JP2011132832A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータへの環境温度の影響を低減することができると共に、モータを雨水等から容易に保護することができる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】内燃機関20と、外部から吸入された吸入空気を浄化するエアクリーナエレメント42とエアクリーナケース43とを有するエアクリーナ41と、内燃機関20とエアクリーナケース43とを連結し、エアクリーナエレメント42によって浄化された吸入空気を内燃機関20に向けて流通させる吸気通路66と、吸気通路66に設けられ、吸入空気の流通量を調整するスロットルバルブ70と、スロットルバルブ70を開閉する動力源であるモータ75と、を備え、モータ75は、エアクリーナケース43の内部に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、スロットルバルブの開度をモータにより制御する鞍乗型車両に関する。
従来、スロットルグリップの操作量を検出し、その操作量に基づいてスロットルバルブの開度をモータにより制御する不整地走行車両等の鞍乗型車両が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の技術は、吸気通路に燃料を噴射供給する燃料噴射弁を備え、スロットルバルブの開度をスロットル部材の人為操作によるスロットル操作量に基づいて駆動モータにより制御し、駆動モータを、吸気通路の燃料噴射弁と反対側に配置するものである。
特開2002−256896号公報
しかし、特許文献1に記載の鞍乗型車両においては、鞍乗型車両の特性上、狭いスペースに内燃機関等の各種構成部材が近接配置されている。そのため、内燃機関の熱が駆動モータに伝わり易かった。
また、自動二輪車や4輪バギー等の鞍乗型車両は、外気や雨水、ダスト(塵埃)等に直接曝される環境において使用される。そのため、前記スロットルバルブの開度を制御するモータは、温度変化(サーマルショック)の大きな環境下で駆動される。従って、スロットルバルブの開度制御において、複雑な温度補正制御が必要であった。
本発明は、簡易な構成にて、モータへの環境温度の影響を低減することができると共に、モータを雨水等から容易に保護することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、内燃機関と、外部から吸入された吸入空気を浄化するエアクリーナエレメントと該エアクリーナエレメントを収容可能なエアクリーナケースとを有するエアクリーナと、前記内燃機関と前記エアクリーナケースとを連結し、前記エアクリーナエレメントによって浄化された吸入空気を該内燃機関に向けて流通させる吸気通路と、前記吸気通路に設けられ、吸入空気の流通量を調整するスロットルバルブと、前記スロットルバルブを開閉する動力源であるモータと、を備える鞍乗型車両において、前記モータは、前記エアクリーナケースの内部に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記エアクリーナケースは、吸入空気が流通する吸気流通部を備え、前記モータは、前記吸気流通部の内部に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記吸気流通部は、外部から吸入された吸入空気が主として流通する第1流通通路と、前記第1流通通路を流通する吸入空気よりも少ない量の吸入空気が流通しかつ下流側の端部が前記エアクリーナケースの内部に延びる第2流通通路と、を備え、前記モータは、前記第2流通通路の下流側の端部の近傍に配置され、又は該第2流通通路の内部に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記エアクリーナケースは、前記吸気流通部を有するケース本体と、該ケース本体の内部に形成した区画壁によって該吸気流通部と区画されかつ密閉空間として形成された内部副室と、を備え、前記モータは、前記内部副室の内部に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記エアクリーナケースは、前記吸気流通部を有するケース本体と、該ケース本体から延びる遮断壁によって該ケース本体の外部に密閉空間として形成された外部副室と、を備え、前記モータは、前記外部副室の内部に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項1から5のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記モータは、前記スロットルバルブと一体的に構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記モータに連結される駆動プーリと、前記スロットルバルブに連結される従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、前記モータの回転駆動力を前記スロットルバルブに伝達する無端状のベルトと、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記モータに連結される駆動プーリと、前記スロットルバルブに連結される従動プーリと、一端が前記駆動プーリに連結されると共に他端が前記従動プーリに連結され、前記モータの回転駆動力を前記スロットルバルブに伝達する一対のワイヤケーブルと、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明においては、請求項7又は8に記載の構成に加えて、車体フレームと、前記内燃機関及び該内燃機関から車両後方に向かって延び、後輪を回転自在に支持する後輪支持部を有し、前記車体フレームに揺動自在に連結されるパワーユニットと、を備え、前記エアクリーナケースは、前記パワーユニットの上方に配置され、前記吸気通路は、前記エアクリーナケースの前部に接続され、前記モータは、前記吸気通路よりも高い位置に配置されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明においては、請求項9に記載の構成に加えて、前記車体フレームと前記パワーユニットとを連結しかつ該パワーユニットを該車体フレームに懸架するクッションユニットを更に備え、前記エアクリーナケースは、その後部に、前記クッションユニットとの干渉を防ぐように凹んで形成された逃げ部を有し、前記モータは、前記逃げ部よりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、モータをエアクリーナケースの内部に配置することにより、モータは、外気や内燃機関の熱等に直接曝されにくい。そのため、モータが受ける環境温度の変化(サーマルショック)は、小さく、スロットルバルブの開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。また、モータは、雨水やダスト(塵埃)等に直接曝されにくい。そのため、モータを、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。
請求項2に記載の発明によれば、吸気流通部の内部にモータを配置することにより、吸気流通部を流通する吸入空気によってモータを冷却することができる。そのため、制御し易い温度条件下で、モータを冷却することができる。
請求項3に記載の発明によれば、駆動によって発熱したモータを、第2流通通路を流通する流通量の少ない吸入空気によって冷却することができる。そのため、モータの発熱の影響が、第1流通通路を流通する吸入空気に及ぶことを抑制することができる。また、比較的温度変化幅の小さい吸入空気によって、モータを冷却することができる。
請求項4に記載の発明によれば、密閉された内部副室の内部にモータを配置することにより、モータは、外気や内燃機関の熱等に直接曝されない。そのため、モータが受けるサーマルショックが小さく、スロットルバルブの開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。また、モータは、雨水やダスト(塵埃)等にも曝されない。そのため、モータを、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。
請求項5に記載の発明によれば、密閉された外部副室の内部にモータを配置することにより、モータは、外気や内燃機関の熱等に直接曝されない。そのため、モータが受けるサーマルショックが小さく、スロットルバルブの開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。また、モータは、雨水やダスト(塵埃)等にも曝されない。そのため、モータを、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。
