JP2000043718A - 鉄道車両 - Google Patents

鉄道車両

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JP2000043718A
JP2000043718A JP10215585A JP21558598A JP2000043718A JP 2000043718 A JP2000043718 A JP 2000043718A JP 10215585 A JP10215585 A JP 10215585A JP 21558598 A JP21558598 A JP 21558598A JP 2000043718 A JP2000043718 A JP 2000043718A
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wheelchair
vehicle
slope
wheel
floor
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JP10215585A
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English (en)
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Masaru Oda
勝 織田
Norihiko Wada
紀彦 和田
Hiroshige Kubota
太栄 久保田
Masanori Ito
真紀 伊藤
Hiroyuki Kuriyama
裕之 栗山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車いすでの乗降を安全かつ楽にし、車内での車
いす利用者の自立を助け、もって車両の効率化とダイヤ
の安定を図る。 【解決手段】車両妻寄り部の外側の側扉12下面に昇降
機構部13と回転機構部14が備わるスロープ15を取
り付ける。スロープ15は、車両11と駅ホーム10隙
間に入る薄さであり、使われないときは車両外側の側扉
下面に設置されたカバー27に収納される。車両がホー
ムに停まり、車いす利用者がホームで待機しているのを
確認して、車掌室や運転席からスロープ15を作動させ
る。また、車内に車いすスペースを設け、ここに車いす
車輪止め機構部44、操作盤42を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両(本発明
では「車両」と総称する。)、特に車いすを利用する移
動制約者が利用できる設備の付いた車両に関する。
【0002】
【従来の技術】車いす使用者が車いすによる移動で列車
に容易に安全に乗降できる列車乗降補助装置として特開
平9−20235号公報等が知られている。この公報に
は、先端縁が停車車両の乗降口に対応するプラットホー
ムの線路側端部に位置し上面がプラットホーム上面に一
致するように設けたスロープ板と、このスロープ板を先
端縁が乗降口の床面高さに上昇するように傾動させる傾
動装置と、先端縁が乗降口の床のプラットホーム側端縁
に達する位置にスロープ板を移動させる進退駆動装置
と、進退駆動装置に設けられ車両の揺動に追従してスロ
ープ板を進退させる緩衝装置とを設け、スロープ板が、
第1スロープ板と、第1スロープ板に支持され進退駆動
装置に連結される第2スロープ板とからなり、スロープ
板の傾動に連動してスロープ板の両側より上方に突出す
る案内用の側板と、側板に連動しスロープ板の両側とプ
ラットホーム上面との隙間を塞ぐ閉塞部材とを有する装
置が記載されている。
【0003】また、車いすを止めるために車輪止めを床
面、あるいはエスカレータ踏段に設けることが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車いすを使用している
人にとって、移動時の困難は大きい。単に移動を制約す
る設備の問題だけではなく、車いす座席からの見え方や
介助者が必要な場合の配慮などさまざまな問題点があ
る。
【0005】現状の問題点は次の通りである。
