JP2011127434A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットルバルブの開度を精度よく制御することができる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】車体フレームに連結されるエンジン20と、エンジン20に吸入空気を供給する吸気通路である吸気流通路35と、吸気流通路35に設けられ、吸気流通路35を流通する空気の量を調整するスロットルバルブ36であって、弁軸36aによって回動自在に支持されるスロットルバルブ36と、駆動軸72を有し、運転者が操作する操作子からの入力に応じて駆動軸72を回転させる駆動モータ71と、駆動軸72に設けられる駆動プーリ73と、弁軸36aに設けられる従動プーリ75と、駆動プーリ73及び従動プーリ75に巻き掛けられ、駆動軸72の回転駆動力を弁軸36aに伝達する無端状のベルト77と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スロットルバルブの開度を駆動モータにより制御する鞍乗型車両に関する。
従来、スロットルグリップの操作量を検出し、その操作量に基づいてスロットルバルブの開度を駆動モータにより制御する自動二輪車等の鞍乗型車両が知られている。このような従来の鞍乗型車両において、駆動モータをエンジンから分離された箇所に配置し、駆動モータの駆動軸とスロットルバルブの弁軸とをワイヤケーブルにより連結して構成されたスロットル制御装置を備えたものが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の鞍乗型車両によれば、駆動モータ及びワイヤケーブル等のレイアウトの自由度が上がることにより、エンジン全体の大型化を防止することができる、としている。
特開2002−256901号公報
しかし、特許文献1に記載の鞍乗型車両においては、駆動モータの駆動軸とスロットルバルブの弁軸とがワイヤケーブルにより連結されている。そのため、駆動モータの駆動力が弁軸に伝達される際に、ワイヤケーブルに遊び(撓み)が生じ、駆動軸の回転を弁軸に精度よく伝達するのが困難であった。従って、スロットルバルブの開度を精度よく制御するのが困難であった。
本発明は、スロットルバルブの開度を精度よく制御することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車体フレームに連結されるエンジンと、前記エンジンに吸入空気を供給する吸気通路と、前記吸気通路に設けられ、該吸気通路を流通する空気の量を調整するスロットルバルブであって、弁軸によって回動自在に支持されるスロットルバルブと、駆動軸を有し、運転者が操作する操作子からの入力に応じて該駆動軸を回転させる駆動モータと、前記駆動軸に設けられる駆動プーリと、前記弁軸に設けられる従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、前記駆動軸の回転駆動力を前記弁軸に伝達する無端状のベルトと、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記エンジンは、シリンダヘッドカバー及びシリンダヘッドを有し、前記駆動モータは、前記シリンダヘッドカバーの外面又は前記シリンダヘッドの外面に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記エンジンは、車幅方向の一端側の内部にカムチェーンを有し、前記ベルトは、前記エンジンにおける車幅方向の他端側に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記エンジンは、車幅方向の一端側の内部にカムチェーンを有し、前記ベルトは、前記エンジンにおける車幅方向の一端側に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1から4のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記駆動モータは、前記駆動軸の軸方向に長く構成されていると共に、該駆動モータの長手方向が車幅方向に沿うように配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項2から5のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記エンジンは、クランクケースと、排気を流通する排気通路と、を有し、前記シリンダヘッドカバーは、前記クランクケース及び前記吸気通路に連通して構成され、該クランクケースから導入したブローバイガスに含まれるオイル分を分離し、該オイル分が分離された該ブローバイガスを該吸気通路に供給するブリーザ室と、前記吸気通路及び前記排気通路に連通して構成され、該吸気通路から空気を導入し該排気通路への該空気の供給を制御するリードバルブを有するリードバルブ室と、を有し、前記駆動モータは、前記シリンダヘッドカバーにおいて前記ブリーザ室及び前記リードバルブ室よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項1から6のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、車幅方向における一端側に配置され、前記ベルト式無段変速機を収容する変速機ケースと、を更に備え、前記ベルトは、前記変速機ケースの車幅方向における外面よりも内側に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明においては、請求項1から7のