JPH03503134A - 高所消火活動及び救助システム - Google Patents

高所消火活動及び救助システム

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JPH03503134A
JPH03503134A JP1508641A JP50864189A JPH03503134A JP H03503134 A JPH03503134 A JP H03503134A JP 1508641 A JP1508641 A JP 1508641A JP 50864189 A JP50864189 A JP 50864189A JP H03503134 A JPH03503134 A JP H03503134A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 −2・ご °       び     j−13−2−2区発明の背景 [技術分野] 本発明は高層ビルディングの緊急消火活動及び救助システムに関し、詳しくはビ ルディング外壁上の外部軌道を使用する外部エレベータを含めたシステム′に関 する。
[背景技術〕 高層ビルディングにおける火災その他非常事態から人々を救出するための種々の 外部エレベータ避難システムが数十年に渡って提案されて来ている。過去lO数 年内の高層ホテル及びオフィスビルでの幾つかの大きな火災の結果、そうしたシ ステムに対する新たな関心が向けられた。
提案されたシステムは2つの主要形式、即ち、個々のハーネス或は客車がビルの 各階で、単独或は一群の人々を重力によって地上へと搬送するための滑り軌道の 分岐路上に保管される比較的簡単な避難システムと、そして客車或はゴンドラが 地上から離れそして戻るもつと複雑な真のエレベータシステムとである。
米国特許第3,944.021号にはビルの、セットバックによって隔てられた 上下の各セクションの2つの火災避難機構間を移送する支線を含む重力避難シス テムが開示される。
更に洗練されたエレベータ形式のシステムでは、客車を上下させるためにケーブ ルホイスト或はラックアンドビニオン駆動体が使用される。
これら外部エレベータ運転のための電力は、通常は緊急車両に組み込んだ携帯型 の発電機から取られる。該発電機はエレベータゴンドラを保管場所から現場へと 持ち来すことも可能である。前記発電機からの電気は、ケーブルか或はビルのガ イドレールに恒久的に付設された母線を介して軌道車の電気駆動モータに送達さ れ得る。電力はビルの電源からも入手可能であり、或は軌道車自身がエンジンを 具備し得る。そうした外部エレベータシステムの例は、米国特許第4.0LL3 06号、第4.469.198号、第4,569,418号、そして第4.66 4.226号に記載される。
本出願人の知る全ての縦方向レール取付けの外部エレベータシステムは、縦方向 平面をビル頂上へと伸延する単一のレール或は一対のレール上で軌道車を運転す ることを意図したものである。しかしながら、多くの高層ビルは地上に十分な光 と空気とを提供するためのビル規定に従って1箇所以上のセットバックを具備す る状態で建築される。ビルのそうしたセットバックは従来からの外部エレベータ システムにとって問題である。何故なら、それら外部エレベータシステムは、最 初の単数或は複数のレールから横方向へとセットバックを乗り越え、次いでビル の上方セクションの次の縦方向の単数或は複数のレールを引き続き上昇するべく それらレールと係合するための何らの軌道をも提供しないからである。
発明の概要 本発明は上述の問題を、2台の軌道車を提供することによって簡単且つ有効に解 決する。第1の軌道車は第2の軌道車上の”ピギーバック”に載せられ、第2の 軌道車の先端がセットバック高さの支持構造体に到達するまで最初のレールを上 昇する。該支持構造体は、最初のレールからビルの上方セクションの次のレール へ、と伸延する。第1の軌道車は次いで第2の軌道車を、支持構造体上に降ろし そして該支持構造体に沿って第2のレールと係合させるべく上方セクションの側 へと駆動させる。
