本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の照明用基板は、複数の前記LED素子、及び前記抵抗器を有した第1照明用基板と、複数の前記LED素子を有し、前記第1照明用基板に対して着脱自在に連結される少なくとも1枚の第2照明用基板とを有し得る。この場合、この照明装置は第2照明用基板の数に応じて抵抗器の抵抗値を変更した第1照明用基板を複数種類用意すれば、LED素子の数が異なる場合であっても電力を適正に供給し、設置場所を最適に照らすことができる。
次に、本発明の照明装置を取り付けた洗面化粧台を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の洗面化粧台1は、図1、2に示すように、洗面台2、及びミラーキャビネット3、カバー4、及び照明装置10を備えている。
洗面台2は、カウンター2Aと、カウンター2Aを載置するキャビネット2Bとを有している。カウンター2Aは、洗面ボウル2C、カウンター部2D、及び背板部2Eが一体的に形成されている。洗面ボウル2Cはカウンター2Aの左右中央(左右は図1における左側右側である。以下同じ。)に設けられている。カウンター部2Dは洗面ボウル2Cの左右両側に設けられ、上方から見た平面視において、前後方向(前後は図1における手前側奥側である。以下同じ。)に長い長方形状をなしている。背板部2Eは、洗面ボウル2Cの後面の上端縁(上下は図1における上側下側である。以下同じ。)及びカウンター部2Dの後端縁に連続し、カウンター部2Dから上方向に伸びている。背板部2Eは正面視において、左右方向に長い長方形状である。また、背板部2Eの前面は平面状をなしており、上方に向けて僅かに後方に傾斜している。背板部2Eの左右方向の寸法は後述するミラーキャビネット3の左右方向の寸法と同じである。キャビネット2Bは前方へ引き出せる上下2段の引出し2Fが設けられている。
洗面台2はカウンター2Aの背板部2Eの前面の上端部の右側に操作レバー2Gが設けられている。操作レバー2Gは、給湯管2Hから供給された湯と、給水管2Jから供給された水との混合比や、後述する吐水口2Lから吐水される湯水の吐水量を調節することができる。洗面台2はカウンター2Aの背板部2Eの前面の上端部の左右中央部に吐水管2Kが取り付けられている。吐水管2Kは前方下側に伸びている。吐水管2Kは先端に湯水を吐水する吐水口2Lが形成されている。吐水管2Kは給湯管2H、及び給水管2Jから供給された湯水を吐水口2Lから吐水する。洗面台2はカウンター2Aの背板部2Eの前面の上端部の左側に排水栓操作つまみ2Mが取り付けられている。排水栓操作つまみ2Mは洗面ボウル2Cの排水口2Nに設けられた排水栓2Pで排水口2Nを開閉することができる。
ミラーキャビネット3は、図1、2に示すように、左右方向で3分割された鏡3A,3B,3Cと、各鏡3A,3B,3Cの後方に設けられた収納部3Dと、を有している。左右中央に位置する鏡3Aは、正面視において上下方向に長い長方形状をなし、左右両側に位置する鏡3B,3Cに比べて左右方向の寸法が大きい。鏡3Aは、鉛直線方向に伸びる右側の一辺の後側を回動軸にして、収納部3Dの前面を開放した開放状態、及び閉鎖した閉鎖状態の間で回動自在に収納部3Dに取り付けられている。左右両側に位置する鏡3B,3Cは正面視において上下方向に長い長方形状をなし、互いに左右方向の幅が同じである。鏡3B,3Cは、鉛直方向に伸びる内側の一辺の後側を回動軸にして、収納部3Dの前面を開放した開放状態、及び閉鎖した閉鎖状態の間で回動自在に収納部3Dに取り付けられている。
ミラーキャビネット3は収納部3Dの下面の右端部にスイッチコンセント部3Eが取り付けられている。スイッチコンセント部3Eは後述する照明装置10のLED素子24,34を点灯状態、及び消灯状態に切り替えるスイッチ3F、使用者に交流の電力を供給するコンセント3Gを具備している。スイッチコンセント部3Eはスイッチ3F及びコンセント3Gが使用者に対向するようにスイッチコンセント部3Eの前面に設けられている。また、スイッチコンセント部3Eはスイッチ3F、及びコンセント3Gの後方に後述する電源基板50が取り付けられている(図示せず。)。