【0006】・一般の車両に車いすスペースがない ・車いすを迅速に簡単に固定できる設備がない ・介助者がそばにいられる場所がない ・車内の床が滑りやすく、転倒の危険がある ・電車とホームの段差や隙間を乗り越えられない これに対しては次のようなことを考慮しなければならな
い。
【0007】・車いすが余裕を持って居られる空間(現
車両の場合は入口付近)は、人が集まりやすい。車いす
と介助者が、移動・乗車の制約を受けない空間が必要。
【0008】・車いすの取り回しは時間がかかるが、電
車はそのためにも停車時間をのばせない。このため、車
いすを固定するにも迅速、確実かつ簡単にできるものが
必要である。
【0009】・車内で、障害者介助者が同じ目線で会話
するために、車いすのそばで介助者が座れる環境がある
べき。
【0010】また、立ちながら車いすを支えているた
め、不安定。
【0011】・外から持ち込まれる泥や埃、傘に付く水
滴などで床面が滑りやすくなっている。車いすのタイヤ
がしっかりグリップする材質や床に泥、埃などがたまら
ないシステムが必要。
【0012】・肢体不自由者が単独で電車の乗り降りを
するのは困難である。二人以上の介助者を付けるか、落
差を解消する機構が必要。(健常者でもつまずいたりす
きまに落ちることがある。)
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、上述した問題点を考慮し、これらを解決することに
よって車いすを利用する移動制約者が安心して乗車でき
る車両を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次に示すような構成を備えた車両を提供
することを特徴とする。
【0015】1)鉄道車両客車(以後:車両と略す)妻
寄り部扉外側の下面に昇降機構部と回転機構部が備わる
断面形状が翼型スロープを設ける。スイッチによりスロ
ープが動作する機構とする。
【0016】2)車両内扉付近の車両内壁際に車いすの
スペースを示すエリアがあり、壁面には車いす固定ベル
トと車いす車輪止め用の床面昇降スイッチ、車両乗務員
とのインターホンなどを内蔵する収納部を床面の輪止め
位置に合わせて設ける。このとき、収納部は開閉できる
カバーで保護しており、利用者は人力または特殊なカー
ド等の使用で開けることができる。
【0017】3)収納部内のボタンを操作すると、床面
の一部(輪止め)がモータにより昇降し、一定の力で車
いすの車輪を固定する。
【0018】4)収納部内に車いす固定ベルト接続面が
あり、ベルト端部のボタン操作によりワンタッチでベル
トを着脱できる機構を備えている。
【0019】5)車両内の側扉から車いすスペース間を
つなぐU字(またはL字)型の手すりが車いすを固定し
たときに垂直の棒を握れる位置に設置されている。
【0020】6)車両内壁面には折り畳み式の付き添い
介護者用のシートを設ける。
【0021】本発明は具体的には次に掲げる装置を提供
する。
【0022】本発明は、車両の側扉外側でかつその下側
の車両側構体に、断面形状が翼形のスロープと、該スロ
ープの昇降機構部および回転機構部と、からなる車いす
用乗降床装置を設置し、かつその制御装置を車両内に設
けた鉄道車両を提供する。
【0023】本発明は、駆動機構によって床面上方に押
し上げられて車いすを固定する車輪止めを床面下部に設
け、車両側構体の内壁に車いす固定ベルトを設け、およ
び前記車いす固定ベルトの動作スイッチと車輪止めの床
面昇降スイッチ並びに車両常務員とのインターホンの収
納部を前記車輪止めに対応して近辺に設けた車いすスペ
ースを車両の側扉付近に設けた鉄道車両を提供する。
【0024】加えて、前記収納部の近くに側扉から車い
すスペースに向ってU字またはL字型の手すりを車両側
構体の内壁に設けた鉄道車両を提供する。
【0025】加えて、折り畳み式の付き添い介護者用の
シートを車両側構体の内壁に設けた鉄道車両を提供す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施例を図
面に基づいて説明する。
【0027】実施例1 図1は、駅のホーム10と車両11との段差/隙間を埋
める第一の実施例の全体概略を示す。
