JP2011141090A - 製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄時における冷凍回路の停止操作を容易にし、作業性の向上を図る製氷機を提供することを目的とする。
【解決手段】ドラム式製氷機101は、冷凍回路50を備え、さらに、冷凍回路50を作動させて氷を生成するための製品モードでドラム式製氷機101を起動する電源スイッチ61と、冷凍回路50を停止させてドラム式製氷機101を洗浄するための洗浄モードでドラム式製氷機101を起動するオプションスイッチ65及び製氷スイッチ62と、洗浄モードで洗浄を行なう洗浄工程を起動する製氷スイッチ62と、洗浄モードで使用した洗浄水を排水する強制排水工程を起動する停止スイッチ63とを備え、洗浄モードでは、洗浄工程及び強制排水工程のうち選択された一方が実行され、製氷スイッチ62は、強制排水工程中に洗浄工程を起動可能であり、停止スイッチ63は、洗浄工程中に強制排水工程を起動可能である。
【選択図】図7

Description

この発明は、製氷機に関する。
例えば、特許文献1には、冷凍シリンダ内に生成された氷を、螺旋刃を有し且つ回転するオーガによって削り取り、削り取ったフレーク状の氷を圧縮して氷片にするオーガ式製氷機が記載されている。このオーガ式製氷機では、冷凍シリンダとは別に設けられた製氷水タンクから冷凍シリンダへ製氷水が供給され、冷凍シリンダ内は所定の高さの製氷水で満たされている。そして、冷凍シリンダの外周には冷却パイプが巻かれており、冷却パイプに冷凍回路から冷媒が供給されることによって、冷凍シリンダが冷却される。また、製氷水タンクには製氷水として外部水道管からの水道水が供給される。
水道水にはカルシウム及びマグネシウム等の不純物が含まれているが、水道水はこれらの不純物を製氷水中に残して凍結するため、製氷を行なうにつれ、製氷水に含まれる不純物の濃度が高くなる。そして、冷凍シリンダ内では、製氷水中の不純物の濃度が高くなると、不純物がスケールとして析出し冷凍シリンダ内に付着してしまう。
そこで、特許文献1のオーガ式製氷機は、不純物の濃度の高くなった冷凍シリンダ内の製氷水を排出し所定の排水時間経過後に再び製氷動作に戻る一連の排水動作を自動で行ない、12時間毎にこの排水動作を実施して製氷水を入れ替えている。
特開2000−18781号公報
しかしながら、特許文献1のオーガ式製氷機では、上述の排水動作のみでは製氷機内におけるスケールの付着を防ぐことができず、定期的な洗浄が必要になるという問題がある。さらに、オーガ式製氷機の洗浄は、製氷機を起動させた状態で実施され、製氷水タンクに洗浄液を投入し、オーガを回転させつつ、洗浄液を含む製氷水に冷凍シリンダ内及び水経路を流通させた後に排水することによって行なわれる。このため、オーガ式製氷機の洗浄は、上述の排水動作と共に行なわれる。しかしながら、特許文献1のオーガ式製氷機では、排水動作は所定の排水時間経過後に終了して製氷が開始されてしまうので、洗浄液を含む製氷水から氷が生成されることを防ぐために、洗浄時に冷凍回路を停止させておくことが必要になり、洗浄作業に手間が掛かり作業性が悪いという問題がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、洗浄時における冷凍回路の停止操作を容易にし、作業性を向上させる製氷機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る製氷機は、水を冷却して氷を生成する冷凍回路を備える製氷機において、冷凍回路を作動させて氷を生成するための製氷モードで製氷機を起動する製氷モード起動手段と、冷凍回路を停止させて製氷機を洗浄するための洗浄モードで製氷機を起動する洗浄モード起動手段と、洗浄モードで洗浄を行なう洗浄工程を起動する洗浄工程起動手段と、洗浄モードで使用した洗浄水を排水する強制排水工程を起動する強制排水工程起動手段とを備え、洗浄モードでは、洗浄工程及び強制排水工程のうち選択された一方が実行され、洗浄工程起動手段は、強制排水工程中に洗浄工程を起動可能であり、強制排水工程起動手段は、洗浄工程中に強制排水工程を起動可能である。
上記の製氷機は、洗浄モードで起動した後、洗浄工程起動手段が洗浄工程を起動する或いは強制排水工程起動手段が強制排水工程を起動するまで、運転動作を停止してもよい。
上記の製氷機は、電力によって動作し、電力が遮断されることによって洗浄モードを終了してもよい。
上記の製氷機は、洗浄モードで運転していることを表示する表示部を備えてもよい。
強制排水工程での洗浄水の排水は、排水の開始から所定の時間経過後に停止され、洗浄水の排水の停止後、強制排水工程起動手段は、強制排水工程をさらに起動可能であってもよい。
製氷モード起動手段は、製氷機の外部から操作可能である製氷モード用スイッチ手段であり、洗浄モード起動手段は、製氷機の内部に設けられて製氷機の外部からの操作が阻止された洗浄モード用スイッチ手段であってもよい。
上記の製氷機は、回転駆動される円筒ドラムの表面に水から氷を生成し、円筒ドラムの表面の氷を剥離するドラム式製氷機であり、円筒ドラムを収容し且つ氷を生成するための水を貯留する製氷水タンクと、製氷水タンクの水を円筒ドラムの表面に噴射する噴射機構と、製氷水タンクの水を排出するための排水経路と、排水経路を開放或いは遮断可能な排水弁とをさらに備え、洗浄モードの洗浄工程では、円筒ドラム及び/又は噴射機構が動作され、洗浄モードの強制排水工程では、円筒ドラム及び噴射機構が停止されて、排水弁によって排水経路が開放されてもよい。