請求項6に記載の発明によれば、モータがスロットルバルブと一体的に構成される。そのため、装置全体(スロットルボディ)をコンパクトに構成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、駆動プーリと従動プーリとをベルトによって連結している。そのため、簡易な構造にてモータとスロットルバルブとを連結することができる。また、モータとスロットルバルブのレイアウトを調整し易く、設計の自由度を高めることができる。
請求項8に記載の発明によれば、駆動プーリと従動プーリとを一対のワイヤケーブルによって連結している。そのため、簡易な構造にてモータとスロットルバルブとを連結することができる。また、モータとスロットルバルブのレイアウトを調整し易く、設計の自由度を高めることができる。
請求項9に記載の発明によれば、吸気通路は、パワーユニットの上方に配置されたエアクリーナケースの前部に接続され、モータは、吸気通路よりも高い位置に配置される。そのため、ベルトが吸気通路の上方を横切ることができ、ベルトと吸気通路との干渉を防ぐことができる。
請求項10に記載の発明によれば、逃げ部に配置されるクッションユニットとエアクリーナケース内に配置されるモータとを、車体の左右方向において重なり合わないようにすることができる。従って、モータとクッションユニットとを、車体の内側に配置することができ、車幅を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態の不整地走行車両を示す左側面図である。 不整地走行車両を示す平面図である。 エアクリーナを示す断面図である。 エアクリーナの内部を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)である。 本発明の第3実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)である。 本発明の第4実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)である。 本発明の第5実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)である。 本発明の第6実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)である。 本発明の第7実施形態のスクータ型車両を示す左側面図である。 図10に示すスクータ型車両の後部を抜き出して示す平面図である。 図10に示すスクータ型車両の後部を抜き出して示す拡大図である。 本発明の第8実施形態のスクータ型車両に設けられたスロットルバルブ駆動装置の概略構成を示す左側面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態の鞍乗型車両について、図1から図4を参照しながら説明する。本実施形態においては、鞍乗型車両として、不整地走行を主目的とする4輪の不整地走行車両(いわゆるATV;All Terrain Vehicle)を例にして説明する。図1は、本発明の第1実施形態の不整地走行車両を示す左側面図である。図2は、不整地走行車両を示す平面図である。図3は、エアクリーナを示す断面図であり、左側面から視たものである。図4は、エアクリーナの内部を示す平面図である。
なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、不整地走行車両に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態の不整地走行車両1の全体構成について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の不整地走行車両1は、車体フレーム5と、前輪2と、後輪3と、ステアリングシャフト6と、車体フレーム5に取り付けられ、内燃機関としてのエンジン20及び変速機30を有するパワーユニット35と、前輪駆動力伝達部37と、後輪駆動力伝達部38と、エンジン20に吸入空気を供給する吸気部40と、エンジン20に燃料を供給する燃料供給部50と、エンジン20からの排気を大気に排出する排気部80と、乗員乗車用のシート85と、ボディカバー96と、フロントフェンダ97と、リアフェンダ98と、を主体として構成される。
車体フレーム5は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1及び図2に示すように、車体フレーム5は、フロントアッパフレーム7と、シートレール8と、ロアフレーム9と、リアフレーム10と、フロントサポートフレーム11と、フロントフレーム12と、フロント連結フレーム13と、リア傾斜フレーム14と、リアサポートフレーム15と、クロスメンバ16,16a,17,18,19と、を備える。
図1及び図2に示すように、フロントアッパフレーム7は、左右に一対設けられている。一対のフロントアッパフレーム7は、側面視で、車体前部において斜め下前方に延びている。一対のフロントアッパフレーム7の下端部(前端部)は、ロアフレーム9の前端部に連結されている。シートレール8は、左右に一対設けられている。一対のシートレール8は、側面視で、フロントアッパフレーム7の後端部から略水平後方に延びている。
ロアフレーム9は、左右に一対設けられている。一対のロアフレーム9は、側面視で、フロントアッパフレーム7の下端部(前端部)から略水平後方に延びている。
リアフレーム10は、左右に一対設けられている。一対のリアフレーム10は、側面視で、ロアフレーム9の後端部から斜め上後方に延び、シートレール8の後部に連結されている。
フロントサポートフレーム11は、左右に一対設けられている。一対のフロントサポートフレーム11は、側面視で、略く字状に形成されている。フロントサポートフレーム11の一端は、側面視で、シートレール8の前端部に連結されている。フロントサポートフレーム11の他端は、正面視で略コ字状のクロスメンバ16a(後述)に連結されている。
また、一対のフロントサポートフレーム11は、クロスメンバである上部ブラケット11aを有する。この上部ブラケット11aは、一対のフロントサポートフレーム11を左右方向に連結する。また、上部ブラケット11aは、ステアリングシャフト6の上部を回転自在に支持する。
フロントフレーム12は、左右に一対設けられている。一対のフロントフレーム12の一端(上端)は、側面視で、フロントアッパフレーム7の長手方向における略中央部に連結されている。一対のフロントフレーム12の他端(下端)は、斜め下後方に延びてロアフレーム9の前後方向における略中央部に連結されている。
フロント連結フレーム13は、左右に一対設けられている。一対のフロント連結フレーム13の前端は、側面視で、フロントアッパフレーム7に連結されている。一対のフロント連結フレーム13の後端は、側面視で、略水平後方に延びてフロントフレーム12の長手方向における略中央部に連結されている。
一対のフロント連結フレーム13は、クロスメンバである下部ブラケット13aを有する。この下部ブラケット13aは、一対のフロント連結フレーム13を左右方向に連結する。また、下部ブラケット13aは、ステアリングシャフト6の下端部を回転自在に支持する。
なお、車体フレーム5の前部には、フロントガード86及びフロントキャリア87を備える。フロントガード86は、一対のロアフレーム9の前端部と一対のフロントアッパフレーム7とに連結されて上方に延びている。
フロントキャリア87は、フロントガード86の上端部と一対のフロントサポートフレーム11とに連結されている。
リア傾斜フレーム14は、左右に一対設けられている。一対のリア傾斜フレーム14の上端は、側面視で、シートレール8の前後方向における略中央部に連結されている。一対のリア傾斜フレーム14の下端は、側面視で、リアフレーム10の長手方向における略中央部に連結されている。
リアサポートフレーム15は、左右に一対設けられている。一対のリアサポートフレーム15は、側面視で、略U字状に形成されている。一対のリアサポートフレーム15の一端(下端)は、側面視で、リアフレーム10の長手方向における略中央部に連結されている。一対のリアサポートフレーム15の他端(上端)は、側面視で、シートレール8の後端部に連結されている。
なお、車体フレーム5の後部には、リアキャリア88を備える。リアキャリア88は、一対のシートレール8と一対のリアサポートフレーム15とに連結される。