この洗面化粧台1は、先ず、洗面台2を設置する洗面室等の床面Fの所定の位置に載置した状態で、洗面台2を壁面Wへねじ止めして固定する(図2参照。)。次に、ミラーキャビネット3を洗面台2の背板部2Eの上端面に下端面を当接させつつ、背板部2Eの左右両端にミラーキャビネット3の左右両端を揃えて載置した状態で、ミラーキャビネット3を壁面Wへねじ止めして固定する(図2参照。)。こうして、この洗面化粧台1は設置される。
カバー4は左右方向に伸びており、ミラーキャビネット3の下端に連続して、洗面台2の背板部2Eの前面の上端部に左右方向に取り付けられている。カバー4は左右方向の寸法が洗面化粧台1の左右方向の寸法と同じである。つまり、カバー4は左右方向の寸法がミラーキャビネット3、及び洗面台2の背板部2Eの左右方向の寸法と同じである。つまり、カバー4は洗面台2の背板部2Eの前面の上端部を左右方向の全体に亘り覆っている。
カバー4は、上壁部4A、前壁部4B、下壁部4C、及び左右側壁部4D、4Eを有している。上壁部4Aは平板状をなし水平面上で左右方向に伸びている。カバー4はミラーキャビネット3の下端面の前端部に上壁部4Aの上面を当接させて、洗面台2の背板部2Eの前面の上端部に取り付けられる。前壁部4Bは第1前壁部4Fと第2前壁部4Gを具備している。第1前壁部4Fは上壁部4Aの前端縁から連続して下方に伸びつつ前方へ向けて湾曲しており、左右方向に伸びる窪みを形成している。第2前壁部4Gは第1前壁部4Fの下端縁に連続して鉛直線方向に垂下している。下壁部4Cは第2前壁部4Gの下端縁から後方向に伸びている。下壁部4Cの後端縁は背板部2Eの前面との間に隙間を有している。左右側壁部4D,4Eは上下方向に幅を有し、平板状をなし前後方向に伸びている。左右側壁部4D,4Eは上壁部4A、前壁部4B、及び下壁部4Cの左右両端にそれぞれが連結している。左右側壁部4D,4Eのそれぞれの後端縁は背板部2Eの前面との間に隙間を有している。
カバー4は下壁部4Cの左右方向の中央部に吐水管2Kが挿通する第1挿通孔4Hを形成している。第1挿通孔4Hはほぼ円形状に開口している。また、カバー4は下壁部4Cに操作レバー2Gが挿通する第2挿通孔4Jを形成している。第2挿通孔4Jは第1挿通孔4Hの右側に位置している。第2挿通孔4Jは左右方向よりも前後方向が長い楕円形状に開口している。また、カバー4は排水栓操作つまみ2Mを挿通する第3挿通孔4Kが形成されている。第3挿通孔4Kは第1挿通孔4Hの左側に位置している。第3挿通孔4Kはほぼ円形状に開口している。カバー4は第2前壁部4Gの右端部に開口してスイッチコンセント部3Eの前面部が挿通する第4挿通孔4Lを形成している。第4挿通孔4Lは左右方向に長い長方形状に開口している。カバー4は第1挿通孔4H、第2挿通孔4J、第3挿通孔4K、及び第4挿通孔4Lにそれぞれ吐水管2K、操作レバー2G、排水栓操作つまみ2M、及びスイッチコンセント部3Eの前面部を挿通して背板部2Eの前面の上端部に取り付けられている。
照明装置10は、図3〜5に示すように、固定部材11、光拡散カバー12、第1閉鎖部材13、第2閉鎖部材14、照明用基板15である第1照明用基板20、照明用基板15である第2照明用基板30、及び電源基板50を有している。固定部材11は、上壁部11A、後壁部11B、傾斜壁部11C、及び下壁部11Dを具備している。上壁部11Aは平板状をなし前後方向に幅を有し、左右方向に伸びている。後壁部11Bは平板状をなし上壁部11Aの後端から垂下している。傾斜壁部11Cは平板状をなし上壁部11Aの前後中央部の下側から垂下している。傾斜壁部11Cは下端が上端より後方向に位置している。下壁部11Dは第1下壁部11E、及び第2下壁部11Fを具備している。第1下壁部11E、及び第2下壁部11Fはそれぞれ平板状をなし上壁部11Aに対してほぼ平行である。第1下壁部11Eは前端が傾斜壁部11Cの下端に連結している。また、第2下壁部11Fは後端が後壁部11Bの下端に連結している。
