは製品回収室15内に移動されて、その上面に保護フィルムが貼り付けられるとともに、巻取りロール17に巻き取られる。すなわち、カーボンナノチューブが形成された基板Kが製品として回収されることになる。なお、カーボンナノチューブが形成された基板Kが全て巻取りロール17に巻き取られると、外部に取り出されることになる。
上記熱CVD装置の構成によると、基板を加熱室内に導くとともに反応ガスを導入してその表面にカーボンナノチューブを形成する際に、巻出しロールに巻き取られた基板を巻取りロールに巻き取るようにするとともに、その途中の基板の表面にカーボンナノチューブを形成するようにしたので、所定長さ毎ではあるが連続的に、基板にカーボンナノチューブを形成することができ、したがって完全なバッチ式にカーボンナノチューブを形成する場合に比べて、効率良くカーボンナノチューブを形成することができる。
また、基板を、カーボンナノチューブを形成する面を下向きにした状態で、加熱室内に原料ガスを供給するとともに、加熱室内に設けられたガス案内用ダクト体により、当該原料ガスを基板の下面(表面)に導くようになし、さらにガス案内用ダクト体内に邪魔板を配置したので、原料ガスを分散させて基板表面に均一に導くことができる。すなわち、従来の熱CVD装置では、基板全面の均一な加熱および基板全面に原料ガスを均一に行き渡るようにすることが困難であり、従来炉で達成しようとすると、生成したい基板面積に対して炉の投影面積をかなり大きくする必要が生じ、このため、効率が悪く、生成する基板当たりコストも高価になってしまう。
また、発熱体を基板のカーボンナノチューブの形成面とは反対の上面側に配置したので、原料ガスによる反応がスムーズに行われる。この理由は、発熱体が直接基板を温めるとともにガスが発熱体と反対の面から供給されるため、ガスは基板に真っ先に供給されてその極近傍でガス分解が生じるからである。なお、ガスが発熱体を通過した場合には、その近傍でガス分解されて温度が高温から低温に変化する箇所で煤が生成し易くなると同時に、基板に供給される炭素が少なくなってしまう。
さらに、邪魔板に加えて、基板の下面寄り位置に原料ガスの整流を行う整流板を配置したので、原料ガスを基板表面に、より、均一に導くことができる。
また、加熱室内を減圧したので、原料ガスの拡散性が向上する(優れる)ため、基板の表面全体に均一に原料ガスを供給することができ、言い換えれば、ガスの流れの影響を受けにくくなるため、製品品質の向上に繋がるとともに、複雑な形状、複雑な自由面例えば曲面に対しても、基板に触媒粒子が付着している限り、カーボンナノチューブの形成が可能となる。
ところで、上記実施の形態においては、両ロールを水平方向に配置したが、例えば鉛直方向に配置することもできる。このようにすることにより、水平方向に配置している場合に生じる基板の自重による撓みがなくなり、またロール同士間および基板の僅かな幅方向の厚さによる波しわ等が発生しなくなる。さらに、基板の自重により鉛直方向に真っ直ぐに設置できるため、加熱後の基板の波しわによる塑性変形も生じないという利点も得られる。
K 基板
1 加熱炉
2 炉本体
2a 底壁部
2b 上壁部
3 区画壁
4 断熱材
5 ガス供給口
6 ガス排出口
7 ガス抜出口
11 基板供給室
12 前処理室
13 加熱室
14 後処理室
15 基板回収室
16 巻出しロール
17 巻取りロール
21 加熱装置
22 発熱体
23 ガス案内用ダクト体
24 邪魔板
26 整流板

Claims (5)

  1. 炉本体内に設けられた加熱室にカーボンを含む反応ガスを導くとともに反応ガスを加熱して当該加熱室に導かれた基板の表面にカーボンナノチューブを形成し得る加熱炉を具備するCVD装置であって、
    炉本体内の一端側に基板を構成する薄板材が巻き付けられた巻出しロールを配置するとともに、他端側にこの基板を巻き取る巻取りロールを配置し、
    これら両ロール同士の間に、上記基板を挿通し得る開口部を有する区画壁により上記加熱室を形成するとともに、この加熱室内の基板の上方位置に加熱装置を配置し、
    上記加熱室の下部にカーボンを含む原料ガスを供給し得るガス供給口を設けるとともに、上部に原料ガスを排出し得るガス排出口を設け、
    さらに上記加熱室内を所定の減圧下にする排気装置を具備したことを特徴とするカーボンナノチューブ形成用CVD装置。
  2. 加熱室内にガス供給口から導かれた反応ガスを、巻出しロールから引き出されて巻取りロールに巻き取られる基板の下面に導くためのガス案内用ダクト体を設け、
    このガス案内用ダクト体と基板との間に反応ガスを分散させる邪魔板を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブ形成用CVD装置。
  3. 邪魔板を、その中心がガス供給口の中心に一致するように配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ形成用CVD装置。
  4. 基板と邪魔板との間で且つ当該基板の下面寄り位置に、反応ガスの整流を行う整流板を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ形成用CVD装置。
  5. カーボンナノチューブの形成を1000Pa以下の減圧下で行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ形成用CVD装置。
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