この発明に係る製氷機によれば、洗浄時における冷凍回路の停止操作を容易にし、作業性の向上を図ることが可能になる。
この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機の全体図である。 図1の機械室の内部の一部を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿った模式断面側面図である。 図1の操作盤を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機の制御装置の構成を示す模式図である。 この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機の起動時の動作の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機の洗浄モードの動作の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
図1〜5を用いて、この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機101の構成を説明する。なお、以下の実施形態において、ドラム式製氷機を使用した場合の例について説明する。
図1を参照すると、ドラム式製氷機101は、氷を生成するための機械が収められた機械室20と、機械室20の下方に設けられて内部に生成された氷を貯蔵するための貯氷庫30とを備えている。そして、ドラム式製氷機101は、外部電源40から電力の供給を受けて稼動する。
図3を参照すると、機械室20の内部には、氷を生成するための水である製氷水を貯留するための製氷水タンク1が設けられている。
製氷水タンク1内には、回転軸3を中心に回転可能な円筒ドラム2が設けられている。
円筒ドラム2の内部には図示しない蒸発器が設けられており、円筒ドラム2の回転軸3は、一方の端部が冷凍回路50に接続されている。そして、円筒ドラム2の内部に冷凍回路50から冷媒が導入されると、冷媒は、円筒ドラム2の内部を流通し、円筒ドラム2の表面である円筒状の外周面2aにおいて外部と熱交換を行った後、冷凍回路50に導出される。
また、円筒ドラム2の回転軸3の他方の端部は、図面上で円筒ドラム2の背部に設けられたモータ21(図2参照)に連結されており、モータ21の駆動によって円筒ドラム2が回転する。さらに、モータ21は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aによってその駆動が制御される。
さらに、製氷水タンク1の内部には、円筒ドラム2の一部が浸漬するようにして、製氷水が所定の水位まで満たされている。なお、本実施の形態では、製氷水には水道水が使用される。
さらに、製氷水の所定の水位より上方に、金属刃を備えるカッタ4が設けられている。カッタ4は、その刃先を斜め上方に向け且つ円筒ドラム2の外周面2aにおける製氷水から出ている部分に向けて設けられており、円筒ドラム2の回転軸3の軸方向に沿って延びている。また、円筒ドラム2は、図3の破線矢印で示され、図面上で反時計回りである回転方向Rに回転駆動され、カッタ4は、回転方向Rに回転する円筒ドラム2の外周面2a上の氷を剥ぎ取る。
また、カッタ4の上面には、氷片を導くスロープ5がカッタ4と境を作らないように固定されており、スロープ5は、カッタ4の上面に沿って下方に向かって傾斜させて設けられている。
さらに、製氷水タンク1には、スロープ5から落下する氷片を貯氷庫30(図1参照)に案内するためのシュート8が固定されている。シュート8は、下方に向かって延びており、シュート8内を落下する氷片がそのまま貯氷庫30に入る構成となっている。
また、製氷水タンク1の内部には、製氷水の貯留量(水位)を検知するための水位センサ9が設けられている。さらに、水位センサ9の近傍には、図示しない外部水道に接続された給水管6が延びており、給水管6の途中には、給水管6を開放又は閉鎖するための給水弁7が設けられている。給水弁7及び水位センサ9は制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aは、水位センサ9の検知する水位の状況に応じて、給水弁7を開閉制御し、製氷水タンク1内の水位を所定の水位に保つ。
また、シュート8の上部には、貯氷検知装置11が設けられている。貯氷検知装置11は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、ドラム式製氷機101の運転中、貯氷庫30(図1参照)内にたまった氷の最上面高さをセンサで検知して、制御装置10aに送る。制御装置10aは、貯氷検知装置11の検知する氷の状況に応じて、ドラム式製氷機101の運転を制御する。
また、製氷水タンク1内において、円筒ドラム2の上方には、円筒ドラム2の外周面2aに製氷水を噴射する噴射バルブ12が設けられている。噴射バルブ12には、循環パイプ13の一方の端部が接続されており、循環パイプ13の他方の端部は、製氷水タンク1の底部付近に接続されている。さらに、循環パイプ13の途中には、水ポンプ14が設けられており、水ポンプ14は、製氷水タンク1底部付近の製氷水を噴射バルブ12に送り、噴射バルブ12から噴射させる。そして、噴射バルブ12から円筒ドラム2の外周面2aに製氷水が噴射されることによって、外周面2aにおける氷の成長が促進される。さらに、水ポンプ14は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aによってその駆動が制御される。ここで、噴射バルブ12は、噴射機構を構成している。