クロスメンバ16,17,18,19は、一対のフロントアッパフレーム7、一対のシートレール8、一対のロアフレーム9及び一対のリアフレーム10等を左右方向に連結する。クロスメンバ16aは、正面視で、略コ字状に形成されている。クロスメンバ16aの左右方向における下端部は、一対のフロントアッパフレーム7の長手方向における略中央部に連結されている。
ステアリングシャフト6は、前輪2を操舵する部材であり、上部にハンドル6aを有する。ステアリングシャフト6の上部は、上部ブラケット11aによって回転自在に支持される。ステアリングシャフト6の下端部は、下部ブラケット13aによって回転自在に支持される。
次に、パワーユニット35の詳細について、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、パワーユニット35は、車体フレーム5の前後方向における略中央部に取り付けられている。パワーユニット35は、エンジン20と、変速機30と、を有する。
エンジン20は、不整地走行車両1の原動機(例えば、水冷式の単気筒レシプロエンジン)であり、図1に示すように、車体における前後方向の略中央部に搭載される。
エンジン20は、吸気弁(図示せず)及び排気弁(図示せず)を有するシリンダヘッド21と、シリンダヘッド21が固定されるシリンダ25と、シリンダヘッド21に連結された吸気部40及び排気部80と、クランクケース26と、を主体として構成される。
シリンダ25の内部には、ピストン(図示せず)が往復動可能に嵌装されている。ピストンの往復動は、コンロッド(図示せず)を介してクランク軸(図示せず)の回転動に変換される。そして、エンジン20の出力は、変速機30、前輪駆動力伝達部37(後述)及び後輪駆動力伝達部38(後述)を介して、前輪2及び後輪3に伝達される。
クランクケース26は、変速機30(後述)を一体に備える。つまり、クランクケース26は、変速機30のケース(筐体)を兼ねている。
変速機30は、エンジン20の出力(クランク軸の回転数)を、例えば、所定の油圧装置等(図示せず)を用いて減速し、変速比を任意に変更できるように構成されている。変速機30は、例えば、静油圧式無段変速機として構成してもよい。静油圧式無段変速機とは、定容量型の斜板式油圧ポンプ(図示せず)と可変容量式油圧モータ(図示せず)とを同軸上に配設し、出力側である油圧モータ(図示せず)の斜板(図示せず)を可変とすることにより、無段階の変速出力を得る装置である。
前輪駆動力伝達部37は、パワーユニット35からの駆動力を前輪2に伝達可能に構成されている。
後輪駆動力伝達部38は、パワーユニット35からの駆動力を後輪3に伝達可能に構成されている。
吸気部40の詳細については、後述する。
次に、燃料供給部50の詳細について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、燃料供給部50は、燃料タンク51と、燃料ポンプ52と、連絡管53aと、燃料供給管53と、インジェクタ(図示せず)と、を主体として構成される。
燃料タンク51は、エンジン20に供給する燃料を貯留する。燃料タンク51は、シートレール8の上部であって、ステアリングシャフト6の近傍に配置されている。燃料タンク51は、連絡管53aを介して燃料ポンプ52と接続されている。
燃料ポンプ52は、燃料供給管53と接続されており、燃料タンク51からの燃料を燃料供給管53に送出する。燃料供給管53は、燃料ポンプ52から送出される燃料をインジェクタ(図示せず)に供給する。インジェクタは、エンジン20の吸入ポート(図示せず)に向けて燃料を噴射する。インジェクタは、例えば、コネクティングチューブ66(後述)の下流側に設けられている。
次に、排気部80の詳細について、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、排気部80は、エンジン20からの排気を大気に排出するものである。排気部80は、排気管81と、サイレンサ82と、を備える。排気管81の基端側は、シリンダヘッド221の前部に接続されている。排気管81の先端側は、後方に向かって延びている。サイレンサ82は、排気音を消音するものであり、排気管81の後端部に接続されている。
図1に示すように、シート85は、乗員が着座するためのものであり、一対のシートレール8の上部に支持されている。
図1に示すように、ボディカバー96は、燃料タンク51を含む車体前部を覆うものである。ボディカバー96は、例えば、合成樹脂から形成されている。
フロントフェンダ97は、車体フレーム5の前部に固定され、前輪2をその上方から後方にかけて覆う。リアフェンダ98は、車体フレーム5の後部に固定され、後輪3をその上方から前方にかけて覆う。フロントフェンダ97及びリアフェンダ98は、例えば、合成樹脂から形成されている。
次に、吸気部40の詳細について、図1から図4を参照しながら説明する。図1から図4に示すように、吸気部40は、エンジン20に吸入空気を供給するものである。吸気部40は、エアクリーナ41と、シュノーケルダクト60と、吸気通路としてのコネクティングチューブ66と、スロットルバルブ70を一体に有し、モータ75によってこのスロットルバルブ70を開閉するモータユニット73と、を備える。
図3及び図4に示すように、エアクリーナ41は、吸気通路の一部をなし、エンジン20(図1参照)に供給する空気を浄化するものである。エアクリーナ41は、コネクティングチューブ66を介してエンジン20の吸気ポート(図示せず)に連結されている。
エアクリーナ41は、エアクリーナエレメント42と、エアクリーナケース43と、を備える。
エアクリーナエレメント42は、シュノーケルダクト60(後述)から吸入された空気(吸入空気)を浄化(濾過)する部材である。
エアクリーナケース43は、エアクリーナエレメント42を収容する。エアクリーナケース43の内部であって、エアクリーナエレメント42の周囲には、吸入空気が流通する空間である吸気流通部47が形成されている。
エアクリーナケース43は、ケース本体44と、ケースカバー45と、を備える。ケース本体44は、その上部が開口され、有底箱状(略直方体状)に構成されている。ケース本体44は、その内部の上方にエアクリーナエレメント42が固定されている。
ケース本体44の前面には、ダクトシール63(後述)及びコネクティングチューブ66(後述)が接続されている。ケース本体44の開口の四隅には、ケースカバー45を留める留め具46(図1及び図4参照)が設けられている。
ケースカバー45は、エアクリーナケース43の気密性を確保するように、ケース本体44の開口を覆う。ケースカバー45は、留め具46によって、ケース本体44に着脱自在に取り付けられている。ケースカバー45の前面には、第2流通通路62(後述)が接続されている。
このように構成されるエアクリーナケース43の前部には、シュノーケルダクト60(後述)の下流側端部(後端部)が接続されている。
シュノーケルダクト60は、図3及び図4に示すように、外部からエアクリーナ41に空気を導入するパイプ状の部材であり、後部(下流側)が分岐している。シュノーケルダクト60は、第1流通通路61と、この第1流通通路61の下流部から分岐された第2流通通路62と、を備える。第1流通通路61及び第2流通通路62は、吸入空気が流通する吸気流通部として機能する。
第1流通通路61は、外部から吸入された吸入空気が主として流通する通路であり、シュノーケルダクト60の本管をなしている。第1流通通路61の前端部(上流側の端部)は、開口され、大気に開放されている。第1流通通路61の下流側端部(後端部)は、ケース本体44の前面における右側であって、高さ方向における略中間部にダクトシール63を介して接続されている。ダクトシール63は、第1流通通路61の後端部(下流側の端部)が着脱自在となるように構成されている。
第2流通通路62は、第1流通通路61から分岐した通路である。第2流通通路62は、第1流通通路61よりも小さい内径を有する。つまり、第2流通通路62には、第1流通通路61を流通する吸入空気よりも少ない量の吸入空気が流通する。
第2流通通路62の下流側の端部62aは、ケースカバー45の前面における右側に接続されている。第2流通通路62の端部62aは、エアクリーナケース43(ケースカバー45)の内部に延びている。第2流通通路62の端部62aの近傍には、モータユニット73が配置されている。
図3及び図4に示すように、コネクティングチューブ66は、エンジン20の吸気ポート(図示せず)に吸入空気を供給するものであり、吸気通路の一部を構成する。コネクティングチューブ66の後端部(上流側の端部)は、ケース本体44の前面の左右方向における中央部であって、上部に接続されている。コネクティングチューブ66の後端部は、ケース本体44の内部に延びており、エアクリーナエレメント42の前部に気密に接続されている。つまり、エアクリーナエレメント42によって浄化された吸入空気が、コネクティングチューブ66に流通するようになっている。