上壁部11Aは前端に第1係合部11Gが設けられている。第1係合部11Gは平板状をなし上壁部11Aの前端の下側から前方向に伸びている。第1係合部11Gは上面の前端部に下方向に窪んだ溝11Hが設けられている。傾斜壁部11Cは下端部の前側に第2係合部11Jが設けられている。第2係合部11Jは平板状をなし傾斜壁部11Cの下端部の前側から前方向に伸びる第1基部11K、第1基部11Kの前端から垂下する第2基部11L、及び第2基部11Lの下端から後方向に突出する第1爪部11Mを具備している。
光拡散カバー12は半透明の樹脂製である。光拡散カバー12は第1傾斜面部12A、屈曲面部12B、及び第2傾斜面部12Cを具備している。第1傾斜面部12Aは前後方向に幅を有し、左右方向に伸びている。第1傾斜面部12Aは前端が後端より上側に位置している。屈曲面部12Bは第1傾斜面部12Aの前端に連続して上方に伸びつつ前側に丸みをおびて湾曲している。第2傾斜面部12Cは第1傾斜面部12Aの後端から上方後側に伸びつつ、上側に丸みをおびて湾曲している。
第2傾斜面部12Cは後端部に第1被係合部12Dが設けられている。第1被係合部12Dは第2傾斜面部12Cの後端から上方向に平板状をなして伸びている。第1被係合部12Dは上端部の前面に前方向に突出する第2爪部12Fを具備している。屈曲面部12Bは上端に第2被係合部12Gが設けられている。第2被係合部12Gは屈曲面部12Bの上端から後方向に平板状をなして伸びている。第2被係合部12Gは後端部の下面に下方向に突出する第3爪部12Hが設けられている。
こうして形成された光拡散カバー12は固定部材11の第1係合部11Gの溝11Hに第2被係合部12Gの第3爪部12Hが係合し、固定部材11の第2係合部11Jの第1爪部11Mの上面に第1被係合部12Dの第2爪部12Fの下面が当接して係合し固定部材11に取り付けられている。
第1閉鎖部材13は平板状をなして、上下方向に幅を有し、前後方向に伸びている。第1閉鎖部材13は後端の前後方向の位置がミラーキャビネット3の後端の前後方向の位置に一致している。第1閉鎖部材13は上下方向の寸法が固定部材11の後壁部11Bの上下方向の寸法より僅かに大きい。第1閉鎖部材13は前端部の下側が光拡散カバー12の第1傾斜面部12A、及び屈曲面部12Bの前面の形状に沿って形成されている。第1閉鎖部材13は前端部の前端縁から下端縁に亘り光拡散カバー12の左端部の前面側に重なるように第1目隠し壁部13Aが右方向に伸びている(図4参照。)。第1閉鎖部材13は右面を固定部材11、及び光拡散カバー12の左端面に当接させて固定部材11に取り付けられている。
第2閉鎖部材14は平板状をなして、上下方向に幅を有し、前後方向に伸びている。第2閉鎖部材14は後端の前後方向の位置がミラーキャビネット3の後端の前後方向の位置に一致している。第2閉鎖部材14は上下方向の寸法が固定部材11の後壁部11Bの上下方向の寸法より僅かに大きい。第2閉鎖部材14は前端部の下側が光拡散カバー12の第1傾斜面部12A、及び屈曲面部12Bの前面の形状に沿って形成されている。第2閉鎖部材14は前端部の前端縁から下端縁に亘り光拡散カバー12の右端部の前面側に重なるように第2目隠し壁部14Aが左方向に伸びている(図4参照。)。第2閉鎖部材14は左面を固定部材11、及び光拡散カバー12の右端面に当接させて固定部材11に取り付けられている。
第1照明用基板20は、図4、5に示すように、第1照明用基板本体21、第1連結部材22、第2連結部材23、12個のLED素子24、及び抵抗器25を具備している。第1照明用基板本体21は平板状をなし1方向に伸びている。第1照明用基板本体21はガラスエポキシ基板である。第1照明用基板本体21は一方の面にそれぞれが導電性を有する第1パターン21A、第2パターン21B、第3パターン21C、及び第4パターン21Dが形成されている。
