JP3032294U - 車両の後部からの車椅子の乗降装置 - Google Patents
車両の後部からの車椅子の乗降装置Info
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- JP3032294U JP3032294U JP1996006808U JP680896U JP3032294U JP 3032294 U JP3032294 U JP 3032294U JP 1996006808 U JP1996006808 U JP 1996006808U JP 680896 U JP680896 U JP 680896U JP 3032294 U JP3032294 U JP 3032294U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 患者等の搭乗した車椅子を車両に搭載する際
の装置として、リフト付きの車両があるが、高価なもの
であるためこの種の需要が多いのにもかかわらず、普及
率の低い原因となっており、廉価な装置の出現が待たれ
ていた。 【解決手段】 車載バッテリーを動力源とする電動ウイ
ンチに牽引ロープを巻き取り、車輪ガイドフレーム上に
車輪を転がしながら、安全且つ手軽に患者搭載の車椅子
の乗降を介護者一人で行えるようにした、車椅子の乗降
装置を提供する。
の装置として、リフト付きの車両があるが、高価なもの
であるためこの種の需要が多いのにもかかわらず、普及
率の低い原因となっており、廉価な装置の出現が待たれ
ていた。 【解決手段】 車載バッテリーを動力源とする電動ウイ
ンチに牽引ロープを巻き取り、車輪ガイドフレーム上に
車輪を転がしながら、安全且つ手軽に患者搭載の車椅子
の乗降を介護者一人で行えるようにした、車椅子の乗降
装置を提供する。
Description
【0001】
この考案は、病院等で使用される車椅子に依存している患者等の搭乗した車椅 子を、車両の後面からガイドフレームのスロープをを使用し、牽引ロープで引っ 張る形で、車両への乗降を一人の介護者で自在に行えるようにした車両の後部か らの車椅子の乗降装置に関する。
【0002】
従来の車両への車椅子の乗降装置としては、、昇降リフト方式のものが使用さ れているが、通常の車両に昇降リフトを装備するには、多額の投資が必要であり 、且つ取付け作業についても専門知識を持つ業者に依頼しなければならない為、 昇降リフト付きの車両数は、その需要の多さに比べて絶対数が不足しているのが 現状である。
【0003】
車椅子に搭乗した患者等を、車椅子ごと車両で搬送するケースは、病院や老人 施設等では日常的なことであるが、これらの施設においても搬送用の昇降リフト 付き専用車両は不足気味であり、更に小規模な事業場や一般家庭においては、全 く手が付けられていない状態にあるのが現状であると云える。 これらの課題を解決するためには、廉価に得られる車椅子の乗降装置の出現が 不可欠であると云えるが、課題に応えられる装置が出現していないのが現状であ り、簡略化されて使い勝手の良い車椅子の乗降装置の開発・提供が待ち望まれて いた。
【0004】
上記の目的を達成するため、この考案の車両の後部からの車椅子の乗降装置で は、バッテリーで駆動できる電磁ブレーキ付き電動ウインチ(6)の巻き取りド ラム(5)に、牽引ロープ(14)を巻き取り/巻き戻す装置としてあり、車椅 子の車輪を誘導するガイドフレーム(8)を使用して、搭乗者ごと車椅子を床面 から車両上まで巻き上げ/巻き降ろすように構成されており、更にガイドレール (2)とガイドフレーム(3)を採用することで、ロープ巻き取りドラム(5) の位置が左右にスライドできるようになるので、複列搭載方式の場合でも個々の 車椅子に対応する位置に迅速に移動でき、且つロープ巻き取りドラム(5)に牽 引ロープ(14)を巻き取る際にロープの巻き重なりを防止できる事で、ロープ の耐久性の向上と安全の確保にも寄与できるようになる。 更に電動ウインチ(6)に電磁ブレーキを内蔵する事と、手許スイッチ(7) の採用で一人の介護者だけで患者を搭載した車椅子の乗降を安全且つ自在に行え るようにしたものである。
【0005】
上記のように構成された車両の後部からの車椅子の乗降装置において、患者を 搭載した車椅子を車両に乗降させる際の手順について、図9及び図10によって 説明する。 図9においては、患者を搭載した車椅子を車両に載せる際の手順が連続図で示 されている。 ○ 牽引ロープの先端を車椅子の足許のフレームに安全フックで固定する。 ○ 患者を搭載した車椅子をヒンジ付きガイドフレーム(11)の先端部/床面 に接している部分に乗せる。 ○ 手許スイッチを車椅子の把手部の近くに固定して、片手の指先で操作できる ようにする。 ○ 手許スイッチ(7)の「乗スイッチ」を押すと、電動ウインチ(6)が牽引 ロープ(14)を巻取り始め、車椅子はヒンジ付きガイドフレーム(11)〜 カーブ状フレーム(10)を経由して、車輪ガイドフレーム(8)のところま で運ばれる。 ○ 車椅子が所定の位置まで来たところで、手許スイッチ(7)の「止ボタン」 を押すと電動ウインチ(6)が停止して車椅子も停止する。 手許スイッチの押しボタン配置の例を図8に示す。 〇 車椅子のストッパー・ヒンジ等のロック装置をセットして、車椅子を車体に 固定する。 ○ 複列搭載方式の場合は、最初の車椅子にセットした牽引ロープをはずしたう えで、電動ウインチを隣接位置まで移動させる。 ○ 牽引ロープを巻き戻しながら、先端を次に乗せる車椅子の位置まで伸ばす。 ○ カーブ状フレームとヒンジ付きガイドフレームを所定の位置にセットする。 ○ 牽引ロープを車椅子の足許のフレームに固定する。 ○ 以下、車椅子搭乗のための手順を繰り返す。 以上の操作手順で複列・2台の車椅子の搭載が完了する。 図10においては、患者の搭載した車椅子を、床面まで降ろす作業の手順が連 続図で示されている。 ○ 牽引ロープ(14)の先端を車椅子の足許のフレームに固定する。 ○ 車椅子のロックを開放して自由に動けるようにする。 ○ 手許スイッチ(7)の「降ボタン」を押し、車椅子をバックさせながら車輪 ガイドフレーム(8)〜カーブ状フレーム(10)〜ヒンジ付きガイドフレー ム(11)を経て床面まで降ろす。 ○ 手許スイッチの「止ボタン」を押して、電動ウインチを止め車椅子を停止さ せる。 ○ 牽引ロープを車椅子から取り外す。 ○ 複列搭載方式の場合は、カーブ状フレームとヒンジ付きガイドフレームを隣 接の各ガイドフレームに、接続したうえで前記の手順を繰り返すことで、車椅 子の降車を行うことができる。 尚、この乗降車方式では、バン等で積載スペースの広い場合には、車輪ガイド フレーム(8)を縦方向に2台搭載出来るように延長することで、都合4台の車 椅子を搭載することが出来るようになる。
【0006】
この考案の実施例を図面を参照して説明する。
【第1実施例】 図1〜3においては、複列搭載方式として、2台の患者搭載の車椅子を搭載す るケースが示されている。 図1では、車両の床上に電動ウインチ(6)関係と車輪ガイドフレーム(8)、 カーブ状フレーム(10)、ヒンジ付きガイドフレーム(11)などを装着した 状態が、側面図で示されている。 図2では、上記の装着状態を平面図で示したものである。 カーブ状フレーム(10)、ヒンジ付きガイドフレーム(11)は1組分を装着 し、使用時に装着位置を左又は右に振り替えて、使用する状態が示されている。 電動ウインチ(6)を左右にスライドさせて、使用する状態も示されている。 図4では、車両の床面に固定されたベースフレーム(1)の上に、ガイドレー ル(2)を乗せて固定し、複数のガイドフレーム(3)を摺動自在に装着してあ り、その上面にブラケット(4)を跨げて固定し、ロープ巻き取りドラム(5) を装着した電動ウインチ(6)を取付けてあり、前記のロープ巻き取りドラムに 牽引ロープ(14)を巻き取ることで、患者の搭載した車椅子の乗せ降ろしの作 業を確実に行ない、併せて電磁ブレーキを併用することで、一層の安全性向上を 図ったものである。 牽引ロープは、ロープ受けガイドローラー(12)とサイド・ガイドローラー (13)を介して確実に誘導する方式としたため、牽引ロープの損傷を防止する ことが出来て、安全性と耐久性の向上が図られている。 図5では、中央の牽引ロープ・ガイドフレーム(9)、左右に対称配置された 車輪ガイドフレーム(8)と、車椅子の車輪との納まりの関係を示す。
【0007】
【第2実施例】 図6においては、搭載スペースを広くとれる車種について、患者を搭載した車 椅子を縦2列搭載したケースが示されており、4台の患者搭載車椅子の搬送が可 能になる。
【0008】
【第3実施例】 図7においては、ワンボックスタイプのワゴン車等において、最後部座席を左 右の窓際に折り畳めるケースについて、中央部の空きスペースに、患者搭載の車 椅子1台を搭載できるようにした例が示されている。 健常者と一諸のツーリングなど、障害者の活動の幅を拡げるのに役立つなど、 更に多くの活用が考えられるものである。
【0009】
この考案は、以上に説明したように構成されているので、以下に記載されるよ うな効果を生ずる。 イ) ローコストの車椅子の乗降装置を提供できるようになった。 従来の車両に装着されている車椅子の乗降装置は高価なものであり、且つ装置 の装着には専門業者による必要があるなど、制約条件が多いため供給面に課題が あり、多くの需要に応えられる状況ではなかった。 本考案の装置は、車両への装着も比較的に簡単な構成となっているため、専門 業者でなくても装着が可能となり、装置コストの面でも大幅に低減できるように なり、多くの需要に応えることが可能になった。 ロ) 車椅子の安全な乗降が確保される。 車椅子の巻き上げ/巻き降ろしに使用する電動ウインチには、電磁ブレーキが セットされており、手許スイッチを採用してあること、更に牽引ロープはガイド ローラーで保護されていて、磨耗の減少と耐久性の向上が図られているのため、 車椅子の乗降の際の安全が確保されるので、介護者は安心して作業ができる。 ハ) 介護者の負担を軽減できる。 車椅子の誘導は、車輪用ガイドフレームの中を車輪が転がる方式としてあるた め、介護者は舵取りの必要がなく、車椅子のハンドルに手を添えるだけで良いの で、介護者の負担が大幅に軽減される。 ニ) 装置の着脱が容易である。 装置の着脱を容易に行える構成にしてあるので、状況の変化に対応しての着脱 を臨機応変に実行できるメリットがある。 必要なときに取付け、不要になったら取り外すことが容易にできるため、不要 になっても取付けたままで不便さを辛抱する必要がなくなる。 ホ) 電源は、車載バッテリーと同容量のバッテリーの追加ですむ。 電動ウインチは、直流電動機での駆動であるため、車載バッテリーに接続する だけで良いので、作業時に電源探しをしなくてすむ。 ヘ) 牽引ロープの重なりを防げる。 ロープ巻き取りドラムは、ガイドレール上を自在にスライド出来る構成である ので、巻き上げ/巻き降ろし作業中に牽引ロープの重なりを完全に防止できるの で、牽引速度の安定と耐磨耗性の大幅な向上が図られる。 ト) 車両の強度に影響を与えない。 本考案の装置では、車体の一部への切り込みや加工など、車両の強度に影響を 与えるような加工は一切行わないので、車両の強度保持の面でも優位にあるとい える。 チ) 車両の外観を損なわない。 本考案の装置の車両への取付けは、車両内部に装着、あるいは収納できるもの であるため車両の外観を損なう心配はない。