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記エンジンの上方に、乗員着座用のシートを更に備え、前記駆動モータは、前記シートの前端部の下方近傍に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記駆動モータの前記駆動軸の回転角度を検出する駆動軸回転角度検出センサと、前記スロットルバルブの前記弁軸の回転角度を検出する弁軸回転角度検出センサと、前記駆動軸回転角度検出センサにより検出された検出値と前記弁軸回転角度検出センサにより検出された検出値とを比較することによって、前記ベルトの滑りを検出する滑り検出手段と、前記滑り検出手段により前記ベルトの滑りが検出された場合に、該ベルトの滑りが検出された旨を報知する滑り報知手段と、を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ベルトを介して駆動モータの駆動力が従動プーリに伝達される。そのため、従来のワイヤケーブルの場合のような遊びが発生せず、駆動モータの駆動力がスロットルバルブの弁軸に精度よく伝達される。従って、スロットルバルブの開度を精度よく制御することができる。
請求項2に記載の発明によれば、駆動モータを、シリンダヘッドカバーの外面又はシリンダヘッドの外面に設けることにより、エンジン回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン全体をコンパクトに構成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、車幅方向の一端側の内部にカムチェーンを有したエンジンにおいて、ベルトを、カムチェーンが設けられていない側(エンジンの各種構成部品がより多く取り付けられている側)に配置することにより、必要な構成部品を該左端側に集約することができ、エンジン全体をコンパクトに構成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ベルトを、エンジンにおいて、カムチェーンが設けられている側に配置した。これにより、カムチェーンが配置されている空間(カムチェーンの動作に必要な空間)は、ベルトに対して断熱空間として作用する。そのため、ベルトがエンジンから受ける熱量は、低減する。従って、ベルトの熱対策を不要にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、駆動モータを、その長手方向が車幅方向に沿うように配置することで、駆動モータの駆動軸をスロットルバルブの弁軸と平行に配置することができる。そのため、駆動プーリ、従動プーリ及びベルトのレイアウトを簡素化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、駆動モータを、シリンダヘッドカバーにおいてブリーザ室及びリードバルブ室よりも上方に配置することで、エンジン回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン全体をコンパクトに構成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ベルトを、車幅方向における一端側に配置された変速機ケースの車幅方向における外面よりも内側に配置することで、ベルトの設置に伴う車幅の増加を回避することができる。
請求項8に記載の発明によれば、駆動モータを、乗員着座用のシートの前端部の下方近傍に配置することで、エンジン回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン全体をコンパクトに構成することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ベルトの滑りを検出して、ベルトに滑りが生じている旨を報知することができる。そのため、運転者等にベルトの早期交換を促すことができる。
本発明の第1実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 スロットルバルブ駆動装置の概略構成を示す左側面図である。 スロットルバルブ駆動装置の詳細構成を示す左側面図である。 駆動プーリ及び駆動プーリに噛み合ったベルトを示す断面図である。 スロットルバルブ駆動装置を示す平面図である。 スロットルバルブ駆動装置を示す正面図である。 本発明の第2実施形態の自動二輪車に設けられたスロットルバルブ駆動装置を示す平面図(図5対応図)である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態においては、鞍乗型車両として、スクータ型の自動二輪車を例にして説明する。図1は、本発明の第1実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。図2は、スロットルバルブ駆動装置の概略構成を示す左側面図である。図3は、スロットルバルブ駆動装置の詳細構成を示す左側面図である。図4は、駆動プーリ及び駆動プーリに噛み合ったベルトを示す断面図である。図5は、スロットルバルブ駆動装置を示す平面図である。図6は、スロットルバルブ駆動装置を示す正面図である。
なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、自動二輪車に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
