JP2011143029A - 内視鏡湾曲操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作部の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤの弛みを吸収可能な内視鏡の湾曲操作装置を提供すること。
【解決手段】湾曲操作装置15では、第1及び第2のプーリ22A,22Bの上面に第1の内周側溝部32Aが、下面に第2の内周側溝部32Bが、軸回り方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部32A,32Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第1及び第2のプーリ22A,22Bが回転すると、第1及び第2のワイヤ27A,27Bの一方が送り出され、他方が巻き込まれる。この際、送り出されるワイヤ27A,27Bに弛みが生じた場合、送り出されるワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部32A,32B内をワイヤ27A,27Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。
【選択図】図6
【解決手段】湾曲操作装置15では、第1及び第2のプーリ22A,22Bの上面に第1の内周側溝部32Aが、下面に第2の内周側溝部32Bが、軸回り方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部32A,32Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第1及び第2のプーリ22A,22Bが回転すると、第1及び第2のワイヤ27A,27Bの一方が送り出され、他方が巻き込まれる。この際、送り出されるワイヤ27A,27Bに弛みが生じた場合、送り出されるワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部32A,32B内をワイヤ27A,27Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。
【選択図】図6
Description
本発明は、内視鏡の操作部の湾曲操作ノブを回転操作することにより、内視鏡の挿入部の湾曲部を所望の方向に湾曲させる湾曲操作装置に関する。
一般に、内視鏡は、体腔内に挿入される細長い挿入部と、挿入部の基端側に接続される操作部とを有する。挿入部は、細長く可撓性を有する蛇管部と、蛇管部の先端側に接続されるとともに湾曲動作を行う湾曲部と、この湾曲部の先端側に接続される先端硬性部とから構成されている。また、内視鏡には、湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作装置が設けられている。
湾曲操作装置は、操作部の操作部ケーシングに配設される湾曲操作ノブを備える。湾曲操作ノブは、操作部の内部に配設される湾曲操作機構に連結されている。また、挿入部の内部には、湾曲操作機構の湾曲操作を湾曲部に伝達するワイヤ等の伝達機構が挿入されている。湾曲操作機構は、一対のワイヤが固定されるプーリを備える。プーリは、湾曲操作ノブを回転することにより、軸を中心に回転する。プーリが回転することにより、一対のワイヤの一方が巻き取られ、他方が送り出される。ワイヤの巻き取り及び送り出しにより、湾曲部が湾曲動作を行う。プーリを逆方向に回転すると、ワイヤの巻き取り及び送り出しの動作方向も逆になり、湾曲部は逆方向に湾曲動作を行う。以上のようにして、湾曲部が左右方向又は上下方向へ湾曲操作される。また、湾曲操作機構にそれぞれが独立して回転可能な上記構成のプーリを2つ設けることにより、湾曲部が左右方向及び上下方向の両方へ湾曲操作される。これらの湾曲操作の方向を組み合わせることにより、湾曲部が任意の方向に湾曲動作を行うことが可能となっている。
しかし、内視鏡では、繰り返し行われる湾曲操作によりワイヤの位置のズレが生じたり、蛇管部が伸縮したり、ワイヤが挿通されるコイルが伸縮したりする。これらのことが原因で、プーリに固定される一対のワイヤの一方の巻き取り量と他方の送り出し量とが一致しない場合がある。この場合、ワイヤに弛みが発生する。
特許文献1及び特許文献2では、プーリに固定される基端側のワイヤと挿入部の内部に挿入される先端側のワイヤとを操作部で連結して伝達機構を形成した湾曲操作装置が開示されている。この湾曲操作装置では、ワイヤの連結部に先端側のワイヤの弛みを吸収する機構が設けられている。
また、ある湾曲操作装置では、チェーンを介してワイヤがプーリに固定されている。この湾曲操作装置では、ワイヤが連結されるチェーンを畳み込むことにより、ワイヤの弛みを吸収している。
上記特許文献1及び上記特許文献2では、基端側のワイヤと先端側のワイヤとの連結部で先端側のワイヤの弛みを吸収している。長尺なワイヤの弛みを吸収するためには、十分な空間を確保する必要がある。このため、ワイヤの連結部の長手方向についての寸法を大きくする必要がある。しかし、操作部の設計上の制約により、ワイヤの連結部の長手方向についての寸法を大きくするうえで制限がある。このため、ワイヤの弛みを十分に吸収できない。
また、ワイヤが連結されるチェーンを畳み込むことによりワイヤの弛みを吸収する構成であっても、チェーンを畳み込むスペースが必要となる。このため、操作部の設計上の制約の影響を受けてしまう。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、操作部の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤの弛みを吸収可能な内視鏡の湾曲操作装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の内視鏡湾曲操作装置は、湾曲部の湾曲操作を入力する湾曲操作入力手段と、前記湾曲操作入力手段の入力により軸回り方向に回転するプーリと、前記湾曲操作入力手段と前記プーリとの間に設けられる回転伝達手段と、前記プーリに接続され、前記湾曲部に湾曲操作を伝達する一対のワイヤと、を少なくとも1つ備え、 前記プーリは、外周面に前記プーリの周方向に沿って設けられる2つの外周溝と、前記外周溝の内周側に前記プーリの周方向に沿って設けられる2つの内周側溝部と、前記外周溝と前記内周側溝部との間を連通する開口部と、を備え、前記一対のワイヤは、前記外周溝の一方及び/又は前記内周側溝部の一方に巻回され、前記湾曲部が湾曲していない中立状態から前記プーリを回転方向の一方である第1の回転方向に回転すると前記一方の外周溝及び/又は前記一方の内周側溝部に巻き取られ、前記中立状態から前記プーリを回転方向の他方である第2の回転方向に回転すると前記一方の外周溝及び/又は前記一方の内周側溝部から送り出される第1のワイヤと、前記外周溝の他方及び/又は前記内周側溝部の他方に前記第1のワイヤと逆回りに巻回され、前記中立状態から前記プーリを前記第1の回転方向に回転すると前記他方の外周溝及び/又は前記他方の内周側溝部から送り出され、前記中立状態から前記プーリを前記第2の回転方向に回転すると前記他方の外周溝及び/又は前記他方の内周側溝部に巻き取られる第2のワイヤと、を有し、前記内周側溝部には、前記ワイヤが前記外周溝及び/又は前記内周側溝部から送り出される際に、前記ワイヤのワイヤ基端部を前記内周側溝部の内部で前記ワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記ワイヤの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部が設けられていることを特徴とする。
この内視鏡湾曲操作装置では、送り出される第1又は第2のワイヤに弛みが生じる場合、送り出される第1又は第2のワイヤのワイヤ基端部が、内周側溝部の内部を第1又は第2のワイヤが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ弛み吸収部でワイヤの弛みが吸収される。以上のように、この内視鏡湾曲操作装置では、プーリにワイヤの弛みを吸収する空間を設けている。このため、操作部の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤの弛みを吸収することができる。また、内周側溝部が、プーリの軸回り方向に沿って形成されている。このため、ワイヤの弛みを吸収する空間を十分に確保することができる。これにより、長尺のワイヤの弛みを十分に吸収することができ、操作部を小型化する上で有利となる。
また、ある実施形態の内視鏡湾曲装置は、前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に移動可能な状態に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出さるワイヤであり、前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に移動可能な状態に配置されるとともに、前記開口部を通って前記他方の外周溝に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記他方の外周溝から前記挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記プーリには、前記中立状態から前記ワイヤが巻き取られる際に、前記ワイヤを前記外周溝に巻き取るワイヤ巻取り手段が設けられていてもよい。
また、別の実施形態の内視鏡湾曲装置では、前記プーリは、前記回転伝達手段と伴に前記プーリの軸回り方向に回転する回転体と、外周面に前記一方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転し、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第1のプーリ構成体と、外周面に前記他方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると回転せず、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転する第2のプーリ構成体と、前記一方の内周側溝部は前記回転体と前記第1のプーリ構成体との間に、前記他方の内周側溝部は前記回転体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記他方の外周溝に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記回転体には、前記中立状態から前記回転体を前記第2の回転方向に回転する際に、前記第1のワイヤが延出される方向と反対方向に前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を移動させ、前記一方の内周側溝部に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段と、前記中立状態から前記回転体を前記第1の回転方向に回転する際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向に前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を移動させ、前記他方の内周側溝部に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段と、が設けられていることが好ましい。この実施形態の内視鏡湾曲操作装置では、前記ワイヤ弛み吸収部は、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第1の回転方向に回転し、前記一方の外周溝から前記第1のワイヤが送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転し、前記他方の外周溝から前記第2のワイヤが送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、を有してもよい。
この実施形態に係る内視鏡湾曲操作装置では、上述した効果に加え、回転体と伴に回転しない第1又は第2のプーリ構成体で、第1又は第2のワイヤのワイヤ基端部が、内周側溝部の内部を第1又は第2のワイヤが延出される方向と反対方向に移動する。これにより、第1又は第2のワイヤは巻き取られる。この際、第1又は第2のワイヤは、内周側溝部に巻回される。このため、外周溝へのワイヤの2重の巻回を防止することができる。
また、別の実施形態の内視鏡湾曲操作装置では、前記プーリは、前記回転伝達手段伴に前記プーリの軸回り方向に回転する回転体と、外周面に前記一方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると回転せず、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転する第1のプーリ構成体と、外周面に前記他方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転し、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第2のプーリ構成体と、前記一方の内周側溝部は前記回転体と前記第1のプーリ構成体との間に、前記他方の内周側溝部は前記回転体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記一方の内周側溝部に巻回され、前記開口部を通って前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、 前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記他方の内周側溝部に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記開口部を通って前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記第1のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転する際に、前記一方の外周溝に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段が、前記第2のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第1の回転方向に回転する際に、前記他方の外周溝に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段が、それぞれ設けられていることが好ましい。この実施形態の内視鏡湾曲操作装置では、前記ワイヤ弛み吸収部は、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転し、前記第1のワイヤが前記一方の内周側溝部から送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転し、前記第2のワイヤが前記他方の内周側溝部から送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、を有してもよい。
