JP2011148448A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両においてエンジンから車体のフレームに伝わる振動を簡単な構造で抑制できるようにする。
【解決手段】車体前部のヘッドパイプから後方に延びる車体フレーム2を設け、車体フレーム2にピボット軸取付部85、85を設け、ピボット軸取付部85、85とスイングアーム8のピボット孔部8Dとにピボット軸13を貫通させて車体フレーム2にピボット孔部8Dを軸支し、スイングアーム8は、ピボット軸13を中心に揺動可能に枢支され後端に後輪9を支持した鞍乗り型車両において、ピボット軸13は、車体フレーム2に弾性支持させたエンジン7を支持すると共に、ピボット軸取付部85、85にピボットプレート側管ブッシュ88を介して支持されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンを車体のフレームで支持する鞍乗り型車両に関する。
従来、エンジンを車体のフレームに対して防振ゴムを介してラバーマウントし、スイングアームのピボット軸が設けられるフレーム側のブラケットとエンジンとを、フレームの前後方向に延びるロッドで連結した鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平3−71318号公報
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両では、エンジンをロッドによってフレームに連結すると共に、エンジンをフレームに対してラバーマウントするため、エンジンを確実に固定しつつ、エンジンから車体に伝わる振動を抑えることができるが、ロッド及びロッドの取り付け部品が必要なため、部品点数が多く、複雑な構造となっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エンジンから車体のフレームに伝わる振動を簡単な構造で抑制することが可能な鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車体前部のヘッドパイプから後方に延びるフレームを設け、前記フレームにピボット軸取付部を設け、前記ピボット軸取付部とスイングアームの前端とにピボット軸を貫通させて前記フレームに前記スイングアームの前端を軸支し、前記スイングアームは、前記ピボット軸を中心に揺動可能に枢支され後端に後輪を支持した鞍乗り型車両において、前記ピボット軸は、前記フレームに弾性支持させたエンジンを支持すると共に、前記ピボット軸取付部に第1の弾性部材を介して支持されたことを特徴とする。
この構成によれば、エンジンをフレームに弾性支持すると共に、エンジンをピボット軸で支持し、フレームのピボット軸取付部に第1の弾性部材を介してピボット軸を支持したため、フレームに弾性支持されたエンジンからピボット軸を介してフレームに伝わる振動を第1の弾性部材によって抑制できる。これにより、エンジンから車体のフレームに伝わる振動を簡単な構造で抑制することができる。
また、上記構成において、前記エンジンは前記フレームに対してエンジンハンガーブラケットを介して弾性支持されていても良い。
この場合、エンジンハンガーブラケットを介してエンジンを支持するため、フレーム側に大きな変更をすることなく、様々な種類のエンジンをフレームに搭載できる。
また、前記ピボット軸は前記エンジンハンガーブラケットを貫通し、前記スイングアームは、前記エンジンハンガーブラケットを外側から挟むように前端部が二又に分かれ、前記ピボット軸は、第2の弾性部材を介して前記エンジンハンガーブラケットを支持する構成としても良い。
この場合、ピボット軸が第2の弾性部材を介してエンジンハンガーブラケットを支持するため、エンジン側からピボット軸に伝わる振動を第2の弾性部材によって抑制できる。また、エンジンとスイングアームとが第2の弾性部材を介して結合されており、エンジンとスイングアームとが一体的に動くため、外力を受けた際のエンジンとスイングアームとの相対位置の変位を小さくできる。
さらに、前記ピボット軸と、前記エンジンハンガーブラケットとに介する前記第2の弾性部材は、前記エンジンハンガーブラケットの端部に複数設けられ、複数の前記第2の弾性部材の間にディスタンスカラーが設けられている構成としても良い。
この場合、複数の第2の弾性部材の間にディスタンスカラーを設けることで、第2の弾性部材の位置を規制できる。
また、前記ピボット軸は、第3の弾性部材を介して前記スイングアームの前端部を軸支しても良い。
この場合、ピボット軸が第3の弾性部材を介してスイングアームを軸支するため、エンジンからピボット軸を介して車体のフレームに伝わる振動を第3の弾性部材によって低減できる。また、スイングアームに第3の弾性部材を設けるため、第3の弾性部材の位置を規制するディスタンスカラーを用いる必要がなく、部品点数を削減できる。
本発明に係る鞍乗り型車両では、エンジンをフレームに弾性支持すると共に、エンジンをピボット軸で支持し、フレームのピボット軸取付部に第1の弾性部材を介してピボット軸を支持したため、エンジンからピボット軸を介してフレームに伝わる振動を第1の弾性部材によって抑制できる。これにより、エンジンから車体のフレームに伝わる振動を簡単な構造で抑制することができる。
