JP2000088415A - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

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JP2000088415A
JP2000088415A JP10257885A JP25788598A JP2000088415A JP 2000088415 A JP2000088415 A JP 2000088415A JP 10257885 A JP10257885 A JP 10257885A JP 25788598 A JP25788598 A JP 25788598A JP 2000088415 A JP2000088415 A JP 2000088415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍ケーシングの洗浄時の氷つまりを防ぐこ
とが可能となると共に、融氷ヒータを無くすることがで
き、信頼性の向上及び製造コストダウンを図ることが可
能なオーガ式製氷機を提供する。 【解決手段】 T7において、CPU61は、タイマ6
4から洗浄開始信号Aが入力されると、先ず、コンプレ
ッサ41の駆動を停止すると共に、ギアドモータ16と
ファン装置47とを継続して駆動させる。そして、T8
において、CPU61は、圧力センサ52から入力され
る検出圧力値が、所定の圧力値で一定値になり、且つ、
温度センサ51から入力される検出温度が所定の温度値
になった場合には、T8〜T11において、排水を二度
行う。また、各排水中(T8〜T9、T10〜T11)
にギアドモータ16を駆動する。その後、T12におい
て、CPU61は冷凍シリンダ11及び製氷水タンク3
1に給水を行い、通常の製氷運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーガ式製氷機に
関し、特に、洗浄開始の指示に応答して圧縮機を停止
し、所定時間オーガを回転駆動させて、冷凍ケーシング
内の氷を押し出すと共に、製氷水の水温を融氷温度まで
上昇させた後にこの製氷水を排水することにより、氷つ
まりを防ぐことが可能となると共に、融氷ヒータを無く
することができ、信頼性の向上及び製造コストダウンを
図ることが可能なオーガ式製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーガ式製氷機においては連続的に製氷
水が供給され常時製氷状態にある。基本的に氷はカルシ
ウムやマグネシウム等の不純物を製氷水中に残して凍っ
ていくため、製氷を続けると製氷水中に高濃度のこれら
不純物が濃縮される。このよう不純物をスケールといい
スケール濃度が高くなると排水管等に付着して管を詰ま
らせたり水漏れの原因となったりしていた。このため、
従来より各種のオーガ式製氷機がスケールを除去するた
めに提案されている。
【0003】例えば、特公平3−4828号公報に記載
されたオーガ式製氷機の洗浄方法は、外面に冷凍系の電
動圧縮機によって圧送される冷媒の通る通路を形成した
冷却円筒と、該円筒の下部に、貯水タンクに適宜給水さ
れた水を円筒内に供給する給水管及び排水弁を介在した
排水管を連通し、冷却円筒内には円筒内面に生成した氷
を削取して上方に移送するオーガを回転可能に配設して
成るオーガ式製氷機において、前記電動圧縮機及びオー
ガが動作している製氷中に、前記排水弁を開くように排
水スイッチが操作されたとき、前記圧縮機の動作を停止
するとともに前記オーガの駆動モータを継続的に動作し
て、前記冷却円筒内の水をオーガによって撹拌しつつ排
水しながら前記給水管から流入する貯水タンク内の水と
置換を行う様にしている。これにより、冷却円筒内の不
純物濃度の高い製氷用の水を排水しながら貯水タンク内
の水或いは洗浄水と置換する洗浄にとどまらず、オーガ
を回転させているため冷却円筒内部の下部に析出された
不純物等の洗浄が一層効果的に行われる。
【0004】また、実開平7−42475号公報に記載
されたオーガ式製氷機は、上下方向に延びる円筒状の冷
凍ケーシングと、この冷凍ケーシング内に同軸的に設け
られてモータにより回転駆動され同冷凍ケーシングの内
周面に生成された氷を掻き取って上方に送る螺旋状のス
クリュー刃を外周面に形成したオーガと、前記冷凍ケー
シングの上部に固定され前記オーガの上部を回転自在に
軸承すると共に前記オーガから送り込まれた氷を受け入
れて圧縮脱水する氷通路を形成する押圧頭と、前記冷凍
ケーシングの下部に連結され排水バルブを備えた排水パ
イプと、前記冷凍ケーシングの前記上部の外周に設けた
融氷ヒータと、製氷運転停止信号の入力より所定時間経
過後に前記モータの作動を停止させる制御手段を備えて
なるオーガ式製氷機において、前記制御手段は前記製氷
運転停止信号の入力に基づいて前記融氷ヒータへの通電
を開始し、前記通電開始より所定時間経過後に前記融氷
ヒータへの通電を停止すると共にこれと前後して前記排
水バルブを開放する構成になっている。これにより、冷
凍ケーシング等の水抜き洗浄機能を備えたオーガ式製氷
機において、融氷ヒータによるエネルギ損失を減少させ
ることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
