JP3216922U - 車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】軌道上を走行する車両において、車椅子の使用者の車両への乗り降りに際し、車両内と乗車位置との間の全域について車椅子の移動における、車椅子の使用者及び付添人の負担を軽減する。
【解決手段】レールk等の軌道を走行する車両1であって、車椅子iの出入装置4を備え、出入装置4は、車椅子iを積載することができる積載部を備え、出入装置4が、プラットホーム等の乗車位置と車両1内の床上との間において、車両1に設けられた専用出入口5を通じて積載部を出し入れすることにより、車椅子iを車両1から出し入れすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】レールk等の軌道を走行する車両1であって、車椅子iの出入装置4を備え、出入装置4は、車椅子iを積載することができる積載部を備え、出入装置4が、プラットホーム等の乗車位置と車両1内の床上との間において、車両1に設けられた専用出入口5を通じて積載部を出し入れすることにより、車椅子iを車両1から出し入れすることができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、車両の改良に関し、詳しくはレール等の軌道を走行する車両の改良に関するものである。
遊園地に設置されたレールを走行する汽車や、観覧車、ジェットコースターといった遊戯乗物に関して、現状では健常者の利用に主眼が注がれ、車椅子を使用する者の利用については十分に対策が取られているとは言えない。
そのような中、車椅子使用者が観覧車への乗り降りを安心して行えるように、特許文献1に示すものが提案されている。
そのような中、車椅子使用者が観覧車への乗り降りを安心して行えるように、特許文献1に示すものが提案されている。
特許文献1には、乗篭(2)に対し乗客を乗り降りさせるためのプラットホーム(1)を備えた観覧車に於て、上記プラットホーム(1)に、下降状態では該プラットホーム(1)の床面(1a)と同一平面状とされ、かつ、上昇状態では上記乗篭(2)の床面(2a)と同じ高さとなる台板(6)を有する昇降台(3)を設け、さらに、上記台板(6)の上面(6a)を車椅子及び付添人が乗れる左右方向寸法(M)及び前後方向寸法(N)の平面視矩形に形成して、上記昇降台(3)は車椅子乗り降り用とされ、上記プラットホーム(1)に於て運転係員により上記乗篭(2) の運転を制御する操作盤(4)には、上昇状態となる上記昇降台(3)と対応する所定の乗り降り停止位置(A)に該乗篭(2)を一時停止させる車椅子乗り降り用一時停止ボタン(5)が設けられ、しかも、上記操作盤(4)は、平面視において、上記乗篭(2) を一時停止させる上記乗り降り停止位置(A) 及び上記昇降台(3)と直線的に配設され、さらに、上記昇降台(3)が、その側周面に、鉛直壁状の化粧カバー板(24)を有し、上記昇降台(3)の上昇状態では、上記台板(6)と上記床面(1a)との隙間を塞ぐように構成し、かつ、上記昇降台(3)には、上記乗篭(2)の下部の当接部(27)に下方から接触して該乗篭(2)を水平姿勢に保つための振れ止め部材(26)が上記化粧カバー板(24)から水平状に突設され、しかも、上記当接部(27)は、上記乗篭(2)の下部において水平前後方向から見て乗篭中心を挟んで左右2箇所に設けられ、かつ、水平前後方向の軸芯を有する車輪とされていることを特徴とする観覧車が示されている。
特許文献1によれば、観覧車において極めて安全でかつスムーズに車椅子を乗篭に搭乗させることができ、また、乗篭から降ろすことができ、車椅子は水平状態での乗り降りが可能であり、水平姿勢を保つため車椅子利用者に不安を与えることがなく、より安全な車椅子による利用が可能となるとされ、特に乗篭の床面が昇降台の台板の上面と同一高さとなるよう、かつ、車椅子に対して乗篭のドアが正面となるよう、正確に乗篭を停止させることができ、車椅子による乗り降りを安全に行わせることができるとされている。
特許文献1により、車椅子の使用者の観覧車からの降車における安全性の向上は期待できるものの、乗車或いは降車する際の水平移動については、車椅子の使用者自身の車椅子の操作或いは付添人の車椅子の操作が必要であり、車両への乗り降りに際し、依然車椅子の使用者や付添人の負担は大きい。
本考案は、車椅子の使用者の車両への乗り降りに際し、車両内と乗車位置との間の全域について車椅子の移動における、車椅子の使用者及び付添人の負担を軽減することを解決課題とする。
本考案は、車椅子の使用者の車両への乗り降りに際し、車両内と乗車位置との間の全域について車椅子の移動における、車椅子の使用者及び付添人の負担を軽減することを解決課題とする。
本考案は、レール等の軌道を走行する車両であって、車椅子の出入装置を備え、前記出入装置は、プラットホーム等の乗車位置と前記車両内の床上との間において、前記車両に設けられた出入口を通じ車椅子を出し入れすることができるものを提供する。
尚、上記レール等の軌道には、鉄道車両のレールの他、モノレールやAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)の軌道、ロープウエイのロープを含む。
