JP2011131795A - 軌条車両に備えられる避難装置及びその避難装置の軌条車両への固定方法 - Google Patents

軌条車両に備えられる避難装置及びその避難装置の軌条車両への固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高架軌条に沿って運行される軌条車両に備えられる避難装置であって、軌条車両の何れかの側引戸に選択的に設置でき、且つ選んだ側引戸に簡便な手順で固定できる機構を備える軌条車両用避難装置及びその軌条車両への固定方法を提供する。
【解決する手段】避難装置200は、本体フレーム210と、本体フレーム210の長手方向の両端部であって、その垂直縁に沿って備えられる落下防止板230,230と、乗客が滑り降りる螺旋路を備える螺旋筒260を保持する保持フレーム240に接続する踏板242とからなる。本体フレーム210を構成する下部フレーム216の下面には、格納庫100から取り出された避難装置200を任意の側引戸34,34に搬送できるように、その各隅に車輪244が備えられる。各車輪244は水平面内で回転可能な継手を介して、下部フレーム216に固定されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、特に、高架に敷設された軌道に沿って走行する軌条車両に備えられる避難装置と、避難装置の使用時に当該避難装置を軌条車両に固定する方法に関する。
高架に敷設される軌条に沿って走行する軌条車両に、重大な故障あるいは火災等が生じた場合、乗客を当該車両から避難させる必要が生じる。当該車両が駅に停車中であれば、駅に併設される乗降用ホームへ避難することができる。しかしながら、高架に敷設された軌条を走行中の軌条車両であって、ホームなど避難に供することできる構造物が無い駅と駅との間を走行中に前述した事象が生じた場合、その場に停車した当該車両から乗客を安全に避難誘導しなければならない。
隣接する複線の高架軌道を走行する場合であれば、対向する高架軌道に、当該編成車両に対して並列に救援編成車両を停車させ、当該編成車両と救援編成車両の対面する側引戸を開放した後、避難用通路(梯子)を両車両の側引戸の間に架設して、当該編成車両から救援編成車両へ乗客を避難誘導する方法が検討されている。また、単線の高架上であれば、当該編成車両に直列に救援編成車両を停車させて、当該編成車両の後尾車両から救援編成車両の先頭車両へ避難用通路(梯子)を架設して、乗客を避難誘導する方法が検討されている。
大規模地震等で軌条車両の運行に必要な電力を供給する変電施設に重大な支障が生じた場合など、高架を走行する複数の軌条車両が停車するため、救援編成車両を運行することができない。このため、救援編成車両に依存することなく当該編成車両に備える避難装置によって、当該編成車両から乗客が安全に地上へ避難できる避難装置が考案されている。
この避難装置は、軌条車両の側出入口の近傍に備えられるものであって、軌条車両の側引戸から軌条車両の幅方向に膨張して片持ち梁を形成する部位と、この片持ち梁状の部位に連続するスロープ部からなる。スロープ部は、軌条車両の長手方向に沿って膨張するとともに、その先端部が地上に当接して、軌条車両から片持ち梁とスロープ部を経て地面に至る避難経路を構成する。乗客は軌条車両の側出入口から片持ち梁状に膨張した部位に出た後、スロープ部を滑り降りて地上へ至る。この避難装置の構成は、例えば、特許文献1に示されている。
上記避難装置は軌条車両の特定の側引戸の近傍に予め設置されている。このため、緊急時に軌条車両が高架軌道上に停車した際の停車位置が決まれば、避難装置を構成するスロープの先端部の地上の位置が非選択的に決定される。スロープ部の先端部が地上に停車中の自動車、あるいは、構造物等の側壁または屋根上などに当接した場合は、スロープ部を滑り降りる乗客の安全が損なわれる可能性がある。
特開昭61−135857号公報
そこで、高架に敷設された軌条に沿って運行される軌条車両に備えられる避難装置を使用する際に、当該避難装置を軌条車両に対して選択的に固定可能にして、スロープ部の接地位置を選択可能に改善する点で解決すべき課題がある。
本発明の目的は、高架に敷設された軌条に沿って運行される軌条車両に備えられる避難装置であって、避難装置を軌条車両の側引戸に選択的に設置することができるとともに、軌条車両の側引戸に簡便な構成と手順で避難装置を固定できる避難装置を提供することである。