3−4828号公報に記載されたオーガ式製氷機の洗浄
方法においては、排水中の冷却円筒内の温度は0℃以下
であるため、氷の成長が継続して氷つまりが発生すると
いう問題がある。また、氷つまりのために異物などが冷
却円筒内に残留する可能性があるという問題がある。ま
た、一度の排水洗浄だけでは、洗浄効果が不十分な場合
があるという問題がある。また、実開平7−42475
号公報に記載されたオーガ式製氷機においては、融氷ヒ
ータは結露する所に設けられているため、ヒータの劣化
による断線等の故障が発生するおそれがあるという問題
や、融氷ヒータが必要なため、製造コストアップになる
という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、洗浄開始の指示に応答
して圧縮機を停止し、所定時間オーガを回転駆動させ
て、冷凍ケーシング内の氷を押し出すと共に、製氷水の
水温を融氷温度まで上昇させた後にこの製氷水を排水す
ることにより、氷つまりを防ぐことが可能となると共
に、融氷ヒータを無くすることができ、信頼性の向上及
び製造コストダウンを図ることが可能なオーガ式製氷機
を提供することを目的とする。また、排水洗浄を連続し
て二度行うことにより、洗浄をより効果的に行うことが
可能なオーガ式製氷機を提供することを目的とする。さ
らに、排水洗浄中にオーガを所定時間回転駆動させて撹
拌することにより、異物等の除去をより効果的に行うこ
とが可能なオーガ式製氷機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るオーガ式製氷機は、内部にオーガを
回転可能に設けられる筒状の冷凍ケーシングと、前記オ
ーガを回転駆動する駆動手段と、前記冷凍ケーシング内
の洗浄の開始を指示する洗浄開始指示手段と、前記冷凍
ケーシングに組み付けられて作動時に該冷凍ケーシング
内に収納された製氷水を循環冷媒により氷結させる冷凍
サイクルとを備え、前記冷凍サイクルは、前記循環冷媒
を圧送する圧縮機と、前記冷凍ケーシングの下部に配置
されて開くことにより圧送されてきた該循環冷媒を膨張
させる膨張弁とを有するオーガ式製氷機において、前記
洗浄開始指示手段による洗浄開始の指示に応答して前記
圧縮機を停止させると共に、前記駆動手段の駆動を第1
の所定時間以上継続させた後に、前記冷凍ケーシング内
の洗浄を開始するように制御する洗浄制御手段を備えた
ことを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係るオ
ーガ式製氷機においては、洗浄開始指示手段により冷凍
ケーシングの洗浄開始の指示がされた場合は、洗浄制御
手段は、冷凍ケーシング内に収納された製氷水を循環冷
媒により氷結させる冷凍サイクルの圧縮機を停止させ
る。尚、このため、該循環冷媒を膨張させる膨張弁が冷
媒の流量を増やそうとして開く。そして、冷凍ケーシン
グ内のオーガの回転駆動を回転駆動手段を介して第1の
所定時間以上継続さた後、前記冷凍ケーシング内の洗浄
を開始する。これにより、冷凍サイクルの圧縮機が停止
すると共に、膨張弁が開くため、冷凍ケーシング内の温
度は徐々に上昇すると共に、オーガの回転駆動は、継続
されるため、冷凍ケーシング内に氷結している氷は、搬
出される。そして、第1の所定時間以上経過した場合に
は、冷凍ケーシング内の温度は、ほぼ融氷温度(約0
℃)まで上昇して氷の生成は停止すると共に、冷凍ケー
シング内に生成されていた氷は、オーガの回転によって
ほとんど搬出されている。したがって、前記第1の所定
時間以上経過後に、洗浄を開始することにより、製氷水
の排水時における氷つまりを確実に防止することが可能
になると共に、冷凍ケーシング内の洗浄を短時間で行う
ことが可能となる。また、冷凍ケーシング内の温度が、
ほぼ融氷温度(約0℃)まで上昇して、冷凍ケーシング
上部の氷は融解するため、冷凍ケーシングの上部に融氷
ヒータを設ける必要が無くなり、ヒータ故障が無くなる
ことにより信頼性の向上及び製造コストダウンを図るこ
とが可能となる。
【0009】また、請求項2に係るオーガ式製氷機は、
請求項1に記載のオーガ式製氷機において、前記冷凍サ
イクルの冷却管の所定位置に設けられて、該冷却管の温
度を測定する温度測定手段を備え、前記第1の所定時間
は、該温度測定手段による測定温度がほぼ融氷温度まで
温度上昇する時間であることを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係るオ
ーガ式製氷機では、請求項1に記載のオーガ式製氷機に
おいて、前記第1の所定時間は、前記冷凍サイクルの冷
却管の所定位置に設けられて、該冷却管の温度を測定す
る温度測定手段の測定温度が、ほぼ融氷温度まで温度上
昇する時間である。これにより、前記第1の所定時間以
上経過後には、この冷凍サイクルの冷却管により冷却さ
れる冷凍ケーシング内の温度をほぼ融氷温度(該冷却管
の温度)まで温度上昇させることが可能となり、冷凍ケ
ーシング内の製氷水の氷結の発生を無くすることが可能
となると共に、冷凍ケーシング内に生成された氷を確実
にほぼ全て搬出することが可能となる。したがって、前
記第1の所定時間以上経過後に、洗浄を開始することに
より、製氷水の排水時における氷つまりをより確実に防