また、製氷水タンク1の底部には、内部の製氷水を外部に排水するための排水経路である排水管15が接続されている。さらに、排水管15の途中には、排水管15を開放又は閉鎖するための排水弁16が設けられている。排水弁16は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aによってその開閉動作が制御される。
次に、円筒ドラム2の回転軸3に接続されている冷凍回路50の構成を説明する。
冷凍回路50は、機械室20の内部に設けられており、外部から吸入した冷媒を圧縮し高温高圧の状態にして吐出する電動コンプレッサ51を備えている。電動コンプレッサ51は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aによってその稼動が制御される。
さらに、電動コンプレッサ51は、配管50aを介して円筒ドラム2の回転軸3に接続され、配管50bを介して凝縮器52に接続されている。そして、電動コンプレッサ51は、円筒ドラム2を流通した後の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して凝縮器52に吐出する。
凝縮器52は、電動コンプレッサ51から吐出された冷媒に、空気と熱交換させることにより、冷媒を冷却するものである。
また、凝縮器52は、配管50cを介して膨張弁53に接続されており、さらに、膨張弁53は、配管50dを介して円筒ドラム2の回転軸3に接続されている。よって、膨張弁53は、凝縮器52で冷却された冷媒を膨張及び減圧し、円筒ドラム2内の図示しない蒸発器に送る。なお、膨張弁53は、制御装置10a(図5参照)に電気的に接続されており、制御装置10aによってその開閉動作が制御される。
円筒ドラム2の蒸発器は、外周面2aにおいて、膨張弁53から送られた冷媒と製氷水とを熱交換させる。このとき、冷媒は、製氷水から熱を吸収して気化し、製氷水は、冷媒の気化熱によって冷却されて外周面2aに氷結する。また、熱交換した後の冷媒は、電動コンプレッサ51に吸入され、冷凍回路50内を再び循環する。
また、図1に戻り、機械室20は、上部及び側部を脱着可能な板状のパネルによって囲まれており、前方側の前面パネル20aには、ドラム式製氷機101を操作するための操作盤20bが設けられている。
さらに、図4を参照すると、操作盤20bは、機械室20の内部となる前面パネル20aの背面に配置された電装ボックス10に設けられており、前面パネル20aに形成された開口部20aaから外部に露出している。
操作盤20bには、ドラム式製氷機101の電源をON(入れる)又はOFF(切断するする電源スイッチ61、製氷スイッチ62、停止スイッチ63、リセットスイッチ64、電光表示部67、及び、「製氷、排水中、停止」が点灯又は消灯する状態表示灯68が設けられ、これらはすべて、ドラム式製氷機101の外部から、使用者に見え且つ使用者が操作できるようになっている。ここで、電光表示部67及び状態表示灯68は、表示部を構成している。
また、操作盤20bは、その一部が前面パネル20aに覆われて隠れており、前面パネル20aに覆われた箇所には、オプションスイッチ65及び設定スイッチ66が設けられている。オプションスイッチ65及び設定スイッチ66は、前面パネル20aが取り外されなければ、操作できないようになっている、すなわち、ドラム式製氷機101の内部に設けられて外部からの操作が阻止されている。
また、電装ボックス10の内部には、制御装置10a(図5参照)が設けられている。制御装置10aには、電源スイッチ61、製氷スイッチ62、停止スイッチ63、リセットスイッチ64、電光表示部67、状態表示灯68、オプションスイッチ65、及び設定スイッチ66が、電気的に接続されており、制御装置10aは、各スイッチから信号を受け取り、受け取った信号に基づき、ドラム式製氷機101の稼動を制御する。
次に、図1〜7を用いて、この発明の実施の形態に係るドラム式製氷機101の動作を説明する。
まず、ドラム式製氷機101の起動時の動作の流れを図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS1において、ドラム式製氷機101は、使用者によって操作盤20bの電源スイッチ61(図4参照)がONにされることよって、電源が入れられる。同時に、制御装置10a(図5参照)が起動する。
次に、ステップS2において、制御装置10aは、ドラム式製氷機101における電動コンプレッサ51、モータ21、水ポンプ14等(図2及び3参照)の各機械を停止し、また、各弁を閉鎖して、ドラム式製氷機101全体の運転動作を停止した状態にする。
さらに、ステップS3において、ドラム式製氷機101の使用者が、電源スイッチ61をONにした後、所定の時間以内(本実施の形態では、1秒以内とする)に、図4に示すオプションスイッチ65及び製氷スイッチ62を同時に押すと、制御装置10aは、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62が所定の時間以内にONされたと判定し、ステップS7に進み、ドラム式製氷機101を洗浄モードで起動する。また、制御装置10aは、上述の判定ができない場合ステップS4に進む。なお、図面上では、「オプションスイッチ」及び「製氷スイッチ」をそれぞれ、「オプションSW」及び「製氷SW」と示す。ここで、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62は、洗浄モード起動手段を構成している。