第1連結部材22は第1端子22A、第2端子22B、第3端子22C、及び第4端子22Dを具備した表面実装型の雌型のコネクタである。第1連結部材22は1つの面に窪んで形成された第1凹部22Eが形成されている。第1連結部材22は、第1照明用基板本体21の一端部から外方向に第1凹部22Eが形成された面を向けて、第1照明用基板本体21の一端部から僅かに突出して配置されている。第1連結部材22は第1端子22A、第2端子22B、第3端子22C、及び第4端子22Dのそれぞれが第1照明用基板本体21に形成された第1パターン21A、第2パターン21B、第3パターン21C、及び第4パターン21Dに電気的に接続されている。
第2連結部材23は第5端子23A、及び第6端子23Bを具備した表面実装型の雄型のコネクタである。第2連結部材23は1つの面に突出して形成された第1凸部23Cが形成されている。第2連結部材23は、第1照明用基板本体21の長手方向の他端部から外方向に第1凸部23Cが形成された面を向けて、第1照明用基板本体21の他端部から第1凸部23Cを突出させて配置されている。第5端子23Aは第1照明用基板本体21の第1パターン21Aに電気的に接続されている。つまり、第5端子23Aは第1端子22Aに第1パターン21Aを介して電気的に接続されている。また、第6端子23Bは第1照明基板本体の第2パターン21Bに電気的に接続されている。つまり、第6端子23Bは第2端子22Bに第2パターン21Bを介して電気的に接続されている。
12個のLED素子24は後述する電源基板50から電力を供給されると白色光を発する。これらLED素子24は表面実装用の素子である。これらLED素子24は第1照明用基板本体21の一方の面に、第1照明用基板本体21の長手方向に1列に並び実装されている。これらLED素子24は隣り合う間の寸法がそれぞれ同じである。これらLED素子24は互いに電気的に直列に接続されている。また、これらLED素子24は電気的に直列に接続された一端であるアノード側が第1パターン21Aに電気的に接続されている。また、これらLED素子24は電気的に直列に接続された他端であるカソード側が第2パターン21Bに電気的に接続されている。
抵抗器25は表面実装用の素子である。抵抗器25は所定の抵抗値を有した固定抵抗器である。詳しくは、抵抗器25が有する抵抗値は第1照明用基板20のLED素子24、及び後述する第2照明用基板30のLED素子34の総数に対応した値である。抵抗器25は第1照明用基板本体21の一方の面で、第1連結部材22の近傍に実装されている。また、抵抗器25は一端が第3パターン21Cに、他端が第4パターン21Dにそれぞれが電気的に接続されている。
こうして、照明用基板15である第1照明用基板20は第1照明用基板本体21の一方の面に、12個のLED素子24、LED素子24及び後述する第2照明用基板30のLED素子34の総数に対応した抵抗値を具備する抵抗器25、第1連結部材22、及び第2連結部材23が実装されている。つまり、第1照明用基板20は第1照明用基板本体21の他方の面には何も実装されていない。
こうして形成された第1照明用基板20は他方の面を固定部材11の傾斜壁部11Cの前面に当接し、固定部材11の傾斜壁部11Cの前面の右端部に取り付けられている。第1照明用基板20は第1連結部材22が右側に配置されている。第1照明用基板20は第1連結部材22に接続部材40の一端が電気的に接続されている。接続部材40は両端のそれぞれにコネクタが設けられたワイヤーハーネスである。接続部材40は他端が後述する電源基板50の第5連結部材56に接続されている。
第2照明用基板30は、第2照明用基板本体31、第3連結部材32、第4連結部材33、及び12個のLED素子34を具備している。第2照明用基板本体31は平板状をなし1方向に伸びている。第2照明用基板本体31はガラスエポキシ基板である。第2照明用基板本体31は一方の面にそれぞれが導電性を有する第5パターン31A、及び第6パターン31Bが形成されている。
第3連結部材32は第7端子32A、及び第8端子32Bを具備した表面実装型の雌型のコネクタである。第3連結部材32は1つの面に窪んで形成された第2凹部32Cが形成されている。第3連結部材32は、第2照明用基板本体31の一端部から外方向に第2凹部32Cが形成された面を向けて、第2照明用基板本体31の一端部から僅かに突出して配置されている。第3連結部材32は第7端子32A、及び第8端子32Bはそれぞれが第2照明用基板本体31に形成された第5パターン31A、及び第6パターン31Bに電気的に接続されている。