また、エンジンハンガーブラケットを介してエンジンを支持するため、フレーム側に大きな変更をすることなく、様々な種類のエンジンをフレームに搭載できる。
また、ピボット軸が第2の弾性部材を介してエンジンハンガーブラケットを支持するため、エンジン側からピボット軸に伝わる振動を第2の弾性部材によって抑制できる。また、エンジンとスイングアームとが第2の弾性部材を介して結合されており、エンジンとスイングアームとが一体的に動くため、外力を受けた際のエンジンとスイングアームとの相対位置の変位を小さくできる。
さらに、複数の第2の弾性部材の間にディスタンスカラーを設けることで、第2の弾性部材の位置を規制できる。
また、ピボット軸が第3の弾性部材を介してスイングアームを軸支するため、エンジンから車体のフレームに伝わる振動を第3の弾性部材によって低減できる。また、第3の弾性部材の位置を規制するディスタンスカラーを用いる必要がなく、部品点数を削減できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。 エンジン及びスイングアームが設けられた車体フレームの斜視図である。 エンジン、エンジンハンガー、スイングアーム及び車体フレームを示す分解斜視図である。 エンジンを搭載した車体フレームを後方側から見た斜視図である。 図2におけるフレーム連結部及びエンジン側連結部の近傍の断面図である。 図2におけるエンジン側連結部及びピボット軸連結部の近傍の断面図である。 第2の実施の形態におけるエンジン側連結部及びピボット軸連結部の近傍の断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動二輪車について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で、上下、前後、左右の方向は、車両の運転者から見た方向をいう。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、車体フレーム2(フレーム)と、車体フレーム2のヘッドパイプ3に操舵自在に支持される左右一対のフロントフォーク4と、これらフロントフォーク4の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用のハンドル5と、フロントフォーク4に回転自在に支持された前輪6と、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジン7と、車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたスイングアーム8と、このスイングアーム8の後部に回転自在に軸支された後輪9と、車体フレーム2の前部に配置された燃料タンク10と、この燃料タンク10の後方に配置された収納ボックス11と、収納ボックス11の上部に設けられた乗員用のシート12とを備えている。
この自動二輪車1は、運転者以外に同乗者が搭乗可能な二人乗りの鞍乗り型車両であり、シート12は、運転者が着座する前部シート12Aと同乗者が着座可能な後部シート12Bとを前後に一体に備えた一体型シートに形成されている。
図2は、エンジン7及びスイングアーム8が設けられた車体フレーム2の斜視図である。
図1及び図2に示すように、車体フレーム2は、車幅方向に左右一対で設けられるメインフレーム15、15と、各メインフレーム15の後端から車両後方へ延びる左右一対のサブフレーム16、16とを備えている。
メインフレーム15、15は、車両前部のヘッドパイプ3から左右に分岐して後下方に略直線状に延びている。メインフレーム15、15は、アルミニウム合金等の金属材料により構成され、角断面のチューブ状に形成されている。メインフレーム15、15の後部下端には、下方に延びる左右一対のピボットプレート17、17が一体に設けられている。また、メインフレーム15、15の下縁には、エンジンハンガー75(エンジンハンガーブラケット)75が連結され、エンジン7は、エンジンハンガー75を介して車体フレーム2に支持される。
ピボットプレート17、17間には、左右のピボットプレート17、17を貫通するピボット軸13が設けられている。スイングアーム8は、それぞれ前後に延在する左アーム部8Aと右アーム部8Bとを有し、左アーム部8Aと右アーム部8Bとをクロス部8Cで車幅方向に結合して構成されている。左アーム部8A及び右アーム部8Bの前端には、ピボット軸13が貫通するピボット孔部8Dがそれぞれ設けられている。スイングアーム8は、ピボット孔部8Dがピボット軸13に枢支されることでピボット軸13を中心に揺動自在である。
運転者が足を載せるメインステップ18は、左右一対で設けられ、ピボットプレート17、17の前方でエンジン7の側方に位置している。
左側のピボットプレート17の下端には、折りたたみ自在なサイドスタンド40が設けられている。また、右側のピボットプレート17の下端には、後輪ブレーキ(図示略)を作動させるブレーキペダル41が支持されている。