まず、図1から図6を参照しながら、本実施形態の自動二輪車1の全体構成について説明する。図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム5と、前輪2と、前輪2を軸支するフロントフォーク3と、フロントフォーク3に連結されたハンドル4と、車体フレーム5に固定されたエンジン20と、駆動輪である後輪17と、エンジン20に上下に揺動自在に取り付けられ、後輪17を軸支する動力伝達装置50及びスイングアーム60(図5参照)と、リアクッション65と、スロットルバルブ36を有するスロットルボディ33と、スロットルバルブ36を駆動するスロットルバルブ駆動装置70と、乗員乗車用のシート85と、ボディカバー90と、フロントフェンダ97と、リアフェンダ98と、を主体として構成される。
車体フレーム5は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1に示すように、車体フレーム5は、ヘッドパイプ6と、メインフレーム7と、シートレール8と、ダウンフレーム9と、ロアフレーム10と、アッパフレーム11と、複数のクロスメンバ(図示せず)と、を備える。
図1に示すように、ヘッドパイプ6は、車体フレーム5の前端部に配置され、前輪2を軸支する一対のフロントフォーク3を支持する。メインフレーム7は、左右に一対設けられている。一対のメインフレーム7は、側面視で、ヘッドパイプ6から斜め下後方に延びている。一対のメインフレーム7の下端部は、ロアフレーム10に連結されている。
図1に示すように、シートレール8は、左右に一対設けられている。一対のシートレール8は、側面視で、一端側がメインフレーム7に連結されており、他端側が比較的急傾斜をなして斜め上後方に向かって延びている。一対のシートレール8は、一対のリアクッション65の上端部を連結するブラケット8aを有する。ブラケット8aは、板状に構成され、シートレール8から下方に向けて突出して設けられている。
図1に示すように、ダウンフレーム9は、メインフレーム7の下方に配置され、左右に一対設けられている。一対のダウンフレーム9は、側面視で、ヘッドパイプ6から斜め下後方に延びている。ロアフレーム10は、左右に一対設けられている。一対のロアフレーム10は、一端側が一対のダウンフレーム9の下端部に連結され、他端側が略水平をなして後方に延びている。アッパフレーム11は、左右に一対設けられている。一対のアッパフレーム11は、一端側が一対のロアフレーム10の後端部に連結され、他端側が比較的急傾斜をなして斜め上後方に延びて一対のシートレール8の略中央部に連結されている。これらのダウンフレーム9、ロアフレーム10及びアッパフレーム11は、一体に構成されている。
図1に示すように、フロントフォーク3は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク3は、ヘッドパイプ6の前方に、このヘッドパイプ6に略平行に配置される。一対のフロントフォーク3の上端部は、ハンドル4の下端部に連結されている。一対のフロントフォーク3の下端部は、前輪2を回転自在に軸支する。
クロスメンバ(図示せず)は、例えば、左右方向に延びるパイプ部材からなり、左右に一対のフレーム(メインフレーム7、ダウンフレーム9、ロアフレーム10、シートレール8等)を左右方向に連結する。
エンジン20は、自動二輪車1の原動機(例えば、4サイクル2気筒型水冷エンジン)であり、図1に示すように、車体における前後方向の略中央部に搭載される。エンジン20は、クランク軸26を車体における左右方向に沿わせるように配置されている。エンジン20は、車体フレーム5に弾性部材(例えば、ゴムブッシュ等)を介して固定されている。
エンジン20は、図1、図2、図5及び図6に示すように、シリンダヘッドカバー21aを有するシリンダヘッド21と、シリンダ25と、シリンダ25に固定されかつクランク軸26等を収納するクランクケース27と、吸気弁(図示せず)及び排気弁(図示せず)と、クランク軸26の動作に連動するように吸気弁及び排気弁を動作させる動弁機構(図示せず)と、シリンダヘッド21に連結された吸気部30及び排気部40と、を備える。
シリンダ25は、図1に示すように、一対のメインフレーム7、一対のシートレール8及び一対のアッパフレーム11に囲まれた空間に配置される。このシリンダ25の内部には、ピストン(図示せず)が往復動可能に嵌装されている。ピストンの往復動は、コンロッド(図示せず)を介してクランク軸26の回転動に変換される。そして、エンジン20の出力は、動力伝達装置50を介して、後輪17の後輪軸17aに伝達される。
シリンダヘッド21は、図2、図5及び図6に示すように、シリンダヘッドカバー21aの上面に、ブリーザ室23と、リードバルブ室24と、を有する。ブリーザ室23は、例えば、クランクケース27及び吸気通路としてのエアクリーナケース(図示せず)に連通して構成され、クランクケース27から導入したブローバイガスに含まれるオイル分を分離し、オイル分が分離されたブローバイガスをエアクリーナケースに供給するものである。リードバルブ室24は、例えば、吸気通路としてのエアクリーナケース及び排気通路としての排気ポートに連通して構成され、エアクリーナケースから空気(2次空気)を導入し、排気ポートへの空気の供給を制御するリードバルブ(図示せず)を有して構成されている。
また、シリンダヘッド21及びシリンダヘッドカバー21aの内部には、吸気弁、排気弁、動弁機構等を備える。動弁機構は、図5に示すように、カムチェーン29を有する。カムチェーン29は、吸気弁及び排気弁を開閉するカムシャフト(図示せず)に連結されると共に、クランク軸26に連結される。カムチェーン29は、図5に示すように、エンジン20の内部における車幅方向の右端側に配置されている。つまり、エンジン20は、サイドカムチェーン方式のエンジンである。サイドカムチェーン方式のエンジンによれば、エンジン20を小型軽量化することができる。