詳しくは本発明は、第1の縦方向側壁を具備する第1の多層ベースセクション及 び第2の縦方向側壁を具備する第2の多層上方セクションとを含み、前記第2の 縦方向側壁が第1の多層ベースセクションの第1の縦方向側壁からセットバック されている高層ビルのための緊急消火活動及び救助システムであって、 ビルの第1の多層ベースセクションの第1の縦方向側壁に固着された少なくとも 一本の第1の縦方向レールと、 ビルの第2の多層上方セクションの第2の縦方向側壁に固着された少なくとも一 本の第2の縦方向レールと。
該少な(とも一本の第2の縦方向レールと係合し、該少なくとも一本の第2の縦 方向レールに沿ってその長手方向に移動するための手段を具備する第1の軌道車 と、該第1の軌道車を担持する第2の軌道車にして、前記少なくとも一本の第1 の縦方向レールと係合しその長手方向に沿って移動するための手段を具備する第 1の軌道車と、 少なくとも一本の第1の縦方向レールに沿って第2の軌道車を地上高及びビルの 第1の多層ベースセクションの頂部のセットバック高さ間で上昇及び下降させる ための手段と。
第2の軌道車がセットバック高さにある時に、第1の軌道車を第2の軌道車上か ら第2の縦方向レールに移し替えて係合させるための手段と、 少な(とも一本の第2の縦方向レールに沿って第1の軌道車を上昇及び下降させ るための手段とを包含する前記緊急消火活動及び救助システムを提供するもので ある。
本発明はまた、高層ビルの上方セットバックセクションにおける消火活動及び救 助作業を行なうための方法であって、 ビルのセットバック下方の外壁に固着された少なくとも一本の第1の縦方向レー ルに第1の軌道車を係合させる段階と、 第1の軌道車を、少なくとも一本の第1の縦方向レール上で該軌道車の高さと概 略等しい距離上昇させる段階第2の軌道車を、第1の軌道車の下方の少なくとも 一本の第1の縦方向L・・−ルと係合させる段階と、第1の軌道車が第2の軌道 車上に載置され且つ支持されるよう、第1の軌道車及び第2の軌道車の一方を移 動させる段階と、 第1及び第2の軌道車を、第2の軌道車の先端がビルのセットパックの予備決定 高さに到達するまで上昇させる段階と、 第1の軌道車を、セットパックを横断して、ビルのセットパックセクションの外 壁に固着された少な(とも一本の第2の縦方向レールへと移動させる段階と、第 1の軌道車を少なくとも一本の第2の縦方向レールと係合させる段階と、 第1の軌道車を、上方セットパックセクションの所望の階の高さへと上昇させる 段階と を含む、前記消火活動及び救助作業を行なうための方法を提供する。
もしビルに1つ以上のセットパックセクションがある場合は、第2の軌道車をも 最初のセットパックを横断させそして第1の軌道車を、それが次のセットパック を横断して移動し得る位置へと上昇させるよう、前記第2の軌道車を上昇させる ための第3の軌道車を追加等し得る0本発明の方法は従って、セットパックの数 よりも1つ以上多い軌道車を入手し得る限りに於て、任意のセットパック数に於 て実施し得る。例えば、3つのセットパックを有するビルの頂上に上るためには 4台の軌道車が必要である。
本発明の装置及び方法の上記及びその他の特徴が、本件出願人が現在最良のモー ドであると考える本発明の1具体例を例示する添付図面を参照して、詳細に説明 される。
図面の簡単な説明 第1図はセットパックを有する高層ビルに組み込んだ緊急消火活動及び救助シス テムの斜視図である。
第2図は第1図に示すシステムの断面を示す側方断面図である。
第3図は、第1図の緊急消火活動及び救助システムに於て使用するための軌道車 の、部分破断した斜視図である。
第4図は第5図を線IV −IVで切断した断面平面図である。
第5図は第4図を線v−■で切断した軌道車の正面断面図である。