この実施形態に係る内視鏡湾曲操作装置では、上述した効果に加え、回転体と伴に回転する第1又は第2のプーリ構成体では、第1又は第2のプーリ構成体が回転体と伴に回転することにより、第1又は第2のワイヤが外周溝に巻き取られる。この際、ワイヤは、外周溝及び内周側溝部にそれぞれ1回ずつ巻回された状態となる。このため、外周溝への第1又は第2のワイヤの2重の巻回を防止することができる。
さらに、別の実施形態の内視鏡湾曲操作装置では、前記プーリは、前記回転伝達手段と伴に前記プーリの軸回り方向に回転する第1のプーリ構成体と、前記第1のプーリ構成体の外周側に配設される周壁部を有するとともに、外周面には前記2つの外周溝が設けられ、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第1の回転方向に回転すると前記第1のプーリ構成体と伴に回転し、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第2のプーリ構成体と、を備え、前記2つの内周側溝部は、前記第1のプーリ構成体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記他方の内周側溝部に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記開口部を通って前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、前記第1のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転する際に、前記一方の内周側溝部に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段が、前記第2のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記第1のプーリ構成体と伴に前記第1の回転方向に回転する際に、前記他方の外周溝に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段が、それぞれ設けられていることが好ましい。この実施形態の内視鏡湾曲操作装置では、前記ワイヤ弛み吸収部は、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2のプーリ構成体と伴に前記第1の回転方向に回転し、前記第1のワイヤが前記一方の外周溝から送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転し、前記第2のワイヤが前記他方の内周側溝部から送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、を有してもよい。
この実施形態に係る内視鏡湾曲操作装置では、上述した効果に加え、第1及び第2のプーリ構成体が伴に回転方向の一方に回転することにより、外周溝に第2のワイヤが巻回される。また、第1のプーリ構成体のみが回転方向の他方に回転することにより、第1のワイヤが内周側溝部に巻回される。この際、第1又は第2のワイヤは、外周溝及び内周側溝部に巻回された状態となる。このため、外周溝へのワイヤの2重の巻回を防止することができる。さらに、この実施形態に係る内視鏡湾曲操作装置は、第1のプーリ構成体と、第1のプーリの外周側に配設される周壁部を有する第2のプーリ構成体とを有し、第1のプーリ構成体に2つの内周側溝部を設けている。このような構成にすることにより、プーリの軸方向の寸法を小さくすることができる。
本発明によると、操作部の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤの弛みを吸収可能な内視鏡の湾曲操作装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図7(A)(B)を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図7(A)(B)を参照して説明する。
図1は、内視鏡1の構成を示す図である。内視鏡1は体腔内に挿入する細長い挿入部2と、挿入部2の基端側に連結された操作部3とを有する。操作部3の基端側には、ユニバーサルコード4が接続されている。ユニバーサルコード4の基端部は、スコープコネクタ5を介して画像観察装置、照明電源装置(いずれも図示しない)等に接続されている。
挿入部2は、細長く可撓性を有する蛇管部6と、蛇管部6の先端側に連結される湾曲部7と、湾曲部7の先端側に設けられる先端硬性部8とから構成されている。湾曲部7は、左右方向(図1中の矢印Aの方向)及び上下方向(図1中の矢印Bの方向)に湾曲操作される。これらの湾曲操作の方向を組み合わせることにより、湾曲部7が任意の方向に湾曲動作を行うことが可能となっている。
先端硬性部8の先端面には、観察窓9A、照明窓9B等が設けられている。先端硬性部8の内部には、撮像素子(図示しない)が観察窓9Aと対向する位置に設けられている。撮像素子は、観察窓9Aを介して被写体の撮像を行っている。撮像素子には、撮像ケーブル(図示しない)が接続されている。撮像ケーブルは、挿入部2、操作部3及びユニバーサルコード4の内部を通って、スコープコネクタ5まで延設されている。また、挿入部2の内部には、照明窓9Bに被写体を照射する光を導光するライトガイド(図示しない)が設けられている。ライトガイドは、操作部3及びユニバーサルコード4の内部を通って、スコープコネクタ5まで延設されている。
操作部3は、操作部ケーシング11と、操作部ケーシング11の挿入部2側に設けられる保持部ケーシング12とを有する。保持部ケーシング12には、鉗子口13が設けられている。
図2及び図3は、湾曲部7を湾曲操作するための湾曲操作装置15を示す図である。図2に示すように、湾曲操作装置15は、操作部3の操作部ケーシング11に設けられる(図1参照)湾曲操作入力手段である第1の湾曲操作ノブ16Aと、第2の湾曲操作ノブ16Bとを備える。第1の湾曲操作ノブ16Aを回転することにより湾曲部7が左右方向に湾曲操作され、第2の湾曲操作ノブ16Bを回転することにより湾曲部7が上下方向に湾曲操作される。第1及び第2の湾曲操作ノブ16A,16Bは、操作部3の内部に配設される湾曲操作機構20に連結されている。
図3に示すように、湾曲操作機構20は、操作部3の内部の基板21に固定されている。基板21は、操作部ケーシング11の内底部にねじ(図示しない)等を介して固定されている。湾曲操作機構20は、湾曲部7を左右方向に湾曲操作するための第1のプーリ22Aと、湾曲部7を上下方向に湾曲操作するための第2のプーリ22Bとを備える。第1のプーリ22Aは、基板21の上面に配設されている。第2のプーリ22Bは、第1のプーリ22Aの上側に配設されている。第1及び第2のプーリ22A,22Bは、第1及び第2の湾曲操作ノブ16A,16Bと略同軸に配置されている。
基板21には、第1及び第2のプーリ22A,22Bの軸中心を貫通する軸部材23の下端部が固定されている。軸部材23の上端部は、第2の湾曲操作ノブ16B及び第1の湾曲操作ノブ16Aを貫通している。
軸部材23の外側には、第1のプーリ22Aと一体に形成される回転伝達手段としての第1の回転筒状部25Aが配設されている。第1の回転筒状部25Aは、軸部材23に対して回転可能となっている。第1の回転筒状部25Aの上端部は、第1の湾曲操作ノブ16Aに連結されている。第1の湾曲操作ノブ16Aを回転することにより、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ22Aが軸部材23を中心に回転する。
第1の回転筒状部25Aの外側には、第2のプーリ22Bと一体に形成される回転伝達手段としての第2の回転筒状部25Bが配設されている。第2の回転筒状部25Bは、第1の回転筒状部25Aとは独立して軸部材23に対して回転可能となっている。第2の回転筒状部の上端部は、第2の湾曲操作ノブ16Bに連結されている。第2の湾曲操作ノブ16Bを回転することにより、第2の回転筒状部25B及び第2のプーリ22Bが軸部材23を中心に回転する。
第1及び第2のプーリ22A,22Bには、湾曲操作機構20の湾曲操作を湾曲部7に伝達するワイヤ27がそれぞれに2本(一対)ずつ接続されている。それぞれのワイヤ27の先端部は、蛇管部6の内部を通って、湾曲部7の先端に固定されている。第1のプーリ22Aが回転することにより、一対のワイヤ27の一方が巻き取られ、他方が送り出される。これにより、湾曲部が左右方向に湾曲操作される。同様に、第2のプーリ22Bが回転することにより、一対のワイヤ27の一方が巻き取られ、他方が送り出される。これにより、湾曲部が上下方向に湾曲操作される。
第1及び第2のプーリ22A,22Bの外側には、ワイヤ27のはみ出しを防止する円筒状のガイド部28が設けられている。ガイド部28の下端部は、基板21にねじ(図示しない)等により固定されている。ガイド部28の周壁には、ワイヤ27をガイド部28の外側に延出するための開口部28Aが形成されている。ガイド部28の上側には、筒状部29がガイド部28と一体に形成されている。筒状部29の内部には、第1及び第2の回転筒状部25A,25Bが挿入されている。
図4及び図5(A)(B)は第1のプーリ22A及び第1の回転筒状部25Aの構成を示す図である。なお、以下の説明では、第1のプーリ22A及び第1の回転筒状部25Aについて説明するが、第2のプーリ22B及び第2の回転筒状部25Bについても第1のプーリ22A及び第1の回転筒状部25Aと同様である。
図4に示すように、第1のプーリ22Aの外周面には、2つのリング状の外周溝である第1の外周溝31Aと、第2の外周溝31Bとが上下に並設されている。また、第1のプーリ22Aの上面には第1の内周側溝部32Aが、第1のプーリ22Aの下面には第2の内周側溝部32Bが、第1のプーリ22Aの周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝32A,32Bは、それぞれ第1及び第2の外周溝31A,31Bの内周側に位置している。図5(A)(B)に示すように、第1のプーリ22Aの外周面は、第1の外周溝31Aと第1第1の内周側溝部32Aとの間を連通する第1の開口部33Aと、第2の外周溝31Bと第2の内周側溝部32Bとの間を連通する第2の開口部33Bとを備える。湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1の開口部33Aと第2の開口部33Bとは、第1のプーリ22Aの周方向について略同位相に配置されている。また、第1及び第2の内周側溝部32A,32Bの周壁には、開口部33A,33Bの両端部位置に、外周壁より内周側に突出した突起部35と、内周側溝部32A,32Bの内周壁より外周側に突出した突起部36とが形成されている。
第1の内周側溝部32Aには、第1のプーリ22Aに接続される一対のワイヤ27の一方である第1のワイヤ27Aのワイヤ基端部37が配置されている。第1のワイヤ27Aのワイヤ基端部37には、柱状の圧着素子38が圧着されている。第1のワイヤ27Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部32A内を移動可能となっている。ワイヤ基端部37が、第1の内周側溝部32Aの端部まで移動すると、圧着素子38が突起部35,36に突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第1の開口部33Aへの移動が規制される。
図5(A)は、湾曲部7が湾曲していない中立状態を示す。この状態では、第1のワイヤ27Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部32Aの図5(A)中で第1の開口部33Aの左側に位置する端部に配置されている。第1のワイヤ27Aは、第1の開口部33Aを通って、第1の外周溝31Aに図4中の上方向から見て反時計回りに1回だけ巻回される。そして、第1の外周溝31Aから挿入部2の内部に延出されている。
第2の内周側溝部32Bでは、第1のプーリ22Aに接続される一対のワイヤ27の他方である第2のワイヤ27Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第2のワイヤ27Bのワイヤ基端部37には、第1のワイヤ27Aと同様に圧着素子38が圧着されている。ワイヤ基端部37が、第2の内周側溝部32Bの一方の端部まで移動すると、圧着素子38が突起部35,36に突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第2の開口部33Bへの移動が規制される。
