JP2011141012A - 運動案内装置、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンドプレートに対する給脂ニップルの設置位置や、潤滑剤の種類に拘わらず、各転動体循環経路に対する潤滑剤の平均的な分け流しを可能とする。
【解決手段】エンドプレート5の移動ブロック設置面501が平面形状にて形成されるとともに、反移動ブロック設置面502に肉盗み部52が形成される運動案内装置において、潤滑経路30が、エンドプレート5における軌道レール1の長手方向と平行な側面表面から中心部に向けて水平方向に延びて形成される第1潤滑経路30aと、エンドプレート5の中心部に形成される第2潤滑経路30bと、エンドプレート5の移動ブロック設置面501に溝形状にて形成される第3潤滑経路30cとを有し、第1潤滑経路30aが、エンドプレート5の肉盗み部52に付加された肉盛り部52aの内部を導通する中空形状にて形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、テーブル等の移動体が直線又は曲線運動するのを案内するリニアガイド等の運動案内装置と、その製造方法に関する。
テーブル等の移動体の直線運動や曲線運動を案内するための機械要素として、案内部分にボール、ローラ等の転動体を介在させた運動案内装置は、軽快な動きが得られるので、ロボット、工作機械、半導体・液晶製造装置、医療機器等、様々な分野で利用されている。
運動案内装置の一種であるリニアガイドは、ベースに取り付けられる軌道レールと、軌道レールに相対運動可能に組み付けられるとともに移動体が取り付けられる移動ブロックとを備える。軌道レールには、長手方向に沿って伸びる転動体転走部が形成される。移動ブロックには、転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、転動体を循環させる転動体循環経路が設けられる。軌道レールのボール転走部と移動ブロックの負荷ボール転走溝との間には、転動体が転走自在に配列される。軌道レールに対して移動ブロックが相対的に直線運動すると、軌道レールと移動ブロックとの間に配列された転動体が転がり運動し、また転動体循環経路を循環する。
このような転がり型の運動案内装置を使用する際には、良好な潤滑、すなわち、転動体と転動面の間に油の膜を作り、金属と金属が直接接触するのを防ぐ必要がある。無給油のままで使用すると、転動体及び転走面の摩耗が増加し、早期寿命の原因となるからである。
運動案内装置の潤滑剤給脂方法には種々の方式が存在するが、運動案内装置の移動ブロックに取り付けられた給脂ニップルを経由して給脂が行われるものがある。一般的には、移動ブロックの前後両端面に取り付けられるエンドプレートに対して給脂ニップルが取り付けられるとともに、この給脂ニップルと転動体循環経路とを繋げる潤滑剤供給経路が移動ブロックの内部及び移動ブロックの端面と接触する側に形成されており、給脂ニップルに対してオイルやグリース等の潤滑剤を給脂すると、潤滑剤供給経路を介して潤滑剤が転動体に塗布される。
エンドプレートに対して形成される潤滑剤供給経路については、複数存在する転動体循環経路に対して均等に潤滑剤を分け流すことが求められており、例えば下記特許文献1には、給脂ニップルと各転動体循環経路とをそれぞれ繋げる複数の潤滑剤供給経路が、形状、形成位置、及び経路長さ等において略均一となるように形成された形態が開示されている。下記特許文献1によれば、複数の潤滑剤供給経路が略均一な形態を有することで、潤滑剤を各転動体循環経路に対して平均的に分け流すことができ、適正な潤滑が実現するとされている。
ところで、エンドプレートに対して取り付けられる給脂ニップルの取付位置は、運動案内装置の使用条件や周辺環境などに応じて任意に変更が必要であり、具体的には、軌道レールに対する移動ブロックの移動方向の前後端や、左右側面などに設置できるようにしておく必要がある。そこで、下記特許文献1等に代表される従来技術においても、エンドプレートの正面や左右側面に対して注油孔を形成しておき、これら任意の位置の注油孔に対して給脂ニップルを設置できるような構成が採用されていた。
特開2005−207469号公報