本発明の目的を達成するため、本発明による、高架に架設された軌条を走行する軌条車両の車内に備えられる避難装置は、本体フレームと、前記本体フレームの左右両枠部に鉛直方向に延びる軸線回りに回動可能に取り付けられている落下防止板と、前記本体フレームの下枠部に水平方向に延びる軸線回りに一方の縁部が回動可能に取り付けられている踏板と、前記踏板の他方の縁部に接続するとともに前記踏板に続く避難路を構成する螺旋筒が取り付けられている保持フレームと、を備えてなり、前記本体フレームの下面には前記避難装置を搬送できる移動装置が備えられること、を特徴としている。
本発明によれば、避難装置が上記に示す構成を備えることによって、軌条車両の所定の格納室に格納される避難装置を軌条車両内で任意の側引戸の近傍まで搬送できるとともに、選択された側引戸の車内側に簡便固定することができるので、避難装置を移動装置によって軌条車両内の適宜の位置にまで移動させて、地上側の状況が好ましい位置を選択して螺旋筒を降ろすことができる。したがって、避難装置を使用して滑り降りる乗客の安全を確保することができる。
図1は、本発明による避難装置が適用される、高架に敷設された軌道を走行するモノレール車両(軌条車両)を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示すモノレール車両のA−A断面図である。 図3は、図2に示すモノレール車両の視B−視Bから見た上面図である。 図4は、本発明による避難装置をモノレール車両の車内側から車外側に見た斜視図である。 図5は、本発明による避難装置をモノレール車両の車外側から車内側に見た斜視図である。 図6は、本発明による避難装置の使用状況を示す図であって、使用状況にある避難装置をモノレール車両の車内側から車外側に見た斜視図である。 図7は、図6に示す避難装置に備えられる保持フレームと踏板との展開状態を示す斜視図である。 図8は、本発明による避難装置がモノレール車両の側引戸に固定された状態を示す上面図である。 図9は、図8に示した避難装置がモノレール車両に固定された時のC−C断面図である。 図10は、本発明による避難装置の使用状況を示す図であって、使用状況にある避難装置をモノレール車両の車内側から車外側に見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明による避難装置の一実施例を説明する。
図1は、軌条車両の一例として挙げる跨座型モノレール車両10(以下、「モノレール車両10」という)の側面図である。軌条車両とは、敷設された軌道に案内されて走行する車両であり、鉄道車両、路面電車、跨座型(懸垂型)モノレール車両、新交通システム用車両である。本発明では、軌条車両として跨座型モノレール車両を例にとり、高架に敷設された軌条(軌道)に沿って運行される跨座型モノレール車両10に備えられる避難装置を説明する。
図1に示すモノレール車両10は3両の車両が連結されて編成を構成しており、地面1から高さHの高架に敷設された軌道桁2の上を走行する。モノレール車両10は軌道桁2の上面を転動する支持輪と、軌道桁の両側面を転動する案内輪及び安定輪とからなる台車(図示なし)にその長手方向の両端部を支持されるとともに、軌道桁2の上を走行する。モノレール車両10の屋根上には空調装置45が備えられ、車内の温度環境を制御する。モノレール車両10の台車と、モノレール車両10の床下に備えられる各種機器は、後述する側構体30に接続する形態で備えられるスカート22によって覆われる。
図2は、図1に示すモノレール車両10のA−A断面図である。モノレール車両10は、台枠20の幅方向の両端部に側構体30,30を備えるともに、長手方向の両端部に妻構体(図示なし)を備え、側構体30,30及び妻構体の上端部に屋根構体40を載置することによって構成される。
台枠20の下面には、主変換器、変圧器、補助電源装置等の床下機器(図示なし)が搭載される床下機器室が備えられる。台枠20の上には床14が構成されており、床14の上には後述する避難装置200を格納する格納室100、椅子39、乗客の乗降に供される側引戸34等の艤装品が備えられる。
図3は、図2に示すモノレール車両10の視B−視Bから見た上面図である。モノレール車両10を構成する側構体30の側引戸34,34が備えられる部位の車内側に、戸袋32,32が設けられるとともに、側引戸34の下端部に対応する側構体30には、その開閉方向に沿ってステップ24が備えられる。図3に示す側引戸34,34は対向する2枚の引戸の各々がモノレール車両10の長手方向に沿って開閉する両開きタイプであるが、1枚の引戸からなる片開きタイプの側引戸であってもよい。戸袋32,32の側引戸34,34の側の端部であって、その車内側の面には鉛直方向に沿って戸袋柱36,36が備えられる。図示はしないが、戸袋柱36の車内側の面に手摺が備えられることもある。