第4連結部材33は第9端子33A、及び第10端子33Bを具備した表面実装型の雄型のコネクタである。第4連結部材33は1つの面に突出して形成された第2凸部33Cが形成されている。第4連結部材33は第2照明用基板本体31の一方の面に実装されている。第4連結部材33は第2照明用基板本体31の長手方向の他端部から外方向に第2凸部33Cが形成された面を向けて、第2照明用基板本体31の他端部から第2凸部33Cを突出させて配置されている。第9端子33Aは第2照明用基板本体31に形成された第5パターン31Aに電気的に接続されている。つまり、第9端子33Aは第7端子32Aに第5パターン31Aを介して電気的に接続されている。また、第10端子33Bは第2照明基板本体に形成された第6パターン31Bに電気的に接続されている。つまり、第10端子33Bは第8端子32Bに第6パターン31Bを介して電気的に接続されている。
12個のLED素子34は第1照明用基板20のLED素子24と同一の仕様である。これらLED素子34は第2照明用基板本体31の一方の面に、第2照明用基板本体31の長手方向に1列に並び実装されている。これらLED素子34は隣り合う間の寸法がそれぞれ同じである。これらLED素子34は互いに電気的に直列に接続されている。また、これらLED素子34は、電気的に直列に接続された一端であるアノード側が第5パターン31Aに電気的に接続されている。また、これらLED素子34は電気的に直列に接続された他端であるカソード側が第6パターン31Bに電気的に接続されている。
こうして、照明用基板15である第2照明用基板30は第2照明用基板本体31の一方の面に、12個のLED素子34、第3連結部材32、及び第4連結部材33が実装されている。つまり、第2照明用基板30は第2照明用基板本体31の他方の面には何も実装されていない。
こうして形成された第2照明用基板30は他方の面を固定部材11の傾斜壁部11Cの前面に当接し、第3連結部材32の第2凹部32Cに第1照明用基板20の第2連結部材23の第1凸部23Cを挿入して連結し、固定部材11の傾斜壁部11Cの前面に取り付けられている。これにより、第1照明用基板20の電気的に直列に接続された12個のLED素子24、及び第2照明用基板30の電気的に直列に接続された12個のLED素子34は、互いに電気的に並列に接続される。
また、第2照明用基板30は複数を連結することができる。詳しくは、1枚目の第2照明用基板30の第4連結部材33の第2凸部33Cに2枚目の第2照明用基板30の第3連結部材32の第2凹部32Cを連結することができる。つまり、少なくとも1枚の第2照明用基板30は複数のLED素子34を有し、複数のLED素子24、及び抵抗器25を有した第1照明用基板20に対して着脱自在に連結される。このとき、2枚目の第2照明用基板30の電気的に直列に接続された12個のLED素子34は、第1照明用基板20の電気的に直列に接続された12個のLED素子24、及び1枚目の第2照明用基板30の電気的に直列に接続された12個のLED素子34に対して互いに電気的に並列に接続される。これにより、この洗面化粧台1は左右方向の寸法が異なり、鏡3A,3B,3Cの左右方向の寸法が異なっても、第2照明用基板30を連結する数を増減させることによって洗面化粧台1の鏡3A,3B,3Cを満遍なく照らすことができる。