【0028】車両の11の妻寄り部側扉12外側の下面
に昇降機構部13と回転機構部13と回転機構部14を
備えた断面形状が翼型のスロープ15を設ける。この3
者によって車いす乗降床装置16を構成する。
【0029】車いす21を利用する移動制約者22は、
該スロープ15上を乗降りして安心して車両を利用する
ことができる。
【0030】図2は、該車いす乗降床装置16のスロー
プ収納状態を示し、図3は図2のAA断面を示し、図4
は設置稼動状態を示す。
【0031】図に示すように、昇降機構部13は、昇降
用モータ23、昇降用ギア24、昇降用ギアベルト25
からなり、回転機構部14は、スロープ回転用モータ
(図示せず)およびスロープ回転用モータ軸26からな
る。翼型をしたスロープ15は通常走行中は収納カバー
27に収納されている。
【0032】スロープは、収納状態から設置への稼動
は、図4に示す稼動状態図にあるように、(1)→
(2)上昇、(2)→(3)回転してホームへ設置す
る。
【0033】(1)→(2)上昇では、乗務員室にある
操作盤の「設置」ボタンを押すと、稼動状態となり、稼
動断面AAに図示される昇降用モータの回転により、昇
降用ギアベルトが回転する。スロープと接続している軸
に昇降用ギアが取り付けられていて、ギアベルトの回転
によりスロープ板が収納カバーから完全に出るまで上昇
する。
【0034】(2)→(3)回転では、ここには図示さ
れていないが、スロープ回転用モータ軸に直結した回転
用モータによりスロープ板がホーム方向へ回転、またこ
こには図示されていないがモータ軸部には圧力センサが
内蔵されており、ホームの面に接触して、ある力以上の
力が加わるとモータは自動的に停止し、稼動が終了す
る。
【0035】また、ここには図示されていないが、スロ
ープ近くにはスピーカやブザーが設置されており、作動
中は警告音(例えば継続的なピーピーという電子音)や
警告音声(例えば「スロープ作動中につきお待ちくださ
い」など)、乗り降りする乗客などに注意を促すことが
できる。
【0036】図5は、乗務員室内の側扉付近に設置した
操作盤30の機能を示す。図において、稼動ボタン31
を押し(稼動表示ランプ32 ON)、次に設置ボタン3
3または収納ボタン34を操作する。危険防止のため、
作動中はボタン33、34を押し続けることで作動す
る。表示ランプ32はスロープ15が完全に収納される
まで点灯する。
【0037】図6は、翼型スロープ15の操作フローを
示す。図には、その機能を電車停止時における乗務員操
作36、翼型スロープ動作37および利用者38に分け
て示してある。以下、ステップについて説明する。乗務
員が乗り込む車いす利用者がいることを確認し(S
1)、スロープ「稼動」ボタンを押す(S2)。スロー
プ操作盤のランプを点灯させる(S3)。装置付近で警
告音と警告音声が流れる(S11)。スロープの「設
置」ボタンを押す(S4)と、スロープが稼動し、上
昇、回転、設置される(S12)。側扉が開き(S1
3)、乗降待機(S21)していた車いす利用者ほか乗
客が乗降する(S22)。側扉を閉じるボタンを押す
(S5)と側扉が閉じる(S14)。スロープの「収
納」ボタンを押す(S6)と、スロープが回転、下降
し、収納される(S15)。警告音と警告音声が停止し
(S16)、スロープ操作盤ランプが消灯し(S7)、
電車は発車可能に制御される。
【0038】翼型のスロープを設けることにより、電車
とホームの段差、隙間がなくなり、車いすでの乗降が安
全かつ楽になる。また、必要なときのみ動作させるた
め、通常の車両の停車時間に影響を与えずにすむ。
【0039】スロープ15ができたことで駅ホーム10
と車両11の隙間や段差がなくなり、車いす利用者22
が自力で移動でき、お年寄りが段差でつまずく転倒事故
や隙間による子どもの落下事故が防げる。乗客が乗車し
たのを確認して、車掌がスロープ15を収納するスイッ
チを作動、扉が閉まった後にスロープ回転機構部14が
回転上昇して収納カバー部に収納する。事例によって
は、スロープの作動を対象者自らが、扉そばにあるスイ
ッチや携帯のリモコンで作動させてもよい。
