JP2011138716A - 電源ユニット及び光源ユニット及び照明装置及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】種別判定部150(種別取得部)は、接続部110(点灯接続部)に接続した光源ユニット200から接続部110を介して光源ユニットの種別を表わす種別情報を取得する。点灯制御部160(電力設定部)は、種別情報に基づいて光源ユニット200に供給する電力を設定する。電源回路130は、点灯制御部160が設定した電力にしたがって光源ユニット200に供給する電力を生成する。
【選択図】図2
Description
電源ユニットは、例えば、光源ユニットに流れる電流が一定になるよう、光源ユニットに印加する電圧を調整することにより、光源ユニットに供給する電力を制御する。
光源ユニットの種類や電気的特性が異なる場合、光源ユニットに流れる電流の目標値など電源ユニットに設定された設定値を変える必要がある。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電源ユニットに種類や電気的特性の異なる光源ユニットを接続した場合でも、常に適切な電力を光源ユニットに供給することを目的とする。
実施の形態1について、図1〜図3を用いて説明する。
照明器具800(照明装置)は、ケース810、電源ユニット100、光源ユニット200(光源モジュール)などを有する。
ケース810は、例えば、円筒状の筐体であり、電源ユニット100などを内蔵する。
電源ユニット100は、例えば商用電源などの交流電源やバッテリーなどの直流電源から電力の供給を受けて、光源ユニット200に供給する電力を生成する。
光源ユニット200(LED光源部)は、例えばLEDなどの光源221を有する。光源221は、電源ユニット100から供給された電力により点灯する。
電源ユニット100(LED点灯ユニット部)は、接続部110(点灯接続部)を有する。光源ユニット200は、接続部210(光源接続部)を有する。2つの接続部110,210は、互いに係合することにより、電源ユニット100と光源ユニット200とを物理的かつ電気的に接続する。
電源ユニット100は、電源回路130、種別判定部150、点灯制御部160を有する。
光源ユニット200は、光源回路220、種別情報出力部250(識別回路)を有する。
電源回路130が生成した電力は、接続部110,210を介して光源回路220に供給される。光源回路220は、接続部110,210を介して電源回路130から供給された電力を光源221に印加する回路である。
種別情報出力部250は、光源ユニット200の種別(性能)を表わす情報(以下「種別情報」と呼ぶ。)を保持している。光源ユニット200の種別には、例えば光源ユニット200の標準入力電圧や標準入力電流などの電気的特性がある。種別情報出力部250が保持した種別情報(性能情報)は、接続部210,110を介して種別判定部150に提供される。種別判定部150(種別取得部、識別部)は、接続部210,110を介して提供された種別情報を取得する。
電源ユニット100は、光源ユニット200が保持した種別情報を取得し、取得した種別情報に基づいて、現在接続されている光源ユニット200に適合した電力を光源ユニット200に供給する。
種別情報出力部250(識別回路)は、例えば抵抗R52を有する。抵抗R52(種別情報回路)は、光源側端子aと光源側端子cとの間に電気接続されている。抵抗R52は、光源ユニット200の種類によって、抵抗値が異なる。すなわち、抵抗R52の抵抗値が種別情報(性能情報)である。
抵抗R52は、抵抗値が固定された固定抵抗であってもよいし、抵抗値が可変できる半固定抵抗や可変抵抗であってもよい。光源221の電気的特性のバラツキが大きい場合は、抵抗R52の抵抗値が可変できる構成とすることが好ましい。そうすれば、例えば光源ユニット200の製造工程において、光源ユニット200の組み立て完了後、光源回路220の電気的特性を測定し、測定した電気的特性に基づいて、抵抗R52の抵抗値を調整することができる。