そして上記プラットホーム等の乗車位置には、プラットホームを含む他、プラットホーム以外の乗車位置を提供する地面や構造物を含む。
また本考案では、前記車両の床は前記乗車位置よりも高い位置にあり、前記出入装置は、前記乗車位置と車両の前記床との間で前記車椅子を昇降することができる電動リフトであり、前記出入装置は車椅子の昇降と共に前記出入口を通じた車両内外への車椅子の移動を行うことができる車両を提供できた。
更に本考案では、前記車両は、介護施設等のレクリエーション地にて利用される客車を備えた汽車等の遊戯乗物であり、前記電動リフトは、車両の前記床に固定されたベース部と、前記ベース部へ一端を軸止されて前記床に対し起伏可能な第1腕部と、前記第1腕部の先端に基端を軸止されて前記第1腕部に対し開閉自在に設けられた第2腕部と、前記第2腕部の先端側に取り付けられ且つ前記車椅子を積載することができる積載部とを備え、前記積載部は、前記第2腕部に対し電動にて摺動できるように取り付けられ、前記摺動にて前記積載部は前記車両内から前記出入口へ向け移動するものであり、前記第1腕部が車両の前記床に対し起立した状態において前記第2腕部は前記第1腕部に畳まれており、車椅子の乗車又は降車に際し、前記第2腕部が前記第1腕部に畳まれた状態において前記積載部が前記車両内から前記出入口へ向け摺動し、更に電動にて前記第2腕部が前記第1腕部から開くと共に前記第1腕部が前記起立した状態から前記床へ伏す状態へ移行し前記出入口から前記乗車位置へ向け先端側を下方へ突出させることにて前記積載部を前記乗車位置へ降下させる車両を提供できた。
尚、上記介護施設等のレクリエーション地には、介護施設の他、老人ホーム、医療機関のリハビリ施設、一般の保養施設、遊園地、観光地を含む。
そして前記汽車等の遊戯乗物は、汽車の他、電車やモノレール、ロープウエイ、ジェットコースター、観覧車その他のアトラクション用の乗物も含む。
また更に本考案では、前記積載部は、積載した車椅子を前記積載部から脱落しないよう拘束する拘束部を備え、前記車両の床は、前記出入装置の前記ベース部を設置する設置部と、ボルト等の固定具とを備え、前記設置部は、前記ベース部と前記摺動前の前記ベース部へ重なる前記積載部とが、床面と略面一となるよう、前記ベース部と前記積載部を収容する床面から凹んだ部分であり、前記固定具は、前記ベース部を前記設置部へ固定し、前記摺動前の前記積載部は、客車の床の一部をなすものであり、前記車両の床には、前記専用出入口から前記積載部よりも前記車両の奥の領域にも、車椅子を拘束する副拘束部が設けられたものであり、前記出入口は、車両の左右一方の側部に設けられ、前記設置部は、車両内から前記出入口側に掛けて設けられ、車両の左右他の一方の側部の内壁面において、前記設置部の近傍と副拘束部の近傍の夫々に、座席が設けられており、前記各座席は前記内壁面に対し開閉可能に設けられ、前記座席を前記内壁面へ畳んでおくことができ、前記内壁面へ畳まれた状態の前記設置部近傍の座席と、前記起立した第1腕部との間を、車椅子が通り抜けることができる車両を提供できた。
尚上記近傍とは、上記拘束部又は副拘束部に拘束された車椅子上の者が手を伸ばして上記座席に手を掛けることができる距離をいう。
また更に本考案では、前記遊戯乗物は、1つ又は複数の客車と前記客車を牽引する牽引車とを備えた電車であり、前記客車の少なくとも1つは、車椅子の専用出入口と、車椅子を使用しない者用の通用出入口とを備え、前記通用出入口は前記専用出入口の少なくとも1つに隣接して前記客車に備えられ、前記出入装置は、前記専用出入口を通じて車椅子の前記出し入れを行うものであり、前記牽引車の外観は蒸気機関車を模したものであり、前記遊戯乗物は、介護施設にて使用されるものであり、前記軌道は、前記介護施設の建屋内から屋外の敷地に渡って敷設されたレールであり、前記建屋の床を前記乗車位置とするものである車両を提供できた。
尚、上記レール等の軌道には、鉄道車両のレールの他、モノレールやAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)の軌道、ロープウエイのロープを含む。
そして上記プラットホーム等の乗車位置には、プラットホームを含む他、プラットホーム以外の乗車位置を提供する地面や構造物を含む。
また本考案では、前記車両の床は前記乗車位置よりも高い位置にあり、前記出入装置は、前記乗車位置と車両の前記床との間で前記車椅子を昇降することができる電動リフトであり、前記出入装置は車椅子の昇降と共に前記出入口を通じた車両内外への車椅子の移動を行うことができる車両を提供できた。