【0040】車両乗降用扉から車いす用乗車スペースに
車いす利用者が移動しやすいようにL字のロング手すり
を設置してもよい。床面に対して水平な手すり(床面よ
り800mm程度)は、移動に伴う保持やガイドの役目
をして、垂直な手すりは走行時に車いす利用者が上半身
を安定させるためのバーとなる。
【0041】車両乗降用扉側の車内壁際近くに車いす用
乗車スペース41を設ける。スペース41には、車いす
利用者22や健常者(他の乗客)がわかるように、エリ
アを知らせる枠組みの線や他の床面とは違う塗り分けと
車いすのシンボルマーク表示によって、位置を明確にす
る。床面には車いすの車輪を固定させる機構が適切に作
動できるように轍を床面の塗装やLED埋め込みによる発
光などで車いすの車輪の位置を指示する。
【0042】車いす用乗車スペース側壁面(床面より1
000mm程度)に乗降用側扉付近の壁側に、車いす車
輪止め用の床面昇降機構と固定ベルトなどの車いすの保
持機構を備えた収納部65が設置される。収納部65の
扉を開けて。中にある車いす車輪止めスイッチ68を押
して、床面に内蔵された車止め機構44を作動させる。
左右にある車いす車輪の前後に切りかかれた床面が床下
に内蔵された機械が油圧や歯車などの機構によって上昇
し、車いす後方車輪側に傾斜を作り、両側から車輪をは
挟み込む。
【0043】手動車いすの車輪サイズや電動車いすの車
輪サイズにも対応できるように、壁際にセンサーを設置
し、機械に対応させる。車止めが車両の一部になってい
ることで、車止め自信が動く心配がない。また、事例と
して、扉を開閉する動きと車止めの作動を直結させて、
作業を短縮させる。収納扉はカードや鍵、車掌室からの
コントロールによって開けられるようにして、悪戯を防
止させる。
【0044】収納部65には、車いすを壁面にも固定さ
せられるように壁面への固定ベルト66が収納されてい
る。車いす利用者もしくは介護者が固定ベルト66を取
り出し、車いすのフレーム(ハンドリング)に巻き付け
て、壁面にあるベルト接続面(1〜2箇所)に差し込
み、固定させる。固定ベルトの差込部側もしくは差込口
側にスイッチ67があり、これを押すことでロックが解
除され固定ベルト66が外れる。壁面にも固定すること
で、車止めではカバーできにくい横揺れにも対処でき
る。
【0045】車いす用乗車スペース41のそばに壁面に
内蔵される、折り畳み式の付き添い介護者用のシート7
0(1人用)を設ける。車いす利用者と対面して座れる
ことで、お互いが目線を合わせた自然のコミュニケーシ
ョンができ、車いす利用者が介護者に気兼ねせずに安心
することができる。また、側扉12と側窓71との間の
壁面72に手すり73,73′を設けることができる。
【0046】実施例2 図7は、車いす利用者と介助者が利用できる車両妻寄り
部の乗車スペースについて全体概略を示す。
【0047】車両内側扉12近辺の車両内妻寄り部壁際
に車いすスペース41を設ける。
【0048】図8は、車いすスペース41の基本構成図
であり、図9はその平面図である。
【0049】図10は、車輪止め構造図であり、図11
は平常時(a)および車輪止め使用者の状態図であり、
図12は車輪止め機構を示す図である。
【0050】壁面には後述する車いす固定ベルトと車い
す車輪止め用の床面昇降スイッチ、車両乗務員とのイン
ターホンなどを内蔵する収納部を備えた操作盤42が設
けてある。床面43には車いす車輪止め機構部44が設
けてあり、操作盤42はこの車輪止め機構部44に近接
設置される。収納部は開閉できるカバー45で保護して
おり、利用者22は入力または特殊なカード等の使用で
開けることができる。収納部内のボタンを操作すると、
図12に示すように床面の一部である車輪止め51,5
1′がモータ52により持ち上げ機構53の作用により
上昇し、一定の力で車いす21の車輪54を固定する。
車輪止め51,51′はその一方の端が回転軸55,5
5′にて固定されているので、外側がせりあがり、上昇
する。
【0051】図9に示すように、車いすスペース41に
は車いすスペースのサイン(表示)61が施され、車止
め合わせ表示62が施されている。60はシートであ