ステップS4において、ドラム式製氷機101の使用者が、電源スイッチ61をONにした後、1秒以内に図4に示す設定スイッチ66を押すと、制御装置10aは、設定スイッチ66が所定の時間以内にONされたと判定し、ステップS8に進み、ドラム式製氷機101の各種設定を変更する機種設定モードでドラム式製氷機101を起動する。また、制御装置10aは、上述の判定ができない場合ステップS5に進む。なお、図面上では、「設定スイッチ」を「設定SW」と示す。
ステップS5において、ドラム式製氷機101の使用者が、電源スイッチ61をONにした後、1秒以内にオプションスイッチ65及び設定スイッチ66を同時に押すと、制御装置10aは、オプションスイッチ65及び設定スイッチ66が所定の時間以内にONされたと判定し、ステップS9に進み、製氷水タンク1(図3参照)内の製氷水を排水する周期を変更する排水時間変更モードでドラム式製氷機101を起動する。また、制御装置10aは、上述の判定ができない場合ステップS6に進む。
ステップS6において、ドラム式製氷機101の使用者が、電源スイッチ61をONにした後、1秒以内に設定スイッチ66及び製氷スイッチ62を同時に押すと、制御装置10aは、設定スイッチ66及び製氷スイッチ62が所定の時間以内にONされたと判定し、ステップS10に進み、円筒ドラム2(図3参照)のみを回転させるモータ単独運転モードでドラム式製氷機101を起動する。また、制御装置10aは、上述の判定ができない場合ステップS11に進む。
よって、電源スイッチ61をONにした後、1秒以内にステップS3〜S6までのいずれのスイッチ操作も行なわれないとき、制御装置10aは、ステップS7〜S10の各モードでのドラム式製氷機101の起動はいずれも要求されていないと判定し、ステップS11に進み、通常の製氷動作を行なう製品モードでドラム式製氷機101を起動させる。ここで、電源スイッチ61は、製氷モード起動手段及び製氷モード用スイッチ手段を構成し、製品モードは、製氷モードを構成している。
また、ステップS7〜S11の各モードでドラム式製氷機101が起動されることによって、ドラム式製氷機101の起動時の動作が終了する。
従って、ドラム式製氷機101は、電源スイッチ61がONにされた後、所定の時間(1秒)経過するまで製氷スイッチ62、オプションスイッチ65又は設定スイッチ66によるスイッチ操作を受けない場合、製品モードで起動し、所定の時間が経過するまでに所定のスイッチ操作を受けると、製品モード以外のドラム式製氷機101の設定及びメンテナンスに関連するモードで起動することができる。
なお、図4に示すように、オプションスイッチ65及び設定スイッチ66は、通常、前面パネル20a(図1参照)によって覆われており、前面パネル20aを外さなければ操作できないようになっている。これにより、ドラム式製氷機101から氷の提供を受ける一般の使用者が、製品モード以外のモードでドラム式製氷機101を起動して、設定を変更してしまうことを防止している。ここで、オプションスイッチ65は、洗浄モード用スイッチ手段を構成している。
図3及び4を合わせて参照すると、ドラム式製氷機101が製品モードで起動されると、制御装置10a(図5参照)は、膨張弁53を閉じた状態で冷凍回路50の電動コンプレッサ51を起動させる。
さらに、使用者によって操作盤20bの製氷スイッチ62が押されると、制御装置10a(図5参照)は、製氷スイッチ62がONされて製氷動作の開始が要求されたと判定して、膨張弁53を開き、冷媒に冷凍回路50内を循環させて冷凍回路50を作動させる。また、制御装置10aは、給水弁7を開いて製氷水タンク1に製氷水を供給し、そして、モータ21(図2参照)を起動させて円筒ドラム2を回転させる。さらに、制御装置10aは、水ポンプ14を起動させて噴射バルブ12から円筒ドラム2の外周面2aに製氷水を噴射させる。
冷凍回路50が作動して円筒ドラム2が冷却されると、製氷水タンク1に満たされた製氷水の水面下では、円筒ドラム2の外周面2aに層状の氷が時間と共に成長する。この氷は、円筒ドラム2の回転方向Rの回転により水面上にあらわれ、噴射バルブ12から製氷水が噴射されることによってさらに成長し、そして、過冷却されて水分を含まない乾いた氷となる。過冷却されて乾いた氷は、カッタ4で剥離されて薄い鱗状の氷片になり、スロープ5上を滑り降り、シュート8内を落下して貯氷庫30(図1参照)に入る。
また、制御装置10a(図5参照)は、操作盤20bの停止スイッチ63が押されて、停止スイッチ63がONされて製氷動作の停止が要求されたと判定するまで、水位センサ9の検知する水位の状況に応じて給水弁7を開閉制御することにより、製氷水タンク1内の水位を所定の水位に保ちつつ、貯氷検知装置11の検知する貯氷庫30(図1参照)内に氷の量に応じて、電動コンプレッサ51及び膨張弁53を制御して冷凍回路50の冷凍能力を調節し、製氷量を調節する。
ここで、本実施の形態では、製氷水に水道水を使用しているが、水道水には、カルシウム、マグネシウム等の不純物が含まれている。そして、水道水は、上述の不純物を製氷水中に残して凍る。このため、製氷水中では、不純物の濃度が次第に高くなり、製氷水タンク1内でスケールとして析出して各部に付着する。この付着したスケールは、特に、循環パイプ13及び排水管15に堆積しやすく、これらの管を詰まらせるおそれがある。
このため、ドラム式製氷機101では、製氷水タンク1内を定期的に洗浄する必要がある。
