JP2003127961A - 自動二輪車におけるスイングアーム取付構造 - Google Patents

自動二輪車におけるスイングアーム取付構造

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JP2003127961A
JP2003127961A JP2001322436A JP2001322436A JP2003127961A JP 2003127961 A JP2003127961 A JP 2003127961A JP 2001322436 A JP2001322436 A JP 2001322436A JP 2001322436 A JP2001322436 A JP 2001322436A JP 2003127961 A JP2003127961 A JP 2003127961A
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JP
Japan
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swing arm
bearing housing
engine case
pivot shaft
pivot
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JP2001322436A
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Takayo Yamamoto
隆世 山本
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に低コストで製造の容易化や利便性の
向上を図りながら、タイヤサイズ等の変更に有効に対応
可能な自動二輪車のスイングアーム取付構造を提供す
る。 【解決手段】 エンジンケース40の後端両側に配置し
たスイングアーム22のピボット部を形成する軸受ハウ
ジング5を、エンジンケース40の後端40aとサイド
フレーム11bのピボット軸取付部とで形成される幅よ
りも短く形成する。軸受ハウジング5とエンジンケース
40またはピボット軸取付部との間にできた隙間にスペ
ーサ1Bを介挿する。隙間はエンジンケース40との間
に設けられ、スイングアーム22の軸受ハウジング5
を、サイドフレーム11bのピボット軸取付部側に寄せ
て配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車におい
て後輪を支持するスイングアームを車体フレームに取り
付けるために好適なスイングアーム取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両では、数種類の車体形式の
自動二輪車に同一のエンジンを搭載するように開発製造
が行なわれている。たとえば当初オンロードバイク用と
して開発したエンジンを、砂地など軟弱路でも走行可能
とするオン&オフロードバイクの車体に搭載する。この
ようにエンジンの共用化を図ることで、コストダウン等
に極めて有効である。
【0003】ところで、上述のオンロードバイクとオン
&オフロードバイクとの場合、想定する走行路面の状態
は全く異なり、特に路面の状況に密接に関係するタイヤ
に要求される性能は両者において著しく相違する。つま
りオン&オフロードバイクのタイヤでは砂地走行等を可
能にすべく、タイヤが路面に潜ってしまわないように接
地面積の広い幅広タイヤが必要になる。これに対してオ
ンロードバイクのタイヤにあっては、かかる接地面積に
基づく要求がないため、その点に関する限り幅広にする
必要はなく、その他の性能を優先させて比較的幅の狭い
タイヤになっている。
【0004】後輪の場合、エンジンの駆動力を後輪へ伝
達するためのドライブチェーンなどを含む動力伝達装置
がタイヤの側部に配設される。この動力伝達装置の配設
位置は、後輪のタイヤ幅によって大きく相違し、それに
伴い車体フレームやスイングアームの形が異なってく
る。特に動力伝達装置のドライブチェーンが通過するス
イングアームピボットまわりの構造にかなりの影響を与
える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スイングアーム取付構造において、特にリヤタイヤサイ
ズの大型化(幅広化)に合せて車体フレームあるいはス
イングアームの幅を広くする。その際スイングアームの
幅に合わせてエンジンケース(クランクケース)の幅を
広くすると、製造金型において極めて高額な型費用が発
生する。また、スイングアームのピボットパイプ長さの
変更により該パイプを延長すると、重量増加を招来し、
あるいはピボットパイプの内面の加工が実質的に困難に
なる等々の問題がある。