る。
【0052】図10、図11(a)に示すように、車輪
止めは、車いすスペースサイン61、車止め合わせ表示
62、車輪中心表示63、車輪止め機構部44からな
り、平常時は、車輪止め51は平面床となっている。車
輪止め使用時(b)には、車輪止め51は上昇する。
【0053】図13は、操作盤42を構成する操作スイ
ッチおよび固定器具の収納部65を示す。収納部65内
に車いす固定ベルト66が設置してあり、ベルト端部の
ボタン67の操作によりワンタッチでベルトを着脱でき
る。この収納部65の中には車止めスイッチ68および
インターホン69が収納される。
【0054】車止めスイッチ68は車止めをセットする
ボタンを押している間、作動する。
【0055】インターホン69は、緊急時または降りる
駅を乗務員室の車掌に知らせるときなどに使用する。
【0056】図14は、乗務員にある車いすスペース使
用状態表示ランプ68およびインターホン69の使用状
態を示す。
【0057】固定ベルト差込口70は、その片端は固定
されており、車いすのリムなどに通してから差込口へ差
し、固定するものとしている。固定ベルト60は、固定
ベルト収納巻き付け具71に巻き付けて収納される。
【0058】図15および図16は、車いす固定方向の
自由度機能を示す。
【0059】車いすの車止め装置を基準に、操作スイッ
チ、手すりを配置することにより、下図のように車いす
利用者は、固定方向を選ぶことができる。これにより、
例えば常に電車の進行方向に向って車いすを固定するこ
とが可能となり、利用者は乗り物酔いしにくくなる。
【0060】車いすスペースの使用は、図17の手順で
行う。以下は、上半身の運動能力がある車いす利用者単
独での操作を前提としているが、障害の度合いに応じ
て、スロープの乗り降り、位置合わせやベルト固定など
を付添い介助者や乗務員が手伝うことも考えられる。
【0061】図17は、車いすスペース使用手順を示
す。図で、縦方向に乗車、出発・走行・到着、降車を示
し、横方向に利用者、設備の動きを示す。
【0062】乗車段階で利用者は、翼型スロープを利用
して乗り込み(S31)、車両の進行方向に車を向け、
操作盤を開く(S32)。車輪合わせ位置表示に車輪を
合わせる(S33)。車止めスイッチ「設置」ボタンを
押す(S34)と、車止めが作動して固定し、作動中の
赤ランプが乗務員室で点灯する(S41)。固定ベルト
をリムに通し、端部を差込口へ挿入する(S35)と、
ランプが緑に乗務員室で点灯し、電車を出発させる状態
になる(S42)。出発・走行・到着段階で、必要に応
じ、手すりなどに握って身体を保持し(S36)、イン
ターホンで乗務員に降車駅を伝えておく(S37)。車
止めスイッチの「収納」ボタンを押す(S38)と、車
止めが作動して固定し、作動中の赤ランプが乗務員室で
点灯する(S43)。降車段階で、固定ベルトのボタン
を押してベルトを外す(S39)。収納カバーを閉める
(S40)と、乗務員室ランプが消える(S44)。側
扉へ向かい、翼型スロープを降りる(S40)。
【0063】スイッチや固定に必要な器具が1ヶ所にに
集中されているため、車いす利用者にわかりやすいと共
に、無駄に動くような労力を軽減できる。また、カバー
による保護により、他の乗客の誤操作やいたずらを防止
することができる。
【0064】ボタン操作することで車いす利用者が単独
で、短時間に、簡単に、車いすの車輪を固定することが
できる。
【0065】車いす利用者が単独でも簡単にベルトを車
いすに固定できるとともに、車両の揺れや加速度に対す
る安定性を向上させることができる。
【0066】上半身の運動能力のある車いす利用者に
は、乗車中の車両の揺れや加速度に対する身体の安定性
(特に縦方向の手すりによって)を更に維持でき、ま
た、乗降のための移動時、手すりがあることで常に身体
および車いすを保持しやすくなる。
【0067】また、車いすを側扉側に前向き、連結部に
前向き、両方に対応できるため、例えば電車の進行方向
に向って配置が可能となり、乗り物酔いしにくくなる。
【0068】付添い介護者や同行者が車いす利用者の近
傍に対面して座れることができ、お互いが目線を合わせ
