JP2023132534A - リニアガイド - Google Patents

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JP2023132534A JP2022037909A JP2022037909A JP2023132534A JP 2023132534 A JP2023132534 A JP 2023132534A JP 2022037909 A JP2022037909 A JP 2022037909A JP 2022037909 A JP2022037909 A JP 2022037909A JP 2023132534 A JP2023132534 A JP 2023132534A
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美典 水村
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Abstract

【課題】潤滑剤がどのような種類であっても、上下段の方向転換路へ潤滑剤を平均的に供給することができるリニアガイドを提供する。【解決手段】スライダ本体21の端部に配設されたエンドキャップ30には、潤滑剤をエンドキャップ30内に導入する潤滑剤導入部33と、潤滑剤導入部33と連通して潤滑剤を方向転換路26a,26b,26cへ導く潤滑剤通路と、潤滑剤通路と複数の方向転換路26a,26b,26cをそれぞれ連通して潤滑剤を方向転換路26a,26b,26cへ供給するための複数の潤滑剤供給孔44a,44b,44cとが設けられる。潤滑剤通路には、潤滑剤の供給方向に沿って配列された複数の潤滑剤供給孔44a,44b,44cの間に、潤滑剤通路内に突出して潤滑剤の流れを一部規制することにより潤滑剤を上流の潤滑剤供給孔44a,44bへ導入する潤滑剤案内部45が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、リニアガイドに関し、より詳細には、エンドキャップ内の複数段の方向転換路へ潤滑剤を平均的に供給することができるリニアガイドに関する。
従来、リニアガイド(直動案内)は、軸方向に延びる案内レールと、案内レールに相対移動可能に跨架されたスライダと、を備え、案内レール及びスライダに形成された転動体転動溝(転動体循環路)間を循環する複数の転動体(ボール又はころ)を介して、スライダが案内レール上を軸方向に相対移動する。このようなリニアガイドは、各種生産設備の直線移動機構に多用されている。このリニアガイドを、長期間に亘って安定して使用するためには、潤滑剤供給経路を介して案内レール及び転動体に十分な量の潤滑剤(潤滑油やグリース)を供給して、潤滑状態を良好に維持することが重要である。
そして、リニアガイドに用いられる潤滑剤には、グリースとオイル(潤滑油)の二種類がある。グリースとオイルとは、リニアガイドの使用環境に応じて使い分けが行われている。例えば、工作機械などのクーラントが飛散する環境ではオイルが用いられ、それ以外の高速運動部、真空環境、クリーンルーム仕様ではグリースが用いられる。
このようなグリースとオイルとでは、潤滑剤供給経路を流れるときの流れ易さが大きく異なっている。そこで、グリース供給のときと、オイル供給のときとでは、潤滑油供給経路に相反する断面積が必要になる。
また、エンドキャップとリターンガイドとの間に画成された複数段の方向転換路(転動体Uターン路)へは、潤滑剤を平均的に供給(流し分け)することが望ましい。
特許文献1には、潤滑剤がどのような種類のものであっても、漏れ等の不具合が発生することのないように、オイル使用時に潤滑剤供給経路を狭くするアタッチメントをエンドプレート(エンドキャップ)の潤滑剤供給経路に配置する運動案内装置(リニアガイド)が提案されている。
この運動案内装置では、潤滑剤供給経路内に設置されるアタッチメントを用いてオイルのための潤滑剤供給路を好適に確保することができるようになっている。そして、リターンピース部(リターンガイド)とエンドプレートとの間に形成された上下二条の方向転換路には、それぞれ繋がる潤滑剤供給経路の分岐部分によって、潤滑剤の平均的な流し分けを可能としている。
