JP2001224631A - 車 両 - Google Patents

車 両

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JP2001224631A
JP2001224631A JP2000040626A JP2000040626A JP2001224631A JP 2001224631 A JP2001224631 A JP 2001224631A JP 2000040626 A JP2000040626 A JP 2000040626A JP 2000040626 A JP2000040626 A JP 2000040626A JP 2001224631 A JP2001224631 A JP 2001224631A
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wheelchair
winch
accommodation room
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JP2000040626A
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English (en)
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Akira Usuki
章 臼木
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RABUSUTAA HAMA KK
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RABUSUTAA HAMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体の不自由な病人や老人の車両に対する乗降
を、介護人に大きな負担を及ぼすことなく、簡単かつ安
全に実施可能にする。 【解決手段】 車両本体に設けられて人や物を収容する
収容室2と、収容室2の内外に移動可能に設けられた可
動部材7と、可動部材7に吊持されて一端に吊具を有
し、他端が収容室2側に設置されたウインチ23によっ
て巻き取りおよび巻き戻しが可能な索条20とを有し、
移動操作部材14によって、可動部材7を収容室2の内
外に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物のほか、介護
が必要な病人や老人を、遠距離の介護施設等へ搬送する
のに利用する車両に関する。
【0002】
【従来の技術】ベッド上などで自ら寝返りをうてない病
人や老人は、健康維持のためあるいは床ずれ防止のた
め、介護者がベッド上から病人や老人の身体を起して車
椅子に乗せ、定期的に散歩させたり、入浴させたりする
必要がある。
【0003】また、今日では、体の不自由な病人や老人
が自宅のベッドから離れ、介護人の助けを借りて病院な
どの介護施設や入浴施設などに通ったりする機会が多く
なった。
【0004】このように介護施設に通ったり、その他公
共施設に出掛ける場合には、例えば通常、折り畳み式の
車椅子を用意し、この車椅子に病人や老人を乗せたまま
乗用車の停止位置まで移動し、この車椅子から介護人の
助けにより病人や老人を乗用車に乗り移らせた後に、車
椅子を折り畳んでこれをその乗用車に積み込み、介護施
設等へ走らせて移動している。
【0005】一方、その介護施設等に乗用車が到着する
と、この停車中の乗用車から車椅子を地上に降ろして走
行可能に開いて組み立て、座席に座っているかまたは横
伏している病人や老人の体を介護人が支えるようにし、
その車椅子に乗り移らせる。さらに、介護人はこの車椅
子を押しながら病人や老人を介護を受ける部屋へ案内す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乗用車
などの乗物を利用して介護施設等へ体の不自由な病人や
老人を移動する場合には、車椅子から病人等を乗用車へ
移し替える作業および乗用車から車椅子へ移し替える作
業に昇降作業を伴うため、これらの作業が極めて煩わし
く、また、病人等の移し替えに少なくとも二人以上の介
護人が付き添う必要があるほか、この移し替えの作業が
各介護人にとって極めて大きな負担となって、結果的に