図1に示すように、吸気部30は、エンジン20に吸入空気を供給するものである。吸気部30は、シリンダヘッド21の上部に接続され、車両後方に向かって延びるインレットパイプ31(図2参照)と、インレットパイプ31の後端部に接続されたスロットルボディ33と、スロットルボディ33の後端部(上流側端部)にコネクティングチューブ(図示せず)を介して接続されたエアクリーナ(図示せず)と、を備える。
図2及び図5に示すように、インレットパイプ31は、エンジン20の吸気ポート(図示せず)に吸入空気を供給する吸気通路の一部を構成する。インレットパイプ31には、エンジン20の吸気弁(図示せず)に向かって燃料を噴射する燃料噴射弁32(図2参照)が設けられている。
スロットルボディ33は、図2及び図5に示すように、ボディ本体34と、吸気流通路35と、吸気流通路35内に回動自在に設けられ、吸気流通路35を開閉するスロットルバルブ36と、を備える。ボディ本体34は、スロットルバルブ36を収納する筐体として構成されている。吸気流通路35は、ボディ本体34を前後方向に貫通して設けられ、吸気が流通可能な吸気通路である。スロットルバルブ36は、図2及び図5に示すように、弁軸36aを有し、この弁軸36aを回転中心として回動する、いわゆるバタフライ弁である。
スロットルボディ33は、図5及び図6に示すように、スロットルバルブ36の弁軸36aの回転角度を検出する弁軸回転角度検出センサとしてのスロットルポジションセンサ37を備える。スロットルポジションセンサ37の詳細については、後述する。
エアクリーナ(図示せず)は、吸気通路の一部をなし、エンジン20に供給する空気を浄化するものである。エアクリーナは、中空のエアクリーナケース(図示せず)と、エアクリーナケースの内部に収容され、空気を濾過するエアクリーナエレメント(図示せず)と、を備える。
図1に示すように、排気部40は、エンジン20からの排気を大気に排出するものである。排気部40は、基端側がシリンダヘッド21の下部に接続された排気管41と、この排気管41の後端部に接続されるサイレンサ42と、を備える。排気管41は、シリンダ25の下方において湾曲し、先端側が後方に向かって延びている。サイレンサ42は、排気音を消音するものであり、後輪17の右側に配置される。
図1に示すように、動力伝達装置50は、エンジン20の駆動力を後輪17(後輪軸17a)に伝達するものである。また、図5及び図6に示すように、動力伝達装置50は、スイングアーム60(後述)と共に、後輪17(後輪軸17a)を回転自在に支持するものである。動力伝達装置50は、車幅方向における左端側に配置される。動力伝達装置50は、ベルト式無段変速機(図示せず)と、ベルト式無段変速機を収容する変速機ケース51と、を備える。
ベルト式無段変速機は、エンジン20の出力軸であるクランク軸26に連結した駆動プーリ(図示せず)と、後輪用車軸に連結した従動プーリ(図示せず)と、駆動プーリ及び従動プーリに巻き掛けられるVベルト(図示せず)と、を主体に構成されている。ベルト式無段変速機は、駆動プーリ及び従動プーリに対するVベルトの巻き掛け径を連続的に変えることにより、変速比を制御する。
変速機ケース51は、図5に示すように、ケース本体部52と、カバー部53と、を備える。ケース本体部52は、前後方向に延び、かつ、車幅方向において左方に開口して構成されている。ケース本体部52は、ブラケット52aと、ボス部54と、を有する。ブラケット52aは、ケース本体部52の後端部に設けられ、リアクッション65(図1参照)の下端部が連結される部分である。ボス部54は、ケース本体部52の前後方向における略中央部であって車幅方向における右側面部から右方に延びている。このボス部54には、後述するスイングアーム60の前部アーム部61の一端(左端)が固定される。
また、ケース本体部52は、その前端部においてクランクケース27に上下に揺動自在に取り付けられている。ケース本体部52(動力伝達装置50)の揺動中心は、クランク軸26(図1参照)の中心C(図1、図5及び図6参照)と一致している。
カバー部53は、ケース本体部52の左方側の開口を塞ぐ部材であり、ケース本体部52に固定されている。
スイングアーム60は、図5に示すように、動力伝達装置50と共に、後輪17(後輪軸17a)を回転自在に支持するものである。スイングアーム60は、前部アーム部61と、後部アーム部63と、を有する。前部アーム部61は、平面視で略L字状に構成され、その一端において変速機ケース51のボス部54に固定され、その他端においてクランク軸26と同軸となるようにクランクケース27に対して回動自在に取り付けられている。
後部アーム部63は、平面視で前後方向に延び、その前端部において前部アーム部61の後端部に固定されている。また、後部アーム部63は、その後端部において後輪17(後輪軸17a)を回転自在に支持する。
このように、スイングアーム60は、動力伝達装置50と共に、クランクケース27に上下に揺動自在に取り付けられている。
図1に示すように、リアクッション65は、左右に一対設けられている。左側のリアクッション65は、その上端側においてシートレール8のブラケット8aに連結され、その下端側において動力伝達装置50の後端部のブラケット52aに連結されている。また、右側のリアクッション(図示せず)は、その上端側においてシートレール8のブラケット(図示せず)に連結され、その下端側においてスイングアーム60の後端部のブラケット(図示せず)に連結されている。
図1に示すように、乗員(運転者及び後部同乗者)着座用のシート85は、一対のシートレール8の上部に支持されている。