コネクティングチューブ66の内部であってケース本体44の内部に位置している部分には、スロットルバルブ70(後述)が配置されている。このスロットルバルブ70は、開閉自在に構成されている。スロットルバルブ70の弁軸71(後述)は、コネクティングチューブ66に回動自在に支持されている。
コネクティングチューブ66は、エンジン20からケース本体44に至る経路において、適宜分割可能に構成されている。コネクティングチューブ66の前端側(下流側)には、エンジン20の吸気弁(図示せず)に向かって燃料を噴射する燃料噴射弁(図示せず)が設けられている。
モータユニット73は、ユニット本体74と、モータ75と、スロットルバルブ70と、ギヤ群(図示せず)と、スロットルバルブ70の弁軸71の回転角度を検出するスロットルポジションセンサ(図示せず)と、を備える。
ユニット本体74は、モータユニット73の筐体をなし、モータ75、スロットルバルブ70、ギヤ群及びスロットルポジションセンサ(図示せず)を一体に収納する。ユニット本体74は、ケース本体44の内壁面に固定されている。
モータ75は、スロットルバルブ70(後述)を開閉する動力源であり、電気信号により稼働される。モータ75は、駆動軸72を有し、この駆動軸72の回転角度を制御可能に構成されている。モータ75としては、例えば、パルスモータ等を挙げることができる。モータ75は、図示しないモータ駆動回路及び後述する電子制御装置(ECU)に接続されている。
モータ75は、図3及び図4に示すように、エアクリーナケース43(ケース本体44)において、第2流通通路62の下流側の端部の近傍に配置されている。モータ75は、第2流通通路62を流通する吸入空気が、直接当たる位置に配置されている。
スロットルバルブ70は、図3及び図4に示すように、弁軸71を有し、この弁軸71を回転中心として回動する、いわゆるバタフライ弁である。ギヤ群(図示せず)は、モータ75の駆動力をスロットルバルブ70の弁軸71に伝達する。なお、モータ75の駆動力をスロットルバルブ70の弁軸71に伝達することができれば、ギヤ群でなくてもよく、例えば、プーリ等であってもよい。
スロットルポジションセンサ(図示せず)は、モータユニット73に備えられている。このスロットルポジションセンサは、弁軸71の回転角度を検出することにより、スロットルバルブ70の開度を検出する。スロットルポジションセンサは、後述する電子制御装置に接続されている。スロットルポジションセンサによる検出信号(検出値)は、電子制御装置に出力される。
図示しない電子制御装置(ECU)は、マイクロコンピュータを備えて構成されている。電子制御装置は、運転者によるスロットル操作量に応じて、モータ75の回転を制御する。また、電子制御装置は、前記スロットルポジションセンサによって、スロットルバルブ70の開度を監視する。また、電子制御装置は、図示しない各種センサからの信号に基づいて、不整地走行車両1の各種基本制御(エンジン20の点火時期制御や燃料噴射制御等)を行う。
次に、第1実施形態における作用について、図1から図4を参照しながら説明する。
運転者がスロットル操作を行うと、その操作量に応じてモータ75の駆動軸(図示せず)が所定量回転する。モータ75の駆動力は、ギヤ群(図示せず)を介して弁軸71に伝達され、この弁軸71と共にスロットルバルブ70が回転する。
モータ75(モータユニット73)は、密閉されたエアクリーナケース43の内部の吸気流通部47に配置されている。そのため、外気やエンジン20の熱等に直接曝されにくく、吸気流通部47を流通する吸入空気によって、冷却される。
第1実施形態の不整地走行車両1によれば、例えば、以下に示す効果が奏される。
第1実施形態の不整地走行車両1においては、エアクリーナエレメント42とエアクリーナケース43とを有するエアクリーナ41と、エンジン20とエアクリーナケース43とを連結し、エアクリーナエレメント42によって浄化された吸入空気をエンジン20に向けて流通させるコネクティングチューブ66と、コネクティングチューブ66に設けられ、吸入空気の流通量を調整するスロットルバルブ70と、スロットルバルブ70を開閉するモータ75と、を備え、モータ75(モータユニット73)は、エアクリーナケース43の内部に配置される。
そのため、モータ75が、エアクリーナケース43の内部に配置されることにより、モータ75は、外気やエンジン20の熱等に直接曝されにくく、エアクリーナケース43内を流通する吸入空気によって冷却される。
従って、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、モータ75が受ける環境温度の変化(サーマルショック)が小さく、スロットルバルブ70の開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。
また、モータ75は、雨水やダスト(塵埃)等に直接曝されにくい。そのため、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、モータ75を、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。また、モータ75は、雨水等に対応した筐体を備える必要ない。そのため、モータ75の筐体を簡素化することができ、装置全体を、小型かつ軽量に構成することができる。
また、一般に、スロットルバルブを開閉する動力源であるモータを、配置スペースを確保しにくいスロットルボディの近傍に配置することは、困難である。
これに対して、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、モータ75を、エアクリーナケース43の内部に配置することで、従来、確保が困難であったモータ配置用のスペースを、容易に確保することができる。
また、スロットルボディの近傍に配置された前記モータを避けるようにして、エアクリーナを配置するよりも、第1実施形態のように、モータ75をエアクリーナケース43の内部に配置する方が、エアクリーナケース43(エアクリーナ41)の容量を容易に大きくすることができる。
従って、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、要求される吸入空気量の増大に、容易に対応することができる。
また、第1実施形態の不整地走行車両1においては、エアクリーナケース43は、吸気流通部47を備え、モータ75(モータユニット73)は、吸気流通部47の内部に配置される。そのため、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、モータ75は、外気、エンジン20の熱及び雨水等に直接曝されにくく、サーマルショックの影響を受けにくい。
また、第1実施形態の不整地走行車両1においては、モータ75は、吸気流通部47を流通する、比較的温度変化幅の小さい吸入空気によって、冷却される。
そのため、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、制御し易い温度条件下(例えば、大気温度が25℃の条件下)で、モータ75を冷却することができる。
また、第1実施形態の不整地走行車両1においては、吸気流通部47は、外部から吸入された吸入空気が主として流通する第1流通通路61と、第1流通通路61を流通する吸入空気よりも少ない量の吸入空気が流通し、かつ、下流側の端部62aがエアクリーナケース43の内部に延びる第2流通通路62と、を備え、モータ75は、第2流通通路62の下流側の端部62aの近傍に配置される。
第2流通通路62を流通する吸入空気は、第1流通通路61を流通する吸入空気よりも少ない。そのため、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、駆動によって発熱したモータ75を、第2流通通路62を流通する流通量の少ない吸入空気によって冷却することができる。更に、モータ75の発熱の影響が、第1流通通路61を流通する吸入空気に及ぶことを抑制することができる。また、比較的温度変化幅の小さい吸入空気によって、モータ75を冷却することができる。
また、第1実施形態の不整地走行車両1においては、モータ75がスロットルバルブ70と一体的に構成されたモータユニット73を備える。そのため、第1実施形態の不整地走行車両1によれば、スロットルボディとしてのモータユニット73をコンパクトに構成することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。他の実施形態において特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用又は援用される。