電源回路130は、直流電圧を生成し、生成した電圧を正側出力端子と負側出力端子との間の電位差として出力する。電源回路130は、帰還入力端子と負側出力端子との間の電位差を帰還電圧として入力する。入力した帰還電圧が所定の電圧より高い場合、電源回路130は、生成する直流電圧の電圧値を下げる。逆に、入力した帰還電圧が所定の電圧より低い場合、電源回路130は、生成する直流電圧の電圧値を上げる。後述するように、帰還電圧は、光源回路220を流れる電流に比例する。電源回路130が生成する直流電圧が上がると、光源回路220を流れる電流は大きくなり、帰還電圧が高くなる。逆に、電源回路130が生成する直流電圧が下がると、光源回路220を流れる電流は小さくなり、帰還電圧が低くなる。このため、電源回路130は、帰還電圧が所定の電圧と一致するよう、生成する直流電圧の電圧値を調整する。
帰還生成回路140は、例えば、3つの抵抗R41,R42,R43(電圧発生用抵抗)、2つのスイッチング素子Q46,Q47(LED電流切替スイッチ)を有する。スイッチング素子Q46,Q47は、例えば電界効果型トランジスタ(以下「FET」と呼ぶ。)である。抵抗R42とスイッチング素子Q46とは、直列に電気接続している。同様に、抵抗R43とスイッチング素子Q47とは、直列に電気接続している。抵抗R41と、抵抗R42・スイッチング素子Q46の直列回路と、抵抗R43・スイッチング素子Q47の直列回路とは、並列に電気接続している。この並列回路は、点灯側端子cと電源回路130の負側出力端子との間に電気接続している。これにより、この並列回路と光源回路220とは、直列に電気接続される。光源回路220を流れる電流と同じ電流が並列回路を流れ、流れた電流に比例する電圧が、並列回路の両端に発生する。帰還生成回路140は、並列回路の両端に発生した電圧を帰還電圧として出力する。すなわち、並列回路の等価抵抗値が比例定数である。
電圧検出回路170は、例えば、3つの抵抗R71,R72,R73と、スイッチング素子Q77とを有する。スイッチング素子Q77は、例えばFETである。抵抗R73とスイッチング素子Q77とは、直列に電気接続している。抵抗R72と、抵抗R73・スイッチング素子Q77の直列回路とは、並列に電気接続している。この並列回路(LED光源部異常検出調整部)と、抵抗R71とは、直列に電気接続している。この直列回路は、電源回路130の正側出力端子と負側出力端子との間に電気接続している。これにより、電源回路130が生成した直流電圧を、抵抗R71と、抵抗R72を含む並列回路とが分圧し、分圧した電圧が抵抗R72を含む並列回路の両端に発生する。電圧検出回路170は、抵抗R72を含む並列回路の両端に発生した電圧を検出電圧として出力する。すなわち、抵抗R71と、抵抗R72を含む並列回路との分圧比が比例定数である。
例えば、抵抗R71の抵抗値が19kΩ、抵抗R72の抵抗値が1kΩ、抵抗R73の抵抗値が3.8kΩである場合、スイッチング素子Q77をオンオフすることにより、抵抗R72を含む並列回路の等価抵抗値は、1kΩ、792Ωのいずれかの値になり、電圧検出回路170は、電源回路130が生成した直流電圧のそれぞれ20分の1、25分の1の電圧を検出電圧として生成する。
スイッチ回路180は、例えば、4つの抵抗R81,R82,R84,R85、2つのスイッチング素子Q83,Q86を有する。スイッチング素子Q83は、例えばNPN型バイポーラトランジスタである。スイッチング素子Q86は、例えばPNP型バイポーラトランジスタである。抵抗R81の一方の端子は、点灯制御部160の点灯信号出力端子に電気接続している。抵抗R81のもう一方の端子は、スイッチング素子Q83のベース端子に電気接続している。抵抗R82は、スイッチング素子Q83のベース端子とエミッタ端子との間に電気接続している。スイッチング素子Q83のエミッタ端子は、電源ユニット100のグランド配線に電気接続している。抵抗R84は、スイッチング素子Q83のコレクタ端子とスイッチング素子Q86のベース端子との間に電気接続している。抵抗R85は、スイッチング素子Q86のベース端子とエミッタ端子との間に電気接続している。スイッチング素子Q86のエミッタ端子は、電源回路130の正側出力端子に電気接続している。スイッチング素子Q86のコレクタ端子は、点灯側端子aに電気接続している。