エンドプレートの左右側面に対して注油孔を形成することは、比較的長い距離を孔開け加工することが必要となるため、製造技術上の問題が存在していた。すなわち、エンドプレート側面の表面から中央部までといった比較的長い距離の孔開け加工を行う場合には、加工によって発生する研削屑等の除去を考慮して大きな孔径を開けなければならない。このことは、上記特許文献1に開示される図面にも示されており、エンドプレートの左右側面に対して非常に大きな孔径を有する注油孔が形成されている。
しかし、潤滑剤には、オイルとグリースという粘性の大きく異なるものが存在している。そして、オイルとグリースとでは、潤滑剤供給経路を流れるときの流れ易さがかなり異なる。グリースはゲル状で粘性が高い。それゆえ、低い圧力でグリースを供給するためには、潤滑剤供給経路の抵抗を小さくする必要がある。抵抗を小さくするためには、潤滑剤供給経路の径を大きくする必要がある。一方、オイルは液体状であり、粘性が低くて、円滑に潤滑剤供給経路を流れる。したがって、オイルを好適に供給するためには、潤滑剤供給経路の径を小さくする必要がある。
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術には、エンドプレートの左右側面からオイルの供給を行うに際して、オイルの特性に合致した注油孔の形状、すなわち小さな孔径の注油孔を形成する技術が存在していなかった。なぜなら、比較的長い距離であり、かつ小径の孔を開ける加工を行うことは、非常に困難を伴うものだからである。
上述した製造技術上の問題点を解消する手段として、注油孔を開ける距離を短くし、潤滑剤供給経路の途中位置に注油孔を繋げることも考えられる。孔加工を実施する距離を短くすれば、小径の孔であっても加工が容易になるからである。しかしながら、潤滑剤供給経路の途中位置に注油孔を繋げた場合には、各転動体循環経路に対する潤滑剤の平均的な分け流しが不可能となり、適正な潤滑が実現できなくなってしまうことになる。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、エンドプレートに対する給脂ニップルの設置位置がどのような場所であっても、また、潤滑剤がどのような種類のものであっても、各転動体循環経路に対する潤滑剤の平均的な分け流しを可能とすることで適正な潤滑を実現することのできる、新たな潤滑剤供給経路を有する運動案内装置を提供することにある。そのために、本発明では、上記新たな潤滑剤供給経路を形成するための装置構成及び加工手段を提供する。
本発明に係る運動案内装置は、転動体転走部が形成される軌道部材と、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、を備える運動案内装置であって、前記潤滑経路は、前記蓋部材における前記軌道部材の長手方向と平行な左右側面の少なくとも一方の表面から中心部に向けて水平方向に延びて形成される第1潤滑経路と、前記第1潤滑経路に接続するとともに、前記蓋部材の中心部に形成される第2潤滑経路と、前記第2潤滑経路に接続するとともに、前記蓋部材の移動ブロック設置面に溝形状にて形成されることで前記移動ブロックと協働して潤滑経路のうちの前記第2潤滑経路から前記転動体循環経路までの経路を形成する第3潤滑経路と、を有し、前記第1潤滑経路が、前記蓋部材の肉盗み部に付加された肉盛り部の内部を導通する中空形状にて形成されることを特徴とする。
また、本発明に係る別の運動案内装置は、転動体転走部が形成される軌道部材と、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、を備え、前記一対の蓋部材の移動ブロック設置面が平面形状にて形成されるとともに、当該移動ブロック設置面の対面である反移動ブロック設置面に肉盗み部が形成される運動案内装置であって、前記蓋部材の肉盗み部には、前記潤滑経路の一部を形成するための肉盛り部が付加されており、前記肉盛り部には、前記潤滑経路の加工の際に工具を誘導するための下孔が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る運動案内装置の製造方法は、転動体転走部が形成される軌道部材と、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、を備え、前記一対の蓋部材の移動ブロック設置面が平