止することが可能になると共に、冷凍ケーシング内の洗
浄を短時間で行うことが可能となる。また、冷凍ケーシ
ング内の温度が、融氷温度(約0℃)まで上昇して、冷
凍ケーシング上部の氷は、ほぼ確実に融解するため、冷
凍ケーシングの上部に融氷ヒータを設ける必要が無くな
り、ヒータ故障が無くなることにより信頼性の向上及び
製造コストダウンを図ることが可能となる。
【0011】また、請求項3に係るオーガ式製氷機は、
請求項1に記載のオーガ式製氷機において、前記冷凍サ
イクルの冷却管の所定位置に設けられて、該冷却管内の
圧力を測定する圧力測定手段を備え、前記第1の所定時
間は、該圧力測定手段による測定圧力がほぼ一定圧力に
なるまでの時間であることを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係るオ
ーガ式製氷機では、請求項1に記載のオーガ式製氷機に
おいて、前記第1の所定時間は、前記冷凍サイクルの冷
却管の所定位置に設けられて、該冷却管内の圧力を測定
する圧力測定手段による測定圧力がほぼ一定圧力になる
までの時間である。即ち、冷却管内の温度が、ほぼ融氷
温度(約0℃)になるまでの時間である。これにより、
前記第1の所定時間以上経過後には、この冷凍サイクル
の冷却管により冷却される冷凍ケーシング内の温度をほ
ぼ融氷温度温度まで温度上昇させることが可能となり、
冷凍ケーシング内の製氷水の氷結の発生を無くすること
が可能となると共に、冷凍ケーシング内に生成された氷
を確実にほぼ全て搬出することが可能となる。したがっ
て、前記第1の所定時間以上経過後に、洗浄を開始する
ことにより、製氷水の排水時における氷つまりをより確
実に防止することが可能になると共に、冷凍ケーシング
内の洗浄を短時間で行うことが可能となる。また、冷凍
ケーシング内の温度が、融氷温度(約0℃)まで上昇し
て、冷凍ケーシング上部の氷は、ほぼ確実に融解するた
め、冷凍ケーシングの上部に融氷ヒータを設ける必要が
無くなり、ヒータ故障が無くなることにより信頼性の向
上及び製造コストダウンを図ることが可能となる。
【0013】また、請求項4に係るオーガ式製氷機は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のオーガ式製氷
機において、前記冷凍ケーシングに供給する製氷水を貯
える製氷水タンクへの給水を開閉により制御する給水弁
と、前記冷凍ケーシング内の製氷水の外部への排水を開
閉により制御する排水弁とを備え、前記洗浄制御手段
は、前記給水弁を閉じると共に、前記排水弁を開いて洗
浄を開始し、第2の所定時間以上経過後、該排水弁を閉
じると共に、給水弁を開いて該冷凍ケーシング内に製氷
水を供給した後、再度、該給水弁を閉じると共に、該排
水弁を第3の所定時間以上開くことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係るオ
ーガ式製氷機では、請求項1乃至請求項3のいずれかに
記載のオーガ式製氷機において、前記洗浄制御手段は、
前記冷凍ケーシングに供給する製氷水を貯える製氷水タ
ンクへの給水を開閉により制御する給水弁を閉じると共
に、前記冷凍ケーシング内の製氷水の外部への排水を開
閉により制御する排水弁を開いて洗浄を開始し、第2の
所定時間以上経過後、該排水弁を閉じると共に、給水弁
を開いて該冷凍ケーシング内に製氷水を供給した後、再
度、該給水弁を閉じると共に、該排水弁を第3の所定時
間以上開くことにより冷凍ケーシングの洗浄を行う。こ
れにより、冷凍ケーシング内の製氷水の一回目の排水
後、再度、給水を行い排水するので冷凍ケーシング内を
更にきれいに洗浄することが可能となると共に、すすぎ
によりスケール等を確実に排出することが可能となる。
【0015】また、請求項5に係るオーガ式製氷機は、
請求項4に記載のオーガ式製氷機において、前記洗浄制
御手段は、前記排水弁を開いて冷凍ケーシング内の製氷
水を排水する場合は、該排水弁を開いた後、第4の所定
時間経過まで前記駆動手段を作動制御することを特徴と
する。
【0016】このような特徴を有する請求項5に係るオ
ーガ式製氷機では、請求項4に記載のオーガ式製氷機に
おいて、前記洗浄制御手段は、前記排水弁を開いて冷凍
ケーシング内の製氷水を排水する場合は、該排水弁を開
いた後、第4の所定時間経過まで前記駆動手段を作動制
御して、冷凍ケーシング内のオーガを回転駆動するた
め、排水洗浄時に冷凍ケーシング内の製氷水の撹拌が可
能となり、冷凍ケーシング内に析出したスケール等を確
実に排出することが可能となる。
【0017】さらに、請求項6に係るオーガ式製氷機
は、請求項5に記載のオーガ式製氷機において、前記第
4の所定時間は、前記冷凍ケーシング内の製氷水が、ほ
ぼ無くなるまでの時間であることを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項6に係るオ
ーガ式製氷機では、請求項5に記載のオーガ式製氷機に
おいて、前記第4の所定時間は、前記冷凍ケーシング内
の製氷水が、ほぼ無くなるまでの時間である、即ち、オ
ーガの回転駆動時の潤滑剤が無くなる時間であるため、
オーガの回転駆動による焼き付き等を確実に防ぐことが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るオーガ式製氷