更に本考案では、前記車両は、介護施設等のレクリエーション地にて利用される客車を備えた汽車等の遊戯乗物であり、前記電動リフトは、車両の前記床に固定されたベース部と、前記ベース部へ一端を軸止されて前記床に対し起伏可能な第1腕部と、前記第1腕部の先端に基端を軸止されて前記第1腕部に対し開閉自在に設けられた第2腕部と、前記第2腕部の先端側に取り付けられ且つ前記車椅子を積載することができる積載部とを備え、前記積載部は、前記第2腕部に対し電動にて摺動できるように取り付けられ、前記摺動にて前記積載部は前記車両内から前記出入口へ向け移動するものであり、前記第1腕部が車両の前記床に対し起立した状態において前記第2腕部は前記第1腕部に畳まれており、車椅子の乗車又は降車に際し、前記第2腕部が前記第1腕部に畳まれた状態において前記積載部が前記車両内から前記出入口へ向け摺動し、更に電動にて前記第2腕部が前記第1腕部から開くと共に前記第1腕部が前記起立した状態から前記床へ伏す状態へ移行し前記出入口から前記乗車位置へ向け先端側を下方へ突出させることにて前記積載部を前記乗車位置へ降下させる車両を提供できた。
尚、上記介護施設等のレクリエーション地には、介護施設の他、老人ホーム、医療機関のリハビリ施設、一般の保養施設、遊園地、観光地を含む。
そして前記汽車等の遊戯乗物は、汽車の他、電車やモノレール、ロープウエイ、ジェットコースター、観覧車その他のアトラクション用の乗物も含む。
また更に本考案では、前記積載部は、積載した車椅子を前記積載部から脱落しないよう拘束する拘束部を備え、前記車両の床は、前記出入装置の前記ベース部を設置する設置部と、ボルト等の固定具とを備え、前記設置部は、前記ベース部と前記摺動前の前記ベース部へ重なる前記積載部とが、床面と略面一となるよう、前記ベース部と前記積載部を収容する床面から凹んだ部分であり、前記固定具は、前記ベース部を前記設置部へ固定し、前記摺動前の前記積載部は、客車の床の一部をなすものであり、前記車両の床には、前記専用出入口から前記積載部よりも前記車両の奥の領域にも、車椅子を拘束する副拘束部が設けられたものであり、前記出入口は、車両の左右一方の側部に設けられ、前記設置部は、車両内から前記出入口側に掛けて設けられ、車両の左右他の一方の側部の内壁面において、前記設置部の近傍と副拘束部の近傍の夫々に、座席が設けられており、前記各座席は前記内壁面に対し開閉可能に設けられ、前記座席を前記内壁面へ畳んでおくことができ、前記内壁面へ畳まれた状態の前記設置部近傍の座席と、前記起立した第1腕部との間を、車椅子が通り抜けることができる車両を提供できた。
尚上記近傍とは、上記拘束部又は副拘束部に拘束された車椅子上の者が手を伸ばして上記座席に手を掛けることができる距離をいう。
また更に本考案では、前記遊戯乗物は、1つ又は複数の客車と前記客車を牽引する牽引車とを備えた電車であり、前記客車の少なくとも1つは、車椅子の専用出入口と、車椅子を使用しない者用の通用出入口とを備え、前記通用出入口は前記専用出入口の少なくとも1つに隣接して前記客車に備えられ、前記出入装置は、前記専用出入口を通じて車椅子の前記出し入れを行うものであり、前記牽引車の外観は蒸気機関車を模したものであり、前記遊戯乗物は、介護施設にて使用されるものであり、前記軌道は、前記介護施設の建屋内から屋外の敷地に渡って敷設されたレールであり、前記建屋の床を前記乗車位置とするものである車両を提供できた。
本考案は、プラットホーム等の乗車位置から車両内に至るまで、或いは車両内から上記乗車位置へ至るまで、上記出入装置にて車椅子を出し入れすることができる。従って、車椅子の使用者について、より安全且つ車椅子使用者の負担が少なく、車両への乗り降りを可能とした。
利用後の電動リフトの積載部は、車両の床の一部として車両の床に段差を生じさせずに収まり、車両内での車椅子の移動を阻害しない。従って、車両の床において上記積載部から他への車椅子の乗り移りが円滑に行える。
また、車椅子の車両への乗り降りに際して、積載部の上記拘束部にて車椅子が積載部から脱落しないように拘束しておくことができる。更に、乗車して車両内へ進んだ車椅子を上記車両奥に設けられた拘束部にて拘束しておくことができ、車両の走行中車椅子の位置を安定させることができる。
また、健常者において壁に畳まれた座席を開いて座することができるし、車両内で車椅子の移動に際しては、座席を壁に畳んで車椅子の移動を妨げない。
また、各座席は、拘束部や副拘束部の近傍に設けられているため、車椅子の拘束部や副拘束部へ車椅子を残して座席へ移ることが比較的容易に行える。
特に車椅子の専用出入口に隣接した通用出入口を備えることにより、付添人又は乗務員が車椅子の利用者の傍について車両を乗り降りすることができ、付添人や乗務員による電動リフトの操作が迅速に行える。また、車椅子の利用者においても、付添人や乗務員と共に車両に乗り降りできる安心感が得られる。
更に牽引車について蒸気機関車を模したものとすることにより、施設利用者を楽しませることができる。
利用後の電動リフトの積載部は、車両の床の一部として車両の床に段差を生じさせずに収まり、車両内での車椅子の移動を阻害しない。従って、車両の床において上記積載部から他への車椅子の乗り移りが円滑に行える。
また、車椅子の車両への乗り降りに際して、積載部の上記拘束部にて車椅子が積載部から脱落しないように拘束しておくことができる。更に、乗車して車両内へ進んだ車椅子を上記車両奥に設けられた拘束部にて拘束しておくことができ、車両の走行中車椅子の位置を安定させることができる。
また、健常者において壁に畳まれた座席を開いて座することができるし、車両内で車椅子の移動に際しては、座席を壁に畳んで車椅子の移動を妨げない。