【0006】本発明はかかる実情に鑑み、実質的に低コ
ストで製造の容易化や利便性の向上を図りながら、タイ
ヤサイズ等の変更に有効に対応可能な自動二輪車のスイ
ングアーム取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動二輪車にお
けるスイングアーム取付構造は、車体を構成するサイド
フレームの所定部位にスイングアームの前端を枢支する
ピボット軸取付部を設け、エンジンケースの後端とその
両側に配置したカラーとにピボット軸を貫通させて、該
ピボット軸により前記エンジンケースの後端および前記
カラーを前記ピボット軸取付部に共締し、前記ピボット
軸を介して前記エンジンケースの後端を支持するととも
に、前記スイングアームを揺動可能に取り付けるように
した自動二輪車において、前記エンジンケースの後端両
側に配置した前記スイングアームのピボット部を形成す
る軸受ハウジングを、前記エンジンケースの後端と前記
サイドフレームのピボット軸取付部とで形成される幅よ
りも短く形成するとともに、前記軸受ハウジングと前記
エンジンケースまたは前記ピボット軸取付部との間にで
きた隙間にスペーサを介挿したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の自動二輪車におけるスイン
グアーム取付構造において、前記隙間は前記エンジンケ
ースとの間に設けられ、前記スイングアームの前記軸受
ハウジングを、前記サイドフレームの前記ピボット軸取
付部側に寄せて配置したことを特徴とする。
【0009】また、本発明の自動二輪車におけるスイン
グアーム取付構造において、前記スペーサは、ピボット
軸受のインナカラーを構成する前記カラーと一体に形成
されるとともに、前記軸受ハウジングの内径に合せて前
記インナカラーよりも大径に形成して、前記スペーサの
端部を前記軸受ハウジングの端部に回動自在に嵌合保持
したことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、タイヤサイズ等の変更に
伴い車体フレームのピボット軸取付部の幅を変更する必
要が生じた場合、軸受ハウジングとエンジンケースとの
間にできた隙間にスペーサを介挿することで、軸受ハウ
ジングやエンジンケースの寸法に変更を加えることな
く、タイヤサイズ等の変更に有効に対応することができ
る。
【0011】また、スペーサが介挿される隙間をエンジ
ンケースとの間に設けることで、軸受ハウジングを、サ
イドフレームのピボット軸取付部側に寄せて配置し、こ
れによりエンジンケース両側の軸受ハウジング相互の間
隔を長く確保することができる。これによりピボット軸
受の支持剛性を高め、車両の操縦安定性を向上させるこ
とができる。
【0012】さらに、スペーサをインナカラーと一体に
形成することで、スイングアームを車体フレームに取り
付ける際、そのスペーサが脱落することがなく、円滑に
かつ的確に組立作業を行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明によ
る自動二輪車におけるスイングアーム取付構造の好適な
実施の形態を説明する。本発明によるスイングアームの
取付構造は、各種の自動二輪車に対して有効に適用可能
であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように4
サイクルエンジンを搭載するオン&オフロードタイプの
自動二輪車の例とする。
【0014】ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車
10の全体構成を説明する。図1において、鋼製あるい
はアルミニウム合金材でなる車体フレーム11の前部に
は、ステアリングヘッドパイプ12によって左右に回動
可能に支持された2本のフロントフォーク13が設けら
れる。フロントフォーク13の上端にはハンドルバー1
4が固定され、ハンドルバー14の両端にグリップ15
を有する。また、ステアリングステム16を利用してヘ
ッドランプ17あるいはスピードメータ等が取付固定さ
れる。
【0015】フロントフォーク13の下部には前輪18
が回転可能に支持されるとともに、前輪18の上部を覆
うようにフロントフォーク13にフロントフェンダ19
が固定される。前輪18は、前輪18と一体回転するブ
レーキディスク20を有し、フロントフォーク13に固
定されたプレーキパッド21がブレーキディスク20に
圧接するようになっている。オン&オフロードバイクの
特徴である前輪18のタイヤは、図示のように太く幅広
になっている。
【0016】車体フレーム11の後部には、スイングア
ーム22がピボット軸23を介して揺動可能に設けられ
るとともに、車体フレーム11とスイングアーム22の