図5(B)は、湾曲部7が湾曲していない中立状態を示す。この状態では、第2のワイヤ27Bのワイヤ基端部37は、第2の内周側溝部32Bの図5(B)中で第2の開口部33Bの右側に位置する端部に配置されている。第2のワイヤ27Bは、第2の開口部33Bを通って、第2の外周溝31Bに図4中の上方向から見て時計回りに1回だけ巻回される。そして、第2の回収溝31Bから挿入部2の内部に延出されている。
次に、本実施形態の湾曲操作装置15の作用について説明する。なお、以下の説明では第1の湾曲操作ノブ16Aによる湾曲部7の左右方向への湾曲操作についてのみ説明するが、第2の湾曲操作ノブ16Bによる湾曲部7の上下方向への湾曲操作についても同様である。
湾曲部7を左右方向へ湾曲操作する際、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを例えば図2中の矢印Cの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ22Aが図4中の上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転する。
図6(A)(B)は、第1のプーリ22Aを中立状態から図4中の上方向から見て反時計回りに回転させた状態を示す図である。図6(B)に示すように、第1のプーリ22Aを反時計回りに回転すると、第2のワイヤ27Bは巻き取られ、第2の外周溝31Bに巻回される。すなわち、第1のプーリ22Aは、中立状態から第2のワイヤ27Bを巻き取る際に、第2の外周溝31Bに第2のワイヤ27Bを巻き取るワイヤ巻取り手段を備える。この際、第2の外周溝31Bには、第2のワイヤ27Bが2重に巻回される。
一方、図6(A)に示すように、第1のワイヤ27Aの中立状態で第1の外周溝31Aに巻回されている部分が、送り出される。この際、第1のワイヤ27Aのワイヤ基端部37は第1の内周側溝部32A内を移動可能である。このため、第1のワイヤ27Aに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部32A内を第1のワイヤ27Aが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第1のワイヤ27Aの弛みが吸収される。すなわち、第1の内周側溝部32Aには、第1のワイヤ27Aが第1の外周溝31Aから送り出される際に、第1のワイヤ27Aの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部が設けられている。
以上のようにして、第1のワイヤ27Aを送り出し、第2のワイヤ27Bを巻き取ることにより、湾曲部7が所定の方向(例えば右方向)に湾曲操作される。
湾曲部7を逆方向(例えば左方向)に湾曲操作させる場合は、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを図2中の矢印Dの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ22Aが図4中の上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転する。
図7(A)(B)は、第1のプーリ22Aを中立状態から図4中の上方向から見て時計回りに回転させた状態を示す図である。図7(A)に示すように、第1のプーリ22Aを時計回りに回転すると、第1のワイヤ27Aは巻き取られ、第1の外周溝31Aに巻回される。すなわち、第1のプーリ22Aは、中立状態から第1のワイヤ27Aを巻き取る際に、第1の外周溝31Aに第1のワイヤ27Aを巻き取るワイヤ巻取り手段を備える。この際、第1の外周溝31Aには、第1のワイヤ27Aが2重に巻回される。
一方、図7(B)に示すように、第2のワイヤ27Bは、中立状態で第2の外周溝31Bに巻回されている部分が、送り出される。この際、第2のワイヤ27Bのワイヤ基端部37は第2の内周側溝部32B内を移動可能である。このため、第2のワイヤ27Bに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部32B内を第2のワイヤ27Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第2のワイヤ27Bの弛みが吸収される。すなわち、第2の内周側溝部32Bには、第2のワイヤ27Bが第2の外周溝31Bから送り出される際に、第2のワイヤ27Bの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部が設けられている。
そこで、上記構成の湾曲操作装置15では、以下の効果を奏する。すなわち、湾曲操作装置15では、第1及び第2のプーリ22A,22Bの上面に第1の内周側溝部32Aが、第1及び第2のプーリ22A,22Bの下面に第2の内周側溝部32Bが、周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部32A,32Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。湾曲操作装置15では、第1及び第2のプーリ22A,22Bが回転すると、第1及び第2のワイヤ27A,27Bの一方が送り出され、他方が巻き込まれる。この際、送り出されるワイヤ27A,27Bに弛みが生じる場合がある。この場合、送り出されるワイヤ27A,27Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部32A,32B内をワイヤ27A,27Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。以上のように、湾曲操作装置15では、第1及び第2のプーリ22A,22Bにワイヤ27の弛みを吸収する空間を設けている。このため、操作部3の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤ27の弛みを吸収することができる。
また、湾曲操作装置15では、第1及び第2の内周側溝部32A,32Bが、それぞれ第1及び第2のプーリ22A,22Bの周方向に沿って形成されている。このため、ワイヤ27の弛みを吸収する空間(長さ)を十分に確保することができる。これにより、長尺のワイヤ27の弛みを十分に吸収することができ、操作部3の小型化を図る上で有利となる。
(第1の実施形態の変形例)
なお、上記実施形態では、内周側溝部32A,32Bの両端が開口部33A,33Bを介して外周溝31A,31Bと連通しているが、内周側溝部32A,32Bの少なくとも一端が外周溝31A,31Bと連通していればよい。
なお、上記実施形態では、内周側溝部32A,32Bの両端が開口部33A,33Bを介して外周溝31A,31Bと連通しているが、内周側溝部32A,32Bの少なくとも一端が外周溝31A,31Bと連通していればよい。
また、上記実施形態では、第1のワイヤ27Aが図4中の上方向から見て反時計回りに巻回され、第2のワイヤ27Bが図4中の上方向から見て時計回りに巻回されるが、第1のワイヤ27Aに対して第2のワイヤ27Bが逆回りに巻回される構成であればよい。
また、上記実施形態では、ワイヤ基端部37の開口部33A,33Bへの移動は圧着素子38が突起部35,36に突き当たることより規制されるが、ワイヤ基端部37の内周側溝部32A,32Bから開口部33A,33Bへの移動が規制される構成であればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図8及び図11(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図8及び図11(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8及び図9(A)(B)は、本実施形態に係る湾曲操作装置40の第1のプーリ41A及び第1の回転筒状部25Aの構成を示す図である。なお、以下の説明では、第1のプーリ41A及び第1の回転筒状部25Aについて説明するが、第2のプーリ41B及び第2の回転筒状部25Bについても第1のプーリ41A及び第1の回転筒状部25Aと同様である。
図8及び図9(A)(B)に示すように、第1のプーリ41Aは、軸方向について上側に配設される略円柱状の第1のプーリ構成体42と、軸方向について下側に配設される略円柱状の第2のプーリ構成体43とを備える。第1のプーリ構成体42と第2のプーリ構成体43との間には、第1の回転筒状部25Aと一体に形成される中間円板45が配設されている。中間円板45は、回転伝達部材である第1の回転筒状部25Aと伴に第1のプーリ41Aの軸回り方向に回転可能な回転体となっている。
第1のプーリ構成体42の外周面には第1の外周溝51Aが、第2のプーリ構成体43の外周面には第2の外周溝51Bが、それぞれ第1のプーリ41Aの周方向に沿って形成されている。また、第1のプーリ構成体42の下面には第1の内周側溝部52Aが、第2のプーリ構成体43の上面には第2の内周側溝部52Bが、それぞれ第1のプーリ41Aの周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部52A,52Bは、それぞれ第1及び第2の外周溝51A,51Bの内周側に位置し、第1の内周側溝部52Aは中間円板45と第1のプーリ構成体42との間に、第2の内周側溝部52Bは中間円板45と第2のプーリ構成体43との間に設けられている。第1のプーリ構成体42には第1の外周溝51Aと第1の内周側溝部52Aの一端との間を連通する第1の開口部53Aが、第2のプーリ構成体43には第2の外周溝51Bと第2の内周側溝部52Bの一端との間を連通する第2の開口部53Bが設けられている。湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1の開口部53Aと第2の開口部53Bとは、第1のプーリ41Aの周方向について略同位相に配置されている。また、湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1の内周側溝部52Aは、図9(A)中で左側に位置する端部が第1の外周溝51Aと連通している。第2の内周側溝部52Bは、図9(B)中で右側に位置する端部が第2の外周溝51Bと連通している。また、第1及び第2の内周側溝部52A,52Bの第1及び第2の外周溝51A,51Bと連通する側の端部には、内周側溝部52A,52Bの外周壁より内周側に突出したプーリ突起部55と、内周側溝部52A,52Bの内周壁より外周側に突出したプーリ突起部56とが形成されている。
中間円板45の上面には上側に突出する第1の円板突起部47Aが、中間円板45の下面には下側に突出する第2の円板突起部47Bが、それぞれ設けられている。第1の円板突起部47Aは、第1の内周側溝部52A内を移動可能に挿入されている。第2の円板突起部47Bは、第2の内周側溝部52B内を移動可能に挿入されている。第1の円板突起部47Aが、第1の内周側溝部52Aの第1の開口部53Aと連通する側の端部まで移動すると、第1の円板突起部47Aがプーリ突起部55,56に突き当たる。これにより、第1の円板突起部47Aの第1の開口部53Aへの移動が規制される。同様に、第2の円板突起部47Bが、第2の内周側溝部52Bの第2の開口部53Bと連通する側の端部まで移動すると、第2の円板突起部47Bがプーリ突起部55,56に突き当たる。これにより、第2の円板突起部47Bの第2の開口部53Bへの移動が規制される。また、第1及び第2の円板突起部47A,47Bには、凹部48が設けられている。
第1の内周側溝部52Aには、第1のプーリ41Aに接続される一対のワイヤ27の一方である第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37が、第1の円板突起部47Aの凹部48を通して延出されている。第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37には、柱状の圧着素子38が固定されている。第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部52A内を移動可能となっている。
図9(A)に示すように、湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部52Aの第1の外周溝51Aと連通する側の端部(図9(A)中で第1の開口部53Aの左側に位置する端部)に配置されている。第1のワイヤ57Aは、第1の円板突起部47Aの凹部48に挿通される。凹部48に挿通された第1のワイヤ57Aは、第1の開口部53Aを通って、第1の外周溝51Aに図8中の上方向から見て反時計回りに1回だけ巻回される。そして、第1の外周溝51Aから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、第1の円板突起部47Aまで移動すると、圧着素子38が第1の円板突起部47Aに突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第1の円板突起部47Aよりも第1のワイヤ57Aが延出される方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第1のワイヤ57Aでは、第1のワイヤ57Aが延出される方向の移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部52Aの内部に配置されている。第1の円板突起部47Aの第1の開口部53Aへの移動はプーリ突起部55,56により規制されているため、ワイヤ基端部37の第1の開口部53Aへの移動が規制される。
また、中立状態から第1の回転筒状部25A及び中間円板45を図8中で上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転させると、第1のプーリ構成体42のプーリ突起部55,56が中間円板45の第1の円板突起部47Aにより押圧される。このため、第1のプーリ構成体42が、中間円板45と伴に図8中で上の方向から見て反時計回りに回転する。この際、第2のプーリ構成体43は回転せず、第2の円板突起部47Bが第2の内周側溝部52B内を移動する。
