JP2011118311A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ゴースト現象抑制能および感度に優れた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供する。
【解決手段】 電子写真感光体の感光層が、内部に空隙を有する中空状粒子を含有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コピー機、ファクシミリ装置、レーザービームプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置(電子写真装置)に使用される電子写真感光体に関する。
電子写真装置の像保持部材に用いられる電子写真感光体として、高生産性、材料設計の容易性および将来性の観点から、有機光導電性物質を用いた有機電子写真感光体の開発が盛んに行われている。また、有機電子写真感光体の感光層としては、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに機能分離された積層型感光層が一般的に採用されている。
有機電子写真感光体の感度は、感光層(電荷発生層)に含有させる電荷発生物質の種類により異なる。そして、各種の電荷発生物質の中でも、特に高感度の電荷発生物質としては、アゾ顔料やフタロシアン顔料がよく知られている。
ところが、高感度の電荷発生物質を用いた電子写真感光体には、生成した電荷(フォトキャリア)が感光層(電荷発生層)中に残存しやすく、一種のメモリー現象として電位変動を起こしやすいという課題があった。
このメモリー現象が生じる理由の詳細は不明であるが、例えば、積層型感光層を有する電子写真感光体の場合は、電荷発生層中に残存した電子が電荷発生層と電荷輸送層との界面に移行して留まり、界面近傍の正孔注入のバリア性を上げるまたは下げることが、その理由であると推察される。また、中間層や導電層を有する電子写真感光体の場合は、感光層(電荷発生層)中に残存した電子が感光層(電荷発生層)と中間層との界面または中間層と導電層との界面に移行して留まり、界面近傍の正孔注入のバリア性を上げるまたは下げることが、その理由であると推察される。
電荷輸送層と電荷発生層との界面に電子が留まる場合は、画像形成を行ったときの明部電位や残留電位の低下として現れる。そのような電子写真感光体を、例えば、暗部電位部分を非現像部とし、明部電位部分を現像部とする反転現像系の電子写真プロセスで使用した場合、前の画像形成時の明部電位部分の感度が見かけ上良くなる。そのため、次の画像形成時に全面白画像を出力すると、前の画像形成時の明部電位部分が黒く浮き出るゴースト現象、いわゆるポジゴーストが顕著に現れてしまう。
また、感光層(電荷発生層)と中間層との界面または中間層と導電層との界面に電子が留まる場合は、画像形成を行ったときの明部電位の上昇として現れる。そのような電子写真感光体を、例えば、反転現像系の電子写真プロセスで使用した場合、前の画像形成時の明部電位部分の感度が見かけ上悪くなる。そのため、次の画像形成時に全面黒画像を出力すると、前の画像形成時の明部電位部分が白く浮き出るゴースト現象、いわゆるネガゴーストが顕著に現れてしまう。
これらのゴースト現象のうち、ネガゴーストは画像出力初期に、ポジゴーストは連続画像出力中に生じることが多い。
特に、支持体と感光層(電荷発生層)との間に接着層としての中間層を有する電子写真感光体は、このゴースト現象の発生が著しい。特に、低温低湿環境下では、電荷発生層および中間層の電子に対する体積抵抗率が上がるため、電子が電荷発生層中に残存しやすく、ゴースト現象が非常に生じやすいという課題があった。
このようなゴースト現象を改善するための技術として、特許文献1〜3には、感光層にカリックスアレーン化合物を含有させる技術が開示されており、特許文献4には、電荷発生層に電子輸送物質を含有させる技術が開示されている。
特開2001−066804号公報 特開2001−290293号公報 特開2003−207913号公報 特開2005−208618号公報
近年、電子写真装置には、さらなる高速化が求められている。そして、電子写真装置の高速化に対応するためには、電子写真感光体にはさらなる高感度化が求められる。これには、電荷発生物質としてより高感度の電荷発生物質を用いたり、電荷発生層の膜厚をより厚くしたりすることで対応することができる。
一方、近年は、電子写真装置のさらなる高画質化も求められており、さまざまな環境下においてゴースト現象による画質の低下を抑えることが望まれている。
ところが、高感度の電荷発生物質を用いたり、電荷発生層の膜厚を厚くしたりすることによって電子写真感光体を高感度化することと、ゴースト現象による画質の低下を抑えることとは、一般的にトレードオフの関係にある。
したがって、電子写真感光体をより高感度化しようとすると、上述した従来のゴースト現象抑制技術をもってしても、ゴースト現象による画質の低下が十分に抑えられないという課題があった。
本発明の目的は、ゴースト現象抑制能および感度に優れた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、内部に空隙を有する中空状粒子を感光層に含有させることによって、電子写真感光体のゴースト現象抑制能および感度が高まることを見出した。
すなわち、本発明は、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、内部に空隙を有する中空状粒子を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置に着脱自在であるプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置である。
本発明によれば、ゴースト現象抑制能および感度に優れた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
内部に空隙を有する中空状粒子の断面の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 ゴースト評価用パターンである。
本発明の電子写真感光体は、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体である。また、本発明の電子写真感光体の感光層には、内部に空隙を有する中空状粒子(以下単に「中空状粒子」とも称する。)が含有される。
図1の(a)および(b)に、本発明に用いられる中空状粒子の断面の一例を示す。図1の(a)および(b)中、101はシェルであり、102はシェル101に囲まれた空隙である。