サブフレーム16、16は、メインフレーム15、15及びピボットプレート17、17の後端から後上方に車両後部まで延びる下サブフレーム20、20と、メインフレーム15、15と下サブフレーム20、20とを連結する上サブフレーム21、21とを備えて構成されている。下サブフレーム20、20及び上サブフレーム21、21は、車幅方向に左右一対で設けられたパイプ状のフレームである。
下サブフレーム20、20は、メインフレーム15、15及びピボットプレート17、17の後端に結合されて上下に延びる結合部20Aと、結合部20Aの上端から略直線状に上後方に延びる直線部20Bと、直線部20Bの後端から車両後部へ延びるテール部20Cとを有している。
上サブフレーム21、21は、メインフレーム15、15の前後方向の中間位置に設けられた前部結合部15Aと下サブフレーム20、20の直線部20Bの後部に設けられた後部結合部20Dとを連結し、下サブフレーム20、20を補強するように設けられている。上サブフレーム21、21は下サブフレーム20、20よりも小径のパイプで構成され、下サブフレーム20のテール部20Cに連続するように後上がりに傾斜して直線的に設けられている。
また、メインフレーム15、15の後部には、左右のメインフレーム15、15を車幅方向に連結する第1クロスパイプ27及び第2クロスパイプ28が設けられている。第1クロスパイプ27は、前部結合部15Aの下方に位置し、第2クロスパイプ28は、前部結合部15Aと下サブフレーム20の結合部20Aとの間に位置している。
また、下サブフレーム20、20には、下サブフレーム20、20を車幅方向に連結するサブ側第1クロスパイプ29、及び、サブ側第2クロスパイプ129が設けられている。サブ側第1クロスパイプ29は、直線部20Bの後端に位置し、サブ側第2クロスパイプ129は、結合部20Aの下端に位置している。
収納ボックス11は、左右のサブフレーム16、16間に配置され、サブフレーム16、16の前部から後部にかけて延在している。シート12は、収納ボックス11の上部を覆うように配置されている。
筒状のリアクッション22、22は左右一対で設けられ、下サブフレーム20、20とスイングアーム8との間にそれぞれ掛け渡されている。詳細には、リアクッション22の下端部22Aは、左右アーム部8A、8Bの後端の下端連結部8Eに連結され、リアクッション22の上端部22Bは、サブ側第1クロスパイプ29の両端にそれぞれ形成された上端連結部29Aにそれぞれ連結されている。
エンジン7は、4サイクル単気筒エンジンであり、シリンダ31が略水平に前方へ延ばされて構成され、シリンダ軸線Cは略水平方向に寝ている。エンジン7はクランクシャフト(図示略)を収容するクランクケース30を有し、シリンダ31は、クランクケース30の側からエンジン7の前側に向けて順に、ピストン(図示略)が内部を摺動するシリンダブロック32、シリンダヘッド33、及び、シリンダヘッドカバー34を備えて構成されている。詳細には、上記クランクシャフトは車幅方向に延在して水平に設けられ、上記ピストンはシリンダブロック32内を前後方向に往復運動する。また、クランクケース30の後部の内部には、変速機36が一体的に設けられている。
変速機36の出力軸には、前スプロケット36Aが設けられ、前スプロケット36Aと後輪9に固定された後スプロケット9Aとの間には、左アーム部8Aの上下を通る駆動チェーン19が巻き掛けられている。
エンジン7は、メインフレーム15、15に連結されるエンジンハンガー75によって、メインフレーム15、15の下方に吊り下げられるようにして固定されている。
エンジン7に供給される空気を取り込むエアクリーナケース45は、車幅方向にも延びる箱状に形成され、シリンダ31とメインフレーム15、15の下縁との間の空間内に、上下に延在するように配置されている。このように、エンジン7を、シリンダ軸線Cを寝かせて設け、エアクリーナケース45をメインフレーム15、15の下方に配置したため、左右のメインフレーム15、15の間に、例えば燃料タンク10等の他の部品を配置するスペースを確保できる。
エアクリーナケース45の下部の後面には、吸気管46が接続されており、吸気管46は、シリンダヘッド33の上面に形成された吸気口に接続されている。
シリンダヘッド33の下面に設けられた排気口には排気管47が接続され、排気管47は、下方に延びた後、後方に屈曲し、その後、クランクケース30の下方で車幅方向の右側に屈曲し、右側の下サブフレーム20の結合部20Aの後方でマフラー48に接続されている。マフラー48は、側面視においてスイングアーム8にオーバーラップした状態で配置され、スイングアーム8の右側面の外側に位置している。
次に、エンジン7及びスイングアーム8の車体フレーム2に対する取り付け状態について説明する。
図3は、エンジン7、エンジンハンガー75、スイングアーム8及び車体フレーム2を示す分解斜視図である。図4は、エンジン7を搭載した車体フレーム2を後方側から見た斜視図である。