また、各座席は、拘束部や副拘束部の近傍に設けられているため、車椅子の拘束部や副拘束部へ車椅子を残して座席へ移ることが比較的容易に行える。
特に車椅子の専用出入口に隣接した通用出入口を備えることにより、付添人又は乗務員が車椅子の利用者の傍について車両を乗り降りすることができ、付添人や乗務員による電動リフトの操作が迅速に行える。また、車椅子の利用者においても、付添人や乗務員と共に車両に乗り降りできる安心感が得られる。
更に牽引車について蒸気機関車を模したものとすることにより、施設利用者を楽しませることができる。
以下、図面に基づき本考案の一実施の形態について説明する。
(概要)
この車両1は、介護施設の建屋m内から建屋mの出入口pを通じて屋外の敷地に渡り敷設されたレールk上を走行するものであり、上記建屋mの床nを前記乗車位置とする(図1及び図8)。
車両1は、1つ又は複数の客車3と当該客車3を牽引する牽引車2とを備えた電車である。この例では、車両1は、遊戯乗物であり、上記牽引車2の外観について蒸気機関車を模したものである(図1及び図2)。そして車両1の客車3は、車椅子の出入装置4を備える(図6〜図11)。
以下各部の構成について、詳述する。
(概要)
この車両1は、介護施設の建屋m内から建屋mの出入口pを通じて屋外の敷地に渡り敷設されたレールk上を走行するものであり、上記建屋mの床nを前記乗車位置とする(図1及び図8)。
車両1は、1つ又は複数の客車3と当該客車3を牽引する牽引車2とを備えた電車である。この例では、車両1は、遊戯乗物であり、上記牽引車2の外観について蒸気機関車を模したものである(図1及び図2)。そして車両1の客車3は、車椅子の出入装置4を備える(図6〜図11)。
以下各部の構成について、詳述する。
(客車3)
客車3は、レールk上にて走行する台車31と、台車31に支持され乗客を収容する車体32とを備える(図2、図4及び図5)。車体32は、底部33と、車両1の進行方向を臨む前面部34と、後方を臨む後面部35と、左側面部36と、右側面部37と、天部38とを備える。
底部33の上面が車体32の床39をなす。前面部34は、底部33の前端から上方へ伸びる。後面部35は、底部33の後端から上方へ伸びる。左側面部36は、前面部34から後面部35にかけて設けられ底部33の左端から上方へ伸びる。右側面部37は、前面部34から後面部35にかけて設けられ底部33の右端から上方へ伸びる。天部38は、前面部34と後面部35と、左右側面部36,37に支持され、車体32の屋根をなす。
この例では、2台の客車3が牽引車2によって牽引される。但し、客車3の数は、1台としても3台以上としてもよい。
また、この例では、牽引車2に直接接続されている客車3(必要に応じて第1客車3と呼ぶ。)は、車椅子の使用者の搭乗可能な客車であり、当該客車3の後ろに接続されている客車3(必要に応じて第2客車3と呼ぶ。)は、車椅子を利用しない健常者専用の客車である(図1及び図8)。
但し、図1及び図8へ示すものは、単なる例示であり、車両1の全客車3を車椅子の使用者の搭乗可能な客車としてもよい。
客車3は、レールk上にて走行する台車31と、台車31に支持され乗客を収容する車体32とを備える(図2、図4及び図5)。車体32は、底部33と、車両1の進行方向を臨む前面部34と、後方を臨む後面部35と、左側面部36と、右側面部37と、天部38とを備える。
底部33の上面が車体32の床39をなす。前面部34は、底部33の前端から上方へ伸びる。後面部35は、底部33の後端から上方へ伸びる。左側面部36は、前面部34から後面部35にかけて設けられ底部33の左端から上方へ伸びる。右側面部37は、前面部34から後面部35にかけて設けられ底部33の右端から上方へ伸びる。天部38は、前面部34と後面部35と、左右側面部36,37に支持され、車体32の屋根をなす。
この例では、2台の客車3が牽引車2によって牽引される。但し、客車3の数は、1台としても3台以上としてもよい。
また、この例では、牽引車2に直接接続されている客車3(必要に応じて第1客車3と呼ぶ。)は、車椅子の使用者の搭乗可能な客車であり、当該客車3の後ろに接続されている客車3(必要に応じて第2客車3と呼ぶ。)は、車椅子を利用しない健常者専用の客車である(図1及び図8)。
但し、図1及び図8へ示すものは、単なる例示であり、車両1の全客車3を車椅子の使用者の搭乗可能な客車としてもよい。
上記第1客車3は、車椅子の専用出入口5と、車椅子を使用しない者用の通用出入口6とを備える。この例では、第1客車3は、前後に間隔を開けて2つの専用出入口5を、右側面部37に備える。前方の専用出入口5の前方に隣接して上記通用出口6が右側面部37へ備えられている。図2(A)、図3(A)、図6〜図8の60は、通用出入口6から上下車する際に利用するステップを示している。
専用出入口5と通用出入口6は、乗車位置に応じて車体31の左側面部36に設けられるものとしてもよいし、左側面部36と右側面部37の双方に設けられるものとしてもよい。
また、車体31は、上記2つの専用出入口5の夫々に隣接する2つの通用出入口6を備えるものとしても実施できる。また車体31は、専用出入口5のみを備え通用出入口6を備えないものとしても実施できる。