また、特許文献2には、側板(エンドキャップ)の側面に穿設されたニップル穴から両側よりに対称に設けられている方向転換路それぞれまでの油供給路(潤滑剤供給路)の油路長を略同長に形成した無限直動案内ユニット(リニアガイド)の潤滑装置が提案されている。
この潤滑装置では、ニップル穴から両方向転換路に供給される潤滑剤の量を均一とすることで、左右の方向転換路への潤滑剤の平均的な流し分けを可能にしている。
特開2011-153669号公報 実開平1-73518号公報
ところで、特許文献1の運動案内装置では、エンドプレートの潤滑剤供給経路内にアタッチメントを取り付ける工程が生じるため、製造コストが増加するという問題がある。
また、特許文献2の潤滑装置では、方向転換路が複数段存在する際における上下段の方向転換路への潤滑剤の平均的な流し分けの方法は開示されていない。特に,潤滑剤としてグリースを用いた場合とオイルを用いた場合では、両者の粘度が異なる。そのため、グリースを上下段の方向転換路へ平均的に流し分けができる潤滑剤供給路形状を設計したとしても、オイルを流した場合に上段の方向転換路と連通する潤滑剤供給孔は素通りしてしまい、下段の方向転換路へ潤滑剤が集中してしまう問題があった。このような潤滑剤の供給量が不十分な循環路が存在すると、無限直動案内ユニット(リニアガイド)の焼付き等の故障に繋がる恐れがある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑剤がどのような種類であっても、上下段の方向転換路へ潤滑剤を平均的に供給することができるリニアガイドを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
案内レールと、複数段の転動体軌道溝および転動体戻し通路を有して前記案内レールを跨ぐようにスライド自在に係合するスライダのスライダ本体と、複数の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部にそれぞれ取り付けられる一対のエンドキャップと、を備えるリニアガイドであって、
前記一対のエンドキャップの少なくとも一方には、潤滑剤を前記エンドキャップ内に導入する潤滑剤導入部と、前記潤滑剤導入部と連通して前記潤滑剤を前記方向転換路へ導く潤滑剤通路と、前記潤滑剤通路と前記複数の方向転換路をそれぞれ連通して前記潤滑剤を前記方向転換路へ供給するための複数の潤滑剤供給孔とが設けられ、
前記潤滑剤通路においては、前記潤滑剤の供給方向に沿って配列された複数の前記潤滑剤供給孔の間に、前記潤滑剤通路内に突出して前記潤滑剤の流れを一部規制することにより前記潤滑剤を上流の前記潤滑剤供給孔へ導入する潤滑剤案内部が設けられている、
ことを特徴とするリニアガイド。
本発明のリニアガイドによれば、潤滑剤がどのような種類であっても、上下段の方向転換路へ潤滑剤を平均的に供給することができるリニアガイドを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るリニアガイドの斜視図である。 図2は、図1に示す第1実施形態のエンドキャップを対向するスライダ本体側から視た正面図である。 図3の(a)~(c)は、図2に示す第1実施形態に係るリターンガイドの正面図、A-A断面矢視図及びB-B断面矢視図である。 図4の(a)~(c)は、本発明の第2実施形態に係るリターンガイドの正面図、C-C断面矢視図及びD-D断面矢視図である。 図5の(a)~(c)は、本発明の第3実施形態に係るリターンガイドの正面図、E-E断面矢視図及びF-F断面矢視図である。
以下、本発明の各実施形態に係るリニアガイドを図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、スライダの上下方向、幅方向とは、長手方向を水平にして配置された案内レールに組み付けられたスライダの状態における方向をそれぞれ表しており、スライダの幅方向は、案内レールの長手方向及びスライダの上下方向に垂直な方向であり、左右方向とも言う(図1参照)。また、長手方向は、軸方向とも言う。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るリニアガイド1は、直線状の案内レール3と、案内レール3を跨ぐように組み付けられ、不図示の複数の転動体(ボール)を介してスライド自在に係合する横断面C字状のスライダ20と、を備えている。