中空状粒子を感光層に含有させることで電子写真感光体の感度が良好となる理由は、中空状粒子由来の空隙が感光層中に存在することによって、感光層の見かけ上の誘電率が低減されるためであると考えられる。なお、感光層を発泡させることによっても感光層中に空隙を存在させることはできるが、発泡剤が原因となって電子写真特性(感度を含む)が悪化してしまうおそれがあるため好ましくない。この点、中空状粒子を感光層に含有させて感光層中に空隙を存在させる本発明の方法によれば、電子写真特性の悪化を抑えることができる。
また、感光層に中空状粒子を含有させることにより、感光層の機械的強度が向上するため、その分、感光層の結着樹脂を減らすこともできる。感光層の結着樹脂を減らせば、感光層における電荷発生物質や電荷輸送物質の濃度を高くすることができるため、電子写真感光体の感度をより高めることもできる。
均一な出力画像を得るためには、中空状粒子は感光層中に均一に分散していることが好ましい。具体的には、電子写真感光体の周面を電子写真感光体の周方向に4等分し、かつ該周方向と直交する方向に25等分して得られる計100箇所の領域においてそれぞれ測定した感光層における空隙体積比率の標準偏差が2.0%以内であることが好ましい。空隙体積比率とは、感光層(空隙を含む)の体積に対する感光層中の空隙の体積の比率(体積%)である。
また、感光層における中空状粒子の含有量としては、感光層における空隙体積比率が10%以上33%以下となるよう、感光層に中空状粒子を含有させることが好ましい。空隙体積比率が10%以上となるように中空状粒子を含有させることによって、電子写真感光体の高感度化が顕著になる。また、空隙体積比率が33%以下となるようにすることによって、感光層の耐久性、ひいては電子写真感光体の耐久性を維持しやすくなる。
空隙体積比率は、Stereology(ステレオロジー)法を用い、感光層の断面の空隙部分の面積と感光層の断面積全体との比(断面空隙比率)から算出した。空隙体積比率は、断面空隙比率と等しいとみなせるため、以下の式より算出することができる。
ΣA1/A2=Ar=ΣV1/V2=Vr
(ΣA1=断面の空隙部分の面積の和、A2=感光層の断面積全体、Ar=断面空隙比率、ΣV1=任意の体積中の空隙部分の体積の和、V2=任意の体積中の体積全体、Vr=空隙体積比率(%)×100)
本発明では、具体的には、以下の手順で空隙体積比率およびその標準偏差を算出した。
まず、測定対象の電子写真感光体を紫外線硬化型のアクリル樹脂で包埋し、硬化させ、次いで、ウルトラミクロトームを用いて超薄膜切片を作製した。この超薄膜切片を、(株)日立製作所製の透過型電子顕微鏡(商品名:H−7500、加速電圧:100kV)を用いて観測し、倍率5000倍で撮影した。得られた画像情報を、インターフェースを介して解像度600dpiで読み取り、マイクロソフト社製の画像解析ソフトウェア(商品名:Win ROOF(Version5.0))を用いて空隙部分の面積を算出した。なお、その際は、測定される中空状粒子の数が100となる範囲で測定を行った。同一画像情報中の中空状粒子の数が100に満たない場合は、複数の画像情報を用いて同様の算出を行った。
感光層中の空隙の個々のサイズに関しては、それらの平均体積が4.3×10−3μm以下、または、2.0×10−1μm以上9.0×10μm以下であることが好ましい。平均体積が4.3×10−3μmより大きく2.0×10−1μmより小さい範囲であると、また、9.0×10μmより大きくなると、画像形成を行った際、細線再現性が得られにくくなる。さらに、平均体積が9.0×10μmより大きくなると、感光層の耐久性が低下する傾向にある。
また、細線再現性の観点からは、中空状粒子のシェルの屈折率をn1とし、中空状粒子が分散されている分散媒(感光層の結着樹脂など)の屈折率をn2としたとき、n1<n2を満たすことが好ましい。
中空状粒子のシェルを形成する材料としては、上記の物性を満たしやすく、また、感光層の機械的耐久性を向上させやすいという観点から、架橋型ポリマー、または、無機材料が好ましい。
架橋型ポリマーとしては、スチレン−アクリル共重合体が好ましい。シェルがスチレン−アクリル共重合体で形成された中空状粒子としては、例えば、JSR(株)製のSX866(商品名)、SX8782(商品名)が挙げられる。
無機材料としては、屈折率や機械的強度の観点から、シリカが特に好ましい。シェルがシリカで形成された粒子としては、例えば、鈴木油脂工業(株)製のゴッドボールB6Cが挙げられる。
また、シェルを形成する材料が無機材料である場合は、電子写真感光体を使用したときの残留電位を低減するという観点から、中空状粒子は下記一般式(1)で示される正孔輸送性化合物により表面修飾されていることが好ましい。
Figure 2011118311
上記一般式(1)中、Aはp価の正孔輸送性基を示し、Rは有機基を示し、Qは加水分解性基を示し、Rは置換もしくは無置換の1価の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数であり、pは正の整数である。
上記正孔輸送性基としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリールメタン化合物などの正孔輸送性化合物から1つ以上の水素原子また他の置換基を除いて誘導される基が挙げられる。上記有機基としては、例えば、炭素数1〜18のアルキレン基などが挙げられる。上記置換もしくは無置換の1価の炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜15のアルキル基や、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜15のアルキル基などが挙げられる。上記加水分解性基としては、例えば、水酸基や、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基や、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、プロポキシ基、塩素原子などが挙げられる。
上記一般式(1)で示される正孔輸送性化合物は、例えば、特開平9−127710号公報に開示された方法で合成することができる。
次に、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