機について具体化した実施形態に基づいて図面を参照し
つつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るオーガ式
製氷機の概略構成について図1に基づいて説明する。図
1は本実施形態に係るオーガ式製氷機の模式断面図であ
る。
【0020】図1に示すように、ステンレス製の冷凍シ
リンダ11内部にはオーガ12が収納されている。ステ
ンレス製のオーガ12はその周囲に螺旋状のスクリュー
刃13が形成されている。ベース15上にはギアドモー
タ16が配設されている。ギアドモータ16は内部に併
設された減速装置によってモータの回転力を減速する。
本実施の形態におけるモータは単相100Vで駆動さ
れ、減速装置の減速機構としては平行軸平歯車3段方式
が採用されている。オーガ12はスプライン継手等を介
して図示しない同減速機構に連結されている。オーガ1
2は冷凍シリンダ11内において軸支され、この軸心回
りにゆっくりと回転し、冷凍シリンダ11の内壁11a
に形成される氷を掻き落として上方に押し上げる。
【0021】冷凍シリンダ11の外周には銅製の冷却管
21が巻装され、はんだ付けにて固定されている。冷却
器としての冷却管21は後述する冷凍サイクル25(図
2参照)に接続され、同冷凍サイクル25から冷媒が供
給される。冷却管21内の冷媒が気化することによって
気化熱が奪われるため冷凍シリンダ11の温度が下が
り、冷凍シリンダ11の内壁11aに製氷水が氷結する
こととなる。また、冷凍シリンダ11及び冷却管21は
筒状の断熱体20によって包囲されている。冷凍シリン
ダ11、冷却管21及び断熱体20によって冷凍ケーシ
ング26が構成される。冷凍シリンダ11の上方には露
受皿22が配設されている。また、冷凍シリンダ11の
上部には、冷凍シリンダ11の内部と外気とを連通する
図示しない連通孔が設けられている。
【0022】露受皿22の上方には氷圧縮ヘッド28が
装着されている。氷圧縮ヘッド28内部にはオーガ12
の上端部を回転可能に支持する図示しない合成樹脂製の
軸受が嵌着されている。オーガ12の頂部にはカッタ2
9が固着されており、オーガ12の回転に従って回転す
るようになっている。オーガ12によって上方に押し上
げられたシャーベット状の氷は、氷圧縮ヘッド28によ
り固められカッタ29によってフレーク状に削られて氷
排出部30基端から図示しない貯氷タンク方向に排出さ
れる。
【0023】冷凍シリンダ11は製氷水タンク31から
製氷水の供給を受ける。製氷水タンク31は冷凍シリン
ダ11に製氷水を供給するため所定の高さに配設されて
おり、製氷水タンク31と冷凍シリンダ11の水位は常
に同レベルとされている。製氷水タンク31には図示し
ない外部水道管に接続された給水管34が接続されてい
る。給水管32には製氷水タンク31への給水を弁の開
閉で調整する給水弁33が設けられている。また、製氷
水タンク31には水位検出手段としての水位スイッチ3
2が設けられており、製氷水タンク31内の水位を検出
する。水位スイッチ32は高レベル検出部32aと低レ
ベル検出部32bとを備え、高レベル検出部32aの検
出に基づいて給水弁33を閉じ、低レベル検出部32b
の検出に基づいて給水弁33を開く。製氷水タンク31
には外気とタンク内部を連通する連通孔35が設けられ
ている。製氷水タンク31は導水管36を介して冷凍シ
リンダ11下部に接続されている。冷凍シリンダ11下
部には排水管37が接続されている。排水管37は冷凍
シリンダ11内のスケールの濃度が高くなった製氷水を
ベース15が設置されたドレンパン38内に導いて排出
する。排水管37には弁の開閉で排水を調整する排水弁
39が設けられている。
【0024】次に、オーガ式製氷機1の冷凍サイクル2
5について図2に基づいて説明する。図2は本実施形態
に係るオーガ式製氷機1の冷凍サイクル25を示す模式
断面図である。図2に示すように、オーガ式製氷機1に
はフロン冷却式の冷凍サイクル25が併設されている。
冷凍サイクル25はコンプレッサ41、コンデンサ4
2、ドライヤ43、膨張弁44、及び前記オーガ式製氷
機1の冷却管21が冷媒配送パイプ45を介して連結さ
れて構成されている。冷媒配送パイプ45を流れる冷媒
はコンデンサ42、ドライヤ43、膨張弁44の順に経
由して吸熱部としての冷却管21で気化し冷凍シリンダ
11を冷却した後再びコンプレッサ41に戻される。コ
ンプレッサ41は冷却管21でガス化された気体状冷媒
を吸引し圧縮して高温・高圧のガスに変換する。コンデ
ンサ42はコンプレッサ41の下流に配置され図示しな
いフィン付き放熱管を有し、同フィン付き放熱管に導入
された高温・高圧の気体状冷媒を隣接するファン装置4
7によって冷却し、凝縮させて液体状冷媒(この段階で
はまだ高温・高圧状態にある)とする。ドライヤ43は
コンデンサ42の下流に配置され冷媒中の水分を除去す
る。
【0025】冷却管21の上流、即ち、冷凍ケーシング
26の下部に配置された膨張弁44は高温・高圧状態の
冷媒を膨張させて温度と圧力を下げ低温・低圧の冷媒と
する。この膨張弁44には冷却管21の導出口近傍に設
けられた感温筒48が接続されている。感温筒48は冷
却管21の出口の温度上昇(過熱度という(Super