面形状にて形成されるとともに、当該移動ブロック設置面の対面である反移動ブロック設置面に肉盗み部が形成される運動案内装置の製造方法であって、前記蓋部材の肉盗み部に対して肉盛り部を付加しておくとともに、当該肉盛り部に対して工具を誘導するための下孔を予め形成しておき、当該下孔を利用して孔加工を行うことで前記潤滑経路の少なくとも一部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、エンドプレートに対する給脂ニップルの設置位置がどのような場所であっても、また、潤滑剤がどのような種類のものであっても、各転動体循環経路に対する潤滑剤の平均的な分け流しを可能とすることで適正な潤滑を実現することのできる、新たな潤滑剤供給経路を有する運動案内装置と、その製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る運動案内装置としてのリニアガイドを示す図であり、特に、リニアガイドの分解斜視図を示している。 本実施形態に係る運動案内装置としてのリニアガイドを示す図であり、特に、リニアガイドの循環構造の要部を示している。 本実施形態に係る蓋部材としてのエンドプレートを示す図であり、特に、エンドプレートの移動ブロック設置面を示す図である。 本実施形態に係る蓋部材としてのエンドプレートを示す図であり、特に、エンドプレートの反移動ブロック設置面を示す図である。 本実施形態に係る蓋部材としてのエンドプレートを示す図であり、特に、エンドプレートの移動ブロック設置面を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る蓋部材としてのエンドプレートを示す図であり、特に、エンドプレートの反移動ブロック設置面を斜め下方から見た場合の外観を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1及び図2は、本実施形態に係る運動案内装置としてのリニアガイドを示す図であり、特に、図1はリニアガイドの分解斜視図を示し、図2はリニアガイドの循環構造の要部を示している。
本実施形態に係るリニアガイドは、軌道部材として直線状に延びる軌道レール1と、この軌道レール1に多数の転動体としてのローラ3を介して往復移動自在に設けられた移動ブロック2とを備えており、例えば、テーブル等の移動物体が直線運動するのを案内する。この実施形態では、高剛性を実現するため、転動体に弾性変形の少ないローラ3を使用するが、勿論、本発明の転動体にはボールやコロ等の他の転動体を使用してもよい。また、レール下面は基台に接し、レール上面から下面に向かってボルトなどで固定される。
軌道レール1は、断面略四角形状で細長く直線状に延ばされた部材である。軌道レール1の左右側面には、長手方向に沿ってローラ3が転走するローラ転走面1b及び括れ面1cが形成される。軌道レール1の左右側面には、上下に二条ずつ合計四条の転動体転走部としてのローラ転走面1bが設けられる。これらのローラ転走面1bをローラ3が転走するので、ローラ転走面1bを焼き入れ後、研削加工するなど、ローラ転走面1bはその強度及び表面粗さを注意して製作される。
移動ブロック2は、軌道レール1の上面に対向する中央部2aと、中央部2aの左右両側から下方に延びて軌道レール1の左右側面に対向する側壁部2bとを備える。移動ブロック2の側壁部2bには、軌道レール1の側面形状と形状を合わせた突出部2cが形成される。この突出部2cには、ローラ転走面1bに対応する負荷転動体転走部としての負荷ローラ転走面2dが形成される。負荷ローラ転走面2dは、移動ブロック2の左右側壁部2bの上下に二条ずつ合計四条設けられる。この負荷ローラ転走面2dもローラ3が転走するので、負荷ローラ転走面2dを焼き入れ後、研削加工するなど、負荷ローラ転走面2dはその強度及び表面粗さを注意して製作される。
軌道レール1のローラ転走面1bと移動ブロック2の負荷ローラ転走面2dとの間には鋼製の複数のローラ3が配列される。複数のローラ3は、ローラ保持器10によって一連に回転・摺動自在に保持されている。