上述のとおり、本発明の電子写真感光体は、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体である。一般的には、支持体として円筒状の支持体を用いた円筒状の電子写真感光体が広く用いられるが、ベルト状やシート状などの形状も採用可能である。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であってもよいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに機能分離された積層型感光層であってもよい。電子写真特性の観点からは、積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層には、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層と、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層がある。電子写真特性の観点からは、順層型感光層が好ましい。また、電荷発生層を積層構造としてもよく、また、電荷輸送層を積層構成としてもよい。さらに、電子写真感光体の耐久性の向上を目的として、感光層上に保護層を設けることも可能である。
支持体としては、導電性を示すもの(導電性支持体)であればよい。例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属製(合金製)の支持体を用いることができる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金を真空蒸着によって被膜形成した層を有する上記金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を適当な結着樹脂とともにプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチック製の支持体を用いることもできる。
また、支持体の表面は、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、切削処理、粗面化処理、またはアルマイト処理を施してもよい。
支持体と、後述の中間層または感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、導電性顔料、抵抗調節顔料などを結着樹脂とともに溶剤に分散および/または溶解させることによって得られる導電層用塗布液を用いて形成することができる。導電層用塗布液には、加熱または放射線照射により硬化重合する化合物を添加してもよい。導電性粒子や抵抗調節顔料を分散させた導電層は、その表面が粗面化される傾向にある。
導電層の膜厚は、0.2〜40μmであることが好ましく、特には1〜35μmであることがより好ましく、さらには5〜30μmであることがより一層好ましい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体/共重合体や、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
導電性粒子および抵抗調節顔料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレスなどの金属(合金)の粒子や、これらをプラスチックの粒子の表面に蒸着したものが挙げられる。また、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズの金属酸化物の粒子でもよい。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合するだけでもよいし、固溶体や融着の形にしてもよい。
支持体または導電層と、感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、バリア機能や接着機能を有する中間層を設けてもよい。中間層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護のために形成される。
中間層に用いられる材料としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシメチル化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ、ゼラチンなどが挙げられる。
中間層は、これらの材料を溶剤に溶解させることによって得られる中間層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。
中間層の膜厚は、0.05〜7μmであることが好ましく、特には0.1〜2μmであることがより好ましい。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料や、金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料や、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔料や、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリレン顔料や、アンスラキノン、ピレンキノンなどの多環キノン顔料や、スクワリリウム色素や、ピリリウム塩、チアピリリウム塩や、トリフェニルメタン色素や、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコンなどの無機物質や、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料や、シアニン染料や、キサンテン色素や、キノンイミン色素や、スチリル色素や、硫化カドミウムや、酸化亜鉛などが挙げられる。これらは1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
上記の各種電荷発生物質の中でも、高感度であり、本発明がより有効に作用するという点で、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましく、特には、フタロシアニン顔料がより好ましい。フタロシアニン顔料とその他の電荷発生物質とを併用する場合は、フタロシアニン顔料が電荷発生物質全質量に対して50質量%以上であることが好ましい。
フタロシアニン顔料の中でも、金属フタロシアニン顔料が好ましく、特には、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンがより好ましく、特には、ヒドロキシガリウムフタロシアニンがより一層好ましい。
オキシチタニウムフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、23.5°、24.1°および27.3°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶が好ましい。
クロロガリウムフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5°および28.2°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の6.8°、17.3°、23.6°および26.9°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の8.7〜9.2°、17.6°、24.0°、27.4°および28.8°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
ジクロロスズフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の8.3°、12.2°、13.7°、15.9°、18.9°および28.2°に強いピークを有する結晶形のジクロロスズフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の8.5、11.2°、14.5°および27.2°に強いピークを有する結晶形のジクロロスズフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の8.7°、9.9°、10.9°、13.1°、15.2°、16.3°、17.4°、21.9°および25.5°に強いピークを有する結晶形のジクロロスズフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.2°、12.2°、13.4°、14.6°、17.0°および25.3°に強いピークを有する結晶形のジクロロスズフタロシアニン結晶が好ましい。
ヒドロキシガリウムフタロシアニンとしては、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶や、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
本発明において、フタロシアニン結晶の結晶形のCuKα特性X線回折におけるブラッグ角は、以下の条件で測定した。
測定装置:(株)マック・サイエンス製全自動X線回折装置(商品名:MXP18)
X線管球:Cu
管電圧:50kV
管電流:300mA
スキャン方法:2θ/θスキャン
スキャン速度:2deg./min
サンプリング間隔:0.020deg.
スタート角度(2θ):5deg.
ストップ角度(2θ):40deg.
ダイバージェンススリット:0.5deg.
スキャッタリングスリット:0.5deg.
レシービングスリット:0.3deg.
湾曲モノクロメーター使用
電荷発生物質の粒径は、0.5μm以下であることが好ましく、特には0.3μm以下であることがより好ましく、さらには0.01〜0.2μmであることがより一層好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、セルロース樹脂、ナイロン、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、メラミン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルメタクリレート樹脂、ポリビニルアクリレート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ブチラール樹脂が好ましい。これらは単独で、または、2種以上の混合物もしくは共重合体として用いることができる。
電荷発生層は、電荷発生物質、結着樹脂および溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。電荷発生物質、結着樹脂および溶剤を含有する電荷発生層用塗布液は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散処理することによって得られる。分散方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。電荷発生物質と結着樹脂との割合は、1:0.3〜1:4(質量比)の範囲が好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、使用する結着樹脂や電荷発生物質や電子輸送物質の溶解性や分散安定性の観点から選択されるが、有機溶剤としては、例えば、アルコール、スルホキシド、ケトン、エーテル、エステル、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は、0.05〜2.00μmであることが好ましく、特には0.14μm以下であることがより好ましい。
また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリールメタン化合物などの正孔輸送性化合物が挙げられる。これらは1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ナイロン、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂が好ましく、特には、ポリアリレート樹脂がより好ましい。
ポリアリレート樹脂の中でも、下記式(3)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂が好ましい。
Figure 2011118311
上記式(3)中、R31〜R34は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基、または、炭素数1〜3のアルコキシ基を示す。ただし、R31〜R34の少なくとも1つは、炭素数1〜3のアルキル基である。Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、または、下記式(4)で示される2価の基を示す。
Figure 2011118311
上記式(4)中、R35およびR36は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、または、フェニル基を示す、あるいは、R35とR36が結合することによって形成されるシクロヘキシリデン基、または、フルオレニリデン基を示す。Yは、フェニレン基を示す。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂の重量平均分子量は、50000〜200000であることが好ましく、特には100000〜180000であることが好ましい。