専用出入口5と通用出入口6は、乗車位置に応じて車体31の左側面部36に設けられるものとしてもよいし、左側面部36と右側面部37の双方に設けられるものとしてもよい。
また、車体31は、上記2つの専用出入口5の夫々に隣接する2つの通用出入口6を備えるものとしても実施できる。また車体31は、専用出入口5のみを備え通用出入口6を備えないものとしても実施できる。
第1客車3の床39は出入装置4を設置する設置部30を備える。設置部30は、第1客車3内から専用出入口5に掛けて設けられている。設置部30は、第1客車3の床39の設置部30以外の領域よりも下方へ後退する凹部である。
第1客車3の床39は、専用出入口5から設置部30よりも第1客車3の奥に、車椅子iを拘束する副拘束部8を備える。
副拘束部8は、車椅子iを拘束して、車両1の走行中第1客車3内で搭乗した車椅子が不意に移動するのを阻止するものである。この例では、副拘束部8は、ワイヤとフック(鉤部)と当該ワイヤの巻取装置とにて構成されている(図示しない)。上記ワイヤの一端は上記巻取装置に固定され、上記ワイヤの他の一端に上記フックが設けられている。
第1客車3の床39は、専用出入口5から設置部30よりも第1客車3の奥に、車椅子iを拘束する副拘束部8を備える。
副拘束部8は、車椅子iを拘束して、車両1の走行中第1客車3内で搭乗した車椅子が不意に移動するのを阻止するものである。この例では、副拘束部8は、ワイヤとフック(鉤部)と当該ワイヤの巻取装置とにて構成されている(図示しない)。上記ワイヤの一端は上記巻取装置に固定され、上記ワイヤの他の一端に上記フックが設けられている。
副拘束部8の上記各構成部材は、床39へ設けられた窪み部に収納されており、使用しないときは前記窪み部は蓋部材80にて塞がれている。蓋部材80で上記窪み部を塞ぐことにてその上を車椅子が円滑に移動したり乗客がつまずくことなく歩行することができる。
副拘束部8を使用する際、上記蓋部材80を開けて上記ワイヤを上記窪み部から引出しフックを車椅子のフレームや車輪に引っ掛けた後上記巻取装置を作動してワイヤを巻き上げワイヤを緩みない状態とする。巻取装置にはワイヤを巻き上げることが可能な周知の装置を採用する。
但し、車椅子iを拘束することができれば、副拘束部8には他の形式のものを採用してもよい。
副拘束部8を使用する際、上記蓋部材80を開けて上記ワイヤを上記窪み部から引出しフックを車椅子のフレームや車輪に引っ掛けた後上記巻取装置を作動してワイヤを巻き上げワイヤを緩みない状態とする。巻取装置にはワイヤを巻き上げることが可能な周知の装置を採用する。
但し、車椅子iを拘束することができれば、副拘束部8には他の形式のものを採用してもよい。
この例では、第1客車3の左側面部36の内壁面(内側面)に座席7が設けられている(図3、図4、図6、図7及び図11)。上記座席7の一つは、後述する拘束部45が配される上記設置部30の近傍に位置し、他の座席7は、夫々上記副拘束部8の近傍に位置する。
各座席8は上記内壁面に対し開閉可能に設けられ、使用しないとき上記内壁面へ畳んでおくことができる。
座席7は、周知のヒンジやリンク部材の回転機構を介して、回転可能に上記内壁面へ取り付けられている。上記回転機構を備えた座席7としては、通常の車両で補助席として設置された周知のものと同様のものを採用することができる。
各座席8は上記内壁面に対し開閉可能に設けられ、使用しないとき上記内壁面へ畳んでおくことができる。
座席7は、周知のヒンジやリンク部材の回転機構を介して、回転可能に上記内壁面へ取り付けられている。上記回転機構を備えた座席7としては、通常の車両で補助席として設置された周知のものと同様のものを採用することができる。
(出入装置4)
出入装置4は、上記専用出入口5を通じて車椅子iの前記出し入れを行う電動リフトである。
車両の床39は乗車位置である上記建屋の床よりも高い位置にあり、出入装置4は、上記乗車位置から車両1(第1客車3)の床39の間、車椅子iを昇降することができると共に、専用出入口5を通じた車両1(第1客車3)内外への車椅子iの移動を行うことができる。
具体的には、出入装置4は、車両1(第1客車3)の床39に固定されたベース部41と、ベース部41へ一端を軸止されて床39に対し起伏可能な一対の第1腕部42と、第1腕部42夫々の先端に基端を軸止されて第1腕部42に対し開閉自在に設けられた第2腕部43と、前記第2腕部43の先端側に取り付けられ且つ車椅子iを積載することができる積載部44とを備える。
出入装置4は、上記専用出入口5を通じて車椅子iの前記出し入れを行う電動リフトである。
車両の床39は乗車位置である上記建屋の床よりも高い位置にあり、出入装置4は、上記乗車位置から車両1(第1客車3)の床39の間、車椅子iを昇降することができると共に、専用出入口5を通じた車両1(第1客車3)内外への車椅子iの移動を行うことができる。
具体的には、出入装置4は、車両1(第1客車3)の床39に固定されたベース部41と、ベース部41へ一端を軸止されて床39に対し起伏可能な一対の第1腕部42と、第1腕部42夫々の先端に基端を軸止されて第1腕部42に対し開閉自在に設けられた第2腕部43と、前記第2腕部43の先端側に取り付けられ且つ車椅子iを積載することができる積載部44とを備える。