製氷水タンク1内の洗浄は、電動コンプレッサ51を停止して冷凍回路50を停止させた状態で、製氷水タンク1内に洗浄液が投入されて行なわれる。そして、水ポンプ14を稼動させることによって、洗浄液を含む水に循環パイプ13を流通させて噴射バルブ12から噴射し、循環パイプ13内に付着したスケールを除去すると共に、円筒ドラム2の外周面2aに付着したスケールを除去する。また、円筒ドラム2を回転させることによっても、外周面2aに付着したスケールを除去する。さらに、排水弁16を開放して、洗浄液を含む水を流通させることによって、排水管15に付着したスケールを除去する。
ここで、ドラム式製氷機101は、上述したように、製氷動作を行なう製品モードとは別の洗浄モードで起動されて、製氷水タンク1内の洗浄が行なわれる。
以下において、洗浄モードの動作の流れを図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS21において、使用者によって、ドラム式製氷機101の機械室20の前面パネル20a(図1参照)が取り外され、電源スイッチ61(図4参照)がONにされてドラム式製氷機101の電源が入れられる。同時に、制御装置10a(図5参照)が起動する。
次に、ステップS22において、制御装置10aは、ドラム式製氷機101における電動コンプレッサ51、モータ21、水ポンプ14等(図2及び3参照)の各機械を停止し、各弁を閉鎖して、ドラム式製氷機101全体の運転動作を停止した状態にする。
さらに、ステップS23において、電源スイッチ61をONにした後、1秒以内にオプションスイッチ65及び製氷スイッチ62(図4参照)が同時に押されることによって、制御装置10aは、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62が所定の時間以内にONされたと判定し、洗浄モードでドラム式製氷機101を起動する。このとき、図4を参照すると、操作盤20bにおいて、電光表示部67では「CL」と点灯表示され、この「CL」の点灯表示と消灯とが交互に繰り返されて、洗浄モードであることが明示される。なお、ドラム式製氷機101における各機械は停止され、各弁は閉鎖されたままである。
次に、ステップS24において、制御装置10aは、製氷スイッチ62が押されると、製氷スイッチ62がONされて洗浄工程の開始が要求されていると判定し、ステップS25に進む。一方、製氷スイッチ62が押されない場合、ステップS34に進む。なお、ステップS24では、ドラム式製氷機101における各機械は停止され、各弁は閉鎖されたままである。ここで、製氷スイッチ62は、洗浄工程起動手段を構成している。
ステップS25において、制御装置10aは、製氷水タンク1(図3参照)内の製氷水の強制排水が要求されていないと判定し、製氷水タンク1への給水制御を起動する。なお、給水制御は、製品モードでの給水と同様の制御であり、製氷水タンク1内の水位を所定の水位に保つ制御である。同時に、制御装置10aは、製氷水タンク1の排水弁16(図3参照)が閉鎖されていること及び排水制御が停止されていることを確認し、排水弁16が開放されていると判定した場合は閉じ、排水制御が起動されていると判定した場合は停止する。なお、排水制御は、後述のステップS35〜S39で説明する製氷水タンク1の製氷水を所定の時間だけ強制排水する制御である。さらに、図4を参照すると、このとき、操作盤20bにおいて、電光表示部67では「CL」と点灯表示され、状態表示灯68では「製氷」が点灯し、「CL」の点灯表示と「製氷」の点灯とが交互に繰り返されて、洗浄工程中であることが明示される。そして、制御装置10aは、ステップS26に進む。
ステップS26において、制御装置10aは、モータ21及び水ポンプ14の停止を確認する。なお、モータ21又は水ポンプ14が稼動していると判定した場合、制御装置10aはこれらを停止させる。そして、制御装置10aは、ステップS27に進む。
ステップS27において、制御装置10aは、給水制御を実施して、給水弁7(図3参照)を開放し、製氷水タンク1内に水道水を供給する。そして、制御装置10aは、ステップS28に進む。
ステップS28において、制御装置10aは、停止スイッチ63(図4参照)が押されると、停止スイッチ63がONされたと判定し、さらに、洗浄工程の停止が要求されていると判定して、強制排水工程に切り替えるために、ステップS35に進む。一方、停止スイッチ63が押されない場合、ステップS29に進む。なお、図面上では、「停止スイッチ」を「停止SW」と示す。ここで、停止スイッチ63は、強制排水工程起動手段を構成している。
ステップS29において、制御装置10aは、製氷水タンク1内の水位を確認し、製氷水タンク1内の水位が、洗浄時の所定の水位である洗浄用水位以上であると判定すると、給水弁7を閉じてステップS30に進む。一方、制御装置10aは、製氷水タンク1内の水位が洗浄用水位より低いと判定すると、ステップS26に戻り、モータ21及び水ポンプ14を停止した状態で給水を続ける。
ステップS30において、制御装置10aは、モータ21及び水ポンプ14を起動する。このとき、図4を参照すると、操作盤20bにおいて、電光表示部67では「CL」と点灯表示され、状態表示灯68では「製氷」が点灯し、「CL」の点灯表示と「製氷」の点灯とが交互に繰り返されて、洗浄工程中であることが明示される。そして、制御装置10aは、ステップS31に進む。
ステップS31において、制御装置10aは、モータ21及び水ポンプ14の稼働を継続して、洗浄を実施する。このとき、モータ21によって円筒ドラム2が回転されて、その外周面2aの洗浄が行なわれる。また、水ポンプ14によって循環パイプ13内を洗浄液を含む水が流通し、循環パイプ13内の洗浄が行なわれる。さらに、洗浄液を含む水が、噴射バルブ12から円筒ドラム2の外周面2aに噴射され、外周面2aの洗浄が行なわれる。なお、洗浄液は、ステップS23〜S31のいずれのステップにおいて製氷水タンク1内に投入してもよいが、飛散を防ぐため、モータ21及び水ポンプ14が停止している間に投入することが好ましく、特に、ドラム式製氷機101の運転動作が停止しているステップS22での投入が好ましい。そして、制御装置10aは、ステップS32に進む。(図3参照)