スイッチング素子Q83のベース・エミッタ間には、点灯制御部160の点灯信号出力端子の電圧を、抵抗R81と抵抗R82とで分圧した電圧が印加される。この電圧が所定の電圧(例えば0.7V)より高ければ、スイッチング素子Q83がオンになり、コレクタ電流が流れる。スイッチング素子Q83のコレクタ電流は、抵抗R84により制限される。スイッチング素子Q83のコレクタ電流の一部が抵抗R85を流れることにより抵抗R85の両端に電圧が発生し、この電圧がスイッチング素子Q86のベース・エミッタ間に印加される。この電圧が所定の電圧(例えば0.7V)より高ければ、スイッチング素子Q86がオンになり、電源回路130が生成した直流電圧が、接続点aを介して、光源回路220に印加される。
点灯制御部160の点灯信号出力端子の電圧が低く、スイッチング素子Q83のベース・エミッタ間電圧が所定の電圧より低いと、スイッチング素子Q83がオフになり、コレクタ電流は流れない。このため、スイッチング素子Q86のベース・エミッタ間電圧も所定の電圧より低くなり、スイッチング素子Q86がオフになるので、電源回路130が生成した直流電圧は、光源回路220に印加されない。
マイコンは、例えば、処理装置(以下「CPU」と呼ぶ。)、記憶装置、入力装置、出力装置(図示せず)を有する。
CPUは、プログラムを実行することにより、データを処理し、CPU自身を含むマイコン全体を制御する。
記憶装置は、CPUが実行するプログラムやCPUが処理するデータを記憶する。記憶装置には、例えば不揮発性メモリ(以下「ROM」と呼ぶ。)や揮発性メモリ(以下「RAM」と呼ぶ。)などがある。
入力装置は、マイコンの外部からデジタル信号やアナログ信号を入力して、CPUが処理できる形式のデータに変換する。入力装置が変換したデータは、CPUが直接処理してもよいし、RAMなどが記憶してもよい。入力装置には、例えばアナログデジタル変換器(以下「ADC」と呼ぶ。)などがある。ADCは、CPUから指示されたタイミングで、あるいは所定の周期で、アナログ信号を入力する端子の電位を測定し、測定した電位を量子化してデジタルデータに変換する。
出力装置は、CPUが処理したデータなどをデジタル信号やアナログ信号に変換して、マイコンの外部に出力する。出力装置が変換するデータは、CPUから直接受け取ったデータであってもよいし、RAMなどが記憶したデータであってもよい。出力装置は、例えばデジタルアナログ変換器(以下「DAC」と呼ぶ。)などがある。DACは、変換するデータが表わす数値に比例する電圧を生成し、アナログ信号を出力する端子から出力する。
以下に説明する機能ブロックは、ROMが記憶したプログラムをCPUが実行して、データを処理し、マイコン全体を制御することにより実現される。
なお、以下に説明する機能ブロックを実現するための構成は、マイコンに限らず、アナログ回路・デジタル回路・集積回路など他の電子回路や電気回路であってもよいし、機械的構成など電気的構成以外の構成であってもよい。
例えば、光源221が切断故障(オープン故障)した場合、光源回路220を流れる電流が0になるので、帰還生成回路140が生成する帰還電圧も0になる。電源回路130は、帰還電圧が所定の電圧より低いので、生成する直流電圧を高くする。しかし、光源回路220には電流が流れないので、帰還電圧は0のまま変わらない。このため、電源回路130は、生成する直流電圧を更に高くする。これにより、電源回路130が生成する電圧が高くなると、電圧検出回路170が生成する検出電圧が閾値電圧を超え、異常判定部164が異常発生と判定する。
例えば、光源221が短絡故障した場合、故障した光源221における電圧降下が0になるので、その分の電圧が他の光源221に印加され、光源回路220を流れる電流が増加し、帰還生成回路140が生成する帰還電圧も増加する。電源回路130は、帰還電圧が所定の電圧より高いので、生成する直流電圧を低くする。これにより、電源回路130が生成する電圧が低くなり、電圧検出回路170が生成する検出電圧が第二閾値電圧を下回り、異常判定部164が異常発生と判定する。
ADCは、入力できる電圧範囲が定まっている。したがって、検出電圧がADCの入力可能電圧範囲より高い場合、検出電圧にかかわらずADCが変換するデータは最大値に固定される。したがって、異常判定部164は、閾値電圧がADCの入力可能電圧より高いと、異常発生を判定することができない。
