JP3491812B2 - 車いすの雪上運搬用そり - Google Patents

車いすの雪上運搬用そり

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JP3491812B2 JP20668398A JP20668398A JP3491812B2 JP 3491812 B2 JP3491812 B2 JP 3491812B2 JP 20668398 A JP20668398 A JP 20668398A JP 20668398 A JP20668398 A JP 20668398A JP 3491812 B2 JP3491812 B2 JP 3491812B2
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智仁 今野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車いすを搭載し
て雪上を運搬移動させる車いすの雪上運搬用そりに関す
る。
【0002】
【発明の背景】近年、高齢者や体に障害がある人へ対す
る介護や福祉の充実の観点から、介護対象者の家庭で行
う訪問介護に加えて、送迎車による老人施設や介護施設
への送迎サービスの充実が図られ、円滑・迅速なサービ
スの提供が叫ばれてきている。
【0003】通常、施設と住居間を輸送する送迎車は、
寝たきりの人や車いすを利用している人でも乗降可能な
ように設計されているので、介護対象者は住居の玄関等
から容易に送迎車に乗り降りすることができ、通常は移
動に伴い大きな支障を来すことはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、降雪地
域においては、幅の狭い車輪やキャスタが降り積もった
雪に嵌まり込んでしまって車いす等を使用することが困
難であるため、送迎車の運転手や同乗した施設職員等の
介護者が介護対象者をおぶり、車いすは手に持って運ん
でいるのが実状であったかかる作業は、特に送迎車の停
止位置から自宅までの距離が長い場合や坂道である場合
には、雪や氷面による転倒などの恐れがあり、介護対象
者等の安全と、介護者の加重負担とから好ましいもので
はなかった。
【0005】そこで、本願発明は、上述した問題点に鑑
みて為されたもので、積雪地における送迎車と住居との
間の移動を、安全かつ負担の少ないものとすることを目
的とした新規な車いすの雪上運搬用そりを提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明の車いすの雪上運搬用そりは以下のように
構成されている。なお、符号を用いて説明することがあ
るが、これにより本願発明を限定するものと解釈しては
ならない。すなわち、車いす(4)が搭載可能な面積を
持った載置板(21)を有し、該載置板(21)の前方
縁側(22)の所定長さを下方凸状の湾曲面に、又は上
り傾斜面に形成すると共に、側面端縁(23)に所定高
さの立上壁(23a)を形成してそり本体を構成し、該
そり本体(2)の載置板(21)の上面(24)には車
いす(4)の移動を抑制する車止め手段を配置すると共
に、該そり本体(2)の前方側には人が牽引し得る構成
の牽引手段(3)を配設してなることを特徴とする。
【0007】また、そり本体(2)の載置板(21)を
屈曲成形して、裏面から見て上方凸状の断面で前後方向
(そりの移動方向)へ連続した1又は2以上のトンネル
状の凹陥溝(26a)を形成するようにしてもよい。
【0008】くわえて、そり本体(2)の載置板(2
1)の底面(26)に、複数個の転動手段(26b)を
配設したり、そり本体(2)の載置板(21)の上面
(24)に、移動方向へ延び、車いす(4)の車輪(4
a)が適合し得る大きさの凹溝(24a)を形成しても
よい。
【0009】さらにまた、そり本体(2)の載置板(2
1)の後方縁側(25)において、中央部(25a)を
両側より前方よりに位置させて形成することが好まし
い。
【0010】
【作用】上記構成により、本願発明に係る車いすの雪上
運搬用そりは以下のように作用する。
【0011】すなわち、そり本体の載置板の上面に、介
護対象者を乗せたままの車いすを載置し、かつ車止め手
段で主車輪の移動を抑制するようにして固定する。次い
で、介護者が牽引手段を人力で引くと共に、必要により
もう一人の介護者が車いすの背後から介助取手をつかん
で押しながら、協同してそりを移動させるものである。
そして、載置板の前方縁側の所定長さを下方凸状の湾曲
面、又は上り傾斜面により雪上を円滑に移動することに
なる。
【0012】請求項2の構成を採ることにより、そり本
体の載置板の底面と雪との摩擦抵抗が低減されると共