積載部44は、第2腕部43に対し電動にて摺動できるようにベース部41へ取り付けられ、前記摺動にて積載部44は車両1(第1客車3)内から専用出入口5へ向け移動する。積載部44は、一対の第1腕部42の間及び一対の第2腕部43の間を通り上記専用出入口5へ向け移動することができる。具体的には、ベース部41は、積載部44の摺動を案内するガイドレール41aを備える(図9)。積載部44は、ガイドレール41aにガイドされて上記摺動を行うことができる。ベース部41は、ガイドレール41aを含め車両41の床39へ固定されており、積載部44の摺動によっても位置を変えない。
第1腕部42が車両1の床39に対し起立した状態において第2腕部43は第1腕部42に畳まれている。そして車椅子iの乗車又は降車に際し、第2腕部43が第1腕部42に畳まれた状態において積載部44が車両1(第1客車3)内から専用出入口5へ向け上記の摺動を行う(図9)。更に電動にて第2腕部43が第1腕部42から開くと共に第1腕部42が上記起立した状態から上記床へ伏す状態へ移行し専用出入口5から上記乗車位置へ向け先端側を下方へ突出させることで積載部44を上記乗車位置へ降下させるものである(図1、図4(A)、図6、図8及び図10)。
図9及び図10の、48は電源の入切の操作を行うことができる電源操作部を示し、49は上記積載部44の作動操作を行う、作動操作部を示している。
積載部44の上記摺動や第1腕部42や第2腕部43の上記作動は、油圧その他の流体圧にて作動するアクチェータを電気制御することで実施できる。この例では出入装置4に油圧電動リフトを採用する。但し出入装置4として周知の他の機械的手段を用いることにて積載部44の上記摺動や第1腕部42や第2腕部43の上記作動を行うものとしてもよい。
図9及び図10の、48は電源の入切の操作を行うことができる電源操作部を示し、49は上記積載部44の作動操作を行う、作動操作部を示している。
積載部44の上記摺動や第1腕部42や第2腕部43の上記作動は、油圧その他の流体圧にて作動するアクチェータを電気制御することで実施できる。この例では出入装置4に油圧電動リフトを採用する。但し出入装置4として周知の他の機械的手段を用いることにて積載部44の上記摺動や第1腕部42や第2腕部43の上記作動を行うものとしてもよい。
車椅子iを乗車させる際には、図1、図8及び図10へ示す通り、上記動作にて積載部44を乗車位置まで下ろして車椅子iを積載部44へ載せ、出入装置4の操作により、自動的に第1腕部42を起立させると共に第2腕部43を第1腕部42に畳み、積載部44を車両1内へ向けて摺動させる。車両1内にて積載部44から車椅子iを、副拘束部8のある位置に移動させる(図3(A)及び図7)。上記内壁面へ畳まれた状態の拘束部45近傍の座席7と、前記起立した第1腕部42との間は、車椅子iが通り抜けることができる幅とする(図3(A)、図7及び図11)。
副拘束部8にて上記の通り車椅子iを固定した後車椅子iの使用者はそのまま車椅子iに座していてもよく、また、座席7を開いて車椅子iから座席7へ移ってもよい。
車椅子iを降車させる際には、作動走査部49の操作にて、上記乗車の場合と逆に積載部44を移動させればよい。
副拘束部8にて上記の通り車椅子iを固定した後車椅子iの使用者はそのまま車椅子iに座していてもよく、また、座席7を開いて車椅子iから座席7へ移ってもよい。
車椅子iを降車させる際には、作動走査部49の操作にて、上記乗車の場合と逆に積載部44を移動させればよい。
図9及び図10の47は、車椅子iの輪留めとなるフラップ状の当たり部材を示している。車椅子iを積載部44へ載せる際や、逆に車椅子iを乗車位置にて積載部44から下ろす際に、当たり部材47を倒す(図10)。車椅子iが積載部44上にあるときは当たり部材47を起こしておく(図9)。
積載部44は、積載した車椅子iを積載部44から脱落しないよう拘束する拘束部45を備えるのが好ましい。
拘束部45は、上記副拘束部8と同様、ワイヤとフック(鉤部)と当該ワイヤの巻取装置とにて構成されたものを採用することができる(図示しない)。上記ワイヤの一端は上記巻取装置に固定され、上記ワイヤの他の一端に上記フックが設けられている。
拘束部45の上記各構成部材は、積載部44の上面から下方へ凹む凹状部内に収納されており、使用しないときは上記凹状部は蓋部材46にて塞がれている。蓋部材46で上記凹状部を塞ぐことにてその上を車椅子が円滑に移動できる。
拘束部45は、上記副拘束部8と同様、ワイヤとフック(鉤部)と当該ワイヤの巻取装置とにて構成されたものを採用することができる(図示しない)。上記ワイヤの一端は上記巻取装置に固定され、上記ワイヤの他の一端に上記フックが設けられている。
拘束部45の上記各構成部材は、積載部44の上面から下方へ凹む凹状部内に収納されており、使用しないときは上記凹状部は蓋部材46にて塞がれている。蓋部材46で上記凹状部を塞ぐことにてその上を車椅子が円滑に移動できる。