第6図は第5図をgvt−■で切断した軌道車の側面断面図である。
第7図は軌道車のレール駆動体及びブレーキ機構の部分拡大断面図である。
発明の詳細な説明 第1図及び2図を参照するに、ベースセクション11及び床面積の低減された上 方セットパックセクション12を有する高層ビル10が、参照番号13で全体を 示される緊急消火活動及び救助システムを具備している。緊急消火活動及び救助 システム13は静止部材及び可動部材の両方の部材から成立つ、静止部材は、ベ ースセクション11の第1の縦方向壁16に固着された第1の縦方向レール14 .15と、上方セクション12の第2の縦方向壁19に固着された第2の縦方向 レール17.18を含む、支持台22に載置された軌道20.21形態の支持構 造体が、セットパック高さに於てベースセクションの第1の縦方向壁16及び上 方セクションの第2の縦方向壁19間を横断し、第1の縦方向レール14.15 の上端に隣合う位置から第2の縦方向レール17.18の基底部に隣合う位置へ と伸延する。
システムの可動部材は、第1の軌道車23及び第2の軌道車24を含む、製造及 び維持を経済的なものとするため第1及び第2の軌道車は好ましくは同一である が、必ずしもそうである必要性は無い0本出願の目的のために一方の軌道車の主 要特徴が詳細に説明され、他方の軌道車のそれは同一とされる。
第3図から6図には第2の軌道車24の種々の方向からの形状が示される。該第 2の軌道車は平行四辺形状のフレーム25を有し、直角三角形断面を有する別体 の傾斜屋根構造体26を具備している。フレーム25は内壁27、外壁28そし て端部M29.30、床31.天井32を画定する。一方の端部壁の蝶番ドア3 3及び内壁27のスライドドア34が、夫々ビルから外へのそしてビルへのアク セスを提供する。
内壁27に形成された2つの縦方向凹所35.36が、対応する第1の縦方向レ ール14.15を受けるための空間を提供する。凹所35は、側壁37.38及 び前方壁39によって包囲され、凹所36は側壁40.41及び前方壁42によ って包囲され、軌道車内の人員が傷害を受けない様にされる。前方壁39及び4 2は以下に説明される駆動接種へのアクセス開口を有する。好適なカバープレー ト(図示せず)が、軌道車とレールとの係合中の如くアクセスが必要な場合を除 き、これらアクセス開口のために設けられるべきである。
蝶番43が、傾斜屋根構造体26を外壁28の上部に沿ってフレームに結合し、 傾斜屋根構造体26をしてフレームの平坦頂部を露呈させるべく上方にそして外 側へと揺動可能ならしめる。傾斜屋根構造体26の外側への揺動を制限するため に、その各端部を軌道車の一端に於てフレーム及び傾斜屋根構造体26に夫々設 けた目付き板45及び46(第3図参照)に付設するケーブル44の如き手段が 設けられる。他のケーブル(図示せず)が軌道車の他方の端部に同様に付設され る。この様にして傾斜屋根構造体26が、第1の軌道車が第2の軌道車から外側 への転落を防止するための外側防護体として作用する。
軌道車は水平方向移動手段並びに縦方向レール上を上昇及び下降するための手段 をも具備する。水平方向移動手段は一対の内側或は前方車輪47.48及び一対 の外側或は後方車輪49.50を含む。内側車輪は独立駆動モータ51.52を 具備し得、後方車輪は独立駆動モータ53.54を具備し得る。全ての車輪或は ただ1組の車輪、好ましくは内側或は前方車輪は、より容易に操作されるべ(ピ ボット支持され得、斯(して運送車両からの取出し及びそこへの返却を容易とし 且つまた地上の障害物間における好適な機動性を可能ならしめる。後者の場合、 ピボット支持された車輪は駆動モータを装備し得る。固定(非−ピボット支持の )車輪のための独立駆動モータは、コンベンショナルな差動機構を介して両車軸 を駆動する単独モータと代替もし得る。ピボット支持された一対の操縦性の車輪 を具備するのに代えて、軌道車はフランジ付車輪を具備し得、そして軌道車をし て軌道車を操縦する必要無く縦方向レールとの停台状態としそして脱係合可能と するために、地上及びセットパック高さの両方に軌道を設は得る。