第2の内周側溝部52Bでは、第1のプーリ41Aに接続される一対のワイヤ27の他方である第2のワイヤ57Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第2のワイヤ57Bのワイヤ基端部37には、第1のワイヤ57Aと同様に圧着素子38が固定されている。
図9(B)に示すように、湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第2のワイヤ57Bのワイヤ基端部37は、第2の内周側溝部52Bの第2の外周溝51Bと連通する側の端部(図9(B)中で第2の開口部53Bの右側に位置する端部)に配置されている。第2のワイヤ57Bは、第2の円板突起部47Bの凹部48に挿通される。凹部48に挿通された第2のワイヤ57Bは、第2の開口部53Bを通って、第2の外周溝51Bに図8中の上方向から見て時計回りに1回だけ巻回される。そして、第2の外周溝51Bから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、第2の円板突起部47Bまで移動すると、圧着素子38が第2の円板突起部47Bに突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第2の円板突起部47Bよりも第2のワイヤ57Bが延出される方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第2のワイヤ57Bでは、第2のワイヤ57Bが延出される方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部52Bの内部に配置されている。第2の円板突起部47Bの第2の開口部53Bへの移動はプーリ突起部55,56により規制されているため、ワイヤ基端部37の第2の開口部53Bへの移動が規制される。
また、中立状態から第1の回転筒状部25A及び中間円板45を図8中で上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転させると、第2のプーリ構成体43のプーリ突起部55,56が中間円板45の第2の円板突起部47Bにより押圧される。このため、第2のプーリ構成体43が、中間円板45と伴に図8中で上方向から見て時計回りに回転する。この際、第1のプーリ構成体42は回転せず、第1の円板突起部47Aは第1の内周側溝部52A内を移動する。
次に、本実施形態の湾曲操作装置40の作用について説明する。なお、以下の説明では第1の湾曲操作ノブ16Aによる湾曲部7の左右方向への湾曲操作についてのみ説明するが、第2の湾曲操作ノブ16Bによる湾曲部7の上下方向への湾曲操作についても同様である。
湾曲部7を左右方向へ湾曲操作する際、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを例えば図2中の矢印Cの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ41Aの中間円板45が図8中の上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転する。
図10(A)(B)は、第1のプーリ41Aの中間円板45を中立状態から図8中の上方向から見て反時計回りに回転させた状態を示す図である。図10(B)に示すように、第1のプーリ41Aの中間円板45を図8中で上方向から見て反時計回りに回転すると、中間円板45の第2の円板突起部47Bが第2のプーリ構成体43の第2の内周側溝部52B内を第2のワイヤ57Bが延出される方向と反対方向に移動する。この際、第2のプーリ構成体43は、回転しない。ワイヤ基端部37の第2の円板突起部47Bよりも第2のワイヤ57Bが延出される方向への移動は、規制されている。このため、第2の円板突起部47Bの移動により、第2のワイヤ57Bのワイヤ基端部37が、第2の円板突起部47Bと伴に第2の内周側溝部52B内を第2のワイヤ57Bが延出される方向と反対方向に移動する。これにより、第2のワイヤ57Bが第2の内周側溝部52Bに巻き取られる。すなわち、回転体である中間円板45に、第2のワイヤ57Bを第2の内周側溝部52Bに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項3の第2のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第2のワイヤ57Bは、第2の内周側溝部52Bに巻回され、第2の開口部53Bを通って第2の外周溝51Bに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第2の外周溝51Bには、第2のワイヤ57Bが2重に巻回されない。
一方、図10(A)に示すように、第1のプーリ41Aの中間円板45を反時計回りに回転すると、第1のプーリ構成体42のプーリ突起部55,56が中間円板45の第1の円板突起部47Aにより押圧される。このため、第1のプーリ構成体42が、中間円板45と伴に図8中で上方向から見て反時計回りに回転する。第1のプーリ構成体42が反時計回りに回転することにより、第1のワイヤ57Aの中立状態で第1の外周溝51Aに巻回される部分が、送り出される。この際、第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37は第1の内周側溝部52A内を移動可能である。このため、第1のワイヤ57Aに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部52A内を第1のワイヤ57Aが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第1のワイヤ57Aの弛みが吸収される。すなわち、第1の内周側溝部52Aには、第1のワイヤ57Aが第1の外周溝51Aから送り出される際に、第1のワイヤ57Aの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項4の第1のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
以上のようにして、第1のワイヤ57Aを送り出し、第2のワイヤ57Bを巻き取ることにより、湾曲部7が所定の方向(例えば右方向)に湾曲操作される。
湾曲部7を逆方向(例えば左方向)に湾曲操作させる場合は、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを図2中の矢印Dの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ41Aの中間円板45が図8中の上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転する。
図11(A)(B)は、第1のプーリ41Aの中間円板45を中立状態から図8中の上方向から見て時計回りに回転させた状態を示す図である。図11(A)に示すように、第1のプーリ41Aの中間円板45を時計回りに回転すると、中間円板45の第1の円板突起部47Aが第1のプーリ構成体42の第1の内周側溝部52A内を第1のワイヤ57Aが延出される方向と反対方向に移動する。この際、第1のプーリ構成体42は、回転しない。ワイヤ基端部37の第1の円板突起部47Aよりも第1のワイヤ57Aが延出される方向への移動は、規制されている。このため、第1の円板突起部47Aの移動により、第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37が、第1の円板突起部47Aと伴に第1の内周側溝部52A内を第1のワイヤ57Aが延出される方向と反対方向に移動する。これにより、第1のワイヤ57Aが第1の内周側溝部52Aに巻き取られる。すなわち、回転体である中間円板45に、第1のワイヤ57Aを第1の内周側溝部52Aに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項3の第1のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第1のワイヤ57Aは、第1の内周側溝部52Aに巻回され、第1の開口部53Aを通って第1の外周溝51Aに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第1の外周溝51Aには、第1のワイヤ57Aが2重に巻回されない。
一方、図11(B)に示すように、第1のプーリ41Aの中間円板45を図8中の上方向から見て時計回りに回転すると、第2のプーリ構成体43のプーリ突起部55,56が中間円板45の第2の円板突起部47Bにより押圧される。このため、第2のプーリ構成体43が、中間円板45と伴に図8中で上方向から見て時計回りに回転する。第2のプーリ構成体43が時計回りに回転することにより、第2のワイヤ57Bの中立状態で第2の外周溝51Bに巻回される部分が、送り出される。この際、第2のワイヤ57Bのワイヤ基端部37は第2の内周側溝部52B内を移動可能である。このため、第2のワイヤ57Bに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部52B内を第2のワイヤ57Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第2のワイヤ57Bの弛みが吸収される。すなわち、第2の内周側溝部52Bには、第2のワイヤ57Bが第2の外周溝51Bから送り出される際に、第2のワイヤ57Bの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項4の第2のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
そこで、上記構成の湾曲操作装置40では、以下の効果を奏する。すなわち、湾曲操作装置40では、第1及び第2のプーリ41A,41Bの第1のプーリ構成体42に第1の内周側溝部52Aが、第1及び第2のプーリ41A,41Bの第2のプーリ構成体43に第2の内周側溝部52Bが、周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部52A,52Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ57A,57Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。湾曲操作装置40では、中立状態から第1及び第2のプーリ41A,41Bの中間円板45が回転方向の一方に回転すると、第1及び第2のプーリ構成体42,43の一方が中間円板45と伴に回転する。逆に、中立状態から第1及び第2のプーリ41A,41Bの中間円板45が回転方向の他方に回転すると、第1及び第2のプーリ構成体42,43の他方が中間円板45と伴に回転する。第1のプーリ構成体42の回転により第1のワイヤ57Aが送り出され、第2のプーリ構成体43の回転により第2のワイヤ57Bが送り出される。この際、送り出されるワイヤ57A,57Bに弛みが生じる場合がある。この場合、送り出されるワイヤ57A,57Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部52A,52B内をワイヤ57A,57Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。以上のように、湾曲操作装置40では、第1及び第2のプーリ41A,41Bにワイヤ27の弛みを吸収する空間を設けている。このため、操作部3の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤ27の弛みを吸収することができる。
また、湾曲操作装置40では、第1及び第2の内周側溝部52A,52Bが、それぞれ第1及び第2のプーリ41A,41Bの周方向に沿って形成されている。このため、ワイヤ27の弛みを吸収する空間(長さ)を十分に確保することができる。これにより、長尺のワイヤ27の弛みを十分に吸収することができ、操作部3の小型化を図る上で有利となる。
さらに、湾曲操作装置40では、第1及び第2のプーリ構成体42,43のいずれか一方のみが中間円板45と伴に回転する。中間円板45と伴に回転しない第1又は第2のプーリ構成体42,43では、第1又は第2の円板突起部47A,47Bが、第1又は第2の内周側溝部52A,52B内をワイヤ57A,57Bが延出される方向と反対方向に移動する。ワイヤ基端部37の第1及び第2の円板突起部47A,47Bよりもワイヤ57A,57Bが延出される方向への移動は、規制されている。このため、第1又は第2の円板突起部47A,47Bの移動により、ワイヤ57A,57Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の円板突起部47A,47Bと伴に内周側溝部52A,52B内をワイヤ57A,57Bが延出される方向と反対方向に移動する。これにより、ワイヤ57A,57Bは巻き取られる。この際、ワイヤ57A,57Bは、第1又は第2の内周側溝部52A,52Bに巻回される。このため、第1又は第2の外周溝51A,51Bへのワイヤ57A,57Bの2重の巻回を防止することができる。
(第2の実施形態の変形例)
なお、上記実施形態では、内周側溝部52A,52Bの一端のみが外周溝51A,51Bと連通しているが、内周側溝部52A,52Bの両端が外周溝51A,51Bと連通していてもよい。この場合、内周側溝部52A,52Bのワイヤ57A,57Bが延出される側と反対側の端部には、例えば内周側溝部52A,52Bの内周壁を外周側へ突出させた突起部等が、ワイヤ基端部37の開口部53A,53Bへの移動を規制するために設けられている。