案内レール3は金属製で、その幅方向の両側面には、それぞれ軸方向に延びるレール側軌道面5が片側三列ずつ、合計六列形成されている。案内レール3は案内レール3の高さ方向に貫通する複数のレール取付穴4を有しており、これらのレール取付穴4には、案内レール3を不図示の被取付面に固定するレール固定用ボルト(図示せず)が挿入される。
スライダ20は、案内レール3の左右両側に袖部を有するスライダ本体21と、スライダ本体21の前後方向(軸方向)の両端部に装着された一対のエンドキャップ30,30と、これらのエンドキャップ30,30内に一組ずつ組み込まれたリターンガイド40,40と、案内レール3とエンドキャップ30,30との間の隙間をシールする一対のサイドシール60,60と、を備える。
スライダ本体21は、左右両側に、複数段(本実施形態では、3段)のスライダ側軌道面及び転動体戻し路(図示せず)をそれぞれ有している。スライダ側軌道面は、スライダ本体21の両袖部の内側面に形成され、案内レール3のレール側軌道面5とそれぞれ対向しており、レール側軌道面5とスライダ側軌道面により3段の負荷転動路が構成されている。転動体戻し路は、両袖部の肉厚部分を案内レール3の軸方向に貫通する3本の孔によって形成されている。また、スライダ本体21の上面には、スライダ20にテーブル等の被駆動体を固定するボルトを挿通させる被駆動体固定用ねじ挿通孔25が設けられている。
本第1実施形態のエンドキャップ30は、図2に示すように、例えば、合成樹脂材の射出成形品であって、スライダ本体21と同様に横断面C字状に形成されている。エンドキャップ30には、複数の取付ねじ挿通孔34が設けられ、取付ねじ挿通孔34に挿通された取付ねじ35により、エンドキャップ30がサイドシール60とともにスライダ本体21の前後方向の端部(対向面)に締結される。
また、エンドキャップ30の左右の袖部31には、スライダ本体21の前後方向の端部に対向する当接面31a側に、リターンガイド40がそれぞれ組み込まれている。リターンガイド40は、エンドキャップ30の当接面31aに形成された凹部に嵌合することで、エンドキャップ30との間に複数(本実施形態では、3つ)の方向転換路26a,26b,26cを画成する。方向転換路26a,26b,26cは、スライダ本体21の3段の負荷転動路と転動体戻し路にそれぞれ連結する。
そして、これら負荷転動路、転動体戻し路及び方向転換路26a,26b,26cで、転動体循環路を形成している。転動体循環路内には多数の転動体(ボール)が転動自在に装填され、転動体循環路内を転動しながら無限循環するこれらの転動体を介して、スライダ20が案内レール3上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
スライダ本体21の前後方向の端部に対向するリターンガイド40の対向面40aには、潤滑剤の供給方向(上下方向)Xに沿って直列に配列された複数(本実施形態では、3つ)の潤滑剤供給孔44a,44b,44cを介して方向転換路26a,26b,26cにそれぞれ連通する横断面半円状の潤滑剤通路溝42が凹設されている(図3、参照)。
エンドキャップ30の水平部32には、スライダ本体21の前後方向の端部に対向する当接面32a側に、幅方向に延びる潤滑剤通路溝37が凹設されている。潤滑剤通路溝37の中央部には、潤滑剤をニップル50からエンドキャップ30内へ導入する潤滑剤導入部33が穿設されている。
また、エンドキャップ30の左右の袖部31の当接面31aには、潤滑剤通路溝37からリターンガイド40の潤滑剤通路溝42に至る潤滑剤通路溝38が凹設されている。
そして、エンドキャップ30がスライダ本体21の前後方向の端部に固定されることで、エンドキャップ30における潤滑剤通路溝37、潤滑剤通路溝38及び潤滑剤通路溝42と、スライダ本体21の端面との間には、潤滑剤導入部33と連通して潤滑剤を方向転換路26a,26b,26cへ導く潤滑剤通路が画成される。