一方の側引戸34の側には、避難装置200が格納される格納室100が備えられる。格納室100は、鉛直方向の垂直断面が略L字形の扉から構成されており、この扉の一方の鉛直縁部に備えられる回転軸110を中心に開閉される。扉の他方の鉛直縁部には容易に破断できるシール等によって閉じられており、非常時にはシールを破断した後、扉を開いて、格納室100から避難装置200を速やかに取り出すことができるとともに、モノレール車両10の走行時の振動に起因する騒音の発生を抑制する。他方の側引戸34の側には手摺38が備えられるとともに、モノレール車両10の長手方向に沿って上床14の上に椅子39が備えられる。
図4は、本発明による避難装置200が格納室100から取り出された後であって、モノレール車両10の側引戸へ固定される前の態様をモノレール車両10の車内側から車外側に見た斜視図である。図5は、図4の状態にある避難装置200をモノレール車両10の車外側から車内側に見た斜視図である。避難装置200は、本体フレーム210と、本体フレーム210の長手方向(矢印272で示す車体長手方向)の両端部であって、その垂直縁に沿って備えられる落下防止板230,230と、乗客が滑り降りる螺旋路を備える螺旋筒260を保持する保持フレーム240と、保持フレーム240に一体に接続する踏板242とからなる。
本体フレーム210は、長方形に成形される上部フレーム212の長手方向(矢印272)をモノレール車両10の長手方向に沿って配置しており、上部フレーム212に対してほぼ平行に配置される下部フレーム216と、両フレームを垂直方向に接続する垂直フレーム214から構成される。
落下防止板230,230は、一方の垂直縁である垂直フレーム214を本体フレーム210に対して縦に延びる回転軸線234の回りに回動可能に取り付けられるとともに、その他方の垂直縁には側引戸34に設置された際に戸袋柱36に当接される当接部236(図5参照)を備える。当接部236には、避難装置200を戸袋柱36に当接した時の緩衝のためにゴム板が貼り付けられる。前述したように、戸袋柱36には手摺(図示なし)が備えられることがあるため、落下防止板230の当接部236は戸袋柱36、又は戸袋柱36に具備される手摺に当接される。以下、当接部236が戸袋柱36に当接される場合について記す。
踏板242の長手方向の垂直断面は略L字型形状であり、図4に示す態様において、直立する踏板242の上端縁からほぼ直角に水平方向に折れ曲がって延びる板部245(図5参照)と、板部245の先端に形成される拘束部246(図5参照)を備える。直立する態様の踏板242の下端縁は、下部フレーム216に対して回転軸線244の回りに回動可能に取り付けられるとともに、踏板242の上端縁と板部245との接続部には保持フレーム240が固定されており、踏板242と保持フレーム240とは連続する平面をなしている。
保持フレーム240には折畳まれた態様の螺旋筒260が備えられるとともに、保持フレーム240と保持フレーム240に接続する踏板242とは回転軸線244を下端部として直立した態様で本体フレーム210に収容される。本体フレーム210を構成する下部フレーム216の下面には、格納庫100から取り出された避難装置200を任意の側引戸34,34まで搬送できるように、その各隅に移動装置として車輪244が備えられる。各車輪244は水平面内で回転可能な継手を介して下部フレーム216に固定されており、その移動方向を問わない。
非常時には、モノレール車両10から乗客が、避難装置200に備えられる螺旋筒260を経て安全に着地(地上1)するように、モノレール車両10の任意の側引戸34,34を選定するとともに、格納室100から選定した側引戸34,34の場所まで避難装置200を搬送して設置することができる。例えば、3両編成のモノレール車両10の1号車に備えられる格納庫100に避難装置200が格納されている場合には、1号車の格納庫100から取り出した避難装置200を、モノレール車両10の3号車の任意の側引戸部に固定して、設置された避難装置200を介して乗客を着地させ、避難させることができる。