なお、上記実施形態では、内周側溝部52A,52Bの一端のみが外周溝51A,51Bと連通しているが、内周側溝部52A,52Bの両端が外周溝51A,51Bと連通していてもよい。この場合、内周側溝部52A,52Bのワイヤ57A,57Bが延出される側と反対側の端部には、例えば内周側溝部52A,52Bの内周壁を外周側へ突出させた突起部等が、ワイヤ基端部37の開口部53A,53Bへの移動を規制するために設けられている。
また、上記実施形態では、第1のワイヤ57Aが図8中の上方向から見て反時計回りに巻回され、第2のワイヤ57Bが図8中の上方向から見て時計回りに巻回されるが、第1のワイヤ57Aに対して第2のワイヤ57Bが逆回りに巻回される構成であればよい。
また、上記実施形態では、ワイヤ基端部37の円板突起部47A,47Bよりもワイヤ57A,57Bが延出される方向への移動は圧着素子38が円板突起部47A,47Bに突き当たることより規制されるが、ワイヤ基端部37の円板突起部47A,47Bよりもワイヤ57A,57Bが延出される方向への移動が規制される構成であればよい。また、中立状態の際に、ワイヤ57A,57Bが延出される方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が内周側溝部52A,52Bの内部に配置されていればよい。
また、上記実施形態では、プーリ構成体42,43のプーリ突起部55,56が中間円板45の円板突起部47A,47Bにより押圧されることにより、プーリ構成体42,43の一方が中間円板45と伴に回転する。しかし、湾曲部7が湾曲していない中立状態から中間円板45を回転方向の一方に回転すると、プーリ構成体42,43の一方が中間円板45と伴に回転し、中立状態から中間円板45を回転方向の他方に回転すると、プーリ構成体42,43の他方が中間円板45と伴に回転する構成であればよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図12及び図15(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について、図12及び図15(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図12及び図13(A)(B)は、本実施形態に係る湾曲操作装置100の第1のプーリ101A及び第1の回転筒状部25Aの構成を示す図である。なお、以下の説明では、第1のプーリ101A及び第1の回転筒状部25Aについて説明するが、第2のプーリ101B及び第2の回転筒状部25Bについても第1のプーリ101A及び第1の回転筒状部25Aと同様である。
図12及び図13(A)(B)に示すように、第1のプーリ101Aは、回転伝達部材である第1の回転筒状部25Aと伴に第1のプーリ101Aの軸回り方向に回転可能な回転体であるプーリ本体102を備える。プーリ本体102の外周側には、軸方向について上側に配設される略円筒状の第1のプーリ構成体103と、軸方向について下側に配設される略円筒状の第2のプーリ構成体104とが設けられている。
第1のプーリ構成体103の外周面には第1の外周溝111Aが、第2のプーリ構成体104の外周面には第2の外周溝111Bが、それぞれ第1のプーリ101Aの周方向に沿って形成されている。また、プーリ本体102の外周面には第1の内周側溝部112A及び第2の内周側溝部112Bが、それぞれ第1のプーリ101Aの周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部112A,112Bは、それぞれ第1及び第2の外周溝111A,111Bの内周側に位置し、第1の内周側溝部112Aはプーリ本体102と第1のプーリ構成体103との間に、第2の内周側溝部112Bはプーリ本体102と第2のプーリ構成体104との間に設けられている。第1のプーリ構成体103には第1の外周溝111Aと第1の内周側溝部112Aとの間を連通する第1の開口部113Aが、第2のプーリ構成体104には第2の外周溝111Bと第2の内周側溝部112Bとの間を連通する第2の開口部113Bが設けられている。湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1の開口部113Aと第2の開口部113Bとは、第1のプーリ101Aの周方向について互いに位相が異なる位置に配置されている。また、第1及び第2の内周側溝部112A,112Bのワイヤ27が延出される側と反対側の端部には、内周側溝部112A,112Bの外周壁より内周側に突出した構成体突起部118A,118Bが形成されている。
プーリ本体102には外周側に突出する第1及び第2の本体突起部116A,116Bが、それぞれ設けられている。第1の本体突起部116Aは、第1の内周側溝部112A内を移動可能に挿入されている。第2の本体突起部116Bは、第2の内周側溝部112B内を移動可能に挿入されている。また、第1及び第2の本体突起部116A,116Bには、凹部117が設けられている。
第1の内周側溝部112Aには、第1のプーリ101Aに接続される一対のワイヤ27の一方である第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37が、第1の本体突起部116Aの凹部117を通して延出されている。第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37には、柱状の圧着素子38が固定されている。第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部112A内を移動可能となっている。
図13(A)に示すように、湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部112Aの第1のワイヤ107Aが延出される側と反対側の端部(図13(A)中で第1の開口部113Aの下側に位置する端部)に配置されている。第1のワイヤ107Aは、第1の本体突起部116Aの凹部117に挿通される。凹部117に挿通された第1のワイヤ107Aは、第1の内周側溝部112Aに図12中の上方向から見て反時計回りに1回だけ巻回される。そして、第1の開口部113Aを通って、第1の外周溝111Aから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、第1の構成体突起部118Aまで移動すると、圧着素子38が第1の構成体突起部118Aに突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第1のワイヤ107Aが延出される方向と反対方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第1のワイヤ107Aでは、第1のワイヤ107Aが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部112Aの内部に配置されている。
また、中立状態から第1の回転筒状部25A及びプーリ本体102を図12中で上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転させると、第1のプーリ構成体103の第1の構成体突起部118Aがプーリ本体102の第1の本体突起部116Aにより押圧される。このため、第1のプーリ構成体103が、プーリ本体102と伴に図12中で上の方向から見て時計回りに回転する。この際、第2のプーリ構成体104は回転せず、第2の本体突起部116Bが第2の内周側溝部112B内を移動する。
第2の内周側溝部112Bでは、第1のプーリ101Aに接続される一対のワイヤ27の他方である第2のワイヤ107Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第2のワイヤ107Bのワイヤ基端部37には、第1のワイヤ107Aと同様に圧着素子38が固定されている。
図13(B)に示すように、湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第2のワイヤ107Bのワイヤ基端部37は、第2の内周側溝部112Bの第2のワイヤ107Bが延出される側と反対側の端部(図13(B)中で第2の開口部113Bの下側に位置する端部)に配置されている。第2のワイヤ107Bは、第2の本体突起部116Bの凹部117に挿通される。凹部117に挿通された第2のワイヤ107Bは、第2の内周側溝部112Bに図12中の上方向から見て時計回りに1回だけ巻回される。そして、第2の開口部113Bを通って、第2の外周溝111Bから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、第2の構成体突起部118Bまで移動すると、圧着素子38が第2の構成体突起部118Bに突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第2のワイヤ107Bが延出される方向と反対方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第2のワイヤ107Bでは、第2のワイヤ107Bが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部112Bの内部に配置されている。
また、中立状態から第1の回転筒状部25A及びプーリ本体102を図12中で上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転させると、第2のプーリ構成体104の第2の構成体突起部118Bがプーリ本体102の第2の本体突起部116Bにより押圧される。このため、第1のプーリ構成体104が、プーリ本体102と伴に図12中で上の方向から見て反時計回りに回転する。この際、第1のプーリ構成体103は回転せず、第1の本体突起部116Aが第1の内周側溝部112A内を移動する。
次に、本実施形態の湾曲操作装置100の作用について説明する。なお、以下の説明では第1の湾曲操作ノブ16Aによる湾曲部7の左右方向への湾曲操作についてのみ説明するが、第2の湾曲操作ノブ16Bによる湾曲部7の上下方向への湾曲操作についても同様である。
湾曲部7を左右方向へ湾曲操作する際、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを例えば図2中の矢印Cの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ101Aのプーリ本体102が図12中の上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転する。
図14(A)(B)は、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を中立状態から図12中の上方向から見て反時計回りに回転させた状態を示す図である。図14(B)に示すように、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を図12中で上方向から見て反時計回りに回転すると、第2のプーリ構成体104の第2の構成体突起部118Bがプーリ本体102の第2の本体突起部116Bにより押圧される。このため、第2のプーリ構成体104が、プーリ本体102と伴に図12中で上方向から見て反時計回りに回転する。第2のプーリ構成体104が反時計回りに回転することにより、第2のワイヤ107Bが第2の外周溝111Bに巻き取られる。すなわち、第2のプーリ構成体104に、第2のワイヤ107Bを第2の外周溝111Bに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項5の第2のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第2のワイヤ107Bは、第2の内周側溝部112Bに巻回され、第2の開口部113Bを通って第2の外周溝111Bに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第2の外周溝111Bには、第2のワイヤ107Bが2重に巻回されない。
一方、図14(A)に示すように、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を反時計回りに回転すると、プーリ本体102の第1の本体突起部116Aが第1の内周側溝部112A内を第1のワイヤ107Aが延出される方向に移動するため、第1のプーリ構成体103はプーリ本体102と伴に回転しない。この際、プーリ本体102が回転することにより、第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37が第1の内周側溝部112A内を第1のワイヤ107Aが延出される方向に移動する。これにより、第1のワイヤ107Aの中立状態で第1の内周側溝部112Aに巻回される部分が、送り出される。この際、第1のワイヤ107Aのワイヤ基端部37は第1の内周側溝部112A内を移動可能である。このため、第1のワイヤ107Aに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部112A内を第1のワイヤ107Aが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第1のワイヤ107Aの弛みが吸収される。すなわち、第1の内周側溝部112Aには、第1のワイヤ107Aが第1の内周側溝部112Aから送り出される際に、第1のワイヤ107Aの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項6の第1のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
以上のようにして、第1のワイヤ107Aを送り出し、第2のワイヤ107Bを巻き取ることにより、湾曲部7が所定の方向(例えば右方向)に湾曲操作される。