従って、エンドキャップ30がスライダ本体21の前後方向の端部に固定されたスライダ20には、潤滑剤をエンドキャップ30内に導入する潤滑剤導入部33と、潤滑剤導入部33と連通して潤滑剤を方向転換路26a,26b,26cへ導く潤滑剤通路と、潤滑剤通路と複数の方向転換路26a,26b,26cをそれぞれ連通して潤滑剤を方向転換路26a,26b,26cへ供給するための複数の潤滑剤供給孔44a,44b,44cとが設けられる。そして、ニップル50からエンドキャップ30内へ導入された潤滑剤は、潤滑剤導入部33から潤滑剤通路溝37,38を通って潤滑剤通路溝42に至り、ここから潤滑剤供給孔44a,44b,44cを介して方向転換路26a,26b,26cにそれぞれ供給される。
図3に示すように、本第1実施形態に係るリターンガイド40の潤滑剤通路溝42には、潤滑剤の供給方向Xに沿って直列に配列された3つの潤滑剤供給孔44a,44b,44cの間に、複数(本実施形態では、2つ)の潤滑剤案内部45が直列に配列されている。
潤滑剤案内部45は、潤滑剤通路内に突出して潤滑剤の上から下への流れを一部規制することにより潤滑剤を上流の潤滑剤供給孔44a,44bへ導入するため潤滑剤供給孔44a,44b近傍の下流側における潤滑剤通路溝42に突設された板状の堰部である。
これによって、本第1実施形態に係るリニアガイド1のスライダ20は、潤滑剤として粘度の低いオイルを用いた場合でも、複数配列された潤滑剤供給孔44a,44b,44cの間に設けられた潤滑剤案内部45,45によって、潤滑剤が上流側の潤滑剤供給孔44a,44bを素通りして下流側の潤滑剤供給孔44b,44cへ向かってしまうことを防ぐことができる。そこで、エンドキャップ30における上段側の方向転換路26a,26bへオイルが供給され易くなり、粘度が異なるオイルとグリースの両者に適した潤滑剤通路の設計が可能になる。また、上述した特許文献1の運動案内装置のように、潤滑剤通路に応じてアタッチメント等の部品を使い分ける必要もない。
従って、本実施形態に係るリニアガイド1は、潤滑剤がどのような種類であっても、上下段の方向転換路へ潤滑剤を平均的に供給することができる。
なお、本第1実施形態に係る潤滑剤案内部45は、図3に示すように、潤滑剤供給孔44a,44bとの間にそれぞれ間隔が設けられるように、潤滑剤供給孔44a,44b近傍の下流側における潤滑剤通路溝42にそれぞれ突設されている。そこで、潤滑剤として粘度の高いグリースを用いた場合には、潤滑剤案内部45と潤滑剤供給孔44a,44bとの間に、グリースの詰まりを引き起こし難くすることができる。
また、潤滑剤として粘度の低いオイルを用いる場合、潤滑剤案内部45は、潤滑剤供給孔44a,44bと隣接するように、潤滑剤供給孔44a,44b近傍の下流側における潤滑剤通路溝42に突設されることが望ましい。この場合、潤滑剤案内部45と潤滑剤供給孔44a,44bとの間にそれぞれ段差がなくなり、上流側の潤滑剤供給孔44a,44bへオイルが更に供給されやすくなる。
図4の(a)~(c)は、本発明の第2実施形態に係るリターンガイド40Aの正面図、C-C断面矢視図及びD-D断面矢視図である。
本第2実施形態に係るリターンガイド40Aの潤滑剤通路溝42には、潤滑剤の供給方向Xに沿って直列に配列された3つの潤滑剤供給孔44a,44b,44cの間に、2つの潤滑剤案内部45,46が直列に配列されている。
潤滑剤案内部45,46は、潤滑剤通路内に突出して潤滑剤の上から下への流れを一部規制することにより潤滑剤を上流の潤滑剤供給孔44a,44bへ導入するため潤滑剤供給孔44a,44b近傍の下流側に突設された板状の堰部である。そして、下流側の潤滑剤案内部46は、上流側の潤滑剤案内部45よりも突出高さが大きくされている。
これによって、本第2実施形態に係るリターンガイド40Aの潤滑剤通路溝42は、上流側の潤滑剤供給孔44aと下流側の潤滑剤供給孔44cとの間に配置された潤滑剤供給孔44bにも潤滑剤が案内され易くなる。そこで、エンドキャップ30における上下段の方向転換路26a,26b,26cへ潤滑剤を平均的に供給する効果を更に高めることができる。
図5の(a)~(c)は、本発明の第3実施形態に係るリターンガイド40Bの正面図、E-E断面矢視図及びF-F断面矢視図である。
本第3実施形態に係るリターンガイド40Bの潤滑剤通路溝42には、潤滑剤の供給方向Xに沿って直列に配列された3つの潤滑剤供給孔44a,44b,44cの間に、2つの潤滑剤案内部47,47が直列に配列されている。