また、ADCには、量子化誤差がある。量子化誤差は、ADCが出力するデジタルデータのビット数により定まり、入力する電圧によらないから、入力する電圧が高いほど信号雑音比(以下「SN比」と呼ぶ。)が良くなる。このため、検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限に近いほうが、異常発生を正確に判定することができる。
比例定数を固定して閾値電圧を変化させる構成の場合、光源回路220の入力電圧の正常範囲の上限が低い場合に検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限に近くなるよう設定すると、光源回路220の入力電圧の正常範囲の上限が低い場合に検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限を超えて、異常発生を判定できなくなる。逆に、光源回路220の入力電圧の正常範囲の上限が高い場合に検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限に近くなるよう設定すると、光源回路220の入力電圧の正常範囲の上限が低い場合に検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限から離れ、正確な判定が困難になる。
これに対し、閾値電圧を固定して比例定数を変化させる構成の場合、光源回路220の入力電圧の正常範囲の上限にかかわらず、検出電圧がADCの入力可能電圧範囲の上限に近くなるよう設定することができ、異常発生を常に正確に判定することができる。
あるいは、種別情報出力部250は、サーミスタなど温度によって電気的特性が変化する素子を含む回路であってもよい。光源回路220の電気的特性が温度により変化する場合、光源回路220の電気的特性の変化に対応する形で、種別情報出力部250の電気的特性も変化するように構成しておけば、周辺温度による光源回路220の電気的特性の変化を補償することができる。
例えば、光源回路220の電気的特性の違いにより、電源回路130が生成する直流電圧が80V〜120Vの範囲で変動する可能性があり、抵抗R51の値が1kΩ、ある種別の光源ユニット200における抵抗R52の値が39kΩであるとすると、抵抗R51の両端電圧は、2V〜3Vの範囲で変動する可能性がある。
仮に、それと異なる種別の光源ユニット200における抵抗R52の値が56kΩであるとすると、抵抗R51の両端電圧は、1.4V〜2.11Vの範囲で変動する可能性がある。このため、抵抗R51の両端電圧が2V〜2.11Vの範囲である場合、光源ユニット200がどちらの種別であるか判別できない。したがって、抵抗R52の値は、このような値には設定しない。
抵抗R52の値が68kΩであれば、抵抗R51の両端電圧は、1.16V〜1.74Vの範囲で変動する可能性がある。抵抗R52の値をこのような値に設定した光源ユニットであれば、電源ユニット100は、抵抗R52の値が39kΩである光源ユニット200との間で、種別を判別することができる。
実施の形態2について、図4を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分には、同一の符号を付し、説明を省略する。
この図において、光源ユニット200の種別取得に関係のない部分は、省略もしくは簡潔化して記載している。
種別電圧測定回路151は、抵抗R51の両端に発生した電圧の値(以下「種別電圧」と呼ぶ。)を測定する。種別電圧測定回路151は、例えばマイコンのADCである。なお、抵抗R51と種別電圧測定回路151とにより、種別情報出力部250の抵抗R52(種別情報回路)を流れる電流を測定していると見ることもできる。
検査電圧測定回路152は、電源回路130(検査電力生成回路)が生成した直流電圧の値(以下「検査電圧」と呼ぶ。)を測定する。検査電圧測定回路152は、例えば電圧検出回路170とマイコンのADCとによって実現される。
演算部153は、検査電圧測定回路152が測定した検査電圧と、種別電圧測定回路151が測定した種別電圧との比を算出する。