【図1】車両の後部からの車椅子の乗降装置の側面図。
【図2】車両の後部からの車椅子の乗降装置の平面図。
【図3】車両の後部からの車椅子の乗降装置の後正面
図。
図。
【図4】車両の後部からの車椅子の乗降装置の駆動部分
の側面図。
の側面図。
【図5】車両の後部からの車椅子の乗降装置の車輪誘導
部の正面図。
部の正面図。
【図6】車両の後部からの車椅子の乗降装置の縦2台搭
載例図。
載例図。
【図7】バン最後部座席の中央部への搭載例図。
【図8】手許スイッチ・押しボタン等の配置例図。
【図9】車椅子の乗車時の手順を示す連続図。
【図10】車椅子の降車時の手順を示す連続図。
1 ベースフレーム 2 ガイドレール 3 ガイドフレーム 4 ブラケット 5 ロープ巻き取りドラム 6 電動ウインチ 7 手許スイッチ 8 車輪ガイドフレーム 9 牽引ロープ・ガイドフレーム 10 カーブ状フレーム 11 ヒンジ付きガイドフレーム」 12 ロープ受けガイドローラー 13 サイドガイドローラー 14 牽引ロープ 15 ストッパー・ヒンジ
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の床面に固定されたベースフレーム
(1)上に設けたガイドレール(2)上を、スライド出
来るようにしたガイドフレーム(3)一対をブラケット
(4)の底面に固定し、前記ブラケット(4)の取付け
面にロープ巻き取りドラム(5)を持つ電磁ブレーキ付
きの電動ウインチ(6)を取付け、車載のバッテリーで
駆動出来るようにして、手許スイッチ(7)で制御を行
うようにしておき、前記ベースフレーム(1)に対し左
右一対の車椅子の車輪ガイドフレーム(8)と、その中
間点に牽引ロープ・ガイドフレーム(9)を、それぞれ
を櫛歯状に2組分配設し、それらの先端部にカーブ状フ
レーム(10)を接続して、更にそれぞれの先端部に折
畳み出来るようにしたヒンジ付きガイドフレーム(1
1)を接続して、それらの先端が床面に接するようにし
ておき、牽引ロープ・ガイドフレーム(9)の所定箇所
にロープ誘導用のロープ受けガイドローラー(12)と
サイドガイドローラー(13)を設け、前記の牽引ロー
プ・ガイドフレーム(9)の中を通した牽引ロープ(1
4)をロープ巻き取りドラム(5)に巻き付け、牽引ロ
ープ(14)の巻き上げ/巻き戻しを行うことで、車椅
子の乗降が出来るようにした車両の後部からの車椅子の
乗降装置。 - 【請求項2】 車椅子の車輪ガイドフレーム(8)と牽
引ロープ・ガイドフレーム(9)を1組分だけ設けるよ
うにした請求項1記載の車両の後部からの車椅子の乗降
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006808U JP3032294U (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 車両の後部からの車椅子の乗降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006808U JP3032294U (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 車両の後部からの車椅子の乗降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032294U true JP3032294U (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=43167214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006808U Expired - Lifetime JP3032294U (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 車両の後部からの車椅子の乗降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032294U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014030533A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Hi-Lex Corporation | 車椅子昇降装置 |
JP2016203673A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 本田技研工業株式会社 | 車体後部構造 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP1996006808U patent/JP3032294U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014030533A (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-20 | Hi-Lex Corporation | 車椅子昇降装置 |
JP2016203673A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | 本田技研工業株式会社 | 車体後部構造 |
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