移動ブロック2の側壁部2bには、上下二条の負荷ローラ転走面2dから所定間隔を隔てて平行に伸びる貫通孔14が形成される。この貫通孔14にローラ戻し通路8を構成するローラ戻し通路構成部材15が挿入される。ローラ戻し通路構成部材15は、細長のパイプ形状の部材を軸線方向に沿って二分割した一対のパイプ半体からなる。ローラ戻し通路構成部材15の内周には、ローラ戻し通路8が形成される。ローラ戻し通路構成部材15は、貫通孔14に挿入された後、その両端部がエンドプレート5に支持されて、移動ブロック2に固定される。
移動ブロック2の負荷ローラ転走面2dの左右両側縁には、長尺で樹脂製の保持部材11,12,13が取り付けられる。保持部材11,12,13には、軌道レール1から移動ブロック2を外した際に負荷ローラ転走面2dからローラ3が脱落するのを防止できるように、ローラ保持器10を案内する案内溝が形成されている。第1保持部材11は、下側の負荷ローラ転走面2dを移動するローラ保持器10の下側を案内する。第2保持部材12は、下側の負荷ローラ転走面2dを移動するローラ保持器10の上側を案内するとともに、上側の負荷ローラ転走面2dを移動するローラ保持器10の下側を案内する。第3保持部材13は、上側の負荷ローラ転走面2dを移動するローラ保持器10の上側を案内する。
軌道レール1のローラ転走面1bと移動ブロック2の負荷ローラ転走面2dから構成される負荷ローラ転走路7−1,7−2(図2参照)は、移動ブロック2の左右の側壁部2bそれぞれに二つずつ設けられる。ローラ戻し通路構成部材15から構成されるローラ戻し通路8−1,8−2(図2参照)も、移動ブロック2の左右の側壁部2bの上下に二条ずつ設けられる。エンドプレート5には、この負荷ローラ転走路7−1,7−2とローラ戻し通路8−1,8−2とを立体交差させる方向転換路6−1,6−2が設けられる。
蓋部材としてのエンドプレート5は、移動ブロック2の移動方向の前後両端面に取り付けられる。エンドプレート5は、移動ブロック2と略同一の断面形状であり、移動ブロック2の中央部2aと接する水平部5aと、移動ブロック2の側壁部2bと接する側壁部5bとを備える(図1参照)。図2に示されるように、側壁部5bの外側方向転換路6−1は、下側の負荷ローラ転走路7−1と上側のローラ戻し通路8−1を接続する。側壁部5bの内側方向転換路6−2は、上側の負荷ローラ転走路7−2と下側のローラ戻し通路8−1を接続する。すなわち外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2は、負荷ローラ転走路7とローラ戻し通路8とを立体交差するように接続される。図1に示されるように、外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2は、エンドプレート5、内外方向転換路構成部材24及び内側方向転換路構成部材26により構成される。なお、図2の左側の図では、エンドプレート5から内外方向転換路構成部材24及び内側方向転換路構成部材26を取り外した状態を示している。
内外方向転換路構成部材24は、全体形状が略U字形状にて形成される。内外方向転換路構成部材24の外周側には外側方向転換路6−1の内周側が形成され、内周側には内側方向転換路6−2の外周側が形成される。そして、内外方向転換路構成部材24をエンドプレート5に嵌め込むと、エンドプレート5に形成される外側方向転換路6−1の外周側と、内外方向転換路構成部材24の外周側とで外側方向転換路6−1が構成される。また、エンドプレート5に形成される内側方向転換路6−2の外周側とともに内側方向転換路6−2の外周側が構成される。
内側方向転換路構成部材26は、円柱を半分に割ったような形状をなし、その外周面に内側方向転換路の内周側が形成される。エンドプレート5に内外方向転換路構成部材24を嵌め込んだ後、この内側方向転換路構成部材26をエンドプレート5に嵌め込むと、エンドプレート5と内側方向転換路構成部材26とにより内側方向転換路6−2が構成される。
内外方向転換路構成部材24と内側方向転換路構成部材26との間には、保持器案内部材25が組み込まれる。エンドプレート5と内外方向転換路構成部材24で内側方向転換路6−2の外周側を構成すると、エンドプレート5と内外方向転換路構成部材24の継ぎ目で段差が発生する。保持器案内部材25は、内側方向転換路6−2の外周側に発生するこの段差を回避するために設けられる。保持器案内部材25は全体がU字形状にて形成され、内側方向転換路6−2の外周側の全長に亘って伸びる。
