JP2011121498A - ステアリングホイール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ステアリングホイールと、ステアリングホイールのハブ領域に設けられるエアバッグモジュール30とを含む自動車用ステアリングホイール装置であって、エアバッグモジュールは、ハウジング32と、ハウジング内へ折り畳まれたエアバッグ52と、ガス発生器54とを備え、バネ要素の力に反して押下可能であり、ステアリングホイールに対するエアバッグモジュールの位置を定める位置決め手段が設けられているステアリングホイール装置において、エアバッグモジュールとステアリングホイールとの間で作用する保持手段が設けられ、保持手段は、エアバッグモジュールに外力がかかっていない時およびエアバッグモジュールが押し下げられている時には機能しない。
【選択図】図3
Description
図1は、ステアリングホイール装置のハブ領域における概略的な長手方向断面図を例示している。このステアリングホイール装置は、ステアリングホイール本体10を有するステアリングホイールを含んでいる。ステアリングホイール本体10は、ハブ領域に凹部12を有している。スポーク14はハブ領域から延びている。ステアリングコラム16は、ハブ領域のほぼ中央から延びている。ステアリングコラム16が延びる方向は、軸方向またはZ方向として定義することができる。このZ方向に対して直交する平面(図1の紙面に直交している)は、XY平面とする。
図4はエアバッグの概略的な形状、および個々の位置決め手段の設置位置と機能を説明する概略的な鳥瞰図である。図4に例示するように、合計5つの位置決め手段が設置されている。すなわち、3つの軸方向位置決め手段(Z1〜Z3として図示されている)と、XY方向位置決め手段(X1Y1として図示されている)と、さらにX方向位置決め手段(X2として図示されている)が設置されている。X方向位置決め手段およびXY方向位置決め手段は、軸方向への位置決め機能を有しない。したがって、X方向位置決め手段およびXY方向位置決め手段を、非軸方向位置決め手段と称する。後述するように、軸方向位置決め手段は、原則として、図1を参照しながら上述した通りに構成される。他の2つの位置決め手段X1Y1および位置決め手段X2は、XY平面におけるエアバッグモジュール30の位置を定め、XY平面での回転の防止を図っている。図4および図5に例示するように、位置決め手段X1Y1は、エアバッグモジュール側の位置決め手段である第1位置決めペグ60と、ステアリングホイール側の位置決め手段である円形の第1位置決めレセプタクル64を含んでいる。位置決め手段X2は、エアバッグモジュール側の位置決め手段である第2位置決めペグ62と、ステアリングホイール側の位置決め手段である長円形の第2位置決めレセプタクル66とを含んでいる。第2位置決めレセプタクル66の長円形の形状は、温度変化による収縮などによって取付プレート20の長さが変化した場合に、長さの変化を補償するために役立つ。
図11ないし図13は、本発明にかかる第2実施形態を例示する図である。図13(a)は図11の領域B5の部分断面図、図13(b)は取付状態における外側位置での位置決め手段を例示する図、図13(c)は図13(b)に例示した部材における取外状態を例示する図である。なお、保持手段および軸方向位置決め手段は、第1実施形態と同様に形成される。したがって、第2実施形態では、それらの図示は省略する。第1実施形態とは対照的に、第2実施形態では、XY平面における位置決めが、外側位置決め手段80、82、84によって達成されている。これら外側位置決め手段は、エアバッグモジュール側における平板形状部86、88、90と、これらに対応するステアリングホイール側における支持要素92、94、96とによって構成されている。平板形状部86と支持要素92との取付状態は、図13(b)に断面として例示されている。各支持要素は、全体的にU字型の横断面を有している。第1足部92aの上端から、弾性腕部92cがそのU字型の横断面の内側へ伸びている。U字型の形状の内側において、第1足部92aの反対側の第2足部92bは、凸形状に形成されている。弾性腕部92cと第2足部92bとの最小距離は、圧力のかからない状態において、平板形状部86の厚みより小さい。そのため、平板形状部86の取付状態において、平板形状部86は第2足部92bへ押され、これにより、XY平面におけるエアバッグモジュールの位置を固定できる(図13(c))。
図14ないし図19は、他の実施形態を例示する図である。これは、第2実施形態と類似している。第2実施形態とは対照的に、外側位置決め手段80、82、84は、XY方向(非軸方向)の位置決めだけでなく、Z方向(軸方向)の位置決めも行う。このZ方向の位置決めを達成するのは、フック部88a、90a(図15および図16参照)で構成される平板形状部86、88、90の下端である。このように形成された各フック部は、スパイラルスプリング(ホーンスプリング)の反力によって、弾性腕部94c、96cの下部面へ向かって押される。エアバッグモジュールをステアリングホイールへ取付ける場合には、まず、各弾性腕部が平板形状部のフック形状の端部によって、横方向へ押される。その後、跳ね返ってもとの位置へ戻る。
図20ないし図24は、本発明にかかる第4実施形態を例示する図である。第4実施形態は、ガス発生器の設置位置において、上記の各実施形態と異なっている。