図2及び図3に示すように、クランクケース30は、エンジンハンガー75と連結されるエンジン側連結部30A、30B、30Cを有している。エンジン側連結部30Aは、クランクケース30の前後の中間部における上部に設けられ、エンジン側連結部30Bはクランクケース30の後部側の上部に設けられ、エンジン側連結部30Cは、クランクケース30の後部側の下部に設けられている。
エンジンハンガー75は、クランクケース30の上面及び後部に沿うように湾曲して形成され、クランクケース30の上面とメインフレーム15、15との間、及び、クランクケース30の後面とピボットプレート17、17との間に延在している。
エンジンハンガー75は、メインフレーム15、15に連結されるフレーム連結部76と、ピボット軸13に連結されるピボット軸連結部77とを有し、フレーム連結部76及びピボット軸連結部77を介して、これら2箇所の連結部によって車体フレーム2に固定されている。フレーム連結部76は、フレーム連結部76に挿通されるフレーム側固定ボルト91によってメインフレーム15、15に固定される。
また、エンジンハンガー75は、クランクケース30のエンジン側連結部30A、30B、30Cにそれぞれ連結されるハンガ側エンジン連結部78、79、80を有し、これら3箇所の連結部によってエンジン7に固定されている。ハンガ側エンジン連結部78、79、80は、ハンガ側エンジン連結部78、79、80に挿通されるエンジン固定ボルト78A、79A、80Aによってそれぞれクランクケース30に固定される。
図3及び図4に示すように、メインフレーム15、15の第1クロスパイプ27の両端には、下方に延出された板状のハンガ連結ステー27A、27Aがそれぞれ設けられており、エンジンハンガー75は、ハンガ連結ステー27A、27Aを介してメインフレーム15、15に連結される。ハンガ連結ステー27A、27Aには、フレーム側固定ボルト91が挿通されるボルト孔27Bが形成されている。
また、ピボットプレート17、17には、ピボット軸13を支持するピボット軸取付部85、85が形成されている。ピボット軸取付部85、85は車幅方向に延びるパイプ状に形成されてピボットプレート17、17を貫通し、ピボット軸13はピボット軸取付部85、85の内周面に支持される。
エンジンハンガー75は、車幅方向に左右一対で設けられるハンガープレート81、81と、ハンガープレート81、81間に設けられ、フレーム側固定ボルト91が挿通されるフレーム側連結パイプ82と、ハンガープレート81、81間に設けられ、ピボット軸13が貫通するピボット軸連結パイプ83と、ハンガープレート81、81間に跨って設けられる補強板84(図4参照)とを備えて構成されている。
ハンガ側エンジン連結部78、79、80は、ハンガープレート81、81を貫通する孔である。フレーム側連結パイプ82及びハンガ側エンジン連結部78はエンジンハンガー75の前端部にそれぞれ設けられ、ピボット軸連結パイプ83は、エンジンハンガー75の後部においてハンガ側エンジン連結部79とハンガ側エンジン連結部80との間に設けられている。
また、補強板84は、補強板84の前端から後端に亘って設けられている。補強板84は肉抜き孔84Aを有して軽量に構成されている。
図5は、図2におけるフレーム連結部76及びエンジン側連結部30Aの近傍の断面図である。
エンジン側連結部30Aは、クランクケース30の上面に形成された突出部37と、突出部37を車幅方向に貫通する固定孔37Aとを有して構成されている。
ハンガープレート81、81間の距離は、クランクケース30の突出部37の幅と略同等に形成されている。エンジンハンガー75は、ハンガ側エンジン連結部78及び固定孔37Aに挿通されるエンジン固定ボルト78Aと、エンジン固定ボルト78Aの端に締結されるナット78Bとによって、ハンガープレート81、81に両側から挟まれた状態でクランクケース30に連結される。
フレーム連結部76のフレーム側連結パイプ82は、軸方向に貫通する内径部82Aを有し、両端がハンガープレート81、81よりも車幅方向に突出して形成されている。このフレーム側連結パイプ82は、メインフレーム15、15のハンガ連結ステー27A、27A間に設けられ、その軸方向の長さはハンガ連結ステー27A、27A間の距離よりも短く形成されている。
フレーム側連結パイプ82の内径部82A内の両端には、防振機能を有する一対のフレーム側管ブッシュ86が設けられている。フレーム側管ブッシュ86は、フレーム側固定ボルト91の軸部91Bに嵌合する内径ブッシュ86Aと、内径部82Aに嵌合する外径ブッシュ86Bと、内径ブッシュ86Aと外径ブッシュ86Bとの間に介在する防振ゴム86Cとを備えて構成されている。内径ブッシュ86Aの軸方向の長さは、外径ブッシュ86B及び防振ゴム86Cの軸方向の長さよりも長く形成されている。
また、2つのフレーム側管ブッシュ86の間には、筒状のディスタンスカラー87が設けられている。ディスタンスカラー87は、組み付け状態において各フレーム側管ブッシュ86の車幅方向の内側の端に接し、各フレーム側管ブッシュ86をハンガ連結ステー27A、27A側に押し付けている。ディスタンスカラー87は、内径部82Aに接触しないように小径に形成されている。