に、方向性が確保される。請求項3の構成を採ることに
より、部分的に雪のない路面を通過する際に、載置板の
底面と路面との摩擦抵抗の軽減が図れる。
【0013】請求項4の構成を採ることにより、車いす
の搭載ガイドとなると共に安定性が確保される。請求項
5の構成を採ることにより、車いすを後ろから押す介護
者の足の踏み込みの障害が回避される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明に係る車いすの
雪上運搬用そりを、図面に基づき詳細に説明する。
【0015】図1は、本実施形態の車いすの雪上運搬用
そりの概観斜視図であり、図2は本実施形態の車いすの
雪上運搬用そりの上面図であり、図3は本実施形態の車
いすの雪上運搬用そりのA−A矢視図であり、図4は本
実施形態の車いすの雪上運搬用そりの背面図である。
【0016】本実施形態の車いすの雪上運搬用そり1
(以下、「そり」と省略。)は、主に、そり本体2と牽
引手段3とから構成されている。そり本体2は、樹脂や
金属あるいはこれらを組み合わせて形成され、車いす4
が搭載可能な矩形面積を持った載置板21を有し、その
載置板21の前方縁側22の所定長さを下方凸状の湾曲
面に形成すると共に側面端縁23を所定の高さ立ち上げ
た立上壁23aを形成して構成されている。
【0017】また斜面でも介護者なしでそりを停止可能
にするため、立上壁23aには係止棒23bを配設し、
必要に応じて底面より下方まで係止棒23bを延ばすこ
とで、そり1を係止するブレーキとしている。
【0018】載置板21の上面24には、車いす4の移
動方向へ延び、車いす4の主輪4aが適合し得る大きさ
の凹溝24aを形成するとともに、車いす4の車止め手
段として、主輪4aを前後から挟むように固定するスト
ッパ24bを凹溝24aに配設している。
【0019】ストッパ24bを引き上げた状態で固定す
るには、ストッパ24bを引き上げるとともに、ストッ
パ24b内に格納されている支持棒24cを下方へ引き
起こすようにして、ストッパ24bを固定する。
【0020】また、そり本体2の載置板21の後方縁側
25は、その中央部が両側より前方よりに位置するよう
に切り欠き部25aが設けられている。載置板21の底
面側には、上方凸状の断面で前後方向(そりの牽引移動
方向)へ連続したトンネル状の凹陥溝26aが形成され
るとともに、転動手段26bが配設されている。
【0021】この転動手段26bとしては、小径のタイ
ヤ26bが用いられ、載置板21の底面26の四隅付近
に上半分を埋め込むようにして取付けられており、その
回転軸は必要により取り外し可能に構成されている。こ
れにより、移動途中の雪のない所では、このタイヤ26
bが地面等と接触して回転することにより、載置板21
の底面26と地面等との直接の接触を防いで、そり1の
進行を円滑にするものである。
【0022】牽引手段3は、介護者が牽引するための横
竿31と、横竿31の両端とそり本体2の両側の立上壁
23aの前部とを各々連結する2本の連結竿32とから
なり、横竿31と連結竿32とは略コ字状に屈曲成形さ
れて一体化した取手3にされている。
【0023】また、収納性を考慮して、左右の連結竿3
2の略中間部にヒンジ部32aを形成して、取手3が中
折れしてその前側部分32bがそり本体2へ折り畳める
ように構成されている。
【0024】
【本実施形態の作用】上述した構成により、本実施形態
に係る車いすの雪上運搬用そりは、以下のように作用す
るものである。
【0025】すなわち、送迎車から介護対象者の住居ま
での区間の雪が除去されていない場合には、そり1を雪
上に置き、取手3の前側部分32bを引き上げて延ばし
た状態にする(図3の矢印a)。
【0026】続いて、介護対象者を乗せた車いす4をそ
りの載置板21の凹溝に沿ってそり1上に載置し、スト
ッパ24bで車いす4の主輪4aをそり1に固定する
(図3)。
【0027】この状態で、そり1の前方と後方に位置す
る介護者により、介護対象者を乗せたそり1を進行させ
る(図5)。この際、そり1の載置板21の底面26に
は凹陥溝26aが形成されているため、そり1と雪面と
の摩擦抵抗が少なくなる。
【0028】また、載置板21の後部側の切り欠き部2
5aがあるため、そり1の後方の介護者がそり1を踏み
つけてしまう恐れもない。さらに、移動途中に雪のない
所がある場合には、タイヤ26bが地面等と接触して回
転することにより、載置板21の底面26と地面等とが
直接に接触せず、そり1の進行を妨げることがない。
【0029】
【他の実施形態の可能性】本願発明の目的趣旨から、上
記実施例に限らず、以下の構成を採ることも可能であ
る。 そり本体2の前方縁側22は、下方凸状の湾曲面