この実施の形態における電源ユニット100は、演算部153が算出した比を種別情報として取り扱う。特性判定部161は、演算部153が算出した比に基づいて、光源ユニット200の電気的特性を判定する。
これに対し、異なる種別の光源ユニットにおいて、抵抗R52の値が47kΩだとすると、電源回路が生成した直流電圧の値が120Vの場合、抵抗R51の両端電圧は2.5Vになる。特性判定部161は、120÷2.5=48という値を種別情報とする。したがって、抵抗R52の値が39kΩである光源ユニット200との間で、種別を判別することができる。
実施の形態3について、図5〜図6を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
光源ユニット200の種別情報出力部250の抵抗R52(種別情報回路)は、光源側端子bと光源側端子cとの間に電気接続している。なお、抵抗R52の一端は、光源側端子cではなく、光源側端子aに電気接続していてもよいし、光源側端子aとも光源側端子cとも異なる別の光源側端子に電気接続していてもよい。
電源ユニット100は、検査電流生成回路135を有する。検査電流生成回路135(検査電力生成回路)は、所定の電流値の直流電流(以下「検査電流」と呼ぶ。)を生成する定電流源である。検査電流生成回路135は、電源側端子bと電源側端子cとの間に電気接続している。なお、検査電流生成回路135は、生成した検査電流が種別情報出力部250の抵抗R52を流れるよう、抵抗R52が接続している光源側端子に接続する電源側端子に電気接続する。
種別電圧測定回路151は、検査電流生成回路135が抵抗R52に印加した電圧の値(検査電圧)を測定する。この実施の形態における電源ユニット100は、種別電圧測定回路151が測定した検査電圧を種別情報として取り扱う。
電源ユニット100は、検査電流生成回路135に代えて、検査電圧生成回路136を有する。検査電圧生成回路136(検査電力生成回路)は、所定の電圧値の直流電圧(検査電圧)を生成する定電圧源である。検査電圧生成回路136が生成した検査電圧は、種別情報出力部250の抵抗R52(種別情報回路)に印加される。
また、電源ユニット100は、種別電圧測定回路151に代えて、検査電流測定回路154を有する。検査電流測定回路154は、種別情報出力部250の抵抗R52(種別情報回路)を流れる電流(検査電流)を測定する。この例における電源ユニット100は、検査電流測定回路154が測定した検査電流を種別情報として取り扱う。
実施の形態4について、図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
制御電源回路190は、メモリIC251や点灯制御部160のマイコンなどの動作に必要な電源電圧(例えば3V)を生成する。制御電源回路190は、例えば電源回路130が生成した直流電圧をレギュレータなどにより降圧して電源電圧を生成する。制御電源回路190は、生成した電源電圧を出力する一対の出力端子を有する。正電圧側の出力端子は、点灯側端子dに電気接続している。負電圧側の出力端子は、電源ユニット100内のグランド配線に電気接続している。
点灯側端子eは、グランド配線に電気接続している。これにより、制御電源回路190が生成した電源電圧は、接続点d及び接続点eを介して、光源ユニット200のメモリIC251に印加される。
スイッチ回路180は、点灯制御部160からの指示を表わす信号にしたがって開閉するスイッチである。
可変抵抗回路V45,V75及びスイッチ回路180は、1つの部品によって構成されたものであってもよいし、実施の形態1で示した回路のように複数の部品によって構成されたものであってもよい。
点灯制御部160は、実施の形態1で説明した機能ブロックに加えて、使用時間読出部155、使用時間計測部156、使用時間書込部157を有する。また、この例において、種別判定部150は、点灯制御部160の一部である。
使用時間計測部156は、使用時間読出部155が取得した使用時間データに基づいて、CPUがデータを処理することにより、光源ユニット200の使用時間を計測する。例えば、使用時間計測部156は、電源ユニット100が光源ユニット200に電力を供給している時間を測定し、1時間経過するたびに、使用時間データに1を加える。