2つの内径ブッシュ86Aとディスタンスカラー87とを足し合わせた軸方向の長さは、フレーム側連結パイプ82の軸方向の長さよりも大きく形成されており、組み付けられた状態においては、左右の内径ブッシュ86Aの外端部は、フレーム側連結パイプ82の両端部よりも外側に突出する。
フレーム側固定ボルト91は、ハンガ連結ステー27A、27Aの各ボルト孔27Bに挿通され、フレーム側固定ボルト91の端に締結されるナット91Aとによってハンガ連結ステー27A、27Aに締結される。フレーム側固定ボルト91は、左右のフレーム側管ブッシュ86及びディスタンスカラー87を貫通して設けられており、フレーム側連結パイプ82は、左右のフレーム側管ブッシュ86を介してフレーム側固定ボルト91の軸部91Bに支持されている。この状態では、ハンガ連結ステー27A、27Aの内側面は、フレーム側固定ボルト91の締結力によって左右の内径ブッシュ86Aの端のみに当接しており、フレーム側連結パイプ82及び外径ブッシュ86Bには直接当接していない。これにより、エンジン7側からフレーム側連結パイプ82に伝達された振動は、必ず防振ゴム86Cを経てメインフレーム15、15に伝達されるため、メインフレーム15、15に伝わる振動を効率良く防振できる。
このように、エンジン側連結部30Aでは、クランクケース30をエンジンハンガー75にエンジン固定ボルト78A及びナット78Bによってリジッドマウントしている。一方、フレーム連結部76では、エンジンハンガー75のフレーム側連結パイプ82にフレーム側管ブッシュ86を設けることで、エンジン7をメインフレーム15、15にラバーマウント(弾性支持)している。これにより、エンジン7からの振動がフレーム側管ブッシュ86によって減衰されるため、エンジン7からエンジンハンガー75を介してメインフレーム15、15に伝わる振動を減少させることができる。
図6は、図2におけるエンジン側連結部30B及びピボット軸連結部77の近傍の断面図である。
エンジン側連結部30Bは、クランクケース30の後面の上部に形成された突出部38と、突出部38を車幅方向に貫通する固定孔38Aとを有して構成されている。
ハンガープレート81、81間の距離は、クランクケース30の突出部38の幅と略同等に形成されている。エンジンハンガー75は、ハンガ側エンジン連結部79及び固定孔38Aに挿通されるエンジン固定ボルト79Aと、エンジン固定ボルト79Aの端に締結されるナット79Bとによって、ハンガープレート81、81に両側から挟まれた状態でクランクケース30に連結される。
ピボットプレート17、17は、下サブフレーム20、20の結合部20Aの前部に結合されている。パイプ状のピボット軸取付部85、85は、ピボットプレート17、17に設けられ、スイングアーム8における各ピボット孔部8Dの車幅方向の外側に位置している。また、ピボット軸取付部85、85は、ピボット軸13が貫通する内径側支持孔85Aを有している。
内径側支持孔85Aには、防振機能を有するピボットプレート側管ブッシュ88(第1の弾性部材)が設けられている。ピボットプレート側管ブッシュ88は、ピボット軸13の軸部13Aに嵌合する内径ブッシュ88Aと、内径側支持孔85Aに嵌合する外径ブッシュ88Bと、内径ブッシュ88Aと外径ブッシュ88Bとの間に介在する防振ゴム88Cとを備えて構成されている。
エンジンハンガー75のピボット軸連結パイプ83は、軸方向に貫通する内径部83Aを有し、両端がハンガープレート81、81よりも車幅方向に突出して形成されている。このピボット軸連結パイプ83は、スイングアーム8の左右のピボット孔部8Dの間に設けられ、その軸方向の長さは左右のピボット孔部8D間の距離よりも小さく形成されている。
ピボット軸連結パイプ83の内径部83A内の両端には、防振機能を有する一対のピボット軸側管ブッシュ89(第2の弾性部材)が設けられている。ピボット軸側管ブッシュ89は、ピボット軸13の軸部13Aに嵌合する内径ブッシュ89Aと、内径部83Aに嵌合する外径ブッシュ89Bと、内径ブッシュ89Aと外径ブッシュ89Bとの間に介在する防振ゴム89Cとを備えて構成されている。内径ブッシュ89Aの軸方向の長さは、外径ブッシュ89B及び防振ゴム89Cの軸方向の長さよりも長く形成されている。
2つのピボット軸側管ブッシュ89の間には、筒状のディスタンスカラー90が設けられている。ディスタンスカラー90は、組み付け状態においてピボット軸側管ブッシュ89の車幅方向の内側の端に接し、各ピボット軸側管ブッシュ89をピボット孔部8D側に押し付けるようにして、ピボット軸側管ブッシュ89の位置を規制している。ディスタンスカラー90は、内径部83Aに接触しないように小径に形成されている。
2つの内径ブッシュ89Aとディスタンスカラー90とを足し合わせた軸方向の長さは、ピボット軸連結パイプ83の軸方向の長さよりも大きく形成されており、組み付けられた状態においては、左右の内径ブッシュ89Aの外端部は、ピボット軸連結パイプ83の両端部よりも外側に突出する。
ピボット軸13は、ピボットプレート17、17間に跨って設けられるボルト状の軸であり、軸部13Aと、軸部13Aの一端に形成された頭部13Bと、他端に形成されたねじ部13Cとを有している。