病人等に対する入浴などの介護サービス等を受ける回数
や買物に出掛ける回数などが自ら低減していくという課
題があった。また、貨物を貨物車へ上げ降ろしする作業
も作業員にとって大きな負担となっている。
【0007】本発明は上記のような従来の問題を解決す
るものであり、介護施設等へ移動する場合に、体の不自
由な病人や老人が車椅子や介護ネットに乗ったまま速や
かに地上から車に乗り込んだり、車から地上へ降ろした
りすることができ、この作業を介護人に大きな負担を掛
けることなく、簡単かつ安全に実施できる車両を得るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
請求項1の発明にかかる車両は、車両本体に設けられて
人や物を収容する収容室と、この収容室の内外に移動可
能に設けられた可動部材と、可動部材に吊持されて一端
に吊具を有し、他端側が収容室側に設置されたウインチ
によって巻き取りおよび巻き戻しされる索条とを有し、
移動操作部材にによって、可動部材を出入口の内外に移
動操作させるようにしたものである。
【0009】この態様によれば、地上の貨物や車椅子等
を収容室に搬入する場合に、可動部材を収容室の外へ移
動させ、この可動部材に吊持された索条端の吊具に貨物
や車椅子等を吊持させた後、ウインチを駆動して索条を
巻き上げ、地上から浮上した貨物や車椅子等を、可動部
材を収容室の内側へ移動させることによって、収容室内
で吊持した状態にて搬送可能にする。
【0010】また、貨物や車椅子等を収容室から搬出す
る場合には、その車椅子等を吊具に吊持させた状態にて
移動操作部材により可動部材を収容室の外へ移動させ、
さらにウインチを駆動して索条の巻き戻しを行うことに
より地上に降ろすことができる。
【0011】また、請求項2の発明にかかる車両は、可
動部材に、この可動部材を収容室における所定の移動位
置にロックする移動位置ロック手段を設けたものであ
る。
【0012】この態様によれば、可動部材を所定の移動
位置で安定保持できるため、索条端の吊具に吊持された
貨物や車椅子等の昇降動作を安定的にかつ安全に行うこ
とができる。
【0013】また、請求項3の発明にかかる車両は、吊
具に、可動部材に対して吊具の上昇位置を規制する上昇
位置規制部材を設けたものである。
【0014】この態様によれば、貨物や車椅子等の吊り
上げ時に吊具が不必要に上昇して傾き、これによって貨
物や車椅子等が病人等を乗せたまま傾くなどの危険を防
止でき、また、ウインチによる索条の巻き上げの際に、
吊具が可動部材上の所定位置で移動が規制された後は、
続くウインチの作動によって可動部材を収容室の内側へ
移動させて、収容室内に自動的に収納可能にする。
【0015】また、請求項4の発明にかかる車両は、移
動操作部材を、可動部材を手動操作によって収容室の外
へ移動させる手動操作部材としたものである。
【0016】この態様によれば、病人等が乗った車椅子
や介護ネット収容室への移し替えが容易となるように、
手動操作部材を手動にて収容室の外側へ任意長だけ簡単
に引き出すことができる。
【0017】また、請求項5の発明にかかる車両は、ウ
インチの動作を指令するスイッチを収容室の出入口付近
に配置したものである。
【0018】この態様によれば、貨物や車椅子等の搬入
搬出位置にて、貨物や車椅子等可動部材などの状態を監
視しながら、ウインチによる索条の昇降制御を安全、確
実に実施できる。
【0019】また、請求項6の発明にかかる車両は、車
両本体に設けられて人や物を収容する収容室の内外に移
動可能に設けられた可動部材と、一端に吊具を有し、他
端側が可動部材に設置されたウインチによって巻き取り
および巻き戻しされる索条とを有し、さらに収容室側に
可動部材を収容室の内外に移動させるシリンダ装置を設
けて、ウインチおよびシリンダ装置の動作をスイッチに
より指令するようにしたものである。
【0020】この態様によれば、可動部材の収容室での
移動制御と、ウインチによる車椅子や介護ネットなどの
吊具の昇降制御とを、作業員や介護者等に大きな負担を
与えることなく、スイッチ操作のみで、安全、確実に実
施可能にしている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明する。図1は、本発明の車両を介護用とし
て利用する場合について、一部を破断して示す斜視図で