縦方向レール上で軌道車を上昇及び下降させるための手段は、軌道車に設けた部 品のみならず、ビルに固着した部品を含む。ビルに固着した部品は少なくとも1 つのラックを含み、例示具体例では2つのラックが各縦方向レールの単−或は複 数の表面に沿って縦方向に伸延される。第7図に最も明瞭に示されるように、例 示具体例の第1の縦方向レール14の如き各レールは、断面に於て工型梁に変形 される。レールは、平行な内側フランジ56.57を連結する中央ウェブ55を 有する。好適な締め具58が、内側フランジ56をビルの第1の縦方向壁16に 間隔を置いた状態で固定する。ラック59.60は中央ウェブ55の一方側の各 内側フランジ56.57の向かい合う表面61.62に固着され或はそこに一体 的に形成される。
軌道車に設けられた、縦方向レール上で軌道車を上昇及び下降させるための手段 は、例示具体例では4つのモータ駆動ユニットから成立つ、軌道車の各端部には 2つのモータ駆動ユニットが取付けられ、各ユニットは3台の電動モータ63. 64及び65を具備する。各ユニットの3台のモータは、もし必要であれば一体 の減速駆動体を具備し、凹所35及び36の夫々の側壁37.41の一方に締着 された支持プレート66に取付けられる。
一方のモータ駆動ユニットは軌道車の天井付近に取付けられ、他方のモータ駆動 ユニットは各側壁の床付近に取付けられる。各モータ駆動ユニットの3つのモー タ63.64.65にはピニオンギヤ67.68.69が夫々設けら、各ピニオ ンギヤは軸70.71.72に夫々取付けらt、各軸は好適な支承体73に於て 支持される。各ユニットのモータ63及び64は、それらのピニオンギヤ67. 68がラック59の歯と歯合し、またモータ65のピニオンギヤ69がラック6 0と歯合するよう取付けられる。
各々が複合モータを有する複合モータ駆動ユニットを提供することによって、例 示具体例では各ピニオンギヤへの歯負荷が設計限度内であることが保証される。
加つるに、ピニオンギヤが相対するラックと係合することからラックの夫々の歯 への負荷は低水準に保持され、それにより、不幸にも一方のラックの歯が欠けた 場合にも駆動システムは依然、欠けた歯の高さを越えて軌道車を上昇させること が可能である。ラックが互いに向かい合っていることから軌道車はビニオンギア だけによって支持され得、従って別体のローラ或はガイドシューは不要である。
軌道車をレールに係合させるための、第6図に示される様な手段は、各レールの 外側フランジ57の一対の間隙に掛は渡される分離可能なセグメント74.75 を含む。これら間隙は対応するモータ駆動ユニットを各レールの内外側の各フラ ンジ間の空間に同時に収納させるための寸法及び間隔とされる。蝶番76.77 は、軌道車がビル壁に向って移動するに際してピニオンギヤが前記間隙に入り得 るよう、セグメント74.75の上端を対応する間隙の上端位置に於て外側フラ ンジ57の縁部に結合し、それらセグメントをして上方に揺動可能ならしめる。
先に説明した前方壁39及び42のアクセス開口は、揺動して開かれたセグメン トをして軌道車に入れ込みそして軌道車の運転手によって閉じられることを可能 とする。セグメント74.75の下端には、間隙の下方縁部付近で外側フランジ 57のスタッド80によって固定し得るドッグ78.79が設けられる。これら ドッグは各駆動ユニットのビニオンギアが内側フランジ56及び外側フランジ5 7間の空間内部にある場合に間隙を閉じるためのものである。
蝶番結合されたセグメント74.75は軌道車をレールに係合させるための一方 法を表すものであるが、蝶番は都合によってそれらセグメントの各端部に配置し 得、またその他好適なラッチ機構を使用し得るものである。