ピボット軸13は、左右のピボット軸取付部85、85に設けられたピボット軸側管ブッシュ89に挿通されて支持され、ねじ部13Cに締結されるピボット軸用ナット13Dによってピボットプレート17、17に固定される。すなわち、ピボット軸13は、左右のピボット軸側管ブッシュ89を介してピボットプレート17、17にラバーマウントされている。
また、左右のピボット孔部8Dの外端部は、内径ブッシュ88Aに当接しており、外径ブッシュ88B及びピボット軸取付部85、85には当接していない。さらに、ピボット軸13の頭部13B及びピボット軸用ナット13Dは、内径ブッシュ88Aに当接しており、ピボット軸取付部85、85には当接していない。これにより、エンジン7側からピボット軸13に伝達された振動は、必ず防振ゴム88Cを介してピボットプレート17、17に伝わるため、防振ゴム88Cによって効果的に防振でき、エンジン7側からピボットプレート17、17に伝わる振動を低減できる。
スイングアーム8の左右のピボット孔部8Dには、ピボット軸13が挿通され、スイングアーム8は、軸部13Aによって軸支されている。ここで、ピボット孔部8Dとピボット軸13との間には、軸部13Aを軸支する円筒状のカラーを設けても良い。
また、ピボット軸連結パイプ83は、左右に二又に分かれたピボット孔部8Dの間に挟まれるようにして配置され、左右のピボット軸側管ブッシュ89を介してピボット軸13に支持されている。すなわち、エンジンハンガー75はピボット軸側管ブッシュ89を介してピボット軸13に連結されており、エンジン側連結部30Bでエンジンハンガー75に連結されたエンジン7は、エンジンハンガー75を介してピボット軸13にラバーマウントされている。このため、エンジンハンガー75及びピボット軸13を介してエンジン7をスイングアーム8に一体的に連結しつつ、エンジン7からピボット軸13に伝わる振動をエンジンハンガー75のピボット軸側管ブッシュ89によって低減できる。
また、ピボット孔部8Dの車幅方向の内端部は、左右の内径ブッシュ89Aの外端部のみに当接しており、ピボット軸連結パイプ83及び外径ブッシュ89Bには直接当接していない。これにより、エンジン7側からピボット軸連結パイプ83に伝達された振動は、必ず防振ゴム89Cを経てピボット軸13に伝達されるため、ピボット軸13に伝わる振動を効率良く防振できる。
第1の実施の形態では、エンジン7の振動は、ハンガープレート81、81からピボット軸連結パイプ83を伝わり、ピボット軸側管ブッシュ89により減衰されてピボット軸13に伝達される。その後、ピボット軸13に伝達された振動は、ピボットプレート側管ブッシュ88によってさらに減衰され、ピボットプレート17、17に伝わる。このため、エンジン7の振動を一対のピボット軸側管ブッシュ89及び一対のピボットプレート側管ブッシュ88によって減衰でき、エンジン7から車体フレーム2に伝わる振動を効果的に低減することができる。
また、後輪9からスイングアーム8を経てピボット軸13に伝達された振動は、ピボットプレート側管ブッシュ88及びピボット軸側管ブッシュ89で減衰されてピボットプレート17、17に伝わる。このため、スイングアーム8側からの振動を効果的に減衰でき、車体フレーム2に伝わる振動を低減できる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、エンジン7をメインフレーム15、15にエンジンハンガー75のフレーム側管ブッシュ86を介して弾性支持すると共に、エンジン7をピボット軸13で支持し、ピボット軸13とピボットプレート17、17のピボット軸取付部85、85との間にピボットプレート側管ブッシュ88を介してピボット軸13を支持したため、メインフレーム15、15に弾性支持されたエンジン7からピボット軸13を介してピボットプレート17、17に伝わる振動を抑制できる。これにより、エンジン7から車体フレーム2に伝わる振動を簡単な構造で抑制することができる。
また、エンジンハンガー75を介してエンジン7を支持するため、エンジンハンガー75の形状を小変更することで様々な種類のエンジンに対応でき、車体フレーム2側に大きな変更をすることなく、様々な種類のエンジンを車体フレーム2に搭載できる。
さらに、エンジンハンガー75とピボット軸13との間にピボット軸側管ブッシュ89を介してエンジンハンガー75を支持するため、エンジン7側からピボット軸13に伝わる振動をピボット軸側管ブッシュ89によって抑制できる。
また、エンジン7とスイングアーム8とがピボット軸側管ブッシュ89を有するエンジンハンガー75及びピボット軸13を介して結合されているため、エンジン7から伝達される振動を低減しつつ、エンジン7とスイングアーム8とを一体的に結合でき、外力を受けた際のエンジン7とスイングアーム8との相対位置の変位を小さくできる。例えば、車両の加速時や減速時には、駆動チェーン19に強い張力が生じることがあり、ラバーマウントされたエンジン7が駆動チェーン19の張力によって変位し、前スプロケット36Aと後スプロケット9Aとの間の駆動チェーン19に大きな弛みが生じることが考えられる。しかし、本実施の形態では、フレーム側管ブッシュ86を介してラバーマウントされたエンジン7と、スイングアーム8とがエンジンハンガー75及びピボット軸13を介して結合されており、駆動チェーン19に強い張力が生じた場合には、エンジン7とスイングアーム8とが一体的に動くことができる。このため、エンジン7とスイングアーム8との相対位置に変化が生じにくく、ピボット軸側管ブッシュ89によって防振機能を確保しつつ、駆動チェーン19に大きな弛みが生じることを防止できる。