電源基板50は、図5に示すように、電源基板本体51、スイッチング電源回路52、マイコン電源53、LED電源54、マイコン55、及び第5連結部材56を具備している。電源基板本体51は平板状をなし1方向に伸びている。電源基板本体51はガラスエポキシ基板である。スイッチング電源回路52は商用電源60から供給された交流の電力を基にして直流の電力を作ることができる。マイコン電源53はスイッチング電源回路52で作られた直流の電力が供給されて後述するマイコン55が動作する直流の電力を作ることができる。LED電源54はスイッチング電源回路52で作られた直流の電力が供給されて第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34の全てを発光させる直流の電力を作ることができる。マイコン55は第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子の発光を制御することができる。
第5連結部材56は第11端子56A、第12端子56B、第13端子56C、及び第14端子56Dを具備した表面実装型の雄型のコネクタである。第5連結部材56は1つの面に突出して形成された第3凸部56Eが形成されている。第3凸部56Eは接続部材40の他端に電気的に接続される。第5連結部材56は、電源基板本体51の長手方向の他端部から外方向に第3凸部56Eが形成された面を向けて、電源基板本体51の他端部から第3凸部56Eを突出させて配置されている。
次に、電源基板50、第1照明用基板20、及び第2照明用基板30の電気的な構成、及び電気的な動作を説明する。
この洗面化粧台1の照明装置10は、図5に示すように、電源基板50のスイッチング電源回路52に商用電源60から交流の電力が供給される。すると、スイッチング電源回路52は商用電源60から供給された交流の電力を基にして直流の電力を作る。そして、スイッチング電源回路52で作られた直流の電力がマイコン電源53、及びLED電源54に供給される。
マイコン電源53はスイッチング電源回路52から供給された直流の電力を基にしてマイコン55が動作する直流の電力を作る。マイコン55が動作する直流の電力の電圧は5Vである。そして、マイコン電源53で作られた直流の電力がマイコン55の第1入力ポート55Aからマイコン55に供給される。また、マイコン電源53で作られた直流の電力は電源側抵抗器57、第5連結部材56の第13端子56C、接続部材40、第1照明用基板20の第1連結部材22の第3端子22C、及び第3パターン21Cを介して抵抗器25にも供給される。電源側抵抗器57と第5連結部材56の第13端子56Cとの間にマイコン55の第2入力ポート55Bが電気的に接続されている。また、抵抗器25は他端が第1照明用基板20の第4パターン21D、第1連結部材22の第4端子22D、接続部材40、及び第5連結部材56の第14端子56Dを介して電源基板50に形成された接地パターン58に電気的に接続されている。これにより、抵抗器25の有する抵抗値がマイコン55の第2入力ポート55Bからマイコン55に入力される。
抵抗器25は第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34の総数に対応した抵抗値を有している。抵抗器25の有する抵抗値をマイコン55に入力することによって、マイコン55に第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34の総数を伝達することができる。
LED電源54はスイッチング電源回路52から供給された直流の電力を基にして、第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34の全てを発光させる直流の電力を作る。LED電源54で作られた直流の電力は第5連結部材56の第11端子56A、接続部材40、第1照明用基板20の第1連結部材22の第1端子22A、及び第1パターン21Aを介して第1照明用基板20の12個のLED素子24の電気的に直列に接続された一端であるアノード側に供給される。
さらに、LED電源54で作られた直流の電力は第2連結部材23の第5端子23A、第2照明用基板30の第3連結部材32の第7端子32A、及び第5パターン31Aを介して第2照明用基板30の12個のLED素子34の電気的に直列に接続された一端であるアノード側にも供給される。なお、LED電源54にマイコン55の第1出力ポート55Cが電気的に接続されている。