別様には、間隙は開いたままとされ得、軌道車を上昇させるジャワキング或はリ フト機構を使用してピニオンギヤを軌道から外し得る。上方の駆動ユニットのビ ニオンギアが上方の間隙の上方に至ると、軌道車はレールと完全に係合した状態 となる。何故なら、片持ち支持された軌道車の重量が、下方の駆動ユニットが上 方の間隙を越えて上昇した場合に、下方の駆動ユニットのピニオンギヤを内側フ ランジ及び外側フラン時間の空間に保持するからである。このため、下方のセグ メント75は軌道車を固定するためには必要では無(、従って所望であれば除外 し得る。
別様には、各レールの外側フランジ57は中実の、間隙を有さないものとし、そ して一群の縦方向駆動モータを横方向移動し得る支持体或はキャリッジ(図示せ ず)に取付け、駆動ギヤをしてレールの開放側からラックとの係合状態へと挿入 し得る。この配列構成は、左右の縦方向駆動モータユニット間の横方向距離を、 ビル毎に或は同じビルの異なるセクション毎に異なり得るレール間ゲージ(間隔 )に適合させるべく調節可能とする追加的利益を有する。
モータを運転するための電力はケーブルによって軌道車に送達され得るが、安全 性をより高めるためには電力はレール自身を介して送達されるのが好ましい、第 7図を参照するに、内側フランジ56及び外側フランジ57の拡大先端81.8 2は、絶縁溝85.86に担持された導体83.84を受けるために溝付けされ ている。ばね負荷された伝導性球体86.86が軌道車に取付けられ、各駆動ユ ニットを上昇及び下降させるための電力を制御パネル89(第5図)を介してレ ールから駆動モータへと送達するためのピックアップブラシとして作用する。
もし駆動モータが十分に高い比率の減速駆動体を装備する場合は、そうした減速 駆動体は電力低下に際して固有の制動効果を提供する。しかしながら追加的な安 全性のために、軌道車は空気圧或は液圧シリンダ92.93によって起動される ブレーキ9o、91を装備する。
本発明の消火活動及び救助システムの運転は以下の通りである。軌道車はビルの 、例えば地下シェルタ−に保管され得、ビルのベースセクションのレールと既に 係合されている。別様には、軌道車は中央の消防或は緊急ステーションで、軌道 車に電力を供給するための発電機を装備する特別目的車に保持され得る。軌道車 はビルの、例えば地下シェルタ−に保管され得、ビルのベースセクションのレー ルと既に係合されている。別様には、軌道車はそれら軌道車に電力を供給するた めの発電機を装備した特別目的車上で、中央消防ステーション或は緊急ステーシ ョンで保管され得る。
後者の場合、そうした特別目的車は警報を受けて現場に派遣される。到着すると 軌道車は特別目的車から降ろされ、発電機に結合されたケーブル(図示せず)を 介し電力を供給された車輪駆動モータ51.52によって駆動される。車輪駆動 モータ及びステアリングの制御は軌道車内部の制御パネル89に於て達成される 。別様には軌道車は現場に接地された軌道に配置される。該軌道は、もしあれば セグメントが揺動して開かれた後に、或はそうでない場合には間隙から離れて移 動された後に各軌道車を、その上方及び下方の駆動ユニットのビニオンギアが対 応するレールの間隙に入るよう案内する。
第1の軌道車がレールと係合すると、上昇及び下降駆動ユニットが制御パネルに よって軌道車を適宜に距離レールから持上げるよう起動させる0次いで第2の軌 道車が上昇されそして最初の軌道車と同様の様式でレールと係合される。第2の 軌道車の、蝶番によって結合された傾斜屋根構造体が外側に揺動されて開かれ、 それによって第1の軌道車の車輪は第2の軌道車の天井梁94.95に載置され るまで降下され得る。別様には第2の軌道車を、それが第1の軌道車と接触する までレールを上昇させ得る0両軌道車は次いで、それらがビルのペースセクシゴ ン上に達するまで互いに進行され得る。