拘束部45を使用する際、上記蓋部材46を開けて上記ワイヤを上記凹状部から引出しフックを車椅子iのフレームや車輪に引っ掛けた後上記巻取装置を作動してワイヤを巻き上げワイヤを緩みない状態とする。巻取装置にはワイヤを巻き上げることが可能な周知の装置を採用する。
但し、車椅子iを拘束することができれば、拘束部45には他の形式のものを採用してもよい。
但し、車椅子iを拘束することができれば、拘束部45には他の形式のものを採用してもよい。
車両1(第1客車3)の床39が備える上記設置部30には、出入装置4のベース部41が設置され、ボルト等の周知の固定具にて、ベース部41は設置部30へ固定される(図11)。上記固定具には、ボルト以外にネジやピンその他の周知の固定具を採用することができる。
設置部30は、ベース部44と前記摺動前のベース部41へ重なる積載部44とが、床39の床面と略面一即ち同一平面となるよう、ベース部41と積載部44を収容する。前記摺動前の積載部44は、客車1の床の一部をなすのである。
設置部30は、ベース部44と前記摺動前のベース部41へ重なる積載部44とが、床39の床面と略面一即ち同一平面となるよう、ベース部41と積載部44を収容する。前記摺動前の積載部44は、客車1の床の一部をなすのである。
(変更例)
出入装置4は、図示した電動リフトに限定するものではなく、上記乗車位置と上記車両1の床39との間を車両1の出入口を通じて車椅子を移動できるものであれば、他の形式のものを採用して実施することもできる。
例えば、乗車位置をプラットホームとし、車両1の床39と乗車位置との間において高低差のない場合、出入装置4は、積載部44を昇降させず、積載部44を水平移動のみするものとしても実施できる。
出入装置4は、図示した電動リフトに限定するものではなく、上記乗車位置と上記車両1の床39との間を車両1の出入口を通じて車椅子を移動できるものであれば、他の形式のものを採用して実施することもできる。
例えば、乗車位置をプラットホームとし、車両1の床39と乗車位置との間において高低差のない場合、出入装置4は、積載部44を昇降させず、積載部44を水平移動のみするものとしても実施できる。
また、車椅子iの出入口を車椅子iの専用出入口5としたが、通用出入口6と兼用するものであってもよい。例えば、出入口の大きさを専用出入口5と通用出入口6と合わせた大きさとして実施してもよいし、或いは、出入装置4は、車椅子iの出入に限らず、車椅子を利用しない者の車両1からの出入にも用いるものとすることができる。
また、上記レールk上を走行する鉄道車両に限定するものではなく、モノレールやAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)、ロープウエイなど、レール以外を軌道とする車両において本考案を実施するものとしてもよい。
また、車両を遊戯乗物とする場合、上記汽車や、モノレール、ロープウエイの他、ジェットコースター、観覧車その他のアトラクション用の乗物において、本考案を実施することもできる。
また、上記レールk上を走行する鉄道車両に限定するものではなく、モノレールやAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)、ロープウエイなど、レール以外を軌道とする車両において本考案を実施するものとしてもよい。
また、車両を遊戯乗物とする場合、上記汽車や、モノレール、ロープウエイの他、ジェットコースター、観覧車その他のアトラクション用の乗物において、本考案を実施することもできる。
1 車両
2 牽引車
3 客車
4 出入装置
5(客車3の)専用出入口
6(客車3の)通用出入口
7(客車3の)座席
8 (客車3の)副拘束部
30 設置部
31(客車3の)台車
32(客車3の)車体
33(客車3の)底部
34(客車3の)前面部
35(客車3の)後面部
36(客車3の)左側面部
37(客車3の)右側面部
38(客車3の)天部
39(客車3の)床
41(出入装置4の)ベース部
42(出入装置4の)第1腕部
43(出入装置4の)第2腕部
44(出入装置4の)積載部
45(出入装置4の)拘束部
46(設置部30の)蓋部材
47(出入装置4の)当たり部材
48(出入装置4の)電源操作部
49(出入装置4の)作動操作部
60 ステップ
80(窪み部の)蓋部材
i 車椅子
k レール(軌道)
m 建屋
n(建屋mの)床
p(建屋mの)出入口
2 牽引車
3 客車
4 出入装置
5(客車3の)専用出入口
6(客車3の)通用出入口
7(客車3の)座席
8 (客車3の)副拘束部
30 設置部
31(客車3の)台車
32(客車3の)車体
33(客車3の)底部
34(客車3の)前面部
35(客車3の)後面部
36(客車3の)左側面部
37(客車3の)右側面部
38(客車3の)天部
39(客車3の)床
41(出入装置4の)ベース部
42(出入装置4の)第1腕部
43(出入装置4の)第2腕部
44(出入装置4の)積載部
45(出入装置4の)拘束部
46(設置部30の)蓋部材
47(出入装置4の)当たり部材
48(出入装置4の)電源操作部
49(出入装置4の)作動操作部
60 ステップ
80(窪み部の)蓋部材
i 車椅子
k レール(軌道)