〔第2実施形態〕
図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本発明の第2実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)であり、左側面から視たものである。
第2実施形態の不整地走行車両の基本構成は、第1実施形態の不整地走行車両1と同様である。第1実施形態と異なる点は、エアクリーナの構成である。従って、以下の説明においては、不整地走行車両についての詳細な説明を省略し、エアクリーナの構成について、第1実施形態のエアクリーナ41との相違点を中心に説明する。また、説明の便宜上、エアクリーナケース43の図示においては、第1実施形態のケースカバー45に相当するケースカバーを省略している。また、シュノーケルダクト60は、エアクリーナケース43の後部(図5おける右側)に接続されている。
図5に示すように、第2実施形態の不整地走行車両のエアクリーナ41Aにおいては、吸気流通部47は、第1流通通路61と、第2流通通路62と、を備える。
第1流通通路61は、外部から吸入された吸入空気が主として流通する。
第2流通通路62は、第1流通通路61を流通する吸入空気よりも少ない量の吸入空気が流通し、かつ、下流側の端部がエアクリーナケース43の内部に延びている。
具体的には、エアクリーナ41Aのエアクリーナケース43は、区画部材100を備える。区画部材100は、側面視で、断面が略L字状に構成されている。区画部材100は、シュノーケルダクト60の下流側(図5における右方)から車体前方に、エアクリーナケース43の内部に延びている。区画部材100の前端部は、モータ75の近傍に配置されている。吸気流通部47及びシュノーケルダクト60は、この区画部材100によって、第1流通通路61と第2流通通路62とに区画されている。
モータ75(モータユニット73)は、この第2流通通路62の内部(いわゆるダーティサイド)に配置されている。
第2実施形態の不整地走行車両によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第2実施形態の不整地走行車両においては、エアクリーナ41Aの第2流通通路62を流通する吸入空気は、第1流通通路61を流通する吸入空気よりも少ない。そのため、第2実施形態の不整地走行車両によれば、駆動によって発熱したモータ75を、第2流通通路62を流通する流通量の少ない吸入空気によって冷却することができる。更に、モータ75の発熱の影響が、第1流通通路61を流通する吸入空気に及ぶことを抑制することができる。また、比較的温度変化幅の小さい吸入空気によって、モータ75を冷却することができる。
〔第3実施形態〕
図6を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、本発明の第3実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)であり、左側面から視たものである。
図6に示すように、第3実施形態の不整地走行車両のエアクリーナ41Bにおいては、エアクリーナケース43は、吸気流通部47を有するケース本体44と、内部副室104と、を備える。
内部副室104は、ケース本体44の内部に形成した区画壁102によって吸気流通部47と区画され、かつ、密閉空間として形成される。モータ75(モータユニット73)は、この内部副室104の内部に配置される。
第3実施形態の不整地走行車両によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第3実施形態の不整地走行車両においては、モータ75が、密閉された内部副室104の内部に配置されることにより、モータ75は、外気やエンジン20の熱等に直接曝されない。そのため、第3実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75が受ける環境温度の変化(サーマルショック)が小さく、スロットルバルブ70の開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。
また、モータ75は、雨水やダスト(塵埃)等にも曝されない。そのため、第3実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75を、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。
〔第4実施形態〕
図7を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図7は、本発明の第4実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)であり、左側面から視たものである。
図7に示すように、第4実施形態の不整地走行車両のエアクリーナ41Cにおいては、エアクリーナケース43は、吸気流通部47を有するケース本体44と、外部副室112と、を備える。
外部副室112は、ケース本体44ら延びる遮断壁110によって、ケース本体44の外部に密閉空間として形成される。モータ75(モータユニット73)は、この外部副室112の内部に配置される。
第4実施形態の不整地走行車両によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第4実施形態の不整地走行車両においては、モータ75が、密閉された外部副室112の内部に配置されることにより、モータ75は、外気やエンジン20の熱等に直接曝されない。そのため、第4実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75が受ける環境温度の変化(サーマルショック)が小さく、スロットルバルブ70の開度制御において、複雑な温度補正制御が不要となる。
また、モータ75は、雨水やダスト(塵埃)等にも曝されない。そのため、第4実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75を、雨水等による電気的短絡等から容易に保護することができる。
〔第5実施形態〕
図8を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図8は、本発明の第5実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)であり、左側面から視たものである。
図8に示すように、第5実施形態の不整地走行車両のエアクリーナ41Dにおいては、エアクリーナケース43は、吸気流通部47を有するケース本体44と、区画壁102と、区画壁102によってケース本体44内に区画された第1室114及び第2室115と、を備える。区画壁102は、ケース本体44の内部を、2つの空間である第1室114及び第2室115に区画する。
第1室114は、エアクリーナエレメント42を内部に有する。第1室114は、シュノーケルダクト60の下流側端部に連通している。エアクリーナエレメント42の流路における下流側の端部は、区画壁102の開口部(図示せず)に接続され、かつ、第2室115に連通している。つまり、第1室114は、いわゆるダーティサイドの空間である。第2室115は、コネクティングチューブ66の開口部66a(上流側端部)に連通している。第2室115は、いわゆるクリーンサイドの空間である。
コネクティングチューブ66の上流側端部は、後方かつ上方に向かって緩やかに傾斜して延びている。
モータ75(モータユニット73)は、この第2室115の内部に配置されている。また、モータ75は、ユニット本体74の下部に配置され、かつ、コネクティングチューブ66の開口部66aよりも下方に配置されている。
第5実施形態の不整地走行車両によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第5実施形態の不整地走行車両においては、モータ75は、コネクティングチューブ66の開口部66aよりも下方に配置されている。そのため、第5実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75から部品(例えば、ねじ等)が脱落した場合に、その部品は、第2室115の底部に留まる。従って、その脱落部品が、コネクティングチューブ66の開口部66aからコネクティングチューブ66の内部に進入し、エンジン20(図1参照)の内部に進入することを抑制することができる。
〔第6実施形態〕
図9を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。図9は、本発明の第6実施形態の不整地走行車両に設けられたエアクリーナを模式的に示す断面図(図3対応図)であり、左側面から視たものである。