た自然のコミュニケーションが可能となるので、車いす
利用者は介護者に気兼ねせずに安心することができる。
【0069】
【発明の効果】これらの結果、翼型のスロープによって
電車とホームの段差、隙間がなくなり、車いすでの乗降
が安全かつ楽になる。また、車両への乗車の効率化と走
行時の安全、快適性を考えた車いすスペースを設けるこ
とで事故を防ぎ、車いす利用者の自立を助ける効果があ
る。また、付添い介護者や駅員・車掌の負担を軽減さ
せ、車両の効率化とダイヤの安定を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の全体概略図。
【図2】スロープ収納状態図。
【図3】図2のAA断面図。
【図4】設置稼動状態図。
【図5】操作盤の機能図。
【図6】操作フロー図。
【図7】第2の実施例の全体概略図。
【図8】車いすスペースの基本構成図。
【図9】図8の平面図。
【図10】車輪止めの構造図。
【図11】図10の使用状態図。
【図12】車輪止め機構図。
【図13】操作スイッチおよび固定器具の収納部の構成
図。
【図14】表示ランプおよびインターホンの使用状態
図。
【図15】車いす固定方向の自由度機能図。
【図16】車いす固定方向の自由度機能図。
【図17】車いすスペース使用手順図。
【符号の説明】
10…駅のホーム、11…車両、12…側扉、13…昇
降機構部、14…回転機構部、15…翼型スロープ、1
6…車いす乗降床装置、21…車いす、23…昇降用モ
ータ、24…昇降用ギア、25…昇降用ギアベルト、2
6…スロープ回転用モータ軸、30…操作盤、31…稼
動ボタン、32…表示ランプ、33…設置ボタン、34
…収納ボタン、41…車いすスペース、42…操作盤、
43…床面、44…車輪止め機構部、45…カバー、5
1…車輪止め、52…モータ、53…持ち上げ機構、5
4…車輪、55…回転軸、61…車いすスペースのサイ
ン、62…車止め合わせ表示、65…収納部、66…固
定ベルト、68…車止めスイッチ、69…インターホ
ン、70…介護者用シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 太栄 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 伊藤 真紀 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 栗山 裕之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の側扉外側でかつその下側の車両側構
    体に、断面形状が翼形のスロープと、該スロープの昇降
    機構部および回転機構部と、からなる車いす用乗降床装
    置を設置し、かつその制御装置を車両内に設けたことを
    特徴とする鉄道車両。
  2. 【請求項2】駆動機構によって床面上方に押し上げられ
    て車いすを固定する車輪止めを床面下部に設け、車両側
    構体の内壁に車いす固定ベルトを設け、および前記車い
    す固定ベルトの動作スイッチと車輪止めの床面昇降スイ
    ッチ並びに車両常務員とのインターホンの収納部を前記
    車輪止めに対応して近辺に設けた車いすスペースを車両
    の側扉付近に設けたことを特徴とする鉄道車両。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記収納部の近くに側扉から車いすスペースに向ってU
    字またはL字型の手すりを車両側構体の内壁に設けたこ
    とを特徴とする鉄道車両。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかにおいて、 折り畳み式の付き添い介護者用のシートを車両側構体の
    内壁に設けたことを特徴とする鉄道車両。
JP10215585A 1998-07-30 1998-07-30 鉄道車両 Pending JP2000043718A (ja)

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