図1に示すように、ボディカバー90は、車体フレーム5を覆うものである。ボディカバー90は、ヘッドパイプ6の前部を覆うフロントカバー91と、フロントカバー91の後部を覆うインナカバー92と、ハンドル4とシート85との間に配設されかつ乗員(運転者)が足を載せるフロアステップカバー93と、フロアステップカバー93の外縁から下方へ延ばした左右一対のフロアスカート94と、インナカバー92から後方へ延びて車体フレーム5の長手方向の略中央部を覆うセンタカバー95と、センタカバー95から後方へ延びて車体フレーム5の後部を覆うリアカバー96と、を備える。
フロントフェンダ97は、フロントフォーク3に固定され、前輪2の上方を覆う。リアフェンダ98は、シートレール8に固定され、後輪17の上方を覆う。
次に、スロットルバルブ駆動装置70の詳細について、図2から図6を参照しながら説明する。図2から図5に示すように、スロットルバルブ駆動装置70は、駆動軸72を有する駆動モータ71と、駆動プーリ73と、従動プーリ75と、無端状のベルト77と、テンショナ部材78と、ベルトケース79と、駆動軸回転角度検出センサ80と、スロットルポジションセンサ37と、滑り検出手段としての電子制御装置(図示せず)と、滑り報知手段としてのインジケータ88(図1参照)と、を備える。
駆動モータ71は、駆動モータ本体(図示せず)が所定のハウジング(筐体)に収納されて構成されている。
駆動モータ71は、駆動軸72を有し、駆動軸72の軸方向に長く構成されている。駆動モータ71は、駆動軸72の回転角度を制御可能に構成されている。駆動モータ71としては、例えば、パルスモータ等を挙げることができる。
駆動モータ71は、図2、図5及び図6に示すように、シリンダヘッドカバー21aに、駆動モータ71の長手方向(駆動軸72の軸方向)が車幅方向に沿うように配置される。また、駆動モータ71は、シリンダヘッドカバー21aに、ブリーザ室23及びリードバルブ室24よりも上方に配置されている。また、駆動モータ71は、図1に示すように、シート85の前端部の下方近傍に配置されている。駆動モータ71は、図示しないモータ駆動回路及び後述する電子制御装置(ECU)に接続されている。
図1から図6に示すように、駆動プーリ73は、所定径の円盤状に構成されている。駆動プーリ73は、駆動軸72に連結されている。駆動プーリ73は、円盤の外周面に所定の歯74を有する、いわゆる歯付きプーリである。
図2及び図3に示すように、従動プーリ75は、駆動プーリ73と同一形状の歯を有する歯付きプーリであり、スロットルバルブ36の弁軸36aに連結されている。従動プーリ75は、駆動プーリ73よりも大きな径となっている。
ベルト77は、ゴム等の弾性部材により無端状に構成されたタイミングベルトである。ベルト77は、図3及び図4に示すように、駆動プーリ73の歯74及び従動プーリ75の歯76(図3参照)に噛み合うベルト歯77aを内周面に有する。ベルト77は、駆動プーリ73及び従動プーリ75に巻き掛けられ、駆動軸72の回転駆動力を弁軸36aに伝達するものである。
テンショナ部材78は、図3に示すように、ベルト77の張力を調整するものである。テンショナ部材78は、ベルト77に対して上下に一対、対向して配置されている。テンショナ部材78は、後述するベルトケース79の長手方向中央部付近における内壁面79bに、ベルト77の長手方向に沿って配置されている。
図3に示すように、テンショナ部材78は、例えば、ベルト77と同程度の幅を有した帯板からなる。テンショナ部材78は、長手方向の両端部にそれぞれ形成された固定部78aと、それぞれの固定部78aから長手方向中央部に向かって傾斜して湾曲する湾曲部78bと、を備える。
固定部78aは、後述するベルトケース79の内壁面79bに、例えば、ねじ86によって固定される部分である。湾曲部78bは、ベルト77の外周面に当接させる部分である。一対のテンショナ部材78は、湾曲部78bがベルト77の外周面に当接した状態で、ベルトケース79の内壁面79bに固定される。テンショナ部材78は、例えば、金属又は樹脂から構成される。
ベルトケース79は、図3、図5及び図6に示すように、駆動プーリ73、従動プーリ75及びベルト77を左方側から覆う部材である。ベルトケース79は、車幅方向における右方側が開口され、左方側が閉塞されて構成されている。ベルトケース79は、側面視で略長方形状に構成されていると共に、長手方向両端部が半円弧形状に構成されている。
ベルトケース79は、固定片部79aと、内壁面79bと、を有する。固定片部79aは、駆動モータ71のハウジング(筐体)及びスロットルボディ33にねじ等によって固定される。固定片部79aは、側面視でベルトケース79の四隅から、上方又は下方に突出して設けられている。内壁面79bには、テンショナ部材78が、ねじ86によって固定される。ベルトケース79は、例えば、樹脂又は金属から構成される。
図5に示すように、駆動軸回転角度検出センサ80は、駆動モータ71の端部であって、駆動軸72が延びる方向と反対側(車幅方向における右側)に配置されている。駆動軸回転角度検出センサ80は、駆動軸72の回転角度を検出する。
駆動軸回転角度検出センサ80は、後述する電子制御装置に接続されている。駆動軸回転角度検出センサ80による検出信号(検出値)は、電子制御装置に出力される。
図5に示すように、スロットルポジションセンサ37は、スロットルボディ33の右端側に配置される。スロットルポジションセンサ37は、弁軸36aの回転角度を検出することにより、スロットルバルブ36の開度を検出する。スロットルポジションセンサ37は、後述する電子制御装置に接続されている。スロットルポジションセンサ37による検出信号(検出値)は、電子制御装置に出力される。