湾曲部7を逆方向(例えば左方向)に湾曲操作させる場合は、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを図2中の矢印Dの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ101Aのプーリ本体102が図12中の上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転する。
図15(A)(B)は、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を中立状態から図12中の上方向から見て時計回りに回転させた状態を示す図である。図15(A)に示すように、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を時計回りに回転すると、第1のプーリ構成体103の第1の構成体突起部118Aがプーリ本体102の第1の本体突起部116Aにより押圧される。このため、第1のプーリ構成体103が、プーリ本体102と伴に図12中で上方向から見て時計回りに回転する。第1のプーリ構成体103が時計回りに回転することにより、第1のワイヤ107Aが第1の外周溝111Aに巻き取られる。すなわち、第1のプーリ構成体103に、第1のワイヤ107Aを第1の外周溝111Aに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項5の第1のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第1のワイヤ107Aは、第1の内周側溝部112Aに巻回され、第1の開口部113Aを通って第1の外周溝111Aに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第1の外周溝111Aには、第1のワイヤ107Aが2重に巻回されない。
一方、図15(B)に示すように、第1のプーリ101Aのプーリ本体102を図12中の上方向から見て時計回りに回転すると、プーリ本体102の第2の本体突起部116Bが第2の内周側溝部112B内を第2のワイヤ107Bが延出される方向に移動するため、第2のプーリ構成体104はプーリ本体102と伴に回転しない。この際、プーリ本体102が回転することにより、第2のワイヤ107Bのワイヤ基端部37が第2の内周側溝部112B内を第2のワイヤ107Bが延出される方向に移動する。これにより、第2のワイヤ107Bの中立状態で第2の内周側溝部112Bに巻回される部分が、送り出される。この際、第2のワイヤ107Bのワイヤ基端部37は第2の内周側溝部112B内を移動可能である。このため、第2のワイヤ107Bに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部112B内を第2のワイヤ107Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第2のワイヤ107Bの弛みが吸収される。すなわち、第2の内周側溝部112Bには、第2のワイヤ107Bが第2の内周側溝部112Bから送り出される際に、第2のワイヤ107Bの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項6の第2のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
そこで、上記構成の湾曲操作装置100では、以下の効果を奏する。すなわち、湾曲操作装置100では、第1及び第2のプーリ101A,101Bの第1のプーリ構成体103に第1の内周側溝部112Aが、第1及び第2のプーリ101A,101Bの第2のプーリ構成体104に第2の内周側溝部112Bが、周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部112A,112Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ107A,107Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。湾曲操作装置100では、中立状態から第1及び第2のプーリ101A,101Bのプーリ本体102が回転方向の一方に回転すると、第1のワイヤ107Aが送り出される。逆に、中立状態から第1及び第2のプーリ101A,101Bのプーリ本体102が回転方向の他方に回転すると、第2のワイヤ107Bが送り出される。この際、送り出されるワイヤ107A,107Bに弛みが生じる場合がある。この場合、送り出されるワイヤ107A,107Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部112A,112B内をワイヤ107A,107Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。以上のように、湾曲操作装置100では、第1及び第2のプーリ101A,101Bにワイヤ27の弛みを吸収する空間を設けている。このため、操作部3の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤ27の弛みを吸収することができる。
また、湾曲操作装置100では、第1及び第2の内周側溝部112A,112Bが、それぞれ第1及び第2のプーリ101A,101Bの周方向に沿って形成されている。このため、ワイヤ27の弛みを吸収する空間(長さ)を十分に確保することができる。これにより、長尺のワイヤ27の弛みを十分に吸収することができ、操作部3の小型化を図る上で有利となる。
さらに、湾曲操作装置100では、第1及び第2のプーリ構成体103,104のいずれか一方はプーリ本体102と伴に回転する。プーリ本体102と伴に回転する第1又は第2のプーリ構成体103,104では、第1又は第2のプーリ構成体103,104がプーリ本体102と伴に回転することにより、ワイヤ107A,107Bが第1又は第2の外周溝111A,111Bに巻き取られる。この際、ワイヤ107A,107Bは、第1又は第2の外周溝111A,111B及び第1又は第2の内周側溝部112A,112Bにそれぞれ1回ずつ巻回された状態となる。このため、第1又は第2の外周溝111A,111Bへのワイヤ107A,107Bの2重の巻回を防止することができる。
(第3の実施形態の変形例)
なお、上記実施形態では、内周側溝部112A,112Bの両端が外周溝111A,111Bと連通しているが、内周側溝部112A,112Bの少なくとも一端が外周溝111A,111Bと連通していてもよい。
なお、上記実施形態では、内周側溝部112A,112Bの両端が外周溝111A,111Bと連通しているが、内周側溝部112A,112Bの少なくとも一端が外周溝111A,111Bと連通していてもよい。
また、上記実施形態では、第1のワイヤ107Aが図12中の上方向から見て反時計回りに巻回され、第2のワイヤ107Bが図12中の上方向から見て時計回りに巻回されるが、第1のワイヤ107Aに対して第2のワイヤ107Bが逆回りに巻回される構成であればよい。
また、上記実施形態では、中立状態の際に、ワイヤ基端部37のワイヤ107A,107Bが延出される方向と反対方向への移動は圧着素子38が構成体突起部118A,118Bに突き当たることより規制される。しかし、中立状態の際に、ワイヤ107A,107Bが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が内周側溝部112A,112Bの内部に配置されていればよい。
また、上記実施形態では、プーリ構成体103,104の構成体突起部118A,118Bがプーリ本体102の本体突起部116A,116Bにより押圧されることにより、プーリ構成体103,104の一方がプーリ本体102と伴に回転する。しかし、湾曲部7が湾曲していない中立状態からプーリ本体102を回転方向の一方に回転すると、プーリ構成体103,104の一方がプーリ本体102と伴に回転し、中立状態からプーリ本体102を回転方向の他方に回転すると、プーリ構成体103,104の他方がプーリ本体102と伴に回転する構成であればよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図16乃至図20(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第4の実施形態について、図16乃至図20(A)(B)を参照して説明する。本実施形態では第1の実施形態の湾曲操作装置15の構成を次の通り変更したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図16及び図17(A)(B)は、本実施形態に係る湾曲操作装置60の第1のプーリ61A及び第1の回転筒状部25Aの構成を示す図である。なお、以下の説明では、第1のプーリ61A及び第1の回転筒状部25Aについて説明するが、第2のプーリ61B及び第2の回転筒状部25Bについても第1のプーリ61A及び第1の回転筒状部25Aと同様である。
図16及び図17(A)(B)に示すように、第1のプーリ61Aは、略円柱状の第1のプーリ構成体(内側プーリ構成体)62と、略底付き円筒状の第2のプーリ構成体(外側プーリ構成体)63とを備える。第1のプーリ構成体62は、第1の回転筒状部25Aと一体に形成され、第1の回転筒状部25Aと伴に第1のプーリ41Aの軸回り方向に回転可能となっている。第2のプーリ構成体63は、第1のプーリ構成体62の下側に配設される底壁部65と、第1のプーリ構成体62の外周側に配設される周壁部67とを有する。第2のプーリ構成体63の周壁部67の外周面には第1の外周溝71A、第2の外周溝71Bが、上下に並設されている。
第1のプーリ構成体62の外周面の上端には第1の内周側溝部72Aが、第1のプーリ構成体62の外周面の下端には第2の内周側溝部72Bが、それぞれ第1のプーリ61Aの周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部72A,72Bの外周壁は、第2のプーリ構成体63の周壁部67により構成されている。すなわち、第1及び第2の内周側溝部72A,72Bは、第1のプーリ講師得たい62と第2のプーリ構成体63との間に設けられている。第1及び第2の内周側溝部72A,72Bは、それぞれ第1及び第2の外周溝71A,71Bの内周側に位置している。第2のプーリ構成体63の周壁部67には、第1の外周溝71Aと第1の内周側溝部72Aとの間を連通する第1の開口部73Aと、第2の外周溝71Bと第2の内周側溝部72Bと間を連通する第2の開口部73Bとを備える。湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1の開口部73Aと第2の開口部73Bとは、第1のプーリ61Aの周方向について互いに位相の異なる位置に配置されている。また、第1のプーリ構成体62は、第1の内周側溝部72Aに配設される第1のプーリ突起部76Aと、第2の内周側溝部72Bに配設される第2のプーリ突起部76Bとを備える。第1のプーリ突起部76Aは、第1の内周側溝部72Aの内周壁より外周側に突出している。同様に、第2のプーリ突起部76Bは、第2の内周側溝部72Bの内周壁より外周側に突出している。第1及び第2のプーリ突起部76A,76Bには、凹部77が設けられている。また、第2のプーリ構成体63には、第2の内周側溝部72Bの外周壁より内周側に突出した突出部78が設けられている。
図16及び図17(B)に示すように、第1のプーリ構成体62の下面の第2の内周側溝部72Bの内周側には、連れ回り用溝部81が第1のプーリ61Aの軸回り方向に沿って形成されている。図18は第2のプーリ構成体63の構成を示す図である。図18に示すように、第2のプーリ構成体63の底壁部66の上面には、連れ回り用突起部82が形成されている。連れ回り用突起部82は、連れ回り用溝部81(図16参照)と係合する。連れ回り用溝部81は、連れ回り用突起部82に対して、第1のプーリ61Aの軸回り方向に移動可能となっている。湾曲部7が湾曲していない中立状態では、連れ回り用突起部82は、連れ回り用溝部81の図17(B)中で右側の端部に配置される。
中立状態から第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ構成体62を図16中で上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転させると、第2のプーリ構成体63の連れ回り用突起部82が第1のプーリ構成体62により押圧される。このため、第2のプーリ構成体63が、第1のプーリ構成体62と伴に図16中で上方向から見て反時計回りに回転する。
逆に、中立状態から第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ構成体62を図16中で上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転させると、第1のプーリ構成体62の連れ回り用溝部81が連れ回り用突起部82に対して時計回りに移動する。この際、第2のプーリ構成体63の連れ回り用突起部82は移動しない。したがって、第1のプーリ構成体62のみが時計回りに回転し、第2のプーリ構成体は回転しない。
図17(A)に示すように、第1の内周側溝部72Aには、第1のプーリ61Aに接続される一対のワイヤ27の一方である第1のワイヤ87Aのワイヤ基端部37が配置されている。第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37には、柱状の圧着素子38が固定されている。第1のワイヤ57Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部52A内を移動可能となっている。
湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第1のワイヤ87Aのワイヤ基端部37は、第1の内周側溝部72Aの図17(A)中で第1の開口部73Aの左側に位置する端部に配置されている。ワイヤ基端部37の第1のワイヤ87Aが延出される側には、第1のプーリ突起部76Aが配置されている。第1のワイヤ87Aは、第1のプーリ突起部76Aの凹部77に挿通される。凹部77に挿通された第1のワイヤ87Aは、第1の開口部73Aを通って、第1の外周溝71Aに図16中の上方向から見て反時計回りに1回だけ巻回される。そして、第1の外周溝71Aから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、第1のプーリ突起部76Aまで移動すると、圧着素子38が第1のプーリ突起部76Aに突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第1のプーリ突起部76Aよりも第1のワイヤ87Aが延出される方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第1のワイヤ87Aでは、第1のワイヤ87Aが延出される方向の移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部72Aの内部に配置されている。
図17(B)に示すように、第2の内周側溝部72Bでは、第1のプーリ61Aに接続される一対のワイヤ27の他方である第2のワイヤ87Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。第2のワイヤ87Bのワイヤ基端部37には、第1のワイヤ87Aと同様に圧着素子38が固定されている。
湾曲部7が湾曲していない中立状態では、第2のワイヤ87Bのワイヤ基端部37は、第2の内周側溝部72Bの図17(B)中で第2の開口部73Bの下側に位置する端部に配置されている。ワイヤ基端部37の第2のワイヤ87Bが延出される側には、第2のプーリ突起部76Bが配置されている。第2のワイヤ87Bは、第2のプーリ突起部76Bの凹部77に挿通される。凹部77に挿通された第2のワイヤ87Bは、第2の内周側溝部72Bに図16中の上方向から見て時計回りに1回だけ巻回される。そして、第2の開口部73Bを通って、第2の外周溝71Bから挿入部2の内部に延出されている。この際、ワイヤ基端部37が、突出部78まで移動すると、圧着素子38が突出部78に突き当たる。これにより、ワイヤ基端部37の第2のワイヤ87Aが延出される方向と反対方向への移動が規制される。すなわち、中立状態の際の第2のワイヤ87Aでは、第2のワイヤ87Aが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部72Bの内部に配置されている。
次に、本実施形態の湾曲操作装置60の作用について説明する。なお、以下の説明では第1の湾曲操作ノブ16Aによる湾曲部7の左右方向への湾曲操作についてのみ説明するが、第2の湾曲操作ノブ16Bによる湾曲部7の上下方向への湾曲操作についても同様である。
湾曲部7を左右方向へ湾曲操作する際、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを例えば図2中の矢印Cの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62が図16中の上方向から見て反時計回り(第1の回転方向)に回転する。
図19(A)(B)は、第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62を中立状態から図16中の上方向から見て反時計回りに回転させた状態を示す図である。図19(B)に示すように、第1及び第2のプーリ構成体62,63が図16中で上方向から見て反時計回りに回転すると、第2の外周溝71Bに第2のワイヤ87Bが巻き取られる。すなわち、第2のプーリ構成体63に、第2のワイヤ87Bを第2の外周溝71Bに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項7の第2のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第2のワイヤ87Bは、第2の内周側溝部72Bに巻回され、第2の開口部73Bを通って第2の外周溝71Bに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第2の外周溝71Bには、第2のワイヤ87Bが2重に巻回されない。
一方、図19(A)に示すように、第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62を反時計回りに回転すると、第2のプーリ構成体63の連れ回り用突起部82が第1のプーリ構成体61により押圧される。このため、第2のプーリ構成体63が、第1のプーリ構成体62と伴に図16中で上方向から見て反時計回りに回転する。第1及び第2のプーリ構成体62,63が反時計回りに回転することにより、第1のワイヤ87Aの中立状態で第1の外周溝71Aに巻回される部分が、送り出される。この際、第1のワイヤ87Aのワイヤ基端部37は第1の内周側溝部72A内を移動可能である。このため、第1のワイヤ87Aに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第1の内周側溝部72A内を第1のワイヤ87Aが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第1のワイヤ87Aの弛みが吸収される。すなわち、第1の内周側溝部72Aには、第1のワイヤ87Aが第1の内周側溝部72Aから送り出される際に、第1のワイヤ87Aの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項8の第1のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
以上のようにして、第1のワイヤ87Aを送り出し、第2のワイヤ87Bを巻き取ることにより、湾曲部7が所定の方向(例えば右方向)に湾曲操作される。
湾曲部7を逆方向(例えば左方向)に湾曲操作させる場合は、術者は第1の湾曲操作ノブ16Aを図2中の矢印Dの方向に回転させる。すると、第1の回転筒状部25A及び第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62が図16中の上方向から見て時計回り(第2の回転方向)に回転する。
図20(A)(B)は、第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62を中立状態から図16中の上方向から見て時計回りに回転させた状態を示す図である。図20(A)に示すように、第1のプーリ61Aの第1のプーリ構成体62を時計回りに回転すると、第1のプーリ構成体62の連れ回り用溝部81が連れ回り用突起部82に対して時計回りに移動する。この際、第2のプーリ構成体63の連れ回り用突起部82は移動しない。したがって、第1のプーリ構成体62のみが時計回りに回転し、第2のプーリ構成体は回転しない。第1のプーリ構成体62のみが回転するため、第1のプーリ構成体62の第1のプーリ突起部76Aが第1の内周側溝部72A内を第1のワイヤ87Aが延出される方向と反対方向に移動する。この際、ワイヤ基端部37の第1のプーリ突起部76Aよりも第1のワイヤ87Aが延出される方向への移動は、規制されている。このため、第1のプーリ突起部76Aの移動により、第1のワイヤ87Aのワイヤ基端部37が、第1のプーリ突起部76Aと伴に第1の内周側溝部72A内を第1のワイヤ87Aが延出される方向と反対方向に移動する。これにより、第1の内周側溝部72Aに第1のワイヤ87Aは巻き取られる。すなわち、第1のプーリ構成体62に、第1のワイヤ87Aを第1の内周側溝部72Bに巻き取るワイヤ巻取り手段(請求項7の第1のワイヤ巻取り手段)が設けられている。この際、第1のワイヤ87Aは、第1の内周側溝部72Aに巻回され、第1の開口部73Aを通って第1の外周溝71Aに1回だけ巻回される。そして、挿入部2の内部に延出される。このため、第1の外周溝71Aには、第1のワイヤ87Aが2重に巻回されない。
一方、図20(B)に示すように、第1のプーリ構成体62のみが図16中で上方向から見て時計回りに回転すると、第2のワイヤ87Bの中立状態で第2の内周側溝部72Bに巻回される部分が、送り出される。この際、第2のワイヤ87Bのワイヤ基端部37は第2の内周側溝部72B内を移動可能である。このため、第2のワイヤ87Bに弛みが生じた場合、ワイヤ基端部37が第2の内周側溝部72B内を第2のワイヤ87Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、第2のワイヤ87Bの弛みが吸収される。すなわち、第2の内周側溝部72Bには、第2のワイヤ87Bが第2の内周側溝部72Bから送り出される際に、第2のワイヤ87Bの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部(請求項8の第2のワイヤ弛み吸収部)が設けられている。
そこで、上記構成の湾曲操作装置60では、以下の効果を奏する。すなわち、湾曲操作装置60では、第1及び第2のプーリ61A,61Bの第1のプーリ構成体62の上面に第1の内周側溝部72Aが、第1のプーリ構成体62の下面に第2の内周側溝部72Bが、周方向に沿って設けられている。第1及び第2の内周側溝部72A,72Bでは、それぞれ第1及び第2のワイヤ87A,87Bのワイヤ基端部37が移動可能となっている。湾曲操作装置60では、中立状態から第1及び第2のプーリ61A,61Bの第1のプーリ構成体62が回転方向の一方に回転すると、第2のプーリ構成体63が第1のプーリ構成体62と伴に回転する。逆に、第1及び第2のプーリ61A,61Bの第1のプーリ構成体62が回転方向の他方に回転すると、第1のプーリ構成体62のみが回転し、第2のプーリ構成体は回転しない。中立状態では、第1のワイヤ87Aが第1の外周溝71Aに巻回され、第2のワイヤ87Bが第2の内周側溝部72Bに巻回されている。第1及び第2のプーリ構成体62,63が伴に回転方向の一方に回転することにより、第1のワイヤ87Aが送り出される。また、第1のプーリ構成体62のみが回転方向の他方に回転することにより、第2のワイヤ87Bが送り出される。この際、送り出されるワイヤ87A,87Bに弛みが生じる場合がある。この場合、送り出されるワイヤ87A,87Bのワイヤ基端部37が、第1又は第2の内周側溝部72A,72B内をワイヤ87A,87Bが延出される方向と反対方向へ移動する。これにより、ワイヤ27の弛みが吸収される。以上のように、湾曲操作装置60では、第1及び第2のプーリ61A,61Bにワイヤ27の弛みを吸収する空間を設けている。このため、操作部3の設計上の制約の影響を受けることなく、有効にワイヤ27の弛みを吸収することができる。
また、湾曲操作装置60では、第1及び第2の内周側溝部72A,72Bが、それぞれ第1及び第2のプーリ61A,61Bの軸回り方向に沿って形成されている。このため、ワイヤ27の弛みを吸収する空間を十分に確保することができる。これにより、長尺のワイヤ27の弛みを十分に吸収することができ、操作部3を小型化する上で有利となる。
また、湾曲操作装置60では、第1及び第2のプーリ構成体62,63が伴に回転方向の一方に回転することにより、第2の外周溝71Bに第2のワイヤ87Bが巻回される。また、第1のプーリ構成体62のみが回転方向の他方に回転することにより、第1のワイヤ87Aが第1の内周側溝部72Aに巻回される。この際、ワイヤ87A,87Bは、第1又は第2の外周溝71A,71B及び第1又は第2の内周側溝部72A,72Bに巻回された状態となる。このため、第1又は第2の外周溝71A,71Bへのワイヤ87A,87Bの2重の巻回を防止することができる。
さらに、湾曲操作装置60では、第1及び第2のプーリ61A,61Bの第1のプーリ構成体62に第1及び第2の内周側溝部72A,72Bを設けている。そして、第2のプーリ構成体63が、第1のプーリ構成体62の底面及び外周面を覆う略底付き円筒状に形成されている。このような構成にすることにより、第1及び第2のプーリ61A,61Bの軸方向の寸法を小さくすることができる。
(第4の実施形態の変形例)
なお、上記実施形態では、内周側溝部72A,72Bの両端が外周溝71A,71Bと連通しているが、内周側溝部72A,72Bの少なくとも一端が外周溝71A,71Bと連通していればよい。
なお、上記実施形態では、内周側溝部72A,72Bの両端が外周溝71A,71Bと連通しているが、内周側溝部72A,72Bの少なくとも一端が外周溝71A,71Bと連通していればよい。
また、上記実施形態では、第1のワイヤ87Aが図16中の上方向からみて反時計回りに巻回され、第2のワイヤ87Bが図16中の上方向からみて時計回りに巻回されるが、第1のワイヤ87Aに対して第2のワイヤ87Bが逆回りに巻回される構成であればよい。
また、上記実施形態では、中立状態の際に第1のワイヤ87Aのワイヤ基端部37のワイヤ87Aが延出される方向への移動は、圧着素子38がプーリ突起部76Aに突き当たることより規制される。しかし、中立状態の際に、第1のワイヤ87Aが延出される方向へのワイヤ基端部37の移動が規制される構成であればよい。同様に、中立状態の際に、第2のワイヤ87Bが延出される方向と反対方向へのワイヤ基端部37の移動が規制される構成であればよい。
また、上記実施形態では、第2のプーリ構成体63は、第1のプーリ構成体62の下側に配設される底壁部65と、第1のプーリ構成体62の外周側に配設される周壁部67とを有する。しかし、底壁部65の代わりに第1のプーリ構成体62の上側に配設される上壁部を設けてもよい。この場合、第1のプーリ構成体62の上面に連れ回り用溝部81が設けられ、第2のプーリ構成体63の上壁部に連れ回り用突起部82が設けられる。また、第2のプーリ構成体63が、周壁部67のみを備える略円筒状に形成されてもよい。この場合、第1のプーリ構成体62の外周面に連れ回り用溝部81が設けられ、第2のプーリ構成体63の周壁部67の内周面に連れ回り用突起部82が設けられる。