Claims (22)
- ステアリングホイールと、該ステアリングホイールのハブ領域に設けられるエアバッグモジュールとを含む自動車用ステアリングホイール装置であって、
前記エアバッグモジュールは、ハウジングと、該ハウジング内へ折り畳まれたエアバッグと、ガス発生器とを備え、少なくとも1つのバネ要素の力に対抗して押下可能であり、
このようにして前記ステアリングホイールに対する前記エアバッグモジュールの位置を定める位置決め手段が設けられているステアリングホイール装置において、
前記エアバッグモジュールと前記ステアリングホイールとの間で作用する少なくとも1つの保持手段が設けられ、該保持手段は、前記エアバッグモジュールに外力がかかっていない時および前記エアバッグモジュールが押し下げられている時には機能しないことを特徴とするステアリングホイール装置。 - 前記ガス発生器はフランジを備え、前記ハウジングの底面において該フランジが前記ハウジングの外側に位置するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール装置。
- 前記ガス発生器に設けられた可動接点と、
前記ステアリングホイールに設けられた固定接点と、
をさらに備え、
当該ステアリングホイール装置は、前記可動接点と前記固定接点との接触/非接触によってオン/オフするホーンスイッチとして機能することを特徴とする請求項2に記載のステアリングホイール装置。 - 前記保持手段は、前記エアバッグモジュール側に、前記ハウジングの底面に取付けられた少なくとも1つのスプリングワイヤ要素を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリングホイール装置。
- 前記少なくとも1つのスプリングワイヤ要素は、一体成形された1本のみのスプリングワイヤ要素であることを特徴とする請求項4に記載のステアリングホイール装置。
- 前記少なくとも1つのスプリングワイヤ要素は、2つの自由端を有していることを特徴とする請求項4または5に記載のステアリングホイール装置。
- 前記スプリングワイヤ要素は、蹄型またはΩ型の形状を有することを特徴とする請求項5または6に記載のステアリングホイール装置。
- 前記スプリングワイヤ要素の2つの自由端は、それぞれ、所定の内側位置および所定の外側位置へ移動可能であり、各位置は前記ハブ領域における前記エアバッグモジュールの固定状態および非固定状態に対応することを特徴とする請求項6または7に記載のステアリングホイール装置。
- 少なくとも1つの移動要素をさらに備え、該移動要素は、前記エアバッグモジュール側の少なくとも1つの位置決め手段としての前記スプリングワイヤ要素の少なくとも1つの端部によって、非固定状態となる位置へ移動することを特徴とする請求項8に記載のステアリングホイール装置。
- 軸方向位置決め手段と、
非軸方向位置決め手段と、を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のステアリングホイール装置。 - 前記軸方向位置決め手段は、前記エアバッグモジュールに配置され、U字型のフープ形状を有することを特徴とする請求項10に記載のステアリングホイール装置。
- 前記非軸方向位置決め手段は、前記ステアリングホイールを前記エアバッグモジュールの形状に適合させる少なくとも1つの支持要素を含むことを特徴とする請求項1から11に記載のステアリングホイール装置。
- 前記支持要素は、U字型断面を有していて、
前記支持要素は、該支持要素の第1足部の上端から前記U字型断面の内部に延びる弾性腕部を有することを特徴とする請求項12に記載のステアリングホイール装置。 - 少なくとも1つの位置決め手段は、軸方向の位置決めおよび非軸方向の位置決めの両方を行うことを特徴とする請求項1から8に記載のステアリングホイール装置。
- 前記ステアリングホイール側に配置される位置決め手段は、少なくとも1つの支持要素を含み、該支持要素は、前記エアバッグモジュールの形状を該ステアリングホイールへ適合させ、前記エアバッグモジュール側に設けられた位置決め手段は、少なくとも1つのフック部を含むことを特徴とする請求項14に記載のステアリングホイール装置。
- 前記支持要素は、U字型断面を有していて、
前記支持要素は、該支持要素の第1足部の上端から前記U字型断面の内部に延びる弾性腕部を有することを特徴とする請求項15に記載のステアリングホイール装置。 - 前記U字型断面の第2足部に向けられた1つのフック部を有することを特徴とする請求項16に記載のステアリングホイール装置。
- 前記U字型断面の弾性腕部に向けられたフック部を有することを特徴とする請求項16に記載のステアリングホイール装置。
- 前記フック部の上面は、前記U字型断面の第1足部に向かって上昇する傾斜面であることを特徴とする請求項18に記載のステアリングホイール装置。
- 2つのフック部を有することを特徴とする請求項18または19に記載のステアリングホイール装置。
- 前記支持要素は、取り外し可能にステアリングホイール本体に固定されていることを特徴とする請求項12から20のいずれか1項に記載のステアリングホイール装置。
- 前記支持要素は、ステアリングホイール本体から取り外すことが可能であることを特徴とする請求項21に記載のステアリングホイール装置。
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