本発明において、重量平均分子量は、東ソー(株)製のゲルパーミエーションクロマトグラフィーHLC−8120を用いて分子量分布を測定し、ポリスチレン換算で計算して求めた。展開溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)を用いた。測定対象試料は、0.1質量%溶液とした。カラムとしては、排除限界分子量(ポリスチレン換算)4×10のカラム(商品名:TSKgel SuperHM−N、東ソー(株)製)を用いた。検出器としては、RIを用いた。カラム温度は40℃とした。インジェクション量は20μlとした。流速は1.0ml/minとした。
上記の樹脂は単独で、または、2種以上の混合物もしくは共重合体として用いることができる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。電荷輸送層中の電荷輸送物質の割合は、電荷輸送層全質量に対して30〜70重量%の範囲が好ましい。
感光層が単層型感光層である場合、単層型感光層は、上記電荷発生層、上記電荷輸送層および上記樹脂を含有する単層型感光層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。
本発明において、中空状粒子は感光層に含有され、感光層が積層型感光層である場合には、中空状粒子は電荷発生層および/または電荷輸送層に含有されるが、少なくとも電荷輸送層に中空状粒子を含有させることが好ましい。中空状粒子は、それが含有される層用の塗布液に含有される。
また、中空状粒子の内部に溶剤が浸透した場合、これを除去することが好ましく、その場合、中空状粒子を含有する塗布液を乾燥させる際の乾燥温度は、溶剤の沸点以上であることが好ましい。
電荷輸送層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、特には10〜30μmであることがより好ましい。
なお、感光層上には、感光層を保護することを目的とした保護層を設けてもよい。保護層は、結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる保護層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、結着樹脂のモノマー・オリゴマーを溶剤に溶解させることによって得られる保護層用塗布液を塗布し、これを硬化および/または乾燥させることによって保護層を形成してもよい。硬化には、光、熱または放射線(電子線など)を用いることができる。
保護層の結着樹脂としては、上記の各種樹脂を用いることができる。
また、保護層には、抵抗制御の目的で、導電性酸化スズや導電性酸化チタンなどの導電性粒子を分散してもよい。
保護層の膜厚は、0.2〜10μmであることが好ましく、特には1〜5μmであることが好ましい。
上記各層用の塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトンや、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステルや、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素や、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテルや、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン原子で置換された炭化水素などが挙げられる。
また、上記各層用の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
また、電子写真感光体の表面層には、クリーニング性や耐摩耗性を向上させる目的で、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素系グラフトポリマー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系ブロックポリマー、シリコーン系ブロックポリマー、シリコーン系オイルなどの潤滑剤を含有させてもよい。また、耐候性を向上させる目的で、ヒンダードフェノールやヒンダードアミンなどの酸化防止剤を添加してもよい。また、強度を補強するために、シリコン粒子などの膜強度補強剤を添加してもよい。
図2に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図2において、1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される電子写真感光体1の周面は、帯電部材(帯電ローラーなど)を有する帯電手段3により、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の周面に形成された静電潜像は、現像手段5の現像剤に含まれるトナーにより現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の周面に形成され、担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに順次転写されていく。なお、転写材Pは、電子写真感光体1の回転と同期して転写材供給手段(不図示)から取り出され、電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体1の周面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残りの現像剤(トナー)の除去を受けて清浄面化される。さらに、電子写真感光体1の周面は、前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段3が、帯電ローラーなどの接触帯電部材を有する接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
また、本発明においては、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図2では、電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7を一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
熱間押し出しにより得られた、A3003(JIS)の外径30.5mm、内径28.5mm、長さ260.5mmアルミニウム素管(ED管)を支持体とした。