m 建屋
n(建屋mの)床
p(建屋mの)出入口
Claims (5)
- レール等の軌道を走行する車両であって、
車椅子の出入装置を備え、
前記出入装置は、プラットホーム等の乗車位置と前記車両内の床上との間において、前記車両に設けられた出入口を通じ車椅子を出し入れすることができることを特徴とする車両。 - 前記車両の床は前記乗車位置よりも高い位置にあり、
前記出入装置は、前記乗車位置と車両の前記床との間で前記車椅子を昇降することができる電動リフトであり、
前記出入装置は車椅子の昇降と共に前記出入口を通じた車両内外への車椅子の移動を行うことができる請求項1記載の車両。 - 前記車両は、介護施設等のレクリエーション地にて利用される客車を備えた汽車等の遊戯乗物であり、
前記電動リフトは、車両の前記床に固定されたベース部と、前記ベース部へ一端を軸止されて前記床に対し起伏可能な第1腕部と、前記第1腕部の先端に基端を軸止されて前記第1腕部に対し開閉自在に設けられた第2腕部と、前記第2腕部の先端側に取り付けられ且つ前記車椅子を積載することができる積載部とを備え、
前記積載部は、前記第2腕部に対し電動にて摺動できるように取り付けられ、前記摺動にて前記積載部は前記車両内から前記出入口へ向け移動するものであり、
前記第1腕部が車両の前記床に対し起立した状態において前記第2腕部は前記第1腕部に畳まれており、
車椅子の乗車又は降車に際し、前記第2腕部が前記第1腕部に畳まれた状態において前記積載部が前記車両内から前記出入口へ向け摺動し、更に電動にて前記第2腕部が前記第1腕部から開くと共に前記第1腕部が前記起立した状態から前記床へ伏す状態へ移行し前記出入口から前記乗車位置へ向け先端側を下方へ突出させることにて前記積載部を前記乗車位置へ降下させるものである請求項2記載の車両。 - 前記積載部は、積載した車椅子を前記積載部から脱落しないよう拘束する拘束部を備え、
前記車両の床は、前記出入装置の前記ベース部を設置する設置部と、ボルト等の固定具とを備え、
前記設置部は、前記ベース部と前記摺動前の前記ベース部へ重なる前記積載部とが、床面と略面一となるよう、前記ベース部と前記積載部を収容する床面から凹んだ部分であり、
前記固定具は、前記ベース部を前記設置部へ固定するものであり、
前記摺動前の前記積載部は、客車の床の一部をなすものであり、
前記車両の床には、前記専用出入口から前記積載部よりも前記車両の奥の領域にも、車椅子を拘束する副拘束部が設けられたものであり、
前記出入口は、車両の左右一方の側部に設けられ、前記設置部は、車両内から前記出入口側に掛けて設けられ、
車両の左右他の一方の側部の内壁面において、前記設置部の近傍と副拘束部の近傍の夫々に、座席が設けられており、
前記各座席は前記内壁面に対し開閉可能に設けられ、前記座席を前記内壁面へ畳んでおくことができ、
前記内壁面へ畳まれた状態の前記設置部近傍の座席と、前記起立した第1腕部との間を、車椅子が通り抜けることができる請求項3記載の車両。 - 前記遊戯乗物は、1つ又は複数の客車と前記客車を牽引する牽引車とを備えた電車であり、
前記客車の少なくとも1つは、車椅子の専用出入口と、車椅子を使用しない者用の通用出入口とを備え、
前記通用出入口は前記専用出入口の少なくとも1つに隣接して前記客車に備えられ、
前記出入装置は、前記専用出入口を通じて車椅子の前記出し入れを行うものであり、
前記牽引車の外観は蒸気機関車を模したものであり、前記遊戯乗物は、介護施設にて使用されるものであり、
前記軌道は、前記介護施設の建屋内から屋外の敷地に渡って敷設されたレールであり、前記建屋の床を前記乗車位置とするものである請求項4記載の車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000532U JP3216922U (ja) | 2018-02-15 | 2018-02-15 | 車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018000532U JP3216922U (ja) | 2018-02-15 | 2018-02-15 | 車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3216922U true JP3216922U (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62779185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018000532U Active JP3216922U (ja) | 2018-02-15 | 2018-02-15 | 車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3216922U (ja) |
-
2018
- 2018-02-15 JP JP2018000532U patent/JP3216922U/ja active Active
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