間にリヤショックアブソーバ24(図2あるいは図3参
照)が装架される。この場合、リヤショックアブソーバ
24の下端は、ブラケット25aを介してスイングアー
ム22と連結する。スイングアーム22の後端には後輪
26が回転可能に支持され、後輪26はチェーン27が
巻回されたドリブンスプロケット28を介して、回転駆
動されるようになっている。後輪26のタイヤは、図示
のように太く幅広になっている。
【0017】車体フレーム11に搭載されたエンジン2
9の上方には、該車体フレーム11に跨るかたちで燃料
タンク30が搭載され、燃料タンク30からエンジン2
9に燃料が供給される。また、エンジン29の後部側に
は吸気管31が結合され、吸気管31を介して、キャブ
レタ32からエンジン29に混合気が供給される。キャ
ブレタ32には送気チューブ33を介してエアクリーナ
34から清浄空気が供給される。エンジン29の前部側
には排気管35が結合され、燃焼後の排気ガスが排気管
35を通って排気される。排気管35はエンジン29側
部を通って車体後部ではね上がるように後方に向けて延
設され、その後端でマフラ36と接続する。
【0018】燃料タンク30の後方にはシート37が配
設されるが、図示例のようにシート37の前部が燃料タ
ンク30の後部上面に被さるように配置される。シート
37の下方および後方には、後輪26の上部を覆うよう
にリヤフェンダ38が配設される。リヤフェンダ38の
両側にはリヤウィンカ39が配置される。
【0019】エンジン29のクランクケース40には、
後述するクランクシャフトやトランスミッションが内蔵
される。クランクケース40の下部において、トランス
ミッションを駆動するギヤシフトシャフト41に、図示
しないギヤチェンジペダルが設けられたアームが固着し
ている。
【0020】ここで、図2および図3は、車体フレーム
11およびあるいはスイングアーム22まわりを示して
いる。この実施形態における車体フレーム11は、典型
的にはダイヤモンドフレームタイプのものとし、ステア
リングヘッドパイプ12の上部に結合し、車体の左右中
央部で後下方へ傾斜配置されたタンクレール11aと、
タンクレール11aの後端部付近に結合し、車体両側へ
張り出しながらエンジン29のクランクケース40の下
側に回り込むように配置されたサイドフレーム11b
と、ステアリングヘッドパイプ12の下部に結合し、車
体の左右中央部で後下方へ傾斜配置されたダウンチュー
ブ11cと、各サイドフレーム11bのタンクレール1
1aとの結合部付近に結合し、後方へ略水平配置された
シートレール11dと、各シートレール11dの後部付
近に結合し、前下方へ傾斜配置されるとともに各サイド
フレーム11bの下部付近に結合するサイドパイプもし
くはクロスフレーム11eとを含んでいる。
【0021】燃料タンク30は主に、タンクレール11
aによって搭載支持される。この場合、燃料タンク30
の下部には、概略逆U字状の跨部30aが形成されてい
る(図2)。そして燃料タンク30は、タンクレール1
1aに設けたゴム製のタンクサポート等(図示せず)を
介して、タンクレール11a上に載置される。タンクレ
ール11aの後端部には、エアクリーナ34の至近位置
でショックアブソーバ取付用ブラケット25bが固着
し、このブラケット25bによってリヤショックアブソ
ーバ24の上端部を支持する。
【0022】サイドフレーム11bの下部付近で、スイ
ングアーム22がピボット軸23を介して揺動可能に設
けられる。この場合、サイドフレーム11bの下部付近
にブラケット42が固着し、後述するようにこのブラケ
ット42にてスイングアーム22を支持するようになっ
ている。リヤショックアブソーバ24の下端と連結する
ブラケット25aは、左右のスイングアーム22を結合
するブリッジ43によって支持されている。また、サイ
ドフレーム11bの下端には、エンジン固定用のブラケ
ット44(図1をも参照)が固着し、該ブラケット44
にクランクケース40の下部が締結されるとともに、支
持アーム45を介してフットレスト46が支持される。
【0023】ダウンチューブ11cの下端には、エンジ
ン固定用のブラケット47が固着し、該ブラケット47
にクランクケース40の前部が締結される。なお、ダウ
ンチューブ11cは上部付近でブリッジ11fによって
タンクレール11aと連結され、該ブリッジ11fに固
着するブラケット48(図1参照)にエンジン29のシ
リンダヘッド49が締結される。
【0024】クロスフレーム11eの下部付近には、適
度に斜め後方へ延出する図示例のような略「V」字状の
ガイドフレームもしくはブラケット50が取り付けら
れ、該ガイドフレーム50の先端にピリオンステップ5
1が支持される。
【0025】さて、図4は、本発明の実施形態における