ある。同図において、車両はワゴン(収容室)タイプの
車体を持ち、運転室1の後方に、屋根2a、左右の側壁
2b、前部壁2cおよび荷台2dで囲まれた荷室を兼ね
る収容室2が設けられている。
【0022】また、この収容室2の後方は、開閉扉3に
よって開閉される車椅子等の搬入搬出用の出入口4が設
けられている。ここでは、2枚の開閉扉3として観音開
きタイプの扉を示してあるが、必要に応じ片開きタイ
プ、引き戸タイプ、上下開閉タイプなど種々の扉が採用
される。また、側壁2bの一部にも、ステップを持った
出入口2eが設けられている。
【0023】さらに、開閉扉3は内外部から旋錠および
旋錠解除が容易に行える構成とされており、採光用のガ
ラス窓3aなどが取り付けられている。上記収容室2に
おける左右の側壁2b内面には、互いに対向するよう
に、鋼材からなる各一の支持フレーム5が締結具を用い
て、あるいは溶接などにより固定されている。
【0024】これらの支持フレーム5は、これの長手方
向に沿って、図2に拡大して示すような、突条部5aを
有し、この突条部5aに複数個のガイドローラ6が水平
軸(図示しない)を中心に自由回転可能に並置されてい
る。これらのガイドローラ6は上記長手方向に一定の間
隔で一列に並置されている。
【0025】上記各支持フレーム5には鋼材などからな
る可動部材7の左右端部が摺動自在に支承されている。
この可動部材7は、一対の支持フレーム5にガイドされ
る各一の可動フレーム7aと、これらの可動フレーム7
a、7a間を繋ぐ各一対の横杆7bおよび補強杆7cと
からなる。
【0026】可動部材7を構成する可動フレーム7a
は、全体としてコ字状断面の形状をなし、このコ字状部
が支持フレーム5の突条部5aを被うようにされて、複
数のガイドローラ6に移動自在に支承されている。これ
により、可動部材7はガイドローラ6に案内されて、支
持フレーム5の前後方法に軽快に移動可能とされる。
【0027】また、一方の可動フレーム7aの側面に
は、支持板8の一端部が溶接などにより固定されてお
り、この支持板8には、水平支軸9を中心に回動する回
動板10が取り付けられている。そして、この回動板1
0の一端には、短めのロック棒11の一端が回動自在に
枢支され、その回動板10の他端には、長めのロック棒
12の一端が回動自在に枢支されている。なお、支持板
8、水平支軸9、回動板10、ロック棒11、12およ
び後述のロックハンドルは移動位置ロック手段Rを構成
している。
【0028】さらに、ロック棒11およびロック棒12
の他端は、それぞれ各可動フレーム7aの透孔7dを貫
通してこれらに支承され、さらに、各支持フレーム5の
突条部5aに形成された図示しないロック孔、ロック切
欠などの係止部に係合可能に臨んでいる。13は回動板
10に先端が固定されたロックハンドルで、このロック
ハンドル13の手動による回動板10の回動操作によっ
て、各ロック棒11、12の先端を、各透孔7dを介し
て上記ロック孔やロック切欠などに係合させたり、係合
解除させたりすることができるようになっている。
【0029】可動部材7の後方側の横杆7bには、可動
部材7を手動操作する手動操作部材としての移動操作部
材14が取り付けられている。この移動操作部材14は
介護人が地上で容易に手で把握できる長さの帯状体をな
し、その一端が横杆7bに取り付けられた取付枠15に
保持され、他端には操作ハンドル16が取り付けられて
いる。この操作ハンドル16を手で握り、さらに車体の
後方へ引っ張ることによって、可動部材7の全体を支持
フレーム5に沿って後方へ移動することができる。
【0030】さらに、可動部材7の後方側の横杆7b上
には、一対のブラケット17が溶接などにより固定され
ており、これらのブラケット17、17間に架設された
水平支軸18にプーリ19が回転自在に支持されてい
る。また、このプーリ19に対向する位置の横杆7bに
は索条としてのワイヤ20が挿通しうる小孔(図示しな
い)が設けられている。また、このワイヤ20のうち、
その小孔を貫通した下端部には、車椅子や介護ネット等
を吊持するためのフック部材21が取り付けられてい
る。なお、このフック部材21の上端には、その小孔よ
り大径の、上昇位置規制手段としてのストッパ部材22
が取り付けられている。図2では、ストッパ部材22は
円板状をなすが、これに限らず種々の形状やサイズのも