使用時間書込部157は、CPUが出力装置を制御することにより、使用時間計測部156が計測した使用時間を表わすデータをメモリIC251に書き込む信号を生成して出力する。この信号にしたがって、メモリIC251は、あらかじめ記憶した使用時間データを書き換えて、新しい使用時間データを記憶する。
これにより、光源ユニット200の使用時間を光源ユニット200自身が記憶するので、使用中の光源ユニット200を取り替えたり、他の電源ユニット100に接続したり、元に戻したりした場合でも、光源ユニット200の使用時間を正しく計測することができる。
具体的には、例えば、種別情報と未使用時における電気的特性との対応関係を表わすデータを集めたテーブルに加えて、所定の輝度低下補償係数算出式を表わすデータをROMがあらかじめ記憶しておく。実施の形態1と同様、ROMが記憶したテーブルをCPUが検索することにより、特性判定部161は、種別判定部150が取得した種別データが表わす種別情報に対応する(未使用時の)電気的特性を表わすデータを取得する。また、ROMが記憶したデータが表わす輝度低下補償係数算出式に、使用時間データが表わす使用時間を代入した結果をCPUが計算することにより、特性判定部161は、輝度低下補償係数を算出する。取得した電気的特性が表わす電力と、算出した輝度低下補償係数とを乗じた積をCPUが計算することにより、特性判定部161は、光源回路220に供給すべき電力を算出する。
同様に、光源回路220の入力電圧の正常範囲も使用時間によって変化する。例えば、光源回路220に供給する電力が変われば、光源回路220の電圧電流特性により、光源回路220の入力電圧の正常範囲も変化する。特性判定部161は、例えば使用時間や、使用時間から算出した光源回路220に供給すべき電力などに基づいて、光源回路220の入力電圧の正常範囲を算出する。
実施の形態5について、図8を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
制御電源回路190が生成した直流電圧は、接続点dを介して抵抗R53に印加される。抵抗R53には、抵抗R53の抵抗値に反比例する電流(補正電流)が流れる。
帰還生成回路140には、光源回路220を流れる電流と、抵抗R53を流れる補正電流とを合わせた電流が流れる。このため、帰還生成回路140が生成した帰還電圧が所定の電圧になるよう、電源回路130が生成する直流電圧を調整すると、光源回路220を流れる電流と補正電流との和が所定の電流値になる。すなわち、光源回路220を流れる電流は、所定の電流値から補正電流を差し引いた差の電流値になる。
あるいは、種別情報出力部250は、サーミスタなど温度によって電気的特性が変化する素子を含む回路であってもよい。光源回路220の電気的特性が温度により変化する場合、光源回路220の電気的特性の変化に対応する形で、種別情報出力部250の電気的特性も変化するように構成しておけば、周辺温度による光源回路220の電気的特性の変化を補償することができる。
実施の形態6について、図9を用いて説明する。
なお、実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
抵抗R53は、光源側端子cと光源側端子eとの間に電気接続している。抵抗R53は、光源回路220を流れる電流を補正するための補正電流を生成する。
点灯側端子eは、電源ユニット100内のグランド配線に電気接続している。
実施の形態7について、図10を用いて説明する。
なお、実施の形態5と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
光源回路220は、光源側端子aと光源側端子bとの間に電気接続している。抵抗R53(補正生成回路)は、光源側端子bと光源側端子cとの間に電気接続している。抵抗R53は、光源回路220を流れる電流を補正するための補正電圧を生成する。
点灯側端子bは、電源回路130の帰還入力端子に電気接続している。
電源回路130は、帰還生成回路140が生成した帰還電圧と、抵抗R53の両端に発生した補正電圧とを合わせた合計電圧が、所定の電圧値になるよう、生成する直流電圧を調整する。したがって、光源回路220を流れる電流は、補正電圧がない場合と比べて小さくなる。
実施の形態8.