第1の軌道車の駆動ユニットのピニオンギヤがレール上のラックから外れると、 両軌道車の負荷は、第2の軌道車の天井梁の高さがセットパック高さの軌道20 .21の上部と等しくなるまで、第2の軌道車の駆動ユニットによって積極的に 受は継がれる。第1の軌道車はこの位置で縦方向レール14.15から完全に外 れるが、第2の軌道車の傾斜屋根構造体26及び抑制用のケーブル44が、第1 の軌道車が第2の軌道車の外側縁部或は端部を越えての不慮の動作を防止するた めの有効な安全防護体を提供する。
この位置では、第1の軌道車はレールに組み込まれた電源から切り放されてはい るが、地上或は第2の軌道車の発電様に結合されたケーブルを介して電力を受は 続ける。結局、第1の軌道車の運転者は、第2図に示されるように、第1の軌道 車を第2の軌道車上から軌道20.21上へと降ろし、下方のレールとの初期の 係合のために先に説明されたと同一の手順によって、ビルの上方セクションのレ ールと係合させ得る。次いで、第1の軌道車は、第2図で仮想線で例示される軌 道車のように、セットパックの上方セクションの側壁を上方へと進行し得る。
軌道車の蝶番結合された傾斜屋根構造体はまた、屋根が開放され、そこが別の軌 道車によって占有されない状態に於て、セットパックを有さないビルの屋根上部 から人々を容易に避難させ、そしてまた消防士及びその装備を必要に応じて搬送 し得る追加的利益をも提供し得る。
軌道車の主たる役割は、高層ビルの上方階に火災その他緊急事憇によって取り残 された人々のための救出車両としてのものであるが、それら軌道車はまた、消防 士及びその道具のビルへのアクセスを提供する同等に重要な様態をも果たす。高 層ビルにおける火災の1つの重要な問題は、消防士がビルの外側から高層階に到 達しそして消火ホースを火炎に立ち向かせ得ないことであった。例えば、198 8年5月のロサンゼルスにおけるファーストインターステートバンクビルにおけ る火災では、消防士が酸素タンクを持って15階に達したところでタンクの酸素 が切れてしまった。
例示具体例の軌道車は例えば消防トラック(第2図)からのホース97を結合す るための外部フィッティング96(第5図)を含む、内側フィッティング99が 、軌道車内に担持されたホース100への結合を提供する。
各フィッティングはホース100への水流を調節するための弁(図示せず)を組 み込み得る。この様にして、消防士101 (第2図)は少なくとも彼自身の保 護のために十分な水の供給を受ける状態で、所望の階からビルに入り込み得る。
消火活動能力を増大させるために追加的なホースフィッティングを設は得ること は勿論である。
別様には、或は追加的には、各階に単数或は複数の出口を設ける状態に於て、レ ールに沿って固定消火栓を設は得る。また、電力ライン、圧搾空気ライン及び通 信ラインを、各軌道車によって搬送し得或はレールそれ自体に組み込み得る。
救助した人々と共に軌道車を地上に戻すため或は更に多(の消防士或は装備を入 手するために、上述された運転が逆方向にて行なわれる。斯くして、本発明はセ ットパックセクションを有する高層ビルの上層階に消火活動及び緊急避難のため に到達するための、簡単で、迅速なそして運転の容易な配列構成を提供する。
図面に例示されそして明細書に記載された発明の具体例は本件出願人が現在好ま しいとする一例であるが、特許請求の範囲に表現された様な発明の範囲から離れ ることなく、特徴及び部品の詳細に於て多くの変化を為し得るものである0例え ば、軌道車をレール及び軌道車を上昇及び下降させる装置と係合させるための、 軌道車をレールから支持する装置とは別の手段と共に、その他のレール形態を使 用し得る。従来からの外部構造体及び乗員エレベータの多くの特徴を、記載され た具体例の対応要素のために追加或は代替し得る一方で、例えばピギーバック概 念の利益を維持し得る。
とはいえ、記載されたダブルラック、複合ビニオン駆動配列構成は、その冗長的 設計における固有の安全性の故に特に有益であると考えられる。これに関し、各 モータ駆動ユニットは3つの駆動モータ及びピニオンギヤに限定される必要は無 く、駆動モータが3つである場合には、特に上方の駆動ユニットのその2つを外 側ラックに係合させ、1つを内側ラックに係合させ得る。この場合外側ラックは 軌道車の縦方向の重力負荷の比例分のみならずレールフランジと直交する方向の 片持ちモーメント負荷の全てを担持する。