のが採用される。
【0031】また、収容室2内の前部にはウインチ23
が設置されており、このウインチ23の駆動によって、
前部壁2c内面の上部に固定されたワイヤガイド24を
介して、上記ワイヤ20の巻き戻しが行えるようになっ
ている。なおこのウインチ23は介護人が手動操作可能
なスイッチ25により正転、逆転制御可能となってい
る。26はスイッチ25とウインチ23のモータとを接
続する電線である。また収容室2内の荷台2d上には介
護人が座る座席27が取り付けられている。
【0032】次に、このような車両で病人や老人を乗せ
た車椅子28を運搬する場合を説明する。例えば、病人
や老人が遠隔にある介護施設に入浴などのサービスを受
けに行く場合等には、その病人や老人は車両の駐車位置
まで、介護人の手助けを受けて、車椅子28に乗ったま
ま移動し、その駐車位置で待機する。
【0033】車両が到着すると、まず、収容室2後方の
開閉扉3が、車両に乗ってきた介護人による旋錠解錠操
作によって、速やかに開かれる。また、地上に降りた介
護人によって、可動部材7に一端が取り付けられた移動
操作部材14の操作ハンドル16が、図2の矢印に示す
方向に索引される。
【0034】なお、この操作ハンドル16の索引時に
は、ウインチ23のロックが解除されてワイヤ20を巻
き付けているドラムの回転がフリーになっており、従っ
て、ワイヤ20はドラムから自由に巻き戻し可能となっ
ている。このため、可動部材7は、可動フレーム7aが
支持フレーム5上の複数のガイドローラ6の転動によっ
てガイドされることで、その支持フレーム5に沿って円
滑かつ軽快に、出入口4の外側へ移動する。
【0035】こうして、可動フレーム7aが所定量だけ
収容室2の出入口4の外へ移動したとき、介護人は、図
2に示すロックハンドル13を回動操作して、支持板8
上の回動板10を支軸9を中心に回動操作する。これに
より回動板10に各一端が枢支されたロック棒11、1
2の先端は、可動フレーム7aの透孔7dに貫通した状
態から、さらに、各支持フレーム5に形成されたロック
孔(図示しない)などの係止部に係合する。従って、可
動フレーム7aの移動後の位置がロックされ、支持フレ
ーム5に対する自由移動が確実に阻止され、安全状態と
なる。
【0036】続いて、介護人は地上でワイヤ20端の吊
具21を手動で下方へ降ろすとともに、その直下付近に
病人等が乗った車椅子28を移動させる。そしてこの車
椅子28の複数箇所(例えば、4箇所)に下端を固着し
た吊りワイヤ29の上端を、バランス良く吊具21に引
っ掛ける。なお、このとき、手動で降ろした吊具21
は、図1に示すように、ワイヤ20端とともに横杆7b
の下方に位置している。
【0037】次に、介護人はロックハンドル13を上記
とは逆方向に操作して、ロック棒11、12の先端をロ
ック孔などの係止部から外した後、地上でスイッチ25
を操作する。この操作によってウインチ23はワイヤ2
0をドラムに巻き取る方向に駆動する。このため、ワイ
ヤ20端の吊具21に吊りワイヤ28を介して吊り下げ
られた車椅子28は、病人等を乗せたまま上方へ引き上
げられ、吊具21上のストッパ部材22が、横杆7bに
設けられたワイヤ20挿通用の上記小孔にて位置止めさ
れると、車椅子28のこれ以上の引き上げが規制され
る。
【0038】また、この状態においても、介護人の監視
下で、ウインチ23は駆動が継続され、ワイヤ20の続
く巻き取り動作によって、こんどは可動部材7がガイド
ローラ6に案内されながら、支持フレーム5に沿って出
入口4から収容室2内へ移動する。このため、吊具21
に吊り下げられた車椅子28は、図1に鎖線で示すよう
に、収容室2内に位置することとなる。そこで、地上の
介護人はスイッチ25操作によってウインチ23の駆動
を停止させる。そして、開閉扉3を閉じて鎖錠操作した
後、収容室2内へ出入口2eから乗り込む。
【0039】この状態で、運転手は車両を上記の介護施
設まで走行させる。この間、車椅子28は収容室2にお
いて、吊具21によって宙吊り状態とされているため車
両走行時に突発的な大きな横揺れ、上下動などの振動や
衝撃を受けても、車椅子28自体がその振動や衝撃を直
接受けるのを回避する。なお、この宙吊り状態では、図
3に示すように介護者が車椅子28を手で支えるように
することが望ましい。
【0040】なお、必要に応じ、収容室2では車椅子2