図9に示すように、第6実施形態のエアクリーナ41Eは、第5実施形態のエアクリーナ41Dのエアクリーナケース43(図8参照)と同一のエアクリーナケース43を備えている。第6実施形態のエアクリーナ41Eが、第5実施形態のエアクリーナ41Dと異なる主な点は、モータ75がコネクティングチューブ66の開口部66aよりも上方に配置され、かつ、放熱カバー118を備える点である。
放熱カバー118は、モータユニット73(モータ75)の全体を覆う部材である。放熱カバー118は、モータ75から部品(例えば、ねじ等)が脱落した場合に、その脱落部品が、コネクティングチューブ66の開口部66aからコネクティングチューブ66の内部に進入しないように構成されている。
また、放熱カバー118は、熱伝導率の高い網状の薄板(例えば、アルミニウム合金製のメッシュ板)により構成されている。
第6実施形態の不整地走行車両によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第6実施形態の不整地走行車両においては、モータ75は、放熱カバー118によって覆われている。そのため、第6実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75から部品(例えば、ねじ等)が脱落した場合に、その脱落部品は、放熱カバー118の内部に留まる。従って、その脱落部品が、コネクティングチューブ66の開口部66aからコネクティングチューブ66の内部に進入し、エンジン20(図1参照)の内部に進入することを抑制することができる。
また、放熱カバー118は、熱伝導率の高い網状の薄板により構成されている。そのため、第6実施形態の不整地走行車両によれば、モータ75を放熱カバー118で覆っても、通気性が確保される。従って、モータ75を吸入空気によって冷却することができる。
〔第7実施形態〕
図10から図12を参照して、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態においては、鞍乗型車両として、低床の足載せ部を有するスクータ型車両を例にして説明する。図10は、本発明の第7実施形態のスクータ型車両を示す左側面図である。図11は、図10に示すスクータ型車両の後部を抜き出して示す平面図である。図12は、図10に示すスクータ型車両の後部を抜き出して示す拡大図である。
図10に示すように、本実施形態のスクータ型車両201は、車体フレーム205と、前輪202と、前輪202を軸支するフロントフォーク203と、フロントフォーク203に連結されたハンドル204と、内燃機関としてのエンジン220と、駆動輪である後輪217と、パワーユニット235と、パワーユニット235を車体フレーム205に懸架するクッションユニット265と、スロットルバルブ236を駆動するスロットルバルブ駆動装置270と、を主体として構成される。
車体フレーム205は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1に示すように、車体フレーム205は、ヘッドパイプ206と、メインフレーム207と、パイプフレーム208と、リアフレーム209と、クロスパイプ210と、ピボットプレート211と、下部クロスパイプ212と、支持アーム213と、を備える。
図10に示すように、ヘッドパイプ206は、車体フレーム205の前端部に配置され、前輪202を軸支する一対のフロントフォーク203を支持する。メインフレーム207は、側面視で、ヘッドパイプ206から斜め下後方に延び、更に略水平後方に延びている。パイプフレーム208は、メインフレーム207の後端部に連結され、左右方向に略水平に延びている。
リアフレーム209は、左右に一対設けられている(図11参照)。一対のリアフレーム209は、パイプフレーム208の左右方向の両端部に連結されている。一対のリアフレーム209は、パイプフレーム208から斜め上後方に延び、更に後方に略水平に延びている。左側のリアフレーム209は、クッションユニット265(後述)の上端部を連結するブラケット209aを有する。ブラケット209aは、板状に構成され、リアフレーム209から下方に向けて突出して設けられている。
クロスパイプ210は、リアフレーム209の後部に設けられ、一対のリアフレーム209を左右方向に連結している(図11参照)。
ピボットプレート211は、左右に一対設けられている。一対のピボットプレート211は、リアフレーム209の下部に固定されている。
下部クロスパイプ212は、一対のピボットプレート211に左右方向に掛け渡されている。支持アーム213は、側面視で、ピボットプレート211から後方に略水平に延びている。支持アーム213の前端部は、下部クロスパイプ212に回動自在に連結されている。支持アーム213の後端部は、ピボット軸214が設けられている。ピボット軸214には、パワーユニット235が上下に揺動自在に連結されている。
図1に示すように、フロントフォーク203は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク203は、ヘッドパイプ206の前方に、このヘッドパイプ206に略平行に配置される。一対のフロントフォーク203の上端部は、ハンドル4の下端部に連結されている。一対のフロントフォーク203の下端部は、前輪202を回転自在に軸支する。
クッションユニット265は、車体フレーム205(リアフレーム209)とパワーユニット235(後述)とを連結し、かつ、パワーユニット235を車体フレーム205に懸架する。クッションユニット265の上端部は、リアフレーム209のブラケット209aに連結されている。クッションユニット265の下端部は、変速機229の後端部のブラケット229a(図12参照)に連結されている。
次に、パワーユニット235について、図10から図12を参照しながら詳細に説明する。パワーユニット235は、エンジン220の駆動力を変速して後輪217(後輪軸217a)に伝達するものである。パワーユニット235は、エンジン220と、後輪支持部としての変速機229とを備える。エンジン220及び変速機229は、一体的に設けられている。
エンジン220は、スクータ型車両201の原動機(例えば、4サイクル単気筒型空冷エンジン)であり、図1に示すように、車体における前後方向の略中央部に搭載される。エンジン220は、クランク軸(図示せず)を車体における左右方向に沿わせるように配置されている。
エンジン220は、図10から図12に示すように、シリンダヘッド221と、シリンダ225と、シリンダ225に固定されかつクランク軸等を収納するクランクケース227と、吸気弁(図示せず)及び排気弁(図示せず)と、クランク軸(図示せず)の動作に連動するように吸気弁及び排気弁を動作させる動弁機構(図示せず)と、シリンダヘッド221に連結された吸気部230及び排気部240と、を備える。
シリンダ225の内部には、ピストン(図示せず)が往復動可能に嵌装されている。ピストンの往復動は、コンロッド(図示せず)を介してクランク軸(図示せず)の回転動に変換される。そして、エンジン220の出力は、変速機229を介して、後輪217の後輪軸217aに伝達される。
変速機229は、車幅方向における左端側に配置される。変速機229は、いわゆるベルト式無段変速機である。ベルト式無段変速機は、エンジン220の出力軸であるクランク軸(図示せず)に連結した駆動プーリ(図示せず)と、後輪軸217aに連結した従動プーリ(図示せず)と、駆動プーリ及び従動プーリに巻き掛けられるVベルト(図示せず)と、を主体として構成されている。ベルト式無段変速機は、駆動プーリ及び従動プーリに対するVベルトの巻き掛け径を連続的に変えることにより、変速比を制御する。
吸気部230の詳細については、後述する。
図1に示すように、排気部240は、エンジン220からの排気を大気に排出するものである。排気部240は、基端側がシリンダヘッド221の下部に接続された排気管241aと、この排気管241aの後端部に接続されるサイレンサ242aと、を備える。排気管241aは、シリンダ225の下方において湾曲し、先端側が後方に向かって延びている。サイレンサ242aは、排気音を消音するものであり、後輪217の右側に配置される。
次に、吸気部230について、図10から図12を参照しながら説明する。
図10から図12に示すように、吸気部230は、エンジン220に吸入空気を供給するものである。吸気部230は、シリンダヘッド221の上部に接続され、車両後方に向かって延びるインレットパイプ231(図11参照)と、インレットパイプ231の後端部に接続されたスロットルボディ233(図11参照)と、スロットルボディ233の後端部(上流側端部)にコネクティングチューブ239を介して接続されたエアクリーナ241と、を備える。