IG 1 、     F164 国際調査報告

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.第1の縦方向側壁を具備する第1の多層ベースセクションと、第2の縦方向 側壁を具備する第2の多層上方セクションとを含み、前記第2の縦方向側壁が第 1の多層ベースセクションの第1の縦方向側壁からセットバックされている高層 ビルのための緊急消火活動及び救助システムであって、 ビルの第1の多層ベースセクションの第1の縦方向側壁に固着された、少なくと も一本の第1の縦方向レールと、 ビルの第2の多層上方セクションの第2の縦方向側壁に固着された少なくとも一 本の第2の縦方向レールと、該少なくとも一本の第2の縦方向レールと係合し、 該少なくとも一本の第2の縦方向レールの長手方向に沿って移動するための手段 を具備する第1の軌道車と、該第1の軌道車を担持する第2の軌道車にして、前 記少なくとも一本の第1の縦方向レールと係合しそこに沿ってその長手方向に移 動するための手段を具備する第1の軌道車と、 少なくとも一本の第1の縦方向レールに沿って第2の軌道車を地上高さ及びビル の第1の多層ベースセクションの頂部のセットバック高さの間で上昇及び下降さ せるための手段と、 第1の軌道車を、第2の軌道車がセットバック高さにある時に、第2の軌道車上 から第2の縦方向レールに移し替えて係合させるための手段と、 少なくとも一本の第2の縦方向レールに沿って第1の軌道車を上昇及び下降させ るための手段とを包含する前記緊急消火活動及び救助システム。
  2. 2.第1の軌道車を、第2の軌道車がセットバック高さにある時に、第2の軌道 車上から第2の縦方向レールに移し替えて係合させるための手段は、第1の軌道 車の下側に取付けた車輪と、 セットバック高さに於てビルに取付けられ、第2の軌道車がセットバック高さに ある場合に第2の軌道車の上部から少なくとも一本の第2の縦方向レールへと伸 延され、第1の軌道車を第2の軌道車の上部及び前記少なくとも一本の第2の縦 方向レール間で移し代える間に第1の軌道車の車輪を支持する支持構造体とを有 している特許請求の範囲第1項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  3. 3.支持構造体は、第2の軌道車の上部及び少なくとも一本の第2の縦方向レー ル間で車輪を案内するための一組の平行レールを具備している特許請求の範囲第 2項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  4. 4.少なくとも一本の第1の縦方向レールは相互に離間して対面する2つの平行 面を有し、少なくとも一本の第1の縦万両レールに沿って第2の軌道車を地上高 さ及びビルの第1の多層ベースセクションの頂部のセットバック高さの間で上昇 及び下降させるための手段は2つのラックを含み、各ラックは少なくとも一本の 第1の縦方向レールの対面する2つの平行面の対応する一方に沿って縦方向に伸 延し、少なくとも2つのピニオンが軌道車に取付けられ、一方のピニオンは一方 のラックと歯合し他方のピニオンは他方のラックと歯合し、少なくとも2つの駆 動モータを有し、各駆動モータはピニオンギヤの対応する一方と連結されている 特許請求の範囲第1項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  5. 5.少なくとも2つのピニオンは3つのピニオンギヤを具備し、その2つはラッ クの一方と歯合している特許請求の範囲第4項記載の緊急消火活動及び救助シス テム。