図6は、本発明による避難装置200の使用状況を示す図であって、使用状況にある避難装置200をモノレール車両の車内側から車外側に見た斜視図である。避難装置200がモノレール車両10の側引戸部に固定される様子を示すため、モノレール車両10の描写を省略している。避難装置200の長手方向(矢印272)の両端部に備えられる落下防止板230,230を本体フレーム210の左右に展開して落下防止板230,230の面を、モノレール車両10を構成する側構体30(図示なし)に対してほぼ平行に配置する。その後、踏板242と一体に備えられる保持フレーム240をモノレール車両10の車内側(図6の手前側)から車外側に展開して、踏板242と保持フレーム240とをモノレール車両10の上床14に対してほぼ平行に配置する。この時、落下防止板230,230はモノレール車両10の側引戸34と避難装置200との間隙を閉鎖して乗客の落下を防ぐとともに、下部フレーム216に具備される踏板222と展開された踏板242とが連続する避難路を構成するため、乗客はモノレール車両10から両踏板(222、242)を経て延伸された螺旋筒260に容易に至ることができる。落下防止板230,230は、左右に展開された状態では、回転軸線234の回りにそれ以上に回動しないように、適宜のストッパで規制されている。転落防止板230は、その垂直方向に沿って押出成形された押出形材から構成してもよいし、軽量化を進めるために、骨部材とする枠に皮部材として薄板を貼り付けた構造であってもよい。
図7は、回動可能に備えられる保持フレームと踏板の構造を示す詳細図である。本体フレーム210の下部に備えられる回転軸線244の回りに回動可能な筒体243が備えられ、この筒体243に踏板242の一方の縁部が接続され、踏板242の他方の縁部に保持フレーム240が備えられる。踏板242と保持フレーム240は連続する平面を構成する。筒体243と保持フレーム240とを接続する踏板242の剛性が小さい場合は、踏板242に代えて、支持アーム241によって筒体243と保持フレーム240とを接続してもよい。この場合、支持アーム241の上面を覆うカバーとして踏板242を備え、避難する乗客の通路を構成する。また、踏板242の他方の縁部に接続する板部245,245は、踏板242の縁部に沿って連続的な1枚ものではなく、図7に示されるように分散して配置させてもよい。この場合、板部245に接続する拘束部246も分散して配置される。
図8は、本発明による避難装置200が軌条車両に備えられる側引戸に固定された状態を示す上面図(図2のB−B断面相当)である。図9は、図8のC−C断面図である。非常時に、避難装置200を設置する側引戸34,34を選定した後、避難装置200を格納庫100から取り出して選定された側引戸34,34まで搬送する。当該側引戸34,34を手動にて開閉可能とするドアコック等を扱い、側引戸34,34を開放する。避難装置200の長手方向の左右に備えられる落下防止板230,230を回転軸線234,234回りに左右に回動して展開した後、避難装置200をモノレール車両10の幅方向(矢印270)に移動して、落下防止板230,230の係止部232,232に具備される当接部236,236を戸袋柱36,36の車内側の面に車内側から車外側に向けて当接させる。当接部236には、落下防止板230を戸袋柱36に当接した時の緩衝と、落下防止板230と戸袋柱36の表面とのモノレール車両10の長手方向の摩擦力を大きくできるゴム等が備えられる。
その後、避難装置200に備えられる踏板242と踏板242に接続する保持フレーム240を車内側から車外側に押出す方向に展開すると、踏板242に接続する板部245の先端部に形成される拘束部246がモノレール車両10の台枠20の車外側の側面を車外側から車内側の方向に押圧(拘束)する。避難装置200のモノレール車両10の幅方向(矢印270)の動きを拘束する。即ち、避難装置200は、モノレール車体10の幅方向(矢印270)については、落下防止板230の当接部232の戸袋柱36に対する当接・押圧作用と、板部245の拘束部246(図9参照)の台枠20の車外側の側面への当接・押圧作用とによって拘束を受けて固定されるとともに、モノレール車体10の長手方向(図6、矢印272)には落下防止板230の側端縁を曲げ加工されて形成された係止部232がモノレール車体10の戸袋柱36,36に係止されて固定される。落下防止板230は乗客が避難する際に、避難装置200と開放される側引戸36との隙間から転落することを防止する安全上の機能と避難装置200をモノレール車両10に固定する機能との双方を併せ持つ。保持フレーム240を展開した時、保持フレーム240に折畳まれて収納されていた螺旋筒260が垂下する過程で延伸されて、踏板222と踏板242とに続いてモノレール車両10から地上1に至る避難路が構成される。
本体フレーム210の垂直フレーム214,214の上端部に備えられる係留部218,218(図9参照)と保持フレーム240に備えられる係留部248,248とをワイヤー250,250にて接続することによって、踏板244と保持フレーム240は、これらの踏板244と保持フレーム240とから構成される面がほぼ水平になるように、回転軸線244回りの回動が規制される。保持フレーム240と踏板242を展開した時、下部フレーム216の上面に備えられる踏板222は、踏板242に連続する面をなし、乗客が容易に螺旋筒260へ移動できる通路を構成する。