スイングアーム取付構造を示している。この実施形態に
よるスイングアーム取付構造では、車体を構成するサイ
ドフレーム11bの所定部位にスイングアーム22の前
端を枢支するピボット軸取付部(ブラケット42)を設
け、エンジンケース(クランクケース40)の後端とそ
の両側に配置したカラーとにピボット軸23を貫通させ
て、該ピボット軸23によりエンジンケースの後端およ
びカラーをピボット軸取付部に共締し、ピボット軸23
を介してエンジンケースの後端を支持するとともに、ス
イングアーム22を揺動可能に取り付けるようにしてい
る。
【0026】図5は、本発明のスイングアーム取付構造
の要部構成を示している。図において、左右のサイドフ
レーム11bの所定部位に前述したブラケット42が固
着し、このブラケット42にてスイングアーム22の前
端を枢支するピボット軸取付部が構成される。アルミダ
イキャスト製のクランクケース40の後端は、左右方向
一定幅で突出形成され(突出部40a)、突出部40a
の両側にインナカラー1が配置される。ピボット軸23
は、突出部40aに埋設されたスリーブ52の内孔52
aと、インナカラー1の内孔1aとを挿通し、一端でナ
ット53によって締結される。
【0027】インナカラー1の端部とブラケット42の
間には、ダストカバー2とスラストワッシャ3が装着さ
れ、インナカラー1は両端面でスラストワッシャ3およ
びスリーブ52に当接するかたちで、ブラケット42と
突出部40aの間に配置される。本発明では特にインナ
カラー1はカラー部1Aとスペーサ部1Bを含み、これ
らカラー部1Aおよびスペーサ部1Bが段付き状に一体
構成されている。略カラー部1Aに対応して、ブッシュ
4を介して軸受ハウジング5が外嵌する。そして軸受ハ
ウジング5は、インナカラー1に対して回転自在であ
る。ブッシュ4の両側にはシール6が装着される。
【0028】ブッシュ4は典型的には自己潤滑性樹脂等
により形成されるが、負荷荷重が大きい場合にはニード
ルベアリング等を用いることができる。また、ダストカ
バー2の内周面に沿って軸受ハウジング5との間に弾性
リップ7が装着される。
【0029】スイングアーム22が結合する軸受ハウジ
ング5は、クランクケース40後端の突出部40aとサ
イドフレーム11bにおけるブラケット42とで形成さ
れる幅よりも短く形成される。このように軸受ハウジン
グ5を短く形成することで、この実施形態では軸受ハウ
ジング5と突出部40aとの間に隙間が確保される。つ
まり軸受ハウジング5を、ブラケット42側に寄せて配
置し、クランクケース40の突出部40aとの間にでき
る隙間にスペーサ部1Bが対応配置される。
【0030】スペーサ部1Bは上述のように、ピボット
軸受のインナカラーを構成するカラー1Aと一体に形成
される。この場合、軸受ハウジング5の内径に合せてカ
ラー部1Aよりも大径に形成して、スペーサ部1Bの端
部を軸受ハウジング5の端部に回動自在に嵌合保持する
ようになっている。
【0031】ここで図6は、突出部40aを有するクラ
ンクケース40内の構成例を示している。クランクケー
ス40において、クランクケースカバー100内部にク
ランクシャフト101が軸受102により回転自在に支
持される。この例ではクランクケース40の前部にスタ
ータモータ103が配置され、その出力軸に取り付けら
れた駆動ギヤ104がアイドルギヤ105を介して、ド
リブンギヤ106を駆動する。クランクシャフト101
は、ドリブンギヤ106により始動回転するようになっ
ている。
【0032】クランクシャフト101の一端側にはジェ
ネレータ室107が設けられ、このジェネレータ室10
7にロータマグネット108およびジェネレータ109
等が配置される。また、クランクシャフト101の他端
側にはプライマリドライブギヤ110が取り付けられ、
このプライマリドライブギヤ110は、カウンタシャフ
ト111に取り付けられたプライマリドリブンギヤ11
2と噛合している。
【0033】カウンタシャフト111は軸受113,1
14により回転自在に支持され、一端に設けたクラッチ
ユニット115によって、クランクシャフト101(プ
ライマリドリブンギヤ112)からの駆動力が断続的に
伝達されるようになっている。なお、プライマリドリブ
ンギヤ112にはオイルポンプ駆動用ギヤ116が一体
に設けられている。このギヤ116で作動するオイルポ
ンプ(図示せず)は、クランクケース40内のオイル
を、オイルフィルタ室117を通ってエンジン各部に圧
送・循環させる。
【0034】カウンタシャフト111に近接配置される
ドライブシャフト118は軸受119,120により回
転自在に支持され、これら2つのカウンタシャフト11
1およびドライブシャフト118に取り付けられた複数
