JP2005208617A - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子写真感光体の電荷発生層中の結着樹脂に特定構造のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物が分子分散されており、該ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の含有量が電荷発生層中の結着樹脂に対して15〜120質量%である。
【選択図】 なし
Description
該電荷発生層中の結着樹脂に下記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物が分子分散されており、
該電荷発生層中の下記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の含有量が、該電荷発生層中の結着樹脂に対して15〜120質量%である
ことを特徴とする電子写真感光体である。
上記電荷発生物質、上記結着樹脂および溶剤を含有する溶液に上記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を該結着樹脂に対して15〜120質量%添加することによって電荷発生層用塗布液を調製し、該電荷発生層用塗布液を用いて前記電荷発生層を形成する工程を有する
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
(1−1):−0.59V
(1−2):−0.51V
(1−3):−0.59V
(1−4):−0.62V
(1−5):−0.63V
(1−6):−0.46V
(1−7):−0.63V
(1−8):−0.49V
(1−9):−0.53V
(1−10):−0.55V
(1−11):−0.59V
(1−12):−0.59V
(1−13):−0.48V
(1−14):−0.55V
(1−15):−0.55V
(1−16):−0.49V
(1−17):−0.46V
(1−18):−0.60V
(1−19):−0.51V
(1−20):−0.49V
(1−21):−0.50V
(1−22):−0.50V
(1−23):−0.58V
(1−24):−0.60V
(1−25):−0.54V
(1−26):−0.48V
(1−27):−0.67V
(1−28):−0.59V
(1−29):−0.59V
(1−30):−0.59V
(1−31):−0.51V
(1−32):−0.60V
(1−33):−0.59V
(1−34):−0.60V
・ヒドロキシガリウムフタロシアニンの合成その1
o−フタロジニトリル73g、三塩化ガリウム25gおよびα−クロロナフタレン400mlを窒素雰囲気下200℃で4時間反応させた後、130℃で生成物を濾過した。濾別された生成物をN,N’−ジメチルホルムアミドを用いて130℃で1時間分散洗浄した後濾過し、さらにメタノールで洗浄した後乾燥させることによって、クロロガリウムフタロシアニンを45g得た。
・ヒドロキシガリウムフタロシアニンの合成その2
合成例1において、顔料化工程を以下のように変更した以外は、合成例1と同様にしてヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を合成した。
熱間押し出しにより得たA3003(JIS)の外径30.5mm、内径28.5mm、長さ260.5mmアルミニウム素管(ED管)を支持体とした。
評価装置は、ヒューレットパッカード社製レーザービームプリンター「カラーレーザージェット4600」の改造機(プロセススピード:150mm/s、暗部電位:−700Vに設定)である。このレーザービームプリンターの帯電手段は、帯電ローラーを備えた接触帯電手段であり、帯電ローラーには直流電圧のみの電圧が印加される。露光光(画像露光光)の光量が可変となるようにした。前露光はOFFにした。
評価用の画像パターンとして、図3に示すゴースト用パターンを用意した。図3中、301の部分(黒塗り長方形)はベタ黒、302の部分はベタ白、303の部分はベタ黒301に起因するゴーストが出現し得る部分、304はハーフトーン(1ドット桂馬パターン)の部分である。マゼンタ、シアン、イエロー、黒のそれぞれ単色で作製した。
15℃/10%RHの環境下、画像濃度4%画像を5000枚出力直後、ゴースト用パターンを用いて評価を行った。
実施例1において、電荷発生層に用いた上記式(1−21)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物6部を上記式(1−20)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物6部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷発生層に用いた上記式(1−21)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物6部を上記式(1−4)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物6部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷発生層に用いたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶20部をCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5および28.2°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶20部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷発生層に用いたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶20部をCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶20部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷発生層に用いたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶20部を下記式(6)で示される構造を有するアゾ顔料20部
実施例1において、正孔輸送層に用いた上記式(5)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂10部をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロン、三菱エンジニヤリングプラスチックス(株)製)10部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例2において、正孔輸送層に用いた上記式(5)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂10部をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロン、三菱エンジニヤリングプラスチックス(株)製)10部に変更した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例3において、正孔輸送層に用いた上記式(5)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂10部をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロン、三菱エンジニヤリングプラスチックス(株)製)10部に変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
正孔輸送層の膜厚を15μmとした以外は、実施例7と同様にして、支持体上に導電層、中間層、電荷発生層および正孔輸送層を形成した。
正孔輸送層の膜厚を15μmとした以外は、実施例7と同様にして、支持体上に導電層、中間層、電荷発生層および正孔輸送層を形成した。
実施例7において、電荷発生層にナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を用いなかった以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例10において、電荷発生層にナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を用いなかった以外は、実施例10と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷発生層に用いたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶20部をCuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶20部に変更し、電荷発生層に用いた上記式(1−21)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物6部を上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物1.5部に変更し、正孔輸送層に用いた上記式(5)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂10部をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロン、三菱エンジニヤリングプラスチックス(株)製)10部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から3.5部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から5.1部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から6部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から8部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から12部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物1.5部を上記式(1−14)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物1.5部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層にナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を用いなかった以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から0.5部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の量を1.5部から14部に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例18において、電荷発生層を以下のように形成した以外は、実施例18と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物1.5部を下記式(9)で示される構造を有する化合物0.1部
実施例12において、電荷発生層に用いた上記式(1−19)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物1.5部を下記式(10)で示される構造を有する化合物1部
2 軸
3 帯電手段
3’ 帯電手段
4 露光光(画像露光光)
5 現像手段
6 転写手段
6’ 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
301 ベタ黒
302 ベタ白
303 ベタ黒301に起因するゴーストが出現し得る部分
304 ハーフトーン(1ドット桂馬パターン)
Claims (8)
- 支持体、該支持体上に設けられた電荷発生物質および結着樹脂を含有する電荷発生層、ならびに、該電荷発生層上に設けられた正孔輸送物質を含有する正孔輸送層を有する電子写真感光体において、
該電荷発生層中の結着樹脂に下記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物が分子分散されており、
該電荷発生層中の下記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の含有量が、該電荷発生層中の結着樹脂に対して15〜120質量%である
ことを特徴とする電子写真感光体。
- 前記電荷発生物質がガリウムフタロシアニンである請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記ガリウムフタロシアニンがヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項2に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生層中の前記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物の含有量が、前記電荷発生層中の結着樹脂に対して51〜80質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法であって、
あらかじめ前記電荷発生物質、前記結着樹脂および溶剤を含有させた溶液に前記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を該結着樹脂に対して15〜120質量%添加することによって電荷発生層用塗布液を調製し、該電荷発生層用塗布液を用いて前記電荷発生層を形成する工程を有する
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 請求項4に記載の電子写真感光体の製造方法であって、
あらかじめ前記電荷発生物質、前記結着樹脂および溶剤を含有させた溶液に前記式(1)で示される構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド化合物を該結着樹脂に対して51〜80質量%添加することによって電荷発生層用塗布液を調製し、該電荷発生層用塗布液を用いて前記電荷発生層を形成する工程を有する
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体または請求項5もしくは6に記載の製造方法により製造された電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体または請求項5もしくは6に記載の製造方法により製造された電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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