ステップS32において、制御装置10aは、停止スイッチ63が押されると、停止スイッチ63がONされたと判定し、さらに、洗浄工程の停止が要求されていると判定して、強制排水工程に切り替えるために、ステップS35に進む。一方、停止スイッチ63が押されない場合、ステップS33に進む。
ステップS33において、制御装置10aは、製氷水タンク1内の水位を確認し、製氷水タンク1内の水位が洗浄用水位より低いと判定すると、ステップS25に戻り、洗浄工程を給水から再実行する。一方、製氷水タンク1内の水位が洗浄用水位以上であると判定すると、制御装置10aは、ステップS30に戻り、モータ21及び水ポンプ14を稼動させた洗浄を続ける。
また、ステップS24から進んだステップS34において、制御装置10aは、使用者によって停止スイッチ63が押されると、停止スイッチ63がONされたと判定し、さらに、強制排水工程の開始が要求されていると判定して、ステップS35に進む。一方、停止スイッチ63が押されない場合、ステップS24に戻る。なお、ステップS34では、ドラム式製氷機101における各機械は停止され、各弁は閉鎖されたままである。
ステップS35において、制御装置10aは、製氷水タンク1内の製氷水の強制排水が要求されていると判定し、製氷水タンク1の排水制御を起動する。また、制御装置10aは、製氷水タンク1への給水制御が停止されていること及び給水弁7が閉鎖されていることを確認する。このとき、制御装置10aは、給水制御の停止及び給水弁7の閉鎖を判定すると、その状態を維持して給水を停止させておく。一方、制御装置10aは、給水制御が稼動していると判定すると給水制御を停止し、また、給水弁7が開放されていると判定するとこれを閉じ、給水を停止する。そして、制御装置10aは、ステップS36に進む。
ステップS36において、制御装置10aは、モータ21及び水ポンプ14の停止を確認する。なお、モータ21又は水ポンプ14が稼動していると判定すると、制御装置10aは、モータ21及び水ポンプ14を停止する。このとき、図4を参照すると、操作盤20bにおいて、電光表示部67では「CL」と点灯表示され、状態表示灯68では「停止」が点灯し、「CL」の点灯表示と「停止」の点灯とが交互に繰り返されて、強制排水工程中であることが明示される。そして、制御装置10aは、ステップS37に進む。
ステップS37において、制御装置10aは、排水制御を実施して、排水弁16を開放し、排水管15(図3参照)からドラム式製氷機101の外部に製氷水タンク1内の水を排出することによって強制排水を実施する。さらに、制御装置10aは、排水弁16の開放と同時に図示しないタイマを起動し、排水弁16の開放時間を計測する。これにより、流通する水によって排水管15内が洗浄される。このとき、図4を参照すると、操作盤20bにおいて、電光表示部67では「CL」と点灯表示され、状態表示灯68では「排水中」及び「停止」が点灯し、「CL」の点灯表示と「排水中」及び「停止」の点灯とが交互に繰り返されて、強制排水工程で排水実施中であることが明示される。そして、制御装置10aは、ステップS38に進む。
ステップS38において、制御装置10aは、製氷スイッチ62が押されると、製氷スイッチ62がONされたと判定し、さらに、強制排水の停止が要求されていると判定し、洗浄工程に切り替えるために、ステップS25に進む。一方、製氷スイッチ62が押されない場合、ステップS39に進む。
ステップS39において、制御装置10aは、図示しないタイマの計測結果から、排水弁16が開放されてから所定の時間が経過したことを確認すると、強制排水が完了したと判定し、排水弁16を閉じて、排水制御を停止する。なお、本実施の形態では、上記の排水弁16の開放時間を20分間とする。そして、制御装置10aは、ステップS40に進む。
ステップS40において、制御装置10aは、強制排水が完了して排水弁16が閉じられた後に停止スイッチ63が押されると、停止スイッチ63がONされたと判定し、そして、さらなる強制排水の継続が要求されていると判定して、強制排水を行なうために、ステップS35に進む。一方、停止スイッチ63が押されない場合、ステップS41に進む。
ステップS41において、制御装置10aは、製氷スイッチ62が押されると、製氷スイッチ62がONされたと判定し、さらに、強制排水の停止が要求されていると判定して、洗浄工程に切り替えるために、ステップS25に進む。一方、製氷スイッチ62が押されない場合、ステップS42に進む。
ステップS42において、電源スイッチ61がOFFにされることによってドラム式製氷機101の電源が切られると、制御装置10aは停止して、次のステップS43に進み、洗浄モードも終了する。すなわち、洗浄モードを終了するためには、ドラム式製氷機101の電源が切られる必要がある。一方、電源スイッチ61がOFFにされない場合、制御装置10aは、ステップS40に戻る。また、洗浄モードの終了は、必要に応じていずれのステップで行なってもよい。
また、ステップS21〜S43おいて、ステップS24〜S33が洗浄工程を構成し、ステップS34〜S42が強制排水工程を構成している。
上述より、洗浄モードは、以下のような特徴を有している。