HeaT(S.H))を検出する。検出した過熱度
(S.H)が所定値以上であるとこの膨張弁44を通過
する冷媒量は増加され、過熱度(S. H)が所定値以下
であるとこの膨張弁44を通過する冷媒量は減少させら
れる。また、冷却管21の導出口近傍には、冷却管21
の出口近傍の冷媒の温度を検出するための熱電対等の温
度センサ51が設けられている。更に、冷却管21の導
出口近傍には、冷却管21の出口近傍の冷媒の圧力を検
出するための圧力センサ52が設けられている。尚、こ
の温度センサ51及び圧力センサ52は、後述するよう
に不図示のインターフェース回路を介してCPU61に
接続されている。
【0026】次に、オーガ式製氷機1の制御装置2につ
いて図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係る
オーガ式製氷機1の制御装置2の要部を示す回路ブロッ
ク図である。図3に示すように、制御装置2の内部には
中央処理装置(CPU)61が配設されている。CPU
61はオーガ式製氷機1を制御するための各種プログラ
ムや後述する洗浄プログラム、更にデータを一時記憶す
るためのメモリ62を備えている。また、CPU61に
は、図示しない駆動回路を介して上記ギアドモータ1
6、コンプレッサ41、ファン装置47、給水弁33、
排水弁39、及び洗浄ランプ63が接続されている。こ
の洗浄ランプ63は、洗浄モードであることを報知する
ランプである。また、CPU61には、不図示のインタ
ーフェース回路を介して上記水位スイッチ32、温度セ
ンサ51、圧力センサ52、貯氷量センサ65、タイマ
64が接続されている。この貯氷量センサ65は、図示
しない貯氷タンク内の貯氷量を検出するセンサである。
また、タイマ64は時間を計測し、時間情報をCPU6
1に出力する。尚、CPU61はメモリ62内の後述の
洗浄プログラムに基づいて約12時間毎に冷凍シリンダ
11内のスケールの濃度が高くなった製氷水の排水を行
い、冷凍ケーシング26の洗浄を行う。
【0027】ここで、ギアドモータ16及び図示しない
スプライン継手等が駆動手段を構成する。また、タイマ
64が洗浄開始指示手段として機能する。また、コンプ
レッサ41が圧縮機として機能する。また、CPU61
及びメモリ62が洗浄制御手段として機能する。また、
温度センサ51が温度測定手段として機能する。更に、
圧力センサ52が圧力測定手段として機能する。
【0028】次に、上記のように構成されたオーガ式製
氷機1の洗浄制御処理について図4に基づいて説明す
る。図4は本実施形態に係るオーガ式製氷機1の洗浄制
御処理を示すタイミングチャートである。図4に示すよ
うに、T0において電源を入れると、先ず、CPU61
は給水弁33を開放させて製氷水タンク31内に給水す
る。また、貯氷量センサ65は、貯氷タンク内に氷が無
いためON状態である。即ち、貯氷量センサ65は氷を
検出しない(貯氷タンクが氷で一杯ではない)状態のた
め通電状態となっている。そして、T0〜T1までは製
氷水タンク31及び冷凍シリンダ11内に製氷水を供給
する準備段階とされる。そして、T1において、製氷水
タンク31内の水位スイッチ32の高レベル検出部32
aから、CPU61に高水位検出信号が入力されると、
CPU61は給水弁33を閉じる。その後、CPU61
は約1秒遅れてギアドモータ16及びファン装置47の
駆動を開始させる。
【0029】続いて、CPU61はT1から約60秒経
過後、T2においてコンプレッサ41の駆動を開始させ
る。これにより、冷却管21の導出口近傍に設けられた
温度センサ51の検出温度は、所定温度(本実施形態で
は、約−10℃)まで低下する。また、冷却管21の導
出口近傍に設けられた圧力センサ52の検出圧力は、所
定圧力(本実施形態では、約0.1MPa)まで低下す
る。これにより、冷凍シリンダ11内の温度は製氷温度
まで低下し、これ以後製氷状態となる。製氷によって製
氷水が使用され製氷水タンク31内の製氷水が減ってく
るとT3において水位スイッチ32の低レベル検出部3
2bから、CPU61に低水位検出信号が入力される
と、CPU61は給水弁33を再び開放させ製氷水タン
ク31内に給水する。そして、T4で再び水位スイッチ
32の高レベル検出部32aから、CPU61に高水位
検出信号が入力されると、CPU61は給水弁33を閉
じる。以後、この繰り返しで連続的に製氷される。
【0030】次に、T5において貯氷量センサ65がO
FF状態になると、CPU61は貯氷タンクが一杯にな
ったとして、その時点から7秒後にギアドモータ16、
ファン装置47、及びコンプレッサ41の駆動を停止す
る。これによって、製氷動作は一時中断される。そし
て、T6において、貯氷量センサ65が再びON状態と
なると(T5〜T6の時間は貯氷タンクが一杯の状態で
あって氷の使用状況で変動する時間帯である)氷が使用
されて減ったことを検知し、CPU61は、約7秒後に
製氷動作を再開させる。即ち、貯氷量センサ65が再び
ON状態になってから、約7秒後にギアドモータ16及
びファン装置47を再駆動させる。また、貯氷量センサ
65が再びON状態になってから、約60秒後にコンプ
レッサ41を再駆動させる。そして、再び水位スイッチ
32からの検出信号に基づいて、製氷水タンク31の水
位を調整しながら製氷を続ける。