また、第2照明用基板30の12個のLED素子34の電気的に直列に接続された他端であるカソード側が第2照明用基板30の第6パターン31B、第3連結部材32の第6端子23B、第1照明用基板20の第2連結部材23の第6端子23B、及び第2パターン21Bを介して第1照明用基板20の12個のLED素子24の電気的に直列に接続された他端であるカソード側に電気的に接続している。さらに、第1照明用基板20の12個のLED素子24の電気的に直列に接続された他端であるカソード側が第1照明用基板20の第2パターン21B、第1連結部材22の第2端子22B、接続部材40、及び電源基板50の第5連結部材56の第12端子56Bを介してFET59(電界効果トランジスタ)のドレインDに電気的に接続している。FET59はゲートGがマイコン55の第2出力ポート55Dに電気的に接続されている。FET59はソースSが電源基板50に形成された接地パターン58に電気的に接続されている。こうして、電源基板50はLED電源54で作られた直流の電力を第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34に供給することができる。
マイコン55は第3入力ポート55Eにスイッチコンセント部3Eのスイッチ3Fが電気的に接続されている。これにより、使用者がスイッチ3Fを操作することによってLED素子24,34を点灯状態、及び消灯状態に自在に切り替えることができる。
例えば、使用者がLED素子24,34を消灯状態から点灯状態に切り替えるためにスイッチ3Fを操作する。すると、操作されて変化したスイッチ3Fの状態がマイコン55の第3入力ポート55Eを介してマイコン55に伝達される。すると、マイコン55からLED電源54に第1出力ポート55Cを介してLED電源54を起動させる信号が送信される。そして、LED電源54が起動して、第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34の全てを発光させる直流の電力を作る。そして、LED電源54で作られた直流の電力が第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34に供給される。
次に、マイコン55からFET59のゲートGに第2出力ポート55Dを介して周期的に繰り返す矩形状をなした波形の電圧を付与する。すると、FET59はゲートGに付与された矩形状の電圧に合わせて、ドレインDとソースSとの間で電流が流れていない状態と電流が流れている状態とを周期的に繰り返す。つまり、マイコン55はLED素子24,34の発光をPWM(パルス幅変調)によって制御する。このとき、マイコン55は第1照明用基板20の抵抗器25の有する抵抗値がマイコン55の第2入力ポート55Bを介してマイコン55に入力されている。これにより、マイコン55は抵抗器25の有する抵抗値を基にして周期的に繰り返す矩形状をなした波形を自動的に変化させる。詳しくは、第2照明用基板30の枚数が1枚である場合に比べて、第2照明用基板30の枚数が複数枚である場合、矩形状をなした波形の山の区間を谷の区間に対してより大きくする。つまり、マイコン55は連結される第1照明用基板20、及び第2照明用基板30の枚数に応じてデューティ比を自動的に変更することができる。つまり、電源基板50は第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34へ直流の電力を供給し、第1照明用基板20の抵抗器25の抵抗値を基にして直流の電力を変更し、LED素子24,34の照度を所定の照度にする。
また、使用者がLED素子24,34を点灯状態から消灯状態に切り替えるためにスイッチ3Fを操作する。すると、操作されて変化したスイッチ3Fの状態がマイコン55の第3入力ポート55Eを介してマイコン55に伝達される。すると、マイコン55からLED電源54に第1出力ポート55Cを介してLED電源54を停止させる信号が送信される。そして、LED電源54が停止して、直流の電力を作ることを停止する。すると、LED電源54から第1照明用基板20のLED素子24、及び第2照明用基板30のLED素子34への直流の電力の供給が停止する。そして、マイコン55からFET59のゲートGに第2出力ポート55Dを介して周期的に繰り返す矩形状をなした波形の電圧の付与を停止する。