図12に示すように、インレットパイプ231、スロットルボディ233、コネクティングチューブ239及びエアクリーナ241は、エンジン220の吸気ポート(図示せず)に吸入空気を供給する吸気通路を構成する。インレットパイプ231には、エンジン220の吸気弁(図示せず)に向かって燃料を噴射するインジェクタ(図示せず)が設けられている。
スロットルボディ233は、スロットルバルブ236と、スロットルポジションセンサ(図示せず)と、を備える。スロットルバルブ236は、前記吸気通路を開閉することにより、エンジン220への吸入空気の流通量を調節する。
スロットルバルブ236は、図11及び図12に示すように、弁軸36aを有し、この弁軸36aを回転中心として回動する、いわゆるバタフライ弁である。スロットルバルブ236は、スロットルバルブ駆動装置270(後述)によって開度を制御される。
スロットルポジションセンサは、スロットルバルブ236の弁軸236aの回転角度を検出することにより、スロットルバルブ236の開度を検出する。スロットルポジションセンサは、後述する電子制御装置(ECU)に接続されている。スロットルバルブ236の検出値(出力信号)は、電子制御装置に出力される。
エアクリーナ241は、吸気通路の一部をなし、エンジン220(図12等参照)に供給する吸入空気を浄化するものである。エアクリーナ241は、コネクティングチューブ239及びインレットパイプ231を介してエンジン20の吸気ポート(図示せず)に連結されている。
エアクリーナ241は、図11及び図12に示すように、エアクリーナエレメント242と、エアクリーナケース243と、を備える。
エアクリーナエレメント242は、吸入空気を浄化(濾過)する部材である。エアクリーナケース243は、エアクリーナエレメント242を収容する。エアクリーナケース243は、ケース本体244と、ケース本体244を覆うケースカバー245と、を有する。ケース本体244は、後部の右側面に、クッションユニット265との干渉を防ぐように凹んで形成された逃げ部299を有する。ケース本体244は、ねじ(図示せず)によってパワーユニット235に固定されている。ケースカバー245は、ねじ301によってケース本体244に固定されている。
このように構成されたエアクリーナ241(エアクリーナケース243)は、図12に示すように、パワーユニット235の上方に配置されている。具体的には、エアクリーナケース243は、変速機229の上部に固定されている。
このエアクリーナケース243(ケース本体244)の前部に、コネクティングチューブ239の上流側の端部(後端部)が接続されている。
次に、スロットルバルブ駆動装置270の詳細について、図11及び図12を参照しながら説明する。図11及び図12に示すように、スロットルバルブ駆動装置270は、駆動軸272を有するモータ271と、駆動プーリ273と、従動プーリ275と、無端状のベルト277と、テンショナ部材278(図12参照)と、を備える。
モータ271は、駆動軸272を有する。モータ271は、駆動軸272の回転角度を制御可能に構成されている。モータ271としては、例えば、パルスモータ等を挙げることができる。
モータ271は、駆動軸272の軸方向が車幅方向に沿うように、エアクリーナケース243の内部に配置される。具体的には、図11及び図12に示すように、モータ271は、コネクティングチューブ239よりも高い位置に配置される。また、モータ271は、ケース本体244の逃げ部299よりも前方に配置される。
モータ271は、図示しないモータ駆動回路及び後述する電子制御装置(ECU)に接続されている。
図11及び図12に示すように、駆動プーリ273は、所定径の円盤状に構成されている。駆動プーリ273は、駆動軸272に連結されている。駆動プーリ273は、円盤の外周面に所定の歯を有する、いわゆる歯付きプーリである。
従動プーリ275は、駆動プーリ273と同一形状の歯を有する歯付きプーリであり、スロットルバルブ236の弁軸236aに連結されている。従動プーリ275は、駆動プーリ273よりも大きな径となっている。
ベルト277は、ゴム等の弾性部材により無端状に構成されたタイミングベルトである。ベルト277は、駆動プーリ273の歯(図示せず)及び従動プーリ275の歯(図示せず)に噛み合うベルト歯(図示せず)を内周面に有する。ベルト277は、駆動プーリ273及び従動プーリ275に巻き掛けられ、駆動軸272の回転駆動力を弁軸236aに伝達するものである。
テンショナ部材278は、図12に示すように、ベルト277の張力を調整するものである。テンショナ部材278は、クランクケース227の上部に連結されている。テンショナ部材278は、アーム部279と、ローラ部280と、付勢部材281と、を備える。アーム部279は、矩形状の板部材である。アーム部279の基端部は、クランクケース227の上部に揺動自在に連結されている。アーム部279の先端部には、ローラ部280が回転自在に軸支されている。
付勢部材281は、アーム部279の基端部に設けられる。付勢部材281は、アーム部279を付勢することにより、ローラ部280をベルト277に押し付ける。付勢部材281としては、例えば、ねじりコイルばねを挙げることができる。ねじりコイルばねの一端は、クランクケース227の上部に固定され、ねじりコイルばねの他端は、アーム部279の基端部に固定される。
このように構成されたテンショナ部材278によれば、ベルト277が弛むことが抑制される。そのため、ベルト277は、駆動プーリ273及び従動プーリ275と適切に噛み合うことができ、モータ271の駆動力がスロットルバルブ236の弁軸236aに精度よく伝達される。
第7実施形態のスクータ型車両201によれば、前記第1実施形態の不整地走行車両1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第7実施形態のスクータ型車両201においては、モータ271に連結される駆動プーリ273と、スロットルバルブ236に連結される従動プーリ275と、駆動プーリ273及び従動プーリ275に巻き掛けられ、モータ271の回転駆動力をスロットルバルブ236に伝達する無端状のベルト277と、を備える。
そのため、第7実施形態のスクータ型車両201によれば、駆動プーリ273と従動プーリ275とをベルト277によって連結しているので、簡易な構造にてモータ271とスロットルバルブ236とを連結することができる。
また、第7実施形態のスクータ型車両201によれば、駆動プーリ273と従動プーリ275とをベルト277によって連結しているので、モータ271とスロットルバルブ236のレイアウトを調整し易く、設計の自由度を高めることができる。
また、第7実施形態のスクータ型車両201においては、エアクリーナケース243は、パワーユニット235の上方に配置され、吸気通路であるコネクティングチューブ239は、エアクリーナケース243の前部に接続され、モータ271は、コネクティングチューブ239よりも高い位置に配置される。
そのため、第7実施形態のスクータ型車両201によれば、ベルト277がコネクティングチューブ239の上方を横切ることができ、ベルト277とコネクティングチューブ239との干渉を防ぐことができる。
また、第7実施形態のスクータ型車両201においては、車体フレーム205とパワーユニット235とを連結し、かつ、パワーユニット235を車体フレーム205に懸架するクッションユニット265を更に備え、エアクリーナケース243は、その後部に逃げ部299を有し、モータ271は、逃げ部299よりも前方に配置される。
そのため、第7実施形態のスクータ型車両201によれば、逃げ部299に配置されるクッションユニット265とエアクリーナケース243内に配置されるモータ271とを、車体の左右方向において重なり合わないようにすることができる。従って、モータ271とクッションユニット265とを、車体の内側に配置することができ、車幅を小さくすることができる。
〔第8実施形態〕
図13を参照して、本発明の第8実施形態について説明する。図13は、本発明の第8実施形態のスクータ型車両に設けられたスロットルバルブ駆動装置の概略構成を示す左側面図である。
第8実施形態のスクータ型車両の基本構成は、第7実施形態のスクータ型車両201と同様である。第7実施形態と異なる点は、スロットルバルブ駆動装置の構成である。従って、以下の説明においては、スクータ型車両についての詳細な説明を省略し、スロットルバルブ駆動装置の構成について、第7実施形態のスロットルバルブ駆動装置270との相違点を中心に説明する。