リニアガイドの組立方法について説明する。まず移動ブロック2に、保持部材11,12,13、戻し通路構成部材15を組み込む。次に、エンドプレート5に内外方向転換路構成部材24、保持器案内部材25、内側方向転換路構成部材26を順次嵌め込み、移動ブロック2の前後両端面のうちのいずれか一方にエンドプレート5を取り付ける。この状態でローラ保持器10に一列に保持されたローラ3を内側及び外側の循環路に挿入する。最後に、移動ブロック2の反対側の端面(前後両端面のうちのいずれか他方)に内側方向転換路構成部材26、保持器案内部材25、内外方向転換路構成部材24、エンドプレート5を順次取り付ける。
移動ブロック2を軌道レール1に対して相対的に移動させると、複数のローラ3は、軌道レール1のローラ転走面1bと移動ブロック2の負荷ローラ転走面2dとの間の負荷ローラ転走路を転がり運動する。移動ブロック2の負荷ローラ転走面2dの一端まで転がったローラ3は、図2に示されるように、エンドプレート5に設けられた掬上げ部5cで掬い上げられ、U字状の方向転換路6を経由した後、負荷ローラ転走路7と平行に伸びるローラ戻し通路8に入る。ローラ戻し通路8を通過したローラ3は、反対側の方向転換路を経由した後、再び負荷ローラ転走路7に入る。ローラ3は、これら負荷ローラ転走路7、方向転換路6及びローラ戻し通路8で構成されるサーキット状のローラ循環路を循環する。サーキット状の循環経路は内側と外側の二つがあるので、内側及び外側それぞれの循環経路をローラ3が循環する。
このような運動案内装置を使用する際には、ローラ3と、ローラ転走面1b,負荷ローラ転走面2dの間に油の膜を作ることでローラ3を円滑に循環させるために、エンドプレート5には、ローラ3に潤滑剤を供給するための潤滑経路30が設けられる。そこで、次に、本実施形態に係る潤滑経路30について、図3〜図6を用いて説明を行う。
図3〜図6は、本実施形態に係る蓋部材としてのエンドプレートを示す図であり、特に、図3はエンドプレートの移動ブロック設置面を示す図であり、図4はエンドプレートの反移動ブロック設置面を示す図であり、図5はエンドプレートの移動ブロック設置面を斜め上方から見た場合の外観を示す斜視図であり、図6はエンドプレートの反移動ブロック設置面を斜め下方から見た場合の外観を示す斜視図である。なお、図3〜図6に示すエンドプレート5では、内外方向転換路構成部材24、保持器案内部材25、及び内側方向転換路構成部材26が取り外された状態が示されている。
本実施形態に係るエンドプレート5は、移動ブロック設置面501が平面形状にて形成されるとともに(図3参照)、当該移動ブロック設置面501の対面である反移動ブロック設置面502に肉盗み部52が形成される部材である(図4参照)。図3に示すように、移動ブロック設置面501が平面形状にて形成されるのは、移動ブロック2との接触面を増やすことで移動ブロック2とエンドプレート5との密着性を向上させ、これら二部材の境界面からの潤滑剤の漏れ等を防ぐ目的がある。特に、本実施形態では、移動ブロック2が設置される側の面のうち、移動ブロック2への取り付けの際に利用されるボルト孔53、後述する第2潤滑経路30b及び第3潤滑経路30c、内側方向転換路6−2の形成個所以外の部位が全て平面にて形成されており、エンドプレート5との好適な接続を実現可能としている。
一方、図4に示すように、エンドプレート5の反移動ブロック設置面502に対しては、肉盗み部52が集中して形成されている。ここで、エンドプレート5は、樹脂を金型成形することによって製作される部材であるが、同一製品内でもブロック状に厚みがある部分では、製品の品質に影響しない範囲で意図的に凹部を形成することが行われている。この凹部が肉盗み部52であり、ヒケの発生を防止したり、エンドプレート5の構成材料である樹脂の使用量を減少させることで製造コストを削減したりといった目的で採用される形状である。
上述したように、本実施形態に係る肉盗み部52は、エンドプレート5の反移動ブロック設置面502に対して集中して形成されているが、かかる構成が採用されているのは、移動ブロック設置面501を極力平面形状にて形成するための措置である。金型製作技術の上からすると、エンドプレート5の両面に対して肉盗み部を配置することの方が容易であり、従来技術でも両面側に肉盗み部を配置することが行われていたが、本実施形態では、図4及び図6にて具体的に示す肉盗み部52の採用によって、上述したようなエンドプレート5の反移動ブロック設置面502に対する肉盗み部52の集中配置が可能となっている。