さらに、上記実施形態では、第2のプーリ構成体63の連れ回り用突起部82が第1のプーリ構成体62により押圧されことにより、第2のプーリ構成体63が第1のプーリ構成体62と伴に回転する。また、第1のプーリ構成体62の連れ回り用溝部81が連れ回り用突起部82に対して移動することにより、第1のプーリ構成体62のみが回転する。しかし、中立状態から第1のプーリ構成体62を回転方向の一方に回転すると、第2のプーリ構成体63が第1のプーリ構成体62と伴に回転し、中立状態から第1のプーリ構成体62を回転方向の他方に回転すると、第1のプーリ構成体62のみが回転する構成であればよい。
(その他の変形例)
上述した実施形態では、湾曲操作機構20が2つのプーリを有し、湾曲部7は左右方向及び上下方向に湾曲操作される。しかし、湾曲操作機構20は1つのプーリを有していればよい。この場合、湾曲部7は左右方向及び上下方向のいずれか一方に湾曲操作される。
上述した実施形態では、湾曲操作機構20が2つのプーリを有し、湾曲部7は左右方向及び上下方向に湾曲操作される。しかし、湾曲操作機構20は1つのプーリを有していればよい。この場合、湾曲部7は左右方向及び上下方向のいずれか一方に湾曲操作される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
15,40,60,100…湾曲操作装置、 16A,16B…湾曲操作ノブ、 20…湾曲操作機構、 22A,41A,61A,101A…第1のプーリ、 22B,41B,61B,101B…第2のプーリ、 23…軸部材、 25A,25B…回転筒状部、 27…ワイヤ、 27A,57A,87A,107A…第1のワイヤ、 27B,57B,87B,107B…第2のワイヤ、 28…ガイド部、 31A,31B,51A,51B,71A,71B,111A,111B…外周溝、 32A,32B,52A,52B,72A,72B,112A,112B…内周側溝部、 33A,33B,53A,53B,73A,73B,113A,113B…開口部、 37…ワイヤ基端部。
Claims (8)
- 湾曲部の湾曲操作を入力する湾曲操作入力手段と、
前記湾曲操作入力手段の入力により軸回り方向に回転するプーリと、
前記湾曲操作入力手段と前記プーリとの間に設けられる回転伝達手段と、
前記プーリに接続され、前記湾曲部に湾曲操作を伝達する一対のワイヤと、
を少なくとも1つ備え、
前記プーリは、
外周面に前記プーリの周方向に沿って設けられる2つの外周溝と、
前記外周溝の内周側に前記プーリの周方向に沿って設けられる2つの内周側溝部と、
前記外周溝と前記内周側溝部との間を連通する開口部と、
を備え、
前記一対のワイヤは、
前記外周溝の一方及び/又は前記内周側溝部の一方に巻回され、前記湾曲部が湾曲していない中立状態から前記プーリを回転方向の一方である第1の回転方向に回転すると前記一方の外周溝及び/又は前記一方の内周側溝部に巻き取られ、前記中立状態から前記プーリを回転方向の他方である第2の回転方向に回転すると前記一方の外周溝及び/又は前記一方の内周側溝部から送り出される第1のワイヤと、
前記外周溝の他方及び/又は前記内周側溝部の他方に前記第1のワイヤと逆回りに巻回され、前記中立状態から前記プーリを前記第1の回転方向に回転すると前記他方の外周溝及び/又は前記他方の内周側溝部から送り出され、前記中立状態から前記プーリを前記第2の回転方向に回転すると前記他方の外周溝及び/又は前記他方の内周側溝部に巻き取られる第2のワイヤと、
を有し、
前記内周側溝部には、前記ワイヤが前記外周溝及び/又は前記内周側溝部から送り出される際に、前記ワイヤのワイヤ基端部を前記内周側溝部の内部で前記ワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記ワイヤの弛みを吸収するワイヤ弛み吸収部が設けられていることを特徴とする内視鏡湾曲操作装置。 - 前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に移動可能な状態に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出さるワイヤであり、
前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に移動可能な状態に配置されるとともに、前記開口部を通って前記他方の外周溝に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記他方の外周溝から前記挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記プーリには、前記中立状態から前記ワイヤが巻き取られる際に、前記ワイヤを前記外周溝に巻き取るワイヤ巻取り手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲操作装置。 - 前記プーリは、
前記回転伝達手段と伴に前記プーリの軸回り方向に回転する回転体と、
外周面に前記一方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転し、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第1のプーリ構成体と、
外周面に前記他方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると回転せず、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転する第2のプーリ構成体と、
前記一方の内周側溝部は前記回転体と前記第1のプーリ構成体との間に、前記他方の内周側溝部は前記回転体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、
前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記他方の外周溝に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記回転体には、
前記中立状態から前記回転体を前記第2の回転方向に回転する際に、前記第1のワイヤが延出される方向と反対方向に前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を移動させ、前記一方の内周側溝部に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段と、
前記中立状態から前記回転体を前記第1の回転方向に回転する際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向に前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を移動させ、前記他方の内周側溝部に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段と、
が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲操作装置。 - 前記ワイヤ弛み吸収部は、
前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第1の回転方向に回転し、前記一方の外周溝から前記第1のワイヤが送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、
前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転し、前記他方の外周溝から前記第2のワイヤが送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡湾曲操作装置。 - 前記プーリは、
前記回転伝達手段伴に前記プーリの軸回り方向に回転する回転体と、
外周面に前記一方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると回転せず、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転する第1のプーリ構成体と、
外周面に前記他方の外周溝が設けられ、前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転すると前記回転体と伴に回転し、前記中立状態から前記回転体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第2のプーリ構成体と、
前記一方の内周側溝部は前記回転体と前記第1のプーリ構成体との間に、前記他方の内周側溝部は前記回転体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、
前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記一方の内周側溝部に巻回され、前記開口部を通って前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記他方の内周側溝部に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記開口部を通って前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記第1のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転する際に、前記一方の外周溝に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段が、
前記第2のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第1の回転方向に回転する際に、前記他方の外周溝に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段が、
それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。 - 前記ワイヤ弛み吸収部は、
前記中立状態から前記回転体が前記第1の回転方向に回転し、前記第1のワイヤが前記一方の内周側溝部から送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、
前記第2のプーリ構成体が前記回転体と伴に前記第2の回転方向に回転し、前記第2のワイヤが前記他方の内周側溝部から送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲操作装置。 - 前記プーリは、
前記回転伝達手段と伴に前記プーリの軸回り方向に回転する第1のプーリ構成体と、
前記第1のプーリ構成体の外周側に配設される周壁部を有するとともに、外周面には前記2つの外周溝が設けられ、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第1の回転方向に回転すると前記第1のプーリ構成体と伴に回転し、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転すると回転しない第2のプーリ構成体と、
を備え、
前記2つの内周側溝部は、前記第1のプーリ構成体と前記第2のプーリ構成体との間に設けられ、
前記第1のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第1のワイヤが延出される方向移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記一方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記開口部を通って前記一方の外周溝に巻回され、前記一方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記第2のワイヤは、前記中立状態の際に、前記第2のワイヤが延出される方向と反対方向への移動が規制される状態で前記ワイヤ基端部が前記他方の内周側溝部の内部に配置されるとともに、前記他方の内周側溝部に前記第1のワイヤとは逆回りに巻回され、前記開口部を通って前記他方の外周溝から挿入部の内部に延出されるワイヤであり、
前記第1のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転する際に、前記一方の内周側溝部に前記第1のワイヤを巻き取る第1のワイヤ巻取り手段が、
前記第2のプーリ構成体には、前記中立状態から前記第2のプーリ構成体が前記第1のプーリ構成体と伴に前記第1の回転方向に回転する際に、前記他方の外周溝に前記第2のワイヤを巻き取る第2のワイヤ巻取り手段が、
それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。 - 前記ワイヤ弛み吸収部は、
前記中立状態から前記第1のプーリ構成体が前記第2のプーリ構成体と伴に前記第1の回転方向に回転し、前記第1のワイヤが前記一方の外周溝から送り出される際に、前記第1のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記一方の内周側溝部の内部で前記第1のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第1のワイヤの弛みを吸収する第1の弛み吸収部と、
前記第1のプーリ構成体が前記第2の回転方向に回転し、前記第2のワイヤが前記他方の内周側溝部から送り出される際に、前記第2のワイヤの前記ワイヤ基端部を前記他方の内周側溝部の内部で前記第2のワイヤが延出される方向とは反対方向に移動させて、前記第2のワイヤの弛みを吸収する第2の弛み吸収部と、
を有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡湾曲操作装置。
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