の変速ギヤを含むトランスミッションユニット121に
よって、可変速に回転駆動される。なお、トランスミッ
ションユニット121は、前述したギヤシフトシャフト
41の操作により所望段の変速比となるように制御され
る。
【0035】ドライブシャフト118の一端には、チェ
ーン27が巻回装架されるドライブスプロケット122
が取り付けられる。この場合、ドライブシャフト118
の一端側を外方に延長形成して延長部118aとし、こ
の延長部118aが軸受123により回転自在に支持さ
れる。軸受123は、クランクケースカバー100と一
体形成されたサブケーシング124に装着される。サブ
ケーシング124はボルト穴124aあるいは124b
等に挿通されるボルト125によって、クランクケース
40に締結固定される。なお、サブケーシング124の
外側にはスプロケットカバー126が被着する。このよ
うにドライブシャフト118の一端側に設けた延長部1
18aにドライブスプロケット122を取り付けること
で、前述したような幅広のスイングアーム22でありな
がら、チェーン27の適正なチェーンラインを確保する
ことができる。
【0036】つぎに図7は、後輪26まわりの構成例を
示している。後輪26においてタイヤ200の内側に所
定空気圧としたチューブ201を有し、これらの内周に
沿ってリム202が内嵌している。タイヤ200は、リ
ム202に結合する複数のスポーク203を介してハブ
204により支持される。ハブ204は軸受205を介
して、アクスルシャフト206に回転自在に軸支され
る。
【0037】アクスルシャフト206は、左右のスイン
グアーム22の後端に設けた通し孔22aに挿通し、一
端側でナット207によってスイングアーム22に締結
固定される。この例ではハブ204の一端側に、ドラム
式ブレーキを構成するブレーキドラム208を有する。
ハブ204の他端側には、チェーン27が巻回装架され
るスプロケット28が取り付けられる。
【0038】上記構成において、まずスイングアーム2
2を取り付ける際、スイングアーム22に固着した軸受
ハウジング5内に、予めインナカラー1、ブッシュ4お
よびシール6等を組み込んでおく。そしてインナカラー
1の内孔1aをスリーブ52の内孔52aと位置合わせ
して、ピボット軸23をそれらの内孔1aおよび内孔5
2aとブラケット42の取付穴とに挿通することで、ス
イングアーム22を取り付けることができる。
【0039】そして、本発明によれば特に、タイヤサイ
ズ等の変更に伴い車体フレーム11のブラケット42の
幅を変更する必要が生じた場合、軸受ハウジング5とク
ランクケース40の突出部40aとの間にできた隙間に
スペーサ部1Bを介挿することで、軸受ハウジング5や
突出部40aの寸法に変更を加えることなく、タイヤサ
イズ等の変更に有効に対応することができる。これによ
りタイヤサイズ等の変更に伴い車体形式の異なる車種間
で、エンジンや軸受ハウジング5等の部品の共用化が可
能になり、高額な型費用が発生しないため実質的にコス
トダウンを図ることができる。
【0040】また、スペーサ部1Bが介挿される隙間
を、クランクケース40の突出部40aとの間に設け
る。そして軸受ハウジング5を、サイドフレーム11b
のブラケット42側に寄せて配置し、これにより突出部
40a両側の軸受ハウジング5相互の間隔を長く確保す
ることができる。したがって、ピボット軸受の支持剛性
を高め、車両の操縦安定性を向上させることができる。
【0041】さらに、スペーサ部1Bをカラー部1Aと
一体に形成することで、スイングアーム22を車体フレ
ーム11に取り付ける際、そのスペーサ部1Bが脱落す
ることがなく、円滑にかつ的確に組立作業を行なうこと
ができる。また、スペーサ1Bが一体であるから、2つ
の部品を別々に取り扱う必要がないため、作業の効率化
を図ることができる。
【0042】以上、本発明を実施形態とともに説明した
が、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。たとえ
ば、カラー部1Aとスペーサ1Bとが一体形成される例
を説明したが、機能的には別体であってもよく、その場
合もエンジン側に寸法変更等を行なうことなくタイヤサ
イズ等の変更に有効に対応することができる。また、オ
ン&オフロードタイプの自動二輪車の場合の例で説明し
たが、オンロードあるいはオフロードいずれのタイプの
自動二輪車にも適用可能である。
【0043】本発明の適用対象として、自動二輪車に使
用される場合の他に、自動車あるいは家電製品等をはじ
めとする種々の工業製品において、一方の部品の両側に
枢軸を介して枢支される他方の部品を持つ構造に対して
も有効に適用可能である。その場合、他方の部品の幅が
拡大変更しても、一方の部品の幅をそのままにして他方