なお、軌道レール1と移動ブロック2の間には隙間が空くが、この隙間を塞ぐために、本実施形態では、図1に示すように、エンドプレート5の反移動ブロック設置面502に対してシール板51を設置することで、塵芥等といった外部からの異物が上記隙間から移動ブロック2の内部に侵入するのを防止している。なお、本実施形態のシール板51は、エンドプレート5の反移動ブロック設置面502を覆う化粧板としての機能も兼備している。
以上のような好適な形状を有するエンドプレート5であるが、本実施形態に係るエンドプレート5は、潤滑経路30の構成及び形成手法にも有意な特徴を有している。すなわち、本実施形態に係るエンドプレート5は、その初期形状において、水平部5aの中央部に第2潤滑経路30bを有しており、また、第2潤滑経路30bに接続するとともに、エンドプレート5の移動ブロック設置面501に対して溝形状として形成される第3潤滑経路30cとを有している。
第2潤滑経路30bは、移動ブロック2の移動方向と平行な方向に導通開口された孔であり、エンドプレート5の移動ブロック設置面501の側は、移動ブロック2とエンドプレート5との接続によって、その開口が閉鎖されるように構成されている。一方、エンドプレート5の反移動ブロック設置面502の側は、シール板51によって閉鎖されている。なお、シール板51における第2潤滑経路30bの設置位置には、キリ等の工具で押圧すると容易に開口できるように溝51aが掘ってあり、この開口用の溝51aの部分を押し開けることによって、当該個所に給脂ニップルを設置した場合に給脂ニップルと第2潤滑経路30bとの導通が実現するようになっている。
第3潤滑経路30cは、エンドプレート5の移動ブロック設置面501に対して溝形状として形成されていることから、移動ブロック2とエンドプレート5とを接続したときには、移動ブロック2とエンドプレート5とが協働することで、潤滑剤の経路としての機能を発揮できるようになっている。また、第3潤滑経路30cは、第2潤滑経路30bから転動体循環経路(外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2)までの経路を形成するものであり、移動ブロック2とエンドプレート5との接続状態において、第2潤滑経路30bから送られてくる潤滑剤を転動体循環経路(外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2)へと供給することができるようになっている。
上述した第2潤滑経路30bは、エンドプレート5の水平部5aの中央部に位置しており、上述した第3潤滑経路30cは、第2潤滑経路30bと四条の転動体循環経路とを繋ぐ四溝すべてがほぼ均等な形状及び経路にて形成されているので、各転動体循環経路に対する潤滑剤の平均的な分け流しが可能となっている。したがって、本実施形態に係る第2潤滑経路30b及び第3潤滑経路30cによって、適正な潤滑を実現することができる。
さらに、本実施形態に係るエンドプレート5では、エンドプレート5における軌道レール1の長手方向と平行な左右側面の表面から中心部に向けて、すなわち第2潤滑経路30bに向けて水平方向に延びる第1潤滑経路30aを形成できるようになっている。この第1潤滑経路30aは、エンドプレート5の肉盗み部52の中に肉盛り付加された肉盛り部52aの内部を導通する潤滑経路であり、トンネル状の中空形状にて形成することが可能となっている。
この第1潤滑経路30aの形成可能個所には、エンドプレート5の初期形状において予め下孔30aが形成されており、この下孔30aは、第1潤滑経路30aの加工の際に工具を誘導する機能を発揮するものである。すなわち、第1潤滑経路30aを形成するに際しては、下孔30aにドリル等の加工工具の先端をあてがって加工を開始すると、この下孔30a形状に沿ってドリルが侵入するので、第2潤滑経路30bに向かって直進する第1潤滑経路30aを形成できることとなる。また、第1潤滑経路30aが形成されるのは、トンネル状の中空形状として形成される第1潤滑経路30aの孔径を考慮して肉盛り付加された半円筒形状からなる肉盛り部52aであるので、加工条件が安定して好適な中空形状を形成できるようになっている。つまり、本実施形態で採用した下孔30a及び肉盛り部52aの作用によって、図3〜図6に示す本実施形態のエンドプレート5では、従来技術では不可能であった孔径φが1〜2mm程度の第1潤滑経路30aを加工形成することが可能となっている。