また、ピボット軸連結パイプ83内の両端にそれぞれ設けられたピボット軸側管ブッシュ89の間にディスタンスカラー90を設けたため、ピボット軸側管ブッシュ89の位置を簡単な構造で規制できる。
また、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1の実施の形態に限定されない。
上記第1の実施の形態では、エンジン7は、エンジンハンガー75を介してメインフレーム15、15に支持されると共にピボット軸13にラバーマウントされるものとして説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、エンジンハンガー75を設けずにエンジン7を車体フレーム2に直接固定し、エンジン7の後部にピボット軸13に連結される連結部を一体的に形成し、この連結部にピボット軸側管ブッシュ89を設けることで、エンジン7をピボット軸13にラバーマウントしても良い。また、その他の自動二輪車1の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
[第2の実施の形態]
以下、図7を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、エンジンハンガー175がピボット軸13に直接支持され、スイングアーム8がピボット軸13にラバーマウントされた点が上記第1の実施の形態と異なっている。
図7は、第2の実施の形態におけるエンジン側連結部30B及びピボット軸連結部177の近傍の断面図である。
スイングアーム8の左右のピボット孔部8Dは、ピボット軸13が貫通する内径部8Fをそれぞれ有し、各内径部8Fには、防振機能を有するアーム側管ブッシュ110(第3の弾性部材)がそれぞれ設けられている。アーム側管ブッシュ110は、ピボット軸13の軸部13Aに嵌合する内径ブッシュ110Aと、内径部8Fに嵌合する外径ブッシュ110Bと、内径ブッシュ110Aと外径ブッシュ110Bとの間に介在する防振ゴム110Cとを備えて構成されている。また、アーム側管ブッシュ110の軸方向の長さはピボット孔部8Dの軸方向の長さと略同等に形成されている。
エンジンハンガー175はピボット軸13に連結されるピボット軸連結部177を有し、上記第1の実施の形態のピボット軸連結パイプ83に代えて、ピボット軸13にリジッドマウントされるピボット軸連結パイプ183を有している。ピボット軸連結パイプ183は、軸方向に貫通する嵌合内径部183Aを有し、両端が左右のハンガープレート81、81よりも車幅方向に突出して形成されている。ピボット軸13は、軸部13Aが嵌合内径部183Aに直接嵌合することでエンジンハンガー175に連結される。また、ピボット軸連結パイプ183の軸方向の長さは、左右のピボット孔部8Dの間の間隔よりもわずかに小さく形成されている。
スイングアーム8は、左右のピボット孔部8Dがそれぞれピボット軸連結パイプ183の両端の近傍に位置するように配置され、ピボット軸取付部85、85に外側から挿通されるピボット軸13とピボット軸用ナット13Dとによってピボットプレート17、17に連結される。この状態では、左右の各アーム側管ブッシュ110は、ピボットプレート側管ブッシュ88の内径ブッシュ88Aの内端部とピボット軸連結パイプ183の外端部183Bとの間に挟まれることで内径部8F内に位置決めされている。すなわち、アーム側管ブッシュ110は、ピボット軸連結パイプ183の左右の外端部183Bに当接することで、車幅方向に位置決めされている。
また、スイングアーム8は、アーム側管ブッシュ110を介してピボット軸13にラバーマウントされ、ピボット軸13を中心に揺動自在となっている。
外端部183Bは、内径ブッシュ110Aの内端部のみに当接しており、外径ブッシュ110B及びスイングアーム8には直接当接していない。また、内径ブッシュ110Aの外端部は、ピボットプレート側管ブッシュ88の内径ブッシュ88Aの内端部のみに当接している。さらに、内径ブッシュ88Aの外端部は、ピボット軸用ナット13D及び頭部13Bのみにそれぞれ当接し、ピボット軸用ナット13D及び頭部13Bは、ピボット軸取付部85、85に当接していない。これにより、エンジン7側からピボット軸連結パイプ183に伝達された振動は、必ず防振ゴム110Cを経てスイングアーム8に伝達されると共に、必ず防振ゴム88Cを経てピボットプレート17、17に伝達されるため、エンジン7から車体フレーム2に伝わる振動を効率良く防振できる。