潤滑剤案内部47は、潤滑剤通路内に突出して潤滑剤の上から下への流れを一部規制することにより潤滑剤を上流の潤滑剤供給孔44a,44bへ導入するため潤滑剤供給孔44a,44b近傍の下流側に突設された半円筒状の堰部である。そして、潤滑剤案内部47は、近接する潤滑剤供給孔44a,44bと同軸の円筒面47aを有する。
これによって、本第3施形態に係るリターンガイド40Bの潤滑剤通路溝42は、潤滑剤案内部47の円筒面47aによって効率的に潤滑剤供給孔44a,44bへ潤滑剤が案内される。そこで、上段側の方向転換路26a,26bへ潤滑剤が更に供給され易くなる。そこで、エンドキャップ30における上下段の方向転換路26a,26b,26cへ潤滑剤を平均的に供給する効果を更に高めることができる。
従って、上述した各実施形態のリニアガイド1によれば、潤滑剤がどのような種類であっても、上下段の方向転換路26a,26b,26cへ潤滑剤(オイル又はグリース)を平均的に供給することができるリニアガイドを提供することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態のスライダ20は、スライダ本体21の軸方向の両端部にそれぞれエンドキャップ30が取り付けられているが、本発明のスライダはこれに限定されるものではない。エンドキャップ30は、少なくとも一方のスライダ本体21の端部に取り付けられていればよく、他方のスライダ本体21の端部に取り付けられるエンドキャップは、潤滑剤導入部、潤滑剤通路及び潤滑剤供給孔を有していない構成でもよい。
更に、上記実施形態の潤滑剤案内部45,46,47は、板状又は半円筒状の堰部とされたが、本発明の潤滑剤案内部はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
また、リニアガイドの転動体としては、ボールの代わりに円筒ころを使用してもよい。
ここで、上述した本発明に係るリニアガイドの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 案内レール(3)と、複数段の転動体軌道溝および転動体戻し通路を有して前記案内レール(3)を跨ぐようにスライド自在に係合するスライダ(20)のスライダ本体(21)と、複数の方向転換路(26a,26b,26c)を有して前記スライダ本体(21)の軸方向の端部にそれぞれ取り付けられる一対のエンドキャップ(30)と、を備えるリニアガイド(1)であって、
前記一対のエンドキャップ(30)の少なくとも一方には、潤滑剤を前記エンドキャップ(30)内に導入する潤滑剤導入部(33)と、前記潤滑剤導入部(33)と連通して前記潤滑剤を前記方向転換路(26a,26b,26c)へ導く潤滑剤通路(潤滑剤通路溝37,38,42)と、前記潤滑剤通路(潤滑剤通路溝37,38,42)と前記複数の方向転換路(26a,26b,26c)をそれぞれ連通して前記潤滑剤を前記方向転換路(26a,26b,26c)へ供給するための複数の潤滑剤供給孔(44a,44b,44c)とが設けられ、
前記潤滑剤通路(潤滑剤通路溝37,38,42)においては、前記潤滑剤の供給方向に沿って配列された複数の前記潤滑剤供給孔(44a,44b,44c)の間に、前記潤滑剤通路(潤滑剤通路溝37,38,42)内に突出して前記潤滑剤の流れを一部規制することにより前記潤滑剤を上流の前記潤滑剤供給孔(44a,44b)へ導入する潤滑剤案内部(45,46,47)が設けられている、
ことを特徴とするリニアガイド(1)。
上記[1]の構成によれば、潤滑剤として粘度の低いオイルを用いた場合でも、複数配列された潤滑剤供給孔(44a,44b,44c)の間に設けられた潤滑剤案内部(45,46,47)によって、潤滑剤が上流側の潤滑剤供給孔(44a,44b)を素通りして下流側の潤滑剤供給孔(44b,44c)へ向かってしまうことを防ぐことができる。そこで、エンドキャップ(30)における上段側の方向転換路(26a,26b)へオイルが供給され易くなり、粘度が異なるオイルとグリースの両者に適した潤滑剤通路(潤滑剤通路溝37,38,42)の設計が可能になる。
[2] 前記潤滑剤案内部(45,46,47)は、前記潤滑剤供給孔(44a,44b)との間に間隔が設けられている、
ことを特徴とする上記[1]に記載のリニアガイド(1)。