【0031】次に、T7において、CPU61は、タイ
マ64から約12時間毎に出力される洗浄開始信号Aが
入力されると、洗浄モードの制御処理を実行する。この
洗浄モードの制御処理は、先ず、CPU61は、コンプ
レッサ41の駆動を停止すると共に、ギアドモータ16
とファン装置47とを継続して駆動させる。このため、
冷凍シリンダ11内の氷はオーガ12の回転により、貯
氷タンクへ排出され、冷凍シリンダ11内の製氷水は減
少し、水位スイッチ32の低レベル検出部32bから低
水位であることを検出する検出信号が入力された場合に
は、CPU61は、給水弁33を開き、製氷水タンク3
1に給水する。また、T7において、コンプレッサ41
が停止されて、冷却管21に送られる冷媒の量が減るた
め、冷却管21の出口の温度が上昇して、感温筒48が
過熱度を検出し、膨張弁44が開かれる。これにより、
冷却管21の導出口近傍に設けられた圧力センサ52の
検出圧力は、急激に所定圧力まで上昇する。さらに、冷
却管21の導出口近傍に設けられた温度センサ51の検
出温度は、コンプレッサ41の停止後、徐々に上昇し、
給水弁33が開かれて製氷水タンク31に給水された場
合には、融氷温度(約0℃)まで急激に上昇する。
【0032】そして、T8において、CPU61は、圧
力センサ52から入力される検出圧力値が、所定の圧力
値で一定値になり、且つ、温度センサ51から入力され
る検出温度が所定の温度値(約0℃)になった場合に
は、排水弁39を開くと共に、洗浄ランプ63を点灯し
て外部に洗浄開始を報知する。尚、給水弁33が開いて
いる場合には、給水弁33を閉じる。また、CPU61
は、予めメモリ62に記憶されている所定の排水時間B
の計測をタイマ64に指示する。また、排水弁39が開
かれた後も、ギアドモータ16とファン装置47の駆動
は継続されている。即ち、製氷水の排水中もオーガ12
は回転している。これにより、冷凍シリンダ11内に残
留しているスケール等の異物も製氷水と共に排出され
る。
【0033】次に、T9において、CPU61は、タイ
マ64から排水時間Bの計測終了信号が入力された場合
には、ギアドモータ16及びファン装置47の駆動を停
止すると共に、排水弁39を閉じて、給水弁33を開
く。
【0034】そして、T10において、製氷水タンク3
1内の水位スイッチ32の高レベル検出部32aから、
CPU61に高水位検出信号が入力されると、CPU6
1は給水弁33を閉じて、排水弁39を開く。また、C
PU61は、予めメモリ62に記憶されている所定の排
水時間Cの計測をタイマ64に指示すると共に、ギアド
モータ16の駆動を開始する。これにより、冷凍シリン
ダ11内に残留している微量のスケール等の異物も製氷
水と共に排出されて、2度目のすすぎが行われる。
【0035】続いて、T11において、CPU61は、
タイマ64から排水時間Cの計測終了信号が入力された
場合には、ギアドモータ16の駆動を停止すると共に、
排水弁39を閉じて、給水弁33を開く。また、洗浄モ
ードが終了するため、洗浄ランプ63を消灯し、外部に
洗浄終了を報知する。そして、排水弁39の閉鎖によっ
て一旦空になった冷凍シリンダ11と製氷水タンク31
内に徐々に製氷水が貯留されていく。
【0036】その後、T12において、製氷水タンク3
1内の水位スイッチ32の高レベル検出部32aから、
CPU61に高水位検出信号が入力されると、CPU6
1は給水弁33を閉じる。続いて、CPU61は約1秒
遅れてギアドモータ16及びファン装置47の駆動を開
始させる。続いて、CPU61はT1から約60秒経過
後、T13においてコンプレッサ41の駆動を開始させ
る。これ以後再び通常の製氷運転が行われる。
【0037】ここで、T7〜T8までの時間が、第1の
所定時間である。また、T8〜T9までの時間が、第2
の所定時間である。また、T9〜T10までの時間が、
第3の所定時間である。さらに、T10〜T11までの
時間が、第4の所定時間である。
【0038】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
オーガ式製氷機1では、図4に示すように、T7におい
て、CPU61は、タイマ64から洗浄開始信号Aが入
力されると、洗浄モードの制御処理を実行する。この洗
浄モードの制御処理は、先ず、CPU61は、コンプレ
ッサ41の駆動を停止すると共に、ギアドモータ16と
ファン装置47とを継続して駆動させる。そして、T8
において、CPU61は、圧力センサ52から入力され
る検出圧力値が、所定の圧力値で一定値になり、且つ、
温度センサ51から入力される検出温度が所定の温度値
(約0℃)になった場合には、排水弁39を開くと共
に、洗浄ランプ63を点灯して外部に洗浄開始を報知す
る。また、排水弁39が開かれた後も、ギアドモータ1
6とファン装置47の駆動は継続されている。次に、T
9において、CPU61は、タイマ64から排水時間B
の計測終了信号が入力された場合には、ギアドモータ1
6及びファン装置47の駆動を停止すると共に、排水弁
39を閉じて、給水弁33を開く。そして、T10にお
いて、製氷水タンク31内の水位スイッチ32から、C
PU61に高水位検出信号が入力されると、CPU61
は給水弁33を閉じて、排水弁39を開くと共に、ギア