次に、酸化スズで形成された被覆層を有する硫酸バリウム粒子(被覆率:50質量%、粉体比抵抗:700Ω・cm)120部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:ブライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部、および、2−メトキシ−1−プロパノール100部を、ボールミル装置で20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。導電層用塗布液中の上記硫酸バリウム粒子の平均粒径は0.22μmであった。
この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、これを30分間140℃で硬化(熱硬化)させることによって、膜厚が10μmの導電層を形成した。
次に、N−メトキシメチル化ナイロン3部および共重合ナイロン3部を、メタノール65部/n−ブタノール30部の混合溶剤に溶解させることによって、中間層用塗布液を調製した。
この中間層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、これを5分間90℃で乾燥させることによって、膜厚が0.6μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1、積水化学工業(株)製)10部、ならびに、シクロヘキサノン350部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散処理し、分散処理後、酢酸エチル1200部を加えることによって電荷発生層用塗布液を調製した。このときの上記ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の(株)堀場製作所製の粒度分布測定装置(商品名:CAPA−700)で測定した分散粒径は0.15μmであった。
この電荷発生層用塗布液を中間層上に浸漬塗布し、これを10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.12μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記構造式(6)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))9.0部、
Figure 2011118311
下記構造式(7)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))1.0部、
Figure 2011118311
および、下記式(8)で示される繰り返し構造単位を有するビスフェノールC型ポリアリレート樹脂(テレフタル酸骨格とイソフタル酸骨格の質量比:テレフタル酸/イソフタル酸=50/50)5.0部
Figure 2011118311
を、モノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン10部の混合溶剤に溶解させた。得られた溶液に、シェルがスチレン−アクリル共重合体で形成された中空状粒子(JSR(株)製、商品名:SX8782)5.0部を混合し、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散処理することによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、これを1時間110℃で乾燥させることによって、膜厚が18μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして、支持体、導電層、中間層、電荷発生層および電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体を作製した。作製した電子写真感光体の物性を表1に示す。
作製した電子写真感光体を以下の評価装置に装着して画像出力を行い、以下のようにして必要光量(感度)、電子写真感光体の表面(周面)の摩耗量(電子写真感光体の耐久性)ならびに出力画像の評価を行った。
評価装置としては、キヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:Satera LBP5500)の改造機(プロセススピード:150mm/sに変更、暗部電位:−700Vに設定)を用いた。このレーザービームプリンターの帯電手段は、帯電ローラーを有する接触帯電手段であり、帯電ローラーには直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加される。露光光(画像露光光)を照射するための露光源としては、発振波長805nmの半導体レーザーを用い、光量が可変となるようにした。電子写真感光体の表面電位を暗部電位(−700Vに設定)から明部電位(−200V)にするために必要であった露光量を評価した。必要光量は0.22cJ/mであった。必要光量が小さいほど感度が高いことを意味する。電子写真感光体の表面電位は、レーザービームプリンター用のプロセスカートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック社製)を装着し、表面電位計(model344:トレック社製)を使用して測定した。
以下の出力画像の評価を行う際には、前露光をOFFにした。
・画像評価用の画像パターン
画像評価用の画像パターンとして、図3に示すゴースト評価用パターンを用意した。図3中、201の部分(黒塗り長方形)はベタ黒、202の部分はベタ白、203の部分はベタ黒201に起因するゴーストが出現しうる部分、204はハーフトーン(1ドット桂馬パターン)の部分である。マゼンタ、シアン、イエロー、黒のそれぞれ単色で作製した。
・画像評価方法
23℃/50%RHの環境下、画像濃度4%の画像を3000枚出力直後、上記のゴースト評価用パターンを用いて評価を行った。
まず、1枚目にベタ白画像を出力し、次に、上記のゴースト評価用パターンを5枚連続して出力し、次に、ベタ黒画像を1枚出力した後、再度、上記のゴースト評価用パターンを5枚連続して出力した(ゴースト評価用パターンは計10枚である。)。
ゴーストの評価としては、X−Rite社製の分光濃度計(商品名:X−Rite504/508)を用いた。ゴースト評価用パターン中、ゴーストが出現しうる部分203の濃度からハーフトーンの部分204の濃度を差し引いた濃度を測定し、この測定を10点行い、10点の平均値を求めた(1枚あたりの平均値)。これを10枚分行い、それらの平均値を求めた(10枚の平均値)。さらに、これを4色(マゼンタ、シアン、イエロー、黒)すべてについて行い、それらの平均値を求めた(4色の平均値)。各色の測定結果は、上記分光濃度計のマゼンタ、シアン、イエロー、黒のそれぞれについて表示されるが、画像の色と同じ色の値をゴーストの測定値とした。ゴーストの測定値は0.031であった。