8を荷台2d上に降ろして、図示しない車輪ロック装置
や車体保持装置を用いて、その車椅子28自体を荷台2
d上に安定保持するようにしてもよい。
【0041】こうして、車両が介護施設に到着した場合
には、上記のように可動部材7を収容室2の外へ移動さ
せた場合と同様の手順にて、病人等を乗せたまま、車椅
子28を収容室2の出入口4の外へ出し、ウインチ23
の駆動を停止して状態にて吊具21を静かに地上へ引き
降ろす。これにより車椅子28は地上に降ろされて、吊
具21から吊りワイヤ29を外した後に、介護人の押し
操作により介護施設等の介護を受ける部所、例えば浴室
へと案内することができる。
【0042】このような車椅子28の車両への搬入、搬
出は、少々の介護人の助けが必要となるが、介護人自身
には大きな労力が課せられないため、介護作業が容易か
つスムースに行えることとなる。
【0043】図4はこの発明の実施の他の形態を示す。
この形態では、一対の支持フレーム5が収容室2の屋根
2aの内面に固定されており、これらに設けたガイドロ
ーラ6によって、可動部材7の各可動フレーム7aが円
滑に案内可能とされている。そして、各可動フレーム7
a間の横杆7bが、屋根2a側に取り付けられた多段型
のシリンダ装置30のロッド端に連結され、このシリン
ダ装置30の伸縮作動により、可動フレーム7aを出入
口4の内外に移動可能とされている。
【0044】また、可動部材7の後端部にはウインチケ
ース31が設けられ、このウインチケース31内のウイ
ンチ23から巻き取りおよび巻き戻しが可能なワイヤ2
0の一端部が吊り下げられ、この一端部に、上記同様
の、ストッパ部材22を持った吊具21が取り付けられ
ている。
【0045】この他の形態にあっては、介護人が手にす
るスイッチ25Aの操作によって、ウインチ23および
シリンダ装置30の動作をリモートコントロールでき
る。このため、図1に示すような、手動操作部材14に
よる可動部材7の引き出し作業を省くことができ、シリ
ンダ装置30を利用した可動部材7の自動引き出し動作
によって、介護人の労力をさらに軽減できることにな
る。なお、このほかの車椅子28の収容室2への搬入、
搬出作業は、上記実施の形態の場合と略同様にして実施
可能である。
【0046】なお、上記の各実施の形態では病人等を乗
せた介護用の車椅子28の搬入、搬出、搬送について述
べたが、病人等を乗せた介護ネットの搬入、搬出、搬送
も上記同様に実施可能であり、さらに、上記各構成から
なる車両を通常の荷物や貨物の搬入、搬出および搬送に
も利用できることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、収容室
の内外に移動可能に設けられた可動部材と、可動部材に
吊持されて一端に吊具を有し、他端側が収容室側に設置
されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる
索条とを設けて、移動操作部材によって、可動部材を収
容室の内外に移動操作させるようにしたので、可動部材
を収容室の外の移動させ、吊具に車椅子や介護ネットを
など吊持させてワイヤにより吊り上げることにより、体
の不自由な病人や老人等が車椅子や介護ネットに乗った
まま地上から車に乗り移ったり車から地上に降りたりす
ることができ、この作業を介護人に大きな負担を及ぼす
ことなく簡単かつ確実に実施できるという利点が得られ
る。
【0048】また、可動部材に、この可動部材を収容室
における所定の移動位置にロックする移動位置ロック手
段を設けたので、可動部材に吊り下げられた貨物や車椅
子等が不用意に移動すること、およびこれに伴う事故発
生を未然に防止できる。
【0049】また、吊具に、可動部材に対して吊具の上
昇位置を規制する上昇位置規制部材を設けたので、吊具
の索条による過剰な索引およびこれによる貨物や車椅子
等の傾動を未然に回避できるとともに、この吊り上げ動
作に続いて、可動部材とともに、この貨物や車椅子等を
収容室内へ連続的に移動させることができる。
【0050】さらに、移動操作部材を、可動部材を手動
操作によって出入口の外へ移動させる手動操作部材とし
たので、介護人等の任意操作で、必要とする長さだけ可
動部材を収容室の外へ移動させることができ、これを簡
単な作業で、ローコストに実現できる。