上記[2]の構成によれば、潤滑剤として粘度の高いグリースを用いた場合には、潤滑剤案内部(45,46,47)と潤滑剤供給孔(44a,44b)との間に、グリースの詰まりを引き起こし難くすることができる。
[3] 前記潤滑剤案内部(45,46,47)は、前記潤滑剤供給孔(44a,44b)と隣接して設けられている、
ことを特徴とする上記[1]に記載のリニアガイド(1)。
上記[3]の構成によれば、潤滑剤案内部(45,46,47)と潤滑剤供給孔(44a,44b)との間にそれぞれ段差がなくなり、上流側の潤滑剤供給孔(44a,44b)へオイルが更に供給されやすくなる。
[4] 前記潤滑剤の供給方向に沿って直列に配列された複数の前記潤滑剤案内部(45,46)は、下流側の前記潤滑剤案内部(46)の突出高さが上流側の前記潤滑剤案内部(45)の突出高さよりも大きい、
ことを特徴とする上記[1]~[3]の何れか一つに記載のリニアガイド(1)。
上記[4]の構成によれば、上流側の潤滑剤供給孔(44a)と下流側の潤滑剤供給孔(44c)との間に配置された潤滑剤供給孔(44b)にも潤滑剤が案内され易くなる。そこで、エンドキャップ(30)における上下段の方向転換路(26a,26b,26c)へ潤滑剤を平均的に供給する効果を更に高めることができる。
[5] 前記潤滑剤案内部(47)は、近接する前記潤滑剤供給孔(44a,44b)と同軸の円筒面(47a)を有する、
ことを特徴とする上記[1]~[4]の何れか一つに記載のリニアガイド(1)。
上記[5]の構成によれば、潤滑剤案内部(47)の円筒面(47a)によって効率的に潤滑剤供給孔(44a,44b)へ潤滑剤が案内される。そこで、上段側の方向転換路(26a,26b)へ潤滑剤が更に供給され易くなる。そこで、エンドキャップ(30)における上下段の方向転換路(26a,26b,26c)へ潤滑剤を平均的に供給する効果を更に高めることができる。
1 リニアガイド
3 案内レール
20 スライダ
21 スライダ本体
26a,26b,26c 方向転換路
30 エンドキャップ
33 潤滑剤導入部
37,38,42 潤滑剤通路溝(潤滑剤通路)
44a,44b,44c 潤滑剤供給孔
45,46,47 潤滑剤案内部

Claims (5)

  1. 案内レールと、複数段の転動体軌道溝および転動体戻し通路を有して前記案内レールを跨ぐようにスライド自在に係合するスライダのスライダ本体と、複数の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部にそれぞれ取り付けられる一対のエンドキャップと、を備えるリニアガイドであって、
    前記一対のエンドキャップの少なくとも一方には、潤滑剤を前記エンドキャップ内に導入する潤滑剤導入部と、前記潤滑剤導入部と連通して前記潤滑剤を前記方向転換路へ導く潤滑剤通路と、前記潤滑剤通路と前記複数の方向転換路をそれぞれ連通して前記潤滑剤を前記方向転換路へ供給するための複数の潤滑剤供給孔とが設けられ、
    前記潤滑剤通路においては、前記潤滑剤の供給方向に沿って配列された複数の前記潤滑剤供給孔の間に、前記潤滑剤通路内に突出して前記潤滑剤の流れを一部規制することにより前記潤滑剤を上流の前記潤滑剤供給孔へ導入する潤滑剤案内部が設けられている、
    ことを特徴とするリニアガイド。
  2. 前記潤滑剤案内部は、前記潤滑剤供給孔との間に間隔が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド。
  3. 前記潤滑剤案内部は、前記潤滑剤供給孔と隣接して設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド。
  4. 前記潤滑剤の供給方向に沿って直列に配列された複数の前記潤滑剤案内部は、下流側の前記潤滑剤案内部の突出高さが上流側の前記潤滑剤案内部の突出高さよりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のリニアガイド。
  5. 前記潤滑剤案内部は、近接する前記潤滑剤供給孔と同軸の円筒面を有する、
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のリニアガイド。
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