の部品を取り付けることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のスイングアームの取付構造において、エンジンケ
ース等の寸法に変更を加えることなく、タイヤサイズ等
の変更に有効に対応することができ、部品の共用化が可
能になりコストダウンを図ることができる。また、軸受
ハウジングを好適位置に配置することで、ピボット軸受
の支持剛性を高め、車両の操縦安定性を向上させること
ができる。さらに、スペーサを一体形成することで、円
滑にかつ的確に組立作業を行なうことができる等の利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイングアーム取付構造の実施形態に
おける自動二輪車の全体構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における自動二輪車の車体フ
レームまわりの構成例を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態における自動二輪車の車体フ
レームおよびスイングアームまわりの構成例を示す側面
図である。
【図4】本発明の実施形態におけるスイングアーム取付
構造を示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態におけるスイングアーム取付
構造のピボット軸まわりを示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスイングアーム取付
構造のクランクケースまわりを示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるスイングアーム取付
構造の後輪まわりを示す断面図である。
【符号の説明】
1 インナカラー 1A カラー部 1B スペーサ部 2 ダストカバー 3 スラストワッシャ 4 ブッシュ 5 軸受ハウジング 6 シール 10 自動二輪車 11 車体フレーム 12 ステアリングヘッドパイプ 13 フロントフォーク 14 ハンドルバー 18 前輪 22 スイングアーム 23 ピボット軸 24 リヤショックアブソーバ 26 後輪 27 チェーン 28 ドリブンスプロケット 29 エンジン 30 燃料タンク 32 キャブレタ 35 排気管 37 シート 40 クランクケース 42 ショックアブソーバ取付用ブラケット 43 ブリッジ 46 フットレスト 49 シリンダヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を構成するサイドフレームの所定部
    位にスイングアームの前端を枢支するピボット軸取付部
    を設け、エンジンケースの後端とその両側に配置したカ
    ラーとにピボット軸を貫通させて、該ピボット軸により
    前記エンジンケースの後端および前記カラーを前記ピボ
    ット軸取付部に共締し、前記ピボット軸を介して前記エ
    ンジンケースの後端を支持するとともに、前記スイング
    アームを揺動可能に取り付けるようにした自動二輪車に
    おいて、 前記エンジンケースの後端両側に配置した前記スイング
    アームのピボット部を形成する軸受ハウジングを、前記
    エンジンケースの後端と前記サイドフレームのピボット
    軸取付部とで形成される幅よりも短く形成するととも
    に、 前記軸受ハウジングと前記エンジンケースまたは前記ピ
    ボット軸取付部との間にできた隙間にスペーサを介挿し
    たことを特徴とする自動二輪車におけるスイングアーム
    取付構造。
  2. 【請求項2】 前記隙間は前記エンジンケースとの間に
    設けられ、前記スイングアームの前記軸受ハウジング
    を、前記サイドフレームの前記ピボット軸取付部側に寄
    せて配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動二
    輪車におけるスイングアーム取付構造。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは、ピボット軸受のインナ
    カラーを構成する前記カラーと一体に形成されるととも
    に、前記軸受ハウジングの内径に合せて前記インナカラ
    ーよりも大径に形成して、前記スペーサの端部を前記軸
    受ハウジングの端部に回動自在に嵌合保持したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車における
    スイングアーム取付構造。
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