また、ゴースト評価を終了した後の電荷輸送層の膜厚を測定し、初期の膜厚からの差分を算出して摩耗量を求め、電子写真感光体の耐久性の評価を行った。膜厚の測定は、フィッシャー(株)製の膜厚測定機(商品名:フィッシャーMMS、渦電流法プローブEAW3.3)を用いて行った。
また、ハーフトーン均一性の評価として、上記ハーフトーンの部分204の均一性を目視で評価した。電子写真感光体の表面電位がマクロな感度特性を評価するのに対し、ハーフトーン均一性はミクロな感度ムラの大小を評価する手法である。微小な感度ムラを生じた場合は、ハーフトーンの部分204に微小な点あるいは線として顕在化する。このハーフトーンの部分204の微小な画像欠陥をハーフトーン均一性として評価した。
また、2ポイントサイズおよび3ポイントサイズのアルファベット(A〜Z)ならびに複雑な漢字(電、驚など)を1200dpiの解像度で配列したテストチャートを作成し、テストチャートを用いて出力した画像によって、細線再現性の評価を行った。具体的には、出力画像をスキャナー(商品名:CanoScan9900F、キヤノン(株)製)を使って1600dpiの解像度で読み取り、読み取った画像データとテストチャートの元データを比較した。テストチャートの文字からのズレ部分(太り、細り)の面積を算出し、その数値によって、細線再現性の評価を行った。
以上の評価結果を表1に示す。なお、表1中の各記号は、それぞれ以下の評価を意味する。
・ハーフトーン均一性の評価
A:非常に良好(感度ムラが発生しない)
B:良好(わずかに微小な感度ムラが発生するが、出力画像全体への影響はほとんどない)
C:普通(感度ムラが発生する)
D:悪い(感度ムラが顕著に発生する)
・細線再現性の評価
A:細線再現性に優れる
B:細線再現性が若干劣る
C:細線再現性が劣る
D:細線再現性が顕著に悪い
〔比較例1〕
実施例1において、電荷輸送層に中空状粒子を用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例2〕
実施例1において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を内部に空隙を有さないスチレン系架橋粒子(商品名:SX8705P−01、JSR(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例3〕
実施例1において、電荷発生層の膜厚を0.12μmから0.18μmに変更し、電荷輸送層に中空状粒子を用いなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例2〕
実施例1において、電荷輸送層に用いたビスフェノールC型ポリアリレート樹脂をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ−400、三菱ガス化学(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例4〕
実施例2において、電荷輸送層に中空状粒子を用いなかった以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例3〜8〕
実施例1において、中空状粒子の使用量を5.0部からそれぞれ2.5部、1.6部、8.0部、10.0部、0.6部、15.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例9〜10〕
実施例1において、電荷輸送層用塗布液を調製する際のサンドミル装置を用いた分散をそれぞれ超音波分散、回転刀分散に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例11〕
実施例3において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルがスチレン−アクリル共重合体で形成されている中空状粒子)(商品名:NipolMH5055、日本ゼオン(株)製)に変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例12〕
実施例1において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルがポリメチルメタクリレートで形成されている中空状粒子)(商品名:GM0401、ガンツ化成(株)製)に変更し、その使用量を10.5部とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例13〕
実施例12において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルがポリメチルメタクリレートで形成されている中空状粒子)(商品名:GM0801、ガンツ化成(株)製)に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例14〕
実施例6において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルがスチレン−アクリル共重合体で形成されている中空状粒子)(商品名:SX866、JSR(株)製)に変更した以外は、実施例6と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例15〕
実施例1において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルが塩化ビニリデン−メチルメタクリレート−アクリロニトリル−メタクリロニトリル共重合体で形成されている中空状粒子)(商品名:エクスパンセル551DE10、日本フィライト(株)製)に変更し、その使用量を0.4部とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例16〕
実施例1において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を以下のように表面処理した中空粒子に変更し、その使用量を0.66部にした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
・表面処理
シェルがシリカで形成されている中空状粒子(鈴木油脂工業(株)、商品名:ゴッドボールB6C)を4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミンで表面処理(表面修飾)(処理量7%)した。
〔実施例17〕