【0051】また、ウインチの動作を指令するスイッチ
を、出入口付近に配置したので、可動部材の移動量およ
び貨物や車椅子の昇降量を目視で監視しながら、かつ車
椅子上の病人などの姿勢状況を確認しながら、安全、確
実に昇降作業を実施できるという効果が得られる。
【0052】また、本発明によれば、車両本体に設けら
れて人や物を収容する収容室と、収容室の内外に移動可
能に設けられた可動部材と、一端に吊具を有し、他端側
が可動部材に設置されたウインチによって巻き取りおよ
び巻き戻しされる索条とを有し、収容室側に可動部材を
出入口の内外に移動させるシリンダ装置を設けて、スイ
ッチによりウインチおよびシリンダ装置の動作を指令す
るようにしたので、収容室に対する可動部材の出入動作
を、作業員や介護人等の手を煩わせることなく簡単に実
施でき、この出入動作の制御と吊具に吊持された貨物や
車椅子等の昇降動作とを簡単なスイッチ操作のみで、そ
れぞれ独立した動力システムを用いて簡単に行わせるこ
とができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による車両を一部破断し
て示す斜視図である。
【図2】図1における支持フレームおよび可動部材を拡
大して示す斜視図である。
【図3】図1に示す車両の縦断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態による車両を一部破断
して示す斜視図である。
【符号の説明】
2 収容室 4 出入口 5 支持フレーム 7 可動部材 14 移動操作部材(手動操作部材) 20 索条 21 吊具 22 上昇位置規制部材 23 ウインチ 25、15A スイッチ 28 車椅子 30 シリンダ装置 R 移動位置ロック手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体に設けられて人や物を収容する
    収容室と、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部
    材と、可動部材に吊持されて一端に吊具を有し、他端側
    が収容室側に設置されたウインチによって巻き取りおよ
    び巻き戻しされる索条と、可動部材を収容室の内外に移
    動操作する移動操作部材とを備えたことを特徴とする車
    両。
  2. 【請求項2】 可動部材には、この可動部材を収容室に
    おける所定の移動位置にロックする移動位置ロック手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車
    両。
  3. 【請求項3】 吊具には、可動部材に対して吊具の上昇
    位置を規制する上昇位置規制部材が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の車両。
  4. 【請求項4】 移動操作部材が、可動部材を手動操作に
    よって収容室の外へ移動させる手動操作部材であること
    を特徴とする請求項1に記載の車両。
  5. 【請求項5】 ウインチの動作を指令するスイッチが、
    収容室の出入口付近に配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の車両。
  6. 【請求項6】 車両本体に設けられて人や物を収容する
    収容室と、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部
    材と、一端に吊具を有し、他端側が可動部材に設置され
    たウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条
    と、収容室側に設置されて可動部材を収容室の内外に移
    動させるシリンダ装置と、ウインチおよびシリンダ装置
    の動作を指令するスイッチとを備えたことを特徴とする
    車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012025366A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Cds:Kk ワゴン車用車載クレーン

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