ドモータ16の駆動を開始する。続いて、T11におい
て、CPU61は、タイマ64から排水時間Cの計測終
了信号が入力された場合には、ギアドモータ16の駆動
を停止すると共に、排水弁39を閉じて、給水弁33を
開く。その後、T12において、製氷水タンク31内の
水位スイッチ32から、CPU61に高水位検出信号が
入力されると、CPU61は給水弁33を閉じる。続い
て、CPU61はギアドモータ16、ファン装置47、
及びコンプレッサ41の駆動を開始し、通常の製氷運転
を行う。
【0039】したがって、T7において、冷凍サイクル
25のコンプレッサ41が停止すると、膨張弁44が開
くため、冷凍シリンダ11内の温度は徐々に上昇すると
共に、オーガ12の回転駆動は、継続されるため、冷凍
シリンダ11内に氷結している氷は、搬出される。そし
て、T7〜T8の時間以上経過した場合には、冷凍シリ
ンダ11内の温度は、ほぼ融氷温度(約0℃)まで上昇
して氷の生成は停止すると共に、冷凍シリンダ11内に
生成されていた氷は、オーガ12の回転によってほとん
ど搬出されている。これにより、T7〜T8の時間以上
経過後に、洗浄を開始することにより、製氷水の排水時
における氷つまりを確実に防止することが可能になると
共に、冷凍シリンダ11内の洗浄を短時間で行うことが
可能となる。また、冷凍シリンダ11内の温度が、ほぼ
融氷温度(約0℃)まで上昇して、冷凍ケーシング26
上部の氷は融解するため、冷凍ケーシング26の上部に
融氷ヒータを設ける必要が無くなり、ヒータ故障が無く
なることにより信頼性の向上及び製造コストダウンを図
ることが可能となる。また、冷却管の導出口近傍の温度
を温度センサ51で測定すると共に、この位置の冷媒の
圧力を圧力センサ52で測定するため、冷凍シリンダ1
1の上部の近傍位置の温度を測定することが可能とな
り、冷凍シリンダ11の上部の温度が融氷温度になるこ
とを確実に検出することが可能となる。また、冷凍シリ
ンダ11内の製氷水の一回目の排水後、再度、T9にお
いて給水を行い、T10において排水する(図4参照)
ので冷凍シリンダ11内を更にきれいに洗浄することが
可能となると共に、二度のすすぎにより異物等を確実に
排出することが可能となる。また、T8及びT10にお
いて排水弁39を開いて冷凍シリンダ11内の製氷水を
排水する場合は(図4参照)、該排水弁39を開いた
後、排水終了まで冷凍シリンダ11内のオーガ12を回
転駆動するため、排水洗浄時に冷凍シリンダ11内の製
氷水の撹拌が可能となり、冷凍シリンダ11内に析出し
たスケール等を確実に排出することが可能となる。さら
に、排水時にオーガ12を回転させる時間は、冷凍シリ
ンダ11内の製氷水が、ほぼ無くなるまでの時間であ
る、即ち、オーガ12の回転駆動時の潤滑剤が無くなる
までの時間であるため、オーガ12の回転駆動による焼
き付き等を確実に防ぐことが可能となる。
【0040】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下
のようにしてもよい。 (a)前記実施形態では、圧力センサ52から入力され
る検出圧力値が、所定の圧力値で一定値になり、且つ、
温度センサ51から入力される検出温度が所定の温度値
(約0℃)になった場合に、洗浄を開始しているが、ど
ちらか一方だけの検出値に基づいて洗浄を開始するよう
にしてもよい。 (b)前記実施形態では、T7〜T8の時間(図4参
照)を温度センサ51と圧力センサ52との測定値に基
づいて決定したが、実験的に求めた冷凍シリンダ11内
の融氷温度までの上昇時間をメモり62に記憶してお
き、この時間データをT7〜T8の時間としてもよい。 (c)前記実施形態では、T7〜T8の時間(図4参
照)を温度センサ51と圧力センサ52との測定値に基
づいて決定したが、冷凍シリンダ11内面の板厚を超音
波センサや電気抵抗等により測定し(氷を作っている時
は板厚が厚く、氷が無い時は薄い)、この板厚の測定値
に基づいて決定してもよい。 (d)前記実施形態では、T7〜T8の時間(図4参
照)を温度センサ51と圧力センサ52との測定値に基
づいて決定したが、ギアドモータ16の電流値変化等に
よりモータトルクを測定し、このトルク測定値に基づい
て決定してもよい。 (e)前記実施形態では、温度センサ51により冷却管
21の導出口近傍の温度を測定したが、冷凍シリンダ1
1の内面温度を直接測定する構成にしてもよい。 (f)前記実施形態では、温度センサ51を冷却管21
の導出口近傍に設けたが、膨張弁44の出口近傍に設け
てもよい。 (g)前記実施形態では、洗浄モードの開始は、タイマ
64からの洗浄開始信号Aに基づいているが、洗浄モー
ド開始を指示する洗浄開始ボタン等を設けてもよい。 (h)前記実施形態では、圧力センサ52を設けたが、
圧力スイッチを設けてもよい。 (i)前記実施形態では、タイマ64から洗浄開始信号
Aが入力された後も給水弁33を開くようにしている
が、閉じるようにしてもよい。 (j)前記実施形態では、冷凍シリンダ11内の製氷水
の各排水がほぼ終了するとギアドモータ16を停止させ
ているが、各排水完了前にギアドモータ16を停止させ
るようにしてもよい。 (k)前記実施形態では、冷凍シリンダ11内の製氷水
の各排水の終了を、タイマ64からの各排水時間B、C