なお、エンドプレート5に対して予め形成される下孔30aについては、エンドプレート5を金型成形する際に当該下孔30aの形成位置に丸棒状の中子を入れておき、この中子を外形成型後に引き抜くことで形成することができる。
また、一度導通形成された小径の第1潤滑経路30aを大径に形成し直すことは、特別な加工技術を要するものではなく、その加工は容易である。したがって、上述した下孔30a及び肉盛り部52aの構成は、あらゆる潤滑剤に応じた第1潤滑経路30aを形成可能としている点においても、従来技術に比して飛躍的な効果を及ぼすこととなる。
以上のように形成される第1潤滑経路30aは、エンドプレート5における軌道レール1の長手方向と平行な左右側面の表面から第2潤滑経路30bまでを導通させることができる。したがって、エンドプレート5の左右側の側面に対して給脂ニップルを設置したい場合には、上述した製造方法にて第1潤滑経路30aを形成するとともに、シール板51に形成された開口用の溝51aの部分は未開口のままにしておく。そして、第1潤滑経路30aの側面開口部に給脂ニップルを設置することで、この給脂ニップルから第1潤滑経路30a、第2潤滑経路30b、第3潤滑経路30cへと続く潤滑経路30が形成され、最終的に転動体循環経路(外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2)に対して潤滑剤を供給することが可能となる。
以上より、エンドプレート5の左右側面の表面から、エンドプレート5の水平部5aの中央部に位置する第2潤滑経路30bまでの比較的長い距離に、上述した小径の第1潤滑経路30aを加工形成する技術を確立できた。かかる技術の確立によって、エンドプレート5に対する給脂ニップルの設置位置がどのような場所であっても、また、潤滑剤がどのような種類のものであっても、各転動体循環経路(外側方向転換路6−1及び内側方向転換路6−2)に対する潤滑剤の平均的な分け流しが可能となり、適正な潤滑を実現することができた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、エンドプレート5の肉盗み部52の中に肉盛り付加された肉盛り部52aが、直線的な半円筒形状として形成される場合を例示して説明したが、肉盛り部52aの形状や形成個所、形成範囲などについては、エンドプレート5等の条件に応じて任意に変更が可能である。
また、図4及び図6にて具体的に例示した肉盗み部52については、エンドプレート5の形状や金型製作上の制約等に応じて任意にその形状を変更することが可能である。
また、本実施形態では、リニアガイドについての形態例を示したが、本発明の運動案内装置は、上述した好適な作用効果を発揮できる範囲において、スプライン装置などといったあらゆる形式の運動案内装置に適用することが可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 軌道レール、1b ローラ転走面(転動体転走部)、1c 括れ面、2 移動ブロック、2d 負荷ローラ転走面(負荷転動体転走部)、3 ローラ(転動体)、5 エンドプレート(蓋部材)、6 方向転換路、7 負荷ローラ転走路(負荷転動体転走路)、8 ローラ戻し通路(転動体戻し通路)、24 内外方向転換路構成部材、25 保持器案内部材、26 内側方向転換路構成部材、30 潤滑経路、30a 第1潤滑経路、30a 下孔、30b 第2潤滑経路、30c 第3潤滑経路、51 シール板、52 肉盗み部、52a 肉盛り部、501 移動ブロック設置面、502 反移動ブロック設置面。

Claims (5)

  1. 転動体転走部が形成される軌道部材と、
    前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、
    前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、