このように、この照明装置10は照明用基板15が有する抵抗器25の抵抗値に基づいて、電源基板50からLED素子24,34に供給する直流の電力の大きさを変更することができる。これにより、この照明装置10は照明用基板15に実装されたLED素子24,34の総数に応じて自動的に電源基板50から出力する直流の電力の大きさを変更することができる。つまり、この照明装置10はLED素子24,34の総数が異なる照明用基板15のそれぞれに対応することができる。このため、この照明装置10は、実装されたLED素子24,34の総数が異なる照明用基板15を変更するだけで設置する場所を最適に照らすことができる。
したがって、本発明の照明装置10は照明を良好にすることができる。
また、この照明用基板15は、複数のLED素子24、及び抵抗器25を有した第1照明用基板20と、複数のLED素子34を有し、第1照明用基板20に対して着脱自在に連結される少なくとも1枚の第2照明用基板30とを有している。このため、この照明装置10は第2照明用基板30の数に応じて抵抗器25の抵抗値を変更した第1照明用基板20を複数種類用意すれば、LED素子24,34の総数が異なる場合であっても直流の電力を適正に供給し、設置場所を最適に照らすことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、第1照明用基板と第2照明用基板とを連結部材で電気的に接続しているが、これに限らず、第1照明用基板と第2照明用基板とを接続部材を介して電気的に接続しても良い。これにより、鏡の複数の辺に第1照明用基板及び第2照明用基板をそれぞれ配置することができる。
(2)実施例1では、第1照明用基板に実装された抵抗器は固定抵抗器であるが、これに限らず、第1照明用基板に実装された抵抗器に可変抵抗器や半固定抵抗器を用いても良い。これにより、固有の抵抗値を有した抵抗器を複数種類用意しなくて済む。
(3)実施例1では、接続部材にワイヤーハーネスを用いているが、これに限らず、接続部材にフレキシブルプリント配線板を用いても良い。
(4)実施例1では、第1照明用基板と第2照明用基板とを備えているが、これに限らず、第1照明用基板のみを備えていても良い。
(5)実施例1では、第1照明用基板、及び第2照明用基板のそれぞれにLED素子を12個実装しているが、これに限らず、第1照明用基板、及び第2照明用基板のそれぞれに実装するLED素子の数を11個以下でも良く、13個以上でも良い。
(6)実施例1では、第1照明用基板、及び第2照明用基板のそれぞれにLED素子を12個実装しているが、これに限らず、第1照明用基板、及び第2照明用基板のそれぞれに実装するLED素子の数を11個以下でも良く、13個以上でも良い。
(7)実施例1では、第1照明用基板、第2照明用基板、及び電源基板にガラスエポキシ基板を用いているが、これに限らず、第1照明用基板、第2照明用基板、及び電源基板に紙エポキシ基板等の他の材質の基板を用いても良い。
(8)実施例1では、第1照明用基板、及び第2照明用基板に白色光を発するLED素子を用いているが、これに限らず、第1照明用基板、第2照明用基板に赤色、青色、緑色に発光するLED素子を用いても良い。
(9)実施例1では、マイコンが動作する直流の電力の電圧は5Vであるが、これに限らず、マイコンが動作する直流の電力の電圧は3Vや1.5V等の他の電圧でも良い。
(10)実施例1では、第1照明用基板、及び第2照明用基板に電気的に直列に接続されたLED素子が1列ずつ形成されているが、これに限らず、第1照明用基板、及び第2照明用基板に電気的に直列に接続されたLED素子がそれぞれ複数列形成されていても良い。この場合、第1照明用基板、又は第2照明用基板それぞれに複数列形成されたLED素子は、互いの電気的に直列に接続された列の一端であるアノード側同士、他端であるカソード側同士がそれぞれ電気的に接続されるようにする。