実施の形態8について、図11〜図12を用いて説明する。
なお、実施の形態1乃至実施の形態7と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
表示装置801は、表示パネル820を有する。表示装置801は誘導灯装置であり、表示パネル820には、避難誘導の図柄が印刷などにより表示されている。なお、表示装置801は誘導灯装置に限らず、表示パネル820には、他の図柄が表示されたものであってもよい。
表示装置801は、表示パネル820に加えて、ケース810、電源ユニット100、光源ユニット200、光源ユニットホルダー830などを有する。
ケース810は、電源ユニット100や光源ユニット200を覆うケースである。
電源ユニット100は、実施の形態1〜実施の形態7で説明した電源ユニットであり、接続部110を有する。
光源ユニット200は、実施の形態1〜実施の形態7で説明した光源ユニットであり、接続部210を有する。
2つの接続部110,210は、互いに接続する。光源ユニット200は、接続した接続部110,210を介して、電源ユニット100から電力の供給を受け、内蔵した光源221を点灯する。
表示パネル820は、光源ユニット200の光源221が放射した光によって、表示された図柄を光らせる。
光源ユニットホルダー830は、ケース810や表示パネル820と係合することにより、光源ユニット200や表示パネル820をケース810に固定する。
これにより、実施の形態1〜実施の形態7で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
Claims (20)
- 光源ユニットを接続する点灯接続部と、
上記点灯接続部に接続した光源ユニットから上記点灯接続部を介して上記光源ユニットの種別を表わす種別情報を取得する種別取得部と、
上記種別取得部が取得した種別情報に基づいて上記光源ユニットに供給する電力を設定する電力設定部と、
上記電力設定部が設定した電力にしたがって上記光源ユニットに供給する電力を生成する電源回路とを有することを特徴とする電源ユニット。 - 上記電源ユニットは、検査電力生成回路を有し、
上記検査電力生成回路は、上記光源ユニットに供給する検査電力を生成し、
上記点灯接続部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力を、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して供給し、
上記種別取得部は、上記検査電力により上記光源ユニットが備える種別情報回路に発生した電圧の値または上記種別情報回路を流れた電流の値を測定することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載に電源ユニット。 - 上記電源ユニットは、検査電力生成回路を有し、
上記検査電力生成回路は、所定の電流値を有する検査電力を生成し、
上記点灯接続部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力を、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して供給し、
上記種別取得部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力の電圧の値を測定することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の電源ユニット。 - 上記電源ユニットは、検査電力生成回路を有し、
上記検査電力生成回路は、所定の電圧値を有する検査電力を生成し、
上記点灯接続部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力を、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して供給し、
上記種別取得部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力の電流の値を測定することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の電源ユニット。 - 上記電源ユニットは、検査電力生成回路を有し、
上記検査電力生成回路は、上記光源ユニットに供給する検査電力を生成し、
上記点灯接続部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力を、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して供給し、
上記種別取得部は、上記検査電力生成回路が生成した検査電力の電圧または電流の値を測定し、上記検査電力により上記光源ユニットが備える種別情報回路に発生した電圧の値または上記種別情報回路を流れた電流の値を測定し、測定した値を演算することにより、上記種別情報を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載に電源ユニット。 - 上記種別取得部は、上記光源ユニットが備える種別情報回路が記憶した種別情報を受信することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の電源ユニット。