    前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、
    前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、
    を備える運動案内装置において、
    前記潤滑経路は、
    前記蓋部材における前記軌道部材の長手方向と平行な左右側面の少なくとも一方の表面から中心部に向けて水平方向に延びて形成される第1潤滑経路と、
    前記第1潤滑経路に接続するとともに、前記蓋部材の中心部に形成される第2潤滑経路と、
    前記第2潤滑経路に接続するとともに、前記蓋部材の移動ブロック設置面に溝形状にて形成されることで前記移動ブロックと協働して潤滑経路のうちの前記第2潤滑経路から前記転動体循環経路までの経路を形成する第3潤滑経路と、
    を有し、
    前記第1潤滑経路が、前記蓋部材の肉盗み部に付加された肉盛り部の内部を導通する中空形状にて形成されることを特徴とする運動案内装置。
  2. 請求項1に記載の運動案内装置において、
    前記一対の蓋部材の移動ブロック設置面が平面形状にて形成されるとともに、当該移動ブロック設置面の対面である反移動ブロック設置面に肉盗み部が形成されることを特徴とする運動案内装置。
  3. 請求項1又は2に記載の運動案内装置において、
    前記第2潤滑経路は、前記蓋部材の水平部の中央部に位置しており、
    前記第3潤滑経路は、前記第2潤滑経路と複数の前記転動体循環経路とを繋ぐ溝形状のすべてで略均等に潤滑剤を供給可能であることを特徴とする運動案内装置。
  4. 転動体転走部が形成される軌道部材と、
    前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、
    前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、
    前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、
    前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、
    を備え、
    前記一対の蓋部材の移動ブロック設置面が平面形状にて形成されるとともに、当該移動ブロック設置面の対面である反移動ブロック設置面に肉盗み部が形成される運動案内装置において、
    前記蓋部材の肉盗み部には、前記潤滑経路の一部を形成するための肉盛り部が付加されており、
    前記肉盛り部には、前記潤滑経路の加工の際に工具を誘導するための下孔が形成されていることを特徴とする運動案内装置。
  5. 転動体転走部が形成される軌道部材と、
    前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部が形成されるとともに、前記負荷転動体転走部と略平行に伸びる転動体戻し通路を有する移動ブロックと、
    前記移動ブロックの移動方向の前後両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記転動体戻し通路を接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、
    前記負荷転動体転走部、前記転動体戻し通路、及び前記方向転換路で構成される転動体循環経路内に転走自在に配列される複数の転動体と、
    前記一対の蓋部材の少なくとも一方に設けられ、前記転動体循環経路に潤滑剤を供給する潤滑経路と、
    を備え、
    前記一対の蓋部材の移動ブロック設置面が平面形状にて形成されるとともに、当該移動ブロック設置面の対面である反移動ブロック設置面に肉盗み部が形成される運動案内装置の製造方法であって、
    前記蓋部材の肉盗み部に対して肉盛り部を付加しておくとともに、当該肉盛り部に対して工具を誘導するための下孔を予め形成しておき、当該下孔を利用して孔加工を行うことで前記潤滑経路の少なくとも一部を形成することを特徴とする運動案内装置の製造方法。
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