インジケータ88(図1参照)は、後述する電子制御装置(図示せず)によってベルト77の滑りが検出された場合に発光する発光手段である。インジケータ88は、電子制御装置に接続されており、電子制御装置によって発光を制御される。インジケータ88は、図1に示すように、例えば、ハンドル4の近傍に設けられたインストルメントパネル(図示せず)に配置される。インジケータ88は、ベルト77の滑りが検出された旨を発光により運転者等に報知する。このインジケータ88による報知(警告)により、運転者等にベルト77の早期交換を促すことができる。
図示しない電子制御装置(ECU)は、マイクロコンピュータを備えて構成されている。電子制御装置は、運転者が操作する操作子としてのスロットルグリップ(図示せず)からの入力に応じて、駆動モータ71の回転を制御する。また、電子制御装置は、駆動軸回転角度検出センサ80により検出された検出値とスロットルポジションセンサ37により検出された検出値とを比較することによって、ベルト77の滑りを検出する滑り検出手段として機能する。更に、電子制御装置は、ベルト77の滑りを検出した場合に、インジケータ88の発光等を制御する。また、電子制御装置は、図示しない各種センサからの信号に基づいて、自動二輪車1の各種基本制御(エンジン20の点火時期制御や燃料噴射制御等)を行う。
次に、スロットルバルブ駆動装置70の動作について、図1から図6を参照しながら説明する。
運転者がスロットルグリップ(図示せず)を回動操作すると、その操作量に応じて駆動モータ71の駆動軸72が所定量回転し、駆動プーリ73が回転する。駆動プーリ73が回転すると、駆動モータ71の駆動力がベルト77を介して従動プーリ75に伝達され、従動プーリ75が回転する。従動プーリ75は、スロットルバルブ36の弁軸36aに一体に固定されているので、従動プーリ75が回転すると、弁軸36aと共にスロットルバルブ36が回転する。
このように、駆動プーリ73と従動プーリ75とは、ベルト77によって連結されている。そのため、このベルト77を介して、駆動モータ71の駆動力は、従動プーリ75に伝達される。一方、前記したように、従来は、駆動モータの駆動軸とスロットルバルブの弁軸とがワイヤケーブルを介して連結されていたため、駆動モータの駆動時にワイヤーケーブルに遊び(撓み)が生じていた。本実施形態のスロットルバルブ駆動装置70によれば、従来のワイヤーケーブルを含む構成において生じていた遊びが発生せず、駆動モータ71の駆動力がスロットルバルブ36の弁軸36aに精度よく伝達される。従って、スロットルバルブ36の開度を精度よく制御することができる。
また、ベルト77は、テンショナ部材78によって張力を調整されているので、ベルト77が弛むことが抑制される。そのため、ベルト77は、駆動プーリ73及び従動プーリ75と適切に噛み合うことができ、駆動モータ71の駆動力がスロットルバルブ36の弁軸36aに精度よく伝達される。従って、スロットルバルブ36の開度を更に精度よく制御することができる。
このようにしてスロットルバルブ36は、スロットルグリップの操作量に応じた開度位置に精度よく回動される。その結果、エンジン20の出力が精度よく調整される。
ところで、ベルト77の経年劣化等により、ベルト77に滑りが生じる場合がある。ベルト77に滑りが生じていない場合には、駆動軸72の回転角度に対する弁軸36aの回転角度の比は、一定である。しかし、ベルト77に滑りが生じると、駆動軸72の回転が弁軸36aに精度よく伝達されなくなるため、上記回転角度の比が一定でなくなる。従って、電子制御装置は、駆動軸回転角度検出センサ80により検出された検出値とスロットルポジションセンサ37により検出された検出値とを比較し、上記回転角度の比が一定でないことを判定することにより、ベルト77の滑りを検出することができる。電子制御装置は、ベルト77の滑りを検出した場合には、インジケータ88を発光させ、運転者等にベルト77の滑りを報知する。
以上の説明の通り、本実施形態の自動二輪車1によれば、例えば、以下に示す効果が奏される。
本実施形態の自動二輪車1においては、車体フレーム5に連結されるエンジン20と、吸気流通路35と、弁軸36aによって回動自在に支持されるスロットルバルブ36と、駆動軸72を有し、スロットルグリップからの入力に応じて駆動軸72を回転させる駆動モータ71と、駆動軸72に設けられる駆動プーリ73と、弁軸36aに設けられる従動プーリ75と、駆動プーリ73及び従動プーリ75に巻き掛けられ、駆動軸72の回転駆動力を弁軸36aに伝達する無端状のベルト77と、を備える。
そのため、本実施形態の自動二輪車1によれば、駆動プーリ73と従動プーリ75とは、ベルト77によって連結されており、このベルト77を介して、駆動モータ71の駆動力は、従動プーリ75に伝達される。従って、従来のワイヤーケーブルを含む構成において生じていた遊びが発生せず、駆動モータ71の駆動力がスロットルバルブ36の弁軸36aに精度よく伝達されるので、スロットルバルブ36の開度を精度よく制御することができる。また、従来のワイヤーケーブルを含む構成において生じていた遊びを考慮する必要がない。そのため、スロットルバルブ36の開度を容易に制御することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1によれば、駆動プーリ73と従動プーリ75とをベルト77によって連結しているので、駆動モータ71とスロットルバルブ36のレイアウトを調整し易く、設計の自由度を高めることができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、エンジン20は、シリンダヘッドカバー21a及びシリンダヘッド21を有し、駆動モータ71は、シリンダヘッドカバー21aの外面に設けられる。