の計測終了信号の入力により決定しているが、冷凍シリ
ンダ11内の製氷水の水量を水量検知センサ等により直
接検出するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、洗浄開始の
指示に応答して圧縮機を停止し、所定時間オーガを回転
駆動させて、冷凍ケーシング内の氷を押し出すと共に、
製氷水の水温を融氷温度まで上昇させた後にこの製氷水
を排水することにより、氷つまりを防ぐことが可能とな
ると共に、融氷ヒータを無くすることができ、信頼性の
向上及び製造コストダウンを図ることが可能なオーガ式
製氷機を提供することを目的とする。また、排水洗浄を
連続して二度行うことにより、洗浄をより効果的に行う
ことが可能なオーガ式製氷機を提供することを目的とす
る。さらに、排水洗浄中にオーガを所定時間回転駆動さ
せて撹拌することにより、異物等の除去をより効果的に
行うことが可能なオーガ式製氷機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るオーガ式製氷機の模式断面図
である。
【図2】本実施形態に係るオーガ式製氷機の冷凍サイク
ルを示す模式断面図である。
【図3】本実施形態に係るオーガ式製氷機の制御装置の
要部を示す回路ブロック図である。
【図4】本実施形態に係るオーガ式製氷機の洗浄制御処
理を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・オーガ式製氷機、2・・・制御装置、11・・
・冷凍シリンダ、12・・・オーガ、16・・・ギアド
モータ、21・・・冷却管、25・・・冷凍サイクル、
26・・・冷凍ケーシング、31・・・製氷水タンク、
32・・・水位スイッチ、33・・・給水弁、37・・
・排水管、39・・・排水弁、41・・・コンプレッ
サ、42・・・コンデンサ、44・・・膨張弁、45・
・・冷媒配送パイプ、47・・・ファン装置、48・・
・感温筒、51・・・温度センサ、52・・・圧力セン
サ、61・・・CPU、62・・・メモリ、63・・・
洗浄ランプ、64・・・タイマ、65・・・貯氷量セン
サ、A・・・洗浄開始信号、B、C・・・排水時間、T
0〜T13・・・各制御開始時間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にオーガを回転可能に設けられる筒
    状の冷凍ケーシングと、 前記オーガを回転駆動する駆動手段と、 前記冷凍ケーシング内の洗浄の開始を指示する洗浄開始
    指示手段と、 前記冷凍ケーシングに組み付けられて作動時に該冷凍ケ
    ーシング内に収納された製氷水を循環冷媒により氷結さ
    せる冷凍サイクルとを備え、 前記冷凍サイクルは、前記循環冷媒を圧送する圧縮機
    と、 前記冷凍ケーシングの下部に配置されて開くことにより
    圧送されてきた該循環冷媒を膨張させる膨張弁とを有す
    るオーガ式製氷機において、 前記洗浄開始指示手段による洗浄開始の指示に応答して
    前記圧縮機を停止させると共に、前記駆動手段の駆動を
    第1の所定時間以上継続させた後に、前記冷凍ケーシン
    グ内の洗浄を開始するように制御する洗浄制御手段を備
    えたことを特徴とするオーガ式製氷機。
  2. 【請求項2】 前記冷凍サイクルの冷却管の所定位置に
    設けられて、該冷却管の温度を測定する温度測定手段を
    備え、 前記第1の所定時間は、該温度測定手段による測定温度
    がほぼ融氷温度まで温度上昇する時間であることを特徴
    とする請求項1に記載のオーガ式製氷機。
  3. 【請求項3】 前記冷凍サイクルの冷却管の所定位置に
    設けられて、該冷却管内の圧力を測定する圧力測定手段
    を備え、 前記第1の所定時間は、該圧力測定手段による測定圧力
    がほぼ一定圧力になるまでの時間であることを特徴とす
    る請求項1に記載のオーガ式製氷機。
  4. 【請求項4】 前記冷凍ケーシングに供給する製氷水を
    貯える製氷水タンクへの給水を開閉により制御する給水
    弁と、 前記冷凍ケーシング内の製氷水の外部への排水を開閉に
    より制御する排水弁とを備え、 前記洗浄制御手段は、前記給水弁を閉じると共に、前記
    排水弁を開いて洗浄を開始し、第2の所定時間以上経過
    後、該排水弁を閉じると共に、給水弁を開いて該冷凍ケ
    ーシング内に製氷水を供給した後、再度、該給水弁を閉
    じると共に、該排水弁を第3の所定時間以上開くことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のオ
    ーガ式製氷機。
  5. 【請求項5】 前記洗浄制御手段は、前記排水弁を開い
    て冷凍ケーシング内の製氷水を排水する場合は、該排水
    弁を開いた後、第4の所定時間経過まで前記駆動手段を
    作動制御することを特徴とする請求項4に記載のオーガ
    式製氷機。
  6. 【請求項6】 前記第4の所定時間は、前記冷凍ケーシ
    ング内の製氷水が、ほぼ無くなるまでの時間であること
    を特徴とする請求項5に記載のオーガ式製氷機。
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