  6. 6.少なくとも一本の第1の縦方向レールの、相互に離間して対面する2つの平 行面はビルのベースセクションの第1の縦方向壁と平行である特許請求の範囲第 5項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  7. 7.少なくとも一本の第1の縦方向レールの、相互に離間して対面する2つの平 行面はビルのベースセクションの第1の縦方向壁と平行である特許請求の範囲第 4項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  8. 8.第1の軌道車を、第2の軌道車がセットバック高さにある時に、第2の軌道 車上から第2の縦方向レールに移し替えて係合させるための手段は、少なくとも 一本の第1の縦方向レールの、相互に離間して対面する2つの平行面の一方が第 1のフランジの表面であり、その他方が第2のフランジの表面であり、第2のフ ランジは第1のフランジよりもビルのベースセクションの第1の縦方向壁から遠 方に位置付けられ、ピニオンの導入を可能とするに十分大きい、各フランジ間の 間隙に掛け渡される分離し得るセグメントと、該セグメントをビルのベースセク ションの第1の縦方向壁に固定するための手段とを具備している特許請求の範囲 第7項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  9. 9.セグメントをビルのベースセクションの第1の縦方向壁に固定するための手 段は、該セグメントの一端を第2のフランジの間隙の一端の位置で第2のフラン ジに付設する蝶番と、セグメントの他端を第2のフランジの間隙の他方の端部の 位置で少なくとも一本の第1の縦方向レールに釈放自在に締着するための手段と を具備している特許請求の範囲第8項記載の緊急消火活動及び救助システム。
  10. 10.第2の軌道車はビルのベースセクションの第1の縦方向壁に隣合った内側 壁と、該内側壁から離間した外側壁とを具備する乗員カゴにして、該乗員カゴの 底部位置で内側壁及び外側壁を連結する床構造体と、乗員カゴの上部位置で内側 壁及び外側壁を連結する天井構造体とを具備し、該天井構造体が、第1の軌道車 の重量を支持するために第1の軌道車の車輪を受けるための部材と、落下する破 片をそらすための傾斜屋根とを含み、該傾斜屋根は、該傾斜屋根をして外側に揺 動せしめ、天井構造体の部材を露呈可能ならしめるために外側壁の上端に蝶番に よって付設され、また該傾斜屋根が、第1の軌道車が第2の軌道車の上部から外 側へと転落しないよう外側防護体として作用するよう、傾斜屋根の外側への揺動 を制限するための手段が設けられている特許請求の範囲第1項記載の緊急消火活 動及び救助システム。
  11. 11.高層ビルの上方セットバックセクションにおける消火活動及び救助作業を 行なうための方法であって、ビルのセットバック下方の外壁に固着された少なく とも一本の第1の縦方向レールに第1の軌道車を係合させる段階と、 第1の軌道車を、少なくとも一本の第1の縦方向レール上で該軌道車の高さと概 略等しい距離上昇させる段階と、 第2の軌道車を、第1の軌道車の下方の少なくとも一本の第1の縦方向レールと 係合させる段階と、第1の軌道車が第2の軌道車上に載置され且つ支持されるよ う、第1の軌遺事及び第2の軌道車の一方を移動させる段階と、 第1及び第2の軌道車を、第2の軌道車の先端がビルのセットバックの予備決定 高さに到達するまで上昇させる段階と、 第1の軌道車を、セットバックを横断して、ビルのセットバックセクションの外 壁に固着された少なくとも一本の第2の縦方向レールへと移動させる段階と、第 1の軌道車を少なくとも一本の第2の縦方向レールと係合させる段階と、 第1の軌道車を、上方セットバックセクションの所望の階の高さへと上昇させる 段階と を含む、前記消火活動及び救助作業を行なうための方法。
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