そのため、エンジン20回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン20全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、エンジン20は、車幅方向の右端側の内部にカムチェーン29を有し、ベルト77は、エンジン20における車幅方向の左端側(車幅方向においてカムチェーン29が配置されていない側)に配置される。エンジン20における車幅方向の左端側の側壁は、所定の強度を確保するために、右端側の側壁に比べて肉厚が大きく形成されている。そのため、エンジン20における車幅方向の左端側の側壁には、右端側の側壁に比べて、エンジン20の各種構成部品がより多く取り付けられている。従って、ベルト77を、エンジン20における車幅方向の左端側に配置することにより、必要な構成部品を該左端側に集約することができ、エンジン20全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、駆動モータ71は、駆動軸72の軸方向に長く構成されていると共に、駆動モータ71の長手方向が車幅方向に沿うように配置される。そのため、駆動モータ71の駆動軸72をスロットルバルブ36の弁軸36aと平行に配置することができる。そのため、駆動プーリ73、従動プーリ75及びベルト77のレイアウトを簡素化することができる。従って、エンジン20全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、シリンダヘッドカバー21aは、ブリーザ室23と、リードバルブ室24と、を有し、駆動モータ71は、シリンダヘッドカバー21aにおいてブリーザ室23及びリードバルブ室24よりも上方に配置される。そのため、エンジン20の回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン20全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、ベルト式無段変速機と、車幅方向における左端側に配置され、ベルト式無段変速機を収容する変速機ケース51と、を更に備え、ベルト77は、変速機ケース51の車幅方向における外面よりも内側に配置される。そのため、ベルト77の設置に伴う車幅の増加を回避することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、エンジン20の上方に、乗員着座用のシート85を更に備え、駆動モータ71は、シート85の前端部の下方近傍に配置される。そのため、エンジン回りのデッドスペースを有効に活用することができ、エンジン全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、駆動軸72の回転角度を検出する駆動軸回転角度検出センサ80と、弁軸36aの回転角度を検出するスロットルポジションセンサ37と、ベルト77の滑りを検出する滑り検出手段としての電子制御装置と、ベルト77の滑りが検出された旨を報知する滑り報知手段としてのインジケータ88と、を更に備える。そのため、ベルト77の滑りを検出することができ、運転者等にベルト77の早期交換を的確に促すことができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。他の実施形態において特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用又は援用される。
〔第2実施形態〕
図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、本発明の第2実施形態の自動二輪車に設けられたスロットルバルブ駆動装置を示す平面図(図5対応図)である。
前記第1実施形態においては、図5及び図6に示すように、スロットルバルブ駆動装置70のベルト77を、エンジン20における車幅方向の左端側(車幅方向においてカムチェーン29が配置されていない側)に配置している。これに対し、第2実施形態では、図7に示すように、スロットルバルブ駆動装置70Bのベルト77を、エンジン20における車幅方向の右端側(車幅方向においてカムチェーン29が配置されている側)に配置している。
つまり、第2実施形態のスロットルバルブ駆動装置70Bにおいては、駆動モータ71の駆動軸72がシリンダヘッドカバー21aの右端部から右方に向かって突出している。この駆動軸72に駆動プーリ73が設けられている。また、スロットルバルブ36の弁軸36aも、シリンダヘッドカバー21aの右端部から右方に向かって突出している。この弁軸36aに従動プーリ75が設けられている。そして、駆動プーリ73及び従動プーリ75にベルト77が巻き掛けられている。その他の構成は、前記第1実施形態の構成と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、第2実施形態の自動二輪車によれば、前記第1実施形態の自動二輪車1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第2実施形態の自動二輪車においては、スロットルバルブ駆動装置70Bのベルト77は、エンジン20における車幅方向において、カムチェーン29が配置されている側に配置されている。
そのため、エンジン20内におけるカムチェーン29が配置されている空間(カムチェーン29の動作に必要な空間)は、ベルト77に対して断熱空間として作用する。これにより、ベルト77がエンジン20から受ける熱量は、低減する。従って、ベルト77の熱対策を不要にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、駆動モータ71をシリンダヘッドカバー21aの外面に設けているが、これに制限されない。駆動モータ71をシリンダヘッド21の外面に設けてもよい。