図10は本発明による避難装置の使用状況を示す図であって、使用状況にある避難装置200を車内側から車外側に見た斜視図である。以上の説明では、避難装置200の構成する各要素を説明するために省略したが、避難装置200の本体フレーム210にはワイヤー250に掛け渡される態様でキャンバス(布地)252が備えられ、避難する乗客を螺旋筒260へと誘導する。
1…地面 2…軌道桁
10…モノレール車両 12…車体
16…車体の中心線 20…台枠
22…スカート 24…ステップ
30…側構体 32…戸袋
34…側引戸 36…戸袋柱
38…手摺 39…椅子
40…屋根構体 45…空調装置
100…格納室 110…軸
200…避難装置 210…本体フレーム
212…上部フレーム 214…垂直フレーム
216…下部フレーム 218…係留部
222…踏板 224…車輪
230…落下防止板 232…当接部
234…回転軸線 236…ゴム
240…保持フレーム 242…踏板
244…回転軸線 246…拘束部
248…係留部 250…ワイヤー
252…キャンバス
260…螺旋筒 270、272…矢印
A…A−A断面 B…視B−視B
C…C−C断面

Claims (7)

  1. 軌条車両に備えられる避難装置であって、
    前記避難装置は、
    本体フレームと、
    前記本体フレームの左右両枠部に鉛直方向に延びる軸線回りに回動可能に取り付けられている落下防止板と、
    前記本体フレームの下枠部に水平方向に延びる軸線回りに一方の縁部が回動可能に取り付けられている踏板と、
    前記踏板の他方の縁部に接続するとともに前記踏板に続く避難路を構成する螺旋筒が取り付けられている保持フレームと、を備えてなり、
    前記本体フレームの下面には前記避難装置を搬送できる移動装置が備えられること、
    を特徴とする避難装置。
  2. 請求項1に記載された避難装置であって、
    前記落下防止板は、前記落下防止板の一方の垂直縁部が前記鉛直方向に延びる軸線回りに回動可能に取り付けられており、前記落下防止板の他方の垂直縁部が前記避難装置の使用時において前記軌条車両に備えられる戸袋柱に係止される係止部を備えていること、
    を特徴とする避難装置。
  3. 請求項1に記載された避難装置であって、
    前記踏板は、前記保持フレームが接続する前記踏板の他方の縁部において、前記踏板に交差し且つ前記踏板が回動する方向に延伸する板部を備えており、
    前記板部は、その先端部において、前記踏板及び前記保持フレームが前記水平方向に延びる軸線回りに回動するときに、前記軌条車両に当接して前記避難装置を拘束する拘束部を備えていること、
    を特徴とする避難装置。
  4. 請求項1に記載された避難装置であって、
    前記本体フレームの前記下枠部は、水平状態に展開された前記踏板に対して手前側に連続して接続される別の踏板が備えていること、
    を特徴とする避難装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載された避難装置であって、
    前記本体フレーム及び前記保持フレームはワイヤーを固定するための係留部を備えており、
    前記係留部同士を前記ワイヤーで接続することによって、前記本体フレームに対する前記踏板及び前記保持フレームの回動が規制されること、
    を特徴とする避難装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載された避難装置であって、
    前記移動装置は、水平面内に旋回可能な継手を介して前記本体フレームの下部に備えられる車輪であること、
    を特徴とする避難装置。
  7. 軌条車両に備えられる避難装置を前記軌条車両に固定する方法であって、
    前記避難装置を前記軌条車両の側引戸まで搬送するステップと、
    前記避難装置の両端部に回動可能に備えられる落下防止板を展開するとともに、前記落下防止板に具備される当接部を前記軌条車両に当接するステップと、
    前記避難装置の下部に、一方の縁部を回動可能に備えられる前記踏板と前記踏板の他方の縁部に接続する前記保持フレームとを前記軌条車両の車内側から車外側へ展開するとともに、前記踏板に接続する板部の先端に備えられる拘束部が前記軌条車両を拘束するステップと、
    とからなることを特徴とする避難装置の固定方法。
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