実施例16において、中空状粒子の表面処理(表面修飾)に用いた4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミンをN,N’−ビス{4−〔2−(メチルジメトキシシリル)エチル〕フェニル}−N,N’−ビス−(フェニル)−ベンジジンに変更した以外は、実施例16と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例18〕
実施例16において、中空状粒子の表面処理(表面修飾)を行わなかった以外は、実施例16と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例19〕
実施例16において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を以下のように表面処理した中空粒子に変更した以外は、実施例16と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
・表面処理
シェルがシリカで形成されている中空状粒子(特開2007−056158号公報に記載された方法にて製造)を4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミン)で表面処理(表面修飾)した(処理量7%)。
〔実施例20〕
実施例19において、中空状粒子の表面処理(表面修飾)に用いた4−[2−(トリエトキシシリル)エチル]トリフェニルアミンをN,N’−ビス{4−〔2−(メチルジメトキシシリル)エチル〕フェニル}−N,N’−ビス−(フェニル)−ベンジジンに変更した以外は、実施例19と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例21〕
実施例19において、中空状粒子の表面処理(表面修飾)を行わなかった以外は、実施例19と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例22〕
実施例21において、電荷輸送層に用いた中空状粒子を別の中空状粒子(シェルがアルミナで形成されている中空状粒子)(商品名:MP−A、豊田合成(株)製)に変更した以外は、実施例21と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例5〕
比較例3において、電荷発生層用塗布液を調製する際、サンドミル装置での分散処理を行う前に、下記構造式で示されるカリックスアレーン化合物0.2部を添加した以外は、比較例3と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2011118311
Figure 2011118311
表1から明らかなように、内部に空隙を有する中空状粒子を感光層に含有させた実施例の電子写真感光体は、比較例の電子写真感光体に比べてゴーストの測定値が小さく、ゴースト現象抑制能に優れていることがわかる。また、実施例の電子写真感光体は、比較例1、2および4の電子写真感光体に比べて暗部電位−700Vから明部電位−200Vにするための必要光量が小さく、感度にも優れていることがわかる。比較例3の電子写真感光体は、電荷発生層の膜厚を厚くしたため、感度の面では実施例の電子写真感光体と同様に優れたものになったが、ゴースト現象抑制能がきわめて劣るものになっている。また、従来のゴースト抑制技術を、比較例3の電子写真感光体に適用した比較例5の電子写真感光体は、ゴースト現象抑制能が実施例の電子写真感光体には及ばなかった。
1 電子写真感光体
2 軸
3 接触帯電手段
4 露光光(画像露光光)
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
101 シェル
102 空隙
201 ベタ黒
202 ベタ白
203 ベタ黒201に起因するゴーストが出現しうる部分
204 ハーフトーン(1ドット桂馬パターン)

Claims (12)

  1. 支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、内部に空隙を有する中空状粒子を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記電子写真感光体の周面を前記電子写真感光体の周方向に4等分し、かつ該周方向と直交する方向に25等分して得られる計100箇所の領域においてそれぞれ測定した前記感光層における空隙体積比率の標準偏差が2.0%以内である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記感光層における空隙体積比率が10%以上33%以下である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記感光層における前記空隙の平均体積が、4.3×10−3μm以下、または、2.0×10−1μm以上9.0×10μm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記中空状粒子のシェルの屈折率をn1とし、前記中空状粒子が分散されている分散媒の屈折率をn2としたとき、n1<n2を満たす請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記中空状粒子のシェルが架橋型ポリマーで形成されたシェルである請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記架橋型ポリマーがスチレン−アクリル共重合体である請求項6に記載の電子写真感光体。
  8. 前記中空状粒子のシェルが無機材料で形成されたシェルである請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 前記無機材料がシリカである請求項8に記載の電子写真感光体。
  10. 前記中空状粒子が下記一般式(1)で示される正孔輸送性化合物により表面修飾されている請求項9に記載の電子写真感光体。
    Figure 2011118311

    (一般式(1)中、Aはp価の正孔輸送性基を示し、Rは有機基を示し、Qは加水分解性基を示し、Rは置換もしくは無置換の1価の炭化水素基を示す。mは1〜3の整数であり、pは正の整数である。)
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
JP2009278004A 2009-12-07 2009-12-07 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Expired - Fee Related JP5538848B2 (ja)

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