に形成するほか、上り傾斜面に形成してもよい。
【0030】また、凹陥溝26aをそりの前後方向に一
本設けているが、2本以上としてもよい。さらにまた、
車いすを固定するためのストッパは本実施例に限定され
るものではない。ストッパに加えて、車いすをそりの取
手等とベルト等で適宜固定することで移動中の転倒など
を防ぐようにしてもよい(図示省略)。
【0031】そりを係止するブレーキについても、本実
施例に限定されないので後方縁側に配置するなど適宜の
変更を行ってもよいし、必要がなければ省略してもよ
い。なお、転動手段はタイヤに限定されるものではな
く、キャスタやローラとしてもよい。
【0032】また、取手の形状は本実施例に限定されな
いため、例えば図2中に2点鎖線で示した取手3のよう
に、略T字状に形成してもよい。
【0033】
【効果】本願発明に係る車いすの雪上運搬用そりは、上
記のように構成されているため、以下の効果を奏する。
【0034】すなわち、送迎車と住居間が雪で覆われて
いる場合には、介護対象者はそりに固定された車いすに
乗り、そりを人力により牽引するので、介護対象者の移
動をより安全に行うことができる。
【0035】また、凹陥溝を配設した場合、そりと雪と
の摩擦抵抗を低減することが可能となる。加えて、転動
手段であるタイヤを載置板の底面に取り付けた場合、雪
のない場所を通過する場合であっても、そりの移動を容
易にすることができる。
【0036】なお、凹溝を載置板に配設したときには、
そりへの車いすの乗り入れ、乗り出しを容易にできるな
ど、その効果は顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車いすの雪上運搬用そりの概観斜
視図である。
【図2】本実施形態の車いすの雪上運搬用そりの上面図
である。
【図3】本実施形態の車いすの雪上運搬用そりのA−A
矢視図である。
【図4】本実施形態の車いすの雪上運搬用そりの背面図
である。
【図5】本実施形態の車いすの雪上運搬用そりの使用状
態説明図である。
【符号の説明】
1 そり 2 そり本体 21 載置板 22 前方縁側 23 側面端縁 23a 立上壁 23b 係止棒 24 上面 24a 凹溝 24b ストッパ 24c 支持棒 25 後方縁側 25a 切り欠き部 26 底面 26a 凹陥溝 26b タイヤ 3 取手 31 横竿 32 連結竿 32a ヒンジ部 32b 前側部分 4 車いす 4a 主輪
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 13/00 A61G 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車いす(4)が搭載可能な面積を持った
    載置板(21)を有し、該載置板(21)の前方縁側
    (22)の所定長さを下方凸状の湾曲面に、又は上り傾
    斜面に形成すると共に、側面端縁(23)に所定高さの
    立上壁(23a)を形成してそり本体(2)を構成し、 該そり本体(2)の載置板(21)の上面(24)には
    車いす(4)の移動を抑制する車止め手段(24b)を
    配置すると共に、 該そり本体(2)の前方側には人が牽引し得る構成の牽
    引手段(3)を配設してなることを特徴とする車いすの
    雪上運搬用そり。
  2. 【請求項2】 そり本体(2)の載置板(21)を屈曲
    成形して、裏面から見て上方凸状の断面で前後方向へ連
    続した1又は2以上のトンネル状の凹陥溝(26a)を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の車いすの雪上
    運搬用そり。
  3. 【請求項3】 そり本体(2)の載置板(21)の底面
    (26)に、複数個の転動手段(26b)を配設したこ
    とを特徴とする請求項1、又は2記載の車いす(4)の
    雪上運搬用そり。
  4. 【請求項4】 そり本体(2)の載置板(21)の上面
    (24)に、移動方向へ延び、かつ車いす(4)の車輪
    (4a)が適合し得る大きさの凹溝(24a)を形成し
    たことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の車いす
    の雪上運搬用そり。
  5. 【請求項5】 そり本体(2)の載置板(21)の後方
    縁側(25)において、中央部(25a)を両側より前
    方よりに位置させたことを特徴とする請求項1、2、
    3、又は4記載の車いすの雪上運搬用そり。
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