洗浄モードは、電動コンプレッサ51を停止した状態で行なわれる。このため、ドラム式製氷機101では、洗浄モード中に氷が生成されないので、洗浄液を含む氷が生成されて貯氷庫30(図1参照)に混入することがない。
洗浄モードでは、ドラム式製氷機101内の各機械を停止させた状態で、使用者がスイッチ操作することにより、洗浄工程又は強制排水工程が開始される。
洗浄モードでは、使用者は、洗浄工程の途中において、ステップS28又はS32で停止スイッチ63を押すことによって、強制排水工程に切り替えることができ、モータ21及び水ポンプ14を任意のタイミングで停止させることができる。また、使用者は、強制排水工程の途中において、ステップS38又はS41で製氷スイッチ62を押すことによって、洗浄工程に切り替えることができ、モータ21及び水ポンプ14を任意のタイミングで起動させることができる。
さらに、洗浄モードでは、使用者がドラム式製氷機101の電源を切らない限り、洗浄モードが終了することがない。
また、洗浄モードでは、操作盤20bにおいて、洗浄工程中は、電光表示部67での「CL」の点灯表示と状態表示灯68での「製氷」の点灯とが交互に繰り返され、強制排水工程中は、電光表示部67での「CL」の点灯表示と状態表示灯68での「停止」(又は「排水中」及び「停止」)の点灯とが交互に繰り返されて、明示される。
このように、この発明に係るドラム式製氷機101は、水を冷却して氷を生成する冷凍回路50を備える製氷機である。ドラム式製氷機101において、冷凍回路50を作動させて氷を生成するための製品モードでドラム式製氷機101を起動する電源スイッチ61と、冷凍回路50を停止させてドラム式製氷機101を洗浄するための洗浄モードでドラム式製氷機101を起動するオプションスイッチ65及び製氷スイッチ62と、洗浄モードで洗浄を行なう洗浄工程を起動する製氷スイッチ62と、洗浄モードで使用した洗浄水を排水する強制排水工程を起動する停止スイッチ63とを備え、洗浄モードでは、洗浄工程及び強制排水工程のうち選択された一方が実行され、製氷スイッチ62は、強制排水工程中に洗浄工程を起動可能であり、停止スイッチ63は、洗浄工程中に強制排水工程を起動可能である。
このとき、洗浄モードでドラム式製氷機101を起動することによって、冷凍回路50を停止させて製氷が行なわれない状態でドラム式製氷機101の洗浄を行なうことができるため、冷凍回路50の停止操作を簡略化することができる。さらに、洗浄中に製氷が行なわれないため、洗浄水が誤って製氷されることを防ぐことができる。また、洗浄モードにおいて、洗浄工程又は強制排水工程を選択して随時実行可能であるため、洗浄作業の内容に合わせてドラム式製氷機101を動作させることが可能になり、作業性を向上させることが可能になる。
また、ドラム式製氷機101は、洗浄モードで起動した後、製氷スイッチ62を押すことにより洗浄工程を起動する或いは停止スイッチ63を押すことにより強制排水工程を起動するまで、運転動作を停止する。これによって、ドラム式製氷機101にノイズ等が発生して、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62による洗浄モードの起動操作が行なわれていない状況で洗浄モードが起動されるような場合が発生しても、ドラム式製氷機101の運転動作が停止されているため、ドラム式製氷機101の誤作動を防止することができる。さらに、ドラム式製氷機101の運転動作が停止していることにより、製氷水タンク1に洗浄液を入れることが容易になる。また、製氷水タンク1への給水前に洗浄液を投入することができるため、洗浄液及び製氷水が製氷水タンク1からオーバーフローすることを防止することができる。
また、ドラム式製氷機101は、電力によって動作し、電力が遮断されることによって洗浄モードを終了する。これによって、洗浄モードから製品モードへの切り替えが自動的に行なわれない。よって、洗浄モードでの洗浄液が排出されないまま、製品モードに切り替わり、氷に洗浄水が混入することを防止することができる。さらに、冷凍回路50が起動することがないため、冷凍回路50に設けられる冷却ファンが稼動して洗浄している作業者と接触する等の危険を回避することができる。
また、ドラム式製氷機101は、洗浄モードで運転していることを表示する電光表示部67及び状態表示灯68を備える。これによって、洗浄を行なう使用者が、洗浄作業を終えた後、洗浄モードのままドラム式製氷機101を放置することを防ぎ、製品モードへの切り替えを確実に行なうことを可能にする。よって、洗浄作業の終了後における一般の使用者への氷の提供が妨げられることを防ぐことができる。
また、ドラム式製氷機101では、強制排水工程での洗浄水の排水は、排水の開始から所定の時間経過後に停止され、洗浄水の排水の停止後、停止スイッチ63を押すことにより、強制排水工程をさらに起動可能である。これによって、洗浄水の排水停止後、停止スイッチ63により強制排水工程を起動するまでの間、洗浄を行なう使用者は、例えば円筒ドラム2を停止した状態で、水をかけながら手作業で清掃することができる。さらに、手作業での清掃で発生した洗浄水は、停止スイッチ63を押すことで強制排水工程を再度起動することによって排水することができる。よって、ドラム式製氷機101の洗浄の作業性を向上させると共に、ドラム式製氷機101の操作を簡略にすることができる。
また、電源スイッチ61は、ドラム式製氷機101の外部から操作可能であるスイッチ手段であり、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62のうちオプションスイッチ65は、ドラム式製氷機101の内部に設けられてドラム式製氷機101の外部からの操作が阻止されたスイッチ手段である。オプションスイッチ65を電源スイッチ61及び製氷スイッチ62と異なる場所であるドラム式製氷機101の内部に設けたことにより、ドラム式製氷機101から氷の提供を受ける使用者が、オプションスイッチ65及び製氷スイッチ62を誤って操作して洗浄モードを起動させることを防止することができる。