また、前記実施形態においては、ベルト77の滑りを報知する滑り報知手段として、インジケータ88を設けているが、これに制限されない。例えば、滑り報知手段として、文字や記号による表示、発音装置による発音(ブザー音や音声メッセージを含む)、又はこれらの組み合わせであってもよい。
また、前記実施形態においては、本発明を鞍乗型車両としての自動二輪車(低床の足載せ部を有するスクータ型車両)1に適用したが、これに制限されない。例えば、本発明を三輪又は四輪の鞍乗型車両に適用してもよく、スクータ型車両以外の自動二輪車に適用してもよい。つまり、鞍乗型車両とは、車体にまたがって乗車する車両全般を含む。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
5 車体フレーム
7 後輪(駆動輪)
20 エンジン
21 シリンダヘッド
21a シリンダヘッドカバー
23 ブリーザ室
24 リードバルブ室
27 クランクケース
29 カムチェーン
31 インレットパイプ(吸気通路)
35 吸気流通路(吸気通路)
36 スロットルバルブ
36a 弁軸
37 スロットルポジションセンサ(弁軸回転角度検出センサ)
51 変速機ケース
71 駆動モータ
72 駆動軸
73 駆動プーリ
75 従動プーリ
77 ベルト
80 駆動軸回転角度検出センサ
85 シート
88 インジケータ(滑り報知手段)

Claims (9)

  1. 車体フレームに連結されるエンジンと、
    前記エンジンに吸入空気を供給する吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられ、該吸気通路を流通する空気の量を調整するスロットルバルブであって、弁軸によって回動自在に支持されるスロットルバルブと、
    駆動軸を有し、運転者が操作する操作子からの入力に応じて該駆動軸を回転させる駆動モータと、
    前記駆動軸に設けられる駆動プーリと、
    前記弁軸に設けられる従動プーリと、
    前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、前記駆動軸の回転駆動力を前記弁軸に伝達する無端状のベルトと、
    を備える鞍乗型車両。
  2. 前記エンジンは、シリンダヘッドカバー及びシリンダヘッドを有し、
    前記駆動モータは、前記シリンダヘッドカバーの外面又は前記シリンダヘッドの外面に設けられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記エンジンは、車幅方向の一端側の内部にカムチェーンを有し、
    前記ベルトは、前記エンジンにおける車幅方向の他端側に配置される請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記エンジンは、車幅方向の一端側の内部にカムチェーンを有し、
    前記ベルトは、前記エンジンにおける車幅方向の一端側に配置される請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記駆動モータは、前記駆動軸の軸方向に長く構成されていると共に、該駆動モータの長手方向が車幅方向に沿うように配置される請求項1から4のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記エンジンは、クランクケースと、排気を流通する排気通路と、を有し、
    前記シリンダヘッドカバーは、前記クランクケース及び前記吸気通路に連通して構成され、該クランクケースから導入したブローバイガスに含まれるオイル分を分離し、該オイル分が分離された該ブローバイガスを該吸気通路に供給するブリーザ室と、
    前記吸気通路及び前記排気通路に連通して構成され、該吸気通路から空気を導入し該排気通路への該空気の供給を制御するリードバルブを有するリードバルブ室と、を有し、
    前記駆動モータは、前記シリンダヘッドカバーにおいて前記ブリーザ室及び前記リードバルブ室よりも上方に配置される請求項2から5のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記エンジンの駆動力を駆動輪に伝達するベルト式無段変速機と、車幅方向における一端側に配置され、前記ベルト式無段変速機を収容する変速機ケースと、を更に備え、
    前記ベルトは、前記変速機ケースの車幅方向における外面よりも内側に配置される請求項1から6のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記エンジンの上方に、乗員着座用のシートを更に備え、
    前記駆動モータは、前記シートの前端部の下方近傍に配置される請求項1から7のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
  9. 前記駆動モータの前記駆動軸の回転角度を検出する駆動軸回転角度検出センサと、
    前記スロットルバルブの前記弁軸の回転角度を検出する弁軸回転角度検出センサと、
    前記駆動軸回転角度検出センサにより検出された検出値と前記弁軸回転角度検出センサにより検出された検出値とを比較することによって、前記ベルトの滑りを検出する滑り検出手段と、
    前記滑り検出手段により前記ベルトの滑りが検出された場合に、該ベルトの滑りが検出された旨を報知する滑り報知手段と、
    を更に備える請求項1から8いずれか一つに記載の鞍乗型車両。
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