第2の実施の形態では、エンジン7の振動は、ハンガープレート81、81からピボット軸連結パイプ183を介してピボット軸13に伝達され、ピボット軸13に伝達された振動は、一対のアーム側管ブッシュ110及び一対のピボットプレート側管ブッシュ88によって減衰され、その後、ピボットプレート17、17を介してメインフレーム15、15に伝達される。このため、エンジン7の振動をアーム側管ブッシュ110及びピボットプレート側管ブッシュ88によって減衰でき、車体フレーム2に伝わる振動を低減することができる。
また、後輪9からスイングアーム8に伝わる振動は、アーム側管ブッシュ110を介してピボット軸13に伝達され、その後、ピボットプレート側管ブッシュ88を経てピボットプレート17、17に伝わる。このため、スイングアーム8側からの振動を効果的に減衰でき、車体フレーム2に伝わる振動を低減できる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、ピボット孔部8Dにアーム側管ブッシュ110を配置し、スイングアーム8とピボット軸13との間にアーム側管ブッシュ110を設けたため、エンジン7からエンジンハンガー175を経て、ピボット軸13を介して車体のフレーム2に伝わる振動をアーム側管ブッシュ110によって低減できる。
また、ピボット軸連結パイプ183の外端部183Bによってアーム側管ブッシュ110の位置を規制できるため、アーム側管ブッシュ110をピボット軸13上に位置決めするためにピボット軸13に嵌合されるカラー等の別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
さらに、エンジン7とスイングアーム8とが、エンジンハンガー175、アーム側管ブッシュ110及びピボット軸13を介して結合されているため、エンジン7から伝達される振動をアーム側管ブッシュ110によって低減しつつ、エンジン7とスイングアーム8とを一体的に結合でき、外力を受けた際のエンジン7とスイングアーム8との相対位置の変位を小さくできる。
また、上記第2の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第2の実施の形態に限定されない。
上記第2の実施の形態では、エンジン7は、エンジンハンガー175を介してピボット軸13に直接支持されるものとして説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、エンジンハンガー175を設けずにエンジン7を車体フレーム2に直接固定し、エンジン7の後部にピボット軸13に連結される連結部を一体的に形成し、この連結部にピボット軸13を嵌合させてエンジン7を直接支持しても良い。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 車体フレーム(フレーム)
3 ヘッドパイプ
7 エンジン
8 スイングアーム
8D ピボット孔部(スイングアームの前端)
9 後輪
13 ピボット軸
75、175 エンジンハンガー(エンジンハンガーブラケット)
85、85 ピボット軸取付部
88 ピボットプレート側管ブッシュ(第1の弾性部材)
89 ピボット軸側管ブッシュ(第2の弾性部材)
90 ディスタンスカラー
110 アーム側管ブッシュ(第3の弾性部材)

Claims (5)

  1. 車体前部のヘッドパイプから後方に延びるフレームを設け、前記フレームにピボット軸取付部を設け、前記ピボット軸取付部とスイングアームの前端とにピボット軸を貫通させて前記フレームに前記スイングアームの前端を軸支し、前記スイングアームは、前記ピボット軸を中心に揺動可能に枢支され後端に後輪を支持した鞍乗り型車両において、前記ピボット軸は、前記フレームに弾性支持させたエンジンを支持すると共に、前記ピボット軸取付部に第1の弾性部材を介して支持されたことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記エンジンは前記フレームに対してエンジンハンガーブラケットを介して弾性支持されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記ピボット軸は前記エンジンハンガーブラケットを貫通し、
    前記スイングアームは、前記エンジンハンガーブラケットを外側から挟むように前端部が二又に分かれ、
    前記ピボット軸は、第2の弾性部材を介して前記エンジンハンガーブラケットを支持することを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記ピボット軸と、前記エンジンハンガーブラケットとに介する前記第2の弾性部材は、前記エンジンハンガーブラケットの端部に複数設けられ、
    複数の前記第2の弾性部材の間にディスタンスカラーが設けられていることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ピボット軸は、第3の弾性部材を介して前記スイングアームの前端部を軸支することを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
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