図13に示すように、スロットルバルブ駆動装置270Aは、駆動軸272を有するモータ271と、駆動プーリ273aと、従動プーリ275aと、一対のワイヤケーブル283と、一対のワイヤケーブルガイド部材284と、を備える。駆動プーリ273aは、所定径の円盤状に構成されている。駆動プーリ273aは、モータ271の駆動軸272に連結されている。従動プーリ275aは、所定径の円盤状に構成されている。従動プーリ275aは、スロットルバルブ236の弁軸236aに連結されている。従動プーリ275aは、駆動プーリ273aよりも大きな径となっている。
ワイヤケーブル283は、上下に一対設けられている。一対のワイヤケーブル283は、一端(後端)が駆動プーリ273aに連結されると共に、他端(前端)が従動プーリ275aに連結される。ワイヤケーブル283は、モータ271の回転駆動力をスロットルバルブ236に伝達する。
ワイヤケーブルガイド部材284は、一対のワイヤケーブル283を案内する案内チューブ284aを備える。ワイヤケーブルガイド部材284及び案内チューブ284aは、ワイヤケーブル283が挿通可能に構成されている。ワイヤケーブルガイド部材284は、一対設けられている。
ワイヤケーブルガイド部材284は、前後に離間して配置され、かつ、一対のワイヤケーブル283と交差するように配置される。ワイヤケーブルガイド部材284は、車体のいずれかの部分(例えば、クランクケース227から延ばした所定のステー部材)に固定することができる。
第8実施形態のスロットルバルブ駆動装置270Aの基本動作は、第7実施形態のスロットルバルブ駆動装置270の動作と略同様であるので、重複説明を省略する。
第8実施形態のスクータ型車両によれば、前記第7実施形態のスクータ型車両と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第8実施形態のスクータ型車両においては、モータ271に連結される駆動プーリ273と、スロットルバルブ236に連結される従動プーリ275と、一端が駆動プーリ273aに連結されると共に他端が従動プーリ275aに連結され、モータ271の回転駆動力をスロットルバルブ236に伝達する一対のワイヤケーブル283と、を備える。
そのため、第8実施形態のスクータ型車両によれば、駆動プーリ273と従動プーリ275とを一対のワイヤケーブル283によって連結しているので、簡易な構造にてモータ271とスロットルバルブ236とを連結することができる。
また、第8実施形態のスクータ型車両によれば、駆動プーリ273と従動プーリ275とを一対のワイヤケーブル283によって連結しているので、モータ271とスロットルバルブ236のレイアウトを調整し易く、設計の自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記第1実施形態から前記第6実施形態においては、モータ75とスロットルバルブ70が一体的に構成されているが、これに制限されない。モータ75とスロットルバルブ70とを別体に構成してもよい。
また、前記第1実施形態から前記第6実施形態においては、本発明を鞍乗型車両としての四輪の不整地走行車両に適用し、また、前記第7実施形態及び前記第8実施形態においては、本発明を鞍乗型車両としてのスクータ型車両に適用したが、これに制限されない。例えば、本発明を三輪の鞍乗型車両に適用してもよく、スクータ型車両以外の自動二輪車等に適用してもよい。つまり、鞍乗型車両とは、車体にまたがって乗車する車両全般を含む。
1 不整地走行車両(鞍乗型車両)
20 エンジン(内燃機関)
41A,41B,41C,41D,41E エアクリーナ
42 エアクリーナエレメント
43 エアクリーナケース
44 ケース本体
47 吸気流通部
61 第1流通通路
62 第2流通通路
62a 端部
66 コネクティングチューブ(吸気通路)
70 スロットルバルブ
71 弁軸
75 モータ
102 区画壁
104 内部副室
110 遮断壁
112 外部副室
201 スクータ型車両(鞍乗型車両)
205 車体フレーム
217 後輪
220 エンジン(内燃機関)
229 変速機(後輪支持部)
231 インレットパイプ(吸気通路)
235 パワーユニット
236 スロットルバルブ
239 コネクティングチューブ(吸気通路)
241 エアクリーナ
242 エアクリーナエレメント
243 エアクリーナケース
244 ケース本体
271 モータ
272 駆動軸
273,273a 駆動プーリ
275,275a 従動プーリ
277 ベルト
283 ワイヤケーブル
299 逃げ部

Claims (10)

  1. 内燃機関と、
    外部から吸入された吸入空気を浄化するエアクリーナエレメントと該エアクリーナエレメントを収容可能なエアクリーナケースとを有するエアクリーナと、
    前記内燃機関と前記エアクリーナケースとを連結し、前記エアクリーナエレメントによって浄化された吸入空気を該内燃機関に向けて流通させる吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられ、吸入空気の流通量を調整するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブを開閉する動力源であるモータと、
    を備える鞍乗型車両において、
    前記モータは、前記エアクリーナケースの内部に配置される鞍乗型車両。
  2. 前記エアクリーナケースは、吸入空気が流通する吸気流通部を備え、
    前記モータは、前記吸気流通部の内部に配置される請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記吸気流通部は、外部から吸入された吸入空気が主として流通する第1流通通路と、前記第1流通通路を流通する吸入空気よりも少ない量の吸入空気が流通しかつ下流側の端部が前記エアクリーナケースの内部に延びる第2流通通路と、を備え、
    前記モータは、前記第2流通通路の下流側の端部の近傍に配置され、又は該第2流通通路の内部に配置される請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記エアクリーナケースは、前記吸気流通部を有するケース本体と、該ケース本体の内部に形成した区画壁によって該吸気流通部と区画されかつ密閉空間として形成された内部副室と、を備え、
    前記モータは、前記内部副室の内部に配置される請求項2に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記エアクリーナケースは、前記吸気流通部を有するケース本体と、該ケース本体から延びる遮断壁によって該ケース本体の外部に密閉空間として形成された外部副室と、を備え、
    前記モータは、前記外部副室の内部に配置される請求項2に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記モータは、前記スロットルバルブと一体的に構成される請求項1から5のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記モータに連結される駆動プーリと、
    前記スロットルバルブに連結される従動プーリと、
    前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、前記モータの回転駆動力を前記スロットルバルブに伝達する無端状のベルトと、
    を備える請求項1に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記モータに連結される駆動プーリと、
    前記スロットルバルブに連結される従動プーリと、
    一端が前記駆動プーリに連結されると共に他端が前記従動プーリに連結され、前記モータの回転駆動力を前記スロットルバルブに伝達する一対のワイヤケーブルと、
    を備える請求項1に記載の鞍乗型車両。
  9. 車体フレームと、
    前記内燃機関及び該内燃機関から車両後方に向かって延び、後輪を回転自在に支持する後輪支持部を有し、前記車体フレームに揺動自在に連結されるパワーユニットと、
    を備え、
    前記エアクリーナケースは、前記パワーユニットの上方に配置され、
    前記吸気通路は、前記エアクリーナケースの前部に接続され、
    前記モータは、前記吸気通路よりも高い位置に配置される請求項7又は8に記載の鞍乗型車両。
  10. 前記車体フレームと前記パワーユニットとを連結しかつ該パワーユニットを該車体フレームに懸架するクッションユニットを更に備え、
    前記エアクリーナケースは、その後部に、前記クッションユニットとの干渉を防ぐように凹んで形成された逃げ部を有し、
    前記モータは、前記逃げ部よりも前方に配置される請求項9に記載の鞍乗型車両。
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