- 上記点灯接続部は、第一の点灯接続端子と第二の点灯接続端子とを有し、
上記種別取得部は、上記第一の点灯接続端子と上記第二の点灯接続端子との間に発生する電圧を測定することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電源ユニット。 - 上記点灯接続部は、第三の点灯接続端子を有し、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して上記第一の点灯接続端子と上記第三の点灯接続端子とを介して上記電源回路が生成した電力を供給することを特徴とする請求項7に記載の電源ユニット。
- 上記電源ユニットは、検査電力生成回路を有し、
上記検査電力生成回路は、所定の電圧値を有する検査電力を生成し、
上記点灯接続部は、第四の点灯接続端子を有し、上記点灯接続部に接続した光源ユニットに対して、上記第一の点灯接続端子と上記第四の点灯接続端子とを介して上記検査電力生成回路が生成した検査電力を供給し、
上記種別取得部は、上記検査電力により、上記第一の点灯接続端子と上記第二の点灯接続端子との間に発生した電圧の値を測定することにより、上記種別情報を取得することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電源ユニット。 - 電源ユニットに接続する光源接続部と、
上記光源接続部に接続した電源ユニットから上記光源接続部を介して供給された電力により点灯する光源と、
上記光源接続部に接続した電源ユニットに対して上記光源接続部を介して光源ユニット自身の種別を表わす種別情報を出力する種別情報出力部とを有することを特徴とする光源ユニット。 - 上記光源ユニットは、種別情報回路を有し、
上記種別情報回路は、上記電源ユニットから供給される検査電力により、光源ユニット自身の種別を表わす値の電圧が発生し、
上記種別情報出力部は、上記種別情報回路に発生する電圧を上記種別情報として出力することを特徴とする請求項10に記載の光源ユニット。 - 上記光源ユニットは、種別情報回路を有し、
上記種別情報回路は、上記電源ユニットから供給される検査電力により、光源ユニット自身の種別を表わす値の電流が流れ、
上記種別情報出力部は、上記種別情報回路を流れる電流を上記種別情報として出力することを特徴とする請求項10に記載の光源ユニット。 - 上記光源接続部は、第一の光源接続端子と第二の光源接続端子とを有し、
上記種別情報出力部は、上記第一の光源接続端子と上記第二の光源接続端子との間に電気接続した抵抗を有し、上記抵抗の両端に発生する電圧または上記抵抗を流れる電流を種別情報として出力することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の光源ユニット。 - 上記光源接続部は、第一の光源接続端子と第二の光源接続端子とを有し、
上記種別情報出力部は、上記種別情報を記憶する種別情報記憶部を有し、上記第一の光源接続端子と上記第二の光源接続端子とを介して、上記種別情報記憶部が記憶した種別情報を出力することを特徴とする請求項10に記載の光源ユニット。 - 上記光源接続部は、第三の光源接続端子を有し、
上記種別情報出力部は、上記光源接続部に接続した電源ユニットから上記第一の光源接続端子と上記第三の光源接続端子とを介して供給された電力により動作することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の光源ユニット。 - 上記光源は、上記光源接続部に接続した電源ユニットから上記第一の光源接続端子と上記第三の光源接続端子とを介して供給された電力により点灯することを特徴とする請求項15に記載の光源ユニット。
- 上記光源接続部は、第四の光源接続端子を有し、
上記光源は、上記光源接続部に接続した電源ユニットから上記第一の光源接続端子と上記第四の光源接続端子とを介して供給された電力により点灯することを特徴とする請求項15に記載の光源ユニット。 - 上記種別情報出力部は、上記光源を流れる電流を補正するための補正電圧または補正電流を生成する補正生成回路を有し、上記補正生成回路が生成した補正電圧または補正電流を種別情報として出力することを特徴とする請求項10乃至請求項17のいずれかに記載の光源ユニット。
- 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の電源ユニットと、請求項10乃至請求項18のいずれかに記載の光源ユニットとを有することを特徴とする照明装置。
- 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の電源ユニットと、請求項10乃至請求項18のいずれかに記載の光源ユニットと、上記光源ユニットの光源が放射する光によって照らされる表示部とを有することを特徴とする表示装置。
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