ドラム式製氷機101は、回転駆動される円筒ドラム2の外周面2aに水から氷を生成し、円筒ドラム2の外周面2aの氷を剥離するドラム式製氷機101であり、円筒ドラム2を収容し且つ氷を生成するための製氷水を貯留する製氷水タンク1と、製氷水タンク1の製氷水を円筒ドラム2の外周面2aに噴射する噴射バルブ12と、製氷水タンク1の製氷水を排出するための排水管15と、排水管15を開放或いは遮断可能な排水弁16とをさらに備え、洗浄モードの洗浄工程では、円筒ドラム2及び/又は噴射バルブ12が動作され、洗浄モードの強制排水工程では、円筒ドラム2及び噴射バルブ12が停止されて、排水弁16によって排水管15が開放される。これによって、洗浄工程で、製氷水タンク1の製氷水を円筒ドラム2の外周面2aに噴射することにより、円筒ドラム2に付着したスケールの除去が容易になる。さらに、洗浄工程で円筒ドラム2を回転動作させることにより、円筒ドラム2に付着したスケールの除去が容易になる。
また、実施の形態において、ドラム式製氷機101を使用していたが、これに限られるものではなく、オーガ式、クローズドセル方式、オープンセル方式、又は流下方式等の製氷水の流通経路を有する製氷機であってもよい。
また、実施の形態において、洗浄モードの洗浄工程では、モータ21及び水ポンプ14の両方が稼動されていたが、これに限定されるものでなく、一方のみ稼動してもよい。
また、実施の形態において、洗浄モードの強制排水工程では、排水の完了後、停止スイッチ63を押すことにより、強制排水を再実施していたが、これに限定されるものではない。強制排水の途中で停止スイッチ63を押すことにより、排水時間をリセットし、停止スイッチ63を押した時点から、所定の時間(20分間)排水を実施するようにして、排水時間を延長してもよい。
1 製氷水タンク、2 円筒ドラム、2a 外周面(円筒ドラムの表面)、12 噴射バルブ(噴射機構)、15 排水管(排水経路)、16 排水弁、50 冷凍回路、61 電源スイッチ(製氷モード起動手段,製氷モード用スイッチ手段)、62 製氷スイッチ(洗浄モード起動手段,洗浄工程起動手段)、63 停止スイッチ(強制排水工程起動手段)、65 オプションスイッチ(洗浄モード起動手段,洗浄モード用スイッチ手段)、67 電光表示部(表示部)、68 状態表示灯(表示部)、101 ドラム式製氷機(製氷機)。

Claims (7)

  1. 水を冷却して氷を生成する冷凍回路を備える製氷機において、
    前記冷凍回路を作動させて氷を生成するための製氷モードで前記製氷機を起動する製氷モード起動手段と、
    前記冷凍回路を停止させて前記製氷機を洗浄するための洗浄モードで前記製氷機を起動する洗浄モード起動手段と、
    前記洗浄モードで洗浄を行なう洗浄工程を起動する洗浄工程起動手段と、
    前記洗浄モードで使用した洗浄水を排水する強制排水工程を起動する強制排水工程起動手段とを備え、
    前記洗浄モードでは、前記洗浄工程及び前記強制排水工程のうち選択された一方が実行され、
    前記洗浄工程起動手段は、前記強制排水工程中に前記洗浄工程を起動可能であり、
    前記強制排水工程起動手段は、前記洗浄工程中に前記強制排水工程を起動可能である製氷機。
  2. 前記洗浄モードで起動した後、前記洗浄工程起動手段が前記洗浄工程を起動する或いは前記強制排水工程起動手段が前記強制排水工程を起動するまで、運転動作を停止する請求項1に記載の製氷機。
  3. 電力によって動作し、
    電力が遮断されることによって前記洗浄モードを終了する請求項1または2に記載の製氷機。
  4. 前記洗浄モードで運転していることを表示する表示部を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の製氷機。
  5. 前記強制排水工程での前記洗浄水の排水は、排水の開始から所定の時間経過後に停止され、
    前記洗浄水の排水の停止後、前記強制排水工程起動手段は、前記強制排水工程をさらに起動可能である請求項1〜4のいずれか一項に記載の製氷機。
  6. 前記製氷モード起動手段は、前記製氷機の外部から操作可能である製氷モード用スイッチ手段であり、
    前記洗浄モード起動手段は、前記製氷機の内部に設けられて前記製氷機の外部からの操作が阻止された洗浄モード用スイッチ手段である請求項1〜5のいずれか一項に記載の製氷機。
  7. 前記製氷機は、回転駆動される円筒ドラムの表面に水から氷を生成し、前記円筒ドラムの前記表面の氷を剥離するドラム式製氷機であり、
    前記円筒ドラムを収容し且つ氷を生成するための水を貯留する製氷水タンクと、
    前記製氷水タンクの水を前記円筒ドラムの前記表面に噴射する噴射機構と、
    前記製氷水タンクの水を排出するための排水経路と、
    前記排水経路を開放或いは遮断可能な排水弁とをさらに備え、
    前記洗浄モードの前記洗浄工程では、前記円筒ドラム及び/又は前記噴射機構が動作され、
    前記洗浄モードの前記強制排水工程では、前記円筒ドラム及び前記噴射機構が停止されて、前記排水弁によって前記排水経路が開放される請求項1〜6のいずれか一項に記載の製氷機。
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